• 検索結果がありません。

議論される国際的な輸出管理指針―レーザ産業に意味すること

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "議論される国際的な輸出管理指針―レーザ産業に意味すること"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

BusinessForum

ビジネスと光技術の交差

2020.3 Laser Focus World Japan

42

 国際的にビジネスを展開するすべて のレーザ製造企業は、ワッセナー・アレ ンジメント(Wassenaar Arrangement: WA、事務局はウィーン)で設定される 輸出管理指針の影響を受ける可能性が ある。WAは国際的な輸出管理規制に 関する申し合わせであり、42か国がそ れぞれの国内法令に基づいて実施して いる(図参照)。毎年、参加国の代表は ウィーンに集まり、各国の提出案につ いて話し合い、合意に基づいて輸出規 制のレベルを引き上げたり引き下げた りする。  このような提案は、国内の業界が作 成し、政府関係者に提出されて、政府 支援の提案としてWAに持ち込んで検 討できるものかどうか審議されること が多い。SPIEは、提案が世界のレー ザコミュニティに支持されるように調 整するとともに、レーザテクノロジー を規制内で定義する際の問題に関して 合意に達するためのフォーラムを実施 している。  多くの場合、規制解除が求められる のは、WAを遵守していない国で管理 品目の製造が成長しているからである。 WAの非遵守国から管理品目を入手で きるため、拡散を防ぐための管理が無 効になるだけでなく、その品目の輸出 管理を実施している国々に拠点を置く 企業は競争において不利益を被る。 規制解除が求められる可能性があるも う1つの理由は、管理対象となる技術 分野の管理品目がもはや軍事的に重要 ではないとみなされるかどうかという ことである。いずれにしても、こうい った理由はさほど考えられないか、ま たは一国に拠点を置く産業に限定され る。しかし、それよりも、規制解除が 求められているということに管理品目 を生産するあらゆる企業は衝撃を受け ている。  今年のWA総会では規制内でどのよ うに疑似連続波(QCW)レーザを定義 するかということが最近の課題として 議論される。現在の規制は、パルスレ ーザと連続波(CW)レーザの両方に適 用されている。QCWレーザを管理文 面内のどこに入れるかを決めることが 現在の議論の的であり、その解決には 一般的なレーザの管理に適用されてい る定義を明確に変更する必要がある。  とりわけQCWレーザに関しては、 2020年2月5日にSPIE Photonics West で開催された国際レーザワーキンググル ープ会議で議論した。さらにレーザコミ ジェニファー・ドリス・オブライエンはSPIE の政策担当ディレクター。 e-mail:[email protected]

議論される国際的な輸出管理指針―

レーザ産業に意味すること

ジェニファー・ドリス・オブライエン 濃い点は、WA参加国を表す。

(2)

Laser Focus World Japan 2020.3

43

ュニティが関心を持つ最近のWAへの 提案についても議論した。業界が米国 政府に検討を求めたが、管理品目を生 産する世界に広がるコミュニティのサ ポートを得られそうな提案だった。  提案の1つは、中赤外(mid-IR)CW レーザパワーのしきい値の管理を更新 することだ。過去には、高出力の中赤 外CWレーザは主に軍事用に開発され たが、これは今でも非常に高い出力レ ベルである。しかしながら、現在の管 理は、パワーしきい値を1 Wに制限し ており、これを超えると、そのレーザ は規制関連汎用品となる。 業界の提出案により、このレベルは10 Wに増加するだろう。この出力範囲内 のレーザの商業用途には、生体情報セ ンシング、導波管、マイクロキャビテ ィの特性評価、及び環境問題研究が含 まれる。これらの品目は軍事的に重要 性が低下したことに加えて、出力1 ~ 10W範囲のレーザは、WAを遵守して いない国に拠点を置く企業によって製 造されており、その生産技術データは 広く入手が可能である。  もう1つの提出案は、ビームパラメ ータ積が1.0mm・mradを超える1 ~ 6 kWの範囲の特定の産業用レーザを規 制からはずすことである。高出力の CWファイバレーザは、価格の低下に より、多くのメーカーが市場に参入す るようになったため、過去10年間で 製造業の多くの分野に革命をもたらし た。これらのレーザは、切断、溶接、 ろう付け、表面処理など、ますます多 くの商用材料処理アプリケーションに 採用されている。  これらのアプリケーションの商業的 需要が高まっていることを考えると、 ますます多くのメーカーがさらに良い ビーム品質の産業用レーザを生産して いくことは当然のことである。WA規 制に参加していない国でこのようなレ ーザの生産が増えていることが、提案 をする主な誘因となっている。  ジェニファー・ドリス・オブライエン は、2020年2月3日にSPIE Photonics Westで開催された第32回レーザ&フォ トニクスマーケットプレイスセミナー で、国際輸出規制とワッセナー・アレン ジメントに関する詳細情報を発表した。

LFWJ

参照

関連したドキュメント

する議論を欠落させたことで生じた問題をいくつか挙げて

不変量 意味論 何らかの構造を保存する関手を与えること..

しかし何かを不思議だと思うことは勉強をする最も良い動機だと思うので,興味を 持たれた方は以下の文献リストなどを参考に各自理解を深められたい.少しだけ案

るエディンバラ国際空港をつなぐ LRT、Edinburgh Tramways が 2011 年の操業開 を目指し現在建設されている。次章では、この Edinburgh Tramways

 

化管法、労安法など、事業者が自らリスク評価を行

かつ、第三国に所在する者 によりインボイスが発行 される場合には、産品が締 約国に輸入される際に発

⇒規制の必要性と方向性について激しい議論 を引き起こすことによって壁を崩壊した ( 関心