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《特集》Jジャズの新人群像
紅 我蘭堂
あるものは静かに岩の間から染み出すように、またあるものは地中にあいた大きな口から天高く噴出するように、そ してあるものは誰かが堰を切ったために溢れ出したように、今Jジャズ界には若手の大きなうねりが奔流となって走って いるように見える。それは東京だけでなく、大阪や九州、果てはアメリカなどからのポイントから噴出し、全国を津波 のように飲みこもうとしている。全てを伝えることはできないし、特集とはオーバーかもしれないが、少しでもご紹介 したい。 ニュー・スタンダーズ/小國雅香トリオin九州(JAZZ CAT−102) 小國雅香(p) 水橋 孝(b) 中村 健(ds) 2002年1月19日,20日,22日九州 田川・久留米・波佐見録音 1.STROLLING “T” 2.DARK FLAMINGO 3.春節祭 4.FLAMINGO OF BLUE 5.LA SIESTA 6.CARUA現在地元の九州を中心に活躍している小國雅香(おぐにもとか)の3枚 目のアルバム。まず、このアルバムがリリースされたことについては 九州・長崎は波佐見にある「DOUG」のオーナー立石 聰氏をはじめ とする九州ジャズユニオンの方々と、JAZZ−CATレーベルを立ち上げ られた渋谷秀夫氏及び成田峻之氏に敬意を表明します。この方々の努 力によってこのアルバムが生まれたことは本当に素晴らしいことです。 さて彼女のプレイについては第1作目の「LABYRINTH」(1998年発表)を渋谷秀夫氏より聴かせて いただいた時から注目していた。独特のグルーブ感とテクニック、そして強いインパクトがあるタ ッチを持った人だと思っていたが、2003年1月にセカンド・アルバム「DIA,DIAS」を発表し、立て 続けに3枚目のアルバムを出すなど、かなり精力的に活動している。 今回のアルバムは全曲オリジナルだが、あえて“ニュー・スタンダ−ズ”と銘打った意欲作。ベ ースにベテランの水橋 孝を迎えて、プレイに厚みが増しているように思う。またライブ録音とい うこともあって、程よい緊張感とリラックスムードが交じり合って、ジャズが持つ魅力にあふれて いる。1など、つい口ずさみたくなるような、シンプルな旋律を持っていて、確かにスタンダード 曲として後世に残っていきそうな予感がする。 10分40秒に及ぶ3の「春節祭」は、聴きごたえがある大作。組曲風の構成も見事だが、日本の伝 統と美しさを感じる。目を閉じて聴いていると、心と体が自然に柔らかな風の中に揺らいでいるよ うな感じに包みこまれて、何か懐かしい場所へと引きこまれていくような錯覚におちいる。4では 一転して彼女が持っているエネルギーを出したダイナミックな演奏を披露している。いっきに突き 進んでいくトリオの演奏に私もノリノリになったが、聴衆が盛り上がっていく様子も分かる。そう そうライブ録音にしては音がとても良い。 これからも頑張って、Jジャズのひとつの“標準”を創り上げて行ってほしい人だ。
HIROMI ANOTHER MIND/上原ひろみ(TERAC CD−83558)
上原ひろみ(p) MITCH COHN(b) DAVE DICENSO(ds) ANTHONY JACKSON(b) JIM ODGREN(as) DAVE FIUCZYNSKI(g)
1.XYZ 2.DOUBLE PERSONALITY 3.SUMMER RAIN 4.JOY 5.010101 6.TRUTH AND LIES 7.DANCANDO NO PARAISO 8.ANOTHER MIND
9.THE TOM AND JERRY SHOW
上原ひろみのこのアルバムは、我々が聴きなれている通常の4ビ ートや8ビートジャズの範疇にくくられるべきものではない。では フュージョンなのかフリーなのかと問われれば、私にはこれという 答えがない。強いて言えば“ひろみミュージック”だと言うしかないが、ジャンルを超えたスケー ルの大きなミュ−ジックを目指しているのが、彼女あるいはこのメンバーたちのベクトルではない かと思う。特長として言えるのは、彼女の演奏は迫力があり、早いメロディーでもしっかりと表現 できるテクニックを持っていることだ。 このアルバムの輸入盤に彼女自身のコメントが掲載されているが、その中で自分のミュージック についてこう語っている。「私のミュージックは日々成長している。私は多くの音楽家たちにインス パイアーされているだけでなく、マイケル・ジョーダンやジダンのようなヒーローたちからもイン スパイアーされている(中略)私のゴールは、私の音楽を通じて聞き手にエネルギーを与える事で す。」と語っている。確かに我々聴衆にとっては、バークリー音楽院を首席で卒業しようが落第しよ うが、そんなことは一切関係なく、要はそのプレイヤーに、良い音楽を聴かせてもらえばよいわけ だ。これからも斬新なミュージックの追求に励んでもらいたい。先日4月に発売された2作目の 「ブレイン」を聴く機会があった。1回しか聴けなかったので早急な結論は言えないが、やはり私に は彼女の音楽がどのようなベクトルを持っているのか分からなかった。もしかしたら私たちは、ジ ャズを改革するミュージシャンに出会っているのかもしれない。
YANO SAORI/矢野沙織(SAVOY コロムビアミュージックエンタテインメント COCB-53061)
1.2.3.8.矢野沙織(as)、HAROLD MABERN(p)、NAT REEVES(b)、JOE FARWORTH(ds)2003年3月23日録音
4.5.6.7.9.10.11 矢野沙織(as)、今泉正明(p)、上村信(b)、大坂昌彦(ds) 5.7.9.には松島啓之(tp)加わる 2003年4月7日8日録音
1.CONFIRMATION 2.BLUE BOSSA 3.WHEN YOU’RE SMILING
4.HOW TO MAKE A PEARL
5.MY LITTLE SUEDE SHOES 6.BLACK ORPHEUS 7.BOHEMIA AFTER DARK 8.MARMADUKE 9.HOYDEN 10.IN A SENTIMENTAL MOOD
11.IF COULD HAPPEN TO YOU
これも16歳の高校生である矢野沙織の初アルバムだが、とにかく よく練習しているし、またチャーリー・パーカーやソニー・スティットあるいはアート・ペッパー はたまた渡辺貞夫などの先輩のレコードをよく聴き込んでいる印象を持った。瀬川昌久氏のライナ ーによると、彼女は小学4年生の時にブラスバンドに入ってアルトサックスを始めたそうだが、父親 が持っていたジャズレコードを聴き込み、パーカーに強く魅力を感じたらしい。中学生になってか らも様々な機会を得て師事したり音楽院に通ってテクニックと理論を学んでいるらしい。また現在 複数のライブハウスにも出演し、実践の場数を増やしているということだ。
