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(1)

釜利谷の森に集い、学び、育つ

~平成

20 年度新時代に対応した高等学校教育改革推進事業実践研究(報告)~

文部科学省委嘱事業

(平成19年度研究指定第2年次)

神奈川県立釜利谷高等学校

学校評価研究委員会

(2)

目 次

1 学校の概要 ページ (1) 学校の特色………1 (2) 学校規模………2 (3) 学校評価システムに関するこれまでの取り組み………3 (4) 学校の教育課題………3 2 研究の内容 (1) 研究の概要………4 (2) 研究の組織………4 (3) 研究の経過………5 <平成19年度>………5 <平成20年度>………7 (4) 研究の内容と成果………8 ア プロジェクト-E………8 イ SSS部会………9 ウ SSE部会………11 エ 学力向上部会………12 オ キャリア部会………13 カ 地域協働部会………14 キ 学校評価部会………15 ク その他………17 3 研究のまとめ (1)部会の活動について………18 (2)「釜利谷協議会」設立に向けた取り組みについて………18 (3)今後の課題………19

資 料 編

・釜利谷協議会設置要綱(案)………21 ・釜利谷みらい会議(仮称)について アンケート集計結果………23 ・学校運営協議会組織概要図………24 ・SSSスポーツセミナーⅡチラシ………25 ・25周年記念講演チラシ………27 ・SSS構想図………28 ・学力向上部会 研究詳細………29 ・E-アンケートⅡ 集計結果………39 地域………39 本校保護者………41 中学校・進路担当教員………44

(3)

新 時 代 に 対 応 し た 高 等 学 校 教 育 改 革 推 進 事 業 実

践 研 究 (報 告)

(平成 19 年度指定第2年次)

1 学校の概要

学校名 神奈川県立釜利谷高等学校 校長名 三 辻 訓 所在地 電話番号 横浜市金沢区釜利谷東4-58-1 045-785-1670 (1)学校の特色 本校は今年創立25 周年を迎えた。平成6年より各学年1学級体育コースが設置されて おり、「体育理論」「生涯スポーツ」「野外活動」(1年次スキー、2年次キャンプ)「スポ ーツ・健康・安全総合」等の特色ある科目が設置されており、1・2年次は40 名を2ク ラスに分け、きめ細かい指導を行っている。 一方、一般コースにおいては、生徒の進路に合わせて「教養国語」「国語常識」「実用 数学」などの学校設定科目や「発達と保育」などの専門教科の科目を中心に多くの選択 科目を用意し生徒の多様な進路希望に対応している。 また、平成21 年度からは、体育コースを発展的に解消し、学習意欲を高める全日制課 程の新たなしくみの学校「クリエイティブ・スクール」として生まれ変わる。 めざす学校像 「クリエイティブ・スクール」では、多くの可能性を秘めながら、これまでは持て る力を必ずしも十分に発揮しきれなかったが、高校入学を期に、自己の将来を切り開 くため、新たなしくみの高校で意欲的に学校生活を送ろうとする意志を持つ生徒を積 極的に受け入れる。そして、これまで以上に学習への意欲を高め、基礎学力や社会性 を身に付けさせるとともに、有意義な高校生活を送ることができるよう、また、卒業 後も社会の一員として自らの目標を持てるよう、生徒一人ひとりの状況に対応する教 育課程を展開し、生徒一人ひとりの未来を創造する学校をめざしている。 育てたい生徒像 「クリエイティブ・スクール」においては、これからの社会生活をよりよいものに する意欲と、他者とのかかわりを大切にしながら、主体的に学び、考え、行動する「社 会実践力」を育むため、次のような力を身に付けた生徒を育てることをめざす。 (ア)社会生活を送るうえで必要な基礎・基本の学力を身に付けた生徒 (イ)自らの生涯にわたる生活のあり方を考え、自らの将来像を描き、資格取得や 進路の選択ができる生徒 (ウ)社会人としての規範意識を身に付け、自己有用感と他者との共生を基盤とし た人間関係を構築する力をもち、社会人として自立し、積極的な社会参加が できる生徒

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目標実現のための教育展開の柱(3つのC) Challenge(学びへの意欲) ・わかることが実感できる学びの提供 ・学びへの意欲を高め、主体的に学びにチャレンジする環境づくり Career(キャリア意識の涵養) ・自らの将来像を描き、積極的に進路を選択する力を育むキャリア教育の推進 ・社会人としての望ましい態度の育成 ・他者との協働意識の涵養 ・社会生活における規範意識の向上 Community(地域との協働) ・地域の教育力の積極的活用 ・社会人としての規範意識を育て、人間関係の場を提供する地域との協働体制 ・地域・保護者等との協働による学校運営のための新たな組織の設置 (2)学校規模 ア 課程別生徒数及び学級数(平成 21 年3月1日現在) 第1年次 第2年次 第3年次 計 課程 ・ 学科 コース等 生 徒 数 学 級 数 生 徒 数 学 級 数 生 徒 数 学 級 数 生 徒 数 学 級 数 体 育 38 27 36 101 一 般 222 7 172 7 153 6 516 20 全日制 ・ 普通科 合 計 260 7 209 7 189 6 659 20 1年次7クラス規模を9クラスで展開 2年次7クラス規模を9クラスで展開 3年次6クラス規模を7クラスで展開 イ 教職員数(平成21 年 3 月 1 日現在) 専任教諭 再任用教諭 臨任教諭 非常勤講師 人数 50 人 2 人 2 人 10 人

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(3)学校評価システムに関するこれまでの取り組み 学校評議員会にて、設定した学校目標に対する取り組み状況を説明し、評議員からの意 見聴取をもとに、学校教育をより充実させる努力をしてきた。また、近隣町内会長らが参 加する地域懇談会で本校の目指す教育と現状について意見聴取を行うとともに、地域との 協働を目指した学校運営協議会(仮称)の発足準備を進め、学校外部から支援・評価が受 けられるしくみを検討した。 夏季休業中を利用した「みらい会議」(15 回開催)で学校のしくみを検討し、学校の 現在の状況を把握するため生徒・保護者の学校評価アンケート調査を実施した。職員 は学識経験者による講演会、研修会を通じ学校評価に関する理解を深めるとともに、 各グループの取り組みを明確化するためにSWOT 分析を試みた。さらに、ホームペー ジの内容を充実させ積極的に内部から情報を発信するようにした。 また、平成21 年度導入の新たな学校のしくみづくりを目指し、地域に開かれ、協働 と信頼に根ざした学校づくりを推進してきた。特に今年度は部会の具体的な活動を明 確にするため、昨年度のプロジェクト-E(PJ-E)を含めて新しく5つのプロジ ェクトチーム(PJ-E・学校評価・SSE・SSS・PJ-21)を発足し、地域 と学校が一体となった実践研究をしている。 (4)学校の教育課題 ・経済的に厳しい家庭環境に置かれている生徒が多数おり、授業料や学年費の納 入状況が芳しくなく回収のために担当者が多大な労力を費やさねばならないこ とがある。そのような経済状況のために意欲があっても進学ができない生徒や、 勉強をしなければいけない時でもアルバイトを優先させねばならない生徒がい る。 ・本人及び保護者との連絡をとることが困難で、学校と家庭の連携がうまくいか ず円滑な生徒指導ができない場合がある。 ・複雑な家庭環境のもとで生活する生徒の中には、家庭で受けるべき教育を充分 に受けておらず社会性が乏しい者や、落ち着いて授業を受けることができない 者がいる。また、家庭での学習に対する姿勢も不十分である。 ・中学校時代から不登校や非行傾向がある場合や、基本的な生活習慣が身に付い ていない生徒も間々見られ指導が困難である。 上記の様なさまざまな問題に加え、高校生活や自己の将来に対するしっかりとした 目的意識を持っていない生徒や、基礎学力が不十分なために途中で学習意欲を失って しまう生徒が多い。社会に適応し、たくましく生きていける生徒を育てるためには保 護者や中学校はもとより、地域とより密接に連携し協力関係の強化を図る中で学校の 教育力を高め、いかにして基礎基本の学力と確かなキャリア意識を生徒の身につけさ せるかが課題である。

