地球温暖化問題と
我が国鉄鋼産業の展望
経済産業省 鉄鋼課 製鉄企画室長
覚道 崇文
目 次
1.日本の鉄鋼業の概要
2.地球温暖化問題と鉄鋼業の取組
3.革新的技術への期待
2
1.日本の鉄鋼業の概要
3日本の粗鋼生産量の推移
(百万トン/年) (年度) 我が国粗鋼生産量は、旺盛な国内外の需要に対応する形で、2007年度に過去最 高の1973年度を更新(2007年度:12,152万㌧、1973年度:12,001万㌧)。その 後、2008年秋のリーマンショックを受けて急激な減産。2009年度は9,650万㌧と10 年ぶりの1億㌧割れ。 4 112 106 99 97 101 100 101 103 91 98 107 102 110 111 113 113 118 122 106 97 0 20 40 60 80 100 120 140 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 20095
最近の粗鋼生産量の推移
◇我が国の2009年度粗鋼生産は1億トン割れの低水準となった(9,650万トン)。 ◇国内外の自動車向け鋼材需要の増加や、アジア向け輸出の増加等を背景に回復 基調にあり、年率では1億∼1億1千万トンレベルの水準まで回復。 粗鋼生産量(四半期毎)の推移 (万トン) 1600 1800 2000 2200 2400 2600 2800 3000 3200 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2007FY 2008FY 2009FY 2010FY2,651 1,760 2,765 (生産見込み) 2006FY 神戸製鋼所 (高炉メーカー 5社)
我が国鉄鋼メーカーの概要
粗鋼生産量 (2009年度) (2009年度) 売上高 経常利益(2009年度) 2,750万t 3.49兆円 118億円 世界トップ10に入る鉄鋼メーカー。1970年 に八幡製鉄と富士製鉄が合併。 2,583万t 2.84兆円 693億円 世界トップ10に入る鉄鋼メーカー。2003 年、NKKと川崎製鉄が合併。 1,165万t 1.29兆円 ▲366億円 シームレスパイプ、鉄道用車輪等で高シェ ア。 657百万t 1.67兆円 103億円 鉄鋼部門、建設機械部門、プラント部門 等、事業内容は、多岐に亘る。 332百万t 0.44兆円 ▲538億円 ステンレス、表面処理鋼板に特化。 (特殊鋼電炉メーカー 11社) (普通鋼電炉メーカー 38社) 上位5社 粗鋼生産量 (2009年度) 大同特殊鋼 1.2百万t 山陽特殊製綱 0.8百万t 愛知製鋼 0.7百万t 新日鐵住金ステンレス 0.5百万t 日本金属工業 0.3百万t 上位5社 粗鋼生産量 (2009年度) 東京製鐵 1.9百万t JFE条鋼 1.4百万t 共英製鋼 1.3百万t 合同製鉄 0.9百万t 大阪製鉄 0.8百万t 電気炉を用いて、鉄スクラップとレアメタル等の副原料を から、強靱性、耐摩性等の特殊な機能を持たせた高級鋼を 製造。自動車部品等に用いられる。 電気炉を用いて、鉄スクラップ等から普通鋼を製造。中 小企業比率が高い。 鉄鉱石と原料炭を用いた製鉄法 (高炉法)により鋼材を製造。ユー ザー業界と連携した開発により、世 界最高水準の技術力・品質を誇る。 6日本における鉄鋼業と他産業の比較
鉄鋼 (2008年) 自動車 (2007年) 電気・電子 (2008年) 化学 (2008年) 売上高(億円) 239,078 571,848 370,421 438,523 従業者数(万人) 22.4 89.5 127.2 94.8 輸出額(億円) 48,421 185,267 159,831 91,554 輸入額(億円) 12,478 15,586 102,869 67,662 貿易収支(億円) 25,943 169,681 56,962 23,892 出典:2010年版ものづくり白書 7 ○高炉による製鉄は、巨大な高炉に鉄鉱石、コークス(石炭を蒸し焼きにしたもの)を投入し、熱 風を吹き込むことで鉄鉱石から鉄分(銑鉄)を取り出す。転炉では銑鉄に酸素を吹き付けるこ とで炭素の量を調節し、鋼(はがね)とする。 ○電炉による製鉄は、電気炉にスクラップ等を投入して、溶鋼とする。 ○なお、鉄鋼業が排出するCO2の約7割は高炉から発生。 焼結工場 (トーピードカー)(スラブ)
連続鋳造設備
高 炉
転 炉
鉄鉱石 石 炭 コークス工場 (鉱石専用船) 鉄鉱石から鉄分を取り出すには、酸 素を除去(還元)する必要がある。高 炉では、石炭(コークス)が還元剤と して使用されており、当該工程では 大量のCO2が発生している。鉄鋼の製造プロセス
電 炉
