WEBベース講義支援システムの開発
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(2) 1. 新入生が実際にシステムを利用開始するために. はじめに. は、情報リテラシ科目を履修する必要がある。佐 近年、情報リテラシ教育の重要性が認識され 、 学校教育のおいて情報リテラシ教育が基礎教育と. 賀大学では、講義担当者からの履修者一覧の提供 を受けて、システムの利用資格が実際に発生する. して行われつつある。佐賀大学においても、情報. 仕組みを採用している。そこで、利用者情報に加. リテラシ教育が全学的な必修科目として位置付け. えて、講義名、時間割、担当教員、受講生を登録. られている。このような情報リテラシ教育の普及. した講義情報データベースを構築している。. に伴って、様々なレベルの教材の開発が行われて. 情報リテラシ教育を支援するシステムは、上述. いる。しかし 、情報リテラシ教育を行う教員の活. の利用者データベース及び講義情報データベース. 動を支援するシステムの開発は不十分である。. を利用する。システムの概要を図 1 に示す。講義. 例えば 、情報リテラシ教育の多くは演習科目で. 担当者は Web を通じて本システムにアクセスす. あり、出席を取るであろう。出席した学生はコン. る。認証の後、各機能を利用する。. ピュータにログ インするため、コンピュータ上で 出席の確認を行うことは原理的に可能である。し. ブラウザ端末 (教員作業用). かし 、情報リテラシ教育を担当する多くの教員に とっては、コンピュータ上に受講者がログ インし ているか否かの情報を収集するのは非常に困難で ある。 つまり、コンピュータという情報処理機械を利 用する教育にも係わらず、出欠を取るという基本. Webサーバ. 的活動さへ、コンピュータを使って行えないのが 情報リテラシ教育の現状である。そこで、情報リ テラシ教育、特に演習において共通的に必要な活 動を支援するシステムの開発が必要となる。それ らは、情報リテラシ教育を担当するコンピュータ とネットワークを専門としない多くの教員に使い. DBサーバ. ログサーバ. (教員情報、学生情報 ,講義情報). (学生利用状況). NISサーバ. やすいものでなければならない。. (ユーザ認証、パスワード情報). 本論では、このような教育活動を支援する講義 支援システムについて報告する。開発した講義支 援システムは、受講生の出欠確認、受講生全員へ. 図 1: システム構成. のメール送信及び受講生が初期パスワードからの 変更を行ったか否かの確認を行うことができる。 これらの機能を 、担当教員は Web を介して利用 することができる。. システムの各機能. 3 3.1. 2. 講義支援システムの概要. 概要. システム利用の手順を図 2 に示す。講義支援シ. 情報リテラシ教育の重要性から、佐賀大学では. ステムの利用者である講義担当教員は、Web を介. 全学の 1 年次学生に対して情報リテラシ教育を行. して本システムにアクセスし 、認証を受ける。認. い、全学生が学術情報処理センターの利用資格を. 証が正しく行われると、システムは講義情報デー. 有している。そのため、システムの全利用者に関. タベースを検索し 、当該教員が担当する情報リテ. する情報をデータベース化して管理している。. ラシ科目の一覧を表示する。教員がその中から講. −26− 2.
