Ⅰ. 建設業許可の概要について
5.許可の有効期間
●許可の有効期間は、許可日から
5年目
を経過する日の前日をもって満了となります。
●引き続き建設業を営もうとする場合は、
有効期間が満了する30日前までに更新の許可申請書を提出
し
なければなりません。(この日が行政庁の休日に該当する場合は直前の開庁日までに提出)【法第3条第
3項】
●更新の許可申請書を提出している場合においては、許可の有効期間の満了後であっても申請に対する処
分(許可又は不許可)があるまでは、従前の許可が有効となります。【法第3条第4項】
許可年月日
H24.10.1
許可満了日
H29.9.30
許可の有効期間(H24.10.1~H29.9.30)
満了日の30日前
更新申請書の提出期限
H29.8.31
5年間
Ⅱ. 許可の要件について
1.「許可要件」「欠格要件」とは
建設業の許可を受けるためには、4つの「許可要件」を満たすこと及び「欠格要件」に該当しないことが
必要です。【法第7条・第8条】
許可要件
①常勤役員のうち1名が
「経営業務の管理責任者」
としての経験を有する者であること。
②営業所ごとに
「専任技術者」を配置
していること。
③暴力団関係企業等、請負契約に関して
不正または不誠実な行為をするおそれが明らかでない
こと。
④請負契約を履行するに足りる
財産的基礎又は金銭的信用を有している
こと。
欠格要件
⑤-1 許可申請書又はその添付書類中に重要な事項について虚偽の記載があり、若しくは重要な事実の
記載が欠けている場合。
⑤-2 法第8条各号のいずれかに該当する場合。
3
2.許可申請書類等①(法定書類)(1/2)
建設業許可申請に必要となる書類は「
法定書類
」と「確認資料」の2つがあります。各申請区分に必要と
なる「
法定書類
」は以下の通りです。「確認資料」についてはP12を参照して下さい。
様式番号
書類の名称
1.新規 2.許可換え新規 3.般・特新規 4.業種追加 5.更新 6.般・特新規+業種追加 7.般・特新規+更新 8.業種追加+更新 9.般・特新規+業種追加+更新
第1号 建設業許可申請書 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
別紙1(役員一覧) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
別紙2(1)営業所一覧表(新規許可等) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
別紙2(2)営業所一覧表(更新) ○
別紙3 手数料貼付用紙 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
第2号 工事経歴書 ○ ○ ○ ○ ○ ● ● ●
第3号 直前3年の各事業年度における工事施工金額 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
第4号 使用人数 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
第6号 誓約書 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
第7号 経営業務の管理責任者証明書 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
第8号(1) 専任技術者証明書(新規・変更) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
第8号(2) 専任技術者証明書(更新) ○ ○ ○ ○
技術検定合格証明書等の資格証明書(写) ○ ○ ○ ○ ○ ● ● ●
卒業証明書(写) (注1) ○ ○ ○ ○ ○ ● ● ●
第9号 実務経験証明書 ○ ○ ○ ○ ○ ● ● ●
第10号 指導監督的実務経験証明書 ○ ○ ○ ○ ○ ● ● ●
第11号 令3条に規定する使用人の一覧表 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
第11号の2 国家資格者等・監理技術者一覧表 ○ ○ ▲ ▲ ▲ ▲
第12号 許可申請者の略歴書 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
第13号 令3条に規定する使用人の略歴書 (注2) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
定款 ○ ○ △ △ △ △ △ △ △
第14号 株主(出資者)調書 ○ ○ △ △ △ △
第15号 貸借対照表 ○ ○
第16号 損益計算書・完成工事原価報告書 ○ ○
第17号 株主資本等変動計算書 ○ ○
第17号の2 注記表 ○ ○