鉄スクラップ室蘭(新日鐵) 線材・棒鋼・特殊鋼 鹿島(住金) 鋼板 君津(新日鐵) 鋼板、線材等全般 千葉(JFEスチール 旧川鉄) 鋼板 京浜(JFEスチール 旧NKK) 鋼板、管材 名古屋(新日鐵) 鋼板 和歌山(住金) 鋼管、特殊鋼 神戸(神戸製鋼) 棒鋼、特殊鋼 加古川(神戸製鋼) 線材、鋼板 倉敷(JFEスチール 旧川鉄) 全般 福山(JFEスチール 旧NKK) 鋼板 呉(日新製鋼) 鋼板、ステンレス 住金小倉 線材、鋼管、特殊鋼 大分(新日鐵) 鋼板 八幡(新日鐵) 全般 JFE西日本製鉄所 JFE東日本製鉄所
主要な製鉄所
高炉1基(北海製鉄)(2,902) 高炉2基(5,370、5,370) 高炉3基(3,273、4,822、5,555) 高炉1基(5,153) 高炉1基(5,000) 高炉2基(5,443、4,300) 高炉2基(5,400、4,500) 高炉1基(2,112) 高炉2基(2,700、3,700) 高炉3基(4,100、5,055、5,005) 高炉2基(2,650、2,080) 高炉4基(2,828、3,223、5,000、5,500) 高炉1基(2,150) 高炉1基(4,250) 高炉2基(5,775、5,775) (注)( )内の数字は炉内容積㎥ 広畑(新日鐵) 鋼板 休止 2010年4月30日現在 9性質
主な製造業社
生産内訳(2008年度)
<鉄鋼製品の分類>
性質 主な用途 普通鋼 ・棒鋼、型鋼、線材(主に建設向 け)、 ・鋼板(主に自動車、造船、機械向け) 特殊鋼 普通鋼にクロムやモブリデン等の合金鉄を加えたもの。普通 鋼に比べ強靭性、耐錆性、耐熱性に優れている。 ・構造用鋼(自動車(エンジン等)、産業機械、建設) ・特殊用途鋼(バネ鋼、ステンレス鋼、ピアノ線) 高炉 (普通鋼粗鋼) 6,380万トン (特殊鋼粗鋼) 1,492万トン 電炉(普通鋼粗鋼) 1,909万トン 電炉(特殊鋼粗鋼) 653万トン 普通鋼鋼材 7,393万トン 特殊鋼鋼材 1,839万トン 2008年度粗鋼生産量 1億550万トン 高 炉 7.5割 電 炉 2.5割 普通鋼鋼材 8割 特殊鋼鋼材 2割 ※ 高炉・電炉の各数値は、鋳鍛鋼向けは含まな い為、合計値と総生産量とは一致しない。 10○高炉鋼材は、幅広い分野で使用。「熱延薄板(加熱して圧延)」、「冷延薄板(熱延鋼板を常温で圧 延)」、「亜鉛めっき鋼板」など、「薄板」が高炉製品の過半を占める。 ○電炉鋼材は、形鋼や棒鋼など、主として建築分野で使用。 高 炉 粗鋼換算 (6,380万㌧) 電 炉 粗鋼換算 (1,909万㌧) 厚 板 1,308万㌧(18%) 薄 板 3,438万㌧(47%) 線 材 203万㌧(3%) 熱 延 薄 板 冷 延 薄 板 形 鋼 709万㌧(10%) 棒 鋼 1,081万㌧(15%) 亜鉛めっき鋼板 (用途)建築用構造部材、 橋梁、産業機械等 (用途)建築用鉄筋材、機械部品、 ボルト、ナット等 鋼 管 508万㌧(7%) その他(軌条、鋼矢板など) 146万㌧(2%) (用途)大形車両、鉄道 車両、容器、屋根材等 (用途)各種プラント、 土木・建築、産業機械等 (用途)造船、橋梁・土木、 産業機械等 (用途)針金、釘、鉄線等、 ワイヤーロープ等 (用途)自動車、 電気機器、家具等 (用途)自動車、 家電製品等 (1,162万トン) (607万トン) (1,213万トン) (生産量=2008年度) 普通鋼生産量計 7,393万トン(100%) 11 <2000年度→2008年度>
普通鋼鋼材の部門別消費ウェイトの変化
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 建設計 製造業計 建設計 製造業計 2008 (見込) 2000 土木 建築 造船 自動車 産業機械 電気機械 二次製品 その他 (%) 建設計 43.5% 製造業計 56.5% 建設計 49.0% 製造業計 51.0% 製造業計 製造業計 建設計 建設計2000
2008
出典:日本鉄鋼連盟世界の粗鋼生産の推移
13 ● 2000年以降、中国の鉄鋼生産の急速な増大等により、世界の粗鋼生産は増加を続け、 2007年には13.5億トンを記録。その後、世界同時不況の影響で減少に転じ、2009年は 12.2億トンとなったものの、今後は再度増加基調に戻る見込み。 647 1351 1220 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 75 77 79 81 83 85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07 09 (百万トン) (年) 出典:世界鉄鋼協会中国の鉄鋼生産の急拡大
14 ●2000年以降、中国の鉄鋼生産は近年急速に増大。初の2億㌧突破が03年。その後、毎年 6000万㌧∼7000万㌧の増加を続け、08年には、約5.0億㌧、09年には、約5.7億㌧と なり、今や、中国一国で世界の総生産量(12.2億㌧)の半分近くを占める。 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 55,000 60,000 95 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 (万トン) (年) 中国 欧州 日本 米国 インド 韓国 (資料)各国統計、世界鉄鋼協会(WSA)。 中国 日本 56,784 8,753世界の鉄鋼各社の生産量推移
