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生活の自立と衣食住

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Academic year: 2021

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第2学年

技術・家庭科(家庭分野)学習指導案

1 題 材 「自分たちの食生活の課題を克服しよう」(生活の自立と衣食住) 2 指導観 ○ 食の欧米化とともに生活習慣病が急増しており,特に内臓脂肪が大きな原因であるメタボリックシンドロー ムの増加が問題となっている。その防止のために食事の改善の見直しが叫ばれている今日では,特に日本型食 生活の良さが見直されてきており,日本型食生活の一汁三菜の考え方を現在の家庭の食事に応用すれば,バラ ンスのとれた健康的な食生活を送ることができると考えられる。しかし多くの家庭では,日常食だけでなく行 事食や弁当などあらゆるものが商品化され,家庭での手作りのよさが見失われている。また,調理経験の減少 によって調理技術が低下し,家庭独自の味や食文化の伝承が難しくなっており,日本型食生活のよさが忘れ去 られてきている。このような中で,心身が急激に成長し,将来にわたる健康な身体の基礎作りをしなければな らない中学生の時期に,現在の自分の食生活の課題を考え,その解決を目指して自分なりに工夫し,実生活に 生かす力をつけていくことは,これからの健康的な自分の食生活をつくり出していくうえで意義深いと考える。 そこで本題材では,自分の食生活を豊かでよりよいものにしようとする態度を育てることをねらいとする。学 習内容は,自分たちの食生活の課題を克服し残さず食べることができる弁当給食の献立作成を設定する。 さらに,食に関する指導が重要視されている中で,技術・家庭科の時間だけに留まらず,「自分で作る弁当」 をテーマに道徳や学級活動の時間と関連付けて『弁当の日』を実施することは,日常生活での実践力を高める とともに感謝の心をはぐくんでいく上でも大変意義深い。 ○ 本学級の生徒は,1年次において食事のはたらきや食品と栄養素のかかわり,食事摂取基準を満たす献立の 作成のしかた,食品の選択や調理などの基礎的な学習を行い,全体的に食に対する興味・関心は高まってきて いる。本校では選択制の弁当給食を実施しており,本学級の85%の生徒がこの弁当給食を利用したことがあ る。弁当給食の実態調査の結果,弁当給食について「好き」「どちらかといえば好き」と答えた生徒が78%で あり,そのうち好きな理由として「おいしいから」と答えた生徒が68%,「栄養のバランスがとれているから」 と答えた生徒は64%にも上った。しかし,「給食を残したことがあるか」の質問には,「よく残す,ときどき 残す」が78%「ほとんど残さない,残さない」はわずか22%であった。また,よく残す食品には豆や野菜, 海そう等が目立ち,成長期である中学生に特に大切である栄養素が不足しがちである。これらの結果は,学ん だ栄養に関する知識が生活につながっていないためだと思われる。どんなに栄養のバランスがとれた献立であ っても,食べない食品があれば,バランスのとれた食事をとったことにならない。これらのことからも食生活 の学習への興味・関心を生かしつつ,日常生活に関連づけて考えさせる必要があると考える。 ○ 指導にあたっては,ねらいを達成するために,「自分たちの食生活の課題を克服しよう」というテーマで問 題解決学習を仕組む。まず,視覚的に自分たちの食生活の課題をつかませるために,1年次に自分たちが献立 を作成した給食の残菜や昼食の写真やグラフを提示する。そして,日本型食生活を見直すという視点から,日 本型食生活の良さについての調べ学習を設定する。その際,各自が調べたことを班内で報告できるように,ジ グソー学習などの活動を取り入れる。次の段階では,調べたことを班内で交流し,日本型食生活のよさを把握 させた上で,学級のテーマに沿って各自献立を考えさせる。ここでは,1年次に作成したレシピ集やPCを活 用して,栄養のバランスを意識した献立を作成するように指示する。作成した献立は班内で検討し,班代表を 1つ選ばせ,改善すべき点を考えさせる。さらに次の段階では,より課題の解決に迫る献立になるように検討・ 修正するために,他の班や管理栄養士からのアドバイスを参考にするように指示する。献立の栄養バランスは, PCによるデータ処理を行いレーダーチャートで確認するように指示する。その後,献立改善の前後が比較で きるように発表させ,改善の視点や献立のよさをアピールする場を設ける。また,生徒が気づかなかった改善 の視点を管理栄養士から補足してもらい,それぞれの献立のよさを確認した上で,学級代表の献立を決定する 活動を仕組む。これらの活動を通して,日本型食生活のよさへの理解を深めさせるとともに,自分の生活課題 に合ったバランスのとれた献立を考える技能を高めたい。最後に,実践に生かす技能と意欲をもたせるために, 学級で決めた給食の献立を調理実習し会食する活動を設定する。

