第6章 「労働者派遣法(労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派 遣労働者の保護等に関する法律)」は、就業ニーズが多様化し たことを背景に、昭和60年に制定されました。同法では、労働 者派遣事業を労働力需給システムの1つとして制度化するとと もに、派遣就業は臨時的・一時的なものであるべきとの基本原 則に基づき派遣労働者の保護と雇用の安定に関して規定を設け ています。
目的
(法1条) 労働者派遣法は、職業安定法と相まって労働力の需給の適正 な調整を図るため労働者派遣事業の適正な運営の確保に関する 措置を講ずるとともに、派遣労働者の保護等を図り、もって派 遣労働者の雇用の安定その他福祉の増進に資することを目的と しています。用語の定義
(法2条) ❶ 労働者派遣(法2条1号) 「労働者派遣」とは、自己の雇用する労働者を、当該雇用関 係の下に、かつ、他人の指揮命令を受けて、当該他人のために 労働に従事させることをいい、当該他人に対し当該労働者を当 該他人に雇用させることを約してするものを含まないものとさ れています。 ❷ 労働者派遣事業(法2条3号) 「労働者派遣事業」とは、労働者派遣を業として行うことを いいます※A。 派遣労働者 派遣元 労働者派遣契約 派遣先 雇用関係 (指揮命令関係)使用関係6
労働者派遣法
A
種類は? 従来、労働者派遣事業 には、特定労働者派遣 事業(届出制で、その 事業の派遣労働者が常 用雇用労働者のみであ る労働者派遣事業)及 び一般労働者派遣事業 (許可制で、上記の特 定労働者派遣事業に該 当しないいわゆる登録 型の労働者派遣事業) があったが、平成27年 の法改正によりこれら の区別は廃止され、労 働者派遣事業は、すべ て許可制となった。 参 考※A 改正❸ 紹介予定派遣(法2条4号) 「紹介予定派遣」とは、派遣元事業主※Bが労働者派遣の役えき務む の提供の開始前又は開始後に、当該労働者派遣に係る派遣労働 者※C及び派遣先について、職業安定法その他の法律の規定によ る許可を受けて、又は届出をして、職業紹介を行い、又は行う ことを予定してするものをいい、当該職業紹介により、当該派 遣労働者が当該派遣先に雇用される旨が、当該労働者派遣の役 務の提供の終了前に当該派遣労働者と当該派遣先との間で約さ れるものを含むものとされています。
派遣元事業主の責務
❶ 派遣禁止業務(法4条1項、令2条、則1条、則33条、則33条の2) 何人も、次のいずれかに該当する業務について、労働者派遣 事業を行ってはなりません。 ① 港湾運送業務 ② 建設業務 ③ 警備業務 ④ 医師、看護師の業務等の医療関連業務〔病院、診療所等以外の施設 (社会福祉施設等)で行われる業務は、これに含まれない〕。ただ し、次の場合は除かれる。 a紹介予定派遣である場合 b法定の産前産後休業、育児休業、介護休業(産前休業に先行し、 又は産後・育児・介護休業に後続する休業であって、母性保護、 子の養育又は対象家族を介護するためのものを含む。)をする労 働者の業務について労働者派遣をする場合 c一定のへき地又は厚生労働大臣が定める病院等(その患者の居宅 を含む。)において行われる医業について労働者派遣をする場合 【派遣禁止業務】 派遣元事業主は、本人の同意がある場合その他正当な 事由がある場合を除き、派遣労働者の婚姻の状況、家 族の状況といった本人の業務遂行能力とは関係のない 事項を派遣先に通知してはならない(法24条の3,1項)。 試験 対策 派遣元事業主 後記❷の厚生 労働大臣の許可を受け た者をいう(法2条4 号)。 語句 ※B 派遣労働者 事業主が雇用す る労働者であって、労 働者派遣の対象となる ものをいう(法2条2 号)。 語句 ※C第6章 ❷ 労働者派遣事業の許可(法5条1項) 労働者派遣事業を行おうとする者は、厚生労働大臣の許可※D を受けなければなりません。
派遣元事業主の講ずべき措置等