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2 研究の内容

(1) 研究の概要 新時代に対応した高等学校教育改革推進実践研究地域(横浜地域)に釜利谷高等学校、横 浜桜陽高等学校、神奈川総合高等学校の3校が指定を受け、共通の研究課題を踏まえ、各学 校が実践研究課題を設定し取り組むことになった。 本校は実践研究課題を「学校評価協議会(仮称)を設置し、多角的な意見を取り入れた地 域連携強化による、より開かれた学校づくりの実践研究」とし、2ヵ年にわたって研究に取 組んだ。その設定理由は平成21年度より本校がクリエイティブ・スクールとしてスタート し新たな学校のしくみを必要とするからである。今後、本校は体育コースを発展的に解消し、 特色ある科目を活かした「逞しく活力に満ちた学校」を作ることを目指す。そのひとつの方 法として学校評価協議会(仮称)を発足させ、多方面からの意見聴取を行い、それらの意見 を効果的に学校運営に反映させたらよいと考えたからである。 これらの実践研究のための校内組織として学識経験者を委員長とする学校評価研究委員会 を設け、学校評価に関する講演会や研修会などを通じ、本校の教育活動を充実するための方 法を具体的に研究した。 (2) 研究の組織 共 通 研究課題 生徒、保護者、大学や企業等による評価(学校評価システム)の改善と 効果的な活用の実践研究 委員長 日本大学教授 佐藤 晴雄 委 員 校 長 三辻 訓 〃 副 校 長 鈴木 満 〃 教 頭 中西 英樹 〃 総括教諭(研究主任)吉岡 清隆 〃 総括教諭 熊野 宏之 学校評価 SSE SSS 学力向上 キャリア 地域協働 部会 管理運営グループ 生活安全指導グループ 生徒活動支援グループ カリキュラム開発グループ キャリアガイダンスグループ 特色・地域連携グループ 佐藤 晴雄 氏(日本大学 教授) 小林 正稔 氏(保健福祉大学 准教授) 河野 卓也 氏(こうの整形外科クリニック 院長) 岩崎 隆久 氏(神奈川新聞社 社長室長代理) 矢向 實 氏(横浜保育福祉専門学校 校長) 鈴木 節夫 氏(本校 学校評議員) 釜利谷協議会 設立準備会 PJ-学校評価 PJ-E PJ-SSE PJ-SSS PJ-21 プロジェクト チーム 釜利谷高等学校学校 評価研究委員会 みらい会議 校務グループ

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(3)研究の経過 <平成 19 年度> 日 付 内 容 講 演 者 実施場所 7 月 4 日 第1回学校評議員会 釜利谷高校 9 月 29 日 地域懇談会 釜利谷高校 10 月 4 日 「現代高校生考」「スクールカウンセラーを中心 とした教育相談体制の充実」講演会 県立保健福祉大学 小林正稔准教授 釜利谷高校 10 月 12 日 (第1回)「新時代に対応した高等学校教育改革 推進事業」に関する講演会 「生徒理解のポイ ント」「学校運営協議会について」 日本大学 佐藤晴雄教授 釜利谷高校 11 月 29 日 「協働と信頼に根ざした学校づくりに向けた教 育政策の展開」学習会 日本大学 佐藤晴雄教授 波止場会館 12 月 4 日 第2回学校評議委員会 釜利谷高校 12 月 20 日 ~21 日 <県外視察> 三重県の学校運営協議会先進校を視察 県立紀南高等学校、津市立朝陽中学校 1 月 17 日 「学校評価の果たす役割とその進め方」講演会 帝京大学 浦野東洋一教授 神奈川総合 高校 2 月 15 日 (第2回)学校運営協議会に関する研修会 日本大学 佐藤晴雄教授 県立保健福祉大学 小林正稔准教授 釜利谷高校 3 月 11 日 (第3回)学校運営協議会に関する研修会 日本大学 佐藤晴雄教授 県立保健福祉大学 小林正稔准教授 釜利谷高校 3 月 17 日 ~18 日 <県外視察> 京都、奈良の学校運営協議会先進校を視察 京都市教育委員会、京都市立西陣中央小学校、奈良県立桜井高等学校 3 月 18 日 第3回学校評議委員会 釜利谷高校 3 月 24 日 「学校評価システムの改善と効果的な活用につ いて」講演会 国立教育政策研究所 小松郁夫先生 釜利谷高校

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平成19 年度は、学校運営協議会に関する研究を中心に行った。学校運営協議会の全国 的な設置状況や組織、活動状況、学校運営協議会設置などを含む教育改革に関して専門家 を招いて研修会を行った。 また、先進校(小学校・中学校.・高等学校各1校)の視察を実施し、その学校と地域と の関係、学校運営協議会の活動状況など調査した。 この研究の中から、本校のように都市部にある県立高等学校における「地域」の捉え方 が小中学校よりかなり広範囲であることや、生徒の居住地も広範囲にわたることを踏まえ、 全国に展開している小学校、中学校のコミュニティー・スクールとは異なった組織、活動 の研究が必要であることがわかった。 また、学校運営協議会の活動が従来の学校評議員会の役割と同化しないように、かつ開 かれた学校づくりを意欲的に進めるため、具体的な活動を行う「部会」の設置を行った。 その「部会」の中心に「地域」の有識者や専門家を招き、校内の組織と一体化した本校独 自の組織をP24 のように構成し、釜利谷協議会(仮称)とした。 <平成19 年度のその他の取り組み状況> ○学校評価に対する生徒・保護者へのアンケート調査の実施 ・アンケート用紙を保護者宅に全戸配布して調査を実施した。 ・12 月二学期期末試験終了後、全校生徒を対象にアンケート調査を実施した。 ○各グループの取り組みを明確化する試み ・グループごとにSWOT分析を実施、本校がこれから目指すクリエイティブ・ス クールを視野に入れた各グループでの取り組みを検討した。 ・検討結果をフィードバックし、今後の各グループの取り組みを明確化した。 ○ホームページの充実 ・ホームページを全面的に刷新した。 ・学校行事を見やすく掲載し学校のようすを分かりやすくした。 ・学校の新しい取り組みをホームページから発信するようにした。 ○学校評議員へ学校評価システムの説明 ・12 月 4 日学校評議委員会で「新たな学校のしくみづくり」と「学校運営協議会 を設置し、多角的な意見を取り入れた地域連携強化による、より聞かれた学校づ くりの実践研究」に向けた今後の取り組みを説明し、理解と意見を求めた。