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3 目 標 ○自分たちの食生活の課題を見付け,豊かでよりよい食生活を実践しようとする態度を身に付ける。 (生活や技術への関心・意欲・態度) ○自分たちの食生活の課題を克服する献立を工夫することができる。 (生活を工夫し創造する能力) ○自分たちの食生活の課題を克服する献立を作成し,課題にあった調理をすることができる。 (生活の技能) ○日本型食生活のよさを生かした献立作成や調理,会食に関する基礎的な知識を身に付ける。 (生活や技術についての知識・理解) 4 指導計画・評価計画(計8時間) 配 時 学習活動・内容 指導上の留意点 評価規準 <評価の方法> 1 1 自分たちの食生活の課題を把握す る。 ・野菜や海そうの摂取量が少ない。 ・脂質の摂取量が多い。 ・卵,肉が多く,魚が少ない。 ・食生活の課題をつかませるために,給食の 残菜や弁当など視覚的な資料,アンケート 調査の集計等を用いる。 ・GTの話から食を見直す視点(日本型食生 活)をつかませる。 関:自分の食生活に関心を持ち,課題 を見つけようとしている。 <様相観察・学習プリント分析> 1 2 日本型食生活の献立作成のための 情報を集める。 ・栄養的特徴,食品,調理法 ①小魚や海そうなどの海産物 ②豆や大豆の加工品 ③旬の野菜 ④旬の魚 ・それぞれが集めた情報を班内で交流できる ように,ジグソー学習を仕組む。 ・班内で①~④の情報収集担当者を割り当て る。 ・情報収集がしやすいように、必要な資料を準 備しておく。 技:資料を活用して,日本型食生活の 献立作成に必要な情報を集める事 ができる。 <学習プリント分析> 4 ① ① ① ① 3 給食献立を考える。 (1)調べたことを交流し合い,学級のテ ーマを決める。 ・食物繊維たっぷりヘルシー弁当 ・Ca たっぷり骨太弁当 (2)献立を作成する。 (3)班の代表献立を決め,発表する。 ・発表の視点(工夫点・栄養の特徴) (4)献立をよりよくする工夫を考え,献立 を改善する。 ・学級の代表献立を決める ・1 年次に作成したレシピ集を活用させる。 ・意欲を高めるために,作成した献立は実際に 学校の弁当給食として採用してもらうことを 伝える。 ・レーダーチャートを活用して栄養バランスを 確認させる。 ・学級テーマに沿って,工夫点を発表させる。 ・付箋に改善のアドバイスを記入させる。 ・作業が進まず,戸惑っている班には質問コー ナー(GT)を利用するよう促す。 ・改善点がわかるように発表させる。 ・評価の視点を示して献立を評価させ,選択さ せる。 ・GT から献立の評価をもらい,それぞれの献 立のよさを確認してから代表献立を選択さ せる。 知・技:日本型食生活のよさを生かした 献立を作成することができる。 <様相観察・学習プリント分析> 工:日本型食生活のよさを生かした献 立を工夫することができる。 <学習プリント分析> 技:食生活の課題に合った献立を選ぶ ことができる。<学習プリント分析> 工:学級テーマの意味を考えて,献立 を改善・決定することができる。 <学習プリント分析> 2 4 代表献立の調理計画を立てる。 5 調理実習・会食し,まとめをする。 ・食事のマナー ・調理に必要な手順や時間を考えながら計画 を立てさせる。 ・食事のマナー,衛生,安全についても指導 する。 知:調理,会食に関する基礎的な知識 を身に付けている。 <学習プリント分析> 技:食生活の課題にあった献立の調理 をすることができる。 <様相観察・学習プリント分析> 関:学んだことを自分のこれからの食生 活に生かそうとする。 <学習プリント分析> 本 時 6 / 8