❶ 関係派遣先に対する労働者派遣の制限 (法23条の2、則18条の3,4項) 派遣元事業主は、関係派遣先※Eに労働者派遣をするときは、 関係派遣先への派遣割合が100分の80以下となるようにしなけ ればなりません。 ❷ 労働者派遣事業の業務の内容に係る情報提供(法23条5項) 派遣元事業主は、事業所ごとの派遣労働者の数、労働者派遣 の役務の提供を受けた者の数、派遣料金と派遣労働者の賃金の 差額の派遣料金に占める割合(いわゆるマージン率)、教育訓 練に関する事項等、当該労働者派遣事業の業務に関しあらかじ め関係者に対して知らせることが適当であるものに関し情報の 提供を行わなければなりません。 ❸ 労働者派遣に関する料金の額の明示(法34条の2) 派遣元事業主は、次の①又は②の場合には、それぞれ①又は ②の労働者に対し、当該労働者に係る労働者派遣に関する料金 の額として厚生労働省令で定める額を明示しなければなりませ ん※F。 改正 全派遣労働者のグループ 企業内での総労働時間 全派遣労働者の総労働時間 − 60歳以上定年退職者のグループ企業内での総労働時間 派遣割合= ① 労働者を派遣労働者として雇い入れようとする場合 当該労働者 ② 労働者派遣をしようとする場合及び労働者派遣に関する料金の額を変更する場合 当該労働者派遣に係る派遣労働者 関係派遣先 当該派遣元事業 主の経営を実質的に支 配することが可能とな る関係にある者その他 の当該派遣元事業主と 特殊の関係のある者と して厚生労働省令で定 める者(派遣元事業主 の親会社やその子会社 など)をいう(法23条 の2)。 語句 ※E 他には? 派遣労働者として雇い 入れた労働者以外の労 働者を新たに労働者派 遣の対象としようとす る と き は、 あ ら か じ め、当該労働者にその 旨(新たに紹介予定派 遣の対象としようとす る場合にあっては、そ の旨を含む。)を明示 し、その同意を得なけ ればならない(法32条 2項)。 参 考※F 許可の有効期間は? 許可の有効期間は3年 (有効期間の更新を受 けた場合は5年)であ る(法10条1項、4項)。 ※D 発 展❹ 均衡を考慮した待遇の確保(法30条の3,1項) 派遣元事業主は、その雇用する派遣労働者の従事する業務と 同種の業務に従事する派遣先に雇用される労働者の賃金水準と の均衡を考慮しつつ、当該派遣労働者の従事する業務と同種の 業務に従事する一般の労働者の賃金水準又は当該派遣労働者の 職務の内容、職務の成果、意欲、能力若しくは経験等を勘案し、 当該派遣労働者の賃金を決定するように配慮※Gしなければな りません。 ❺ 特定有期雇用派遣労働者等の雇用の安定等 (法30条、則25条の2) 派遣元事業主は、特定有期雇用派遣労働者等※Hに対し、次 の①から④のいずれかの措置を講ずるように努めなければなり ません。 なお、派遣先の事業所その他派遣就業の場所における同一の 組織単位の業務について継続して3年間当該労働者派遣に係る 労働に従事する見込みがある特定有期雇用派遣労働者について は、上記①から④のいずれかの措置を講じなければなりません。 ❻ 段階的かつ体系的な教育訓練等(法30条の2) 派遣元事業主は、その雇用する派遣労働者が段階的かつ体系 的に派遣就業に必要な技能及び知識を習得することができるよ 改正 ① 派遣先に対し、特定有期雇用派遣労働者に対してをすることを求めること。 労働契約の申込み ② 派遣労働者として就業させることができるように就業(その条件 が、特定有期雇用派遣労働者等の能力、経験その他厚生労働省令で 定める事項に照らして合理的なものに限る。)の機会を確保すると ともに、その機会を特定有期雇用派遣労働者等に提供すること。 ③ 派遣労働者以外の労働者として期間を定めないで雇用することができるように雇用の機会を確保するとともに、その機会を特定有期雇 用派遣労働者等に提供すること。 ④ ①から③に掲げるもののほか、特定有期雇用派遣労働者等を対象と した教育訓練であって雇用の安定に特に資すると認められるものと して厚生労働省令で定めるものその他の雇用の安定を図るために必 要な措置として厚生労働省令で定めるものを講ずること。 改正 特定有期雇用 派遣労働者等 次の①から③の者をい う。 ①特定有期雇用派遣労 働者(有期雇用派遣労 働者であって、派遣先 の事業所等における同 一の組織単位の業務に ついて継続して1年以 上の期間当該労働者派 遣に係る労働に従事す る見込みがある者であ って、当該労働者派遣 の終了後も継続して就 業することを希望して いるものをいう) ②当該派遣元事業主に 雇用された期間が通算 して1年以上である有 期雇用派遣労働者 ③当該派遣元事業主に 雇用された期間が通算 して1年以上である派 遣労働者として期間を 定めて雇用しようとす る労働者(則25条1項、 3項、4項) 語句 ※H 労働者への説明は? 