曲名を見ていただければ、それだけで少しジャズについて詳しいお方なら、よくお分かりになる はずだが、彼女の演奏はいわゆるストレートなビバップを基本としたもので、けっして奇をてらっ たりしているものはない。先に書いたパーカーを初めとする先輩たちを敬愛しているかのような真 面目なプレイには、ものすごく好感が持てる。またアドリブや息遣い、“間”の取りかたなどは本当 にたいしたもので、安心して聴いていられる。こういうところにも練習量が多いと分かる。 また4と9はオリジナル曲だが作曲に才能もあると感じた。これからも変化球など投げずに、この ままストレート一本で勝負するような本格派へと順調に大成してもらいたい。彼女も5月にセカン ド・アルバム「02」が発売される。ハロルド・メイバーントリオに加えてエリック・アレキサン ダー(ts)も参加しているアルバムだということなので注目したい。 MOKO−MOKO/松永貴志(SOMETHIN’ELES TOCJ−68059) 松永貴志(p)、安カ川大樹(b)、広瀬潤次(ds) 2003年8月録音 1.南十字星 2.モコモコ 3.新しい朝 4.道頓堀川 5.ジャングルソング 6.哀しみの世界 7.暴風ゾーン 8.夢の扉 9.鯨のブルース 昨年のデビュー作「TAKASHI」を聴いた時は、確かに17歳の高校生 がジャズ・アルバムを吹きこんだということで衝撃的であったが、私 としては正直に言って懐疑的であった。“まぐれの一発”じゃないか なと思っていた。あるいはもっとうがった見かたをすれば、周囲が盛 り立てて作り出したパーソナリティではないかとも思っていた。どう もジャズファンは偏屈でいけないね。ところが立て続けにこのアルバ ムをリリースしたことで、彼を見直した。時をおかずに2作続けてアルバムを出すことは、いくら作 為があってもできることではない。しかも全曲オリジナルで、時として迫力がある節回しなどはベ テランも顔負けだ。しかしあえて彼のことを天才や秀才などと呼びたくない。情報量が多いので先 輩たちのよい部分の影響力を受けているのが垣間見える。でもそれは悪いことではない。伝承ある いは伝統を継いで自分の独自性に磨きをかければよいと思うのだ。また彼も前述の矢野沙織ともど も練習量は多いと感じた。楽器をよく使いこなしていることが分かる。6曲目のバラードなどは感性 豊かな演奏だ。年齢は関係ないなと思う。この人も、このまま順調に伸びてほしい。 彼もまた5月に3作目のアルバムを発表するというので、期待したい。
LIVING WITHOUT FRIDAY/山中千尋(澤野工房 AS−016)
山中千尋(p)、RAY PARKER(b)、LAFRAE OLIVIA SCI(ds) 2001年8月13、14日録音
1.BEVERLY 2.GIRL FROM IPANEMA 3.A SAND SHIP
4.LIVING WITHOUT FRIDAY 5.CRY ME A RIVER 6.PABLO’ S WALTZ 7.BALKAN TALE 8.STELLA BY STARLIGHT
9.BLACK NILE 10.INVISIBLE FRIENDS
澤野工房秘蔵のピアニストで、2002年の「WHEN OCTOBER GOES」(澤野工房AS-25)、2003年の「LEANING FOR WARD」 (澤野工房SDVD‐002)と順調にアルバムをリリースしている山中 千尋だが、今回はあえてデビュー作を紹介します。やはり彼女の 原点を知るのは第1作がふさわしいと思う気持ちが大部分だけど、 ジャケットが好みなのも大きな理由だ(半分真面目で、少し冗談)。 さて、このアルバムを聴いた印象は、彼女が単にバークリー出身の“うまい”ピアニストという ことではなく、“厚み”を持った奥深い表現力の持ち主だと感じた。爽やかな1やアレンジが楽しい 2のほかに、中島みゆきの曲を取り上げた3では絶妙なバラードプレイを聴かせてくれる。他にも2 曲のオリジナル4と6もなかなか面白い。私の好みではなかったが、スタンダードの8における千 尋流の表現など、「へぇ∼こんな解釈もあるのか」と感心した。 ともあれ一枚のアルバムの完成度としては、かなりのものがあると思う。最新作の噂もあるので、 これからも注目したい。 以上いささか駆け足で紹介させていただいたが、これらはまだまだ氷山の一角に過ぎないのかも しれない。ギターの小沼ようすけ、ピアノの野本晴美などもCDを出したり、ライブシーンで活躍し ている。こうしている間にも泉はどんどん噴出しているのだろう。とても目が離せない。またこう した新人の流れがベテランの大きな川を入り混じって、Jジャズをもっと大きくしていってもらうこ とを願う。
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JAZZCAT-RECORD
インターネット専門店です。
レコード2,000枚以上を写真で掲載中
お店の感覚で捜せます。
・ジャズ中古レコード販売(ボーカルも充実) ・Y O K O H A M A - J A Z Z C A TレーベルよりC D発売 ・日本人アーチストのC D・レコード販売(直接アーチストから依頼されています) ・オーディオコーナー(売りたし・買いたし・求む) ・中古C D販売http://www.jazzcat-record.com
〒220−0051 横浜市西区中央2−1−13 明光中央ビル202 TEL&FAX 045-312-4238Email:[email protected]
(ライブレポート)
2003年11月7日(金)ゲーテ座“RESONANCE” VOLⅡ
田中信正(ピアノ) 竹村恵美(絵)コンサートにて
正本 佳子
2003年10月1日(水)ドルフィーにて、田中信正ピアノソロライブ初めて聴く。その音の世界の広 さに凄く凄く感動した。そして今回は恵美ちゃまとの音と絵の共演。恵美ちゃまの絵はポストカー ドを成田さんより頂戴し、エッ!これがクレヨン画!今回はオリジナルだ。早く観たい。それから 田中信正のピアノと共演・共鳴∼なんだ。成田・渋谷さん、友人たちと∼6人と行く。ドルフィーの 恒さんもやっぱりいらしていた。オリジナルの絵やはり想像以上だった。さあ∼共演の始まりだ。 信さまの今日の装いは先の着流しスタイルとは違い、洋服に足袋姿!ウォー、カッコイイ!やっぱ り洋も渋いね、渋いね。グラピアを囲むかのごとく巨大作品4点、各々にスポットライトがあたり、 信さまの音が響きだした。キタ、キタ、キタ信さまサウンドワールドが。各々の絵たちは淡い色と 背に巨大花が抽象的描き出され、その美を競い合っている。花弁1枚ずつが、美しさ、華やかさの中 にエロティズムまでもキャンパス狭しと表現され、たゆたう中に時折、妖精たちも遊び入っている 様は見事だ。1部5曲中の“枯葉”まさしく信さまオリジナル“カレ葉”だ。2部5曲も休憩を挟んで 始まった。湧き出ては音々は、時には嫋やかな眠りの世界へ誘い、時には激しくて、荒々しく∼深 く深くその世界に引き込まれてしまう。声も出ずだ。血湧き、躍動だ。身体のコリコリの全てがほ ぐれ、激しさの中でのこの“ユッタリ”さは何とコンコロ持ちのよいことだろう。視覚・聴覚スッ キリ!まさしくこのコンサートのタイトル通り“視覚を絵に委ね、身体に音を感じる”そのものだ。 これだ、これが“RESONANCE”。アンコール曲“ミスティ”まさしく両手両足運動型、エロール・ガーナー再来だ!! これほどの凄い“ミスティ”20年以上のライブハウスでは聴いた事がなかった。あの華奢な姿と 声小さめしゃべりの信さまが”仁王”さんに見えてしまった。スゲェ∼スゲェ∼。初めて聴いた森 (友人)“凄いね、凄いね、また聴きたいね!”よかった、よかった誘ってよかった、ヤッタ∼! 二人の共演者、共に華奢カラダ・華奢声、どないして、こんなにスケールの大きい表現力が湧き 出てくるのか、まさしくエンターティメント同志のインタープレイを観た、聴かせてもらった。こ のサスティーンはいつまで聴くことだろう。
See you again SOON.
“初めての多発色 JAZZ LIVE!”
