韓国語オノマトペの音声象徴に関する一考察
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(2) 甲南女子大学研究紀要第45号. 文学・ 文化編 (2009年 3月 ). の交替 による音声象徴 は見 られ る。韓 国語 オ ノマ トペの反復形 も広義 に考 えれ ば音声交替 と判断す ることがで き る。 したが って,同 一 要素 を単純 に反復す る完全反復形 (同 音反復形 )も 音 の一 部 を変 えて反復す る不完全反復 形 (類 音反復形 )も 音声交替形 を も って いる。完 全反復形 の交替形 は母 音交替 と子音交替 による もの,そ して不 完全反復形 の交替形 は母音交替 ,子 音交替 そ して音節交替 による ものが あ る。本稿 で は,韓 国語 オ ノマ トペの完 全反復形 と不完全反復形 の上 述 した音声象徴 の 2つ の タイプの うち第 1タ イプにつ いて論 じる とと もにそれ ぞれ の意 味機能 につ いて も分類 してい く。. 2。. 2。. 1. 完 全 反 復 形 (同 音 反 復 形 ). 母音交替. 母音交替 は子音交替 よ り遥 か に生産 的 であ り,語 感 の差 もよ り明確 で あ る。韓 国語 で は母音 の交替 がオ ノマ ト ペの交替形 を造 るの に積極 的 に活用 されてい る。韓 国語 の母音 は陽母音 と陰母音 に区分 されて いる。韓 国語 オ ノ マ トペ は陽母音 と陰母音 の交替形 を造 ってお り,音 の相違 によ って語感 を異 に してい る。 一 般 的 に陽母音 と陰母 音 の 間 には次 の よ うな語感 の対 立. 2が. ぁ るとい う。. ,01,立 ,到 ,■ ,針 ,釧 ,0ト 陽母音 三。卜 0濃・ 細 lヽ・ 少・ 急・ 短・ 狭 軽・ 明・ 清・ 薄・ 剛・ 強・ 近・ 親・ ノ 陰母音 :Ol,Oll,朝 ,♀ ,T° l,♀ ,鋼 ,判 ,■ ,Ol,到 重・ 暗 0濁 ・ 厚・ 柔・ 弱・ 遠・ 疎・ 大・ 多・ 緩・ 長・ 広・ 淡・ 太 この よ うな陽母音 と陰母音 の違 いによ り,次 の (1)の よ うな語感 を異 にす るオ ノマ トペ の交替形 が造 られて い る。. (1)a)Ol∼. Oト. dttd詈. (わ. りに大 きい物体 が揺 れ動 くさま :ゆ らゆ ら)∼ を詈を詈 (小 さい もの が軽 く揺 れ るさま :ゆ ら. ゆ ら). J長 嘲長 (ひ らひ ら)∼ 叫長叫長 (ひ らひ ら) ¬ スlヨ ス1(垢 な どがた くさん こび りつ いて い るさま :べ っと り,べ た べ た)∼ 叶パ 叶ス1(垢 や ほ こ りな どが 多 くへ ば りつ いて いるさま :べ たべ た) 嘔 可嘔可 (大 きな鈴 が 鳴 る音 :ち りん)∼ せせせき (小 さい鈴 な どが一度 鳴 る音 :ち りん,ち りりん). J詈 司詈 可4可 」. (う. よ うよ)∼ ロト 詈 ロト詈 ((人・ 動物・ 虫 な どの群 れが)う よ うよ). (に. こに こ)∼ せ dせ d(に こに こ). HJ ttHJ詈 (す ぱす ぱ,ぷ かぷか)∼ uulttuul詈. (盛 ん に煙 草 を吸 うさま :す ぱすぱ). 社詈社詈 ((涼 しい風 が)そ よそよ吹 くさま)∼ 牡詈せ詈 (そ よそ よ) ■習 型習 (波 が 強 く打 つ 音 :ば しゃっと)∼ 者脅 を付 (波 打 つ 音 :ぱ しゃっと). J召 司 N(が さが さ)∼ ロト今 ロト付. (か さか さ). 嘔召嘔召 (び か びか)∼ せ脅せ脅. (き. らき ら). b)♀ ∼立 子暑子詈 (の ろの ろ)∼ ユ 詈 ユ 詈 (も ぞ もぞ) 子暑子暑 (曲 りくね った さま :く ね くね)∼ ユ 暑 ユ 暑 (曲 りくね った さま :く ね くね) 詈 ス1司 詈 ス1司 (ゆ っ くり体 を動 かす よ うす )∼ 晋 スl計 晋 スl計 (わ ずか にゆ っ くり身動 きす るよ うす ) 子詈子詈 (一 つ 一 つ が一 様 に丸 い さま :ま るまる)∼ 子詈. (多 くの物 が一 様 に丸 い さま). =詈 わ り)∼ 号 d号 社 子電子 d(大 きい物体が軽 く浮 いてい るさま :ス 、 ま. (小 さい ものが浮 かんで軽 やか に動 くさ. :尤 、 わ り). キ子キ そ (ひ そ ひそ)∼ 仝署仝署 (ひ そ ひそ) ♀ 詈♀詈 (人 ややや大 き い生 物 が群 が り集 ま って う ごめ くさま 三うよ うよ, う じゃう じゃ)∼ 立詈立詈. (う.
(3) 李殷蛾 :韓 国語 オ ノマ トペ の音声象徴 に関す る一考察. 43. よ うよ,う じゃうじゃ). c)立 ∼Oト ニ詈二詈. (ち. くち く)∼ 叫詈叫詈 (ひ りひ り). 三モニモ (非 常 に熱 く感 じるようす :ほ かほか)∼ 叫モ叫モ 舎詈舎詈 等告. (あ. (こ. (あ. つ あつ). そこそ)∼ せ詈せ詈 (人 の 目を盗 んでひそかに物事をす るさま :こ っそ り). まり力を入れずゆっくりこす った りもんだ りす る音)∼ 骨脅 (ご しごしこす った りもんだ りす る音). 暑詈暑詈 (ぐ らぐら)∼ ■詈せ詈 d)♀ ∼〇ト. (ゆ. らゆ ら). わ遮、 詈可詈」 (ぶ よぶよ)∼ せせせせ (応 、 わ) ロ ロ 企 企 企 企 早 司早 司 (が さっと)∼ ト 計 ト 計 (か さっと) 詈 (ぶ るぶ る) 詈ロト 早詈早詈 (ぶ るぶる)∼ ロト e)Ol∼ 〇ト 列ユ 司列ユ 司 (ぶ つぶつ)∼ 外ユ計外ユ計 (い がみ合 った り不平を並 べ た りす るようす) ■詈d詈 (ち びちび, じくじく,ち ょびちょび)∼ せ詈せ詈 D Ol∼ 〇 ト. (ち. びちび,ち ょろちょろ). 型脅d号 (み なそろって長 めなさま)∼ を青を脅 (す べてがちょっと細長 いさま) g)Ol∼ 。1 口lモ ロlモ (ぬ る ぬ る )∼ 口1モ ロ1モ (す べ す べ ) 可 可 (し き りに 回 る さ ま :ぐ る ぐる )∼ 可 」. こにこ)∼ 」詈翻詈. (ノ Jヽ. さ い も の が 続 け て 回 る さ ま :く る くる ). きりににこやかに笑 うさま :に こにこ) 司司 (せ せら笑 い声 :ひ ひ)∼ 司司 (人 をあざける笑い声 :へ らへ ら). 」詈」詈. (に. (し. h)Oll∼ 。 1 可 ユ 可 可 ユ 」 (大 きな 鈴 や風 鈴 な どが揺 れ て 出 る音 :ち りん ち りん )∼ 咽 ユ せ 咽 ユ せ (鈴 な ど の 鳴 る音 :り ん りん ). ]召. 可■ (金 属 な どが ぶ つ か り合 って 出 る音 :か あん か あん ∼ 」を 」を (金 属 片 な どが ぶ つ か った り して 出. る澄 ん だ音 :ち りん ち りん ) i)到 ∼ 。 1 司 夭 コ 奨 (白 色 が 点 在 す る さま :点 々 と 白 く)∼ 司 夭 司 夭 (若 白髪 な どが ち らほ らす る さま). コ子コ子. ざけて戯 れ るさま (遮 ゝ. :へ らへ ら,い ち ゃいち ゃ)∼ 司子司子 (し き りにあゝざけるよ うす :へ らへ. ら) j)釧 ∼ 釧 刊刊 (げ えげえ)∼ 鋼鋼 (し き りに吐 き出す音 :げ えげえ) 刊刊 (怒 鳴 り散 らす 声 :ぎ ゃあぎ ゃあ)∼ 叫 J(怒 鳴 り散 らす 声 :ぎ ゃあぎ ゃあ) 以上 の よ うに,母 音交替 は非常 に多様 であ る。通常 ,陽 母音 と陰母音 の交替形 は対立 してお り,語 感 の差 が あ るとされてい る。 また,実 際 の使用頻度 において は交替形 によ って差 があ る。最 も典型 的 な母 音交替 は,a)「 Oト ∼ Ol」 ,b)「 立 ∼♀」 c)「 〇卜∼ユ 」,で 例 も豊富 で使用頻度 も高 い。韓 国語 オ ノマ トペ では,母 音交替 によ り,大 小 ,多 少 ,明 暗,強 弱 ,軽 重 な どの対 立 した意 味 を表現 して い るが, この よ うな語感 の差 の 日本語訳 をつ けるの は難 しい。 日本語 にす ると陽母音 ,陰 母音 いずれ のオ ノマ トペ も同 じ意味 にな る。d)「 〇卜∼ ♀」 の交替形 は硬 軟. ,. 強弱 ,大 小 を母音交替 によ り表現 して い る。 陽母音 ,陰 母音 どち らのオ ノマ トペ もよ く使 われ る。語感 の差 もそ れ ほ ど大 き くな い交替形 で あ る。 また,e)「 〇卜∼ Ol」 0「 O卜 ∼ Ol」 g)「 。 」 1∼ Ol」 の よ うに「 01」 は「 〇卜」,「 〇卜 Ol」 のオ ノマ トペ交替形 の使用頻度 が 高 い ことが推測 あ るいは「 。 1」 に交替 され る ことか ら陽母音 よ り陰母音 「. で き る。 c)「 O卜 」 D「 O卜 」 は前舌非 円唇母音 で あ り,「 Ol」 の方 が 発音 しやす いので 陰母音 のオ ノマ トペ の使用 O卜 頻度 が高 い。 h)「 。 」 と「 q」 の組 み合 わせで,広 い「 工」 [ε ]を 表 1∼ ql」 の場合 ,複 合母音「 。 [ε ]は 「 1」 わす 。 一 方 ,複 合母音「 Oll」 [e]は 「 Ol」 と「 Ol」 の組 み合 わせで,狭 い「 工」 [e]を 表 わす。 しか し,韓 国語.
