• 検索結果がありません。

2004年度 文教大学生活科学研究所 : 公開講座記録

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2004年度 文教大学生活科学研究所 : 公開講座記録"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

2004年 度

文教大学生活科学研究所

公 開 講 座 記 録

開 講 期 間 第1・2回2004年7月3日(土) 第3・4回 〃7月10日(土) テ ー マ 「地 産 地 消 」 で健 康 づ く り 近 年 、 「食 」 を め ぐ る諸 問題 が ま す ます 多 岐 に わ た っ て 生 起 し、 食 の安 心 安 全 が 緊 急 に 求 め ら れ る 中 で 、今 再 び か つ て の食 環 境 を見 な お し地 域 の 産 物 に食 材 を求 め る 「地 産 地 消 の食 」 の ブ ー ム が 起 きて い る。 健 康 面 ・安 全 面 ・栄 養 面 か ら 「地 産 」 の食 材 が 注 目 され て お り、 以前 に もま し て 「食 」 は ど うあ るべ きか が 真 剣 に 問 わ れ て い る。 そ こで 今 年 度 は 「地 産 地 消 ・西 ア フ リ カ との 比 較 」・「埼 玉 県 産 農 産 物 の 栄 養 的特 徴 」 ・「誰 で も で き る家 庭 菜 園 」・「郷 土 の伝 統 食 を現 代 に生 か す 」 な ど を各 講 座 の具 体 的 テ ー マ と して 取 り上 げ 、 健 康 づ く りを 中心 に 「地 産 」 の食 材 を見 直 しな が ら安 心 安 全 で よ り健 康 的 な食 環 境 を 目指 して講 座 を進 め た い 。 地 産 の 食 材 を含 め食 に関 す る知 識 を深 め 、健 康 優 先 の 安 心 安 全 な 「食 」 に つ い て 学 習 す る機 会 を提 供 し、 昨 年 度 に 引 き続 き 「食 の あ り方 」 を再 構 築 す る 。 第1回 地 産 地 消 ・西 ア フ リ カ との 比 較 文教大学 人間科学部助教授 中 村 博 一一 口 は じめ に 本 講 座 で は 文 化 人 類 学 的 な 環 境 観 を も とに お話 し して み た い と思 い ま す 。 現 代 の わ た した ち の 生 活 は 地 球 温 暖 化 や ダイ オ キ シ ン とい っ た様 々 な危 機 に直 面 して い る よ う に語 られ てい ま す 。 こ う した 危 機 を 自覚 して 安 全 や 安 心 を 求 め 、 わ た した ち は 日々 の 生 活 を見 な お しなが ら実 践 して い る わ け で す が 、 こ れ も多 様 な 選択 肢 の な か の ひ とつ の環 境 の 考 え方 、 文 化 の ひ とつ の あ り方 にす ぎな い と文 化 人 類 学 で は考 え ます 。 口 地 産 地 消 今 回 の キ ー ワ ー ド 「地 産 地 消 」 とい う表 現 は以 前 か ら存 在 して い た の で す が 、 広 く知 られ る よ う に使 わ れ は じめ た の は最 近 の こ とで す 。 こ の5年 ほ どの 間 に わ た した ち の 食 を め ぐっ て は様 々 な 話 題 が あ りま した 。 『買 っ て は い け な い 』 現 象 、 雪 印 食 中 毒 事 件 、BSE、 偽 装 牛 肉 事 件 、 指 定 外 添 加 物 、 外 国産 野 菜 の残 留 農 薬 問 題 な どで す 。 これ ら は わ た した ち の 食 の生 活 文 化 が 危 険 と隣 り合 わ せ か も しれ な い と思 わせ る に十 分 な もの で した。 で は ど う し た らい い の か 。 た だ安 全 な だ けで は な く、 生 活 の なか で安 心 で き る食 材 を健 康 作 りに生 か そ う とい 233

(2)

う動 きが 、 例 え ば旬 産 旬 消 、 ス ロ ー フ ー ドや ス ロー ラ イ フ、 ま た フ ェ ア ト レー ドとい っ た言 葉 と と もに 生 ま れ て い ます 。 地 産 地 消 も こ う した 大 きな文 脈 の なか で 関 心 を呼 ん で きた わ け で す 。 口 西 ア フ リカ で は この よ う に広 ま っ た わ が 国 の 地 産 地 消 で す が 、 少 々 遠 い場 所 か ら と らえ なお して見 る こ と も効 用 に な る か も しれ ませ ん 。 ナ イ ジ ェ リ ア か らニ ジ ェ ー ル にか け て の食 生 活 とそ の 安 全 や 安 心 を手 が か りに、 わ た した ち の地 産 地 消 との相 違 点 や 共 通 性 を考 え て み ます 。 た ぐい ま れ な安 全 で 豊 か な食 文 化 と して の 地 産 地 消 が 浮 か び あ が る か も しれ ませ ん 。 ・第2回 誰 で も で き る?家 庭 菜 園 ∼ これ で あ な た も野 菜 づ く り名 人 ∼ 埼 玉 県 春 日部 農 林 振 興 セ ン ター 普 及 部 主 任 岡 山 研 1は じ め に 2誰 で も 出来 る?家 庭 菜 園 (1)旬 を活 か す 野 菜 作 り ∼ まず 、何 を作 ろ う?∼ (2)栽 培 管 理 は過 不 足 無 く ∼ 過 ぎ た る は及 ば ざ るが ご と し?∼ (3)病 害 虫 を 防 ぐ には ∼ あ の 手 こ の手 で か しこ く防 こ う ∼ 3ま と め ∼ こ れ で あ な た も野 菜 づ く り名 人 ∼ 4質 疑 応 答 な ど 第3回 埼 玉県産 農産物 の栄 養的特徴