正本 佳子
新年二度目のJAZZ LIVEもデュオだ。‘04/1/13(火)エアジンでの田中信正(p)・立花秀輝 (as)の若手デュオだ。行く前に成田氏より、いつものJAZZ LIVE音とはチョイトがちがうよ、と聞 きつつエアジンへ。 個性的風貌の立花チャン、田中信さまの本日の身なり、ラフだが、チャンとそこにはいつもの粋 さが加わっている(自然に)。いつもより背がより高く見える。ユッタリムードの中でのライブ始ま りだ。立花チャンのトツトツとしたおしゃべりで一曲目のタイトル“ミミズのブルース”ナ・ナン ト言うタイトルだ!。アルトで全音出す、出す、よく出るよ激しい、激しい。その間を信さまのナ イーブだが激しさの入り込んだ音、優しさの入り込んだ音などなどが見事に色づけをしている。立 花チャンのオリジナルを絶妙に仕上げていると言って過言ではない。この一月より自身水彩絵具と 色筆遊びをしているがこの二人のプレイ共に発色しているかのようだ、ようではなく発色している。 野性的素朴さはイエロー、グリーンを中心にシンプル補色加えのアフリカの画家ムパタの如くだ。 そこに入って信さまのピアノ音はあたかも海を想わせるブルーを軸として、ソフトピンク、レモン イエロー、バイオレットライト、オリーブグリーン等々のスペインの画家リャドの如くだ。 曲が変わるごとに発色音感じ取り、いろんな画家の絵までも想像させてしまう。 ブロンズ系のクリムト、モノクロデッサン見事なジャン・ジャンセン、きわどいエロティズムの マリー・ローランサン、トロピカル色豊かなジェニファー・マークスetcキリがない。 これほどまでにJAZZ LIVE デュオで、いろんな色を感知したのは初めてだ。立花チャン、アナー キーでなくアンアナーキーそのものだ。タップリステージを楽しむことが出来た。成田氏に聞いて いた音の意味がハッキリしたよ。凄い二人だね。お若いの将来どんな音に変わって行くのだろうと 成田氏と話した。 楽しみだ∼よ。 今日の二人のプレイヤーも変わった人だが聴いている成田、渋谷氏も変わった人。それに私はも っと変わっているかも。 人間あまりマトモよりも少しくらい変わった人の方がいい味を持っていることを再認識したライ ブだった!よ。「ハミングバード・ライブ日記」
渋谷秀夫
<3> 細野義彦 & 伊藤 潮
2003年7月
「ハミングバード」3回目のライブ。細野さんにデュオで出演依頼の折、「ベースは私に任せて頂けま すか」との言を受けた。そして、後日伊藤さんの連絡を受け驚いた。狭い世界との認識を今更の様 に感じた。潮さんから聞く所に依れば以前ギタ−トリオでセッションをしたことが有ると言う。そうした話を押えつつお互いの音楽性に親近感を持っている二人のデュオに期待感が高まって来るの であった。 店内は盛況で伊藤さんのご両親をはじめとした家族の方々もお越し頂きハミング常連の人達を含 めアットホームな雰囲気に満ちていた。こうした中、二人のコラボレーションが進行、細野さんの 明快なフィンガーワ−クは緩急に一糸乱れぬ安定したプレイ。伊藤さんの線の太い魅力あるサウン ドのベースとの対話が心地よく、数々のスタンダードナンバーがハミングバードの空間にお客様 共々共鳴し合っていた。こうしたライブこそ本来的なものであると言えるのではないだろうか。
<4> 中牟礼貞則 & 坂井紅介 2003年9月
念願のライブだった。今、店を離れて冷静に考えてハミングバード7回のライブ中、何時までも 忘れられないセッションの一つだった様な気がする。二人の音楽領域の幅広さがセットを追うごと に異様な集中力を発揮、濃密な対話が音として迸って来る圧倒的なデュオだった。 まず本セッションに至る経過を認めておきたい。昨年の6月“ドルフィー”で酒井俊と中牟礼貞則 のデュオがあり出向いた。途中坂井紅介さんも来られライブ終了後中牟礼さんをまじえ親しく話を した事があつた。二人は旧知の間柄である事をその時知り、近くにいたドルフィ−の小室オーナー に二人のデュオライブを進言した事が契機だった。ハミングバードに係わることで先駆けて実現出 来た事が何とも嬉しい。中牟礼さんには早々御了解を頂いたが、紅介さんは8月後半から9月上旬に かけてキューバに旅しており確認が出来ない。帰国2週間後のセッションになるが“行ける”ことに 賭けた。幸い後日快く承諾して頂き、単独で二人だけのライブは初めてではないかと思った。 さて、ここ数年中牟礼さんはZESTレーベルから20数年ぶりに3作目のアルバムをリリースした。 自身との多重録音によるデュオを中心にした「インタークロス」(ZR-1001)。続いてヴェテラン小杉 敏、若手のトップドラマー江藤良人と言う興味深い人選による「リメンバランス」(ZR-1002)と 次々と発表。エアージンでのソロアルバムも間もなくリリースされる予定。この様に充実しつつ熟 成して来ている中牟礼さんのギター。一方、紅介さんは先のキューバ旅行に伺われるように、その 音楽性はワールドワイドレンジで極めて広く柔軟性に富んでいる。それは、ソロライブから横浜が 世界に発信するグループ「FUSE」での活動に見る事ができる(FUSEと言うグループは井上淑彦,田 中信正、坂井紅介、つの犬の4人による即興を軸とした意欲的グループ)。とても、ここで紹介でき ないほど多岐に渡っている。 セッションは濃密であつた。久しぶりと言うより初めての二人だけの対話がライブハウスとは少 し違った空間と聴衆によって化学反応が起きたセッションだった。二人の対話が進行していく中で その表現は壮絶を極め、特にセカンドセット、中牟礼さんはソロでスタート。最近のソロパフォ− マンスの充実を伺わせる入魂のプレイ。続く紅介さんもソロで自身のオリジナル“贈る言葉”、真摯 な一音一音が胸に響いてくるその表現力に脱帽。引き続き、より高揚感のある二人の語らいは一曲 終わるごとに交歓が行われたことにも伺われる様に、あるハードルを越えて到達した喜びを分ち合 いながら、更なる頂きに向かって行くと言う感じであつた。 素晴らしい。音楽的な高さと深さが楽しさに転換されつつ、聴き手と一体となる、充たされた時 間を過ごすことが出来た。<5> 田辺充邦 & 平山織江 2003年10月
田辺さんはここで結婚され、夫人はチェロリスト。昨年から二人でのライブがスタートした。田 辺商店と言う奇抜なネーミングのグループである。そうした矢先、ハミングバードでのライブが実現できた。田辺さんとは1999年リリースされた小西徹のメモリアルアルバム 「小西徹―A LIF E」(JAZZCAT-101)の制作過程でお会いし、CD発表記念ライブでは小西さんの代わりと言う大役 を果たしてくれた。その内容は個人的に田辺充邦前期のベストではないかと思っている。ライブで は「リラキシン」での伊藤潮とのデュオ、今は無き「三田倶楽部」2回のソロ・パフォーマンス、ヒ ロ川島のグループ“ラブノーツ”などが印象的だった。 さて当日のセッション、ギターとチェロのデュオはアコ−スティックな響きが極めて顕著で弓と ピッチカートの双方でギターとのコラボレーションは優しいサウンドに満ちていた。彼女はオリジ ナルを積極的に取り上げ自身のサウンドにこだわる姿勢が垣間みられた。素晴らしいことである。 セッション終了後多くの人達が彼女の自主制作のCDを求めていた。音楽に感動したと同時に、こ れからの活動に応援したい気持からだろう。頑張ってほしいと願わずにはいられない。
<6>ミユキ・カーボーイズ 2003年10月
10月は趣を変えてカントリー&ウエスタンのライブだった。大学4年間一緒だった、内田欣三さんに お願いした。彼は学生時代からカントリー&ウエスタンミュージックに傾倒。その当時からグルー プをひきいて活動していた。以降,現在まで40年以上彼の中でカントリーの灯が消えた事が無く、 その情熱たるや半端なものではない。ライブ後の12月ミユキ・カーボーイズ30周年のアニバーサリ ーコンサートが浅草「ハブ」で行われた。150人以上の方々が集い長い時間の継続は、人と人と のつながり及び輪を広げ共に楽しむと言う好循環を生み出している。 さて,当日のコンサートの楽器編成から紹介しておきたい。フィドロ、スチールギター、リード ギター、サイドギター、ベース、ドラムスにフィメールボーカルの7人、リード及びサイドギター はボーカルも兼ねていた。レパートリーはカントリー&ウエスタンの名曲以外にジャズのスタンダ ードナンバーである“明るい表道りで”,“オールオブミー”なども取り上げバンドの音楽領域をひ ろげている。素晴らしいフィドロをフィ−チャ−した“オレンジブロッサムスペシャル”は昔から 好きなナンバーであり、内田さんのヨーデルも楽しむ事ができた。 ミユキ・カーボーイズは引き続きこの音楽を楽しみながら活動を継続していく事だろう。又時々 皆さんとライブでお会いしたいと思った。<7> 宮之上貴昭 & 伊藤潮
2003年11月
ハミングバード最終ライブは以前から決めていた。自分が最も好きなこのデュオで締めくくり, 録音も出来ればと思っていた。だが録音は都合がつかず、しかもハプニングが起きた。宮之上さん が大分遅れる事になってしまう。伊藤さん と相談、急遽田辺充邦さんにお越し頂きセ ッションは師弟によるデュオと言う異例の 展開になった。 田辺さんとのデュオは本当に久しぶり。師 匠の来るまで何とかお客様を引きとめるべ く、持前の楽しいキャラクターを発揮しな がら、約一時間数々のスタンダードを聴か せてくれた。 そして、宮之上さんとバトンタッチ。テ ンションのきいたあのデュオがハミングバードで“響いている”と言う現実に感じ入っていた。何時もより少し堅さが感じられたが数々のス タンダードが一時間強、満員の店内に心地よく鳴り響いていた。 セッションが終わって見ると6時を過ぎていた。色々と予想外の事が起きた最終ライブだつたが満 員のお客様は誰一人として席をはずした方が居なかった。感謝したいと思う。又、急に出演して頂 いた田辺充邦さんには大変お世話に成り有難うございました。益々の活躍を期待しております。 ハミングバードのライブは大変楽しかった。多くの方々と良い出会いがあり、ライブハウスとは 一味違ったライブが出来た。こうして育まれたものを、これから展開する企画に反映させて行きた いと思う。
海野雅威トリオ AT「GEROGE HOUSE」
Y.S.