(4) 甲南女子大学研究紀要第45号. 44. 文学 。文化編 (2009年 3月 ). で は最近 この二 つ の「 工」 を発音上 は 区別 しな くな って い る。「 可ユ 可 ttlユ 」 (ち りん ち りん)∼ 咽ユ せ 咽ユ せ ん りん)」 ,「 可召 可■ (か あんか あん)∼ ■を 」を (ち りん ち りん)」 には「 O卜 」 ∼「 Ol」 の交替形 も含 まれ て お り,鈴 や金 物 の大小 によ ってオ ノマ トペ が異 な るとい う ことを母音交替 で 表 わ して い る。 i)「 。 1∼ 到」 の例 (り. で は陰母音「 到」 は不安定 な発音 で,環 境 によ って「 Ol」 で 発音 され る場合 が あ る。j)「 釧 ∼ 割1」 の「 到」 は二 「 釧」 も「 釧」 と同様 ,二 重母音 で あ 重母音 で半母音 /w/と 複合母音「 。 1」 の組 み 合 わせ で [wε ]で 表記 す る。 る「 割1」 は半母音 /w/と 複合母音「 ql」 の組 み 合 わせ で 出来 て お り,発 音記号 で は [we]で 表記 す る。 しか し ql」 [e]は 発音 上 区別 を しな い傾 向 にあ るので,「 釧」 と「 釧」 も発音上 区別 し 前述 した よ うに「 。 1」 [ε ]と 「 ,. ない ので あ る。 したが って,「 到 ∼ 割│」 の交替形 は存在す るが,母 音交替 による意 味 の差 は見 られない。. 2。. 2. 子音交替. 子音交替 による象徴 的 な意 味 を もつ 韓 国語 オ ノマ トペ は母音交替 よ り生産 的 で はな い。韓 国語 の子音 には,平 3の 3つ の 区別 が あ る。 この 区分 が オ ノマ トペ の交替形 に用 い られ る場合 ,程 度 や大 き さな どの 音・ 濃音・ 激音. 違 いにつ いての語感 の差 は平音 <濃 音 <激 音 の順 とな り語感 が 強 くあるいは激 しくな ることを表 して い る。濃音 は強 い語感 を,激 音 は激 しい語感 を表 わ してお り,次 のよ うな語感 を異 にす る交 替形 が造 られ る。 ¬∼ ¬ (2)a)¬ ∼ ¬ ユ 沢ユ 毅. (く. しゃ くしゃ)∼ 互 毅互 毅 (し わ くち ゃ). 子暑子暑 (曲 が りくね ってい るさま :く ね くね, うね うね)∼ 子暑子暑 (曲 が りくね るさま :く ね くね) ■子■子 (大 股 で跳 ね上 が るよ うに歩 くさま :ひ ょいひ ょい)∼ 勾子 勾子 (び ょん び ょん) 晋習晋 4(ご くご く)∼ 晋 召晋召 (が ぶがぶ ) ∼ ‐∼ E. b)I―. 望せ (豆 や胡 麻 な どをか き混ぜ なが ら炒 るさま :こ ろ ころ)∼ せ曾 (豆 や胡麻 な どをか き混ぜなが ら炒 るさ ま :こ ろ ころ) 朝詈 嘲詈 (小 さ くて固 い ものが続 けて転 が るさま :こ ろ ころ)∼ 可詈 呵詈 (小 さ くて固 い ものが続 けて転 が るさま :こ ろ こ ろ) (真 鍮 の器・ 銅鋸 な どをたた くとき に 出 る音 :か んかん )∼ 可」 (小 さい鐘・ 鉦 な どが続 け ざまに強 く. ]」. 鳴 る音 :か んかん) せせ (銃 砲 を打 つ 音 :ず どんず どん)∼ けけ (銃 砲 を打 つ 音 や火 薬 な どが爆発す る音 :ぱ んぱん) c)日. ∼. 洲 ∼. せ詈せ詈 ロ 詈ロ 詈 ト ト. エ. (つ. るつる,つ やつや)∼ 咄詈咄詈. (つ. るつる,つ やつや). ・ 寒さなどのため震えるさま :ぶ (恐 怖・ 怒り. るぶる,わ なわな)∼ 斗詈斗詈. (ぶ. るぶる,わ なわ. な) 早 召 早 N(肌 が 少 しむ くん で い る さま :ぶ よぶ よ)∼ 平 召 平 召 (ば さば さ). 」可dJ(ど ろどろ)∼ ■呵dヨ. (じ. めじめ). d)入 ∼ 巫 ∼ ス 番 番 (少 量 の 水 が 絶 え 間 な く流 れ る音 :ち ょろ ち ょろ)∼ 晉 晉 (少 量 の 水 が速 く流 れ る音 )∼ 番 番 (液 体 が れ る よ うす :ち ょろ ち ょろ) 容 器 か ら少 しず つ ああゝ. 子せ子せ (不 平不満を言 うようす :ぶ つぶつ)∼ 晉せ晉せ (小 さい声 で不平を言 うようす :ぶ つぶつ) ■詈d詈 (水 などが少 しずつ 出た りこぼれた り止 まった りするようす :ち ょろちょろ)∼ ■詈電詈 (液 体 が 少 しずつ 出ては止 まるようす :ち ょびちょび) ■社 (液 体 な どがたれ流れるさま :だ らだ ら)∼ ■理 (液 体 などがたれ流れるさま :だ らだ ら) c)入. ∼. 私. 替せせせ (そ よそよ)∼ せせせせ (ひ んやりした風が吹 くようす :そ よそよ) せ詈せ詈 (愛 想よく笑うようす :に こにこ)∼ せ詈せ詈 (に こにこ) ]夭 」夭 (に こにこ)∼ 」夭」夭 (に こにこ).
(5) 李殷蛾 :韓 国語 オ ノマ トペの音声象徴 に関す る一考察. 45. 今 ヨ舎 司 (盛 ん にささや くよ うす :ひ そひそ, こそ こそ)∼ 省 ヨ告司 (小 声 で ささや き合 うよ うす :ひ そ ひ そ,こ そ こそ) d)「 番番 (少 量 の水 が 絶 え間 な く流 れ る音 :ち ょろち ょろ)∼ 晉晉 (少 量 の水 が速 く流 れ る音 )∼ 番番 (液 体 が容器 か ら少 しず つ ああゝ れ るよ うす :ち ょろち ょろ)」 の よ うに平音・ 濃音・ 激音 の 3つ の交替形 が 同時 にあ ら ¬∼ ヨ」 の晋 召晋 4(ご くご く)∼ 晋 召 晋 召 われ るの は滅 多 にな く,平 音・ 濃音 の交替形 が最 も多 い。 a)「 ¬∼ ¬ (が ぶがぶ )の よ うな濃音・ 激音 の交替形 もそれ ほ ど多 くな い。 b)「 E∼ EIl∼ E」 の例 も平音・ 濃音 の交替形 は. よ く用 い られ るが,平 音・ 濃音・ 激音 が 同時 にあま りあ らわれない の と同 じよ うに平音・ 激音 の例 もほ とん どな い。 c)「 日∼ u日 ∼ ェ」 は,平 音・ 激音 の交替形 が 多 くあ らわれて い る。 c)「 入∼ 双」 の場合 ,「 入」 は激音 が な いため 当然 ,平 音・ 濃音 の交替形 のみ存在す る。 以上 の例 の よ うに韓 国語 の平 音・ 濃音・ 激音 の対 立 は,語 感 を「 強 め る」 働 きを して い る と考 え られ る。 平 音・ 濃音・ 激音 の 3つ の交替形 が一 つ の単語 で現 れ るの はそれ ほ ど多 くな い。平音・ 濃音 の交替形 が最 も多 く ,. 濃音・ 激音 の交替形 の数 も多 くな い。 また濃音 の交替形 は平音 の単語 の強調語 の場合 が 多 く,元 々濃音 だ った単 語 が平音 に交替 されてその程 度 が弱 くな った ことを表 わす もので はない。 同様 に,元 々激音 だ ったのがその程度 を弱 め るために濃音 あ るいは平音 に交替 され ることはない。. 2。. 3. 完全反復形 (同 音反復形)の 意味機能. 完全反復形オノマ トペの象徴的意味機能を見てい くと,そ の意味を厳密 に区分す ることは非常 に難 しい作業 で ある。比較的意味区分 がはっき りして いる例 に基 づ き,《 連続》,《 複数性》,《 強調》 に分 ける ことにす る。 しか し,境 界 が曖味で用例 によっては多様 に解釈 できる場合 もある。. 3。 1。. 1. 連続. 4. 同一 の要素 を単純 に反 復す る とい う完全反復形 の構造 が,音 や声 ,動 作 や事象 が反復 して継続 す ることを象徴 的 に表 わす の は ご く自然 な ことで あ る。完全反復形 オ ノマ トペの使用例 の大半 は この意味で用 い られ る。 また擬 声語・ 擬音語 の場合 ,反 復形 は声 や音 の反復 を意 味す る。. (3)■ 十二 ■暑 キ dユ ニ 哄詈 Ol号 号 嘔Ol月 七 可司暑 喘毀■.(フ ァニ ュも別 の タオルで雨水 がぽたぽた落 ち O卜. いた。)【 手紙】 る頭を送、 早弓パ三 錯♀ 長 Ol詈 書 里召嘔召 ロト 獄舎 Ll■ .(何 で もないかのよ うに水をがぶがぶ飲 みま した。)【 童話】. ■嘔♀ (チ. OI Xll¶. ¶ 仝J. Ll1 01舎. フlス l計 戴叫. .. ョンイ ンは もうわんわん と声を張 り上げて泣 き始めた。)【 手紙】. ■♀到 舎 フト計 01せ フト計 ストOl暑 暑パ 三 4■ 嘔 Olせ フト計. =晋. スl計 冽司可 ヲ1ヲ 1臭 鎖■。 (フ ァニ ュの指 が足 の. 指 の 間を こす るとチ ョンイ ンは足 の指 を しき りに動 か しなが ら くす くす 笑 った。)【 手紙】. (3)の 例 はいずれ も反復 された音 や声 を表 して い る。「寺寺」 (ぽ たぽた)と 「 嘔召嘔召」 (が ぶがぶ)は 単 一 形 も可能 な擬音語 で あ るが,単 一 形 であれば水滴 が 1回 だ け落 ちる ことあ るいは水 を ご くりと一息 に飲 む ことを 表 し,反 復形 はその音 が何度 か反復 され ることを表 わす。 人 や動 物 の動作 には,歩 くこと,走 ること,食 べ ること,ま ばたきをす ること,首 や手 を振 る こと,体 を震 わ せ ること,掻 いた り摩 った りす ることな ど,単 純 な しぐさが反復 的 に繰 り返 しで構成 され る ものが 多 い。 また. ,. 自然界 の事象 に も,物 が揺 らぐことや光 な どが点滅 す ることな ど,反 復 的 な ものが ある。 この よ うな反復的 に繰 り返 され る動作 や事象 の様態 を表 わす の に反 復形 の擬態語 が効果 的 に用 い られて い る。. (4)4♀ ロト■ 理Ollバ ♀ 鋼スト七 立 週スlを ■せ. =■. 妾フト 臭頭舎 Ll■ .(深 い海 の底か ら来 た医者 は 司Llユ フ 1暑 フト. 長時間診察 してか ら首を しき りに傾げま した。 )【 童話】 手早七 司司暑 詈dttd■ 嘔バ. `可. 望,せ ♀ 番ユ 嘔Olせ 項三 鉄ユJ Ol司. J舎 項Ol ttO1 0ト パ立.'.
