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小・音「詩と音楽を味わおう」

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Academic year: 2021

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第6学年2組 音楽科学習指導案

1 題 材 詩と音楽を味わおう 教材曲「思い出のメロディー」「滝 廉太郎の歌曲(花/箱根八里)」 2 題材の指導にあたって 【児童観】 本学級の児童は、男女ともに明るく、歌ったり演奏したりすることを楽しみにしている児童が多い。歌唱 に関しては、これまでに、互いの声を聴き合い、歌声を合わせる活動を通して、歌声が重なって生み出され る様々な響きを味わう経験をしており、声を響かせて歌うことの楽しさを感じてきた。しかし、曲想と音楽 の構造や歌詞の内容との関わりを考えながら表現するまでには至っていない。そこで、この題材による活動 を通して、歌い継いでいきたい我が国の優れた歌曲や日本語の美しい歌詞と言葉のもつ語感を大切にしてつ くられた旋律が一体となって生み出す曲想を感じ取り、旋律の音の動きに着目して歌い方を工夫して歌うこ とに主体的に取り組む児童を育てる上からも意義深い。 【題材観】 本題材「詩と音楽を味わおう」では、歌詞と旋律が一体となって生み出す曲想を感じ取りながら聴いたり、 語感や言葉のまとまり、旋律の音の動きに着目して歌ったりすることで、日本語の美しさを味わうことをね らいとしており、歌唱曲「思い出のメロディー」と鑑賞曲「滝廉太郎の歌曲(花/箱根八里)」の3曲で構成 されている。これまでに、第3、4学年では、お囃子や民謡をはじめ、日本独特の風土に合った音楽を聴き、 その特徴を感じ取ったり美しさや面白さを味わったりしてきている。また、第5学年「詩と音楽を味わおう」 では、山田耕筰の歌曲を通して、詩と音楽が一体となった日本の歌曲のよさや特徴に気を付けて聴いたり、 歌ったりする学習もしてきている。本題材では、歌唱曲「思い出のメロディー」は、歌詞と言葉のもつ語感 を大切にしてつくられた旋律が一体となって生み出す曲想を味わうことができる楽曲になっている。さらに、 鑑賞曲「滝廉太郎の歌曲」を通して、歌詞の内容を理解して言葉のもつリズムやアクセントを感じ取り、様々 な合唱形態による声の組み合わせから生まれる響きの違いから情景を思い浮かべ、歌詞と旋律が一体となっ て生み出す楽曲の美しさを味わうことができる。さらに、これらは、中学校第1学年の歌詞の内容や曲想か ら日本の歌のもつ情緒を感じ取り、情景を思い浮かべながら、表現を工夫して表情豊かに歌うことの学習へ と発展する。 【指導観】 本題材の指導にあたっては、歌詞にこめられた思いと旋律が一体となって生み出す楽曲の美しさを感じ取 り、表現主題に向かって旋律の音の動きを生かした工夫を通して表現を練り上げたり、楽曲の特徴に合わせ て演奏形態を工夫することに気付いたりすることができるようにする。そのために、歌唱曲「思い出のメロ ディー」では感じ取った曲想から表したい思いをもち、旋律の音の動きに着目して表現を工夫し、表現主題 に向かって表現を練り上げる。また、滝廉太郎歌曲「花/箱根八里」では、日本語の美しい歌詞から言葉の もつ語感を大切にしてつくられた旋律とともに、歌詞と旋律が一体となって生み出す曲想を味わう鑑賞活動 を通して、演奏形態のちがいが生み出す響きのよさや美しさを感じ取り、楽曲の特徴を生かす様々な表現方 法があることに気付くことができるようにする。特に、本時指導にあたっては、旋律の音の動きに合わせて 強弱をつけることのよさに気付き、表現主題に近づけた表現に練り上げることができるようにする。そこで、 「いだく」段階では、前時に録音した自分たちの録音を提示し、表現主題の忘れたくない思いを表現するた めに工夫して歌いたいという思いをもたせる。次に、「あらわす」段階では、反復や変化などの仕組みに着目 し、表現主題に近づくためには、言葉のくり返しがあるアとイの部分を工夫することを捉え、表現主題に近 づくための強弱を工夫した表現のよさについて話し合う。他者間対話では、互いの考えを聴き合い、比べた り、確かめたりすることを繰り返すことで、旋律の音の動きに合わせて強弱をつけることのよさに気付き、 表現を練り上げることができるようにする。最後に、「あじわう」段階では、本時最後の表現の録音を聴き、 表現主題に向かって、工夫した表現で近づくことができた喜びや工夫して歌うことのよさを味わわせること ができるようにする。 3 目 標 (1) 歌詞にこめられた思いと旋律が一体となって生み出す楽曲の美しさを感じ取り、旋律の音の動きに合わ せて工夫して表現したり、楽曲の特徴に合わせて演奏形態を工夫することのよさや面白さに気付いて鑑賞 したりすることができるようにする。 (音楽表現の知識・技能) (2) 言葉の繰り返しを生かすための強弱を工夫することについて交流し、どのように表現すればよりよい表 現になるか考えたり、表現形態の違いが生み出すよさや面白さを考えながら鑑賞したりすることで、歌詞 と旋律が一体となって生み出す曲想について考えたり、判断したりすることができるようにする。 (音楽表現の思考力・判断力・表現力) (3) 詩と音楽が一体となって生み出す曲想や演奏形態の違いが生み出すよさや面白さを感じ取ることについ て関心をもち、感じ取った曲想から自分の思いをもつとともに、表現主題に向かって友達と協働して唱法 を工夫し表現する態度を育てる。 (学びに向かう力)