4月17日、茨城県日立市にあるライブハウス「GEROGE HOUSE」に行って来ました。 このお店は私の友人の友人が昨年開店 したばかりですが、たまたまかつて私 の撮った写真を引き伸ばしてお店に飾 って頂いているので一度訪ねたいと思 っており、やっと実現しました。 日立駅からは離れた所にありますが、 3階建てのお店がとにかく素晴らしい。 都内ではとても考えられない広いスペ ースで1階が駐車場になっています。 店内は木を基調に落ち着いた造りでコ の字型の3階席があり、音響設備、楽 器も充実しています。 http://www.george-house.com/ 当日の演奏は「海野雅威トリオ」で、 メンバーは海野雅威(p)、吉田豊 (b)、海野俊輔(ds)でした。 このピアニスト、昨年「UENO JAZZ INN」で一度聴いていたのですが、繊 細な風貌と演奏が印象的でした。 ところが、演奏が始まり1stステージ 1曲目のクリフォード・ブラウンの “JOY SPRING”を聴いたとたん、そ の変貌ぶりに驚きました。 2曲目がサー・チャールズ・トンプソ ンの“ROBBINS’ NEST”。選曲も渋 いが演奏もなかなか渋い。その後はジョビンありエリントンありの、あっという間の1stステージ でした。2ndステージの幕開けがバド・パウエルの“BOUNCING WITH BUD”で、スローな“EMILY”や、 オリジナルナンバーの“PEE KA BOO”、ホレス・シルバーの“VIRGO”等5曲、アンコールがエリ ントンの“PRELUDE TO A KISS”でした。
りがちないかにもクラシックを学んできました と云う、テクニック重視のピアニストではなく、 その選曲のセンスからも分かるように50年代 60年代のバップ系のピアニストのソウルフル で暖かなハートを持ち、それを海野流に開花さ せているところです。 リリカルな“EMILY”も良かったですが、圧巻 は“VIRGO”のソロパートで、観客全員が引き 込まれた素晴らしい演奏でいした。 今後の展開が非常に楽しみなピアニストの出 現です。 http://www.geocities.co.jp/MusicHall-Horn/6831/unno.htm
街を歩けば・・・
紅我蘭堂
まずは写真を見てください。ちょっとドキリと する看板でしょう。この店はあのジャズスポット 「映画館」のほど近くにあったパン屋さんです。あ ったというのは、どうも数年前に閉店したらしく て、シャッターが下りたままなのです。近くを通 るたびに一度はパンを食べてみようと思っていま したが、何故かその機会がなく残念です。その名 前のように、さぞふっくらとしておいしいパンだ ったことでしょう。でもこの看板を見るだけでも、 何となくサッチモの唄声やトランペットの音色が 聴こえてくるような気がしませんか? もし機会があれば是非ご自分の目で確かめに行ってくださ い。場所は文京区の東京大学農学部近くの国道17号線沿い・本郷税務署交差点です。「今、九州が熱い! 第13回 九州ジャズユニオン
総会及び宮沢昭アルバム化について」
2004年3月7日 山口県湯田温泉 ジャズスポット“ポルシェ”
JAZZCAT-RECORD
渋谷秀夫
昨年、YOKOHAMA−JAZZCATレーベル第一 弾「小國雅香トリオ / ニュー・スタンダード」 の制作過程で会長立石氏と九州ジャズユニオン 有志の方々とのコラボレーションを通じて,年 一回開催され全体で集う総会に是非参加したい と、立石氏にお願いしていたのだった。その会 が3月7日山口県下湯田温泉にあるジャズスポッ ト“ポルシェ”で70名以上の参加を得て行われ た。このポルシェはオーナーの中村弘子さんが 60年代の中頃に始め、40年に垂んとする活動 はミュージシャン達から絶大な信頼を得てい る。当日もここポルシェで活躍する若手の秀逸 なミュージシャン,テナーの清水ケンG ,ピア ノのDAIGO を初めとして多くの方々が集って いた。ここで日々研鑚を重ねていることが音楽 から感じられる。中村弘子さんとスタッフのハ ートウォームな対応が、ファンとの良好なコミ ュニケーションを形成、地域にしっかりと根を 下ろした活動となった。素晴らしいことであ る。. 会は6時からスタート。早めに訪れるとスー ジーこと黒岩静枝さんが既にお見えになってい る。彼女は昨年も出席、今年は昨日久留米ジャ ズファンクラブ主催のコンサートがあり、今日 の会に前から是非とも参加したいと思っていた のだった。そして漸次九州各地から皆さんが集 ってくる。1年振りの再会は心地よい興奮に彩 られていた。 立石会長の開会宣言の後、次々と議事が進行 して行く。各地の報告事項の中から一部を紹介 すると、久留米ジャズクラブの江越秀明代表よ り、現在進めている「中村八大 夢逢会」の説 明があつた。久留米出身の日本が誇る「中村八 大」という文化的財産を久留米から発信するも のであり、戦後旺盛な活動を展開させた幅広い 偉業を忘れない為に (1)「中村八大記念音楽祭」の定期的開催。 (2)八大さんに関する資料の収集、調査, 研究。 (3)若い人達に彼の残した多くの作品を知 らしめ、音楽の素晴らしさや楽しさを現代に再 生させる。 こうした事を実践して行こうとするもので, 私も以前氏の伝記を読んで想像を越える音楽的 レベルの高さと広さに、読むほどに驚かされた ことがあつた。ジャズ録音に関してもレーベル を越えた集大成をすべき時期だと思われる。全 国的な展開に成って様々な情報や資料が集まっ て来ることを願わずにはいられない。 さて、議事は活発な意見交換や会計報告の後、 来年の開催は平成17年3月13日に熊本の阿 蘇ジャズクラブで行うことが決まる。6時から スタートして約1時間で会議は終了し、これか らの時間は何時まで続くのか判らないライブタ イム。参加メンバーは前記スージー、バイソン 片山トリオのレギュラーベーシスト山村隆一、 スージーの九州ツアーに何時も加わっているボ ーカリスト西田麻美、北九州を中心に活躍中の ジャズピアニスト吉岡かつみ、地元で脚光を浴 びている前記テナーの清水ケンG、ピアニスト DAIGO、その他アマチュアを含め多数のミ ュージシャンが参加し何時果てるとも知れない 熱いフリーなジャムセッションが夜更けまで続 いた。3月上旬とはいえ外は厳寒、しかしここ “ポルシェ”だけは坩堝のような熱気に溢れて いた。 閑話休題。このたび総会に参加した一番のこ とは、宮沢昭のアルバム化についてであつた。 当日も九州各地での音源に関する協力要請が立 石氏からも発せられたが、80年代前半からドラマーの小津昌彦が発起人となって、全国のジ ャズファンに宮沢昭の存在を知ってもらう為に 宮沢昭カルテットを結成、北海道から九州の全 国ツアーがスタートした。 小津昌彦が言う様に80年代の時ですらライ ブで宮沢昭を聴く事が中々出来ない。情報が先 行しその謦咳に接することが出来ないと言うも どかしさ、世界に通用するその音楽を何として も全国のファンの人達と共有したいと言う小津 昌彦の慧眼は、各地で好評を博し、90年代初 めまで継続した。