大規模地震発災時の業務継続計画
平成27年3月
目 次
1 計画の基本的な考え方 ⑴ 計画作成の背景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ⑵ 計画の目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ⑶ 対象組織 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 市域内の被害想定 ⑴ 想定地震 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ⑵ 被害想定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 3 非常時優先業務及び必要人員 ⑴ 非常時優先業務の実施方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ⑵ 開始目標時間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ⑶ 非常時優先業務等一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ⑷ 必要人員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 4 発災後に利用可能な業務資源 ⑴ 物的資源 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ⑵ 人的資源 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 5 執務環境、実施体制の課題と確保方策 ⑴ 執務環境の確保方策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 ⑵ 実施体制の確保方策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 ⑶ 業務資源調達担当の設置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 6 その他非常時の対応 ⑴ 来庁者への対応 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 ⑵ 帰宅困難者への対応 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 7 今後の取組 ⑴ 確保方策の具体化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 ⑵ 訓練の実施等による計画の検証 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 ⑶ 国・県等との連携 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 171 計画の基本的な考え方 ⑴ 計画作成の背景 本市では、過去、東南海・南海地震や安芸灘・伊予灘を震源とする地震が繰り返し発生しており、 平成 13 年に発生した芸予地震では、広島県内で死者 1 名、負傷者 193 名、住家の被害 3 万 7 千棟以上 もの甚大な被害を受けた。 近年では、南海トラフなどの大規模地震の発生確率が高まっている。また、これまでの調査におい て、五日市断層や己斐断層など大規模な地震の震源となりうる活断層が確認されている一方、平成 12 年の鳥取県西部地震や平成 19 年の能登半島地震のように、活断層が確認されていない地域での大規模 な地震の可能性もある。 このように、大規模地震による災害発生の切迫性が高まっており、いつ起こるか分からない大規模 地震発災時において、市役所の機能低下を最小限にとどめ、適切な業務執行体制を確保するため、「大 規模地震発災時の業務継続計画」(以下「計画」という)を作成する。 ⑵ 計画の目的 大規模地震発災時において、限られた人的・物的資源(職員、庁舎、ライフライン、情報システム 等)を効率的に活用し、地域防災計画に基づく災害応急対策業務及び業務継続の優先度が高い通常業 務など「非常時優先業務」の早期着手や業務レベルの向上を図り、市民の生命、身体、財産及び生活 等を保護することを目的とする。 ⑶ 対象組織 全部局 各局(10)、各区役所(8)、会計室、消防局、水道局、議会事務局、教育委員会事務局、 市選挙管理委員会事務局、人事委員会事務局、監査事務局、農業委員会事務局 2 市域内の被害想定 ⑴ 想定地震 平成 25 年度に取りまとめた広島市地震被害想定で、建物被害など市域内の被害が最も大きくなると 予想される南海トラフ巨大地震(M9.0)を想定 ⑵ 被害想定 震度 震度6弱 震度5強 震度5弱 非被災地からの応援や外部 機関の活用により 100%を 超える業務レベルとなる場 合もある 業務継続計画の実践に伴う効果のイメージ図 (内閣府「地震発災時における地方公共団体の業務継続の 手引きとその解説」より) 非常時優先業務のイメージ図 (内閣府「地震発災時における地方公共団 体の業務継続の手引きとその解説」より) 南海トラフ巨大地震 震度分布