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<平成 20 年度> 平成 20 年度は、19 年度の研究成果である釜利谷協議会の構成図(P24)をもとに各 部会の活動を中心に実践研究を行った。 4月 *5つのプロジェクトチーム発足(PJ-E・学校評価・SSE・・SSS・PJ-21) *生徒のための医事相談会④(河野 卓也 先生)<SSS> *先進校視察~柔軟なカリキュラム~(東京都立蒲田高等学校)<学力向上> 5月 *新時代に対応した高等学校教育改革推進事業3校連絡会 6月 *第1回 スポーツ公開講座(殖田 友子 先生)<地域協働> *生徒のための医事相談会⑤(河野 卓也 先生)<SSS> 7月 *第1回 学校評議員会 *スポーツ体験教室(地域小学生対象)<地域協働> *人権研修会<SSE> *地元の町内会行事「能見台6丁目納涼祭」に職員が参加 8月 *スポーツセミナーⅡ 「中・高校生のための『勝利の方程式』」実施 <SSS> *SSE実践研究打合せ(小林 正稔 先生)<SSE> *「金沢区街の先生」によるサマーセミナー(協力:金沢区)<キャリア> 9月 *生徒のための医事相談会⑥(河野 卓也 先生)<SSS> 10 月 *E-アンケートⅡ(中学校教諭対象)実施・集計 *第2回 スポーツ公開講座(加藤 知生 先生)<地域協働> *基礎学力向上のための講演会(総合教育センター 佐藤 明弘 先生) *第1学年全員に漢字検定を実施<学力向上> 11 月 *地域との教育懇談会 <地域協働> *E-アンケートⅡ(保護者対象)(地域の方対象)実施・集計 *E-アンケートⅡ(中学生及び保護者対象)実施・集計 *「釜利谷協議会」設立アンケート(保護者・地域の方)実施・集計 <学校評価> *丹沢湖クリーンウォーク(横浜南地区7校)<地域協働> *SSSサポートスタッフ会議(諸先生方/Lプラザ)<SSS> *1・2年生対象SSEプログラム実践(小林 正稔 先生 他 11 名)<SSE> 12 月 *生徒のための医事相談会⑦(河野 卓也 先生)<SSS> *E-アンケートⅡ(全校生徒対象)実施・集計 *第2回 学校評議員会 1月 *創立25 周年記念講演(プロアスリート 鈴木 徹 氏)<SSS> *先進校視察~柔軟なカリキュラム~(東京都立秋留台高等学校)<学力向上> 2月 *SSE平成21 年度プログラム会議(小林 正稔 先生 他4名)<SSE> *企業人による出前講座①~④(NPO法人 コアネット)<キャリア> *環境整備事業(生徒・保護者・職員)<地域協働> *「釜利谷協議会」設立準備会 <学校評価> (佐藤 晴雄 氏・小林 正稔 氏・河野 卓也 氏・矢向 實 氏・岩崎 隆久 氏・鈴木 節夫 氏) 3月 *第3回 学校評議員会 *SSS栄養講習会(殖田 友子 氏)<SSE> *入学前面談(合格者対象)<PJ-21> *生徒のための医事相談会⑧(河野 卓也 先生)<SSS> 4月 *新入生宿泊研修(愛川ふれあいの村)<PJ-21>

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(4)研究の内容と成果 ア プロジェクトーE(E-アンケートⅡ) (ア) 取組みの目標 生徒・保護者・地域の本校に対するニーズや本校の実態をより的確に理解し、 教育活動や新しいしくみづくりの研究に反映する。 (イ) 具体的な取組みと効果 ① 調査対象と内容 昨年度の対象は生徒・保護者・中学校教員であったが、今年度はさらに地 域の方・本校職員・中学3年生・中学生保護者・近隣学習塾と対象を広げた。 また、調査内容も各対象によっての本校イメージ(学業・部活動・行事・生 活指導・進路・地域貢献)やクリエイティブ・スクールに対しての期待度等 を比較できるように、共通の項目を設け現状の把握に役立てた。 ② 回収方法と集計方法 昨年、ファックスでの回収率が低かった中学校教員(進路担当)に対して は、今年は返信用封筒を添付して学校長に依頼する形式で、中学校訪問時に 持参してお願いをした。結果回収率は6倍になり多数の中学校の貴重な意見 を聞くことができた。また、保護者は三者面談時に、中学生とその保護者に は学校説明会時に、地域の方は地域懇談会時に各自治会長に依頼するかたち で回収率を高めた。苦労していた集計もマークシートの導入で作業時間をか なり短縮することができた。 ③ 各対象の回答数と回収率 対 象 回答数(回収率) 対 象 回答数(回収率) 本校生徒 560 人(85%) 地域の方 24 人(40%) 本校保護者 268 人(40%) 中学校3年生 283 人 本校職員 52 人(100%) 中学生保護者 79 人 中学校進路担当 64 人(50%) 学習塾 2 校

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④ 主な集計結果 *釜利谷高校のイメージ・現状 「大変良い・良い(%)」 項目 保護者 中学校 地域の方 職員→生徒 職員→職員 学業 36.2% 10.9% 8.7% 19.2% 84.6% 部活動 57.9% 56.2% 73.9% 48.0% 67.3% 学校行事 56.4% 26.6% 26.0% 34.6% 65.4% 生活指導 63.0% 40.6% 17.3% 25.0% 86.5% 進路指導 57.5% 21.9% 17.3% 25.0% 80.7% 地域貢献度 48.5% 17.2% 13.0% 28.8% 65.4% 体育コース 39.2% 64.1% 65.2% 44.2% 69.2% *クリエイティブ・スクールになって釜利谷高校は「良い方向に変わる(%)」 生徒 保護者 中学校 地域の方 中学生・保護者 本校職員 30.9% 64.5% 65.6% 55.0% 90.5% 42.3%

イ SSS(Sports Support System)部会 (ア) 取組みの目標 地域の教育力や資源を活用した教育活動(運動部活動支援)を通じ、生徒の資 質を伸長させるとともに、運動部活動の活性化と地域に信頼される学校づくりを 目指す。 (イ) 具体的な取組みと効果 ① メディカルサポート・・・医事相談会(4/24・6/26・9/25・12/11) 昨年度に引き続き、スポーツドクターで県体育協会前医学委員会委員長、 こうの整形外科クリニック院長の河野卓也先生の指導のもと4回の医事相 談を実施した。この医事相談により、野球部の生徒が時間をかけて見事にケ ガを克服し、最後の夏の大会に活躍するなど、一定の効果が認められている。 また、今年度は運動部活生徒だけでなく、一般生徒からの相談も受け付ける など、将来的なシステムの可能性も感じられた。

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写真 1 鈴木徹氏の講演 ② トレーニングサポート・・・トレーニング講習 昨年度末から今年度にかけて、社会人・大学のトップチームを多数指導し ているストレングス工房代表の田内敏男先生に、集中的にトレーニング指導 を受けた。今回は特定の部活動に絞って行ったが、生徒のモチベーションも 上がり短期間のうちに意識の変化が見られた。来年度以降部活動全体に対す る年間を通した運用が課題である。 ③ メンタルサポート・・・特別講演会(1/20) (資料編 P27) 今年度は創立25 周年ということもあり、全校 生徒対象に記念講演会というかたちで実施した。 講演者は北京パラリンピックの日本選手団旗手 を務めた、日本初の義足のプロハイジャンパー鈴 木徹選手に依頼した。様々な困難やプレッシャー に立ち向かい自分の可能性をあきらめない前向 きな話は、実施後のアンケートをみても 「よかった」・・・98% 「今後の自分に役に立つ」 ・・・92% と多くの生徒に感動と勇気を与える内容であっ た。全校生徒のメンタルサポートとして大いに役 立つ講演となった。 ④ 栄養/コンディショニングサポート・・・栄養マネジメント研修会(3 月) 今年も講師はオリンピック強化コーチとして活躍され、管理栄養士で(株) ミューズ・スポーツ栄養ネットワーク代表の殖田友子先生(帝京大学准教授) に依頼している。殖田先生には6月にもスポーツ公開講座を担当していただ き、生徒たちも運動選手にとっての食事の大切さ、試合前のコンディション 作りなど栄養面の意識も向上している。 ⑤ スポーツセミナー 中・高校生のための「勝利の方程式Ⅱ」(8/5) 本校SSSの紹介とスポーツサポートの重要性を理解して頂く機会として、 昨年同様横浜市立大学カメリアホールで実施した。バスケットボールオリン ピック2大会連続出場の永田睦子氏とスポーツライターの久保弘毅氏を講師 に迎えて、生徒と会話のあるセミナーとなった。また、今年は平成21 年度ク リエイティブ・スクールの入試説明会と進路個別相談会もあわせて行い、中 学生・保護者を含め130 名と昨年を上回る参加者となった。(資料編 P25)

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写真 2 サポートスタッフ会議 ⑥ サポートチーム・・・サポートスタッフ会議(11/27) 「今後の釜利谷高校のスポーツサポートを どのように行うべきか」について各分野の立 場から忌憚のないご意見をいただいた。 カリキュラムを含めた大胆な提案などもあ ったが、「一番重要なことは現場の各顧問が生 徒と対する時間をいかに確保していくかであ る。あくまでもメインは生徒と顧問、それを サポートするためのSSSである。」という結 論に落ちついた。