(6) 甲南女子大学研究紀要第45号. 46. 文学・ 文化編 (2009年 3月 ). 」)【 童 話 】 (フ ンブは ぺ こぺ こ しな が ら,「 お兄 さん ,外 は寒 い し仕 事 もな いか ら食 べ 物 が あ りま せ ん 。 月 ■ 外 J瑠 暑 嘔 立 三 早 咲 咀 スlを 子 を子 羽 Olフ ト七 狽書 ユ 蛾舎 Ll■ 。 (あ ち らの 萩 の や ぶ の 下 へ 何 か が び ょ. んぴょん跳ねてい くのを見ました。 )【 童話】 qlを スl割 q1401普 蛾舎 Ll叫 .(き ょろき ょろ して, 日立 つ 枝 の上 に掛 子 司嘔子 司嘔冽司叫 フト缶 呵 七 LI長 フト けておきま した。)【 童話】 缶 璧 01を 看司 ス1呵 書 署 Ol早 暑早詈 嘔 戴舎 Ll叫 (目. .. の前 が真 っ暗 にな り全身 ががたがた と震 え ま した。)【 童話】. (4)の 例 の「 フト妾 フト妾」 (し き りに首 をか しげ る さま),「 詈d ttd」. (ぺ こぺ こ),「 そ子 そ子」 (び ょん び ょ. ん),「 子 司嘔子 司嘔」 (き ょろき ょろ),「 早詈早詈」 (ぶ るぶ る)は ,そ れぞれ,何 度 も首 を傾 げる さま,繰 り返 しお辞儀 をす るさま,何 度 も覗 き込 む さま,反 復 的 に飛 び跳 ね るさま, しき りに辺 りを見 回す さま, しき りに体 を震 わせ るさまを反復形 によ って 象徴 的 に表 した もので あ る。 明確 に反 復 とは意 識 されないけれ ども,あ る音声 や動作 や現象 な どが 1回 限 り瞬時的 に生 じるので はな く継続 的,持 続 的 に生 じて いることを示す の に も,反 復形 のオ ノマ トペ が用 い られ る。. (5)■ 咀 Olせ 型せ d妾 立 可 詈 鍬叫。 (チ ョンイ ンはにこに こ笑 いなが ら尋 ねた。)【 手紙】 ロト ユ ユ 到 。卜Jス 1七 む スト魁 OI J子 ロト蛾 フl叫 暑 ql魁 三 社 番 里ニユ 嘔子嘔子 詈 O卜 叫 J呵 型キ せ バ ス1三 七 ロト O卜. 詈舎 嘲 dユ LHフ 1三 戴舎 Ll叫 .(バ カの父 は農業 が あ ま りに も忙 しか ったため,仕 事 もで きずぶ らぶ ら. 歩 き回 って失敗 ばか りしでかす バ カ息 子 を代 りに行か せ ることに しま した。)【 童話】 ユ 赳 Jlユ 叫書 せ書 せ番冽│三 舌 書 せ朝 日1フ ト子号子尋 Lll啜 舎 Ll叫 .(と ころがそ の翌 日は うれ しい ことに雨 が ざあ ざあ と降 りま した。)【 童話】 … 社♀ スlヒ せ嘔コ到 呵司 qlフ 1釧 コ 暑 ヨ 半 Jユ 子電子 電 子暑舎 到搬舎 J■ 。 ョヌチは ワ ンヨニ の頭 に犬 の血 を さっとか けて ぶつぶつ 呪文 を唱え ま した。)【 童話】 冽舎 金 Oll可 電 七 〇l箸 O目 嘲 啜叶 .(冬 の森 に雪 が三 ん こん と降 りそそ いだ。)【 手紙】 (チ. (5)の 例 の「 嗜dせ d」. (に. こに こ)は に こやか に微笑 んで い る状態 で あ って,決 して動作 や状態 の反復 で は. ない。 また,な す こと もな く毎 日暮 らす さまをあ らわ して い る「 嘔子赳子」 (ぶ らぶ ら),雨 が激 しく降 るさまを あ らわす「 子号子号」 (ざ あ ざあ),小 声 で続 けて物 を言 うさまをあ らわす「 子 電子 望」 (ぶ つ ぶ つ),雪 が さかん に降 るさまをあ らわす「 ■■」 (こ ん こん)は ,そ れぞれ の状態 が続 いて い ることを反 復形 で表 して い る。 さ らに,次 の よ うな気分 や感 情 な ど精神 的状態 を表 わす擬 情語 も,反 復形 によ ってその状態 が継続・ 持続 して い る ことを象徴す る もの と考 え ることがで きる。. (6)子 。卜詈♀ J早 三 普 斗 フト舎 01子 署 子 署 司村 せ ql冽 │三 叫 フントユ 蛾舎 Ll叫 。 (長 男 は とて も驚 いて どき どき じ なが ら馬 に近 づ いてみ ま した。)【 童話】 フ 軒 1子 01嘔 計翻詈 01qフ 1パ フ1司 101三 三 社舎 ユ 司ユ ヒ 号子呵 む子 叫割暑 ■ L斗 普 ス1ユ 司獄 ユ ,ユ 司バ 旦 舎 〇卜 舎 叫望 キ計 Oll鉄 嘔 叉 Ol銀 ■。 (学 期 中 で あれ ば学 生 が あち こちにテ ープで線 を引 いてサ ッカ ー や バ スケ ッ トな どを していつ もうるさ く,そ のためは らは らして通 わ ざるを得 なか った所 だ った。)【 手紙】 Olせ 01」 」司■ ■キ フト千 唄子 駅 長 4書 電 三 スト 」鋼 せ舎 識 戴■ .(呆 気 に と られたチ ョンスが もじも じ後ず. さ りで 自分 の部屋 に向 か った。)【 父】 次 の (7)の 例 の よ うに,動 作 や事象 が進行す るとい う意 味 を表 わす場合 が あ る。. (7)♀ 司フトストせ計 七 せ詈 ユ. LI早 詈 三 告告 朴 斗せ 冽 Oll立 。 (我 々が愛 すれ ば愛 す るほ どそ の木 々 もす くす く育. つ で しょう。)【 手紙】 電岳 Ol七 早 司早 ヨ を スト斗 ユ 鍬■。 (ヨ ンフ ンはす くす く育 ってい る。)【 手紙】.
