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最新航空レーザシステム「Leica TerrainMapper」の特徴と今後の発展性

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Academic year: 2021

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カメラアイ

最新航空レーザシステム「Leica TerrainMapper」の特徴と今後の発展性

川村 啓一 ・宮作 尚宏 ・今野 洋幸

1. 機器の概要 Leica TerrainMapper(LeicaGeosystems社製,以 下「LTM」)は,航空機から高密度な三次元点群デー タを取得するレーザスキャナと付属のカメラで構成さ れるレーザ測量システムである。レーザ照射数は1秒 間に最大200万発の照射が可能であり,高度帯は飛行高 度300∼5,500m での計測が可能である。 LTM の最大の特徴は,Leica独自の技術である Mul-tiple Pulse In Air(以下「MPiA」)機能が向上し,運用上, 高低差の制限を受けない計測が可能になったことである。 MPiA の高度化によってパルスの測距時間(往復時間) より短い時間間隔で照射・受光することが可能となり,複 雑な地形に対して高密度な計測が行える。一方,従来の MPiA は,この時間間隔が長く高低差の大きい地形での 高密度計測は段撮を必要とし,計測の非効率が生じてい た。MPiA の技術革新により,複雑で起伏に富む地形の効 率的な計測かつ再現性の高いデータ取得が可能となった。 また本システムのスキャン方式は,Oblique Scan を 採用している。このスキャン方式の特徴は,円を描き ながらレーザを照射するため,ほぼ同じ場所を前視・ 後視の2方向からデータを取得することができるとこ ろである。 本システムの機器仕様を表1に,またスキャン方式 である Oblique Scanの概念を図1に示す。 2. 取得データ状況 この新たなスキャン方式を用いた航空レーザ計測に ついて,樹木等で地表の多くが遮 される森林域での 地表面取得状況を確認することとした。2019年4月に LTM で森林域を計測した事例について,その計測諸 元を表2に,取得した点群データを図2∼4に示す。 上表の計測諸元より,本計測地域のデータ取得点密 度は,コース間重複を含むと約30点/m と非常に高密 なデータが取得できた(図2)。 さらに断面表示により点群取得状況を確認したとこ ろ,地盤面の他,森林空間に至るまで,従来機に比べ より高密に三次元空間データが取得されていることが 確認できた(図3,4)。 3. Leica TerrainMapperの今後の発展性 LTM は,主に三次元都市モデル用として開発され た CityMapperの計測性能が向上された機材である ため,今後はスマートシティ,自動運転ニーズ等に対 応する三次元都市モデルを含めて,様々な分野への適 用や発展性が大いに期待される。 72 株式会社パスコ 事業統括本部 センシング技術部 写真測量とリモートセンシング」VOL.59,NO.2,2020 表1 Leica TerrainMapperの機器仕様 最大パルスレート(kHz) 2,000 最大スキャンレート(Hz) 150 視野角(FOV)(°) 20∼40 スキャン方式 Oblique Scan レーザビーム拡散角(mrad) 0.25 レーザ波長帯(nm) 1,064 レーザクラス Class4 M ax M ulti Pulse zone 35 Intensity digitization(bit) 14 運用高度(m) 300∼5,500 計測幅(m) ※計測対地高度1,500m の場合 1,091 付属カメラ RCD30 図1 Oblique Scan の概念イメージ 表2 計測諸元 計測年月 2019.04 パルスレート(kHz) 2,000 スキャンレート(Hz) 150 対地高度(m) 1,500 視野角(FOV)(°) 40 コース間重複率(%) 50 1コース当たり平 点密度(点/m ) 17

(2)

73 図2 森林域計測事例(2019年4月計測)

図3 A−A断面点群表示例

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