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高度環境政策 技術マネジメント人材養成ユニット 実施機関 : 東北大学大学院環境科学研究科 ( 代表者 : 新妻弘明 ) I. 人材養成の全体計画 1. 人材養成の趣旨我が国が, 世界競争力を維持するには, 環境 エネルギー制約と経済成長との両立が重要な課題となると予測されている ( 産業構造審議会

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Academic year: 2021

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高度環境政策・技術マネジメント人材養成ユニット

実 施 機 関:東北大学大学院環境科学研究科(代表 者 : 新妻 弘明)

I. 人材養成の全体計画

1. 人材養成の趣旨 我が国が,世界競争力を維持するには,環境・エネル ギー制約と経済成長との両立が重要な課題となると予測さ れている(産業構造審議会「技術革新を目指す科学技術政 策」)。技術開発の方向性は,エネルギー危機,環境問題の 克服なくしては考えられず,企業の社会的責任(CSR)も, 技術経営戦略も,「環境」をキーワードにした展開が不可 欠であり,これに対応できる高度な環境マネジメント知識 を習得できる教育システムの構築が喫緊の課題となってい る。 しかしながら,従来型の教育システムでは,大学(基礎 教育)から,企業における応用・実践教育を経て,ようや く独り立ちできる人材が養成されているため,必要な人材 の供給に相当の時間がかかる,また,積み上げ式のカリ キュラムは広い分野(概論)からだんだんと狭い(専門) 分野へと深化させるのが一般的であった。このような教育 システムでは,ある分野の専門家(スペシャリスト)を育 てるには有効であったが,専門性の中に埋没し,全体的視 野が欠如するなどの問題点が指摘されている。 現在,特に環境分野においては,CSR,持続可能な技術 の開発,環境に配慮した地域振興などが重要な課題であり, これらの観点で技術,産業構造,地域社会を評価し,経営 戦略の策定,環境政策・施策の立案などに関し,全体を見 通せる指導的な役割を果たす人材(ジェネラリスト)の供 給が要請されているものの,わが国では,高い技術力や知 的インフラは先進諸国の水準を満たしているものの,これ らの基盤力を最大限活用できる戦略的思考・実践技術者が 決定的に不足している。 本ユニットでは,平成 15 年に設立された環境科学研究 科の先端的プログラムと国内外で最先端の環境・サステナ ブル技術の推進に携わる世界の第一人者を講師に迎え,養 成対象者の時間的 / 空間的制約を可能な限り排除するた め,e- ラーニング,集中講義,OJT,VPP(バーチャル・ パイロット・プロジェクト)を用いた実践的,効率的な講 義を実現する。これにより,戦略的に将来構想立案ができ, 技術の展開や,地域社会システムの再構築などに,理論的 かつ実践的に対応できる人材養成を目指す。 本ユニットを通じて,対象者に近い領域での解決すべき 事象に対し,独力で必要な制約因子を見つけ,解決手段の 提案が出来る人材の育成を主なものとし,所定の課程を修 了後,環境学修士または学術修士の学位を与える。さらに 上位の概念である,国際戦略,地域政策,経営戦略,商品 開発などの領域でプロジェクトマネージャーとして政策, 戦略立案の出来る人材を育成し,所定の課程を修了後,環 境学博士または学術博士の学位を与えることも目指す。 2. 人材養成の概要 a. 養成業務の従事者について (常勤,非常勤,新規採用など) 1. 石田 秀輝(特任教授 常勤 本機関常勤者より登 録) 2. 古川 柳蔵 (特任助教授 常勤 新規採用) 3. 菊地 辰徳 (特任研究員 常勤 新規採用) 4. 景 鎮子 (特任研究員 常勤 新規採用) 5. 新妻 弘明 (本機関常勤者より登録) 6. 木村 喜博 (本機関常勤者より登録) 7. 谷口 尚司 (本機関常勤者より登録) 8. 佐竹 正夫 (本機関常勤者より登録) 9. 田路 和幸 (本機関常勤者より登録) 10. 土屋 範芳 (本機関常勤者より登録) 11. 服部 徹太郎 (本機関常勤者より登録) 12. 吉本 敦  (本機関常勤者より登録) 13. 中田 俊彦 (本機関常勤者より登録) 14. 安井 至  (国際連合大学より招聘,非常勤) 15. 山本 良一 (東京大学国際・産学共同研究セン ターより招聘,非常勤) 16. 益田 文和 ((株)オープンハウスより招聘,非 常勤) 17. ピーター D. ピーダーセン ((株)イースクエア より招聘,非常勤) 18. エツィオ・マンツィーニ  (ミラノ工科大学よ り招聘,非常勤) 19. 中川 将征 (BSI ジャパンより招聘,非常勤) 20. 多田 博之 (ソニー(株)より招聘,非常勤) 21. 岡本 享二 (日本 IBM(株)より招聘,非常勤) 22. 阿部 博人 (企業社会責任フォーラムより招聘, 非常勤) 23. 本木 啓生 ((株)イースクエアより招聘,非常 勤) 24. 川北 秀人 (IIHOE より招聘,非常勤) 25. 赤池 学  ((株)ユニバーサルデザイン総合研

