TechniCom の Delphi Expert Technique による
Autodesk Inventor Professional 2011 と
SolidWorks Premium 2010 の
機能比較
ホワイトペーパー: TechniCom Group、Raymond Kurland
2010 年 8 月 TechniCom Group LLC 179-9 Rte 46W #175 Rockaway, NJ 07866 (973) 794-3356 www.technicom.com www.cad-portal.com ブログ: raykurland.wordpress.com Twitter: technicom
Inventor Professional と SolidWorks の比較 目次 要旨 背景 結果のまとめ 詳細結果からの抜粋 BIM (ビルディング インフォメーション モデリング) プラスチック パーツの設計 配管および配線システム メカトロニクス 相互運用性 ミックス モデリング デザイン オートメーション データ管理とコラボレーション 結論 著者について 率直に言って、結果には驚かされました。 Inventor は 15 のカテゴリのすべてで SolidWorks よりも高い評価を得ました。 調査の対象としたすべての領域において、 Inventor Professional は、SolidWorks Premium と同等、またはそれを凌ぐ機能 であると評価されました。 私たちは機能に関する 161 の質問で、15 の機能領域を比較しました。エキスパート ユーザたちは、それぞれの機能の性能を 0 から 5 までの数値で評価しました。
要旨
TechniCom は Delphi Expert Analysis と 呼 ば れ る 手 法 を 使 用 し て 、 Autodesk Inventor Professional 2011 と SolidWorks Premium 2010 の 15 の機能領域を比較しました。私たちは、主要な 15 の機能領域の比較に、機能 に関する 161 の質問で構成されたアンケートを使用しました。両製品について、 各ソフトウェア製品を担当する 4 人のエキスパートで構成されたチームによっ て、各製品のパフォーマンスがどのくらい良かったかという質問に対する評価が 行われました。質問は、TechniCom のアナリストによって独自に選択されたも のです。私の予想では、機能に関する質問が特定のベンダーや製品に有利に 働くことはないと思われました。 率直に言って、結果には驚かされました。Inventor は 15 のカテゴリのすべて で SolidWorks よりも高い評価を得ました。これは全くの予想外です。 私たちはこれを、Inventor ファミリの広範な機能によるものであると考察してい ます。オートデスクはこの数年、前途有望なテクノロジーの買収および社内での テクノロジー開発によって、Inventor 製品ラインを大幅に拡張しています。その 例が、Algor および Moldflow の買収です。買収するのみでなく、これらの製 品は Inventor コア製品に継続的に統合されています。その結果、Inventor は 多機能のソリューション セットとなりました。Inventor は、BIM、プラスチック パーツ設計、金型設計とツーリング、配管および配線システム、およびメカトロニ クスにおいて SolidWorks を大きく引き離しました。それほどまでの差はないに せよ、相互運用性、図面作成、ミックス モデリング、ビジュアライゼーション、お よびデザイン オートメションにおいても Inventor はリードしています。パーツ モデリング、データ管理、シミュレーション、シート メタル、およびアセンブリ モ デリングといったその他の領域では、2 つのシステムはほぼ互角でした。 私 た ち は 今 回 の 調 査 の 対 象 と な っ た す べ て の 領 域 に お い て 、 Inventor Professional は SolidWorks Premium の機能と互角またはそれ以上に達し ていると結論しました。その理由は、Inventor が買収したテクノロジーの多くを Inventor 製品ラインにしっかりと統合したこと、およびオートデスクが積極的に 新しいテクノロジーの追求と取り込みを継続していることの両方であると私たち は考えます。しかし、両製品ともに完璧とはいえず、多くの領域に改良の余地が あります。 これらの結果をふまえると、製品開発システムの選定の際には Inventor Professional を候補としてぜひ検討すべきです。
背景
こ の プ ロ ジ ェ ク ト の ク ラ イ ア ン ト で あ る オ ー ト デ ス クは 、 Autodesk Inventor Professional 2011 の機能を SolidWorks Premium 2010 と比較した、独自の 分析を望んでいました。プロジェクトの範囲を限定するため、私たちは 15 の機 能領域を比較することにしました。Delphi Expert Analysis という技法を採用し、 これに従って各ソフトウェア製品の 4 人のエキスパートからなるチームの編成、 準備、雇用、および管理を行いました。Delphi Expert Analysis の詳細につい ては、次のページで説明します。これらのエキスパートには、機能に関する 161 の質問で構成された詳細なアンケートに、該当する製品がそれぞれの機能にど のくらい適していたかについての評価と、その説明としてコメントを記入して答え てもらいました。 比較の対象となっている一方の製品のメーカーの出資によって行われているた め、この分析の公平さに疑問を持つ読者もいるかもしれません。比較する機能 の選択にはある程度の偏りはがあることを認めざるを得ませんが(特に BIM に おけるメカニカル設計のメリットに関する機能)、比較の対象として選択されたす べての機能領域は重要なものばかりです。機能領域が決定したところで、Inventor Professional と SolidWorks の比較