南海トラフ巨大地震の被害想定結果 ※ 被害想定項目のうち、季節、時刻、関連条件により被害量が異なるものは、条件の違いを考慮し、下記の ケースで想定 *1:冬 18 時、風速 11m/s *2:冬 深夜、風速 11m/s *3:昼 12 時 被害想定項目 被害量等 地震動・液状化 震度 6 弱以上 エリア 中区、東区、南区、西区、 安佐南区、安芸区、佐伯区 エリア面積 市全面積の 3.1% 液状化危険度がかなり高い面積(PL>15) 市全面積の 8.6% 土砂災害 危険度ランクが 高い箇所 急傾斜地崩壊 4 箇所 山腹崩壊 6 箇所 津波被害 津波による浸水面積(浸水深 1cm 以上) 3,817ha 建物被害 全壊の主な原因 液状化 全壊棟数 18,696 棟 半壊棟数 44,120 棟 人的被害 死者数が最大となる発災季節・時間 冬・深夜 死者の主な原因 津波 死者数 3,907 人 負傷者数 2,670 人 重傷者数(負傷者の内数) 642 人 ライフライン施設被害 上水道(1日後の断水人口)*1 4,535 人 下水道(1日後の機能支障人口)*1 401,156 人 電力(直後の停電軒数)*1 73,443 軒 通信(直後の固定電話不通回線数)*1 38,060 回線 都市ガス(1日後の供給停止戸数)*1 120,628 戸 交通施設被害 道路(被害箇所数) 266 箇所 鉄軌道(被害箇所数) 199 箇所 港湾(揺れによる被害箇所数) 25 箇所 生活支障 避難所避難者数(当日・1日後)*1 172,041 人 帰宅困難者数*3 78,385 人 食料の需要量(当日・1日後)*1 619,349 食 仮設トイレの需要量(当日・1日後)*1 5,144 基 医療機能支障(医療需要過不足数)*2 38 人 その他被害 危険物施設の被害箇所数 8 箇所 災害廃棄物発生量*1 可燃物 33 万t 不燃物 101 万t 経済被害 直接被害 *1 2 兆 3,610 億円 間接被害(広島県全体) *1 3 兆 7,477 億円
3 非常時優先業務及び必要人員 ⑴ 非常時優先業務の実施方針 次の方針に基づき、非常時優先業務を実施する。 ⑵ 開始目標時間 被害の拡大防止や市民の生命・身体・財産や社会機能への影響を最小限にとどめるため、優先業務 の開始目標時間を設定する。なお、「開始」とは、単に一部に着手することを意味するのではなく、「具 体的に実施する業務内容」が実施されている状態を指す。 ⑶ 非常時優先業務等一覧 主な非常時優先業務及び開始目標時間については、次表のとおりである。 区分 非常時優先業務 3 時間以内 1 日以内 3 日以内 2 週間以内 災 害 対 策 災害対策本部 災害対策本部の設置・運 営に関すること。 情報収集 現地災害状況の情報収 集・伝達に関すること。 派遣要請 自衛隊の派遣要請に関 すること。 緊急消防援助隊等の派 遣要請に関すること。 市 民 の 生 命 ・ 身 体 ・ 財 産 の 保 護 物資供給 救援物資の給付又は貸 与についての連絡調整 に関すること。 食料の調達及び配 給に 関すること。 救援物資等の保管、調達 及び配給に関すること。 民間建築物の被害状況 の調査に関すること。 応急仮設住宅の建設に 関すること。 保健・医療・ 衛生 救護所の開設、被災者の 医療救護活動に関する こと。 医療品・機材の受領と救 護所への配送に関する こと。 防疫に関すること。 死体の収容及び処理に 関すること。 埋火葬許可証の発 行及 び葬祭用品に関す るこ と。 感染症予防のための消 毒に関すること。 衛生害虫の駆除に関す ること。 相談 市民相談窓口の設置・対 応に関すること。 被災家屋の復旧の 技術 的相談及び指導に 関す ること。 その他 避難施設の開設及び運営に関すること。 旅券センター、市役所サービ ス・コーナーの管理運営事務 に関すること。 り災証明の発行等 に関 すること。 ラ イ フ ラ イ ン ・ イ ン フ ラ の 維 持 上下水道 上水道施設、下水道施設 の被災状況の調査及び 応急処理・復旧等に関す ること。 応急給水の実施に 関す ること。 下水道施設の維持 及び 防護に関すること 並び に他の公共団体等 への 支援要請に関すること。 上水道施設の応急復旧 の実施に関すること。 道路・河川等 公共施設等の被害状況 の調査、集計及び報告に 関すること。 緊急連絡・輸送等の道路 の確保に関する情報の 把握に関すること。 応急措置及び応急 復旧 の実施に関すること。 行 政 機 能 の 維 持 情報 システム 各業務システムの被災 状況・復旧状況の把握、 復旧に関すること。 庁舎等 庁舎等の所管施設の被 災状況の把握及び復旧 に関すること。 ① 災害応急対策業務・災害復旧業務を早期着手する。 ② 通常業務は原則として休止する。ただし、業務継続の優先度の高い通常業務は、発 災直後においても継続して実施し、その他の通常業務は、応急対策、災害復旧の経過 に伴い、非常時優先業務に影響を与えない範囲で順次再開する。 ③ 非常時優先業務の実施に必要となる人的・物的資源の配分は、全庁横断的に調整す る。
