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狂言装束の構成( 第2報 ) : 大名( 続 )・小名・太郎冠者の装束

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(1)

 狂言装束の構成(第2報)

一大名(続)・小名・太郎冠者の装束一

中 野愼 子

 はじめに  本稿では、第1報に続いて「入間川」・「蚊相撲」・「靭猿」などの大名が演技中に上 着を脱ぐ場合、段七絶目の下に着用する装束と小名(主人)・太郎冠者(従者)の装束に ついて報告する。  調査方法 第1報と同じ 皿.臼小袖  大名が演技中に上着を脱ぐ場合、段婁斗目の下に着用する白練や白綾の小袖である。 1.形態と仕立て上がり寸法  形態は前と後を図21に示した。「紅白段慰斗目」(第1報)と異なるところは、袖付け下部 が、一般の男物長着と同じ人形仕立てである。また、前下がりの形が紅白段畏斗目の場合、 脇から褄先まで斜めに前が下がっているが、白小袖は脇から妊付け位置までが斜めに下がり、 褄先までは同じ寸法である。仕立て上がり寸法は表4の通りである。 2.裁断  裁ち方は図22に示した。 3.標つけ  標つけは図23に示した。袷仕立て、通し裏であるので袖以外は表裏同様に標をつける。 4.縫製方法  縫製方法は「紅白段異斗目1−4」(第1報)と同じである。ただ、袖の人形部分が異な るので、袖の縫い方のみを記す。  ○袖  袖口合わせ、四つ留め、袖口下の縫い方は紅白段畏斗目と同じようにして、合標まで標 通りに縫う。人形は表・裏別々に縫い、表は縫い目を斜めに開き、裏は縫い目を割り、袖

(2)

      狂言装束の構成(第2報) 下の縫い残りを四つ縫いにする。次に、丸みを整えて袖下を折り、表に返し袖付けは標通 りに折っておく。       表4.仕立て上がり寸法      ↑      ア     ⊥ 図21 表布 25.5\     34 1 24 @26.5 54 \ 42

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1  ノ 15 @15.5 T5

@17\多〉

A

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1   ノ 142 \ 34 ノ ^  34 \

N

1一

形態 名 称 実測寸法(cm) 鯨尺換算寸法 袖  丈 54.0 1尺4寸2分 袖  口 27.0 7寸1分 袖  付 42.0 1尺1寸 袖  幅 34.0 9寸 訣丸み 3.8 1寸 人  形 12.0 3寸2分 身  丈 142.0 3尺7寸4分 桁  丈 68.0 1尺7寸9分 衿肩あき 9.5 2寸5分 肩  幅 34.0 9寸 後  幅 34.0 9寸 前  幅 32.0 8寸4分 妊下がり 24.0 6寸3分 衿  下 55.0 1尺4寸5分 征  幅 17.0 4寸5分 合褄幅 15.5 4寸1分 衿  幅 15.0 4寸 前下がり 4.0 1寸1分 ・57

盾ヨ

・57潤h\/145:h/’45\/’48

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 1

祇 縺@身 頃

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 1

O 身 頃

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妊 衿 袖丈×4十(後身丈十前身丈)×2十妊丈十衿丈;総 丈 57×4十(145十 148 )×2十 130十210=1154cm 裏布 図22 57 盾 ・57

盾ヨ

/ 145\/ 145 /    148    \/    148    \/ ま30 \

 1

F  袖 1袖

 1

妊 縺@身 頃

@1

 : O 身 頃

@1

妊 裁ち方 袖丈×4十(後身丈十前身丈)×2十祇丈=総目57×4十(145 十 148 )×2十 130=944cm

(3)

中 野 愼 子 袖つけ

  衿肩あき 後 身 頃 後幅十〇4 身丈十〇.5 衿屑あき 後     袖つけ 一一

_  一一一一

   26・5   前 身 頃 奮iがり 前幅+OAl 一 一x 妊丈(実測)