その間宮沢のレコーディング は全てスタジオで「ON GREEN DOLPHIN STREET」(テイチク/ユニオン1982)、 「ROUND MIDNIGHT」(キング/パドルホイー ル1985)、「野百合」(東芝ENI/EAST WORLD1991)と発表されたが、レコーデ ィングに付いてパーフエクトを期する宮沢昭に は、この時期レギュラーカルテットの録音が無 い。唯一、前記「ROUND MIDNIGHT」がカ ルテットとストリングスの共演と言うことで記 録されるに留まっている。(昨年浜松“シーホ ース”でのレギュラーメンバーではないがライ ブが発表された。) 私はKJFCの佐藤恒雄氏と確か80年の中頃と 記憶するが、青山の河合ミュージックサロンで このカルテットを聴いた。素晴らしいライブで 取り分け宮沢昭のフルトーンで迫るテナーに圧 倒された思いがある。 セッション終了後佐藤恒雄氏がようやく宮沢昭 本人に出会えた事の喜びを伝えると「最近,僕 の音良くなっているでしょう。」と目を輝かせ ていたのが強く印象に残っている。恐らく,全国 のファンとの交流を通じ自己の音楽が益々彫琢 されスケールが大きく成っていくのを宮沢昭自 身感じていたに違いない。加えてメンバー各人 の創造性が十分発揮され宮沢昭カルテットとし て練れてきて、それは恰も,守安祥太郎と活動し ていた“フォーサウンズ”時の様に吹き終えて 次の曲をと振り返るとその曲のイントロが出て きたと言う,往時の以心伝心の境地に達してい たと思われる。そうして宮沢無き後、長崎波佐 見のモダンジャズクラブ「DOUG」のオーナ ー立石氏から87年「DOUG」での録音及び 唐津でのセッションを聴かせていただくに及ん で、益々自分の中で、小津昌彦ジャズプラザ宮 沢昭カルテットのライブを記録しておかなけれ ばならないと感じ、その思いは日々増長して行 ったのであつた。立石氏を中心とした九州ジャ ズユニオンとのコラボレーション第二弾と成る 宮沢昭レギュラーカルテットのアルバム化を更 なる協力関係のもと、進めて行きたいと思う。 重複するが、小津昌彦ジャズプラザ宮沢昭カ ルテットの活動は10年に及ぶ全国ツアーを成 し遂げた。全国津々浦々にはこのカルテットの 演奏を聴いてジャズに開眼した人も多いに違い ない。今回のアルバム化はこうした偉業を日本 のジャズ史に記録する事及び日本のアーチスト として最も音楽的に長けた宮沢昭とその発起人 である小津昌彦、この二人をトリビュートする ものである。 皆さんの御協力どうかよろしくお願いしま す。 *「中村八大夢逢会」連絡先 久留米市天神町2丁目56番地 久留米ゼミナール内 *TEL 0942-35-4970 FAX 0912-33-8153 皆さんからの情報宜しくお願い致します。
ALL THE THINGS YOU ARE
You are the promised kiss of springtime That makes the lonely winter seem long You are the brethless hush of evening That trembles on the brink of a lovely song You are the angel glow that lights a star The dearest things I know are what you are Someday my hungry arms will hold you And some day I’ll know that moment divine When all the things you are are mine
Someday my hungry arms will hold you And someday I’ll know that moment divine When all the tings you are, are mine
あなたのすべてを
あなたは春を告げるあこがれのキス だから淋しい冬は長く感じるの あなたは夕暮れに息をも潜める静けさで 愛しい歌で震えてしまう あなたは星を照らす天使のかがやき わたしの一番大切なものはあなただけ いつの日か私の腕はあなたをもとめて抱きしめる いつかそんなすてきな時が来るはず あなたのすべてがわたしのものになるとき いつの日か私の腕はあなたをもとめて抱きしめる いつかそんなすてきな時が来るはず あなたのすべてがわたしのものになるときカドやんのジャズ教室 VOL.19
門倉洸太郎
あ・てんぽビアノ教室
新入生大募集中!
講師:中村佳津子
当教室では、気分も新たにビアノを始めよう、また再開してみようという生徒さんを募集しています。 ちょっとの勢気で人全楽しくなったりするものです。そんなあなたを待っています。本所教室 〒1 3 0 - 0 0 0 4
墨田区本所1−3 1−8
電話 0 3−3 6 2 2−8 6 7 4
流山教室 〒2 7 0−0 1 7 6
流山市加2−1−1 3
電話& F A X O 4 7 1 - 5 0−1 6 8 5
両教室ともメールにてお問い合わせ可。電話FAXは流山教室へお願いします。入会金3000円。月謝6 0 0 0円より。
メールアドレスa - t e m p o@h i - h o . n e . j p
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気になるボーカルレコード
第5回
LYNNTAYL0R
LYNN TAYLOR SINGS I SEE YOUR FACE BEFORE ME
成田峻之
ボーカルのレコードでどうしても手に入れたいものの一枚で、運良く入手できた。(写真左) 本当に久しぶりに手にとったときは満足感と自分が運に恵まれたとも感じた一瞬であった。 リン・テイラーはボーカルの好きな方なら誰もが手に入れたい一枚であるのではと思う。
20代で亡くなってしまつたのと、このレコードの他はCORALの「ERNIE KOBACS PRESENTS」(写 真右)というLPで4曲の吹き込みで全部であり、両者とも大変貴重なレコードになっている。 前者はGRAND AWARDから出ている外盤のみで最近日本でもCDで発売された。 後者は国内盤ででたがこれも特典レコードでしか日の目を見ていない。 リン・テイラーはエラ、カーメン、アニタ系列のジヤズ・ボーカルではない。 ティナ、ヴィバニー系に代表される可憐な声と暖かみのある声の持ち主である。 長年ジャズ・ ボーカルを聴いていると、好みもかわり今ではこの種の歌手のレコードを聴くことが多い。 某評論家によれば“究極の女性ボーカリスト”とも言っている。アルバム自体は選曲も地味でこれ と言って特別スウィンギーになる曲も無く、全体に地味な作品になっているが、何か引き付けられ る魅カのあるアルバムである。 コーラル盤はインストの間に4曲が収めてあり、こちらも魅カある歌声が聴ける。 最後にGRAND AWARD盤の方はシュアーのカートリッジで聞くとかなり高域がでてしまう。 ライラに代表するMC系の方は自然に聞ける。