【参考 主な休止業務】 ・施策の企画に関すること。 ・普及啓発に関すること。 ・行政における定例的な調査に関すること。 ・職員の研修に関すること。 ・危機事案の訓練に関すること。 ・国際交流に関すること。 ・統計調査及び統計分析に関すること。 ・研究業務に関すること。 ・公共施設の運営に関すること。 ・企業誘致に関すること。 ・観光振興に関すること。 ・市施工の公共事業の執行に関すること。 ・工事の検査に関すること。 ・行政監査、定例監査に関すること。 ※ 上記の業務であっても災害対応に関する業務及び緊急性を有する業務は実施する。 ⑷ 必要人員 ア 局等 局等における非常時優先業務を遂行するために必要な人数は、発災後 3 時間以内では 3,109 人、 発災後 1 日以内では 3,661 人、発災後 3 日以内では 3,997 人、発災後 2 週間以内では 4,865 人とな っている。 3時間 以内 1日 以内 3日 以内 2週間 以内 1ヶ月 以内 企画総務局 69 109 122 129 123 財政局 11 28 35 52 61 市民局 38 67 72 73 79 健康福祉局 110 168 172 232 214 こども未来局 648 706 706 1,059 1,059 環境局 159 220 446 446 449 経済観光局 89 113 113 169 169 都市整備局 71 139 154 210 227 道路交通局 74 77 77 116 116 下水道局 119 135 135 202 202 会計室 9 11 14 21 21 水道局 303 431 472 592 590 議会事務局 9 10 22 28 28 教育委員会 120 134 134 201 201 選挙管理委員会 2 3 3 5 5 人事委員会 3 3 3 4 4 監査事務局 3 3 3 4 4 農業委員会 2 2 2 3 3 消防局 1,270 1,302 1,312 1,319 1,325 合計 3,109 3,661 3,997 4,865 4,880 区 分 非常時優先業務の必要人員(応急+通常業務) イ 区役所 区役所における非常時優先業務を遂行するために必要な人数は、発災後 3 時間以内では 842 人、 発災後 1 日以内では 1,422 人、発災後3日以内では 1,925 人、発災後 2 週間以内では 2,300 人と なっている。 3時間 以内 1日 以内 3日 以内 2週間 以内 1ヶ月 以内 中区 101 161 227 278 303 東区 83 131 165 197 216 南区 107 181 252 308 322 西区 100 181 262 305 339 安佐南区 134 213 290 345 364 安佐北区 118 206 277 324 333 安芸区 85 147 180 213 222 佐伯区 114 202 272 330 332 合計 842 1,422 1,925 2,300 2,431 区 分 非常時優先業務の必要人員(応急+通常業務) ※「非常時優先業務を遂行するために必要な人数」とは、大規模地震発災時において参集できる職員の数が限られ るという状況下であることから、業務に必要な最少限の人数としている。
4 発災後に利用可能な業務資源 ⑴ 物的資源 非常時優先業務の遂行に必要な業務資源の被害想定を行った。なお、庁舎ごとの想定については、 災害対策本部が設置される本庁舎(行政棟)、各区役所庁舎、消防局庁舎及び安佐南消防署庁舎につ いて想定した。 ア 庁舎 地震の揺れに対する各庁舎の利用可否の判定を行った結果、全ての庁舎は利用可能である。 施 設 ・機 能 建 物 ( 建 設 年 度 、 構 造 、 階 数 、 延 床 面 積 ) 耐 震 非 常 用 電 源 通 信 市 役 所 本 庁 舎 (行 政 棟 ) 中 区 国 泰 寺 町 1-6-34 昭 和 60年 度 SRC 地 上 17階 、 地 下 2階 49,667㎡ 新 耐 震 基 準 に 適 合 自 家 発 ( 1,250KVA) 地 下 1階 防 災 行 政 無 線 ・ 固 定 ・ 同 報 ・ 移 動 中 区 役 所 ( 北 庁 舎 ) 中 区 国 泰 寺 町 1-4-21 昭 和 56年 度 SRC 地 上 7階 、 地 下 1階 11,652㎡ H23年 度 耐 震 補 強 工 事 完 了 自 家 発 ( 500KVA) 地 下 1階 防 災 行 政 無 線 ・ 固 定 ・ 同 報 ・ 移 動 東 区 役 所 東 区 東 蟹 屋 町 9-38 昭 和 54年 度 RC 地 上 5階 、 地 下 1階 7,100㎡ H21年 度 耐 震 補 強 工 事 完 了 自 家 発 ( 350KVA) 別 棟 1階 防 災 行 政 無 線 ・ 固 定 ・ 同 報 ・ 移 動 南 区 役 所 南 区 皆 実 町 1-5-44 昭 和 54年 度 RC 地 上 4階 、 地 下 1階 6,454㎡ H24年 度 耐 震 補 強 工 事 完 了 自 家 発 ( 350KVA) 地 上 防 災 行 政 無 線 ・ 固 定 ・ 同 報 ・ 移 動 西 区 役 所 西 区 福 島 町 2-2-1 昭 和 55年 度 RC 地 上 4階 、 地 下 1階 6,333㎡ H21年 度 耐 震 補 強 工 事 完 了 自 家 発 ( 350KVA) 別 棟 1階 防 災 行 政 無 線 ・ 固 定 ・ 同 報 ・ 移 動 安 佐 南 区 役 所 安 佐 南 区 古 市 1-33-14 昭 和 54年 度 RC 地 上 4階 、 地 下 1階 7,150㎡ H25年 度 耐 震 補 強 完 了 自 家 発 ( 375KVA) 地 上 防 災 行 政 無 線 ・ 固 定 ・ 同 報 ・ 移 動 安 佐 北 区 役 所 安 佐 北 区 可 部 4-13-13 昭 和 53年 度 RC 地 上 4階 、 地 下 1階 7,203㎡ H24年 度 耐 震 補 強 工 事 完 了 自 家 発 ( 350KVA) 地 上 防 