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- 232 - 究所より招聘,非常勤)

26. 稲葉 敦(産業技術総合研究所より招聘,非常勤) 27. マイケル・ブラウンガート(EPEA International よ り招聘,非常勤)

28. ロバート・ウィマー(GrAT(Center for Appropriate Technology より招聘,非常勤 )

29. ヴァルター・スタヘル(Product-Life Institute よ り招聘,非常勤)

30. マーティン・チャーター(The Centre for Sustainable Design より招聘,非常勤) 31. ハン・ブレゼット(デルフト工科大学より招聘, 非常勤) 32. グンター・パウリ(ZERI 財団より招聘,非常勤) 33. ジャニン・ベニュス(科学ジャーナリスト,非常 勤) 34. ウィリアム・マックドノウ(William McDonough + Partners より招聘,非常勤)

35. デニス・メドウス (Laboratory for Interactive Learning より招聘,非常勤)

36. ジャックリン・オットマン(J. Ottman Consulting より招聘,非常勤)

37. スティーブ・フレンチ(The Natural Marketing Institute より招聘,非常勤) 38. ノーマン・マイヤーズ(オックスフォード大学よ り招聘,非常勤) 39. ジョン・エルキントン(サステナビリティ社より 招聘,非常勤) 40. エモリー・ロビンス(ロッキーマウンテン研究所 より招聘,非常勤) 41. ピーター・ヘニケ ( ヴッパタール研究所より招聘, 非常勤 ) 42. マイケル・クント(ヴッパタール研究所より招聘, 非常勤) 43. クリス・タッペン(ブリティッシュ・テレコムよ り招聘,非常勤) 44. デニス・パムリン(WWF スウェーデンより招聘, 非常勤) 45. マティアス・リンダール(リンショーピン大学よ り招聘,非常勤) 46. フォルケル・ホフマン(スイス連邦工科大学より 招聘,非常勤) 47. カ ー ル・ ヘ ン リ ク・ ロ ベ ー ル( ナ チ ュ ラ ル・ ス テップより招聘,非常勤) 48. ローレンツ・ヒルティ(スイス連邦材料試験研究 所より招聘,非常勤) 49. 筑紫 みずえ ((株)グッドバンカーより招聘, 非常勤) 50. 金子 延康 (横浜市環境創造局より招聘,非常 勤) 51. 村尾 信尚 (関西学院大学より招聘,非常勤) 52. 小暮 啓 ((株)電通より招聘,非常勤) 53. 大橋 照枝 (麗澤大学より招聘,非常勤) 54. 園田 綾子 ((株)クレアンより招聘,非常勤) 55. 上田 壮一 ((株)スペースポートより招聘,非 常勤) 56. 飯田 哲也 (環境エネルギー政策研究所より招 聘,非常勤) 57. 枝廣 淳子 (ジャパン・フォー・サステナビリ ティより招聘,非常勤) 58. 水尾 順一 (駿河大学大学院より招聘,非常勤) 59. 足立 直樹 ((株)CSR 経営研究所より招聘,非 常勤) 60. エクベリ 聡子 ((株)イースクエアより招聘, 非常勤) b. 養成対象者について(選考方法, 修了判定方法など) 養成対象者の選考は選抜試験にて行う。一般および外国 人留学生に関しては,英語(和訳,英訳,文法),基礎・ 専門科目(環境科学研究科で定めた基礎・専門科目の中か ら 1 科目選択),小論文(その場で与えられた課題につい て論評)および面接(小論文の内容について発表し,関連 事項について質疑)を行う。社会人に対しては,英語(英 語能力を判定する資料で評価),小論文,面接を行い,と もに環境科学研究科および工学研究科のメンバーからなる 高度環境政策・技術マネジメント人材養成ユニット運営委 員会で選抜評価を行う。 修了判定は,所定の単位(サステナブル・ビジネス科目 8単位以上,サステナブル・ソリューション科目6単位以 上,環境科学研究科で開講中の所定の科目 4 単位以上,お よび,修士研修 6 単位,修士セミナー 4 単位)の取得に より行うが,修了判定の評価は,同上人材養成ユニット運 営委員会で行う。所定の単位取得後には環境学修士また は学術修士の学位を授与する。3 年後には博士課程のカリ キュラムを整備し,環境学博士または学術博士の導入を目 指す。但し,平成 17 年度の修了者はいない。 c. 人材養成の実施内容について 持続可能な企業・組織運営を進めるためには,経済が環 境の一部であることを前提に経済側面,社会側面,環境側 面を同価に評価し,経営や政策を考える上で必要な制約 因子を明らかにするなど,I-1 で示したように,従来とは まったく異なるアプローチが必要である。そこで,基礎科 目としてサステナブルビジネス科目,応用科目としてサ ステナブルソリューション科目を設計し,環境・サステナ ブル技術の推進に携わる世界の第一人者を講師に迎え,e-ラーニング,集中講義,OJT,VPP(バーチャル・パイロッ ト・プロジェクト)を用いた実践的,効率的な講義を実現 する。