「Y’s ROOM No.11」
2004.4 Y.S.
最近中古レコード屋廻りをしてもあまり欲しいLPに巡り合わず、不作が続いたYでしたが、先日 面白いアルバムが手に入りました。
JOHNNY GRIFFIN QUARTET / BODY AND SOUL (MOON)
このところ中古レコード屋に行っても、ピアノの箱か50%OFF の箱しか見ないのですが、その日はひょんな事からテナーの箱を 覗いたらたまたまこのLPを見つけました。
GRIFFINはYの大好きなテナーサックス奏者で(以前「GROOVY」 で5回連載した“MY FAVORITE THINGS”のVol.2でも採り上げ ましたが)、
アルバムもそこそこ持っていましたが、このアルバムジャケット は初めて見るものでした。
そしてジャケットの裏面のサイドメンを見て驚きました。
LOU BENNET(Organ)、ANDRE CONDUANT(Guitar)、JOE NAY(Drums)
LOU BENNETはフランスで活躍した黒人オルガン奏者で、フランスRCAから「AMEN」(1960 年録音)と云うご機嫌なアルバムを出しています。
このアルバムでは“SO WHAT”“GREEN DOLPHIN STREET”を演っており、Yの愛聴盤になって います。その後66年に録音された「PENTACOSTAL FEELING」(GITANES)が、JAZZ IN PARISシ リーズ(CD)で発売されています。
ANDRE CONDUANTもYの好きなギタリストで、リーダー・アルバム「BROTHER MEETING」 (DEBS)を長年捜し求めてやっと手に入れた話は、「Y’s ROOM No.6」に詳しく書きましたが、ま さかサイドメンでの演奏が聴けるとは思っても見ませんでした。
Yの好きな2人の演奏家+ドラマーをバックに、GRIFFINが1967年にパリでライブ演奏をした のを録音したのがこのアルバムです。
演奏曲目はA面が“BODDY & SOUL”“LEAVE ME ALONE BLUES”の2曲、B面が“THE MAN I LOVE”の1曲で、圧巻はなんといっても23分を越す“THE MAN I LOVE”です。
ライブの為か、とにかくくつろいだ演奏で、途中から“BLUE MONK”になったりアドリブがいっ ぱいで、サイドメンのソロもたっぷり聴けるとても楽しい演奏になっています。
この曲は、「THE MAN I LOVE」のタイトルで発売されたアルバム(BLACK LION)でのKENNY DREW TRIOをバックにした演奏が有名ですが、偶然にも録音が同じく67年で、こちらはコペンハ ーゲンでのライブ録音になっています。 二つのアルバムで聴き比べるのも、興味深いものがあります。
アナログにこだわる、銀座の老舗
「JAZZ COUNTRY」
東京都中央区銀座6−2−6 TEL.03−3572-7684 営業時問:コーヒータイムPM0:00∼5:00(土曜日のみPM2:00∼) パータイムPM7:O0∼11:OO休み:日曜祝日(バータイムは土曜日も) 交通:東京メトロ銀座線、丸の内線、日比谷縄「銀座」駅、JR「有楽町」駅他 メニュー:コーヒータイム 珈琲・紅茶500円、ビール700円 バータイムボトル8000円(チヤージ3000円)RED GARLANDの魅力について 第17回
紅 我蘭堂
全盛時代のホーン陣との共演
ちょっとその前に 前回まではプレステッジでのジョン・コルトレーンがリーダー名義のアルバムを紹介すると同時 にコルトレーン側から見たガーランドについて検証してみました。順番から行くとやはりプレステ ッジ時代におけるガーランドのリーダー名義アルバム4枚を紹介するのが“筋”というものですが、 そこは支離滅裂な不肖我蘭堂、“箸休め”という訳ではありませんが、50年代後半におけるコルトレ ーン以外のホーン奏者とガーランドが共演したアルバムをご紹介させてください。 ちょっとその前に、前号で誌面の都合で少し“舌足らず”な部分があって、またまた皆様に誤解 されそうなので、少し補充します。 まずガーランドがコルトレーンの押し進めていたモード奏法に理解を示さなかったように書きま したが、決してガーランドが新しい流れに付いていけなかったのではなく、あくまでも演奏スタイ ルの“差”であったと私は思っています。 そして何度でも繰り返しますが、コルトレーンの11枚は好盤です。例えは悪いですが、これまで ポップスやクラシックをお聴きになっていて、ジャズも聴いてみようかという方が、有名だから 「コルトレーンを聴かせてください」と先輩に頼むと、その先輩は得たりとばかりに後期の激しいイ ンパルス盤なんかを掛けて「コルトレーンはこの辺を聴かなきゃだめよ」みたいに訳知り顔で能書 きを言うなんてことが、我々の身近にあるかと思いますが、そのために多くの方がこの素晴らしい ジャズという音楽のファンになり損ねているということはないでしょうか? 私だったらこのプレ ステッジ盤をお薦めします。 さて50年代後半におけるコルトレーン以外のホーン陣との共演盤ですが、意外と少ないです。私 の知っているだけで6枚しかありません。もっともマイルス・クインテットでの活動やピアノ・トリ オでの録音などに忙しかったのかもしれませんが、ガーランド自身がホーン陣との共演をあまり望 まなかったのかも知れません。では年代順にご紹介しましょう。TENOR MADNESS/SONNY ROLLINS(PRESTIGE PR−7047)56年5月24日録音
SONNY ROLLINS(ts), JOHN COLTRANE(ts SIDE Aの1のみ), RED GARLAND(p), PAUL CHAMBERS(b), PILLY JOE JONES(ds)
SIDE A 1.TENOR MADNESS 2.WHEN YOUR LOVER HAS GONE
SIDE B 1.PAUL’S PAL 2.MY REVERIE 3.THE MOST BEAUTIFUL GIRL IN THE WORLD
ご存知ソニー・ロリンズとマイルス・クインテットのリズム・セクションとの共演盤。いや1曲だ けジョン・コルトレーンが参加した「テナー・マドネス」で有名なアルバムといったほうがよいで しょう。幸いなことに私の回りでは、ロリンズの勝ちだ、いやコル トレーンのほうが優っているなどと無意味な論議をする人がいない ので助かっていますが、世間ではふたりの共演盤ということで“歴 史的”名盤扱いをされています。私も確かにふたりを聴き比べる点 では興味深いのですが、そのスタイルが明確に分かれていることは 楽しいと思って聴いています。 ここでもガーランドは、ファンとしては楽しみな、例の「左手ガン ガン、右手ポロポロ」を演じてくれません。あくまでもバックに徹 しているようです。ただサイドBでは短いながらも、乗りの良いフ レーズを弾いています。
M c L E A N’S SCENE/J A C K I E M c L E A N ( P R E S T I G E《N E W J A Z Z》N J L P−8 2 1 2 ) 5 6年1 2月1 4日録音
JACKIE McLEAN(as), BILL HARDMAN(tp), RED GARLAND(p), PAUL CHAMBERS(b,) ART TAYLOR(ds) 1.GONE WITH THE WIND 2.McLEAN’S SCEAN 3.MEAN TO ME