災 行 政 無 線 ・ 固 定 ・ 同 報 ・ 移 動 安 芸 区 役 所 安 芸 区 船 越 南 3-4-36 昭 和 59年 度 SRC 地 上 6階 、 地 下 1階 7,758㎡ 新 耐 震 基 準 に 適 合 自 家 発 ( 200KVA) 地 下 1階 防 災 行 政 無 線 ・ 固 定 ・ 同 報 ・ 移 動 佐 伯 区 役 所 佐 伯 区 海 老 園 2-5-28 昭 和 57年 度 SRC 地 上 6階 、 地 下 1階 7,733㎡ H25年 度 耐 震 補 強 工 事 完 了 自 家 発 ( 375KVA) 地 下 1階 防 災 行 政 無 線 ・ 固 定 ・ 同 報 ・ 移 動 消 防 局 中 区 大 手 町 5-20-12 昭 和 49年 度 昭 和 63年 度 SRC 地 上 7階 、 地 下 1階 6,746㎡ H11年 度 耐 震 補 強 完 了 自 家 発 ( 500KVA) 屋 上 防 災 行 政 無 線 ・ 固 定 ・ 同 報 ・ 移 動 安 佐 南 消 防 署 安 佐 南 区 緑 井 1-10-3 平 成 25年 度 RC 地 上 6階 3,612㎡ 新 耐 震 基 準 に 適 合 (免 震 構 造 ) 自 家 発 (300KVA) 屋 上 防 災 行 政 無 線 ・ 固 定 ・ 同 報 ・ 移 動 ※ 新 耐 震 基 準 : S56耐 震 基 準 対 応 区 分 所 在 地 区 分 耐 震 ラ ン ク 震 度 液 状 化 指 数 施 設 利 用 判 定 市 役 所 本 庁 舎 (行 政 棟 ) A 6 弱 3 0 以 上 可 中 区 役 所 ( 北 庁 舎 ) A 6 弱 3 0 以 上 可 東 区 役 所 A 5 強 1 5 ~ 3 0 可 南 区 役 所 A 6 弱 3 0 以 上 可 西 区 役 所 A 6 弱 1 5 ~ 3 0 可 安 佐 南 区 役 所 A 5 強 0 ~ 5 可 安 佐 北 区 役 所 A 5 強 0 ~ 5 可 安 芸 区 役 所 A 5 強 3 0 以 上 可 佐 伯 区 役 所 A 6 弱 3 0 以 上 可 消 防 局 A 6 弱 3 0 以 上 可 安 佐 南 消 防 署 A 5 強 0 ~ 5 可
【参考】 本市庁舎の耐震補強について 本市では、昭和 56 年の新耐震基準以前に建設された庁舎(市役所本庁舎(行政棟)、安芸区役所及び安 佐南消防署を除く。)については、「市有建築物の耐震性向上対策ガイドライン」に基づき、国の定める耐 震性能基準を満たすよう、耐震改修を実施している。 1 旧基準により建設された庁舎の耐震性能の評価方法 ⑴ 区役所(安芸区役所を除く。) 構造耐震指標(Is)と構造耐震判定指標(Iso)により評価 Iso=Es(耐震判定基本指標)×U(用途指標)×Z(地震地域係数) (「既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準同解説 2001 改訂版」) ⑵ 消防局庁舎 構造耐震指標(GIS)により評価 GIS=Qu(保有水平耐力)/(Qun(必要保有水平耐力)×I(重要度係数)×α(補正係数)) (「官庁施設の総合耐震診断・改修基準及び同解説 平成 8 年版」) 2 耐震ランクの判定 ⑴ Is 値が既知の場合(安芸区役所を除く区役所) 各施設の Is 値に応じた耐震ランクを判定する。 耐震ランク χ=Is/Iso A χ ≧1.00 B 1.00> χ ≧0.65 C 0.65> χ ≧0.35 D 0.35> χ ※ 各庁舎の Iso 値の算定 Iso=Es(0.6)×U(1.5)×Z(0.9)=0.81 ⑵ Is 値が既知でない場合(市役所本庁舎(行政棟)、安芸区役所、消防局庁舎、安佐南消防署) 施設の構造及び建築年度(竣工年)に応じた耐震ランクを判定する。 構区分 竣工年 (昭和) ~44 45~49 50~53 54~56 57~ SRC A RC D C B A S D B A 木造・その他 D B ※ 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)、鉄筋コンクリート造(RC)、鉄骨造(S) 3 施設利用の判定 震度及び液状化指数から施設の利用可能性を判定する。 ⑴ 評価 震度 耐震ランク 6強 6弱 5強 5 4 A ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ B △ × ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ C × × △ × ○ △ ○ ○ ○ ○ D × × × × △ × ○ △ ○ ○ ※ 上段は液状化指数(PL 値)が 15 未満、下段は 15 以上の場合に適用する。 ⑵ 利用可能性の判定 評価 判 定 ○ 利用可能 △ 概ね利用可能であるが一部利用に制限が生じる可能性がある。 × 機能支障をきたす可能性がある。