/ 柾丈 一

八で二一

 _一一一一k一一一一一一ブ「 @  妊   1α2    柾幅+α211、 、   、     ∼一/k一一一一一一 \ 吟つ肘法 /   \衿下/ えり肩あき複下がり 衿つけ寸法

IliI淀

衿 衿幅十〇.2 衿幅+0.2 __’

4罪≧㍉一

         一 P[1  表 袖

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 、 †  \ @  l @  I @ † @  I l2 茶W斗 \袖丈+α3/ 合標  袖口十〇、1

^

_㍉ 一     一     一 一     一 ↑ 一       I       I 裏 袖 \ I l l       I

    /袖丈十〇.1 合標 図23標つけ 】V.下袴  白小袖に付ける袴で小袴ともいう。表布は二子、または、椴子、刺繍で紋を散らした袴 で裏布は白絹の袷仕立てである。半袴と違い腰板のないのが特徴である。また、裾口には 紐を通すための布が縫いつけられている。 1.形態と仕立て上がり寸法  形態は前と後を図24に示した。仕立て上がり寸法は表5の通りである。 2.裁断  表と裏の裁ち方を図25に示した。 3.標つけ  標つけを図26に示した。裏布は前布に前接ぎ布を縫い合わせ、幅を二つに折り、表と同 様に標をつける。 4.縫製方法  ○前後の布の縫い合わせ

(4)

       狂言装束の構成(第2報)  表布は後の一一一幅と半幅を縫い合わせ、前は二幅を縫い今わせておく。  後の投は表布の標より0.3cm出し、裏布は03cm控えて縫い合わせ、縫い代は裏側に折る。 表に返して裏布が0,3cm控えられる。  袖布は表布と裏布を外表にして、しつけでとじておく。  後は左脚になる方の後の表布と裏布で福をはさみ四つ縫いをする。後の膀上は右脚の表 布と裏布で左脚の表布裏布をはさみ四つ縫いをし、続けて福も右脚の表布と裏布にはさみ、 福つけのところまで四つ縫いをする。縫い代は右脚へ折り返す。  前は左脚の前三布の表布と裏布で福をはさみ、さらに、左脚の即下の表布と裏布で後右 脚の表布と裏布をはさみ、三下を四つ縫いする。縫い代は前脚布側に折る。もう一方の福 も右脚の表布と裏布にはさみ、四つ縫いし続けて膀下を四つ縫いする。縫い代は前奥布側 に折る。  前君上は左脚の表布と裏布で片隅上の表布と裏布をはさみ四つ縫いする。  右相引は前左脚の表布と裏布で後左脚の表布と裏布をはさみ四つ縫いをする。左相引は前 右脚の表布と裏布で後右脚の表布と裏布をはさみ四つ縫いをする。縫い代は前布側に折る。  前の投は表布より裏布を0.3cm控えて縫う。  0前後の襲をとる  前後の襲は標通り出来上がり襲幅に折りたたみ、しつけでおさえておく。(図27)  ○野里を縫う  笹襲は図28のように中表に折り、裏側から笹襲の標より0.5cm内側をかくしじつけで縫 い、縫い代を脇側に倒す。  ○平等(紐通し)をつける  前と後の裾布は両端を1.5cm幅の三つ折りにしてまつる。紐通し口となる。  前と後を別々に表布と裾布を中表に合わせて縫う。縫い代は裾布側に折り、裾布を上に して裏側でまつりつける。  ○紐つくり、紐つけ  後紐は芯布を入れ幅7cm、丈202cmの出来上がりに折る。紐の中心から左右それぞれ20cm くけ残しておく。前紐も同様に平野を入れ幅3cm、丈432cmの出来上がりに折りくける。紐 の中心から左右それぞれ23cmくけ残しておく。  後紐は腰付幅より左右5cm大きい芯布を入れる。紐つけは後紐の中心と後中心を中表に して紐を縫いつける。前里も同様に紐の中心と前中心を中表にして縫いつける。縫い代は 紐の裏側に入れてまつる。  ○裾の括り緒  緒は白色の組紐、丈235cmである。

