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統一地方選挙における「未成年模擬選挙」の実施について

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Academic year: 2021

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<模擬選挙全般に関する問い合わせ>※模擬選挙推進ネットワークは、特定の政党・宗教団体などの影響下にはない中立・公平・公正な団体です 模擬選挙推進ネットワーク 事務局長 林大介 090-1991-7458 dhayashi1976@gmail.com http://www.mogisenkyo.com/ 関係各位

6 4 2 4 人 が 投 票 し た 「 参 議 院 議 員 選 挙 ・ 模 擬 選 挙 2 0 1 6 」 の 結 果 ( 最 終 確 定 ) に つ い て

2016 年9月 1 日 模擬選挙推進ネットワーク 「18 歳選挙権」となった今回の第 24 回参議院議員選挙。18 歳の高校 3 年生が投票できるということで、 18-19 歳の投票率や投票動向を含め、その投票結果に注目が集まりました。 模擬選挙推進ネットワークは、未来の有権者(投票日当日に 17 歳以下)を主な対象に、7月10日(日)投開 票の「第24回参議院議員選挙」において「模擬選挙2016」を実施しました。 模擬選挙推進ネットワークでは、2002 年の町田市長選挙で模擬選挙に取り組んだことを契機に、2003 年 の総選挙からはすべての国政選挙で模擬選挙を行ってきました。国政選挙での模擬選挙の実施は、今回 10 回目(総選挙 5 回、参院選 5 回)となります。今回の模擬選挙での投票者数を加えますと、これまでに6万人 以上の方が投票したことになります。 今回の参院選における模擬選挙においては、期末試験期間と重なった学校もある中での実施となりました。 投票結果(最終確定)は、以下および次ページ以降のとおりです。 <投票総数:10,341票 / 有効投票数:9,953票、白票・無効票数:388票> 2016年8月31月 午後6時 確定 ※比例区のみ ※投票数を記載したものは別紙

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*実施学校、団体 ・中学 9校 ・高校 39校 ・大学 4校

・学校外3箇所(Teen’s Rights Movement、WEB)

※学校名の公表が可能な学校 *北海道 札幌龍谷学園高等学校 *千葉県 芝浦工大柏中学校/芝浦工大柏高等学校/千葉県立流山おおたかの森高等学校/千葉県立小金高校 *東京都 かえつ有明中学高等学校/駒場東邦中学高等学校/玉川学園中学部/玉川学園高等部/都立戸山高等学校 /都立高島高等学校/富士見中学高等学校/和光高等学校/東洋大学社会学部社会福祉学科/早稲田大学 文化構想学部 *長野県 県立北部高等学校/県立赤穂高等学校/県立松本工業高校 *新潟県 県立新津南高等学校 *愛知県 名古屋大学教育学部附属中高等学校 *三重県 三重県立桑名西高等学校 *滋賀県 近江兄弟社高等学校 *京都府 立命館宇治中学高等学校 *大阪府 府立富田林高等学校 *兵庫県 県立北条高等学校/県立兵庫高等学校/県立尼崎小田高等学校/武庫川女子大学 *高知県 太平洋学園高等学校 *集計済学校、団体 ・中学 4 校 ・高校 27 校 ・大学 4校

・学校外3箇所(Teen’s Rights Movement、WEB 等)

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*模擬選挙で一票を投じた生徒の投票理由等 ○自民 ・政党を変えてしまうと政策が変わって今の成長が滞ってしまうかもしれないから ・国防力の強化が必要だと思うから ・もう一度バブルを味わいたいから ・他の政党よりもしっかりとした政策を行っている ・消費税は増税すべき ・興味有る拉致問題を含め全ての問題をしっかりと考えていると思ったから ・親の知り合いが自民党なので ○民進 ・消費税のこと、アベノミクスの改善など ・憲法改正に反対しているから ・女性やこどもの政策が優先的になっていたから ・自民党は戦争へ行かせようとしているから ・過去の失敗を糧にしてやってくれると思うから ・9 条に関しての改正反対、防災への意識、消費税などの政策がよいと思ったから ・じいちゃんとばあちゃんが民進党がいいって言っていたから ○公明 ・私たちに寄り添っている感じだったから ・教育について詳しく書いてあった ・待機児童問題によく対応していると思ったから ・具体的に実現できそうなことが書いてあった ・知っている人がいた ○共産 ・アベノミクスの経済に重点を置きすぎる政治を見直し社会保障の充実を目指して欲しいから ・消費税について気になるので 10%増税はないとキッパリ言って下さったので ・今がんばっているから ・自民党に反対だから ○お維 ・今までとは違った新しいスタイルの政治の仕方に切り替えてみてはどうかと思ったから ・名前を聞いたことがある ・今問題になっている税金の不正利用について実現しようとしているから ・国会議員の報酬 30%削減に賛成 ・大阪で大きな事をしてくれて東京でもやって欲しいから ・憲法改正に積極的なところを評価する ○社民 ・戦争をしない国にしようとしているから ・消費税に関する考え