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MCAD システムを選択するための情報が 必要なユーザおよび団体は、2010 年 5 月に発行され、www.cad-portal.com で
公開されている
「TechniCom’s Guide to Selecting a Mechanical CAD System for Small and Medium Businesses (SMB)」を参照して
ください。
TechniCom の Delphi Expert Analysis について このアプローチを使用したこれまでの実績 から、望ましい結果を確実に得られる方法 で あ る こ と が 示 さ れ て い ま す 。 Delphi Expert のアプローチは、単純に特性や機 能を分析するのではなく、独立した外部エ キスパートの意見に基づくもので、エキス パートたちは TechniCom が用意した一 連の質問に対する評価とコメントを記入し ていきます。確実に正しい分析を得るため には、最適な質j問を作り上げることが必要 です。評価の対象となる 2 つのシステム について、それぞれ 4 人のエキスパート に依頼しました。両グループのエキスパー トのバックグラウンドはほぼ同じです。私た ちは各エキスパートに質問を提示し、進捗 をしっかりと監視しながら、他のエキスパー トの評価と同様のレベルで評価が下される ように協力して作業にあたりました。それぞ れのエキスパートは、他のエキスパートの 結果を示したレポートを受け取ってから、最 終的な評価を行います。このことが、結果 を標準化するうえで非常に効果的でした。 機能に関する 161 の質問に対しては、そ れぞれの評価の根拠に関するコメント付き で主観的な評価をつけてもらいました。スコ アは 0 から 5 までで、5 が最高、0 は不 可能であることを示します。スコアが 5 で あれば完璧だという評価であるとみなすこ とができ、評価の対象となっている質問が すべての要件を満たし、将来の要件に合わ せて拡張できることを表します。5 の評価 がつけられることはめったにありません。 TechniCom のアナリストが独自に、実質上オートデスクの干渉のない状態で 質問を選択しました。結果的に、私たちは 2 つの製品についての独自の評価 を行ったこととなります。私の予想では、機能に関する質問が特定のベンダーや 製品に有利に働くことはないと思われました。 Delphi Method では必ず行うことですが、私たちはさらに、最初の評価の後に 各エキスパートが自分自身の評価とコメントを他のエキスパートと比較する機会 を持つことで、エキスパート間の偏りを低減しました。
機能領域と質問の内容
私たちは 15 の機能領域の重要性には重み付けをしていません。これと同様 の分析をするユーザは、自分たちの組織にとって特定の機能領域を他の機能 領域よりも重要視し、それぞれの領域に独自の重み付けをすることでしょう。 この分析にとって重要なのは、製品の機能に焦点を合わせた 161 個の質問の リストです。これらの機能に関する質問を、各システムに 4 人、合計 8 人のエ キスパートに送信し、意見を求めました。これらの質問は、図 2 に示した 15 の機能領域に分かれます。調査期間を妥当なものにするため、それ以上の機 能領域は追加しないことにしました。私たちは、これらの機能領域が CAD シス テムの能力の広範で客観的な評価を表すものであると信じています。比較した製品
どちらのシステムにも広範なアドインや他社製製品が用意されているため、今回 は特定の製品およびパッケージを次のように指定しました。そして、ソフトウェア を、通常のインストールで使用可能なものだけに制限しました。そのリストは以 下の通りです。オートデスク ソフトウェア: Inventor 2011 Professional Suite (Inventor Fusion 搭 載 ) 、 Autodesk Vault for Workgroups 、 AutoCAD Electrical 、 Inventor Publisher、Showcase
SolidWorks ソ フ ト ウ ェ ア : SolidWorks 2010 Premium 、 SolidWorks Workgroup PDM、SolidWorks PhotoView 360、3DVIA
他社製製品は一切含みません。また、使いやすさ、価格、および上記リストに含 まれないソフトウェアは評価の対象外です。
アプローチ