(7) 李殷蛾 :韓 国語 オ ノマ トペ の音声象徴 に関す る一考察. 3.1。. 2. 複数. ≪連 続 ≫ と≪ 複数 ≫ は全 く異 な る意 味 の よ うで あ るが,明 確 に区別 で きな い場合 が多 い。 ≪連 続 ≫ は同一主体 による動作 や事象 な どが 時間的 に反復・ 継続 され ることを意 味す るので あ るが,複 数 の主体 による動作・ 事象 を 表 わす の に反復形 オ ノマ トペ が使 われて い ると解釈 で きる場合 が あ る。. (8)千 可嗜書 ■ 奨 〇卜普 ユ 嘔 司月 ロト斗ユ Ll子 ■子 可 せ赳 項 Ol晋 嘔 口1月 電 ユ 鍬舎 Ll叫 。 (お にぎ りを全部付 けて 遠 くか ら見 ると,鈴 な りにぶ ら下 が ってい るのが まるで実 の よ うに見 え ま した。)【 童話】 ユ スl dOll七 祉 ロト■ 重 せ Ol ttOl♀ 詈♀詈 戴舎 Ll■ .(そ の 時分 には 山 に虎 が うよ うよ い ま した。)【 童話】 号 可♀ ユ 鉄鉄■ .(腰 を伸 ば して ま っす ぐにす っと伸 びた木 々 司司暑 朝 ユ 晋 月1肴 肴 理書 ■子詈 Ol全 舎 フト が森 を一 杯 に埋 めていた。)【 手紙】. 哄せ 三列 日lフ ト号d号 だ 尋嘔 ス1社 到 O10レ l唱 Ll叫 .(昔. ,. 鬼 が う じゃう じゃいた時 の話 です。)【 童話】. (8)の 例 は,ほ とん ど≪複数≫ の意 味 に解釈 で きる もので あ る。「子 電子 可」 (鈴 な りに)は 果物 な どがた くさ んぶ ら下 が って い るよ うす を表 わす オ ノマ トペ で,≪ 複数 ≫ の意 味 を表 わす。「 ♀ 詈♀詈」 (う よ うよ)主 体 の 「 二 せ Ol」 (虎 )に は複数 を表 わす 接尾辞「 ―詈」 が 付 いて い る し,「 ♀ 詈♀詈」 (う よ うよ)は 「 群 が って う ごめ くよ うす」 を表 わすオ ノマ トペ で あ るので,た とえ主 体 の「 二 せ朝」 が単数 であ って も≪複数 ≫ の意味 に解釈 で きる。 また「 そ号」 (す っと)は ≪連 続 ≫ の意味 と して解釈 で きるか も しれないが,主 体 の「 ■早」 (木 )に 複数 を表 わす接尾 辞 「 ―詈」 が 付 いて い るので≪ 複数 ≫ の意 味 と見 なせ る。 そ して「 号d ttd」. (う. じゃう じゃ)の. 主体 は単数 で あ るが,オ ノマ トペ に「群 が りう ごめ くよ うす を表 わす」 とい う意 味 を もって い るので主体 が単数 であ って も≪ 複数 ≫ の意 味 と して解釈 で きる。. 3。. 1.3 強調 ≪ 強調 ≫ とい うの は多少注意 を要す る概念 であ る。 これは本来 ,強 調形 と非強調形 (普 通形 )と の対 立 を前提. とす る概念 であ る。 次 の例 の よ うな場合 は,何 かの程 度 が強 くな るとい う意 味 の≪ 強調 ≫ と して解釈 で きる。. (9)Ol毅 書 ニモニモ せ 。卜訳号 Ol1. 01暑. Ml鋼 ■ 骨召 魁 フ トせ ユ 嘲三 斗子 嘔 パ電 三 列 Ol甘 J■ 。 (こ れ はぽかぽ. =―. かのオ ン ドルの部屋 にあ、とんをかぶせて,30曰 くらい置 いてお くと独 りで にかえ ります。)【 童話】 …子♀斗 ■ 1子 暑 甘計甘■■ 月1電 Ol彗 ユ 号詈 責 Olス l子 州子 せ 狽 Ol子 哄 01嗜. ?(… 大根 と自菜 を平 べ った く. 切 ってあ って,ス ー プの味 が酸 っぱいの は何 だね。)【 童話】 日l型 日14■ 項詈せ 晋斗 スト 朴 Oll冽 1旦 以舎 J■ (よ. .. ろよろ した ものだ け選 んで ライオ ンに送 りま した。)【 童話】. 二 せ Ol到 ユ 司七 ユ せ 魁書 Oll子 晋 魁 Ol ttOl司 啜舎 Ll■ 。 (虎 の しっぽ はか ちか ちに凍 って しま しま した。 )【 童話】. 叶叶 嘔 Ol号 ユ 咀 ■♀ l司 割 Oll七 ヒ ユ三 型キ 以 I・. =せ. 子 召書 キ到 呵司な 。101冽 剌瑠 署 O卜 ■ 鍬鍬■ 。. ) (髪 を短 く刈 って丸 い フ ァニ ュの頭 の上 には数 え られ る くらい少 ない髪 の毛 が こけの よ うに生 えていた。. 【手紙】 あ る形式 が強調形 で あ ると言 うためには,そ れ と意 味 を同 じくす る別 な形式 が存在 し,前 者 は後 者 の意味 を何 らか の点 で強 めてい るとい う関係 が成 立 しなけれ ばな らない。 この よ うな観点か ら (9)の 例 を見 る と,「 ニモニ モ ■■」 (ぽ かばか と して い る),「 甘計甘計■月1」 (平 べ った く)は 明確 な強調形 であ る。 これ らはいずれ も派生 的 な反復形 であ り,そ れぞれ「 ニモ ■■」 (非 常 に熱 い),「 甘■■ 月1」 (平 た く)の 単 一 形 に対応 し,そ の意 味 を 強 めた表現 であ ると考 え られ る。 その他 の反復形 オ ノマ トペ には対応す る単 一 形式 のオ ノマ トペ はないか ら, これ らを明確 に強調形 で あ るとは 言 い難 い。 しか し, これ らの表現 が反 復形 とい う形式 を取 ってい る背後 には何 らかの象徴 的意 味 が感 じられ るこ.
(8) 甲南女子大学研究紀要第45号. 文学・ 文化編 (2009年 3月 ). と も否定 で きな い。 その意 味 が≪連続≫ や≪複数≫ であ るとは考 え に くい し,特 別 な意 味範疇 を設 ける こと も適 当 であ るとは思 われな い。 そ して,明 確 な強調形 の場合 と象徴 的意 味 の点 で大 き く異 な って い るよ うには思 われ ない。 したが って,対 応 す る非強調 的表現 を欠 いて はい るけれ ど も,こ れ らもす べ て≪ 強調 ≫ の意 味 を表 わす も の と して分類す ることにす る。言 わば,架 空 の非強調 (普 通形 )に 対す る強調 とみなす ので あ る。. 3。. 3。. 1. 不 完 全 反 復 形 (類 音 反 復 形 ). 母音交替. 不完全反復形 の母音交替 は後 半部 の語頭 の 中声 が交替 されて造 られ る。以下 (10)に 示 す母音交替 による不完 全反復形 の例 の ほ とん どは,前 半部 と後半部 が ほぼ近 い意 味 を も っていて母音 が交替 されて も基本 的 な意 味変化 はな い。. (10)a)立 ∼ Oト ニ 詈叫詈 (針 に刺 された り殴 られ た りうず いた りして痛 む よ うす :ち くち く,ひ りひ り):二 詈 二 詈 (ち く ち く)∼ 叫詈叫詈 (ひ りひ り) 三 モ 叫 署 (あ つ あつ ):三 モ三モ (非 常 に熱 く感 じるよ うす :ほ か ほか)∼ 叫 モ 叫 せ (あ つ あつ) 舎詈せ詈 (人 の 目を盗 んで ひそか に物事 をす るさま :こ っそ り):舎 詈舎詈. (こ. そ こそ)∼ せ詈せ詈 (人 の. 目を盗 んで ひそか に物事 をす るさま :こ っそ り) 告骨 (ご しご し):告 告 (あ ま り力 を入 れず ゆ っ くりこす った りもん だ りす る音 )∼ 骨彎 (ご しご しこす っ た りもんだ りす る音 ). b)01∼. Oト. 列 ユ 計外 ユ 計. (さ. さいな ことで言争 った り,愚 痴 を こぼ した りす るよ うす :ご た ごた):列 ユ 司列 ユ ヨ (ぶ. つ ぶ つ)∼ 外 ユ 計外 ユ 計 (い がみ合 った り不平 を並 べ た りす るよ うす ). c)01∼ Oト 望夭讐夭 (が た ごと, ぐら ぐら):魁 夭 魁夭 (家 具 な どが傷 んで ぐらつ くよ うす :が たがた, ぐら ぐら) 魁 フl子 讐 フl舌 (気 取 って歩 くよ うす :し ゃな りしゃな り):望 刻子 魁 フl号 (腰 を左右 にゆ っ くり振 りなが ら 歩 くよ うす :し ゃな りしゃな り, くね くね)∼ 讐 フl子 讐 ア1子 (腰 をゆ っ くりと揺 らす よ うす d)Ol∼ 。 1. ゝら) :遮 ゝらあ. 口1モ ロ 1モ ロ 1モ (す べ す べ ) 1モ (す べ す べ )三 口1モ ロ1モ (ぬ るぬ る)∼ 口. d夭 型夭. (し. き りに一 方 にゆが めた り傾 け た りす るよ うす ):dttd夭 (し き りに片方 にゆが めた り傾 けた. りす るよ うす )∼ 型夭型夭 (し き りに傾 いた りゆがんだ りす るよ うす ) 」 フ1子 型 フ1看 (し き りに片方 にゆがめ るよ うす :ひ くひ く) ■詈 」詈 (に こに こ):」 詈」詈 (に こに こ)∼ 」詈 可詈 (し き りにに こやか に笑 うさま :に こに こ) 理号 型号 (ぴ くび く):理 号牲号 (び くび く)∼ 型号 型号 (び くび く) 」尋 型号 (び くび く):dttd号 (び くび く)∼ 型尋 型尋 (び くぴ く) El召 副召 (言 い争 うさま :い ざこざ):El召. (そ. りが合 わない こと). *」 舎 」舎 (心 が浮 つ いて落 ち着 かないよ うす :そ わそわ, うき うき) e)♀ ∼ Oト 詈ユ 電せユ 電 (何 も言 わず顔 を見 つ め合 うよ うす :ま じま しと):詈 五 司 口1(視 線 をそ らさな いで見据 え る よ うす :じ っと)∼ せ■l司 口1(ま じま じと, じっと). D到 ∼ 。1 コ子司子. ざけて戯 れ るよ うす (あ ゝ. :へ らへ ら,い ち ゃい ち ゃ):コ 子コ子. いち ゃいち ゃ)∼ 司子司子 (し き りにも、ざけるよ うす :へ らへ ら). ざけて戯 れ るさま (応 ゝ. :へ らへ ら ,.