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4 計 画(5時間・・・本時3/5) 段階 配時 学習活動と内容 教師の具体的支援 い だ く あ ら わ す あ じ わ う 1 / 5 1 「思い出のメロディー」を聴き、本時のめあてをつかむ。 2 曲想について話し合い、表現主題をつくる。 (1) 感じたことの根拠を繰り返して聴き、感じ取ったこと と聴き取ったことの関わりについて考えをもつ。 (2) 表現したい思いや意図を明らかにし、互いの考えを出 し合い、表現主題をつくる。 3 本時学習を振り返り、学習のまとめを行う。 ○ 曲想をつかませるために目 を閉じて3回聴かせ、楽曲から 感じ取ったことを言葉に表す ノートを提示する。 ◎ 歌詞と旋律が一体となって 生み出す曲想を感じ取らせる ために、感じたことの根拠を 歌詞や旋律などの要素に注目 させながら、範唱 CD を繰り返 し聴かせる。 〇 楽譜や歌詞に色をつけなが ら、感じたことと聴き取った ことの関係をまとめる。 ○ 表現したい思いや意図を明ら かにするために、自分はこの ように表現したいという考え をもたせてから話し合う活動 を設定する。 ○ 表現主題に向かってどのよ うに表現していけばよいか見 通しをもたせるために主旋律 を歌い、本時の学習を振り返 る時間を設定する。 聴き取ったこと(要素) 感じたこと(曲想) 心地よい風が吹く中 で、思い出に浸って いる感じ フレーズごとに付点八分 休符から始まりなめらか に動く旋律 伝えたい思いがあふ れる感じ 二部合唱への変化と大切 な言葉(いつまでも、忘 れずに)の繰り返し 友達との思い出や心のときめきを忘れたくないという思いを、優しさの中にも強さが ある音楽で表そう。 友達との思い出を忘れたくないという強い思い を表現していきたいな。 友達との思い出や心のときめきを忘れたくな いという思いが聴く人に伝わるように、言葉 を大切にしながら歌っていきたいな。 〔楽曲①:思い出のメロディー〕 〔準備〕:拡大楽譜、拡大歌詞、範唱 CD、学習ノート ○ 「思い出のメロディー」の友達への思いがあふれた曲想と、歌詞や旋律、反復や変化と の関係をつかみ、表現主題をつくって表現の方向性をもつことができるようにする。 ○ 繰り返し楽曲を聴き、感じ取り聴き取ったことをノートに書いたり、友達との忘れら れない思い出を語るような歌詞と、言葉の抑揚に合わせて音が動く旋律が一体となって 生み出す曲想をつかんだりする活動を通して、表現したい自分の思いをもつことができ るようにする。 あたたかい気持ちがする。 ゆったりと吹く風にのって、思い出を 語っている感じがするよ。 【主 眼】 「思い出のメロディー」を聴いて曲想を感じ取り、表現主題をつくろう。 【めあて】 【表現主題】