第17号の3 付属明細表 (注3) ○ ○
登記事項証明書 ○ ○ △ △ △ △ △ △ △
第20号 営業の沿革 ○ ○ ○ ○ ○ ○
第20号の2 所属建設業者団体 ○ ○ △ △ △ △
納税証明書(法人税その1) (注4) ○ ○
第20号の3 健康保険等の加入状況 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
第20号の4 主要取引金融機関名 ○ ○ △ △ △ △
登記されていないことの証明書 (注5) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
身分証明書 (注6) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○・・・必須提出書類
△・・・提出済の書類から変更がなければ省略可
●・・・更新申請をする建設業に関しては省略可
▲・・・一般建設業の許可のみを受けている者が特定建設業の許可を申請
する場合は必要。
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3.許可申請書類等②(確認資料)
建設業許可申請や変更届を提出する際に必要となります。
許可申請の場合は
「営業所」「経営業務の管理責任者」「専任技術者」「令3条に規定する使用人」「健
康保険加入」
の全ての資料が必要となり、変更届の場合はP14,15で指定された場合のみ該当する資
料をご用意ください。(下記の資料は中部地方整備局に申請する場合のみに対応しています。)
提出書類(すべて写し可、3ヵ月に発行された資料が有効です。)
備考
営業所(主たる営業所も
含む)
営業所所在地付近の案内図
(営業所の所在地、交通機関の最寄り駅、公共公益施設等の位置を明示したもの)
※業種追加、般・特新規の申
請の場合は、今回申請する業
種を営業しようとする営業所
の資料のみ必要。
※変更届の場合は、変更の
あった営業所の資料のみ必要。
※営業所の「新設」に係る変
更届の場合にも、建設業法第
40条に規定する標識の写真
の提出が必要。
営業所の写真(以下①~⑤のすべて。デジカメ可。鮮明なもの。撮影年月日が入っているもの)
①営業所の外観(建物の全景がわかるもの)
②営業所の名称が確認できる入り口付近を写したもの
③営業所の内部(主な執務室の状況がわかるもの)
④エレベータホール等にある案内板(営業所がビル内に所在する場合のみ提出)
⑤建設業法第40条に規定する標識の写真(新規、許可換え新規で標識を掲げてない場合は不要)
営業所の所有状況が確認できる書面
(1)自社所有の建物の場合(以下①②のいずれか)
①当該建物の登記簿謄本
②当該建物の固定資産物件証明書又は固定資産評価額証明書
(2)賃貸で借りている場合
・賃貸借契約書
・・・記載されている賃貸借期間が満了しており、自動更新している場合は、直近3ヵ月の家
賃料の支払いが確認できる書面(領収書や振込明細等)が必要になります。
経営業務の管理責任者
現住所が確認できる書類(以下①~③のいずれか)
①住民票
②本人宛の公共料金の領収書(住所が明記されているもの)
③本人宛の郵便物の写し(消印があり、日付が確認できるもの)
健康被保険者証
・・・出向者の場合は出向協定書も必要です。
過去の経験が確認できる書類(以下(1)(2)のどちらも提出)
(1)経験期間の地位を証明するもの(5年または7年分)
①法人の役員としての経験を証明する場合・・・履歴事項全部証明書、閉鎖登記簿謄本
②令3条の使用人としての経験を証明する場合・・・変更届出書(着任時、退任時のもの)
(2)経験業種を証明するもの((1)の期間分)
①法人の役員としての経験を証明する場合・・・建設業許可通知書
②令3条の使用人としての経験を証明する場合・・・当該営業所の営業していた業種が確認できる
変更届出書や許可申請書(様式第1号と別紙2)
③許可のない期間の軽微な工事での経験・・・工事請負契約書若しくは注文書・請書
※新規、許可換え新規の場合
に提出が必要。その他、業種
追加や変更届により申請行政
庁に対して初めて申請する経
営業務の管理責任者について
も必要(一度削除された者も
含む)
専任技術者
現住所が確認できる書類(以下①~③のいずれか)
①住民票
②本人宛の公共料金の領収書(住所が明記されているもの)
③本人宛の郵便物の写し(消印があり、日付が確認できるもの)
※業種追加、般・特新規の申
請の場合は、今回申請する業
種に対応する専任技術者の資
料のみ必要。
健康被保険者証
・・・出向者の場合は出向協定書も必要です。
指導監督的実務経験を証明する書類
指導監督的実務経験証明書(様式第10号)に記載した工事の工事請負契約書や注文書・請書
※指導監督的実務経験証明書
(様式第10号)を提出する
場合のみ必要。