ジャッキー・マクリーンのリーダー・アルバムで、ガーランドは 全6曲中3曲だけの参加ですが、ガーランドが参加しているパートは トランペットのビル・ハードマンとのクインテット演奏で、典型的 な楽しいハード・バップを聴かせてくれています。冒頭の「風とと もに去りぬ」のイントロなど結構ガーランドの持ち味が出されてい ます。また「ミーン・トー・ミー」などでマクリーンやハードマン がソロを吹いている時などのバッキングというのでしょうか、コー ドをさりげなく刻んでいる部分などはさすがと思わせるところで す。「マクリーンズ・シーン」のイントロからソロを展開していま すが、これも結構乗り乗り演奏で気持ちよいです。
ART PEPPER MEETS THE RHYTHM SECTION/ART PEPPER(CONTEMPORARY)57年1月19日録音
ART PEPPER(as), RED GARLAND(p), PAUL CHAMBERS(b), PILLY JOE JONES(ds)
SIDE A 1.YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO 2.RED PEPPER BLUES 3.IMAGINATION 4.WAITZ ME BLUES 5.STRAIGHT LIFE
SIDE B 1.JAZZ ME BLUES 2.TIN TIN DEO 3.STAR EYES 4.BIRKS WORKS 5.THE MAN I LOVE
57年1月、マイルス・クインテットがアメリカ西海岸に演奏旅行に出向いたさいにコンテンポラリ ーに吹き込まれたレコードで、恐らく誰もが一度は聴かれているレコードだと思います。別に聴い ていなくても恥ではありませんが、私も名盤だと思います。ただこ こでも私としてはガーランドがあまり目立っていないと感じていま す。ソロが短かすぎるのです。ペッパーもいいけれどファンとして は、もっとガーランドのソロを楽しみたいのです。3人の中ではド ラムスのフィリー・ジョー・ジョーンズが目立って聞こえます。ど うもガーランドは大向こうを唸らせる、見栄を切るような“節回し” が苦手だったようです。いやそれこそガーランドのスタイルではな かったのでしょう。それでも、このアルバムでも随所に小気味よい フレーズを散らばしています。特にサイドAの2の「レッド・ペッ パー・ブルース」では本当に短いながらも持ち味を出したソロを披 露しています。
それにしても“MEETS THE RHYTHM SECTION”とは余計なタイトルを名付けたものです。 こんなことをするから、ガーランドは自信を持ってしまって、その自信が自己のスタイルへの過信 になったのでしょうか。
CURTIS FULLER WITH GED GARLAND(PRESTIGE《NEW JAZZ》NJLP-8277) 1957年5月14日録音
CURTIS FULLER(tb), SONNY REDD(as), RED GARLAND(ds), PAUL CHAMBERS(b), LOUIS HAYES(ds) SIDE A 1.SEEING RED 2.STORMY WEATHER 3.CASHMERE
SIDE B 1.SLENDERELLA 2.MOONLIGHT BECOMES YOU 3.ROC & TROLL
このアルバムについては第11回(GROOVY19号 2001年2月発行) でご紹介させていただきました。その時は《ガーランドとブルーノ ートについて パート2》という副題をつけて、何故ガーランドに はブルーノート・レーベルへの録音がなかったかを自分なりに検証 したつもりでした。もう大部分の方はお忘れになっているはずなの で、要点を再掲すると「ちょうどビ・バップからハード・バップを 中心とする新時代へ移行している時期に、ガーランドの演奏は少し 古臭くなってきていた」ということをカーティス・フラーの2枚の アルバムで検証したつもりでした。 だからと言って、このアルバムが駄目ということではありません。 これはこれでフラーの張り切りもいいし、ソニー・レッドの少しハスキー気味のアルトもよいし、 ブルースもあり、バラードもありと結構楽しめるハード・バップ・アルバムです。
SUGAN/PHIL WOODS WITH RED GARLAND(PRESTIGE《STATUS》ST−8304) 1957年7月19日録音
PHILL WOODS(as), RAY COPELAND(tp), RED GARLAND(p), TEDDY KOTICK(b), NICK STABULAS(ds) SIDE A 1.AU PRIVAVE 2.STEEPLECHASE 3.LAST FLING
SIDE B 1.SUGAN 2.GREEN PINES 3.SCRAPPLE FROM THE APPLE
フィル・ウッズとガーランドの共演盤。“WITH”といいながら 全編にわたってガーランドがウッズの盛り立て役に徹しているよう です。ウッズはチャーリー・パーカーの路線を継承しながらも、独 自の情熱的といえるプレイをやろうとしていたと感じていますが、 ここでもビ・バップからハード・バップへと続くような“熱い”演 奏が行われています。どうも、物寂しいジャケットといい、選曲と いい、パーカー追悼盤の意味合いが強いアルバムだと思っているの は私だけでしょうか。パーカー作曲のサイド1の1と3、そしてサ イド2の3を取り上げていることでも分かります。ガーランドも短 いながらも乗りのいいアドリブを随所に聴かせています。サイド2 の2だけがミディアムスローのバラードで、あとの5曲は割と早いテンポで進んで行きます。 実はもう1枚、エディ・ロック・ジョーとの共演盤(ただし6曲中3曲のみ)があるのですが、 紙面が尽きたので機会がある時にご紹介します。以上を聴いて私なりの感じた事は、個別のレコー ドではガーランドも結構いけるじゃないかと言う事。ただこの人の美点というか、ささやかな欠点 というか、どうしてもホーンが入ると遠慮がちに聞こえることは否定できません。もう少し大向こ うを唸らせるようなアドリブなり、フレーズの連発なりがあっても良かったかとは思います。ホー ンを盛り上げる事に集中していたのでしょう。バッキングというのでしょうか、控え目なタッチの ピアノは最高の演奏だと感じています。「俺が、俺が」というタイプではなかったのでしょうが、そ のガーランドがリーダーとなり、コルトレーンを擁して一世一代の名演をしたアルバムを次回はご 紹介させていただきます。(続く) (お詫びと訂正)VOL.31掲載の前回の記事中、20ページの下から4行目に「C(ドミソ)やAm (ドファラ)」と書いてしまいましたが、正しくは「C(ドミソ)やF(ドファラ)」の誤りでした。
RECORD CONCERT REPORT
最近の例会には、新しい方もお見えになり活気づいています。今回から「ジャズカントリー」での例会に使われた主な レジュメを掲載します。音楽が聞こえないのが残念ですが、少しでも例会の雰囲気をあじわってください。
2003年11月14日(金)
「映画館」 ア・ラ・カルト 松永貴志君にみんな唖然!
1.First Time Ever I Saw Your Face/Rachel Z 2..Four!/Joe Henderson With Wynto n Kelly Trio 3.Moko Moko/松永貴志 4.Groovy/Red Garland他 松永貴志君(高校生)の演奏にみんな唖然。本当に高校生かよ、という声がしきりに上がりました。あとは田口嬢のニ ューヨーク話しに盛り上がりました。
2003年11月22日(土)「ジャズカントリー」
特集:知られざるピアニスト達 Vol.1 『二人のジョン』
担当:Y.S
Y’s ROOM No.5
Y.S.