ウ SSE(Social Skill Education)部会 (ア) 取組みの目標 生徒が対人関係作りを効果的に行えるプログラムであるソーシャル・スキル・ トレーニングを導入することにより、信頼関係のあるいじめの起こりにくい集団 をつくる。 (イ) 具体的な取組みと効果 県立保健福祉大学・小林正稔准教授の全面的な協力のもと取り組んでいる。 ① 方向性の検討(8月7日 小林正稔先生研究室にて) 「SSEにより釜利谷高校生にどのような力を身につけさせたいか」という 目標を検討した。まず試行として、1年生ではキャラクターメイキングと自分 に対する印象管理について、2年生ではキャリアメイキングとして面接時の印 象度などの体験を実践してみることにした。 河野 卓也 氏(スポーツドクター) 田内 敏男 氏(ストレングス・コンディショニング) 井澤 純 氏(メンタル) 殖田 友子 氏(栄養・コンディショニング) 岩崎 隆久 氏(スポーツジャーナリスト) サポートスタッフ

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写真 3 ファシリテーターとの打合せ 写真 4 プログラム実践の様子 ② プログラムの試行(11 月 26 日 小林正稔先生・ファシリテーター11 名) 6校時の50 分間を使い、1年生は全9 クラスと2年生は理型選択者(45 名)を 対象にできるだけ多くの職員が実践研修 できるように工夫した。 1年生・・・人生で大切なものについて 考え、自分の価値観を知るワーク 2年生・・・小林先生による面接時の印象 度などの体験プログラム。50 分の 時間配分の難しさと結果が出るも のではないので中途半端にならな いようにするなど課題も出たが、楽 しそうに取り組みながら、自分と他 人との価値観の違いをあらためて 感じている生徒も多かった。 ③ クリエイティブ1期生(来年度1年生)SSEプログラム検討 (2月9日 小林正稔先生他4名) 平成 21 年4月8日~10 日の新入生宿泊研修でのSSEプログラムの実施 方法については、3月27 日までに作成して参加職員に実践研修を行う。実際 の実施時はメインワーキングは小林先生のスタッフが行い、教員はサブリーデ ィングの役割を行う。 年間プログラムは宿泊研修の成果を見てから検討する。予定では、第2回(5 月連休後)・第3回(夏休み前)・第4回(2学期)・第5回(3学期)を考え ている。卒業までの3年間にわたり、プログラムの実践と検証に基づく研究を 計画している。 エ 学力向上部会 (ア) 取組み目標 多くの可能性を秘めながら、十分に力を発揮しきれなかった生徒に対して、こ れまで以上に学習への意欲を高め、基礎学力や社会性を身につけるための柔軟な 学びのシステムを構築する。

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(イ) 具体的な取組みと効果(資料編P29~P38) ① 50 分にとらわれない新科目の設定 「チャレンジ」(1年生・週4日・15 分授業) すべての学習の基礎となる言語能力の育成を目指す。学習の一環として 日本漢字能力検定試験を受検させ、チャレンジする意欲を育む。 「ベーシックⅠ」(1年生・週4日・25 分授業) 中学校までの国語・数学・英語の基礎的事項を学びなおし、学習の基礎・ 基本の定着と自主的・意欲的な学習習慣の定着を目指す。 ② 学校外の学修の単位認定 学校設定教科「学校外活動」として、「校外講座」「技能審査」「ボランティ ア活動」「就業体験活動」「スポーツ・文化活動」の5つの学校設定科目を設け、 生徒の活動の成果を単位として認定する校内規定を整備。 ③ 土曜講座(1~3年生・通年・国/数/英) 地域のNPO との連携で、自らの能力を伸ばしたいという生徒のために開講 された講座に参加させて、進路への意識を高め、その実現を図る。「校外講座」 として位置づけ、学校外の学修として積極的に単位認定をしていく。 ④ 体験活動(1・2年生の異年齢集団) 総合的な学習の時間「体験活動」は、生徒の人間関係調整能力や社会人とし ての望ましい態度を育成する。平成22 年度からは、地域の方々にも講師をお 願いし、科目内容の充実や部活動の活性化を図る。 オ キャリア部会 (ア) 取組み目標 キャリア教育を推進し、生徒の進路実現にむけた指導を充実させる。また、地 域の教育力を活かした体験的活動や学校外活動を推進し、生徒のコミュニケーシ ョン能力の育成を図る。 (イ) 具体的な取組みと効果 ① 言語リテラシーの向上 1年生全員に漢字検定を実施、漢字学習への関心意欲を高めた。

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写真 5 分野別進路説明会 ② 学校外活動の推進 昨年度、数名であったインターンシップも今年度は24 名になり、大学の講 座など校外講座に22 名、ボランティア活動等に7名と学校外活動の参加者が 増加している。カリキュラム開発グループに学校外の学修の単位認定の規定の 整備も依頼し、来年度から単位認定が実施可能となった。 ③ 分野別進路説明会 外部講師による「分野別進路説明会」 も今年度は全学年で実施した。 ④ 街の先生によるサマーセミナー 金沢区の協力によりサマーセミナー を実施、22 名の生徒が参加した。 ⑤ 企業人による出前講座 かながわ若者就職支援センターの事業「企業人による出前授業」を活用し、 NPO法人「コアネット」の協力で2年生を対象に、企業人OBが職業講話や スピーチの指導などを4回にわたって実施した。 カ 地域協働部会 (ア) 取組み目標 学校の特色を深め、地域に根ざし地域に開かれた学校づくりの推進を図る。 (イ) 具体的な取組みと効果 ① スポーツ体験教室(7/25) 夏休みに地域の小学生を対象とした本校生徒によるスポーツ教室を行って いる。今年度も150 名の小学生が参加した。 ② 体育・スポーツ公開講座(6/12・10/28) スポーツの専門家を招いて、生徒・保護者・地域の方を対象に公開講座を実 施している。今年度は第1回「スポーツ・健康と栄養」(殖田 友子 氏)、 第2回「トップアスリートのコンディショニング」(加藤 知生 氏)であった。 今後も広報活動を工夫し地域の方の参加を増やしていきたい。

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写真 6 丹沢湖クリーンウォーク (丹沢湖周遊道) ③ 地域懇談会(11/1) 今年は中学生の学校説明会および体験授業の日に設定し、学校の様子を見て いただいた。新たなしくみのクリエイティブ・スクールや釜利谷協議会に対す る期待の声が多かった。 ④ 丹沢湖クリーンウォーク(11/24) 昨年同様に釜利谷高校の有志生徒を 中心に金沢総合高校と連携した実行委 員が企画を進めた。今年度は横浜南地区 の7校と山北高校が加わり参加者も倍 増した。 ⑤ 環境整備事業(2/21) 保護者・生徒・職員の協力で学校内の「すのこ」をつくった。 キ 学校評価部会 (ア) 取組み目標 協議会の発足について、保護者・地域の方への周知方法・理解と協力をもとめ ていく方法・参加を促す方法の検討および協議会による学校評価の方法を研究す る。 (イ) 具体的な取組みと効果 ① 協議会設立についてのアンケート(11 月) (P23) 保護者と地域の方を対象に実施した。主な結果は以下のとおりである。 この結果でも分かるとおり、協議会の設立および保護者・地域住民が協議会に 参加することによる学校運営の工夫改善に期待する声は多い。 「そう思う」% アンケート内容 保護者 地域の方 釜利谷高校の教育や生徒の様子をもっと知りたい 90.8% 70% 地域や家庭の意向を反映させ学校を活性化したい 84.7% 75% 学校と地域の連携を深め一体となって子どもを育てたい 85.8% 65% 学校運営に協力・参加し教育活動に貢献したい 68.4% 45% 学校の収支、予算・決算の状況を知りたい 41.6% 35%