1980年 1990年 2008年 2009年 粗鋼生産量 (2009年) 1 新日本製鐵 新日本製鐵 アルセロール アルセロール・ミタル 73.20 ・ミタル (ルクセンブルク) 2 US Steel ユジノール 新日本製鐵 河北鋼鉄(中) 40.24 3 NKK POSCO 上海宝鋼 (中) 上海宝鋼 (中) 38.87 4 フェンシデル ブリティッシュスチール POSCO (韓) 武漢鋼鉄 (中) 30.34 5 ベツレヘム US Steel JFEスチール POSCO (韓) 29.53 6 住友金属 NKK 河北鋼鉄(中) 新日本製鐵 27.61 7 川崎製鉄 ILVA 武漢鋼鉄 (中) 江蘇沙鋼 (中) 26.39 8 ティッセン ティッセン タタ・スチール (印) 山東鋼鉄 (中) 26.38 9 ユジノール 川崎製鉄 江蘇沙鋼 (中) JFEスチール 26.28 10 ジョーン&ローリン 住友金属 Nucor (米) タタ・スチール (印) 21.90 出所:MetalBulletin誌 (単位:百万トン) 152.地球温暖化問題と
鉄鋼業の取組
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第4次評価報告書政策決定者向け要約(2007年) より抜粋 17
○
21世紀末までに、世界平均気温は、1.8∼4.0℃上昇、平均海面
水位は、
18∼59cm上昇と推定。
○
21世紀中に、極端な高温や熱波、大雨の頻度の増大、熱帯低
気圧の強度が強まる等の可能性が指摘されている。
地球規模の温暖化
18 ●過去100年で世界平均気温が0.74℃上昇 20世紀中に平均海面水位は17cm上昇 ●最近12年(1995∼2006年)のうち、11年は 1850年から現在までの間で最も暖かかった ●海面上昇: 平均1.8mm/年上昇 (1961年以降) 平均3.1mm/年上昇 (1993年以降) ●北極の海氷: 1978年以降、10年あたり2.7%減少 特に夏季は、10年あたり7.4%減少 ●世界各地で降水量が大きく増加または減少 (1900∼2005年) ●世界各地で干ばつの影響を受ける地域が 増加 (1970年代以降 ) ●熱波・豪雨の頻度がほとんどの地域で増加 ●極端な高潮現象が世界中で増加 (1975年 以降 ) 1961 1990 ∼ 年 平 均 差 年 (a)世界平均気温 (b)世界平均海面水位 (c)北半球の積雪面積 気温(℃) 百万平方 km 気温、海面水位、北半球の積雪面積の変化気候変化とその影響に関する観測結果
19 自然の吸収量 31億炭素トン / 年
自然の濃度
280ppm
現在
工業化
大気中の二酸化炭素
(IPCC第4次評価報告書(2007)より国立環境研究所・環境省作成) 年1.9ppm増 (1995∼2005年平均)380ppm
○ 温室効果ガス濃度安定化のためには、排出量 を、今後自然吸収量と同等まで減らさなければ ならない。 ○ 現在の排出量は自然吸収量の約2倍以上に も達している。 人為的排出量 (2000∼2005年) 72億炭素トン/ 年排出量と吸収量のバランス
ロシア 5% 日本 4% ドイツ 3% カナダ 2% 英国 2% イタリア 2% 豪州 1% フランス 1% その他の 削減義務国 6% 米国 20% 中国 21% インド 5% 韓国 2% イラン 2% メキ シコ 2% 南ア 1% サウジアラビ ア 1% その他 19% 削減義務のある国 米国 中国 インド ブラジル その他 0 30,000 40,000 50,000 60,000 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 (百万㌧CO2) 25% 23% 52% 23% 52% 20% 28% 62% 18% 21% 42% 35% 10,000 20,000 世界のエネルギー起源CO2排出量の見通し 1990年 20,988 2007年 28,962 28% 20% 52% 世界のエネルギー起源CO2排出量(2007年)[%] ○気候変動問題に対するこれまでの取組の根拠は、国連気候変動枠組条約(1992年)と同条約に基づく京都議定書 (1997年)。 気候変動枠組条約 締約国数 194ヶ国(米・豪も参加、「加盟国は共通だが差異のある責任」) 京都議定書 締約国数 190ヶ国(米・豪は参加せず、「途上国には新たな義務を課さない」) ○京都議定書では、対象となる6つの温室効果ガスを2008年から2012年までの第一約束期間において、先進国全 体で1990年レベルと比べて約5%削減することを目的としている。 対象ガス(6種類)・・・CO2、メタン、N2O、代替フロン等3ガス(HFC、PFC、SF6) 主要各国の削減率・・・日本:‐6%、EU:‐8%、ロシア:±0%気候変動枠組条約の概要