派遣元事業主は、派遣 労働者として雇用しよ うとする労働者に対 し、当該労働者を派遣 労働者として雇用した 場合における当該労働 者の賃金の額の見込み 等を説明しなければな らない。また、その雇 用する派遣労働者から 求めがあったときは❹ の配慮すべきこととさ れている事項等に関す る決定をするに当たっ て考慮した事項を、当 該派遣労働者に説明し なければならない(法 31条の2)。 参 考※G 改正
第6章 うに教育訓練を実施しなければなりません※I。 また、派遣元事業主は、その雇用する派遣労働者の求めに応 じ、当該派遣労働者の職業生活の設計に関し、相談の機会の確 保その他の援助を行わなければなりません。 ❼ 日雇労働者についての労働者派遣の禁止(法35条の4,1項) 派遣元事業主は、その雇用する日雇労働者(日々又は30日以 内の期間を定めて雇用する労働者をいいます。)については、 原則として、労働者派遣を行ってはなりません。ただし、次の 場合等に該当するときには、当該日雇労働者について労働者派 遣を行うことができます。 ❽ 派遣元責任者の選任等(法36条、法37条) 派遣元事業主は、派遣元責任者を選任するとともに、派遣就 業に関する派遣元管理台帳を作成し、3年間保存しなければな りません。
派遣先の講ずべき措置等
❶ 派遣先の講ずべき措置(法40条1項、法41条、法42条) 派遣先は、派遣先責任者を選任するとともに、派遣就業に関 する派遣先管理台帳を作成し、3年間保存しなければなりませ ① その業務を迅速かつ的確に遂行するために専門的な知識、技術又は 経験を必要とする業務のうち、労働者派遣により日雇労働者を従事 させても当該日雇労働者の適正な雇用管理に支障を及ぼすおそれが ないと認められる業務として政令で定める業務※Jについて労働者 派遣をする場合 ② 雇用の機会の確保が特に困難であると認められる労働者の雇用の継続等を図るために必要であると認められる場合※K 派遣元事業主は、その雇用する派遣労働者に係る派遣 先である者又は派遣先となろうとする者との間で、正 当な理由がなく、その者が当該派遣労働者を当該派遣 元事業主との雇用関係の終了後雇用することを禁ずる 旨の契約を締結してはならない(法33条2項)。 試験 対策 例えば? ソフトウェアの開発業 務/事務用機器の操作 の業務/通訳、翻訳、 速記の業務/秘書の業 務/ファイリングの業 務…等(令4条1項)。 参 考※J 期間の定めのない派 遣労働者は? 派遣労働者が無期雇用 派遣労働者(期間を定 めないで雇用される派 遣労働者をいう。)で あるときは、当該無期 雇用派遣労働者がその 職業生活の全期間を通 じてその有する能力を 有効に発揮できるよう に配慮しなければなら ない(法30条の2,1項)。 ※I 改正 発 展 例えば? 日雇労働者が60歳以上 である場合/日雇労働 者がいわゆる昼間学生 (一定の者を除く。)で ある場合/日雇労働者 の収入(生業収入)が 500万円以上である場 合…等(令4条2項、 則28条の3)。 参 考※Kん。また、派遣労働者から苦情の申出を受けたときは、その苦 情の内容を、派遣元事業主に通知するとともに、派遣元事業主 との密接な連携の下に、誠意をもって、遅滞なく、その苦情の 適切かつ迅速な処理を図らなければなりません。 ❷ 派遣禁止業務に従事させることの禁止(法4条3項) 派遣先は、その指揮命令の下に派遣労働者を派遣禁止業務に 従事させてはいけません。 ❸ 無許可事業からの派遣受入れの禁止(法24条の2) 派遣先は、派遣元事業主(厚生労働大臣の許可を受けた者) 以外の労働者派遣事業を行う事業主から、労働者派遣の役務の 提供を受けてはなりません。 ❹ 労働者派遣の役務の提供を受ける期間 (法40条の2,1項、2項、則32条の5) 派遣先は、当該派遣先の事業所その他派遣就業の場所ごとの 業務について、派遣元事業主から派遣可能期間(3年)を超え る期間継続して労働者派遣の役務の提供を受けてはなりませ ん。