文教大学教育学部教授

埼 玉 県 の 農 業 は 、 東 京 都 とい う大 消 費 地 に接 して い る こ とか ら都 市 近 郊 農 業 と して発 展 し て い る。 そ こ で作 られ る農 産 物 の 特 徴 と して は、 野 菜 の 品 目数 が 多 く、 ま た 産 出 額 も大 きい 。 そ して 、 そ の 生 産 量 は年 度 に よ っ て 若 干 の 変 動 が あ る もの の 、 ブ ロ ッ コ リ ー は全 国 第1位 、 か ぶ 、 キ ュ ウ リ、 ほ うれ ん草 、 ネ ギ は2位 、 里 芋 は3位 、 枝 豆 は5位 な ど と続 い て い る 。 そ の他 、 ク ワ イや レ ン コ ン、 コ ンニ ャ ク、 茶 な ど は特 産 品 と して全 国 的 に知 られ て い る 。 本 講 で は 、 県 内各 地 方 で 生 産 され て い る代 表 的 農 産 物 を と りあ げ 、 そ こ に含 まれ て い る特 徴 的 な栄 養 素 と、 これ らが もつ健 康 効 果 な ど につ い て講 義 す る。 そ し て、 蔓 延 して い る 「生 活 習 慣 病 」 の 予 防 に 資 した い 。 1.食 生 活 と健 康 (1)栄 養 ・食 生 活 の変 遷 (2)「 生 活 習 慣 病 」 の 蔓 延 2.県 内 各 地 方 の 農 産 特 性 234

(3)

(1)大 里 ・児 玉 地 方 (2)北 埼 玉 ・南 埼 玉 ・北 葛 飾 地 方 (3)北 足 立 地 方 ノ (4)入 間 ・比 企 地 方 (5)秩 父 地 方 3.県 内主 要 農 産 品 の 特 徴 的 栄 養 素 とそ の 健 康 効 果 、 日常 生 活 へ の 取 り込 み 方 (1)野 菜 類 ア ブ ラ ナ 科(ブ ロ ッ コ リ ー、 か ぶ 、 チ ンゲ ンサ イ、 小 松 菜) ユ リ科(ネ ギ) ア カザ 科(ほ うれ ん そ う) ウ リ科(き ゅ う り) シ ョウ ガ 科(葉 し ょ うが) セ リ科(み つ ば 、 に ん じん) ウ コギ 科(う ど) オ モ ダ カ科(く わ い) ス イ レ ン科(れ ん こ ん) (2)い も及 びで ん粉 類 ナ ス 科(じ ゃが い も) サ トイ モ 科(さ とい も、 コ ンニ ャク) (3)豆 類 マ メ科(え だ まめ) (4)種 実 類 ブ ナ科(く り) (5)果 実 類 バ ラ科(な し) ミカ ン科(ゆ ず) (6)嗜 好 飲 料 類 ツバ キ科(茶) (7)穀 類 イ ネ科(小 麦 、 米) 4.ま とめ 第4回 郷 土 の伝 統食 を現代 に生 かす 富士見市 立難波 田城資料館 学芸員 駒 木 敦 子 は じめ に 地 産 地 消 、 ス ロ ー フ ー ド 、 地 域 博 物 館 の 活 動 ∼石 臼 体 験 か ら∼ 1.埼 玉 の伝 統 食 の 特 徴 235

(4)

埼 玉 の 自然 風 土 街 道 と天 領 に よ る暮 ら し 農 作 物 の 特 徴 ※深 井 隆 一 氏1992「 埼 玉 の 食 とそ の 背 景 」 よ り (『日本 の 食 生 活 全 集11聞 き書 埼 玉 の食 事 』 社 団 法 人 農 山 漁 村 文 化 協 会 所 収) 2.富 士 見 市 の 伝 統 食 と食 生 活 (1)地 形 と生 業 武 蔵 野 台 地/畑 作 、 荒 川 低 地/稲 作 (2)生 業 と 日常 食 (3)生 業 と年 中 行 事 (4)食 生 活 の 変 化 3.伝 統 食 を見 直 す動 き (1)生 活 改 善 (2)手 作 り味 噌 (3)学 校 給 食 4.地 域 博 物 館 が で き る こ と∼ 当 館 の 活 動 ∼ (1)伝 え た い こ と ・も のが で き る過 程 や 背 景 を伝 え る ・生 きた知 識 と して ・身 近 な歴 史 の 発 見 ・暮 ら しの 中 の 工 夫 ・地 域 の 人 との 交 流 、異 世代 の交流 (2)体 験 型 事 業 の 意 義 236

参照

関連したドキュメント

金沢大学学際科学実験センター アイソトープ総合研究施設 千葉大学大学院医学研究院

Compared to working adults, junior high school students, and high school students who have a 

東北大学大学院医学系研究科の運動学分野門間陽樹講師、早稲田大学の川上

講師:首都大学東京 システムデザイン学部 知能機械システムコース 准教授 三好 洋美先生 芝浦工業大学 システム理工学部 生命科学科 助教 中村

【対応者】 :David M Ingram 教授(エディンバラ大学工学部 エネルギーシステム研究所). Alistair G。L。 Borthwick

話題提供者: 河﨑佳子 神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 話題提供者: 酒井邦嘉# 東京大学大学院 総合文化研究科 話題提供者: 武居渡 金沢大学

社会学文献講読・文献研究(英) A・B 社会心理学文献講義/研究(英) A・B 文化人類学・民俗学文献講義/研究(英)

向井 康夫 : 東北大学大学院 生命科学研究科 助教 牧野 渡 : 東北大学大学院 生命科学研究科 助教 占部 城太郎 :