両ソフトウェア システムの評価を作成するために、私たちは評価の対象となる 2 つのシステムについてそれぞれ 4 人のエキスパートを採用して、アンケート に答えてもらいました。1 人のエキスパートが評価するのは 1 つのシステムに ついてのみです。TechniCom はエキスパートたちの意見を確認し、全員がそれ ぞれの質問に対して同レベルの評価ができるようにエキスパートたちと協力して 作業にあたりました。評価のランクは 0 から 5 まで、5 が最高の評価となりま す。さらに重要なのは、それぞれの評価にはその根拠をコメントとして記入して もらったことです。照合と中間報告の作成の後、私たちはエキスパートに評価を 再送信してレビューをしてもらいました。さらに今回は、同じソフトウェア製品に関 する他のエキスパートの評価をすべてのエキスパートに見てもらいました。これ により、結果の一部を非常にうまく標準化することができました。 この評価に関して特定の業界指向は一切ありません。TechniCom は、第一に その製品の使用経験、第二に MCAD 業界全般での経験に基づいてエキス パートを選択しました。Inveentor Profess
結果の
下図は、最 項目につい の評価者に 図 1 – スコ 驚くべき結果 を上回って べての結果 私たちはこ ます。オー テクノロジー 例が、Algo 品は Inven より多機能 設計(5)、シ ば明らかで イレクト モ ローチが受 リングに対 Labs によっ Inventor は 領域で So (ビルディン リューション 改善の余地 を考察して 能の欠落(抜 欠落が、機 sional と Soのまとめ
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13 (配管および配線システム)、および 14 (BIM)について存在することを発見し ました。Inventor は機能領域 5 (プラスチック パーツ設計)においてもっとも優 秀な評価を得ています。次に評価が高かったのは機能領域 9 (ビジュアライ ゼーション)、10 (デザイン オートメーション)、12 (金型設計とツーリング)、およ び 14 (データ管理)です。SolidWorks が僅差で Inventor に続いたのは、機 能領域 1 (パーツ モデリング)、2 (アセンブリ モデリング)、3 (シミュレーション)、 6 (シート メタル設計)、および 15 (データ管理)でした。 機能領域 Inventor Professional のスコア SolidWorks Premium のスコア IP と SW が 僅差 (12% 以内) IP が優れて いる (12~30%) IP が圧倒的 に優れている (30% 以上) 14. BIM (ビルディング イン フォメーション モデリング) 2.3 0.8 ○ 5. プラスチック パーツ設計 (成形パーツの設計と分析) 3.6 2.3 ○ 12. 金型設計とツーリング 3.0 2.1 ○ 13. 配管および配線システム 3.0 2.1 ○ 11. メカトロニクス/複数分野に またがるコラボレーション(電気 設計と機械設計) 2.3 1.7 ○ 7. 相互運用性 3.4 2.6 ○ 8. モデル/図面作成(図面およ び技術文書の作成) 2.2 1.8 ○ 4. ミックス モデリング(パラメ トリック モデリングとダイレクト モデリングの混用) 3.2 2.7 ○ 9. ビジュアライゼーション 3.4 2.9 ○ 10. 設計の自動化 3.4 2.9 ○ 1. Part Modeling 2.8 2.5 ○ 15. データ管理とコラボレー ション 3.0 2.7 ○ 3. シミュレーション(設計の確 認と分析) 2.6 2.4 ○ 6. シート メタル設計 2.9 2.8 ○ 2. アセンブリ モデリング 3.1 3.0 ○ 図 2 - スコアの結果表、高評価と低評価の差異の割合によるランク付け 同 じ デ ー タ を 別 の 観 点 か ら 考 察 す る こ と も で き ま す 。 各 行 は 、 Inventor Professional (IP)と SolidWorks Premium (SP)との相違の割合の降順に並べら れています。2 列目と 3 列目は、それぞれの機能の平均スコアを表します。左 端の列に表示されている数字は、図 1 に示した機能領域を指しています。
詳細結果からの抜粋
完全なプロジェクト レポートからコメントを抜粋して、重要度の高い詳細の一部を ここにご紹介します。このセクションも図 2 と同じように降順で、スコアの評価の 偏差が大きかったものから小さかったもの(またはほぼ違いがなかったもの)へと 順番に挙げていきます。簡潔にするため、このセクションで取り上げるのは一部 の機能に限定しています。Inventor Professiona
Invento
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オートデスク 合は密接で SolidWorks います。質問 維持しながらプラスチッ
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両システムと いますが、In ています。 質問 13.05 を認識してい ます。「Inve 義すると、In 複数の Solidメカトロニク
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ら BIM までの では Invento 非常に限定され ンとの関連付 する質問です。 このスコアに表 差をつけてリー 供している 能と、製造プロ 機能が用意され るという点で や配管上の制 うにコメントし きます。制約を 」 メントしています している、PLC とバス、スイ 差別化要因と ま す 。 「 AutoC なエンクロー entor と連携は のコンポーネン D Electrical で トを使用するこ きます。AutoC ます。」 点を超えてい いにあります。 レーションに関 私たちの意見で る制御システる
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