(5)

中野愼子

32 後紐丈糀 7 ng 6.51 9.5 94 9.5 X6.5 36 6.5t 7 t5. 5.51 7 N6.5 S一.1. 23 鶉 ,5, 図24形態 表5.仕立て上がり寸法 名 称 実測寸法(cm) 鯨尺換算寸法 紐  下 86.0 2尺2寸6分 相  引 48.0 1尺2寸6分 後  幅 31.0 8.寸2分 後紐付幅 32.0 8寸4分 脇  幅 23.0 6寸 前紐付幅 36.0 9寸5分 笹襲幅 6.5 1寸7分 後紐幅 7.0 1寸8分 後紐丈 202.0 5尺3寸2分 前紐幅 3.0 8分 前紐丈 432.0 1丈1尺3寸7分

(6)

狂言装束の構成(第2報) 41 74   100/    \/    \ /    \/ go /   \ 〃       〃      ウ      〃       〃       205      21       /   \ /   \/     \!    、 後 後 紐 \21/ ////////////////////// /  1   \ 後 後 後 前 前 前上布 前奥布 前 紐 ㌧9 前 紐 ︹.9   loo/    loo\/    \ /  9G \/ go \/8G\

前裾

/   4  \

後 60

後 前 前 前裾 後裾 福 前(接ぎ布)9 前(接ぎ布) 後裾

/////////          94

y一∫:二7疲て・9

.葦/’ +5@      後       31  ロら

t二二ニニ=。。r==。

6      6 布m 山刀 総88 == 丈1 福2 十十 丈5 細2。 料+

鰍・・

×× 紋㎜ そ 布m

←. 裾・。

前9 十十

布  布 表  裏 図25裁ち方 41 20.5

94     ∼ 〆  5  \ 十「 一  一  一 m     膀LK 一  一  一

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}一 }一一

V 後       171一︳駈けπ.一¥ \    52 /   \19/    膀ド 図26 標つけ 21 福   v,r S6

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41 [       1 ・一一………x弼庶一一一2’59 1     前奥       126 1       1     膀上      福つけ

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23 ヒ 8\ / 8 1 . ■ , 1 ︻ 「 屡 1 , コ ﹂ 1 1 ︻ ’ 1 31 44 19 31   ㎞内側をかくしじつけ   α      き訳         さ、        さ、      ヘ へ     き、、       m 、\v\      α2c !試 !a 裏布を控える ︵表︶ 折り山 膀F ︵表︶ 6.5 図27襲取り 図28 笹襲の縫い方

(7)

中 野 愼 子 V.脚絆  蠕にまとう筒用のもの。大蔵流では脚絆をつけ袴の裾を括る。表布は黒の縮子を用い、 裏布は白絹を用いる。 1.形態と仕立て上がり寸法  形態と仕立て上がり寸法は図29に示した。 2.裁断  裁ち方は図30に示した。 3.標つけ  標つけは図31に示した。 4.縫製方法  表布と裏布を中表に合わせ、上と下を標通りに縫う。縫い代は0.2cmのきせをかけて裏側 に折る。表に返して裏側が0.3cm控えられるように整える。次に脇側を縫う。表布、裏布を 中表に合わせ、裏布の縫い止まりから縫い止まりまでを縫う。縫い残した部分はまつる。  紐を縫う。紐つけは赤の絹手縫い糸2本どりで図32のように飾り付けする。 100

1

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〆30\

/20\ 2.5 図29 形態と仕立て上がり寸法 耳 1.5    るむ        +        ¥ 30・5 裏 布 +       ナ       10 縫い止まり 縫い止まり

1・=麺 =二

図31標つけ

/ 42

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左 脚 右 脚 図30 裁ち方     3  図32 紐飾り付け