(9) 李殷蛾 :韓 国語 オ ノマ トペの音声象徴 に関す る一考察. (10)の 例 の よ うに不完全反復形 の母音交替 は,前 半部 の母音「 立 ,Ol,♀ ,到 」 は高母音 ,後 半部 の母音 は 。 ,0卜 ,。 1」 は低母音 で高低 の対 立 が あ る。 この よ うな母音交替 が行 われて も意 味変化 がな く,本 来 の意 味 を 「 卜 保 ってい る。 しか し,母 音交替 によ って韓 国語 オ ノマ トペの音楽性特徴 が よ リー 層 引 き立 て られてい るよ うに考 え られ る。. a)か ら 0ま での例 を見 る と,ほ とん どの例 が前半部 に も後半部 に も意 味 を も ってい る。 しか し,c)「 望夭 讐 夭 (が た ごと, ぐら ぐら)」 ,d)「 司召副召 (言 い争 うさま :い ざこざ)」 の場合 ,前 半部 にのみ 明確 な意 味 を持 っ て い る。 また,「 *」 印 が つ いて い る「 」舎 可舎 (心 が 浮 つ いて 落 ち着 か な い よ うす :そ わ そわ, うき うき)」 は,前 半部 に も後半部 に も明確 な意 味 を持 っていない例 であ る。 さ らに c)「 詈 ユ 電 せユ 電 (何 も言 わず顔 を見 つ め合 うよ うす :ま じま じと)」 は,前 半部 と後半部 は副 詞形 を名詞形 に して反復 させ た特異 な例 であ る。. 3e2 子音交替 不完全反復形 の子音交替形 は完全反 復形 の子音交替 の よ うに平音 ,濃 音 ,激 音 の交替 によ って語感 の差 をあ ら わす ので はな く,前 半部 の語頭 の初声 は無 音「 〇」 で,後 半部 の語頭 の初声 は音声 上全 く関連性 のない もの に交 替 され る。 したが って,前 半部 と後半部 は意 味 の 関連性 が極 めて低 い と言 え る。以下. (H)は 前半部 と後半部 の. 語頭 の初声 が交替 された例 であ る。. (H)a)〇. ∼入. 魁列 子 型列 子 (興 に乗 って はやす言 葉 :よ い や よ い や さ):魁 列 子 ((興 に乗 って 出す語 :よ いや よいや さ 魁外 4外 (興 に乗 って 跳 ね 回 る よ うす :よ い や よ い や ):魁 外 (興 に乗 って 出す語 :そ おれ ). 立 嘔乙 嘔 (几 帳面 で細 か いよ うす):二 嘔 ■■ (棚 密 だ) 立 号 乙 号 (や や大 き い もの とやや小 さい ものが 揃 わず 凸凹 して い るよ うす ):立 号 (中 が丸 くくぼんで い る よ うす ) 書叶看 叶 (小 さい塊 の よ うな ものが不揃 いに多 いよ うす ):看 せ番 せ (で こぼ こ) 書 せ番 せ (か わい らしく小 さい物 が不揃 いに多 く並 んで い るよ うす):番 せ番 せ (で こぼ こ) 晉 J(大 小 さまざまに,不 揃 いに):番 可番 J(で こぼ こ,ご ろ ごろ) =可 番 可 (大 ノ さまざまにあ るよ うす ):番 可番可 (こ ち ゃ こち ゃ) =可 l子 フ1(大 きさの不揃 いな物 が集 ま って い るよ うす ):=フ l=フ l(小 さい物 が群 が って い るよ うす Jヽ. =ア. :う よ. うよ). 舎 311そ tll(多. くの人 が一 団 とな って行 くよ うす :ぞ ろぞ ろ):看 司1看 711(ち ょこち ょこ,応 ゝら応ゝら). *立 子 乙 子. (多 くの ものが一 様 でな く各 々異 な るよ うす :さ ま ざまに,色 と りど りに). *書 号番号. (大 小 の塊 が不揃 いに ぎ っ しり並 んで い るよ うす). *書. 号 (か わ い らしい大小 の塊 が ぎ っ しり並 んでい るよ うす). =番 *=号 番号. (不 揃 いに散 らば って い るよ うす :ご ろ ごろ). *舎 号番号. (大 きな塊 がた くさんあ るよ うす ). *♀ 号子号. (所 々が不揃 いにへ こんで いるよ うす :で こぼ こ して). *=フ l子 フl(大 きさの違 うものが まば らに集 ま ってい るよ うす) *。 レ l対 フ l(む つ ま じ く楽. *呵 叶 召叶. (ま. しいよ うす). ぜ こぜ に交差す るさま). *¶ フl■ フl(あ ち こち散 らば ってい るよ うす :ば らば ら,ち りぢ り). b)〇. ∼私. ♀詈千詈. (ぐ. ず ぐず, もた もた):♀ 詈♀詈. (も. じもじ). (ぐ ず ぐず,ま ごま ご):立 詈立詈 (ぼ そぼそ) ♀詈千詈 (あ ち こちへ こんで しわが寄 ってい るようす :く ちゃくちゃ):千 詈千詈. 立詈登詈. くちゃくちゃ). (し. わ くちゃ, しわ しわ. ,.
(10) 甲南女子大学研究紀要第45号. ♀ユ 電子ユ 」. (あ. 文学 0文 化編 (2009年 3月 ). ちこちへ こんで しわができているよ うす):♀ ユ 可♀ユ 」. 立詈登詈 (非 常 に しわだ らけなようす. :く. (あ. ちこちへ こんでいるよ うす). しゃくしゃ, しわ くちゃ):登 詈登詈. (し. わだ らけのようす, し. わ くちゃ,く しゃくしゃ). =夭. 晉受. (と. ころどころ不揃 いに頭を突 き出 したようす):=受. るようす :に ょきにょき)∼ 晉夭. c)〇. (つ. ん と,び ん と). =受. (大. きさの似 ているものが突 き出てい. ∼ 大. 書せ暑せ. (さ. ざ波 が あち こちぶ つ か るよ うす :ち ゃぽ ち ゃぽ):書 せ書 せ (波 が うね るよ うす ). 舎 電番 」 (液 体 が揺 れ るよ うす 三ゆ らゆ ら,た っぷ ん た っぷ ん):舎 可舎 」 (ゆ らゆ ら)∼ 番 可番 可 (ざ ぶ ん ざぶん, だぶ だぶ). d)0∼ 日 O卜. 針 ロト 付. (さ. くさ く):〇 卜 付 〇卜 針. (さ. くさ く)∼ ロト 付 ロト 針 (か さか さ). 。卜 号 日}号 (し き りに我 を張 るよ うす :し つ こ く) 号 ロト 号 (あ る物事 に執念 を燃 やす よ うす :ね ちね ち):ロ ト O卜. 号冽司叫 (じ たばたす る 号 ロト 号 (意 地 にな って我 を張 った り精 一 杯努力 した りす るさま :が りが り):ロ ト. ,. もが く) 〇卜をロトを (目 的 もな く歩 き回 るよ うす :あ ゞらぶ ら):O卜 を O卜 を (よ ちよち)∼ ロトを ロトを Ol■ 司 ■ (用 もな く歩 き回 るよ うす 三うろ うろ):Ol■ Ol■. (の. (う. ろ うろ). そのそ, うろ うろ)∼ J■ Ol■ (ぼ んや り. と歩 き回 る,ぶ らつ く) せ dせ 」 (か わい らしく笑 うよ うす :に こに こ):せ 型せ」 (に こに こ) ¶詈可詈 (子 供 が声 を出 さず に笑 うよ うす :に こに こ):¶ 詈 ¶詈 (に こに こ)∼ 可詈可詈 (に こに こ) Ol署 司 署 (が たがた,ち ぐは ぐ):J署 尋叫 (が たがた して い る) Ol夭 司夭 (一 様 でないよ うす :ち ぐは ぐ):Ol ttOl夭. (ち. ぐは ぐ)∼ 司夭■■ (や や隙間があいて い る). 舎箸暑告 (山 の 峰 な どが 高 く低 く不揃 いにそびえて い るよ うす 三魏 々 と):暑 告 (急 に現 れた り突 き出た り す るよ うす :に ょ っと) 書 召暑 ■ (固 くて弾力 の あ る食 べ 物 が よ くか めず に 日の 中 で あ ち こち滑 った り,は み 出 しそ うにな るよ う す ):舎 召舎 イ (固 くて弾力 の あ る食 べ 物 が よ くかめず に国の 中 であ ち こち滑 るよ うす )∼ 暑召冽司■ (も ぐも ぐと動 く) 舎号暑号 (で こぼ こな よ うす ):暑 号 (膨 らんだ よ うす ) 舎尋暑尋 (で こぼ こ):暑 尋. (Sゝ. 舎号暑暑 (で こぼ こ):暑 子暑. っ くら). =(で. こぼ こ). 舎号暑号 (で こぼ こ):暑 暑暑子 (で こぼ こ) 舎号暑号 (で こぼ こ):暑 号暑号 (で こぼ こ) 舎寺暑舌 (で こぼ こ):暑 号 (ぽ こっと) 舎 ユ 暑 ユ (泣 いた りわ めいた りす るよ うす ):舎 叫 (泣 く) 舎夭暑夭 (色 と りど り):暑 夭暑夭 (あ っち こっちが赤 みがかか ってい るよ うす ) *〇 卜 署 ロト署 (ゆ. るんで動 くよ うす :が たび し). *¶ ■■■ (ど うで もよ い ことを並 べ立 て るよ うす ) *¶ c)〇 O卜. 01。 卜可 O10卜 ∼. (物 事 を一 時 しの ぎに取 り繕 うよ うす ). E. 子〇卜 子 子■子 (点・ 紋様 などが不揃 いにち りばめ られたようす):〇 卜. せ計せ計. (ま. だ らなようす,色 とりどりなようす):せ 計. (ま. (ま. だ ら). せ尋せ尋 (斑 点や縞模様 がまば らにまだ らなようす):せ 尋せ号. (ま. だ らなようす). せ子せ子. (ま. ば らにまだ らなようす):せ 子せ子 (一 様 にまだ らなようす). せ箸せ箸. (ま. だ らなようす):せ 箸せ各. (ま. だ らに). だ らなようす). Ol子 司子 (薄 い色 の線 や点が不揃 いにまだ らなようす):Ol=Ol子 (点 ・ 模様 が一様 に密 に散 らばっている.