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い だ く あ ら わ す あ じ わ う 2 / 5 1 表現主題を提示し、本時のめあてをつかむ。 2 表現したい思いを思いうかべながら、正しいリズムや音 程で主旋律と副旋律を歌う。 (1) 主旋律と副次的旋律のリズムを確かめながら、正しい 音程で歌う。 (2) 二声に分かれる3段目以降を部分的に取り出して 歌う。 3 本時学習を振り返り、学習のまとめを行う。 ○ 正しい音程やリズムで歌え るようになるために、付点八 分音符で始まる出だしなど、 楽曲の構成を確かめながら歌 う活動を位置付ける。 ◎ 3段目からの歌声が重なる ところを部分的に確かめなが ら歌い、互いの歌声を聴き合 う活動を位置付ける。 ○ リズムや旋律、音の重なり に気を付けて歌うことができ たか振り返るために、本時学 習のまとめとして録音して聴 かせる。 い だ く 3 / 5 本 時 1 前時に録音した自分たちの歌声を聴き、表現への課題を もち、本時学習のめあてをつかむ。 ○ 表現主題を表せているかの 観点で前時学習の録音を提示 し、反復や変化などの仕組みに 着目して表現主題に近づくた めの工夫するところについて 考える時間を設定する。 正しいリズムや旋律で歌うことができた。 音の重なりにも気を付けて歌うことができたか ら、表現主題に少し近づけたかな。 わたしは、旋律を支える副次的旋律を歌いたい。 表現主題を表すために、リズムや旋律、音の重なりに気をつけて歌おう。 ・ 付点八分休符の意味を考 え、出だしの言葉に思いを込 めて歌う。 ・ 聴き手に思いが伝わるように、言葉のまとまり (フレーズ)を意識して歌う。 〔楽曲①:思い出のメロディー〕 〔準備〕:拡大楽譜、拡大歌詞、範唱 CD、録音機器、学習ノート 〔楽曲①:思い出のメロディー〕 〔準備〕:拡大楽譜、拡大歌詞、範唱 CD、録音機器、学習ノート 【主 眼】 ○ 表現主題に立ち返り、友達との思い出や心のときめきを忘れたくないという思いを表 すために、旋律の音の動きに合わせて強弱を工夫してよりよい表現へと高め、「思い出の メロディー」を二部合唱することができるようにする。 ○ アとイの言葉の繰り返しの部分を工夫した表現について、考えの根拠を明確にしなが ら互いの考えを聴き合い、比べたり、確かめたりする交流活動を繰り返すことを通して、 旋律の音の動きに合わせた強弱を工夫することのよさに気付き、表現主題に近づけた表 現に練り上げることができるようにする。 【主 眼】 ○ 付点八分音符で始まる歌い出しや二声部になる3段目からの3度や6度で続く和音、 3度から2度、5度などへと変化する和音に気を付けながら正しいリズムや旋律で歌い、 歌声を重ねることができるようにする。 ○ 言葉のまとまりに気をつけながら主旋律や副次的旋律を歌う活動を通して、友達と声 を合わせ柔らかな自然な声で歌うことで表現主題に近づけるための技能を習得するとと もに、自分の声に合わせてパートを選ぶことができるようにする。 ○ 文語体の歌詞と旋律が一体となって生み出す曲想を感じ取りながら、滝廉太郎の歌曲を 【めあて】 忘れたくない強い思いがもっと伝 わるようにしたいな。 言葉のくり返しは歌詞にないとこ ろだから、特に伝えられるところ だと思う。

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あ ら わ す 2 表現主題を表すために、アとイの強弱を工夫して表現す る。 (1) 表現主題に近づくための表現の工夫について、自分の 考えをつくる。【かかわる活動Ⅰ】 (2) つくった考えを友達と交流し、工夫した表現が表現主 題に近づいたかを確かめる。 【かかわる活動Ⅱ】 ○ 思いをもちやすいように、 伴奏 CD に合わせて歌いながら 表現の工夫について考えさせ る。 ○ アとイの工夫が終わった ら、その続きも工夫してよい ことを伝える。 ○ 互いの考えを拡大楽譜に示 しながら交流することで、工 夫した表現の共通点や差異点 を可視化し、表現主題に近づ くための表現について話し合 わせる。 ◎ 交流では、表現を高めるため に、考えの根拠を明確にして伝 え合わせる。 旋律の上がり下がりの動きに合わせて強弱をつけて歌うと、友達との思い出や忘れ たくない気持ちが聴き手に伝わり、表現主題に近づけることができる。 友達との思い出や忘れたくない気持ちが聴き手に伝わるように、アとイを工夫して表そう。 ②確かに繰り返す言葉は強く歌うといいと思う。 だけど、「いつまでも」の2回目を強く歌おうとし ても難しそうだったよ。もう一回歌ってみよう。 ①児童 A 工夫した観点(根拠) を明確にして、考えを 伝える。 ②児童 B、C 観点にそって、工夫 が表現主題に対して効 果的か考えながら聴い たり、一緒に歌ったり して確かめる。 ③児童 B あるいは C 児童 A の考えに質問 したり、意見したりし た後、自分の考えにつ いて根拠を明確に伝え る。 ④児童 A、B、C 互いの考えを比べ、 より表現主題に迫るこ とができる表現につい て話し合う。 ※ 表現主題に近づくま で交代しながら①~④ をくり返しながら話し 合わせる。 【めあて】 旋律の音が上がると強くして、音が下がると弱く していくと、歌いやすくて気持ちがこめられたね。 それに、聴いていると、忘れたくないという強い 思いが伝わってきたよ。 ①くり返し言葉を言うときは2回目を強くして伝え るよね。歌うときも2回目を強く歌ったほうが、伝 わるんじゃないかな。歌ってみるから、きちんと2 回目が強くなっていて、伝わるか聴いてね。 ③旋律が下がっているから、強くするのが難し いんじゃないかな。 ④旋律の音の上がり下がりに合わせて強さを変えた ら、思い出や忘れたくないという気持ちや願いがよ り表せると考えたよ。一緒に歌って、さっきの表現 と比べてみよう。