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写真 7 「釜利谷協議会」設立準備会 ② 「釜利谷協議会」設立準備会(2/27 ホテルキャメロットジャパン) 外部参加者:佐藤 晴雄(日本大学文理学部教育学科 教授) (敬称略) 小林 正稔(神奈川県立保健福祉大学 准教授) 矢向 實(横浜保育福祉専門学校 校長) 河野 卓也(こうの整形外科クリニック 院長) 岩崎 隆久(神奈川新聞社 社長室長代理・編集委員) 鈴木 節夫(釜利谷高等学校 学校評議員) 本 校 職 員:三辻校長・鈴木副校長・中西教頭・村上事務長 各部会担当の総括教諭6名 設立準備会事務局担当教諭3名 次 第 :平成20 年度の各部会における実践内容の報告と協議 釜利谷協議会設立にむけた準備と意見交換 内 容 :今年度6部会の取組みに関しては、各先生方の高い評価をいた だいた。また、日本大学佐藤教授より「学校運営協議会」の全 国的な動向、課題等についての講義があり、その後「釜利谷協 議会」設置要綱(案)P21

22

も協議し、本校にふさわしい 協議会のあり方、運営方法について貴重な意見を伺った。

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写真 8 おはよう昇降口 写真 9 多目的オープンスペース ク その他 (ア) 具体的な取組みと効果 ① 新たなしくみの広報活動 <特色地域連携グループ> クリエイティブ・スクールを理解してもらうための広報活動として、学校 説明会を従来の3回の他、土曜日に8回の臨時説明会を実施し、地区の説明 会もあわせて延べ1,753 名が参加者した。また、独自のリーフレット(4,000 部)や月2回の学校通信「とも綱」の発行、県内 144 校の中学校訪問など 広報活動に力を入れた。 ② コミュニケーションの重視 <生活安全指導グループ> 今まで以上に生徒や保護者とコミュニ ケーションを取ることを目的とし、毎朝 昇降口で生徒をむかえる「おはよう昇降 口」や「おはよう840」を実施した。 この積極的生徒指導の効果で特別指導も 例年の25%減少している。 ③ 学習環境の整備 <管理運営グループ> ラウンジに丸テーブルや椅子を置き、生 徒と教員が明るい雰囲気で面談や食事がで きる多目的オープンスペースを整備した。 また、今までの閉鎖的小部屋も丸テーブル やカウンターを設置し「ミニ・コムⅠ」「ミ ニ・コムⅡ」として、個別相談や進路指導、 学校説明などに利用している。 ④生徒の主体的活動と学校生活の環境づくり <生徒活動支援グループ> 生徒会行事の見直しとして文化祭・体育祭の毎年実施や球技大会を増やす方 向で検討中。また、環境意識を高めるペットボトルキャップは半年で20kg を 回収した。食育面でも冷凍食品販売機の来年度導入を考えている。 ⑤ クリエイティブ1期生の教育プログラム <PJ-21> 准担任制を導入してガイダンス体制を強化する。さらに3月中の「合格者説 明会」を2回に増やし、「入学前面談」も実施しながら入学直後の「宿泊研修」 に繋げる。また、週一回必修の「体験活動」で部活動の活性化も図る。

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3 研究のまとめ

(1)部会の活動について 先に述べた通り、平成19 年度の研究を通じて、本校のような都市部にある県立高等学 校における「地域」の捉え方は小中学校よりかなり広範囲であり、生徒の居住地も広範 囲にわたること、また、現状では「学校運営協議会」による人事権や予算編成権等の扱い が神奈川県では整理されていないことなどを踏まえ、全国に展開している小学校、中学 校のコミュニティー・スクール的学校運営の導入は現実的に難しいことから、それらとは 異なった組織、活動の研究が必要であることがわかった。そこで6つの「部会」を中心 とする「学校運営協議会のしくみ」を活用した本校独自の組織(「釜利谷協議会」)を構 成した。(P24) 平成20 年度は、これらの「部会」のありかたおよび具体的な活動の実践研究を行った。 その要点は次の通りである。 ①「部会」は、年間を通じ本校生徒の教育活動の企画・運営を行う。 ②「部会」を運営する事務局を校内の組織(校務グループ)に明確に位置づける。 ③「部会」の活動に「地域」の有識者や専門家を招き、年間を通じて本校の教育活 動に関わっていただく。(SSE、SSS、学力向上など) 本報告書は、これらの具体的な活動の実践内容を中心にまとめたものである。学校外 の人材を活用した教育実践の具体例として大きな成果が得られたと同時に、神奈川県の 「新たな学校のしくみづくり」であるクリエイティブ・スクールに向けた取り組みとし て、またキャリア教育の推進という視点からも本校の今後の大きな教育資源を蓄積する ことができたと言える。 (2)釜利谷協議会設立に向けた取り組みについて 2月の「釜利谷協議会設立準備会」においては、今年度の「部会」の活動に関わってくだ さった外部の人材の中から特に積極的に深いかかわりとご協力を得た方々にお集まりいただ き、今年度の実践内容に対する意見や評価を得ることができた。 その結果、学校運営協議会の活動が従来の学校評議員会の役割と同化しない工夫と同時 に、開かれた学校づくり推進のため協議会の「外部性」を保つ工夫も必要であることが わかった。そして、学識経験者・保護者・地域住民あるいは公募も含めた外部の人材に、年 間を通じて本校の教育活動に参加、具体的には6つの「部会」に顧問として加わっていただ き、その実践を踏まえながら本校における教育実践に直接関わった立場で学校を評価するし くみがもっとも本校に相応しいことが改めて確認できた。 また各「部会」の活動が、日常の教育活動や校務運営と密接に関連して実施できるよう、

(21)

写真 10 本校リーフレット 各「部会」の業務を所管する校務グループが明確であることが望ましいこともわかった。 (3)今後の課題 先にも述べたとおり、今年度は協議会の6つの部会の特色ある教育活動を進めてきた。 SSS部会では、サポートチームによるスタッフ会議も開かれ、本校におけるサポー トシステムの方向性が確認できた。今後は運動部を中心とした部活動への加入率の上昇 と本校職員の部活動指導に関わる時間の確保が課題であろう。 SSE部会では、小林正稔先生の全面的な協力の下、平成 21 年度新入生より実践プ ログラムの開始となる。年間4~5回のプログラムを効果的なものにするためにも、本 校職員の実践研修を通じて、ファシリテーション能力、コーチング能力、カウンセリン グ能力などを向上させるとともに、生徒に対する日常的な実践の積み重ねが重要となる。 キャリア部会の実践では昨年以上に、学校外活動や 外部の協力による体験的活動等が推進されてきた。た だ、学校外活動の多くが夏季休業中に実施されるので、 就職希望者等の事前指導や実施中の指導が難しく、改 善策の検討が必要である。また、地域に開かれたキャ リアセンターの設置については引き続きの調査研究を 行う。 学力向上部会では平成21 年度にむけて、学校設定科 目「チャレンジ」「ベーシック」などの柔軟な学びのシ ステムが整備・構築されてきた。「土曜講座」や「体験 活動」については、プログラム内容の充実と、運用面 での職員の共通理解が課題である。 地域協働部会においては、本校生徒や職員の地域の行事への参加や、地域施設におけ るボランティア活動の参加など、地域との交流を重視した具体的な活動を一層の推進が 求められる。 学校評価部会による学校運営協議会のしくみを活用した「釜利谷協議会」の検討は、 2年間の実践研究を経て進む方向が見えてきた。保護者・地域の方のアンケート結果でも 分かるとおり、協議会の設立および保護者・地域住民が協議会に参加することによる学校運 営の工夫改善に期待する声は多い。 一方、外部の人材が年間を通じ「部会」の活動に参加し、その実践を踏まえながら年間 6 回程度の協議会を開催するためには、謝礼や旅費などの予算措置を講ずる必要があり、 設置者である神奈川県による制度面での整備、財政面での援助が必要である。 今後は、協議会の発足と開催にむけた準備はもちろんのこと、各部会の事業計画案の 策定や協議会による学校評価の具体的な方法の検討をすすめ、「学校運営協議会のしく み」を活用した学校運営のありかたについて研究を続けたい。

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(23)

釜利谷協議会設置要綱(案)