(11) 李殷蛾 :韓 国語 オ ノマ トペ の音声象徴 に関す る一考察. よ うす ) 電子 電子. (ま. だ らにな ってい るよ うす ):魁 号 電子. だ らにな ってい るよ うす). (ま. 魁可嘔」 (粥・ 糊 な どの 中 にだ まが あ ち こ ちにあ るよ うす ):望 可 魁可 (粥・ 糊 な どが一様 に溶 けず にだ ま にな ってい るよ うす ) 魁ヨ嘔ヨ. (ま. だ らにな ってい るよ うす):魁 司魁司 (点 々 とまだ らにな って い るよ うす ). 魁号 嘔尋. (ま. だ らにな ってい るよ うす ):魁 号 魁号. (ま. だ らにな ってい るよ うす ). 魁省 嘔省 (模 様・ 色 な どが雑然 と入 り交 じって まだ らに):望 省 望者. (ま. だ らな よ うす). 望パ 計皇月計 (し き りに倒 れ た り覆 いかぶ さ った りす るよ うす ):望 月嗜 (伏 せ る)∼ 望月■ (覆 いかぶ さ る). ¶可瑠」. (あ. た方、 た):¶ 可■■ (い いか げんだ,で た らめだ)∼ 瑠可瑠可. *せ 斗晋せ斗詈. (あ. た) た広、. (色 がけばけば しくてまだ らなようす). DO∼ 入 *魁 フl社 フ1(糸 などが もつれて入 り乱れているよ うす) *魁 ヲl社 ヲl(も つれ絡 まっているようす,ご しゃごしゃ). g)〇. ∼¬. ♀暑子暑. (曲. りくねったようす. :く. ね くね):子 暑子暑. (く. ね くね). h)入 ∼ 日 付 夭 ■ テ (続 けて か わ い ら し く笑 うよ うす :に こに こ):せ 夭 (に こ っ と)∼ せ 夭 (に っ こ り と). ■夭可夭 (ひ と りで声 を出 さず笑 うよ うす :に こに こ):電 夭 (に こっと)∼ 可夭 (に こっと) ■夭 可夭. (う. れ しそ うにに こに こほほえ む よ うす :に こに こ):列 夭 (に こっと)∼ 咽夭 (に っこ りと). ]夭 可夭. (に. こに こ):劉 夭 (に こっと)∼ 可夭 (に こっと). ■詈可詈 (声 を出 さず に優 しく笑 うよ うす :に こに こ):弓 詈 電詈 (に こに こ)∼ 可詈可詈 (に こに こ) 列詈 可詈. (う. れ しそ うに笑 うよ うす :に こに こ):列 詈列詈 (に こに こ)∼ 可詈 可詈 (に こに こ). 不完全反復形 の子音交替形 と3.3で 述 べ る音 節交替形 の前半部 と後半部 の並 べ 方 をみ る と,次 の よ うな ことが 考 え られ る。 (11)a)か ら g)ま で の 例 と. (12)a)か ら e)ま で の例 はいず れ も前 半部 は母 音. (あ. るい は半 母. 音 )で 始 ま り後半部 は子音 で始 ま って い る。韓 国語 のオ ノマ トペ には この よ うな配列 の不完全反復形 が非常 に多 い。 この逆 の配列順序 の もの,つ ま り,前 半部 が子音 で始 ま り後半部 が母音 に始 まるとい う構成 の不完全反復形 は 1個 も見 られな い。 これ は明 らか に母音 で始 ま る要素 を先行 させ る規則 が 働 いて い る. 5。. (H)の 例 は h)を 除. いて,前 半部 の語頭初声 は無 音「 〇」 で,後 半部 の語頭初声 は多 くが「 入,日. ,E」 であ る。不完全反復形 の子 音交替形 は完全 反復形 の子音交替 の よ うに平音 ,濃 音 ,激 音 の交替 によ って語感 の差 をあ らわす ので はな く,前 半部 の語頭初声 は無 音「 〇」 で,後 半部 の語頭初声 は音声 上全 く関連性 のない もの に交替 され る。 したが って. ,. 前半部 と後半部 は意 味 の 関連性 が極 めて低 い と言 え る。 また,不 完全反復形 の子音交替形 は母音交替形 の よ うに 前半部 に も後半部 に も近 い意 味 が あ るので はな く,前 半部 あ るいは後半部 の どち らかが意 味 をあ らわす ものが 多 い。 上記 の例 の 中 に「. *」. 印 が付 いて い る ものは前半部 も後半部 も意 味 が 明確 で はない不完全反復形 であ る。 a). と d)の 例 には,「 で こぼ こ」,「 不揃 い」 な状態 をあ らわすオ ノマ トペ が多 い。 c)に は「 まだ ら」 な よ うす をあ らわすオ ノマ トペの異形 が特 に多 い。 h)は 前半部 が無音「 〇」 で はな く,「 入∼ 日」 の交替形 であ るが,「 笑 う」 よ うす を あ らわす オ ノマ トペ が 多 く見 られ る。 a)「 立 嘔 乙 理 (几 帳面 で細 か いよ うす)」 は後 半部 の漢字語「 乙 嘔 [棚 密 ]」 に「 立嘔」 が結合 された例 で ある。 d)「. =ユ. 暑 ユ (泣 いた りわ めいた りす るよ うす )」 は動詞「 舎■. (泣 く)」 か ら得 られ た「 舎 ユ 」 に「 暑 ユ 」 が結合 され たが,「 暑 ユ 」 には何 の意 味 もな く,「. =ユ. 」 と しか結 び. つ かな い。 e)「 望封計」珂計 (し き りに倒 れた り覆 いかぶ さ った りす るよ うす )」 は動詞 「 望月■ (伏 せ る)」 と 「 望月■ (覆 いかぶ さる)」 の語幹 に「 ―計」 が付 いた例 であ る。.
(12) 甲南女子大学研究紀要第45号. 3。. 3. 文学 。文化編 (2009年 3月 ). 音節交替. 不完全反復形 には音節交替形 が あ り,母 音交替 や子音交 替 の よ うに前半部 あ るいは後 半部 の母音 や子音 が交替 されたのではな く, 1音 節全体 が交替 され る ものであ る。. (12)a)〇. ∼¬. 書d今 社 *。 1嘔. (言 い争 うようす :あ. 詈嘔. (力. あだこうだ)三 書dttd(あ あでもないこうでもないと言 い争 うようす). に余 ることをなし遂げるために精出すようす). b)0∼ E 望 ス1計 ヨ スl計 (寝 付 けず に何度 も寝返 りを うつ よ うす ):望 叫 (ひ っ くり返す ,伏 せ る) 今 スl詈 号 ス1詈 (群 が って ひ じめ くよ うす :う よ うよ):今 入l詈 今 スl詈 (う よ うよ) 今型 ¬」 (人 が ひ じめき合 うよ うす ):今 d今 」 (人 や動物 が入 り乱 れて ひ じめき合 うよ うす) 針■ 詈 叶■ 詈 (小 さ くて固 い物 が騒 が し くぶ つ か り合 いなが ら転 が る音 :か らころか らころ):針 嗜詈 針叫 詈 (か らんか らん) 針 ス1詈 ¬ ス1詈 (多 くの 人・ 動物 が一 か所 に集 ま って 入 り乱 れて騒 ぐよ うす ):針 入l詈 針 スl詈 (込 み合 うよ う す) せ フト叶せ フト叶 (が ち ゃが ち ゃ):せ フト叶せ フト叶 (が ち ゃが ち ゃ) せ フト叶嘔冽¬ (が ち ゃんが ち ゃん):せ フト叶せ ア}叶 (が ち ゃが ち ゃ) 錮ユ せ咽ユ せ (風 鈴・ 馬 の鈴 な どが揺 れ なが ら鳴 る音 :ち ゃ りん ち ゃ りん):錮 ユ せ錮 ユ せ (ち ゃ りん ち ゃ りん). *せ なせな. (い. くつ かの 固 い物 がぶ つ か り合 って 出す音 :が ち ゃが ち ゃ). *せ 日1目 日1(な んだかんだ,あ あだ こ うだ) c)0∼. ロ. 嘔偲 せ ■ (多 くの 人 が 集 ま って ご った 返 して い るよ うす :が や が や ):咀 電 [人 声 ]. d)〇 ∼ 日 Ol寺 日1寺 (秩 序 な く乱 れ て い るよ うす :く ね くね ):Ol ttOl寺. (し き りに め ま いが す る さま). Ol■ 日 1■. (Sゝ. らバゝら,よ ろよろ):Ol■ Ol d(の そのそ, とぼとぼ). せ社早社. (そ. わそわ):せ 社早種異■叫. (そ. わそわす る). 針せ叶せ (行 動や性質 が端正でな く,軽 薄 で荒 々 しいようす):針 叫詈針叫詈 (か らんか らん) 釧脅 日1号 (ち ょっとした ことで腹を立 てて口をとが らすようす):到 肴釧肴 (ち ょっとした ことで腹を立 て て口をとが らすようす) 到暑 日1暑 (体 を遮ゝらあゝら振 りなが ら歩 くようす :よ ろよろ):日 l暑 日l暑 c)〇. (Sゝ. らも、ら,よ ろよろ). ∼ 入. ♀詈 スl詈 (液 体 が沸き上 がるようす :ぐ らぐら):♀ 詈♀詈 (湯 が しきりに沸 くようす :ぐ らぐら) Dき ∼ ロ んだんに使 うようす) 手だけ■ (お 金や物をむやみやた らに使 って しまうようす):手 だ手■ (金 をも、 ロ :ぼ っと 二 司 トJ(は っきりしないよ うす う ):二 J叫 (言 葉を濁す) g)ぢ. ∼日. *司 1型 ロ 型 (知 らぬ間になくなるようす), ト. *二 舎早舎. (粘. り気がないようす :ぱ さぱさ). h)き ∼ 入 司子 ス1子 (あ わ て て ,あ たバゝた ):司 子 司 子. (う. ろ うろ, じた ば た ,あ たバ、た ). 司 召 パ 召 (非 常 に 驚 いた り慌 て た りす る よ うす :あ た S、 た ):司 召 [虚 怯 ]=臆 病 司 ヨ スl¬. (あ え ぎあえ ぎ,あ くせ く):司 ヨ 司 ¬ (苦 しむ よ うす ,あ くせ くす るよ うす ).