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・マニフェストが気に入った ・女性についての政策が具体的だった ○生活 ・日本が明るくなりそう ・生活について考えていたから ・消費税は無駄を省けば捻出できると言う考えてに賛同したから ○こころ ・拉致問題について唯一取り上げていたから ・キャッチフレーズをみて経済だけでなく、人間性もみられる党だと思ったから ・名前がいい ・日本は今危機に迫っているから ・自民党はだめって父母が言っていたから ○改革 ・よくわからないけど有名そうだから ・政策の理由がはっきりしているから ○幸福 ・名前が気に入った ・子どもにお金をかけるのが優先 ・女性の暮らしやすいようなものをしているから ・日本がずっと幸福でいて欲しいから ○怒り ・メディアで多くの人々の声が上がっているのが目立つから ・国民の声を聞きそうだから ・中退で議員になって会社経営をするのはすごいと思ったから ○支持なし ・新しい考えだと感じる ○白票 ・納得のいく党がありません ・教育に関する政策がない政党がある。今後の日本を担っていく若者への教育はとても大事。それを書いていない政党がある 現在の日本はどうかと思う。

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*模擬選挙で一票を投じた生徒の感想 ・政党はたくさんあるのに、自分の理想とする政党はなかった。 ・各政党の政策を比較することで、どのように投票すればいいのかが見えてきた。 ・若者が投票に行かないせいか、政策が高齢者向けのものが多いように感じた。 ・「知らない・わからない」のはみな同じ。それでも積極的に議論することが大切だと思った。 ・一見似ている政策もよく読むと少し違っていたりと、公報の読み方が興味深かった。 ・投票する前はいろいろ考えたけど、いざ投票は一瞬で終わってしまうものなのだと感じた。 ・政党・政策比較をしても、あまり違いを感じることはできなかった。 ・一見対立している政党も、共通の政策や考え方もあって、興味深かった。 ・日本を平和な国にして下さい ・実際にはもっと深く考えなければならない。勉強のように全てをみて判断し、考えなければならないと感じた。 ・まだ有権者ではないですが、興味を持っていきます! ・選挙行きます! ・たくさんの党があって迷いました。 ・投票するのは緊張した ・初めてなのでなかなかうまく自分の考えを言えなかったが決めるのに緊張した ・よくわからないことが多かった。各党が何を言っているのか、もう少し見ていきたい。 ・楽しい、将来のためになる ・党がたくさんあってよくわからなかったのでもっと知らなければいけないと思った。 ・投票する人が希望を持たないと良い日本にはならない。 ・政治家自身の問題が多発・・選ばれた議員には、しっかりしてほしい。 ・投票に行っても選ばれた人たちしか政治を変えることができない。 ・議員の数が無駄に多い。議員の給料を削減するべき。 ・絶対達成できないような公約をあげるのはやめてほしい。 ・政策に具体性がない。 ・今までほとんど関心がなかったが、実際に投票する体験をしたことで関心が高まった。 ・改憲しないでほしい。 ・保育園の問題や高齢者問題など解決してほしい。 ・政治資金の使い方などにおいて、信用ができない。 ・誰をえらんでも同じ。 ・もっと若者に目を向けた政策を考えてほしい。 ・選挙権が 18 歳以上に引き下げられ、実際に投票できるようになるまで残り早1年。びっくりである。 ・若者の判断力ばかり疑問視されるが、高齢者はちゃんとした判断が出来るのか。 ・自分の親は投票しない人なので、投票してみて初めて投票することは大切だと思った。 ・海外のように有権者と積極的に討論すべき。ひたすら街頭演説をする日本方式では選挙は盛り上がらず投票率も上がら ない。若者の投票率を上げないと、若者、子ども向けの政策はない。 ・記載所でのみんなの声。「みんな自民だから僕も自民にしよう…」。熟慮が足りていない。シルバー民主主義を進める自民 になぜみんなが賛成するのかわからない。 ・報道は常に公平であるべきだ。ただ与党の政策の批判ばかりやっていればよいものではない。