(目的) 第1条 この要綱は、神奈川県立釜利谷高等学校(以下「本校」という。)が、学識経験者・ 地域住民・保護者など外部の人材と教職員の協働による特色ある教育活動の展開により、 本校生徒の学習意欲・学力・体力の向上や、社会性、職業観の育成などをはかるとともに、 本校の教育活動について学校外部の評価・意見を学校運営に取り入れ、釜利谷高校のめざ す「学校の新たなしくみづくり」を推進するための事業を円滑に実施するための組織の運 営に関し、必要な事項を定めることを目的とする。 (名称) 第2条 前条に定める組織を「釜利谷協議会(以下「協議会」という。)」と称す。 (所掌事務) 第3条 協議会は、次に定める事業の企画立案を行い、事業実施に係る関係機関との調整を 行うものとする。 (1)本校生徒の基礎学力の定着、学力向上に関すること (2)本校生徒のキャリア形成、職業観の育成、将来の進路選択に関すること、 (3)本校生徒の人格形成、人間関係形成能力および社会性の向上に関すること (4)本校におけるスポーツ振興および本校生徒の健康管理に関すること (5)地域住民、保護者と本校生徒、教職員との連携、協働に関すること (6)本校の学校経営および学校運営の工夫改善および学校評価に関すること (部会) 第4条 上記の事業の企画立案を行い、事業実施に係る関係機関との調整を行うため、協議 会に次に定める部会を置き、それぞれの事務担当を次の通り定める。 (1)学力向上部会 (カリキュラム開発グループ) (2)キャリア部会 (キャリアガイダンスグループ) (3)SSE部会 (生活安全グループ) (4)SSS部会 (生徒支援グループ) (5)地域協働部会 (地域特色グループ) (6)学校評価部会 (管理運営グループ) (顧問) 第5条 各部会にはそれぞれの業務の必要に応じて、地域代表者、保護者、学識経験者など 学校外部の人材による顧問を置く。 2 顧問が部会を兼任することおよび年度を越えて留任することはこれを妨げない。 (構成) 第6条 協議会は、それぞれ次の者をもって構成するものとする。 (1) 本校職員(校長、副校長、教頭、事務長、総括教諭) (2) 6部会の顧問の中から代表顧問各1名、計6名 (3) 地域・保護者代表2名 (4) その他会長が必要と認めた者 2 代表顧問は各部会の顧問の中から、会長が委嘱する。

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(役員) 第7条 協議会にそれぞれ次の各号に掲げる職務を行う役員を置き、それぞれ当該各号に定 める者をもって充てるものとする。 (1)会長 協議会の会務を代表する。当面、校長をもって充てるものとする。 (2)副会長 会長の職務を補佐するとともに会長不在の際は、会長を代理するものとし、副校長も って充てるものとする。 (協議会の開催) 第8条 協議会は、会長の招集により年6回程度開催し、次の各号に掲げる事項を審議、決 定するものとする。 (1)要綱の改廃に関すること。 (2)顧問および代表顧問の選任に関すること。 (3)協議会および各部会の年度別事業計画に関すること。 (4)その他、協議会の運営に関し特に重要なこととして幹事会で認めたこと。 2 上記のほか、協議会の所掌事務を行うために必要な情報の提供及び交換を行うことを妨 げない。 3 前2項を円滑に行うため、協議会構成員以外の者の出席を求めることができるものとす る。 4 協議会の議長は、会長が務めるものとする。 (幹事会) 第9条 協議会に幹事会を置く。 2 幹事会は各部会を所掌するグループの総括教諭をもって構成するものとする。 3 幹事会に幹事長を置き、幹事会を総括するものとし、幹事会の構成員である総括教諭の うち会長の推薦による1名をもって充てるものとする。 4 幹事会は、幹事長の招集により随時開催するものとし、次に掲げる事項を審議、決定す るものとする。 (1)協議会の議案の調整に関すること。 (2)事業実施にかかる各部会相互および関係機関との調整に関すること。 (3)所掌事務を行うために必要な経費の負担に関すること。 (4)その他、協議会の運営に関し特に重要であると認めたもの。 5 上記のほか、協議会の所掌事務を行うために必要な情報の提供及び交換を行うことを妨 げない。 6 前2項を円滑に行うため、幹事会構成員以外の者の出席を求めることができるものとす る。 7 幹事会の議長は、幹事長が務めるものとする。 附則 この要綱は、平成○○年○月○○日から施行する。

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釜利谷みらい会議(仮称)について アンケート集計結果

設問1:釜利谷高校がどのような教育を行っているか、生徒がどのように学んでいるかを知りたい 設問2:釜利谷高校の収支、予算・決算の状況を知りたい 設問3:釜利谷高校はどうあるべきか、子供にとってより良い教育とは何かを話したい 設問4:学校運営や教育活動に、地域や家庭の意向を反映させ、釜利谷高校を活性化したい 設問5:学校運営に協力あるいは参加し、釜利谷高校の教育活動に貢献したい 設問6:地域の教育力を学校教育に役立て、地域の活性化につなげたい 設問7:学校と地域の連携をもっと深め、地域・学校が一体となって子供たちを育てたい 設問8:釜利谷高校の教職員や生徒の地域の行事への参加、ボランティア活動等を推進してほしい 保護者(260名) 30.8% 5.4% 20.0% 26.2% 6.9% 16.2% 27.7% 25.8% 60.0% 36.2% 63.5% 58.5% 61.5% 61.5% 58.1% 56.2% 6.5% 46.2% 11.9% 10.4% 20.8% 12.7% 7.7% 12.3% 2.3% 11.5% 4.6% 5.0% 8.1% 7.7% 5.0% 4.2% 0.4% 0.8% 0.0% 0.0% 2.7% 1.9% 1.5% 1.5% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 設問1 設問2 設問3 設問4 設問5 設問6 設問7 設問8 とてもそう思う まあまあそう思う あまり思わない 特に関心はない 未回答 地域住民(20名) 35.0% 20.0% 30.0% 25.0% 10.0% 25.0% 30.0% 30.0% 35.0% 15.0% 30.0% 50.0% 35.0% 45.0% 35.0% 45.0% 15.0% 35.0% 25.0% 15.0% 35.0% 20.0% 25.0% 20.0% 15.0% 30.0% 15.0% 10.0% 20.0% 10.0% 10.0% 5.0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 設問1 設問2 設問3 設問4 設問5 設問6 設問7 設問8 とてもそう思う まあまあそう思う あまり思わない 特に関心はない

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組織概要図

「学校運営協議会のしくみ」を活用します

地域力・家庭力を生かして様々な部会を計画し、ボランティアとして参画する各プロジェク トの部会が具体的な取り組みを進めるよう、下のイメージ図を検討しています。 神 奈 川 県 教 育 委 員 会 釜利谷高等学校 釜利谷協議会 保護者・地域代表・学識経験者 公募委員 学 校 評 価 部 会 S S E 部 会 S S S 部 会 キ ャ リ ア 部 会 委 員 地 域 ・ コ ミ ュ ニ テ ィ ― 校 長 学校運営の 基本方針 評価 「学校運営協議会のしくみ」の活用の効果 ◆ 地域・保護者の声が集約された形で直接校長に届き、学校運営に反映されます。 ◆ 部会での様々な取り組みを通して、地域との交流が増え、新たな地域とのコミュニケ ーションができると共に相互の信頼関係を築くことができます。 ◆ 共に学校づくりを行うという目的意識を持ち、学校・家庭・地域が相互に高め合う関 係を構築することができます。 学校運営 教育活動 授業評価 P D C A 指導・助言 地 域 協 働 部 会 学 力 向 上 部 会 情報発信 学校運営への 参画・支援 教育関係者 学識経験者 第三者評価 学校評価 支 援 説明・承認 意見 説明・意見

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県立釜利谷高等学校プロジェクトE(

SSS)スポーツセミナーⅡ

入場無料 定員250 名 部活動をがんばる中・高校生には、監督やコーチはもちろんさまざまなサポートが必要だと考えます。 今回、中・高校生アスリートのためにセミナーを実施いたしますので、是非ともご参加ください!