(13) 李殷蛾 :韓 国語オ ノマ トペの音声象徴 に関す る一考察 i)¬. ∼ 入. *オ 司社スl司 社 *な せ dせ. (迷. (迷. ってどうしてよいか とあたS、 たするようす :う ろうろ). って どうしてよいか とあたSゝ たす るようす :う ろうろ). j)¬ ∼ ロ ll嗜 二 311(べ ろんべ ろん, ぐでん ぐでん):署 三 斗月■ (過 労・ 眠気または酒に酔 って正体 な く眠る) 署三■. k)E∼ L 詈脅望号 1)E∼. n)入. 0)入. (ご. った返 しているようす :ご ちゃごちゃ,め ちゃくちゃ):ヨ パ■. (入. (出. る). (く. まな く探す). ∼ 入. 早辞スト 畔 *■. こぼこしているようす):詈 ■. 日. ヨ子叶子 m)日. る)∼ LI■. (で. (大 変忙 しく立ち回るようす :あ. た慮、 た):早 斗早辞. (大 急ぎで,あ. たバ、 た). ∼ ぢ. =■ =(と. て も慌 ただ しいよ うす :ば たばた). ∼ 日. だ詈可詈 (い か に もうれ しそ うに微笑 む よ うす :に こに こ):」 詈」詈 (に こに こ)∼ 可詈可詈 (に こに こ) 」夭可夭 (に こに こ):召 夭」夭 (に こに こ)∼ 可夭 」夭 (に こに こ) スl詈 早詈 (や や しおれて柔 らか いよ うす):ス l詈 スl詈 (や や しおれて生 気 のないよ うす ) スl三 司早 三 司 (花・ 草 木 な どが だん だん じおれて い くよ うす ):ス l二 司スl三 司 (花 や草 な どが しおれて潤 い のないよ うす ). p)ヨ ∼ 大 *子 せ 電せ. (と. りとめな くしゃべ りま くるよ うす :あ れや これや). (12)の 音節交替形 の前半部 と後半部 の並 べ 方 を見 る と,前 述 した よ うに (12)a)か ら c)ま での例 はいず れ も前半部 は母音 (あ るいは半母音 )で 始 ま り後半部 は子音 で始 ま って いる。 これ は母音 で始 まる要素 を先行 させ る規則 が働 いてい る。 また,0,g),h)は 前半部 に「 き /h/」 で始 まる要素 を先行 させ る規則 が働 いてい る。 また. ,. 後半部 の語頭 の初声 に「 l_,日. ,入 」 が 目立 つの は子音交替形 と一致 して い る。音節交替形 は通 常 ,前 半部 が意. 味 をあ らわ し,後 半部 は特 に意 味 はな く口調 を整 え るために交 替形 を造 って い る場合 が多 い。 c)「 咀倒 せ■ (多 くの 人 が集 ま って ご った返 して い るよ うす :が やがや)」 ,h)「 司召 スl召 (非 常 に驚 いた り. た)」 はそれぞれ漢字語「 り■ [人 声 ]」 に「 せ電」 が,「 司召 [虚 怯 ]=臆 病」 に 慌 てた りす るよ うす :あ たも、 「パ召」 が結合 した例 であ る。 しか し,d)「 釧暑 日l暑 (よ ろよろ)」 は後半部 に意 味 があ り,「 日1暑 日l暑 」 (応 ゝら応ゝ ら,よ ろよろ)の 単 一 形「 日1暑 」 に「 釧暑」 が 付 いた例 で あ る。 また,k)「 詈 号 せ号 (で こぼ こ して い るよ う す)」 は動詞「 詈嗜 (入 る)」 と「 LI叫 (出 る)」 に「 ―脅」 が結合 した例 で あ る。 また,「. *」. 印 が つ いて い る例. は前半部 ,後 半部 どち らに も意 味 が は っき りしな い もので あ る。. 3。. 4. 不完全反復形 (類 音反復形 )の 意味機能. 不 完全反復形 は完全反 復形 の よ うに同一 の要素 を反復 す るので はな く,音 の一 部 を変 えて反復 す る もので あ る。 したが って,完 全反復形 の意 味機能 であ る≪連続≫ ,≪ 複数 ≫ ,≪ 強調 ≫ 以外 に何 かの ニ ュア ンス を追加 し よ うとす る時 ,不 完全反復形 を使 う ことによ って完全反復形 と異 な る語感 を持 つ。 つ ま り不完全反復形 は完全反 復形 で 表現 で きな い範 囲 を補 って い る といえ よ う。不 完全反 復形 の意 味 には多様性 や人 間 の心情 が含 まれて お り,接 続詞 andの 機能 が あ る。 また聞 き手 に対 して音声 的 に リズ ミカルで愛嬌 の あ る響 きを与 え,話 し手 の心情 や ニ ュア ンス を主観 的 に表現 した もので あ る。不完全反復形 の ここでの意 味区分 は≪ 多様 ≫ ,≪ 心情≫ に分 ける こととす る。. 3。 2。. 1. 多様. ≪ 多様 ≫ は,物 の色 や形 や配 置 な どが 多様 で あ る こ と,均 質 で な く不揃 いで あ る こと,整 然 と して いな い こ.
(14) 甲南女子大学研究紀要第45号. 文学 。文化編 (2009年 3月 ). と,な どの不規則 さ,不 確実 さを意 味す る。不完全反復形 には,特 に≪ 多様 ≫ で ある象徴 的意味 を持 つ オ ノマ ト ペ が 際 立 って 多 い。 この よ うな表現 が豊 富 で あ る ことは韓 国人 の物 の見方 を反映 してお り,韓 国語 の特徴 の一 つ であ るといえ る。. (13)ユ 司 フト. 子せ 告省■ 月│ユ 01フ lスl計 戴七 スl立 .(そ の年 暑夭 斗 司■ 月1せ ユ Ol嘔 せ子 望 Olス ト. 朝嘲. =夭 =,釧 の秋 ,今 まで色 と りど りに華 やか に見えた紅 葉 がなぜ 寂 しく見え始 めた ので しょうか。)【 創作童話 3回 】 せスト霊 J署 ロトせ せ 子召qlせ 子贄書 奏斗讐詈 Ol=フ 1子 ア1里 Ql蚊 鉄叫.(官 舎 の前 の広 い庭 の片隅 にかわい らしい大 きさの不 ぞろいな花鉢 が集 めてあった。)【 手紙】 喫そ Ol冽 早生 JI計 ユ 替費Ol舎 号暑号■qユ ア1フ ト■ュ 司獄舎 Ll叫 。 (色 が浅黒 く肌 が凸凹 していて気味が悪 か ったです。)【 童話. (チ. )】. ユ咀Jl三 バ1を Olユ な号Olユ 計LI三 対J暑 異 番ユ 」看叶号立三 理早司月 以ユJ外 到フ ト召社対電 ヨ計司 ユ 鍬■。 (そ れで も家財道具 な どが全 く片付 かず ごった返 してい るので廃家寸前 の よ うに見 えた。)【 彼】. (13)の 例 は,≪ 多様 ≫ で あ る と意 味解釈 で きる もので あ る。「. =受. 暑 夭 (色 と りど り)」 はその典型 的 な例 で. あ る。完全反復形 の「 暑夭暑夭」 は,あ っち こっちが赤 みがかか ってい るよ うす を表 わ して い るが,「 書夭暑夭」 l=フ l」 は,背 丈 =フ の 同 じくらい の子供 や物 な どがかわ い らしく群 が って い るさまを表 わ して い るの に対 して,不 完全反復形「 =フ 子 フl」 は大 きさの不揃 いな物 が集 ま ってい るよ うす をあ らわ して い る。 は色 と りど りに≪ 多様 ≫ な色 が入 り交 じってい るさまを表 わ してい る。 また,完 全反復形 「. l. 「 舎号暑号 (で こぼ こ)」 で は,意 味 は後半部「 暑号 <暑 号暑号 (で こぼ こ)」 が あ らわ し,前 半部 の「 舎号」 は意 味 はな く口調 を整 え るために結合 された ものであ ると考 え られ る。 「 羽号呻舌 (ご ち ゃ ごち ゃ)」 は「 ヨ 召ヨ召 (し き りにさがす よ うす をあ らわす :ご ぞ ごそ)」 か ら派生 した不 完全反復形 で整 然 と して いない状態 をあ らわ してい る。. 3。. 2.2 心 情 総 じて,心 像 に描 かれたイ メー ジは一 言 で表現 で きな い場合 が 多 い。 3.2.1の ≪ 多様 ≫ とはまた異 な る意 味区別. と して,心 の 中 の何 かが 確実 で あ るけ ど,確 実 で はない複 雑 で微 妙 な心 的状 態 が 反映 され た所感 や判 断 の≪ 心 情 ≫ をあ らわす 象徴 的 な意 味 が あ る。. (14)Ol妾 召 qlス ト七 そ 重. Ol tt Llフ. ト司召 ス1召. dJ立 数■.(隣 に住 んで い る ジュノのお母 さんが あわてて い らっ. しゃいま した。)【 創作童話 8回 】. q司 せ 01ス 1せ 手 ql Oト ユ 仝暑書 署 ユ 司子 ス1子 癸O卜 鍛舎 Ll叫 。 (何 日か過 ぎた後 にその噂 を聞 いて大急 ぎで 訪 ねて来 ま した。)【 童話】 たあわてあ、ためいて 舎を 三 列 日l詈 書 をせ dせ は■■司 J仝 三ニ スト斗 ス│ユ せ餓■ .(瞬 間,鬼 た ちはあたあ、 す っと消 えて しま った。)【 童話 71】 召せせ♀ ユ 詈 01舎 Ol嘲 ストせ型早 型 村偲城舎 Ll疇. .. )【 創作童話 3回 】 (警 察官 は彼 らが泣 き出す とそわそわ して歩 き回 った。. バ│せ 詈書 里 銀■■嘔 州三 スレ 1フ トO卜 Jス l到 川社舎 司 書Ol詈 司せ〇卜〇卜■■嘔州 書dttd■ 銀■ (3人 の娘は集 まるといつ も自分 が父親 の財産を もっと多 く相続 して もらわないといけないと言い争 って .. いた。)【 童話71】 ス 七 手暑せ 号仝 J三 バ 暑スト■牡キ社■■ 電 ト. .. )【 創作童話 3回 】 (兵 士 は興奮 した声 ででた らめをやた らに しゃべ った。. (14)の 例 は,落 ち着 かず,混 乱 している≪心情≫を表 したオノマ トペである。「司召ス1召. (あ. たバ、 た)」 ,「 司. た)」 ,「 せ 子スl子 (大 急ぎで)」 は,慌 てて行動 す る様子を表 したオノマ トペである。 また,「 なせ dせ (あ た遮ゝ 社早社 (そ わそわ)」 は混乱 し落 ち着かない様子を表 した もので,「 をせ dせ 」 はただ慌て る様子を表 している.