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あ じ わ う 3 最後に全体で歌いまとめた表現を聴き、今までの表現と 比べて本時表現のよさを味わう。 ○ 強弱の工夫をすることで、 表現主題に近づくことができ た喜びや工夫して歌うことの よさを味わわせるために、本 時最後の表現の録音を提示 し、前時表現と比べて聴かせ る。 い だ く あ ら わ す あ じ わ う 4 / 5 1 本時のめあてをつかむ。 2 歌詞の大意を知り、「花」の曲全体を聴いて、曲の感じを つかむ。 3 様々な合唱形態があることを知り、女声合唱と混声合唱、 男声合唱の「花」を聴き比べる。 女声合唱 混声合唱 男声合唱 やさしく歌った り、力強く歌った りしているが、や わらかい女性の 声が春の心地よ い季候に合って いる感じがする。 男性の声が入る ことで、自然が広 がる感じがする。 歌詞の様子に合 わせて掛け合い ながら歌ってい るところが美し い。 力強い男性の声 が、雄大な自然の 広がりを感じさ せる。力強いだけ でなく、優しく明 るい声の重なり が春の感じを表 している。 4 本時学習を振り返り、学習のまとめを行う。 ○ 曲想をつかませるために目 を閉じて3回聴かせ、楽曲から 感じ取ったことと感じ取った 根拠を合わせて言葉に表すノ ートを提示する。 ◎ 合唱形態の違いが生み出す それぞれのよさを感じ取らせ るために、合唱形態が違う3曲 を聴き比べさせる。 ○ 日本の歌曲の詩や旋律の美 しさ、合唱形態の違いが生み出 すよさや面白さについて振り 返る活動を設定する。 旋律の動きに合わせて強弱を工夫 したことで、思い出や忘れたくない 気持ちを優しさの中にも強さがある 音楽で表すことができたね。 ○ 言葉と旋律が一体となって生み出す曲想を感じ取りながら、日本の歌曲を味わって聴 くことができるようにする。 ○ 3つの合唱形態による「花」を聴き比べる活動を通して、合唱形態の違いが生み出す それぞれのよさに気付き、楽曲の特徴に合わせた声の組み合わせの面白さを理解するこ とができるようにする。 様子を思い浮かべながら「花」を聴こう。 〔楽曲②:滝廉太郎歌曲「花」〕 〔準備〕:拡大部分楽譜、拡大歌詞、情景画、範唱 CD(女声、混声、男声合唱)、学習ノート 速いけど、やさしい感じがする。 歌詞の桜や柳の言葉から春の美しい自然の 様子が思い浮かんだよ。 流れるような旋律だから、船人が隅田川で気持ちよ く船をこいでいる感じがする。 「ながめを何にたとうべき」と1番と3番で繰り返 しているから、それだけ美しい景色なのだろう。 【主 眼】 【めあて】 男声、混声合唱もよかったけど、わ たしは女声だけで歌う「花」が美し い春の自然の様子が表れるようで好 きだったな。