日時:平成 20 年 8 月 5 日(火) 14:00 ~ 17:00

会場:横浜市立大学カメリアホール

(京浜急行 金沢八景駅下車 徒歩

5 分)

*駐車場ありません。お車でのご来場はご遠慮ください。

プログラム

司会: 久保 弘毅 (元 tvk アナウンサー、現スポーツライター) 13:30~ 受付 14:00~14:05 開会挨拶 (県立釜利谷高等学校副校長:鈴木 満) 14:05~14:20 セミナー1

釜利谷高校SSS(スポーツサポートシステム)の紹介

担当: 室野 敏朗 (本校教諭) 14:20~15:05 セミナー2

「私のアイデンティティーを高めたボウリング

(写真提供:新杉田ボウル)

~ストライクにかけた青春~」

講師: 山本 勲 (本校卒業生 プロボウラー 全日本選手権 2 年連続優勝) 休 憩 15:15~16:00 セミナー3

「オリンピックと私の中・高校生活」

講師: 永田 睦子 (バスケットボール アトランタ・アテネオリンピック2大会出場) 16:00~16:30

クリエイティブ・スクール、平成 21 年度入試説明

担当: 黒滝 敏明 (本校教諭) 16:30~17:00

進路個別相談

参加御希望の方は、所定の用紙をFAXされるか、 電話で直接お申し込みください。入場は無料です。 なお、定員になり次第締め切らせていただきます。 お問い合わせ 神奈川県立釜利谷高等学校 TEL:045-785-1671 FAX045-786-4188 担l当:副校長 鈴木 満

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山本 勲(やまもと いさお)横浜市出身。

県立釜利谷高校卒業生。3歳でボウリングを始め本校在学中に、

全日本メンバー入りを果たす。

05 年男子では初の一次・二次実技

免除でプロとなりその年、新人にしてランキングトップに立つ。

先の全日本プロ選手権でも

2 連覇を果たした。現在日本プロボウ

リング協会ポイントランキングもトップを独走中。サウスポーか

ら繰り出される、正確無比なボールコントロールが持ち味。

(株)アメリカンボウリングサービス所属。新杉田ボウルにて本校

の生涯スポーツ授業を担当。

(写真提供:新杉田ボウル)

久保 弘毅(くぼ ひろき)奈良県出身。

1995 年 tvk に入社し、薬剤師国家資格を持つ異色のアナウンサー

として同局が制作する番組で

MC などを務めた他、高校野球など

スポーツ中継の実況なども担当した。

05 年退社後はスポーツライ

ターとして活動中。主な著書として、

「FLY HIGH!―宮崎大輔 もっと高く―」

(グローバル教育出版)等がある。

永田 睦子(ながた むつこ)長崎県出身。

純心女子高校からシャンソン化粧品に入社し、主力選手として活

躍。

05 年-06 年Wリーグで 2 年連続MVPを獲得。全日本メン

バーとしてもアテネ・アトランタオリンピック

2 大会出場。ベス

5(8 年連続 9 回)、得点ランキング 1 位(6 年連続 6 回)とい

う輝かしい実績を残す。

06 年のシーズンを最後に引退。現在、永

田睦子の『

MIRA’CLE BASKETBALL SCHOOL』などを開催。

解説者としても活躍中。

講師・スタッフ紹介

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飛ぶことは未来をつくること」

義足のハイジャンパー 鈴木徹さん

○部活に熱中していた高校の卒業前に起こした自動車事故‥‥

鈴木さんは中学校、高校とハンドボール部。高3の国体では全国3位になり、筑波大学への推薦入学が決ま っていた。 部活を引退し、練習から開放されたとき、校則で禁止されている運転免許をとった。平成11年2月24日、 その日も友達と遊び、眠い目をこすりながら車を運転し帰宅する途中、ガードレールに激突してしまった。ち ょうど高校の卒業式の1週間前のことでした。

○右足切断と言われたが‥‥

気づいたとき、右足は痛いというより熱く、ひざから下はつながってはいなかった。運びこまれた病院で右 足をつなげてもらったが、お医者さんから「1週間が勝負。その間に足に血が通えば元にもどるが、ダメなら 切断します」と言われた。3、4日経っても、足は悪くなっていく感じで、自分でも厳しいかなと思った。そ の夜、カーテンを締め切って一人泣きながら考えた。現実は受け入れがたかったが、事故はすべて自分のせい。 切断することになっても受け入れようと。その時は不思議と、義足でもハンドボールはできるという気持ちに なった。

○義足でハンドボールに復帰しようと思っていた‥‥

義足ができたら、すぐに歩いて、走れると思っていた。ところが、松葉づえで歩くのがやっと。足を切断し たときよりショックだった。しかし、3カ月後にはバランスを崩しながらも、補助具を使わずに歩けるように なった。義足は、一にも二にも訓練。やればやった分だけ返ってくる。 早く義足を付けてハンドボールに復帰しようと思っていましたが、「100m走ってみたら 20 秒かかったんで す」。高校時代の記録は11 秒そこそこでしたから、これは厳しいなと思った。それでふと脇を見たら高跳びの セットが置かれていたんです。で、何の気なしに跳んでみたら1m65cm を超えた。これはもう、やるしかな いじゃないですか。

○自分が一番輝ける場所は‥‥

義足になって初めて本当の痛みというものを知りましたし、足が無くなったからこそ、自分はここまで来れ た。いま仮に右足が元通りになると言われても、『要らない』と、僕は言います。足がない自分が自分。血は通 っていないけど、義足が自分の足。義足には限界がないと信じているから。 自分が一番輝ける場所はスポーツ。夢をかなえるには、待っているだけではダメ。それに向かって、長く努

25 周年記念講演(1月 20 日) 講演者

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学力向上部会(カリキュラム開発グループ) 研究詳細

1 はじめに 平成 19 年6月に公布された学校教育法の一部改正により、教育基本法の改正を踏まえて、小・中・高等 学校等において、「生涯にわたり学習する基盤が培われるよう、基礎的な知識及び技能を習得させるととも に、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくみ、主体 的に学習に取り組む態度を養うことに、特に意を用いなければならない。」と定められた。 学習指導要領では、学力の重要な要素は、 ① 基礎的・基本的な知識・技能の習得 ② 知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等 ③ 学習意欲 であると示されている。 2 生徒の学力の現状 PISA調査や全国的に行われた各種調査では、「基礎的・基本的な知識・技能の習得については、個別 には課題のある事項もあるものの、全体としては一定の成果が認められる。しかし、思考力・判断力・表現 力等を問う読解力や記述式の問題に課題がある。」という結果報告がでている。 本校に入学してくる生徒の多くは、多くの可能性を秘めながら、これまでは持てる力を必ずしも十分に発 揮しきれず、基礎的・基本的な知識・技能の定着も十分とは言えない。 そこで、高校入学を期に、自己の将来を切り開くため、これまで以上に学習への意欲を高めさせ、基礎学 力や社会性を身に付けさせるとともに、有意義な高校生活を送ることができるよう、生徒一人ひとりの状況 に対応し、きめ細かな教育展開を行うことが必要である。 3 本校が育てたい生徒像 これからの社会生活をよりよいものにする意欲と、他者とのかかわりを大切にしながら、主体的に学び、 考え、行動する「社会実践力」を育むため、本校では次の(1)~(3)の力を身に付けた生徒を育てるこ とをめざす。 (1)社会生活を送るうえで必要な基礎・基本の学力を身に付けた生徒 (2)自らの生涯にわたる生活のあり方を考え、自らの将来像を描き、資格取得や進路の選択ができる生 徒 (3)社会人としての規範意識を身に付け、自己有用感と他者との共生を基盤とした人間関係を構築する 力をもち、社会人として自立し、積極的な社会参加ができる生徒 4 教育の展開 育てたい生徒像を目指し、本校では教育課程の新たなしくみとして、次の6項目を実現する教育課程を編 成する。 (1)「わかる授業」の展開・学習意欲向上のための工夫 (2)進路への意識を高めるための工夫 (3)自らの生活を考える意識を高める工夫 (4)体験活動の充実