21 出典:環境省HPより
京都議定書の概要
• 先進国の温室効果ガス排出量について、法的拘束力のある数値約束
を各国毎に設定
– 対象ガス:二酸化炭素、メタン、N2O、代替フロン等3ガス(HFC、PFC、SF6 )の合計6種類 – 吸収源:森林等の吸収源による二酸化炭素吸収量を算入 – 基準年:1990年(HFC、PFC、SF6は1995年としてもよい) – 目標期間:2008∼2012年の5年間 – 数値目標:各国の目標→日本△6%、米国△7%、EU△8%等先進国全体 で少なくとも5%削減を目指す• 国際的に協調して約束を達成するための仕組み(京都メカニズム)を導入
– 排出量取引:先進国間での排出枠(割当排出量)をやり取り – 共同実施:先進国間の共同プロジェクトで生じた削減量を当事国間でやり取り 例)日本・ロシアが協力してロシア国内の古い石炭火力発電所を最新の天然ガス火力発電所に 建て替える事業 – クリーン開発メカニズム(CDM):先進国と途上国の間の共同プロジェクトで 生じた削減量を当該先進国が獲得 例)日本・中国が協力して中国内の荒廃地に植林を行う事業 23我が国の温室効果ガス排出量(
2008年度)
(出所)環境省 25 26 18,562万tCO2 日本全体の約14% 主要産業別温暖化ガス排出量 主要産業別温暖化ガス排出量シェア 出所:環境省 製造業の約4割 順位 企業名 排出量(万tCO2) 1 新日本製鐵 5,720 2 JFEスチール 5,486 3 住友金属工業 2,279 4 神戸製鋼所 1,721 5 太平洋セメント 1,418 温暖化ガス排出量上位5社・粗鋼生産量1億トンを前提として、2010年度の鉄鋼生産工程にお けるエネルギー消費量を、基準年の1990年度に対し、10%削減。 ・ただし、粗鋼生産が1億トンを上回る状況においても京都メカニ ズムの活用等も含め目標達成に最大限努力する。 ・上記目標は、2008∼2012年度の5年間の平均値として達成する。 ※なお、エネルギー消費量の10%削減に見合うCO2排出量は9%削減として設定。 ①集荷システムの確立を前提に、廃プラスチック等を100万トン活用。 ②製品・副産物による社会での省エネルギー貢献 ③国際技術協力による省エネルギー貢献 ④未利用エネルギーの近隣地域での活用 ⑤民生・業務・運輸における取組の強化 ・高炉ガスからのCO2分離回収技術 ・コークス炉ガス改質水素による鉄鉱石の還元技術 2.社会における省エネルギーへの貢献 3.革新的技術開発への取組 1.鉄鋼生産工程における省エネルギーへの取組
鉄鋼業の環境保全に関する自主行動計画
(出所)産業構造審議会環境部会地球環境小委員会鉄鋼ワーキンググループにおける(社)日本鉄鋼連盟説明資料より 27●2008年度の粗鋼生産量は101,334千トンと、1990年度比
▲3.2%
となった。
●このような中、
エネルギー消費量は、1990年度比
▲11.5%
CO
2排出量は、1990年度比
▲12.1%
となった。
●エネルギー原単位(CO2原単位)については、1990年度比
▲8.6%
(
▲9.2%
)改善
した。
参考:鉄鋼業全体 ・2008年度の粗鋼生産量は105,500千トンと90年度比▲5.6% 。 ・エネルギー消費量は、90年度比▲11.6%。 ・CO2排出量は、90年度比▲12.3%。 (※)CO2排出量については、クレジット反映後の電力排出係数で算出したもの。以下の頁も同様。鉄鋼業自主行動計画の削減目標の進捗(
2008年度実績)
※PJはペタジュール(1015ジュール)。1Jは0.23889cal.1PJは原油約2.58万KL。 エネルギー消費量 エネルギー原単位 (1990年度基点) ▼3.7% ▼8.4% ▼11.3 ▼11.5 ▼10% % ▼8.8% ▼8.2% ▼9.2% ▼6.8% ▼7.2% ▼5.2% ▼2.4% 粗鋼 105 101 107 98 104 106 108 108 113 117 101 100
鉄鋼業自主行動計画におけるエネルギー消費量の推移
(出所)産業構造審議会環境部会地球環境小委員会鉄鋼ワーキンググループにおける(社)日本鉄鋼連盟説明資料より 29 エネルギー起源CO2排出量 CO2原単位 (1990年度基点) ▼4.4% ▼8.5% ▼10.8 ▼12.1 ▼9% % ▼8.4% ▼7.3% ▼6.3% ▼6.7% ▼5.2% ▼1.7 粗鋼 105 101 107 98 104 106 108 108 113 117 101 100 (年度) (百万t-CO2)鉄鋼業自主行動計画におけるエネルギー起源
CO2排出量の推移