ただし、当該労働者派遣が次の①から⑤のいずれかに該当 するものであるときは、派遣可能期間の制限はありません※L。 派遣元責任者の選任及び派遣元管理台帳の作成は、必 ず行わなければならないが、派遣先責任者の選任及び 派遣先管理台帳の作成は、派遣労働者と当該派遣先事 業所等に雇用される労働者の合計数が5人を超えない ときは、行う必要がない(則29条、則34条、則35条3 項)。 試験 対策 改正 派遣元は? ①派遣元事業主は、派 遣先が当該派遣元事業 主から労働者派遣の役 務の提供を受けたなら ば❹の派遣可能期間に 抵触することとなる場 合には、当該抵触する こととなる最初の日以 降継続して労働者派遣 を行ってはならない (法35条の2)。 ②派遣元事業主は、派 遣先の事業所その他派 遣就業の場所における 組織単位ごとの業務に ついて、3年を超える 期間継続して同一の派 遣労働者に係る労働者 派遣(❹①から⑤のい ずれかに該当するもの を除く。)を行ってはな らない(法35条の3)。 ※L 改正 発 展
第6章 ❺ 労働者派遣の役務の提供を受ける期間の延長 (法40条の2,3項、4項、法40条の3) 派遣先は、❹①から⑤に該当するもの以外の労働者派遣につ いて、当該派遣先の事業所その他派遣就業の場所ごとの業務に ついて、派遣元事業主から3年を超える期間継続して労働者派 遣の役務の提供を受けようとするときは、意見聴取期間※Mに 当該派遣先の過半数労働組合等の意見を聴いて、3年を限り、 派遣可能期間を延長することができます。 なお、派遣先は、当該規定により派遣可能期間が延長された 場合においても、当該派遣先の事業所その他派遣就業の場所に おける組織単位ごとの業務について、派遣元事業主から3年を 超える期間継続して同一の派遣労働者に係る労働者派遣の役務 の提供を受けてはなりません。 ① 無期雇用派遣労働者に係る労働者派遣 ② 60歳以上の者に係る労働者派遣 ③ 次のⓐ又はⓑに該当する業務に係る労働者派遣 ⓐ事業の開始、転換、拡大、縮小又は廃止のための業務であって一 定の期間内に完了することが予定されているもの ⓑその業務が1箇月間に行われる日数が、当該派遣就業に係る派遣 先に雇用される通常の労働者の1箇月間の所定労働日数に比し相 当程度少なく、かつ、厚生労働大臣の定める日数(10日)以下で ある業務 ④ 当該派遣先に雇用される労働者が労働基準法の規定により産前産後 休業をし、並びに育児介護休業法に規定する育児休業をする場合に おける当該労働者の業務その他これに準ずる場合として厚生労働省 令で定める場合における当該労働者の業務に係る労働者派遣 ⑤ 当該派遣先に雇用される労働者が育児介護休業法に規定する介護休業をし、及びこれに準ずる休業として厚生労働省令で定める休業を する場合における当該労働者の業務に係る労働者派遣 改正 意見聴取期間 当該派遣先の事 業所その他派遣就業の 場所(事業所等)ごと の業務に係る労働者派 遣の役務の提供が開始 された日(派遣可能期 間を延長した場合は、 延長前の派遣可能期間 が経過した日)以後当 該事業所等の業務につ いて派遣可能期間の規 定に抵触することとな る最初の日の1月前の 日までの間をいう(法 40条の2,3項)。 語句 ※M
❻ 特定有期雇用派遣労働者の雇用(法40条の4) 派遣先は、当該派遣先の事業所その他派遣就業の場所におけ る組織単位ごとの同一の業務について派遣元事業主から継続し て1年以上の期間同一の特定有期雇用派遣労働者に係る労働者 派遣(前記❹①から⑤のいずれかに該当するものを除きます。) の役務の提供を受けた場合において、引き続き当該同一の業務 に労働者を従事させるため、当該労働者派遣の役務の提供を受 けた期間(派遣実施期間)が経過した日以後労働者を雇い入れ ようとするときは、その同一の業務に派遣実施期間継続して従 事した特定有期雇用派遣労働者であって継続して就業すること を希望する一定の者については、遅滞なく、雇い入れるように 努めなければなりません※N。 ❼ 労働契約申込のみなし制度(法40条の6,1項) 派遣先(国及び地方公共団体の機関を除きます。)