(8)

       狂言装束の構成(第2報)  小名(主人)の装束 1.段平斗目  小名(主人)の着用する段製斗目については、形態、仕立て上がり寸法、裁断、標つけ、 縫製方法は「紅白段婁斗目」(第1報)と同様である。 ll.長神  一般に主人・亭主とよばれる登場人物、例えば、太郎冠者からして目上、年上と考えら れる役柄の装束で段輿斗目の上に着用される。  長神は同じ文様の肩衣と長袴が一対になったもので、小紋染を基本としているが中紋や 腰明きなど様々である。布地は麻である。 A 肩衣 1.形態と仕立て上がり寸法  形態は、前と後を図1に示した。仕立て上がり寸法は表1の通りである。 2.裁断  裁ち方は図2に示した。 3.標つけ  三つけは図3に示した。 4.縫製方法  ○身頃  後身頃の背縫いをする。縫い代は、0.2cmのきせをかけ右身頃に折り返す。後衿肩の裏側 に肩当をつける。(和紙、または、残り布を用いる。大きさは、たて16cm、よこ20cm)  前房の襲を標通りに折りたたみ、襲の部分は平らに整え襲の元のところを一針留めてお く。和紙で肩の部分を裏打ちする。(図4)  後発は0,8cmの幅に三つ折りにして、のりで接着する。後脇に続けて前肩脇も標通りに三 つ折りにして、のりで接着する。  後裾は0.8cmの幅に三つ折りにして、のりで接着しておく。  前身頃は図5のように折りたたむ。襲先を前身頃の中に入れ、前身頃裏布と襲先をのり で接着する。  前裾は、標の通りに裏側に折る。衿下は衿つけ止まりに切り込みを入れ、前端を標の通 りに折ってのりで接着する。  ○発つけ  衿は衿幅標の通りに折り、前身頃衿つけ標に合わせて衿つけ止まりまで縫いつける。衿 先を折り、裏衿側はのりで接着する。

(9)

中野愼子

65・ /

\ 融 1 11 25 ll / 〆 86 1 IIl﹁ /7\ ﹁IIL 一 ⊥/ 11

図1形態

表1.仕立て上がり寸法 名 称 実測寸法(Cln) 鯨尺換算寸法 後身丈 75.0 1尺9寸7分 肩  幅 26.0 6寸8分 裾  幅 70.0 1尺8寸4分 手  丈 86.0 2尺2寸6分 手  幅 7.0 1寸8分 衿  幅 2.5 7分 衿肩あき 9.0 2寸4分 78 gg 78 38 後 前 前 ’f麦 衿 8.5 176 (後丈×前丈)×2=総丈 (78 十 88) ×2==332cm 図2 裁ち方

(10)

1.8 狂言装束の構成(第2報)     or x  5    アら

______\」

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一一一

V一一一・ナ 6’5 p…s・ms×rw一一r三三三≒短 α5

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・== e==二

86 5 、8 衿つけ丈  図3 標つけ 7   fi,5 f・s

うり し折 いつ 縫三 里表布︵裏︶

x

﹂中門中田山−甲田    前裏布︵裏︶ /2i 衿つけ標 5 図 前身頃        衿  衿        存  存    %部分は裏打ち      前身頃の折り方        標  標          図4 前肩襲裏 B 長袴 1.形態と仕立て上がり寸法  小名(主人)の着用する長袴の形態は、大名装束の「ll B長袴」(第1報)と殆ど同じで ある。  今回、実見した長袴には踏襲はなく、後の投と同じように仕立てられている。  仕立て上がり寸法については表2に示す。「ll B長袴」と比較すると、紐下が5.8cm短く、 相引が5cm短い。袴の丈は身分が高いほど長く、身分が低くなるほど丈の短いものを着用し ている。  裁断・標つけ・縫製方法についても大名装束の「ll B長袴」(第1報)と同じである。