イ 電力 各庁舎には停電時の非常用電源として自家発電設備が設置されており、停電した場合には、自家 発電設備により電源を確保することができる。ただし、燃料や冷却水(中区:水冷式非常用発電機) の確保状況により稼働時間は制約を受ける。 また、地上又は地下に自家発電設備及び受電設備を設置している庁舎については、津波等の浸水 により機能しなくなるおそれがある。 区 分 市役所 本庁舎 (行政棟) 中区役所 (北庁舎) 東区役所 南区役所 西区役所 安佐南 区役所 安佐北 区役所 安芸区役所 佐伯区役所 消防局 安佐南 消防署 想定される 津波浸水深 0.3m~ 1.0m未満 1.0m~ 2.0m未満 1.0m~ 2.0m未満 2.0m~ 3.0m未満 0.3m~ 1.0m未満 浸水なし 浸水なし 2.0m~ 3.0m未満 0.3m~ 1.0m未満 0.3m~ 1.0m未満 浸水なし ※津波浸水深:各庁舎を含む周辺地盤高さと想定される津波浸水高さとの差 ウ 通信(固定電話・FAX) 各庁舎がある地域の不通率は、0.0%~13.1%となっており、不通となる可能性は非常に低いが、 発災後しばらくの期間は輻輳により電話がかかりにくくなるため、災害時優先電話(地域防災計画 (資料編)3-3-2 参照)以外の電話は利用に支障が生じるおそれがある。 エ 通信(携帯電話) 携帯電話も、発災後しばらくの期間は輻輳のため通信規制を受けることから、携帯電話はかかり にくくなる。衛星携帯電話は災害の影響を受けることがなく、また、契約数等の状況から輻輳する 可能性が低く、平常時と同じように利用できると考えられる。 また、携帯電話による電子メールは輻輳しにくいことから、遅延の発生があるものの有効な通信 手段になる。 オ 防災行政無線 各庁舎に設置されている防災行政無線は、通信(固定電話・FAX・携帯電話)の輻輳時における有効 な通信手段となる。また、防災行政無線網を利用した衛星回線による通信も可能である。 停電が発生しても、自家発電設備による電源が確保できれば防災行政無線の利用は可能であるが、 燃料等の確保状況により、稼働時間が制約を受けるおそれがある。また、津波等による浸水により 自家発電設備が機能しなくなるおそれがある。 カ 情報システム(電子メールを含む) 庁内 LAN システムと主な基幹業務システムのサーバは庁舎外にあり、停電が発生しても、非常用 電源が確保されているためサーバの機能は維持される。 また、いずれのサーバもデータのバックアップは県外あるいは庁舎外を含めた複数箇所で行って おり、データ消失の可能性は非常に低い。 各局等が所管する情報システムにおいても、データが消失すると、非常時の各種業務に多大な支 障をきたすため、重要情報については、外部媒体でのバックアップを実施する必要がある。 また、庁舎等の被害により、代替施設で業務を行う場合に備え、システムの継続利用について 検討する必要がある。 キ 上下水道 (ア) 上水道 想定地震における被害は、各庁舎を含む地域(小学校区)の断水率を1%前後と想定しており、 断水の可能性が非常に低い。 (イ) 下水道 想定地震における被害は、各庁舎を含む地域の下水道機能支障人口率を 22%~63%と想定して おり、下水道(トイレ等)が利用できない可能性は高い。 各庁舎には簡易トイレ等の備蓄はなく、応援物資が到着するまでは、職員等が使用するトイレ が確保できないおそれがある。
ク ガス 想定地震における被害は、安佐北区役所以外の庁舎では、都市ガスが緊急停止する。緊急停止し た場合、給湯及び厨房の利用が困難となる。 ケ 執務環境 執務室等における地震対策として、オフィス家具の固定、設置物の落下防止等の処置が実施され ているが、一部に限定される。地震対策未実施箇所において、オフィス家具の転倒、ガラスの飛散、 天井の剥離・落下等の被害発生のおそれがある。 執務場所を含む執務環境が確保されていないと、発災後の非常時優先業務の実施に支障をきたす おそれがある。 コ 職員の生活環境(食料、毛布等) 現在、市職員専用の食料や毛布等の備蓄はない。応援物資等が到着するまでは、職員用の食料や 毛布等が確保できない。 サ コピー用紙・トナー等 事務用品全般に関して、災害を想定した在庫管理はなされていない。このため、災害時に在庫が 少ない場合、初動期において、コピー用紙・トナー等の事務用品が不足する可能性がある。
⑵ 人的資源 ア 職員確保(執務時間外の被災) 執務時間外に大規模地震が発生した場合に、確実に参集可能な職員数を時系列で把握するために、 職員の居住地から公共交通機関が利用できない場合を前提として、参集不能や遅延に係る条件等を 設定し、参集予測を行った。 (ア) 想定手法 本市では、局等及び区役所ごとに各体制の動員人数が、災害警戒本部・災害対策本部(1次体制 ~4次体制)に応じて計画されている。局等、区役所ごとに毎年調査を行い、参集時間区分毎の動 員人数が「通勤届により届け出た方法による場合」と「公共交通機関が利用できない場合」に分 けて計画されている。 大規模災害の発災時には、主要交通機関が途絶すると想定されるため、発災後 3 日目までは、 公共交通機関が利用できない状況を想定して、災害対策本部「4 次体制」における「公共交通機 関が利用できない場合」の参集人員を対象とし、3 日目以降では、公共交通機関も徐々に使用可 能となると想定し、全職員を対象とした。また、職員の被災状況も考慮し、全ての職員が参集で きないことを想定し、以下のように一定の参集率を掛けて参集人員を算定することとした。 3 時間以内:3 時間以内参集人員(公共交通交通機関が利用できない場合)の 60% 1 日目以内:全参集人員(公共交通交通機関が利用できない場合)の 60% 3 日目以内:全参集人員の 60% 2 週間以内:全参集人員の 90% 1 か月以内:全参集人員の 90% (イ) 局等 局等においては、発災直後 3 時間で 2,987 人、1 日で 3,297 人が参集すると予想される。 全局等のうち環境局、消防局及び水道局において必要人員が不足するが、これらの局の業務 内容は専門的技術を要するため、各局等が締結している応援協定等に基づき応援要請を行うこと とする。また、その他の局等については、必要人員は確保されている。 また、管理職が参集できない場合においては指揮命令系統の混乱のおそれがある。一方、長時 間勤務など職員への過度な負担が生じ、職員の健康への影響も懸念される。 さらに、庁外の業者等に業務を委託している場合、受託業者の人的資源の確保状況により、業 務実施への影響が懸念される。 局等における参集人員と必要人員の比較