令3条に規定する使用人
現住所が確認できる書類(以下①~③のいずれか)
①住民票
②本人宛の公共料金の領収書(住所が明記されているもの)
③本人宛の郵便物の写し(消印があり、日付が確認できるもの)
※業種追加、般・特新規の申
請の場合は、今回申請する業
種を営業しようとする営業所
の令3条の使用人の資料のみ
必要。
健康被保険者証
・・・出向者の場合は出向協定書も必要です。
辞令もしくは委任状(当該営業所において見積り・入札・契約締結等の権限を有していることを確認でき
るもの)
・・・辞令の場合は、営業所の代表者である場合のみ有効です。
健康保険加入
社会保険(健康保険・厚生年金保険)の加入が確認できる資料(以下①②のいずれか)
①健康保険及び厚生年金保険の納入に係る領収証書
②社会保険納入証明書
雇用保険の加入が確認できる資料(以下の①②のどちらも提出)
①労働保険 概算・確定保険料申告書
②①により申告した保険料の納入に係る領収済通知書
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1.届出が必要となる場合と提出書類等(1/3)
届出事項に係る提出書類等は以下のとおりです。
届出が必要となる場合 書類の名称 様式番号 届出等の
提出期限
企業の基本情報
商号、名称を変更したとき ●変更届出書(第1面)
●登記事項証明書
第22号の2 30日以内
資本金を変更したとき ●変更届出書(第1面)
●登記事項証明書
●株主(出資者)調書
第22号の2
第14号
30日以内
営業所に関する事項
営業所を新設したとき ●変更届出書(第1面・第2面)
☆誓約書
△登記事項証明書
●専任技術者証明書(新規・変更)
●専任技術者の技術資格に関する書面(合格証明書【写】等)
●建設業法施行令第3条に規定する使用人の一覧表
●建設業法施行令第3条に規定する使用人の略歴書
☆登記されていないことの証明書・・・令3条使用人
☆身分証明書・・・令3条使用人
第22号の2
第6号
第8号(1)
第11号
第13号
30日以内
確認資料・・・「申請書類等② (確認資料)P12」参照
●「営業所」
●「専任技術者」
●「令第3条に規定する使用人」
営業所の名称を変更したとき ●変更届出書(第1面・第2面・第2面)
※第2面は旧名称を「従たる営業所の廃止」、新名称を「従たる営業所の新
設」でそれぞれ作成して下さい。
△登記事項証明書
第22号の2 30日以内
営業所の所在地を変更したとき ●変更届出書(第1面・第2面)
※主たる営業所の場合は第1面のみ提出。
△登記事項証明書
第22号の2 30日以内
確認資料・・・「申請書類等② (確認資料)P12」参照
●「営業所」
営業所における営業業種を変更したとき ●変更届出書(第1面・第2面)
※専任技術者の追加・変更・削除も必要です。
第22号の2 30日以内
営業所を廃止したとき ●変更届出書(第1面・第2面)
△登記事項証明書
※専任技術者及び令3条使用人の削除も必要です。
第22号の2 30日以内
役員に関する事項
代表者が変更したとき ●変更届出書(第1面)
△登記事項証明書
△許可申請者の略歴書
第22号の2
第12号
30日以内
役員が就任したとき ●変更届出書(第1面)
☆誓約書
●登記事項証明書
●役員の一覧表
●許可申請者の略歴書
☆登記されていないことの証明書
☆身分証明書
第22号の2
第6号
別紙一
第12号
30日以内
役員が退任したとき ●変更届出書(第1面)
●登記事項証明書
●役員の一覧表
第22号の2
別紙一
30日以内
役員に関する変更(常勤・非常勤) ●変更届出書(第1面)
●役員の一覧表
第22号の2
別紙一
30日以内
●・・・必須提出書類
△・・・記載事項に変更がない場合は省略可
☆・・・既に「役員」「令3条に規定する使用人」として届出している者については省略可
※確認資料についは、当該変更に関係する資料のみを提出。
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Ⅳ. 変更等の届出について
1.届出が必要となる場合と提出書類等(2/3)
届出が必要となる場合 書類の名称 様式番号 届出等の
提出期限
経営業務の管理責任者に関する事項
経営業務管理責任者の変更 ●経営業務の管理責任者証明書 第7号 2週間以内
確認資料・・・「申請書類等② (確認資料)P12」参照
●「経営業務の管理責任者」
経営業務管理責任者の氏名の変更 ●経営業務の管理責任者証明書
●戸籍抄本又は住民票抄本
第7号 2週間以内
経営業務管理責任者の要件を欠いたとき ●届出書 第22号の3 2週間以内
営業所の専任技術者に関する事項
専任技術者の追加【区分3】 ●専任技術者証明書(新規・変更)
●専任技術者の技術資格に関する書面(合格証明書【写】等)
第8号(1) 2週間以内