(出所)産業構造審議会環境部会地球環境小委員会鉄鋼ワーキンググループにおける(社)日本鉄鋼連盟説明資料より 30グレンイーグルズサミットにて、セク ター別エネルギー効率比較のタスクア ウトを受けたIEAが洞爺湖サミットに報 告。 現在商業的実用段階にある最高効率 技術(ベストアベーラブルテクノロ ジー)を世界の鉄鋼業に適用した場合 の削減ポテンシャルを試算。 日本の鉄鋼業の削減ポテンシャルは 最も低い(=世界で最も削減が進んで いる)との評価。 ●日本の鉄鋼業のエネルギー効率が世界最高水準であることは、IEA報告等により世界的にも認知。 ●世界の鉄鋼需要が増す中で、日本の生産を減少させ、他国での生産を増やすことは、世界全体でのCO2増加に 繋がる。 鉄鋼業のエネルギー原単位の国際比較 出所:「エネルギー効率の国際比較(発電、鉄鋼、セメント部門)」RITE、2008 (日訳・指数化は鉄鋼連盟) RITEによる主要国の効率比較におい て、日本の鉄鋼業(高炉-転炉法)のエ ネルギー原単位は主要国中もっと低 いことが示されている。 出所:「エネルギー技術展望2008」 国際エネルギー機関(IEA)発表資料
鉄鋼業のエネルギー効率に関する国際比較
(出所)産業構造審議会環境部会地球環境小委員会鉄鋼ワーキンググループにおける(社)日本鉄鋼連盟説明資料より 31 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 工程連続化/工程省略(CC、CAPL等) 大型排熱回収設備の導入(TRT、CDQ等) 非微粘炭比率拡大(PCI、石炭調湿) 排熱回収増強・設備効率化 資源リサイクル(廃プラ、廃タイヤ等) 増エネ(高付加価値化、環境対策等) 副生ガス回収強化→脱石油 ー 消 費 回 収73年
80年
90年
00年
10年
①工程連続化等 ③廃プラ等 消 費 消 費 ②排エネ回収発電等鉄鋼業における省エネルギーへの取組の推移
省エネ 環境 (注)平成20年3月31日調査より、従来の「省エネ・新エネ」と「環境保全」の分類が無くなり、これらを併せた「環境関連」として分類。 出所:2001年度以前=「主要産業の設備投資計画」、2002年度以降=「設備投資調査」 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 (年度) (億円) 環境関連
省エネ10%目標
1990年度∼2008年度で 1.7兆円の設備投資省エネ20%達成
1971年度∼1989年度で 3兆円の設備投資鉄鋼業の省エネルギー及び環境投資累積額の推移
(出所)産業構造審議会環境部会地球環境小委員会鉄鋼ワーキンググループにおける(社)日本鉄鋼連盟説明資料より 33 ○ 世界の主要な鉄鋼メーカーのうち、実質的なCO2排出制約を負っているのは、日本のみ。 (欧州のアルセロール・ミッタルは3分の1のみ制約あり。生産拠点間での生産調整も可能) ○ 今後も、中国、韓国及びインドにおいて大幅な生産能力増強の見通しがあり、鉄鋼業の東アジア市場における国際 競争は、更に激化する見通し。京都議定書による日本鉄鋼業への影響
34 国別粗鋼生産能力(2008年)及び生産能力増の見通し(∼2010年) (出所:OECD、worldsteel、各社HP) (出所:OECD) 企業別粗鋼生産実績(2007年)及び生産能力増の見通し(∼2015年) 企業別粗鋼生産実績(1990年)
COP15(2009年12月・コペンハーゲン)における主要論点と結果
(コペンハーゲン合意のポイント①) 長期目標(2050年 世界半減) 具体的な削減目標には合意できず。 世界全体の気温の上昇を2℃に抑えるべきとの科学的見解を認識、世界全体及び国毎の排 出をできるだけ早期にピークアウト。 MRV(測定、報告、検証) 支援を受ける途上国の緩和行動については、COPで採択されたガイドラインに従い、国際的な MRV(測定、報告、検証)の対象とする。 上記以外の途上国の行動については、国内的なMRVの対象とする。国家主権を尊重す る形で定められたガイドラインに従って、国際的な協議及び分析を受ける形で、緩和 行動の実施に関する情報を提出。 ○ もともと「ポスト京都議定書」の枠組の合意を目指していたもの。 ○ 緊急に集められた首脳級会合において、「コペンハーゲン合意」を作成。少数国の反対 により正式採択とはならなかったものの、多くの国の賛同を得て、「留意する」という形で とりまとめられた。 ○ 主なポイントは以下の5点。 ‐ 長期目標、MRV、各国の目標値、目標の設定方法、資金 35 ※COP:気候変動枠組条約締約国会議 目標値の内容 (数値と前提) 各国は、自らの取組を1月31日までに登録する。 附属書Ⅰ国は2020年に関する定量化された国全体の排出量削減目標。 非附属書Ⅰ国は、緩和行動を登録。 米国、中国も合意に参加。京都議定書からのカバレッジから大幅に拡大。 目標の設定方法 (新たな政治合意と京都議定書の関係) 国毎に排出総量を割当てる、京都議定書型の目標設定は義務づけられず。制度設計の詳 細は、今後の法的枠組みの構築に。 米国、中国は、京都議定書型の目標設定には参加しないことが前提。ロシアなども同調する 方向。 欧州や途上国には、一つの枠組みと言いながら、京都議定書型目標設定への圧力あり。 資金支援 短期 : 先進国全体で、2010∼2012年までの期間に300億ドルの資金の供与を約束。 長期 : 先進国は、2020年までに官民共同で年間1000億ドルを動員する目標を約束 (官民、バイ、マルチなど多様な資金源)COP15における主要論点と結果