(ウ) 区役所 区役所においては、発災直後 3 時間で 929 人、1 日で 1,145 人が参集し、さらに各局等からの 応援職員が 231 人参集すると予想される。 しかしながら、各区において開設する避難者を収容する生活避難場所の運営には多くの人員が 必要なことから、全ての生活避難場所(212 か所)を開設した場合、区役所への参集人員では不 足が想定される。このため、各局等から追加応援に加え、OB 職員(再任用職員、再雇用嘱託員) の活用、他都市への応援要請等を検討する。 ただし、実際の災害の規模や被害状況等によっては、発災後 3 日目以降、職員の参集率が 90% に達するまでの間、及び他都市からの応援職員が職務に従事するまでの間においては、災害応急 対策業務に支障が生じることが想定されるため、その際には、各局等及び区役所に係る非常時優 先業務のうち、通常業務に優先順位をつけ、開始目標時間を遅らせるなどにより、応急対策業務 に必要な人員を充てるものとする。 また、局等と同様、指揮命令系統の混乱、職員の健康への影響などが懸念される。 区役所における参集人員と必要人員の比較 ※ なお、本計画は、大規模地震発災時に備え、非常時優先業務の選定や、共通的な 人的・物的資源の確保等を包括的に取りまとめたもので、実際の災害の規模や被害状 況等により、今回の人員配置によりがたい場合は、地域防災計画(地域防災計画(震 災対策編)3-2-5 参照)に基づき対処するものとする。 イ 職員確保(執務時間内の被災) (ア) 局等 本庁舎(行政棟)及び消防局周辺で想定される震度は、6 弱である。 これらの庁舎は新耐震基準に適合、または耐震補強工事が完了しており、発災時に建物として の利用に支障が生じる可能性は低く、業務に支障となる人的被害(死亡又は重症)が発生する可 能性は低い。 ただし、オフィス家具の転倒等による負傷で業務に従事困難となる職員が一部発生する可能性 はあるが、影響は限定的であると考えられる。 (イ) 区役所 各区役所周辺で想定される震度は、6 弱以下である。 各区役所庁舎は新耐震基準に適合、または耐震補強工事が完了しており、本庁舎(行政棟)と 同様に、発災時に建物としての利用に支障が生じる可能性は低く、業務に支障となる人的被害(死 亡又は重症)が発生する可能性は低い。 ただし、オフィス家具の転倒等による負傷で業務に従事困難となる職員が一部発生する可能性 はあるが、影響は限定的であると考えられる。
5 執務環境、実施体制の課題と確保方策 ⑴ 執務環境の確保方策 ア 庁舎 課題 確保方策 ○ 使 用 で き な い 庁 舎 が 発生するおそれ 【短期】 ○発災直後の庁舎の応急危険度判定の体制確立≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ 庁舎の継続利用の可否を迅速に判定する体制を確立する。 〇代替施設の確保≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ ・庁舎の継続利用が不可能な場合に備え、業務実施場所の移転 先を検討する。 ・業務実施場所の移転に関し、必要な事項を定める。 イ 電力 課題 確保方策 ○浸水により非常用電源 等が機能しなくなるお それ ○非常用電源設備のため の燃料を確保できない おそれ 【中期】 ○津波浸水等被害の防止策の検討≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ 津波浸水等のおそれがある庁舎について、止水板や防水扉の 整備や自家発電設備等の高所への移設等を検討する。 【短期】 〇非常用電源設備に燃料補給ができない場合の稼働方法の検討 ≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ ・非常時の電力負担が小さくなるように、使用する電気機器の 使用優先順位を定めるなど省電力化を推進する。 ・非常用電源設備の稼働時間を延命させるための対応策などを 検討する。 【長期】 ○発災後 3 日分の燃料を確保するための方策≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ 非常時優先業務を実施するために、非常用電源の 3 日分の燃 料を確保するための方策を検討する。 ○機器の省電力化の推進≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ 非常時の電力負担が小さくなるように、電気機器の更新時期 にあわせ、低消費電力の機器の配備を検討する。 短期:早急に着手すべき対策 中期:今後概ね 5 年以内に実施すべき対策 長期:長期的に取り組むべき対策 随時:マニュアルの更新等随時見直しを行うべき対策