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い だ く あ ら わ す あ じ わ う 5 / 5 1 本時のめあてをつかむ。 2 歌詞の大意を知り、「箱根八里」の曲全体を聴いて、曲の 感じをつかむ。 3 女声合唱、混声合唱、男声合唱の「箱根八里」を聴き比べ、 合唱形態の違いが生み出すよさを感じ取り、感じ考えたこ とを話し合う。 4 本時学習を振り返り、学習のまとめを行う。 女声合唱 混声合唱 男声合唱 女声の声の重な りが雄大な箱根 の自然が表され ている。美しい自 然の広がりも感 じさせる。 歌詞に合わせて、 男声・女声の声が 交代したり重な ったりすること で、自然と人々の 様子が表されて いるよう。 力強い男性の声 が、武士達が昔、 箱根の山道を威 勢よく歩いてい る感じが伝わっ てきた。 ○ 曲想をつかませるために目 を閉じて3回聴かせ、楽曲から 感じ取ったことと感じ取った 根拠を合わせて言葉に表すノ ートを提示する。 ◎ 合唱形態の違いが生み出す それぞれのよさと自分にとっ て好きだと感じる形態の合唱 について交流し、自分の感じ方 や考え方を広げさせる。 ○ 滝廉太郎の歌曲「花」と「箱 根八里」を歌い、日本の歌曲の 詩や旋律の美しさ、合唱形態の 違いが生み出すよさや面白さ について振り返る活動を設定 する。 〔楽曲③:滝廉太郎歌曲「箱根八里」〕 〔準備〕:拡大部分楽譜、拡大歌詞、情景画、範唱 CD(女声、混声、男声合唱)、学習ノート 細かいリズムが多くて、力強く元気がいい感じ がするよ。 歌詞が難しいけど、くねくねと曲がりくねった 長い道のりを楽しそうに歩いている様子が思い 浮かんだよ。 はずむ感じの旋律だから、険しくごつごつして いる山の様子が思い浮かんだよ。 様子を思い浮かべながら「箱根八里」を聴こう。 女声や男声合唱もよかったけど、ぼくは混 声で歌う「箱根八里」が立派な箱根の山の様 子と人々の様子を表しているようで好きだっ たよ。 力強さや険しい箱根の山の様子を表している 歌だから、男性の力強い声で歌う男声合唱が好 きだったよ。 【主 眼】 ○ 文語体の歌詞と旋律が一体となって生み出す曲想を感じ取りながら、滝廉太郎の 歌曲を味わって聴くことができるようにする。 ○ 3つの合唱形態による「箱根八里」を聴き比べ、楽曲の特徴に合った合唱形態につ いて感じ考えたことを友達と交流する活動を通して、それぞれの合唱形態が生み出 すよさを感じ取ることができるようにする。 【めあて】

(7)

♦教材分析♦

「思い出のメロディー(深田じゅんこ 作詞/橋本祥路 作曲)

歌詞

思い出を振り返り、その思い出をいつまでも忘れたくないという思いが込めら

れた歌詞である。前半部分は、主に情景を描き、心がときめいた大切な思い出

を語っている。

「いつまでも」と「忘れずに」という歌詞は1・2番共通して

出てきており、曲の中では言葉が繰り返されることから、特に作曲者の思いが

こめられている部分である。

リズム

付点八分休符からの付点八分音符による弱起で始まる。全体を通して、四分音

符と八分音符が中心である。また、フレーズの最後は四分音符や付点二分音符

で表現されており、優しく語りかける感じを感じ取ることができる。

旋律

言葉のまとまりや語感にそって、音が上行したり下行したりしており、歌詞と

旋律が一体となっている。

音の

重なり

前半部分は、単旋律による斉唱。B にうつる中盤から主旋律と副旋律が同じリ

ズムで和声的に重なる二部合唱になっている。また、後半部分では3度からの

5度や7度の重なりに移行することから、より伝えたい思いの広がりや高揚感

を感じ取ることができる。

拍の流れ

4分の4拍子

調・音階 ヘ長調

仕組み

A(a4+a’4)+B(b4+b’4)+A(a’'4)の三部形式

唱奏法

言葉と旋律の結びつきを感じ取り、語感を生かした歌い方

速度

♩=69~76

音色

優しく語りかけるような前半とのびやかに歌い上げる中盤の対比が出るよう

に歌い、後半はあふれる思いが余韻として残るような思いを、力強い中にも優

しく歌う。

強弱

情景を語るような前半は淡々と、斉唱から二部合唱へと移る中盤からは、旋律

の上がり下がりや言葉のまとまり、語感に合わせて強弱をつけることで、

「い

つまでも」

「忘れたくない」という強い思いを表現することができる。

曲想

よさ・美しさ

思い出す情景やその大切な思い出を「いつまでも忘れたくない」という思いが、

言葉のまとまりと旋律の動きが一体となって表されている。

《 音楽を形づくっている要素や音楽の仕組み 》 ⇒ 《 指導内容 》

旋律・フレーズ 言葉のまとまりや語感を生かしながら歌

い、言葉の繰り返しに込められた作曲者の

思いを感じ取って表現の工夫をする。

参照

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