学習意欲を高める授業と評価のデザイン : 形成的評価を活用し子供と創る授業を通して
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(2) れ,刻一刻と変化する意欲の徴候を逃さず,目. 学習の時間を関連させた『地域のお宝探し」とい. 指す目標に向けて臨機応変に授業や指導を改. う単元を描き実践化を図った。その2っをつなぐ. 善・修正しながら授業展開することを可能にす. ものとして「和算」を活用し,総合的な算数的活. る。まさに,r目標と指導と評価の一体化」を. 動を軸にした。その結果,算数の学びが日常生活. 機能させる評価法であることが明確となった。. の場で活かされ,学習意欲の更なる高まりと共に,. 1 萬腱目標O)明1竃化. 地域の素晴らしさ(宝)や先人の知恵(和算)を 体感できる授業となった。その授業の支えとなっ. ≡合目押価 ㌔一\ 未到達者⑦発見と治療. たのが形成的評価の機能であり,単元や子供の目. 4指導計画の作成. 的・目標を達成することを可能にしたことからも, 到達目標⑭接云と授菓展開. その有効性が明確であると言えるであろう。. 石 購成的評価. 学年 単元. 関心・意欲・態度. 学び合うカ. 既習初学びや勲. 学び合いを追し. お宝探しω取ゆ. れた垣国神社か 寛という先人①. て,共に学ぴ・高. 組み切中で,自も. 身近にある見な. 投棄一計自・指導内容の修正 ㌔_ 補充・深化指導. ヨ繍解価. / 補充1深化指導 1. 抵設定可8畠な姐台 1. 1::=:薫意ノ7. 昌標実現に向か うため④自己評 {醐力. 主体性がちΦ自 ち⑭課題発見力. を碁盤とした行 訪力,実行力. ち,篁数⑦挙びと. 知恵を,涼喰を遍 め合う,深い絆を. ⑭行動や判断を. ○年. 先人Φ知恵を試. してそのよさ著. 育むことができ. 適切に評価し,状. ,鰯⑭ 宝探し. 器にお宝を探そ. 探究することが. る。. 測こ応じて修正. うとする。. できる。. しながち目標実 現を目指すこと ができる。. 図2:評価の流れ. 図3:評価規準 (2)学習意欲を高める授業デザインの提案(実践). 5 研究の成果と課題. ○ 算数科授業デザイン(検証I). 算数科と総合的な学習の時間での検証を終え,. 第皿章では,算数科授業「図形の拡大と縮小」. 目標分析の重要性とそれを機能させる役割を持. を介して,形成的評価を活用した授業デザインを. つ形成的評価の有効性を実感した。子供の徴候を. 描き実践化を図った。その他の手立てとして,問. 見逃さず,適切な言葉かけをしたり,臨機応変な. 題解決的な学習の流れの中で,体験的・発展的な. 授業や指導の改善・修正したりするためには,決. 算数的活動や学び合い活動を効果的に活用し,学. して軸のぶれない授業が必要である。結果,その. 習意欲を高める授業の在り方を検証した。その結. ことが,学ぶ喜びや子供の思いに即した授業を可. 果,目標分析をもとにした指導計画よって,到達. 能にし,段階を経て学習意欲の高まりへと誘う授. 目標への道筋が明らかとなり,形成的評価の機能. 業を可能にする。その中核をなす機能が形成的評. を活用し,実態に即した臨機応変な改善・修正を. 価であり,その有効性には疑いがない。しかし,. 行いながら,軸のぶれない授業を子供と共に授業. 学習意欲(子供の思い)とは,2つの検証授業だ. を創ることができた。この授業により,算数科の. けで明らかにできるほど単純な問題ではない。年. よさや楽しさを自らの力で発見し,日常生活への. 間を通し,生涯を通して「学び続ける学習者」を. 活用の域まで探究することができた。. 育む授業と評価のデザインを描き続けていくこ. ○ 総合的な学習の時間授業デザイン(検証■). とが大切であり教師の使命と考える。. 第w章では,算数科で培った学びや学習意欲を,. 修学指導教員 加藤 明 長澤 憲保. さらに高次なものとするため,算数科と総合的な. 指導教員 加藤 明. 一59一.
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