…時にはメジャー・ミュージシャンよりも、あるマイナー・ミュージシャンがひとに感動を与える。 ホテルのバーよりも、ひっそりとした裏街のバーが人をほっとさせることもある。 一流の名画より、題名も思い出せないB級プログラム・ピクチャアが心に残りもする。 人生とは我々が意識している以上に、そんな淡い光と影によって成立しているかもしれない。 この文章は村上春樹氏が書いた「ジャック・ウィルソンはなんとなく僕をひきつけた」と云う文章の最後のフレーズで す。(「音楽の手帳」1981年) この文章では、まず「アーマド・ジャマル」を例に挙げ「人はふとマイナー・ミュージシャンに巡り会う。そしてその うちの何人かがあなたの心に残る。誰にもそんな経験があるはずだ。」として、本題の「ジャック・ウィルソン」との出 会いの文章になります。 私は1981年当時、そんなにマイナー・ピアニストに興味がありませんでしたが、この村上春樹氏の文章を読んでいたく 感動し、また「アーマド・ジャマル」と「ジャック・ウィルソン」に興味を抱き、ジャズ喫茶でリクエストをしたり、 アルバムも集めるようになりました。 さらには、他のマイナー・ピアニストとの出会いを求め、意識してLPを購入するようにもなりました。 私の場合は特にピアノ・トリオが好きですが、そんなマイナー・ピアニストの一部をこれから、少しずつ紹介したいと 思います。 「GROOVY Vol.20」より転記「知られざるピアニスト達 Vol.1」
『二人のジョン』その1 JOHN YOUNG
<略歴> 1922年3月16日にアーカンソー州に生まれ、幼い頃にシカゴに移り住み、9歳の頃からピアノを学ぶ。42年か ら47年にかけてアンディー・カーク楽団で演奏、47年から50年はディック・デイビス・バンド、51年から55年はエデ ィ・チャンブリーやキング・コラックのバンドで演奏し、その間チャンブリーのレコーディングに参加している。 55年に自分のトリオを結成し活躍、他にジーン・アモンズ、ヴォン・フリーマン、ソニー・スティット、ズート・シム ズ、デクスター・ゴードン、クリーヴランド・イートン等と共演し、地元のデルマークやヴィージェイ、アーゴといったレーベルにリーダー作を残している。 彼は敬愛するピアニストとして、フィニアス・ニューボーンJr.を挙げ、影響を受けたピアニストにはアール・ハイン ズとアート・テイタムを、作曲面では、デューク・エリントンを挙げている。 演奏スタイルは同じアーゴのアーマド・ジャマルやラムゼイ・ルイスに近いものを感じるが(ジャマルほどクセがな く、ルイスほど砕けてなく)、アーシーで味わいのあるピアニストだと思います。
『二人のジョン』その2 JOHN WRIGHT
<略歴> 1934年頃ケンタッキー州ルイスヴィルに生まれる。まもなくシカゴのサウスサイドへ移住し、5才でピアノを始める。 23才の時にプロ入り、同時にミッド・ウエスタン音楽院で教師としての活動も開始した。 サイドマンとしてはアーヴィー・スティダムの伴奏をしたBLUES VILLE盤が知られる。 60年∼62年にたて続けに5作のリーダー・アルバムを発表するが、その後しばらくアルコール中毒の為表舞台から退き、94年 にやっと6作目のリーダー・アルバムを発表する。 演奏スタイルは、ソウルフルでファンキーで、日本酒で例えればコクもクセもある青森の酒のようだが、後藤 誠氏の次の言葉が 非常に的を得ている。 「レッド・ガーランドのようでガーランドでない。ジーン・ハリスのようでハリスでもない。ミスター・ソウル、ジョン・ライト。い いニックネームではないか。」 注 「GROOVY Vol.20」の「我が愛すべきマイナー・ピアニスト Vol.1」の記述に間違い等がありましたので、改題、 訂正加筆しました。『プログラム』
※JOHN YOUNG のリーダー・アルバム(1) 「MY FUNY VALENTINE」∼① OPUS DE FUNK (VEE JAY) (2) 「BABY DOLL」∼① OPUS DE FUNK (VEE JAY)
(3) 「THREE PENNY OPERA」∼② YOUNG JOHN YOUNG (ARGO) (4) 「INVITATION」∼② YOUNG JOHN YOUNG (ARGO)
(5) 「TAKE FIVE」∼③ THEMES AND THINGS (ARGO)
(6) 「SPARTACUS(LOVE THEME)」∼③ THEMES AND THINGS (ARGO)
(7) 「EVERY THING’S COMING UP ROSES」∼④ A TOUCH OF PEPPER (ARGO) (8) 「FLY ME TO THE MOON」∼④ A TOUCH OF PEPPER (ARGO)
(9) 「CUBANA CHANT」∼⑤ THE JOHN YOUNG TRIO (DELMARK) (10)「SERENATA」∼⑤ THE JOHN YOUNG TRIO (DELMARK)
※JOHN YOUNG のサイドメン参加アルバム
(11)「KELLY BLUE」」∼⑥ FRAANK FOSTER / BASIE IS OUR BOSS
(12)「MY BLUE HEAVEN」∼⑦ SONNY STITT & ZOOT SIMS / INTER-ACTION (13)「THE HAPPY BLUES」∼⑧ GENE AMMONS & DEXTER GORDON /THE CHASE !
(14)「THE FIRST TIME EVER I SAW YOUR FACE」∼⑨ VON FREEMAN / DOIN’ IT RIGHT NOW ※JOHN WRIGHT のリーダー・アルバム
(15)「SOUTH SIDE SOUL」∼① SOUTH SIDE SOUL (PRESTIGE)
(16)「LA SALLE ST. AFTER HOURS」∼① SOUTH SIDE SOUL (PRESTIGE) (17)「WITCH CRAFT」∼② NICE ‘N’ TASTY (PRESTIGE)
(18)「IT COULD HAPPEN TO YOU」∼③ MAKIN’ OUT (PRESTIGE) (19)「LES I CAN’T」∼④ THE LAST AMEN (STATUS-PRESTIGE) (20)「BE MY LOVE」∼④ THE LAST AMEN (STATUS-PRESTIGE) (21)「OUR WALTZ」∼⑤ MR. SOUL (PRESTIGE)
(22)「EVERY THING’S GONNA WORK OUT FINE」∼⑤ MR. SOUL (PRESTIGE) (23)「SUMMERTIME」∼⑥ WRIGHT CHANGES & CHOICES (INTERPLAY)
! OPUS DE FUNK (VEE JAY) 1957年録音 JOHN YOUNG (p)
HERBERT BROWN (b) LARRY JAKSON (ds)
" YOUNG JOHN YOUNG (ARGO) 1958年録音 JOHN YOUNG (p)
HERBERT BROWN (b) LARRY JAKSON (ds)
# THEMES AND THINGS (ARGO) 1961年録音 JOHN YOUNG (p)
WILLIAM YANCY (b) PHILLIP THOMAS (ds)
$ A TOUCH OF PEPPER (ARGO) 1962年録音 JOHN YOUNG (p)
SAM KIDD (b) PHIL THOMAS (ds)
% THE JOHN YOUNG TRIO (DELMARK) 1963,64 年録音
JOHN YOUNG (p) VICTOR SPROLES (b) PHIL THOMS (ds)
& FRAANK FOSTER / BASIE IS OUR BOSS (ARGO)1963年 FRANK FOSTER (ts), ERIC DIXON (fl,ts),
AL AARONS (tp) JOHN YOUNG (p) BUDDY CATLETT (b) PHIL THOMAS (ds)
' SONNY STITT & ZOOT SIMS / INTER-ACTION (CADET) 1965年録音
SONNY STITT (ts,as) ZOOT SIMS (ts) JOHN YOUNG (p) SAM KIDD (b) PHIL THOMAS (ds)
( GENE AMMONS & DEXTER GORDON / THE CHASE ! (PRESTIGE) 1970年録音 GENE AMMONS (ts), DEXTER GORDON (ts) JODIE CHRISTIAN (p), JOHN YOUNG (p) RUFUS REID (b), CLEVELAND EATON (b) WILBUR CAMPBELL (ds), STEVE McCALL (ds) VI REDD (vo)
) VON FREEMAN / DOIN' IT RIGHT NOW (ATLANTIC)
VON FREEMAN (ts) JOHN YOUNG (p) SAM JONES (b) JIMMY COBBS (ds)
! SOUTH SIDE SOUL (PRESTIGE) 1960年録音 JOHN WRIGHT (p)
WENDELL ROBERTS (b) WALTER McCANTS (ds)
" NICE ヤNユ TASTY (PRESTIGE) 1960年録音 JOHN WRIGHT (p)
WENDELL MARSHALL (b) J.C.HEARD (b)
# MAKINユ OUT (PRESTIGE) 1961年録音 JOHN WRIGHT (p)
EDDY メCAT-EEYEモ WILLIAMS (ts) WENDELL MARSHALL (b)
ROY BROOKS (ds)
$ THE LAST AMEN (PRESTIGE) 1961年録音 JOHN WRIGHT (p)
EUGENE TAYLOR (b) WALTER McCANTS (ds)