○ 非 常 用 コ ン セ ン ト の 位置が不明 【短期】 ○非常用電源の電力供給コンセントの明示≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ 非常用電源の電力供給コンセントが明確になるよう、区分・ 明示を行う。 ウ 通信(固定・携帯電話、FAX) 課題 確保方策 ○発災後の輻輳時に通信 手段が確保できないお それ 【短期】 ○災害時優先電話の回線及び利用ルールの周知≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ 電話回線の輻輳時に利用できる可能性が高い災害時優先電話 の回線の明確化を図るとともに、発災時の利用ルールを定める。 【中期】 ○衛星携帯電話等、多様な通信手段の確保≪各施設管理課・各課≫ 業務継続に必要な通信を確保するため、衛星携帯電話等につ いて、災害対応の拠点施設の重要性に応じて導入を検討する。 また、停電等により、電力が確保できない場合に備え、ポー タブル式発電機等の導入について検討する。 エ 通信(防災行政無線) 課題 確保方策 ○浸水により必要な電源 を確保できず、防災行政 無線の機能喪失のおそ れ 【中期】 ○防災行政無線の機能維持≪防災課≫ 電力が確保できない場合に備え、ポータブル式発電機等の導 入について検討する。 オ 情報システム 課題 確保方策 ○システムの復旧ができ なくなるおそれ 〇システムの復旧が遅れ てしまうおそれ 【短期】 〇各システムのバックアップと復旧計画の整備≪情報政策課・各システム管理者≫ ・各システム及び端末利用環境のデータや設定情報等のバック アップを定期的に外部媒体へ保存する。 ・職員又はシステム開発業者による運用監視体制を構築すると ともに業者の緊急連絡網を作成する。 ・各システムの復旧手順書を整備する。 【中期】 ○重要システムのデータセンターへの移設≪情報政策課・各システム管理者≫ ・データセンターへ最重要システムを移設することで、被災後 の早期復旧を図る。 〇復旧訓練の実施≪情報政策課・各システム管理者≫ ・定期的に復旧訓練を行い、手順書の改善等を行う。 ○ハードウェアの冗長化等≪情報政策課・各システム管理者≫ ・ハードウェアの冗長化又は代替機の整備を検討する。 〇代替手段の検討≪情報政策課・各課≫ ・システムが利用できない場合に備え、代替手段の検討を行う。
カ 上下水道 課題 確保方策 ○断水等によりトイレの 使用不可 【短期】 ○仮設トイレ等の確保≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ 職員向けの仮設トイレ等の調達方法の検討を行う。 ○簡易トイレの備蓄≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ 庁舎内のトイレが断水等により使用できなくなった場合を想 定し、非常用トイレ(使い捨て型)の備蓄等について検討する。 【長期】 ○貯水槽、配管の耐震化≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ 上下水道機能の途絶が非常時優先業務に大きな支障を与えな いように、応急給水栓、貯水槽、汚水貯留槽等の整備、配管の 耐震化の計画を立案し、整備を推進する。 キ 執務環境 課題 確保方策 ○オフィス家具の転倒、ガ ラスの飛散等 【短期】 ○オフィス家具等の転倒防止≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ 庁舎内に設置している書類棚、OA 機器、ロッカー等の転倒に よる職員や来庁者の負傷防止や執務空間の確保を図るため、オ フィス家具等の固定及び転倒防止対策を検討する。 ○執務環境を復旧するための機材の確保≪各課≫ 転倒した書棚や破損したガラス等の応急処置に必要な機材 (バール、ブルーシート、軍手等)の確保について検討する。 ク 職員の生活環境(食料、毛布等) 課題 確保方策 ○職員専用の食料、毛布等 の不足 【中期】 ○食料、毛布等の備蓄≪各課・各施設管理課・防災課≫ 応急対策期間内の職員用の備蓄物資について検討する。 (※当面の間は各職員において食料の備蓄を行う。) 【参考】広島県の備蓄物資確保計画 【備蓄物資確保計画】 乾パン[食] 毛布[枚] 簡易トイレ[個] 3食@2日 対象数の3割@2枚 10人に1個 本 庁 2,500 15,000 1,500 250 H24済み 700 4,200 420 70 H25済み 2,500 15,000 1,500 250 H26~H29予定 地方機関 備蓄場所 備蓄 対象人数 備蓄量 備蓄年次
ケ 消耗品 課題 確保方策 ○災害を想定した在庫管理 がなされていないため、 発災時に消耗品が不足 【短期】 ○消耗品の在庫確保の対策≪各課≫ コピー用紙等、非常時優先業務に必要な消耗品については、 常時1か月分以上となるよう在庫の確保、保管スペースの確保、 必要に応じた保管場所の分散に努める。 ⑵ 実施体制の確保方策 職員の確保及び応援体制の確立を図る。 課題 確保方策 ○発災直後の職員の安否 確認ができないおそれ ○発災初期の人員不足 ○指揮命令系統の混乱 ○職員の参集状況により 非常時優先業務に支障 があるおそれ 【短期】 ○職員の迅速な安否確認体制の確立≪人事課・防災課・各課≫ ・発災時の職員の安否確認、参集可能な職員の把握を確実に行 うため、確認手順や統一した報告様式を作成しておくなど安否 確認体制の確立を図る。 ・携帯電話メールを活用した確認体制の構築など、安否確認が できる仕組みの導入について検討する。 【随時】 ○早期の人員確保≪各局・区課・防災課・危機管理課≫ ・発災初期に参集した職員の配備等について、必要な手順を定 めた災害時の初動対応マニュアル等を適宜更新する。 ・危機管理カードの作成・携帯を徹底する。 ・防災情報メールへの登録を促進する。 【短期】 ○非常時優先業務に係る指揮命令系統の事前設定≪各局・区等庶務担当課≫ 各局等で実施する非常時優先業務については、職務代行を業 務ごとに事前に設定する。 【短期】 ○代替職員の確保≪各課≫ 非常時優先業務について、担当職員が登庁困難となった場合 等に備え、業務内容の共有化等を適宜行い、担当職員以外の職 員が円滑に当該業務を実施できるように職場内で準備してお く。 ○関係機関との協力応援体制の明確化≪市民局、健康福祉局、消防局≫ 他都市や関係団体、ボランティアとの協力応援体制を検討し、 応援を受ける業務所管課で受入れ時の対応を明確化し、災害対 応マニュアル等に反映させておく。 【短期】 ○再雇用嘱託員の活用≪人事課≫ 休止中の通常業務に従事している再雇用嘱託員が、非常時優 先業務に従事できる体制の検討を行う。
○職員の自宅の被災によ り職員が参集困難にな るおそれ ○勤務が長期にわたる場 合の職員の健康面への 配慮不足 ○受託業者の体制が確保 できないことから、非常 時優先業務が実施でき ないおそれ 【随時】 ○協力事業者との協定締結推進≪防災課・各関係課≫ 災害応急対策業務の実施においては、各種協力事業者と連携 した対応を行うことが必要になるため、災害時に応急保全等を 請け負う事業者と、職員派遣等の災害対応に関する協定の締結 を推進し、協力事業者との災害時における協力体制の構築を図 る。 【短期】 ○職員自身の日常からの防災対策の促進≪防災課≫ 自宅の耐震化、家具の固定、家族会議による避難場所や連絡 方法の確認等、職員自身の防災対策の促進を図る。 【中期】 ○発災時における職員の健康保持≪各職員健康管理担当課≫ 災害対応の長期化により、心身とも過酷な業務が強いられる と想定されるため、職員の健康管理・メンタルヘルスケアの推 進を図る。 【短期】 ○業務継続体制の確認及び代替業者の選定≪各関係課≫ 非常時優先業務の実施又は実施に必要な業務資源の確保が庁 外の業者等に委託されている場合は、受託業者の大規模な危機 事案発生時における体制確保について確認し、必要に応じ体制 の確保の要請や契約内容の見直しを行う。 また、受託業者が対応できない場合に備え、業界団体との協 定締結など代替業者の確保を検討する。
⑶ 業務資源調達担当の設置 業務資源の配分・調整に係る仕組みとして業務資源調達担当を設置する。 課題 確保方策 ○業務資源の調達に係る状 況把握や調整に相当の時 間を要するおそれ 【短期】 ○業務資源調達担当の設置≪各局・区等庶務担当課、各課≫ 各局・区等、各課における人的・物的業務資源を、混乱する ことなく効率的に配分等を行うため、各局・区等に業務資源調 整担当を配置し、情報の集約化を図る。 6 その他非常時の対応 その他の非常時の対応として来庁者への対応と帰宅困難者への対応がある。 ⑴ 来庁者への対応 課題 対 応 ○勤務時間内の発災にお いて、来庁者の負傷への 対応や適切な避難の対 応が必要 ○来庁者の避難等の対応≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ 各庁舎において、消防計画等に基づき適切に対応する。 ⑵ 帰宅困難者への対応 課題 対 応 ○市施設に帰宅困難者が 集まった場合、帰宅困難 者に対する対応が必要 ○情報及び休憩場所の提供等≪ 各 施 設 管 理 課 ≫ 市施設に帰宅困難者が集まった場合には、交通機関や道路の 状況及び避難場所に関する情報提供や水、トイレ等の提供を行 う。 7 今後の取組 ⑴ 確保方策の具体化 この計画は、大規模地震発災時において、人的・物的資源の制約がある中で適切な業務執行を 行うため、非常時優先業務の選定や共通的な資源の確保方策等を取りまとめた、包括的な計画で あることから、発災時に、各職場で業務を迅速かつ円滑に実施するためには、個別の課題を含め、 非常時優先業務がスムーズに遂行できるよう、各部署において『業務継続マニュアル』を作成す る。(PLAN)。 また、本計画で抽出した業務資源確保に係る課題に対する方策の検討やその具体化などについ て、関係部局間で十分な協議・調整を行うため、「業務継続連絡調整会議」を設置する。 ⑵ 訓練の実施等による計画の検証 職員一人一人が、災害時に担当する役割や施設等の資源制約の可能性について、平常時から理 解できるようにするためには、研修・訓練等を通して職員個人の能力及び組織的な対応力の向上 を図るとともに、業務資源の確保を計画的に進める必要がある。(DO) また、計画の適切な運用等を図るため、年度当初の危機管理週間にあわせて、研修・訓練等を 実施・検証し、計画や業務継続マニュアルの見直しを行うとともに、新たな課題の発見に努め、 課題の解消に向けた検討を行う。(CHECK・ACTION) 各局・区等(庶務担当課) 業務資源調整担当 ※複数(補佐級+担当)設置 各課 業務資源担当課 人事課、情報政策課、 福利課等 要請
⑶ 国・県等との連携
大規模地震発災時において、本計画を効果的に機能させるためには、国・県・その他関係機関 との連携が必要不可欠であり、災害時に必要な情報の共有化を図る。