が次の①か ら⑤のいずれかに該当する行為を行った場合には、その時点に おいて、当該派遣先から当該労働者派遣に係る派遣労働者に対 し、その時点における当該派遣労働者に係る労働条件と同一の 労働条件を内容とする労働契約の申込みをしたものとみなされ ます※O 。ただし、派遣先が、その行った行為が次の①から⑤のい 【例】 3年 3年 Aさん 受入開始 過半数労働組合等からの意見聴取 Aさん Aさん Bさん 人事課 2係 会計課 人事課 1係 同じ人について、3年を超えて同じ 課への派遣は× 別の人の場合、 同じ課への派遣〇 Aさん 課が異なれば 同じ人の派遣〇 改正 改正 その他には? 派遣先は、当該派遣先 の同一の事業所その他 派遣就業の場所におい て派遣元事業主から1 年以上の期間継続して 同一の派遣労働者に係 る労働者派遣の役務の 提供を受けている場合 において、当該事業所 その他派遣就業の場所 において労働に従事す る通常の労働者の募集 を行うときは、当該募 集する労働者が従事す べき業務の内容等を当 該派遣労働者に周知し なければならない(法 40条の5,1項)。 ※N 発 展 申込の撤回は? 当該申込みをしたもの とみなされた派遣先 は、当該労働契約の申 込みに係る①から⑤の 行為が終了した日から 1年を経過する日まで の間は、当該申込みを 撤回することができな い。なお、当該1年を 経過する日までの間に 当該派遣労働者から申 込みの承諾に関する意 思表示を受けなかった ときは、当該申込はそ の効力を失う(法40条 の6,2項、3項)。 ※O 改正 発 展
第6章 ずれかの行為に該当することを知らず、かつ、知らなかったこと につき過失がなかったときは、この限りでないとされています。 ❽ 労働契約申込のみなし制度に関する監督(法40条の8,2項、3項) 厚生労働大臣は、前記❼の規定により申し込まれたものとみ なされた労働契約に係る派遣労働者が当該申込みを承諾した場 合において、当該規定により当該労働契約の申込みをしたもの とみなされた派遣先が当該派遣労働者を就労させない場合に は、当該派遣先に対し、当該派遣労働者の就労に関し必要な助 言、指導又は勧告をすることができます※P。 また、厚生労働大臣は、上記の規定により、当該派遣労働者 を就労させるべき旨の勧告をした場合において、その勧告を受 けた派遣先がこれに従わなかったときは、その旨を公表するこ とができます。 ❾ 離職した労働者に係る労働者派遣の役務の提供の受入れの禁止 (法40条の9) 派遣先は、派遣労働者が当該派遣先を離職した者であるとき は、当該離職の日から起算して1年を経過する日までの間は、 当該派遣労働者(厚生労働省令で定める者を除きます。)に係 る労働者派遣の役務の提供を受けてはいけません※Q。 労働者派遣契約の解除に当たって講ずべき措置(法29条の2) 派遣先は、その者の都合により労働者派遣契約を解除する場 ① ❷に違反して、派遣労働者を派遣禁止業務に従事させること ② こと❸に違反して、無許可事業から労働者派遣の役務の提供を受ける ③ 役務の提供を受けること❹に違反して、派遣可能期間を超える期間継続して労働者派遣の ④ ❺に違反して、3年を超える期間継続して同一の組織単位の業務 について同一の派遣労働者に係る労働者派遣の役務の提供を受ける こと ⑤ 労働者派遣法等の規定の適用を免れる目的で、請負その他労働者派遣以外の名目で契約を締結し、労働者派遣契約に係る所定の事項を 定めずに労働者派遣の役務の提供を受けること 改正 他には? 厚生労働大臣は、派遣 先又は派遣労働者から の求めに応じて、派遣 先の行為が、❼の①〜 ⑤のいずれかに該当す るかどうかについて必 要な助言をすることが できる(法40条の8,1 項)。 ※P 発 展 派遣元事業主は? 派遣元事業主は、労働 者派遣をしようとする 場合において、派遣先 が当該労働者派遣の役 務の提供を受けたなら ば❾の規定に抵触する こととなるときは、当 該労働者派遣を行って はならない(法35条の 5)。 参 考※Q
合には、当該労働者派遣に係る派遣労働者の新たな就業の機会 の確保、労働者派遣をする事業主による当該派遣労働者に対す る休業手当等の支払に要する費用を確保するための当該費用の 負担その他の当該派遣労働者の雇用の安定を図るために必要な 措置を講じなければなりません。