(15) 李殷蛾 :韓 国語オノマ トペの音声象徴 に関す る一考察. 55. が,「 せ型早電」 も落 ち着 かない様子 で居 て も立 って もいられない状態を表 している。 また「書d今 」. (あ. あだ. こうだ)」 ,「 ■電キ社 (で た らめを述 べ る)」 は行動を伴 うもので はな く,混 乱 した心的状態で「話す」様子をオ ノマ トペで表現 している。. 4。. ま. と. め. 本 稿 は,韓 国語 オ ノマ トペ の 完 全 反 復 形 (同 音 反 復 形 )と 不 完 全 反 復 形 (類 音 反 復 形 )の 音 声 交 替 に よ る音 声 象徴 と意 味機 能 に つ いて 論 じた。 完 全 反 復 形 に は母 音 交 替 ,子 音 交 替 に よ って 交 替 形 を造 り,そ れ ぞれ 象 徴 的 な 意 味 を持 って い る。 母 音 交 替 は生 産 的 で あ り,語 感 の 差 も明確 で あ る。 韓 国語 の 母 音 は陽母 音 判 ,■ ,針 ,釧 ,0卜 )と 陰母 音 (Ol,Oll,呵. ,♀ ,判 ,♀ ,判 ,T°ll,■ ,Ol,朝 )に. (0卜. ,01,0卜 ,■. 区分 され ,陽 母 音 は軽・ 明・ 清. ,. 0. 薄・ 剛・ 強・ 近・ 親・ 小・ 少 0急・ 短・ 狭・ 濃・ 細 の 語 感 を持 ち,陰 母 音 は重・ 暗・ 濁・ 厚・ 柔・ 弱・ 遠・ 疎・ 大・ 多・ 緩 0長・ 広 0淡・ 太 の 語 感 を あ らわ し,陽 母 音 と陰 母 音 は 対 立 して い る。 子 音 交 替 は 平 音・ 濃 音・ 激 音 の 子 音 交 替 に よ る交 替 形 を造 り,程 度 や大 き さな どの違 い に よ る語 感 の 差 に よ って 平 音 <濃 音 <激 音 の 順 で. ,. 平 音 に比 べ て 濃 音 は 強 い 語 感 を ,激 音 は 激 しい 語 感 を表 わす 。 この よ うな完 全 反 復 形 の 意 味 機 能 と して は≪ 連 続 ≫ ,≪ 複 数 ≫ ,≪ 強 調 ≫ に分 類 で き る。 不 完 全 反 復 形 の 交 替 形 に は母 音 交 替 ,子 音 交 替 ,音 節 交 替 に よ る交 替 形 が あ る。 母 音 交 替 形 は 後 半 部 の 語 頭 中 声 が 交 替 され て 造 られ るが ,前 半 部 と後 半 部 は ほぼ 近 い意 味 を も って いて 母 音 が交 替 され て も基 本 的 な意 味変 化 は な い。 しか し,母 音 交 替 に よ って 韓 国語 オ ノマ トペ の 音 楽 性 特 徴 が よ リー 層 引 き立 て られ て い る と思 わ れ る。 子 音 交 替 は,前 半 部 の 語 頭 初 声 は無 音 「 〇」 で ,後 半 部 の 語 頭 初 声 は 音 声 上 関連 の な い もの に交 替 され る の で ,前 半 部 と後 半 部 とで は意 味 の 関連 性 が 低 い と考 え られ る。 また 子 音 交 替 形 の 前 半 部 と後 半 部 の 並 べ 方 を み る と,前 半 部 は母 音 (あ るい は半 母 音 )で 始 ま り後 半 部 は 子音 で 始 ま って い る。 韓 国語 オ ノマ トペ に は この よ うな 配 列 の 不 完 全 反 復形 が 非 常 に 多 い。 これ は母 音 で 始 ま る要 素 を先 行 させ る規 則 が 働 いて い る。 前 半 部 の 語 頭 の 初 声 は無 音 「 〇」 で ,後 半 部 の 語 頭 の 初 声 は多 くが「 入 ,日 母音 や 子 音 が 交 替 され た の で はな く, 方 を見 る と,. ,E」. で あ る。 音 節 交 替 形 は前 半 部 あ るい は後 半 部 の. 1音 節 全 体 が 交 替 され る もの を い う。 音 節 交 替 形 の 前 半 部 と後 半 部 の 並 べ. 2つ の 配 列 規 則 が あ る。 1つ. 目は,前 半 部 は母 音 (あ るい は半 母 音 )で 始 ま り後半 部 は子 音 で 始 ま. る とい う母 音 で 始 ま る要 素 を先 行 させ る規 則 が 働 いて い る。 2つ 日 は ,「 き /h/」 で 始 ま る要 素 も先 行 させ る規 則 が 働 い て い る。 後 半 部 の 語 頭 初 声 に「 I_,日. ,入 」 が 目立 つ の は 子 音 交 替 形 と一 致. して い る。 音 節 交 替 形 は通. 常 ;前 半 部 が意 味 を あ らわ し,後 半 部 に は 特 に意 味 が な く口調 を整 え るた め に交 替 形 を造 って い る場 合 が 多 い。 これ は韓 国語 オ ノマ トペ の 特 徴 で あ る音 楽 性 に貢 献 して い る。 不 完 全 反 復 形 は完 全 反 復 形 の 意 味機 能 で あ る≪ 連 続 ≫ ,≪ 複 数 ≫ ,≪ 強 調 ≫ 以 外 に何 か の ニ ュア ンス を追 加 しよ う とす る時 ,不 完 全 反 復 形 を用 い る こ とに よ って 完全 反 復 形 と異 な る語 感 を持 つ 。 不 完 全 反 復 形 の 意 味機 能 と して≪ 多 様 ≫ ,≪ 心 情 ≫ に分 け る こ とが で き る。 完 全 反 復 形 と不 完 全 反 復 形 の 交 替 形 は韓 国語 オ ノマ トペ の 特 徴 で あ る音 声 交 替 に よ る音 声 象 徴 を反 映 して い る。 本稿 は,李 殷蛾 (2001)『 日本語 と韓国語 のオノマ トペ に関す る対照研究』名古屋大学大学院国際開発研究科博士学位論文 の第 2章 ,第 3章 に基 づいて大 幅 に加筆修正 した。 参考文献 青山秀夫 (1977)「 朝鮮語 の音声象徴」 『月刊言語』6-10大 修館書店 pp.26-33 のオノマ と トペ に関 して 一反復形式を中心 に一」 李殷蛾 (1998)「 日本語 韓国語 『 国際開発研究 フ ォーラム』 (名 古屋大学 大学院国際開発研究科)第 10号 pp.73-88. -―一 (2001)『 日本語 と韓国語 のオノマ トペ に関す る対照研究』名古屋大学大学院国際開発研究科博士学位論文 菅野裕臣 (1986)「 オノマ トペの響 き <豊 かな語彙 と音 >[擬 声擬態語,パ タン]」 『月刊言語』 15-1l pp.54-59 田守育啓/ロ ー レンス 0ス コウラップ (1999)『 オノマ トペ ー形態 と意 味 ―』 くろしお出版 ー擬声擬態語 の境界画定,音 と形式,音 と意 味 について一 [音 象徴,音 節構造. 野間秀樹 (199o)「 朝鮮語 のオ ノマ トペ. 音節末音法則]」 『 学習院大学言語共同研究所紀要』 13 pp.24-47. ,.
(16) 56. 文学 0文 化編 (2009年 3月 ). 甲南女子大学研究紀要第45号. 韓国語文献 宋詰儀 (1992)『 国語 到 派生語形成研究』 国語学会 :ソ ウル 李崇寧 (1978)「 国語音声象徴論 につ いて」 『 言語』 3巻 1号. 韓 国言語学会 :ソ ウル pp.1-18. 01呵 侶 /。 1は q/ス 1せ (イ ・ イ ッソ プ/イ ・ サ ンオ ク/チ ェ・ ワ ン)(1997)『 せ号 鋼 魁 Ol(韓 国 の言語 )』. シ ング文化社. :. ソウル 。l二 ¶ (イ ・ ホ ヨ ン)(1996)『 号 Ol=電 ■ (国 語音声学 )』 太学社 :ソ ウル ス 1せ (チ ェ 0ワ ン)(2003)『 ■■ Ol到 鋼電 Ol斗 鋼 副 Ol(韓 国語 の擬声語 と擬態語 )』 ソウル大学 出版部 :ソ ウル 参考資料 青 山秀夫 (1991)『 朝鮮語 象徴語辞典』 大学書林 油谷幸利他編 (1993)『 朝鮮語辞典』 ノ 学館 lヽ. 延世大学校言語情報 開発研究院編 (1998)『 延世韓 国語辞典』 斗 山東亜 :ソ ウル 出典一 覧 l■ 岳 (カ ン 0チ ョンフ ン)他 著 (2001)『 利8コ ♀十 せ脅. 7。. =斗. 20(第 8回 優秀創作童話 20)』. 創作童 嘲ヱ 暑せ :ソ ウル 【. 話 8回 】 召■■ (キ ム・ チ ョンヒ ョン)著 (1996)『 。卜lllス 1(父 )』 暑 。lオ :ソ ウル 【父】 Ol ttLl(ボ ンスニ オ ンニ)』 千暑全 :ソ ウル 【ボ ンス ン】 号 ス1電 (コ ン・ チ ヨン)著 (1998)『. =舎. dス 1嘔 (キ ル 0チ ヨ ン)他 著 (2002)『 利9コ ♀午 な■. =斗. 20(第 9回 優秀創作童話 20)』. rllユ. 番せ :ソ ウル 【創作童話 9. 回】 週 可舎 。li■. (ク (イ. ォ ン 0ヒ ョンスル)著 (1997)『 ■ ス1(手 紙 )』 ロト■詈せ スト:ソ ウル 【手紙】 0ヒ ョソ ン)著 (2005)『 ■子 社酬 童話 (チ )】 (韓 国伝来童話 )』 ス1召 スト:ソ ウル 【 =斗ス ム・ チス ク)著 (2005)『 ■ 胡 71フ ト 1(伝 来童話71種 )』 州せ 里岳 刊 :ソ ウル 【童話 71】. ¶ス1今 (イ =斗 ス1社 書 (チ・ ソ ンオ ク)編 (1995)『 ■■ 社酬 暑スト:ソ ウル 【 童話】 (韓 国伝来童話 )上 。下』 ロ ト =斗 0ウ 20(第 3回 優秀創作童話 20)』 Elヱ そせ :ソ ウル 【創作童 ンソ ップ)他 著 (1996)『 利3コ ♀キ 著脅 司♀召 (チ ェ. =斗. 話 3回 】. )王. 1. 音 象徴 あ るいは音 声 表象 と もい う。語 の 音 と意 味 との関 係 は任意 的で あ り,必 然 的 。自然 的関係 はな いのが 普 通 で あ る。 しか し,例 外 的な場合 と して,擬 声語 や擬態語 で は この音 と意 味 との 関係 が 自然 的であ ると感 じられ る。 この よ うな 関係 を音声表象 と呼ぶ。. 2 3. 李崇寧 (1978)「 国語音声象徴論 につ いて」『 言語』第 3巻 1号 韓 国言語学会 pp。 1-18 平 音 は強 い 息 を伴 わ な い音 で,「 ¬,こ ,日 ,入 ,入 」 が あ り,濃 音 は ほ とん ど息 と伴 わず ,喉 の 緊 張 を伴 う音 で. ,. ¬,EE,uu,双 「¬. 4. ,パ 」 がぁ り,激 音 は強 い息 を伴 う音 で,「 ヨ,E,豆 , ス」 が あ る。. ≪ 反復・ 継続 ≫ の意 味 区分 で もいいが,音 や声 ,動 作 や事 象 が反復・ 継続・ 持続 す ることを包括 的 に表現 して≪連続≫ とい う意味区分 と した。. 5. 飯 田秀 敏 (1993)「「 あ ち こ ち」 と「 Olフ lパ フl」 」 『 こ とば の 科 学 』 (名 古 屋 大 学 言 語 文 化 部 言 語 文 化 研 究 会 )第 6号 pp.181-197.
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