(11)

中 野愼子 表2.仕立て上がり寸法 名 称 実測寸法(cm) 鯨尺換算寸法 紐  下 148.2 3尺9寸 相  引 102.0 2尺7寸 後  幅(右) 27.5 7寸3分 後  幅(左) 30.2 8寸 腰  幅 25.0 6寸6分 脇  幅 16.0 4寸2分 前紐付幅 32.2 8寸5分 笹一幅 0 後紐幅 3.0 8分 後紐丈 93.0 2尺4寸5分 前紐幅 3.0 8分 前紐丈 209.0 5尺5寸 腰板幅(上) 17.0 4寸5分 腰板幅(下) 25.0 6寸6分 腰板の高さ 9.0 2寸4分 附菱の幅 9.2 2寸4分 附菱の高さ 7.0 1寸8分 皿.襟  艇斗目・箔・厚板といった着付の下に着るも の。襟は前身頃・後身頃と襟からなり、布地は晒 木綿である。絹の半襟をかける。半襟の色は役柄 や年齢などによって使い分けられる。例えば、大 名は紅色、小名は浅黄色、太郎冠者は紺浅葱色、 出家は茶、または、朋黄色、女は紅色、自練着付 には白色(生成)などである。 1.形態と仕立て上がり寸法  形態と仕立て上がり寸法は図6に示した。 2.裁断  裁ち方は図7に示した。 3.標つけ  標つけは図8に示した。 4.縫製方法 襟は後中心を縫い合わせ、身頃に襟をつける。襟つけの方法は和裁の衿つけと同じであ る。脇と裾は三つ折りぐけにして縫い代の始末をする。半襟をかける。 64.5 IL4 15 16 鈍﹁ 14.5 32.4 68 65 36 後 前 前 17  衿 17 衿 後丈長前丈十衿丈=・me丈 68 十 68 十 65 =201cm 104 17 半 襟 図6 形態と仕立て上がり寸法 図7 裁ち方

(12)

61.口衣束の構成(第2報) 64.5

×

h6.2 後 tL 一一一一 @   前     14,51 16

61

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一 一 一 一 } 圃ー

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翔15 衿 151 1ノ 一 一     一 一 、 ﹁ 1   49.6

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}7 P51

一一一一

ァ 1 図8 標つけ  太郎冠者(従者)の装束 1.縞慰斗目  太郎冠者が着付に用いる格子紋様の婁斗目である。布地は絹で裏布は紫色のものが用い られている。 1.形態と仕立て上がり寸法  形態は前と後を図9に示した。「紅白段婁斗目」(第1報)と異なるところは、身丈が40 cm短い。また、前下がりが紅白段婁斗目では5.7cmであるが、縞婁斗目は3.8cmと少ない。縞 婁斗目は袖丈がやや短く、一般の男物長着と同じ人形仕立てである。  仕立て上がり寸法は表3に示した。 2.裁断  袷仕立て、通し裏である。表布と裏布は同じように裁つ。裁ち方は図10に示した。 3.標つけ  標つけは「紅白段製斗目」(第1報)と同じ方法である。寸法は表3の仕立て上がり寸法 を用いる。 4.縫製方法  縫い方については「紅白段慰斗目1−4」(第1報)と同じ方法である。袖については 「皿.白小袖」と同じ方法である。

(13)