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(1) サステナブル・ビジネス科目の開講 持続可能な企業・組織運営を可能にするための基礎科目 で,グローバルな視点に立って,多数の具体例を交えつ つ,『環境』から『サステナブル』への展開が意味するこ とを追求する。サステナブルな組織運営,事業設計,マー ケティング論に関して,国内外から最新の理論と事例を共 有し,高度な理解力<リテラシー>を醸成することを目的 とし,環境経営基礎学 /CSR 戦略論 / サステナブル商品設 計・開発学 / サステナブル・ビジネスモデル学 / サステナブ ル・マーケティング論の 5 科目からなる。 平成 17 年度は,環境経営基礎学,CSR 戦略論,サステ ナブル商品設計・開発学を開講する。 (2) サステナブル・ソリューション科目の開講(平成 18 年度 より開講) サステナブルなソリューション,技術活用を実際に適用 し,組織において成功させるための実践的科目で,国内外 の第一人者により,最新の手法・メソドロジーを共有し, その実践のためのシミュレーションや,これまでの成功・ 失敗事例を学ぶことにより,世界最高水準のスキル<コン ピテンシー>を習得する。サステナブル・デザイン学 / サ ステナブル・マテリアル学/ナチュラル・テクノロジー学 / サステナブル社会システム学の 4 科目からなる。 平成 17 年度の開講は予定しないが,カリキュラムの開 発と特に e- ラーニングコンテンツの作成に注力する。 (3) OJT,VPP 実習開始 サステナブル / ビジネス科目,サステナブル・ソリュー シ ョ ン 科 目 の 実 践 教 育 と し て OJT 実 習 を 行 う。 こ れ は, 与えられた課題に対し,制約因子を発見しながら最適解を 見つける少人数のグループによるトレーニングである。実 プロジェクトでは許されない失敗を意図的にさせることで 問題意識と応用能力を身につけさせる実践的教育システ ムである。OJT をベースに,平成 18 年度から VPP(バー チャル・パイロット・プログラム)を開始する。これは,本 ユニットで行う「実践型仮想プロジェクト」で,サステナ ブル・ビジネス科目,サステナブル・ソリューション科目, OJT で習得した知識とノウハウを実際のプロジェクトや課 題に仮想的に適用するものである。 (4)  e- ラーニング・コンテンツ作成 (1),(2) の科目の中で,基本的な思考や理論を扱う科目 や反復演習が必要とされる科目を選び,e- ラーニング用の コンテンツ作成を行う。さらに,このコンテンツの作成に より,時間,空間,地理的な因子を排除して学べることも 可能とする。 3. 年次計画

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参照

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