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*模擬選挙に取り組まれた教員の感想、意見 ・初めての取り組みだったが、大変素晴らしい活動となった。 ・この取り組みは「教員が指導する・教える」のではなく、「生徒に選挙公報等を基に考えさせ、選択させること」が目的である ので、 「政治的中立」に必要以上に敏感になることはなかった。ただ、管理職は「新しい取り組み」や「政治的な取り組み」に は慎重であり、今回の取り組みは承認いただいたものの、結果の公表についての OK は出なかった。 ・「政治的中立性」を考えると、比例代表選挙は全ての政党の公約などについて扱えないと判断したため実施しませんでし た。 ・「政治的中立性」に関してはどこまでが問われるのか判断が難しい。 ・有権者となった生徒とそうでない生徒が混在している中での実施となりましたが、例年以上に生徒が自分自身のこととして 真剣に取り組んでいたように感じます。 ・本校の場合は、投票前日まで学園祭でバタバタしていましたが、有権者となった生徒はほぼ、選挙に行った様子でした。 ・1年生での「産業社会と人間」という総合学科必修科目内での実施だったので、まだ生徒にとって選挙が身近なことではな いようなイメージもありましたし、マニフェスト自体難しいものではありましたが、比較的積極的に学習に参加していたように思い ます。 ・今後も選挙の際には実施していこうと思います。課題としては、こうした実践がやりやすいように、公職選挙法の改正が急務 だと思います。あと、私自身は国語科の教員(免許は地歴公民もあり)なので、地歴公民科の教員への理解・啓発も必 要です。機会があれば、地方選挙で立候補者を招いての学習会もやってみたいと思います。 ・政党ポスターの掲示を今回はやめた。 ・社会科通信で政策比較表や党首第一声の配布を今回はやめたが、生徒に選択の材料を減らすことになるので、大いに問 題があると思います。 ・本校は文化祭と重なっていましたが、何とか1年生の「現代社会」の時間に模擬投票ができました。また新聞各社とテレビ 局の取材があって県内ニュースで流れました。また3年生は模擬投票はできませんでしたが、1年と基本的に同じ事前学習 はでき、文化祭明けの水曜日から事後学習も1時間やる予定です。 ・生徒の関心は想定より高く投票率は97.5%となりました(初めての試みだったので、投票しなくてはならないと思った 生徒が多かったのも事実ですが) ・大阪で「参院選までにやれ」といわれた「政治的教養を育む教育」で、2・3年生は模擬投票を経験済みで、目新しさがな かったためか、投票率が伸びませんでした。(選挙期間中ということもあり、こちらも、告知だけで、あえて働きかけませんでした し。)一方で、一番投票率が低いかと思った1年生が、初めての模擬投票だったためか、投票率が高かったです。 ・とかく 18 歳(高 3)が注目された選挙であったが、模擬選挙を通じて、あと1年で選挙権を得る高 2 がそのことを強く意識 していることが改めて感じられた。 ・今回は、公示期間を待たずに前回選挙の選挙公報や過去の政党ポスターを使い、それらを読み込むグループワークを取り 入れた。中立問題に悩まされることもなく、十分な資料を用いて、予習ができ、そこで得た気づきをもとに各自で本番の選挙 資料にあたってもらうことができ、有効であると感じた。

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*主催者側(模擬選挙推進ネットワーク)としてのコメント ・模擬選挙の投票結果は、実際の選挙結果と似た傾向となった。国政選挙においては、ほぼ同様の結果となることが特徴 的である。 ・「18 歳選挙権」ということもあり、実際の有権者である高校 3 年生や、大学生も模擬選挙で投票を行うことで、実際の選 挙で一票を投じる際の予行練習の機会となった。 ・メディアが「18 歳選挙権」について取り上げていたこともあり、模擬選挙の実施に関心が高まった。 ・その一方で、関心の高まりとともに、学校現場がこれまで以上に「政治的中立性」を意識することとなり、政治教育や主権 者教育に慎重かつ躊躇している側面を感じた。実施直前になって「実在の政党」での模擬選挙に管理職からストップがかか り、政策はそのままで政党名を架空のものに置き換えて実施した学校がある。 ・授業内では政党の政策等については触れずに、「選挙公報」を配布して生徒各自に読ませるだけで模擬選挙を行った学 校もあった。 ・一部の熱心な教員がいる一方で、特定の教員(主に社会科教員)任せで、関心を示さない教員が多数いて、熱心な教員 が孤立している。 ・「選挙」を扱うことだけが主権者教育ではない。実際の社会課題に当事者として常に向き合うことが大事である。幼少期か ら、主権者意識を育むことが、学校のみならず、家庭や地域で求められている。とともに、自分の考えを述べること、議論する 体験を積み重ねることが、より重要になる。 ・「18 歳選挙権」ということで「18歳の高校生」ばかりに注目がいき、18-20 歳の初選挙する大学生世代が注目されにくかっ た。その結果か、総務省が公表した 18-19 歳の投票率(抽出)においても、19 歳のほうが低くなっている。 ・「政治的中立性」は必要なことであるが、そこのみにとらわれると、多様な学びの機会を失わせてしまう。教育現場を“監視” するのではなく、教育現場で多様なモノの見方や考え方を取り上げることができるようなサポートが、教育委員会、選挙管理 委員会といった行政機関のほか、保護者や市民、メディア、そして議員自身にも求められている。 ・「若者の政治離れ」の一因には、「政治家の若者離れ」もある。政治家自身が、市民であり住民であり主権者である未来 の有権者ときちんと向き合い、未来の有権者と対話を行うなど、より積極的な取り組みが不可欠である。

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参照

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