中野愼子

上・ 36 赫 53.5

、 \ 1ヲ・5  ノ 15.2 21 48.2 \ 22       34 一26⊥ 1 74

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一38 1   ノ 12 38一 図9 形態 表3.仕立て上がり寸法 名 称 実測寸法(cm) 鯨尺換算寸法 袖  丈 53.5 1尺4寸1分 袖  口 26.0 6寸8分 袖  付 44.0 1尺1寸6分 目  幅 36.0 9寸5分 遅丸み 5.6 1寸5分 人  形 9.5 2寸5分 身  丈 112.0 2尺9寸 桁  丈 74.0 1尺9寸5分 衿肩あき 9.0 2寸4分 肩  幅 3&0 1尺 後  幅 38.0 1口 前  幅 34.0 9寸 柾下がり 10.0 2寸6分 衿  下 48.2 1尺2寸7分 厚  幅 22.0 5寸8分 合褄幅 21.0 5寸5分 衿  幅 15.2 4寸 前下がり 3.8 1寸  56    ル/ ¥ \/56 盾艨_/     115       119       119      115 /       \ / 112       112   / /  −  \ − 袖

1袖

   ¥ @     辮g頃   前身頃 @   1    ¥ @   「 O身頃  後身頃 @   1 妊 妊 衿

図10裁ち方 袖丈×4十(後丈十前丈十裡丈)×2=総 丈56×4十(115十119十112)×2ニ916cm

(14)

       狂言装束の構成(第2報) H.肩衣(狂言肩衣)  太郎冠者はもちろん、庶民の扮装を代表するもので、縞婁斗目の上に着る。実測した肩 衣は紋尽し紋様で狂言袴と対である。布地は麻で単仕立てである。 1.形態と仕立て上がり寸法  形態は小名(主人)の装束「IA肩衣」と同じである。仕立て上がり寸法は表4に示し た。仕立て上がり寸法は、狂言肩衣の方が後身丈が8cm、手丈が9cm長い。また、裾幅が 1LOcm、肩幅が4.Ocm、衿幅が1cm広い。狂言肩衣の方が小名の肩衣に比べて大きく仕上げ られている。 2.裁断、標つけ  小名(主人)の装束「IA肩衣」と同じ方法である。 3.縫製方法  小名(主人)の装束「IA肩衣」と同じ方法であるが、今回実見した肩衣の裾は三つ折 りの始末はなく裁ち目のままである。 表4.仕立てしがり寸法 名 称 実測寸法(cm) 鯨尺換算寸法 後身丈 83.0 2尺1寸8分 肩  幅 30.0 7寸9分 裾  幅 81.0 2尺1寸3分 手  丈 95.0 2尺5寸 手  幅 8.0 2寸1分 衿  幅 2.0 5分 衿肩あき 9.0 2寸4分 皿.半袴(狂言袴) 肩衣とともに狂言装束を代表する麻の袴である。紋様は肩衣と対の紋尽し紋様である。 1.形態と仕立て上がり寸法 形態は前と後を図11に示した。仕上がり寸法は表5に示した。 2.裁断 裁ち方は図12に示した。 3.標つけ  標つけは図13に示した。

(15)

中 野愼子 4.縫製方法  大名装束の「ll B長袴」(第1報)と同じ方法であるが、笹髪はなく、 に仕立てられている。 後の投と同じよう 30 6 t3t3d3 79 313131 6 156 /16\

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 /23 一 76 35

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表5.仕立て上がり寸法 名 称 実測寸法(cm) 鯨尺換算寸法 紐  下 79.0 2尺  8分 相  引 35.0 9寸2分 後  幅 27.0 7寸1分 腰  幅 23.0 6寸 脇  幅 10.0 2寸6分 前紐付幅 30.0 7寸9分 笹印璽 0 切り上げ 0 後紐幅 3.0 8分 後紐丈 73.0 1尺9寸2分 前紐幅 3.0 8分 前紐丈 156.0 4尺1寸 腰板幅(上) 16.0 4寸2分 腰板幅(下) 23.0 6寸 腰板の高さ 8.0 2寸1分 附菱の幅 9.0 2寸4分 附菱の高さ 7.0 1寸8分 福 24.0 6寸3分 閣下丈 17.0 4寸5分 目11形態 36 / 90 \/ 90 \