確認資料・・・「申請書類等② (確認資料)P12」参照
●「専任技術者」
専任技術者の交替に伴う削除【区分4】 ●専任技術者証明書(新規・変更) 第8号(1) 2週間以内
専任技術者の変更【区分2】
(担当業種、資格)
●専任技術者証明書(新規・変更)
●専任技術者の技術資格に関する書面(合格証明書【写】等)
第8号(1) 2週間以内
専任技術者の変更【区分5】
(営業所のみの変更)
●専任技術者証明書(新規・変更) 第8号(1) 2週間以内
確認資料・・・「申請書類等② (確認資料)P12」参照
●「専任技術者」
2週間以内
専任技術者の氏名の変更 ●専任技術者証明書(新規・変更)
●戸籍抄本又は住民票抄本(変更前、後の氏名が確認できるもの)
第8号(1) 2週間以内
専任技術者の要件満たす者を欠いたとき ●届出書 第22号の3 2週間以内
令3条に規定する使用人に関する事項
令3条の使用人の就任 ●変更届出書(第1面)
☆誓約書
●令3条に規定する使用人の一覧表
●令3条に規定する使用人の略歴書
☆身分証明書
☆登記されていないことの証明書
第22号の2
第6号
第11号
第13号
2週間以内
確認資料・・・「申請書類等② (確認資料)P12」参照
●「令3条に規定する使用人」
令3条の使用人の退任 ●変更届出書(第1面)
●令3条に規定する使用人の一覧表
第22号の2
第11号
2週間以内
国家資格者等・監理技術者に関する事項
国家資格者・監理技術者の変更 ●国家資格者等・監理技術者一覧表
△当該技術者の技術資格に関する書面(合格書等)
第11号の2
国家資格者・監理技術者の削除 ●国家資格者等・監理技術者一覧表
※専任技術者に追加するための削除は届出不要です。
第11号の2
廃業したとき
全部廃業 ●廃業届 第22号の4 30日以内
一部廃業 ●廃業届
●変更届出書(第1面・第2面)
※営業所における営業業種、専任技術者についての変更等が同時に必要とな
ります。
第22号の4
第22号の2
30日以内
欠格要件に該当したとき ●届出書 第22号の3 2週間以内
届出事項に係る提出書類等は以下のとおりです。
●・・・必須提出書類
△・・・記載事項に変更がない場合は省略可
☆・・・既に「役員」「令3条に規定する使用人」として届出している者については省略可
【注意】
・確認資料は当該変更に関係する資料のみを提出して下さい。
・国家資格者等・監理技術者とは、営業所に置く専任技術者を除き、法第7条第2号ハ又は法第15条第2号イ、ロ若しくはハに該当する者に
ついて作成します。ただし、法第15条第2号ロ、ハに該当する者についての記載は特定建設業の許可を受けている者に限り行います。
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1.届出が必要となる場合と提出書類等(3/3)
届出が必要となる場合 書類の名称 様式番号 届出等の
提出期限
事業年度が終了したとき ●届出書面
●工事経歴書
●直前3年の各営業年度における工事施工金額
●貸借対照表
●損益計算書 完成工事原価報告書
●株主資本等変動計算書
●注記表
●附属明細表(※)
●事業報告書
●納税証明書(法人税その1)
ガイドライン別紙8
第2号
第3号
第15号
第16号
第17号
第17号の2
第17号の3
事業年度経過
後4ヶ月以内
使用人数に変更があったとき ●使用人数 第4号
国家技術者等・監理技術者一覧表に記載
する技術者に変更があった場合
●国家資格者等・監理技術者一覧表
△当該技術者の技術資格に関する書面(合格書等)
第11号の2
定款を変更したとき ●定款
●・・・必須提出書類
△・・・記載事項に変更がない場合は省略可
※
特例有限会社を除く株式会社のうち、次の①②のいずれかに該当する場合に作成します。「金融商品取引法(昭和23年法律第
25号)第24条に規定する有価証券報告書」の提出会社にあっては、有価証券報告書の写しの提出をもって付属明細表の提出
に代えることができます。
①資本金の額が1億円超であるもの。
②最終事業年度に係る貸借対照表の負債の部に計上した額の合計額が200億円以上であるもの。
届出事項に係る提出書類等は以下のとおりです。下記の届出は毎年提出が必要となります。
2.届出の方法
変更等の届出は、許可申請の方法と同じく、主たる営業所の所在地を管轄する都道府県に提出します。書
類の審査は中部地方整備局で行いますが、届出に対する通知等はございません。
中部地方整備局
建設業者
都道府県
①届出書等の提出
①確認資料の提出(郵送等)
②届出書等の進達
3.届出書等の「提出部数」と「提出先」
提出部数、提出先は許可申請と同じです。
(Ⅲー5申請書類等の
「提出部数」と「提出先」
P13参照。)
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