(コペンハーゲン合意のポイント②)各国の目標値について(総括表)
(注1) (※)の付された各国の目標の上限値は、各国動向など前提付き。 (注2) 限界削減費用は、RITE試算。 (注3) BAUとは特段の対策のない自然体ケース(Business As Usual ) ブラジル - ▲36.1%∼▲38.9% - ▲23% − n.a. 韓国 - ▲30% - ▲4% − 21 中国 2005 ▲40%∼▲45% 2020年まで8%成長:排出量は05年比1.9倍 2015年以降6%成長:排出量は05年比1.7倍 ▲47% 0 インド 2005 ▲20%∼▲25% 2015年まで7%成長、2015年以降6%成長: 排出量は05年比2.1倍 ▲40% 0未満 基準年 中期目標 90年比換算削減率 05年比換算削減率 IEA(90 年比) 限界削減費用(ドル) 日本 1990 ▲25% ▲25% ▲30% ▲10% 476 EU 1990 ▲20%∼▲30%(※) ▲20%∼▲30%(※) ▲13%∼▲24%(※) ▲23% 48∼135 米国 2005 ▲17% ▲ 4%(米国の主 張) ▲17% ▲ 3% 60 カナダ 2005 ▲17% +3% ▲17% − 92 オーストラリ ア 2000 ▲ 5%∼▲25% (※) +13%∼▲11% (※) ▲10%∼▲29% (※) − 46∼92 ニュージーラ ンド 1990 ▲10%∼▲20% (※) ▲10%∼▲20% (※) ▲28%∼▲36% (※) − n.a. ロシア 1990 ▲15%∼▲25% (※) ▲15%∼▲25% (※) +18%∼+33%(※) ▲27% 0 (GDP原単位ベース) (2020年時点BAU比) ○ 主要排出国は、概ね、各国の目標値を公表。 ○ 先進国は排出削減総量を、途上国はBAU比若しくは原単位ベースで国別行動を約束。 (GDP原単位ベース) (2020年時点BAU比) (05年比) (05年比) 37地球温暖化対策基本法案(平成
22年3月12日閣議決定)の概要
3839
<現在∼中期>
• 鉄鋼製造プロセスで世界最高水準のエネルギー効率の更
なる向上(エコプロセス)
2020年の目標として、総合資源エネルギー調査会から答申された長期エ ネルギー需給見通し(再計算)の「2020年の粗鋼生産11,966万tを前提として 、最先端技術を最大限導入した場合の削減量約500万t-CO2(2020年BAU からの削減分。電力の排出係数の改善分は除く。)」を目指す。
• 低炭素社会の構築に不可欠な高機能鋼材の供給を通じて
、最終製品として使用される段階において排出削減に貢
献(エコプロダクト)
• 世界最高水準の省エネ技術を途上国を中心に移転・普及し
、地球規模での削減に貢献(エコソリューション)
<中長期>
• 革新的製鉄プロセスの開発
日本鉄鋼業の目指す方向
3.革新的技術への期待
<安倍イニシャティブ>(2007年5月24日) 安倍首相は、次の3つの柱からなる「美しい星50(Cool Earth 50)」というパッケージを提案。 【提案①:世界全体の排出量削減のための長期戦略の提唱】 ○「世界全体の排出量を現状から2050年までに半減」という長期目標を世界共通目標として提案。 ○その達成のため、「革新的技術の開発」と「低炭素社会づくり」という長期ビジョンを提示 【提案②:2013年以降の国際枠組み構築に向けた「3原則」の提唱】 ○2013年以降の温暖化対策の具体的枠組みを設計するための「3原則」を世界に提案。 (第1)主要排出国が全て参加し、京都議定書を超え、世界全体での排出削減につながること (第2)各国の事情に配慮した柔軟かつ多様性のある枠組みとすること。 (第3)省エネなどの技術を活かし、環境保全と経済発展とを両立すること。 ○我が国として志の高い途上国の支援のために新たな「資金メカニズム」を国際協調で構築 ○エネルギー効率の向上の取組を世界に拡大。原子力利用拡大の国際取り組みや基盤整備の 支援。 ○公害対策と温暖化対策の一体的取組、排出量取引、経済的インセンティブなどの手法を検討。 【提案③:京都議定書の目標達成に向けた国民運動の展開】 ○京都議定書の6%削減目標達成に向けて、京都議定書目標達成計画を見直す。 ○政府の率先的取組みを進め、自治体や主要な業務部門の行動の加速化を促す。 ○「国民運動」を展開し「1人1日1kg」削減のモットーの下で様々な努力や工夫を呼びかけ。また、 国民運動の展開について、新しい提案を公募し、採用する。 42平成19年5月24日、地球温暖化に関する総理のイニシアティブ「美しい星50(クールアース50)」 が発表され、この中で、世界全体の温室効果ガス排出量を現状に比して2050年までに半減すると いう長期目標が提案された。この目標の実現は、従来の技術の延長では困難であり、革新的技術の 開発が不可欠であるとされている。 平成19年6月に開催されたハイリゲンダムサミットでは、気候変動が主要テーマの一つとなり、「20 50年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を少なくとも半減することなどを真剣に検討する」こ と、技術開発については、「エネルギー安全保障を強化するとともに、気候変動を抑える鍵である」と の位置づけでG8首脳の合意が得られた。 エネルギー分野において、世界トップ水準の技術を有する我が国は、世界をリードできる技術分野 に研究開発資源を重点化し、技術開発を加速・推進することにより、我が国の競争力を強化・維持し つつ、技術は我が国の貴重な資源であるとの認識に立った上で、国際的な連携を強力に推進し、世 界全体での2050年までの大幅削減に積極的に貢献していくことが必要である。 このため、2050年を見通した上で、エネルギー分野における革新的な技術開発の具体的な取組 のあり方について検討を進めてきた。検討にあたっては、まず、2050年の大幅削減に向け我が国と して重点的に取り組むべき技術を特定した上で、長期にわたる技術開発を着実に進めるためのマイ ルストーンとして、各技術の開発に向けたロードマップを作成した。次に、大幅削減は、国際的な協調 なくしては達成しえないと考えられることから、技術開発に関する国際的な連携のあり方を検討した。 特に、長期的な視点に立って技術開発を着実に進めるには、各国が技術開発の方向性を共有するこ とが必要であり、ロードマップを軸とした国際連携のあり方について検討を行った。 本報告書は、こうした検討内容を、「Cool Earth‐エネルギー革新技術計画」として、とりまとめたも のである。 前文 (抄) 43
エネルギー基本計画の概要(平成22年6月18日閣議決定) ○エネルギーの安定供給源確保 ・官民一体となった資源国との戦略的関係の深化 ・リスクマネー供給支援の強化 ・リサイクル、代替材料開発も加味した戦略レアメタルの自給率50%以上 ○国内における石油製品サプライチェーンの維持 ○緊急時対応の強化 ○原子力発電の推進 ・2020年までに新増設9基(設備利用率約85%) ・2030年までに少なくとも14基以上の新増設(設備利用率約90%) ・電源立地交付金制度の改善、核燃料サイクルの確立 ○再生可能エネルギーの導入拡大 ・固定価格買取制度の拡充 ・技術開発、系統安定化対策、規制緩和の推進 ○化石燃料の高度利用 ・石炭火力の新増設・更新は、原則IGCC並みのCO2排出量に抑制 ・今後計画される石炭火力新増設はCCSReady ・商用化を前提に、2030年までに石炭火力へのCCS導入を検討 ○電力・ガスの供給システム強化 ・2020年代早期に世界最先端の次世代型送配電ネットワークを構築 ・卸電力市場取引実績を3年以内に2倍程度に引き上げ 資源確保・安定供給強化への総合的取組 エネルギー・環境分野における国際展開の推進 新たなエネルギー社会の実現 革新的なエネルギー技術の開発・普及拡大 自立的かつ環境調和的なエネルギー供給構造の実現 ○エネルギー自給率及び化石燃料の自主開発比率を倍増 自主エネルギー比率(※)を38%→70%程度まで向上 ※従来のエネルギー自給率(国産+原子力)に加え、自主開発資源も勘案 ○エネルギー政策の基本は、エネルギーセキュリティの確保、温暖化対策の強化、効率的な供給。 ○新たな視点として、環境エネルギー分野での経済成長の実現とエネルギー産業構造の改革を追加。 ○2030年に向けて、エネルギー需給構造を抜本的に改革。 基本的視点 2030年に向けた目標 目標実現のための取組 低炭素型成長を可能とするエネルギー需要構造の実現 ○ゼロ・エミッション電源比率を34%→約70%に引き上げ ○「暮らし」(家庭部門)のCO2を半減 ○産業部門において、世界最高のエネルギー利用効率の維持・強化 ○エネルギー製品等の国際市場で我が国企業群がトップクラスのシェア獲得 エネルギー国際協力の強化 国民との相互理解 人材の育成 地方公共団体、事業者、非営利組織の役割分担、 国民の努力等 エネルギー産業構造の改革に向けて ○官民一体となった海外展開支援体制の整備 ○世界の温室効果ガス削減への貢献を適切に評価する新たなメカニズムの構築 ○産業部門 ・世界最高水準の省エネ水準の維持・強化 ・天然ガス利用の促進 ○家庭部門・業務部門 ・ZEB・ZEH(ネット・ゼロエネ・ビル・ハウス)を2030年までに新築平均で実現 ・高効率照明(LED等)を、2020年にフローで100%、2030年にストックで100% ○運輸部門 ・新車販売に占める次世代車の割合を2020年最大50%、2030年最大70% ○横断的取り組み ・都市や街区レベルでのエネルギー利用最適化 等 ○スマートグリッドやスマートコミュニティーの実現に向け、国内外での実証、 戦略的な標準化等を推進、特区的対応の検討(環境未来都市の実現) ○スマートメーター・エネルギーマネジメントシステムを、2020年代早期に、 原則全需要家へ導入 ○水素エネルギー社会の実現 ○革新技術開発前倒し、新たなエネルギー革新技術ロードマップの策定 45 46 【技術開発概要】 ◇鉄鋼業が排出する CO2の約7割は高炉 から発生。 ◇CO2排出量の抜本的 な削減を実現するため、 コークスの一部代替と して水素を利用する技 術、高炉ガスからCO2を分 離回収する技術を確立。 【期待される効果】 ◇製鉄プロセスからの CO2発生量を3割削減。 ◇高炉での原料炭使用 量を大幅削減。 研究開発期間 平成20∼29年度、 事業総額(予定) 250億円
P 47 © 2009 Nippon Steel CorporaHon. All Rights Reserved. ・水素還元促進に伴う還元粉 化増大を抑制するための、予 熱ガス吹込み条件の提示 予熱ガス (N2他) ガス流れ ・改質COG吹込みに対応した高 強度高反応性コークスの開発。 ・製鉄所全体のエネル ギー、CO2バランスの評価 改質COG ・改質COGの吹込み方法 の最適条件の明確化 ・模型実験 ・シミュレーション ・熱物質収支モデルによる改質C OG使用時の操業設計モデルの 開発 ・高水素操業の過去知見のレ ビューによる課題の整理と炭素低 減効果実績の定量化 ・H2共存下での羽口レースウ エイの燃焼シミュレーション ・改質COG吹込みによる鉱石 類の還元性改善効果の定量 化 ・H2共存ガス条件下での炉内 随伴反応の影響評価
化学吸収プロセス評価プラント(
30t/D)
(新日鉄君津製鉄所内)
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低品位鉄鉱石・低品位炭を利用した製鉄プロセスの技術開発
研究開発期間 平成21∼23年度、事業総額(予定) 23億円 【技術開発概要】 ◇炉内還元反応を高速化・低温 化する機能を有する革新的塊成 物(低品位炭と低品位鉱石を砕 いて固めたもの)の生産技術を 開発する。 ◇当該塊成物を十分活用できる 高炉操業技術を開発する。 【期待される効果】 ◇原料炭使用量の削減 →約25%削減 ◇低品位鉄鉱石使用量の拡大 →現状比約10%増 ◇高炉操業の省エネ化 →約10%の省エネ (成型イメージ) 50 イメージを表示できません。メモリ不足 のためにイメージを開くことができない か、イメージが破損している可能性があ ります。コンピュータを再起動して再度 ファイルを開いてください。それでも赤 い x が表示される場合は、イメージを削 除して挿入してください。 イメージを表示できません。メモリ不足 のためにイメージを開くことができない か、イメージが破損している可能性があ ります。コンピュータを再起動して再度 ファイルを開いてください。それでも赤 い x が表示される場合は、イメージを削主要技術開発課題
成型
革新的塊成物
乾留
革新バインダー 金属鉄 炭素 バインダー 鉄鉱石 石炭 Fe Fe Fe 竪型連続式 コークス層 焼結鉱・鉄鉱石層高炉操業
(混合装入)
①革新的塊成物の組織
・構造条件の探索
②革新的塊成物の
製造プロセス開発
③革新的塊成物による
高炉操業プロセス開発
∼三つ(①∼③)の要素技術プロセスの開発∼
◎低品位石炭と低品位鉄鉱石を砕いて固める。 低品位石炭 低品位鉄鉱石 革新的塊成物鉄鋼スラグの海洋での有効利用にむけた取組 ○鉄鋼スラグはカルシウムやケイ素を主成分とし、道路用路盤材やコンクリート骨材といった土木資材の他、農業 用肥料としても利用されている。 ○さらに、近年、鉄鋼スラグ中の鉄等のミネラル分が海藻類の育成促進に効果があることも重要視されてきており、 生物親和性が高い鉄鋼スラグによる海洋環境浄化・修復機能への期待が高まっている。 【例:鉄鋼スラグ水和固化体による磯焼け改善】 51 ○サンゴ礁の白化・損傷現象、沿岸域での磯焼け現象への対策としてこれらの技術が期待されている。加えて、藻 場の再生等による海洋のCO2吸収効果への期待も高まっている。 【例:鉄鋼スラグ炭酸固化体によるサンゴ礁再生】 再生 状況
・自動車の衝突安全性を向上させつつ軽量化 を実現することにより、燃費向上、CO2削減に貢献。 ・高温・高圧に耐えられる材料特性の向上により発電 プラントの高効率化や、大深度の油田開発等が可能に。 ・高強度鋼材の開発により、橋梁や建造物の耐震安全性 の向上等に貢献。