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(5)特別活動等の活性化の工夫 (6)社会生活における協働意識を高める工夫 表1 教育課程の新たなしくみ 5 教育課程 項 目 内 容 対応科目等 ①すべての学習活動を1クラス 30 人以下で構成し実施 ・7クラス規模(280 名)を 10 クラス展開 ②学年や科目に応じた少人数の 学習集団での授業展開 ・選択科目、総合的な学習の時間等で少人数の学習集 団での授業展開の実施 ・1年次の「情報」や「ベーシックⅠ」「チャレンジ」 におけるTTによる授業 ③基礎から積み上げる学校設定 科目(ベーシック)の設置 ・1年次に学校設定科目「ベーシックⅠ」の設置 ・2・3年次で「ベーシックコース」の設置 (1)「わかる授業」の展 開・学習意欲向上 のため工夫 ④50 分にとらわれない授業の一 部実施 ・1年次「チャレンジ」、2年次「一般常識」(ベーシ ックコースのみ)の設置 ・1年次「ベーシックⅠ」、2年次の「ベーシックⅡ」 (ベーシックコースのみ)の設置 ⑤資格が取得できる力を育成す る科目の設置 ・1年次に漢字検定受検に挑戦する科目「チャレンジ」 を設置 (2)進路への意識を高 める工夫 ⑥土曜日や長期休業期間に進路 実現のための特別講座の開講 ・土曜日や長期休業期間に進路実現のための講座を開 講 ・2・3年次は、ベーシックコースとアドバンストコ ースを設置 (3)自らの生活を考え る意識を高める工 夫 ⑦担任とのコミュニケーション の確保、充実 ・1年次の「チャレンジ」「ベーシックⅠ」は担任・ 准担任のTT で実施 (4)体験活動の充実 ⑧社会体験、職場体験、インタ ーンシップの実施 ・学校外における学修(校外講座、技能審査、ボランティ ア活動、就業体験活動、スポーツ・文化活動)について の単位認定の実施 (5)特別活動等の活性 化の工夫 ⑨スポーツサポートシステムに よる部活動の活性化 ・1・2年次合同で行う「体験活動」の中で、スポー ツに関する科目やスポーツサポートシステムの導 入 (6)社会生活における 協働意識を高める 工夫 ⑩社会人として望ましい態度を 育成する学校設定科目の設置 ・1・2年次合同で行う「体験活動」の設置

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図1 教育課程表 1年 自由 選択 集中 講座 保 健 チャ レ ン ジ 体 験 活 動 キ リ ア 学 習 野 外 活 動 ( ス キー ) 1 1 1 1 0~1 1 29~30 2年 〈ベーシックコース〉 文 章 表 現 保 健 一 般 常 識 体 験 活 動 キャ リ ア 学 習 野 外 活 動 ( ス キー ) 野 外 活 動 ( キャ ン プ ) 1 1 1 2 1 1 0~1 0~1 1 28~30 〈アドバンストコース〉 文 章 表 現 保 健 体 験 活 動 キャ リ ア 学 習 野 外 活 動 ( ス キー ) 野 外 活 動 ( キャ ン プ ) 1 1 1 1 0~1 0~1 1 29~32 3年 〈ベーシックコース〉   必修 科目 総合 学習 キ リ ア 学 習 野 外 活 動 ( ス キー ) 野 外 活 動 ( キ ン プ ) 1 0~1 0~1 1 20~30 〈アドバンストコース・文型〉 必修 科目 総合 学習 キャ リ ア 学 習 野 外 活 動 ( ス キー ) 野 外 活 動 ( キャ ン プ ) 1 0~1 0~1 1 20~30 〈アドバンストコース・理型〉 必修 科目 総合 学習 キ リ ア 学 習 野 外 活 動 ( ス キー ) 野 外 活 動 ( キ ン プ 必修科目 総合学習 合 計 H R 自由選択科目 集中講座 合 計 H R 自由選択科目 集中講座 合 計 自由選択科目 集中講座 自由選択科目 総合学習 必修科目 集中講座 集中講座 合 計 自由選択科目 21年度入学生教育課程表 必修選択科目 数 学 B   物理Ⅱ   生物Ⅱ   化学Ⅱ 体 育 現 代 文 日 本 史 A 現 代 社 会 数 学 Ⅲ 国語 地歴 公民 数学 理科 保健体育 英語   物理Ⅱ(4)   生物Ⅱ(4)   化学Ⅱ(4)   数学C(2)   英語語法理解(2)   情報総合(2)   生涯スポーツ(2) など リー ディ ン グ 4 3 0~8 必   修   科    目 自由選択科目 3 4 2 2   国語表現Ⅰ(2)   古典購読(2)   発達と保育(2)   フードデザイン(2)   情報総合(2)   英語語法理解(2)   テーマ日本史(2)   テーマ世界史(2)   生涯スポーツ(2) など 現 代 文 日 本 史 B 現 代 社 会 国語 地歴 公民 保健体育 体 育 リー ディ ン グ ラ イ ティ ン グ 英語 現 代 文 0~8 必   修   科    目 自由選択科目 2 2 2 3 3 2 2 2 国語 地歴 公民 数学 理科 保健体育 英語   国語表現Ⅰ(2)  発達と保育(2)   フードデザイン(2)   情報総合(2)   英語語法理解(2)   声楽(2)   美術Ⅲ(2)   生涯スポーツ(2)   スポーツ探究(2) など 実 用 英 語 2~3 必   修   科    目 自由選択科目 H R 国 語 常 識 日 本 史 A 現 代 社 会 実 用 数 学 ク リ エ イ テ ブ ・ サ イ エ ン ス 体 育 3 2 2 4 3 2 3 3 アドバンスト 物理Ⅰ(3)生物Ⅰ(3) 総合英語(2) 生涯スポーツ(2) 音楽Ⅱ(2) 美術Ⅱ(2) 書道Ⅱ(2) オーラルⅠ(2) 情報C(2) など 現 代 文 数 学 A 化 学 Ⅰ 体 育 英 語 Ⅱ 家 庭 総 合 ①古典講読 ②世界史A ①世界史B ②数学Ⅱ 必        修        科        目 必修選択科目 H R 合 計 国語 数学 理科 保健体育 英語 家庭 3 3 2 2 3 2 2 3 生涯スポーツ (2) 情報C(2) 音楽Ⅱ(2) 美術Ⅱ(2) 書道Ⅱ(2) オーラルⅠ (2) 古典講読 など 現 代 文 世 界 史 A 数 学 A 化 学 Ⅰ 体 育 英 語 Ⅱ 家 庭 総 合 ベーシックⅡ 必        修        科        目 H R 国語 地歴 数学 理科 保健体育 英語 家庭 ベーシック 2 2 2 3 2 3 2 3 2 3 必         修         科         目 H R ベー シ ク Ⅰ 国 語 総 合 地 理 A 数 学 Ⅰ 理 科 総 合 B 体 育 芸術 家庭 情報 地歴 数学 理科 保健体育 学校設定科目 総合学習 国語 情 報 A 芸 術 ( 音 美 書 ) Ⅰ 英 語 Ⅰ 家 庭 総 合 合 計 英語

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図2 時間割 月 火 水 木 金 月 火 水 木 金 月 火 水 木 金 2 2 2 3 3 3 4 4 4 5 5 5 6 6 6 月 火 水 木 金 月 火 水 木 金 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 月 火 水 木 金 1 2 3 4 5 6 アドバンストコース・文型 アドバンストコース・理型       21年度入学生時間割(案)           ベーシックコース 3年 1 アドバンストコース 1年 1 2年 1 ベーシックコース チャレンジ:  漢検受検対策  15分×4日 ベーシックⅠ:  英数国の基本  25分×4日 体験活動:  1・2年合同授業 必修選択:  2単位 体験活動:  1・2年合同授業 ベーシックⅡ:  英数国理社の基本  25分×4日 一般常識:   15分×4日 必修選択:  2~4単位 自由選択:  8単位 自由選択:  8単位 自由選択:  4単位 体験活動:  1・2年合同授業

参照

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