/関\/騰\/緬\/鴎\一 236

前  紐

/ 6\

後 後 前 前 脇 脇 前  紐

後紐1後紐

附菱 福

腰布

後接ぎ布1後接ぎ布 \ go ノ\ go 〆、26r R0 (後丈十前丈十脇丈)×2十紐丈=総 丈 (90十85十85)×2十236=756cm 図12裁ち方

(16)

狂言装束の構成(第2報) /      一 ¥、    一 __一一一@     

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@  一 @ 一       一 活 53 /    1 8         一    一   一 s 一 投 1 路 \ 11.5 │K一 一 一 一 U.5 ァく一 一 一 一          襲山(右)一      一      一      『      一      一      一      一      _      _      _      _      一 @        襲山(左)一       一       一   一   一   一   _   _   _   _     r x 一 一 十 @   7 黶@一 _ 些 ぎ布: 6.5 ィL一  一  一  一 一  一  一  一  一  一  一  一ン干\一  一  一  一 一/「卜\皿 一一一

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3覗二=二=====  蚤9  為二=======_

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一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  u 一r 4 1 1 36 六『一一  一一一一一一一一一一一一一一一一一一 116       前布     12 4______一一一 四の襲山  一rrr一一一 一7ヨ ‡一==一=一二一==一=二一一==一二==一二一二一==一二一二==一 15       15 26 24= 禰 24 膀1=38 26   禰つけ24       膀下17 重ね幅1.5cm右脚のみ標す 図13 標つけ IV.腰帯  肩衣・水衣・などの上着や半袴の上に締める帯である。腰に当たる部分と前にたれる帯 の両端部分だけ、縮子や二子などの生地に硬い芯をいれて平たくしてある。その部分に紋 様を縫い取ってある紋腰帯と紋様の無い無地腰帯がある。紋は家紋風の丸紋を三つ置いた ものが多く用られている。実見したのは、紋腰帯で布は白の縮子、紋は黒糸で刺繍したも のである。 1.形態と仕立て上がり寸法  形態と仕立て上がり寸法は図14に示した。 2.縫製方法  幅を二つに折り紐丈の中心で7cmの返し口を残し1cmの縫い代で縫う。縫い代は丈を先 に、幅は後にそれぞれ0.2cmのきせをかけて折り、表に返して形を整え、縫い残した返し口 はくけておく。紋布部分の布はボール紙の芯を入れ紐の所定位置にのりで接着する。

(17)

中 野 愼 r一 27 卍卍卍 97 27 卍卍卍 97 27 卍卍卍7 図14 形態と仕立て上がり寸法 おわりに  前回に続いて、大和座主宰安東伸元先生のご指導、大和座狂言事務所のご協力を得て、 狂言衣装を被服構成の立場から実測調査を行うことが出来ました。ここに厚くお礼申しあ げます。 参考文献 1)栗原 弘・河村まち子:「時代衣装の縫い方一復元品を中心とした日本伝統衣服の構   成技法一」源流社(S.59) 2)切畑 健:「狂言の装束」京都書院(1993) 3)古川 久・小林 責・荻原達子:「狂言辞典(事項編)」東京堂出版(S.51) 4)小林保治・森田拾史郎:「能・狂言図典」(1999) 5)権藤芳一:「狂言入門」淡交社(1996) 6)増田正造:「狂言の装束」(「染織の美」14号)京都書院(S.56) 訂正 「狂言装束の構成(第1報)」  P.141「図3.標つけ」 h’lmp十きせ1

 57

^

\袖つけ

ズー 

E1

゙一一

_ \ 一 縺@身 頃

 一

一オ俵幅+きせ﹁ 1雲 一身 丈 一オ 前幅+tせ @1   3.8   前下がり P.143、5段目

  llA−A

P.146、1段目   皿B 下着[長袴]    →ll B 長袴 P.147、「表3」1段目

  4尺→ 4尺5分

へ.処

  「   一19 絢 肝 衿肩あき 前 身 頃 祥丈〔実測}

_ 祥 丈 一

1㌣二匠認三号

参照

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