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5 本 時 (1)本時の指導観 前時までに生徒は,自分たちの食生活の課題に基づいた学級テーマを決め,それに沿った弁当給食の献立を個人で作 成し,自分たちの班の代表献立を選んでいる。本時では,各班の献立をさらに学級テーマに迫るものへと改善させ,発表さ せることで学級代表の献立を決定させる。献立の改善を行う際は,レーダーチャートを使って視覚的に栄養のバランスをとら えられるようにする。くわえて,管理栄養士をゲストティーチャーに招き,具体的・専門的なアドバイスを受けることで解決の手 がかりとさせる。学級代表献立を決定する際には,発表に関する評価項目を示し,数値化させることでテーマに沿った献立を 決定できるようにする。このように学級代表献立を決定させることを通して,自分たちの食生活の課題をふまえて,献立を工夫 する能力を高めたい。 (2)主眼 ○学級テーマの意味を考えて,献立を改善・決定することができる。 (3)準備 ①教科書 ②学習プリント ③レーダーチャート ④パソコン・栄養計算ソフト(各班 1 台) ⑤ヒントカード ⑥レシピ集 ⑦マジック ⑧付箋紙 (4)指導過程 主な学習活動・内容 指 導 上 の 留 意 点 ◇は評価規準 はCの状況の生徒への手だて 準備 形態 配時 (分) 1 前時に立てた献立の学級テーマを確認し, 本時の学習内容を確認する。 2 アドバイスをもとに献立を改善する。 (1)GT のアドバイスを聞く。 (2)献立を改善する。 (発表の模造紙に赤で記入) ○改善の手立て ・献立の変更,追加,削除 ・調理法の変更 ・食材の変更,追加,削除 ・分量の変更 3 改善した献立の発表を聞き,評価する。 ○発表内容 (献立名,工夫点,レーダーチャートの変更点) ○評価項目(栄養のバランス,テーマ,工夫点,好み) 4 GTの講評を聞く。 5 献立を決定する。 ・付箋にて投票する 6 本時のまとめをし,次時の予告を聞く。 ・学級テーマを提示する。 ・生徒の興味関心を喚起するために,レーダーチ ャートを貼る。 ・各班の改善箇所ではなく,全体的な改善の手立 てを GT にアドバイスしてもらう。 ・栄養バランスは,PCによるデータ処理を行いレ ーダーチャートで確認させる。 ・戸惑って作業が進まない班は,質問コーナー (GT)を利用するよう促す。 ・改善部分は模造紙に赤で記入させる。 ・発表用模造紙を出来た班から掲示させる。 ・学習プリントに評価を記入しながら,発表を聞か せる。 ・GT の講評を考えに入れ再度献立を評価させる。 ・自分の班以外で決定させる。 ・選択理由も付箋に記入させる。 ◇工:学級のテーマの意味を考えて,献立を改 善・決定することができる。<学習プリント分析> ・本時の学習を振り返らせ,学習プリントに記入さ せる。 ②③ ①③ ④⑤ ⑥⑦ ②③ ② ②③ ⑧ ② 一斉 小集 団 一斉 一斉 個人 ↓ 小 集 団 個人 一斉 5 15 15 5 5 5 みんなの知恵を生かして学級テーマに合った給食献立を完成させよう 献立を選ぶことができていない生徒には,テーマ や評価項目を再検討して選ぶように促す。

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