(3) 義を選択すると、当該講義の受講生一覧などを含 む講義支援画面が表示される。. Webサーバにアクセス 認証画面表示 利用者名、パスワードの入力 利用者認証 利用者情報データベース検索 講義情報データベース検索 担当教員、講義一覧表示 講義選択 講義情報データベース検索 利用者情報データベース検索 講義支援画面表示. 図 3: 認証画面. 講義支援機能利用. 3.3. 講義支援システムの主画面. 講義担当者によって講義名が選択されると、講. 図 2: システム利用手順. 義支援システムの主画面が表示される。この画面 上部 (図 5) には、受講者一覧、受講生メールアド レス一覧、パスワード 変更状況及び出席状況が表. 3.2. 示される。. 認証と科目選択. 講義情報データベースには、各講義ごとの受講 佐賀大学学術情報処理センターでは、学内の学. 生一覧が格納されている。それを元に受講生一覧. 術情報へのアクセスの認証の統合化を進めている。. 及び受講生メールアドレス一覧が表示される。こ. その基本となるのが利用者情報データベースであ. れらは HTML の textarea タグによって表示され. る。講義担当者は、講義支援システムへのアクセ. ているため、マウスによるカットアンド ペースト. スにあたって、この利用者情報データベースに登. が可能であり、画面上で他のアプリケーションへ. 録されている利用者名とパスワード 、つまり学術. の利用が容易である。ファイルへのダウンロード. 情報処理センターシステムの利用者名とパスワー. も可能である。. ド で認証を受ける。. 利用者情報データベースには、各利用者の初期. 認証画面を図 3 に示す。利用者名とパスワード. パスワードが記録されている。この初期パスワー. は SSL で暗号化されて Web サーバに渡される。. ドと NIS に登録されている現在のパスワード (正. Web サーバは、渡された利用者名とパスワードを. 確には、それらを暗号化した文字列) を比較する. 使って NIS の認証を行う。. ことで、利用者がパスワード の変更を行ったか否. 認証に成功すると 、Web サーバは利用者名を. かを判断する。. キーとして利用者情報データベースを検索し 、教. 佐賀大学学 術情報処理セン ターで は 、Win-. 員名を得る。同時に、講義情報データベースを検 索し 、科目担当一覧を得る。これらは図 4 のよう. dowsNT を利用者端末とし た演習用システムを 提供している [1]。利用者が端末にログ インする. に Web に表示され 、講義担当者による講義科目. と、サーバシステムにログ イン名やログ イン時刻. の選択が可能となる。. などが記録される。リモートからのログ インはこ. −27− 3.
(4) 図 4: 講義選択画面 の記録に残らない。このログ イン記録を使って、 講義の出席を表示している。. 受講生へのメール配信. 3.4. 講義支援システムの主画面の画面下部には図 6. 図 5: 主画面上部. のような配信フォームがある。メールの宛名 (To) と発信元 (From) には 、講義担当者が指定され 、 受け手である受講者は Bcc を使ってメールを配送. 現在学術情報処理センターで進めている学内の 学術情報へのアクセスのための統合認証システム. する (図 7)。これは、受講生が講義担当者から送. では、利用者情報データベースを基本として構築. 信されてきたメールに返信しても、受講生全員に. される。本システムはこの利用者情報データベー. 配信されないためである。. スの教官情報、学生情報を利用しており、統合認 証システムとの連携を行っていく。. 4. 今回で構築した機能に追加すべき機能して、学. まとめと議論. 生のレポート収集、学生の状態 (パスワード 以外) 表示等について現在検討を行っている。. 我々は学術情報処理センター演習室での講義を. 現状のシステムの問題点として、定期的な講義. 支援するシステムを開発した。このシステムでは、. Web 上から受講生のパスワード の状態の把握、出. のみを対象としており、夏休み中の集中講義、補. 欠の確認、受講生全員への一斉メールの送信を実. 習講義など の不定期な講義に対応できていない。. 現した。このシステムにより講義担当教員の講義. また、担当教員による受講生の追加、削除には対. に関する負荷の軽減が可能である。. 応しておらず、担当教員からのメールで管理者が. 本システムは WEB サーバ、データベースサー. 手動で追加、削除を行っている。今後これらにつ. バ、ログサーバ、NIS サーバ等の通常のセンター. いて検討を行うとともに、実際に担当教員の方に. システムで用いられるサーバにより機能を実現し. 使って頂き、要望などを反映していく予定である。. た。これにより、システム更新などで大きくシス. 学術情報処理センターでは、Web 上からシラバ. テムが変わった時にも軽微な修正で対応が可能で. スを登録、編集、閲覧することが可能なオンライ. ある。. ンシラバスを構築している [2]。本システムから担. −28− 4.
(5) 図 6: 主画面下部 当科目のオンラインシラバスの内容が直接検索で きるなどの連携を検討し 、講義支援の統合を行っ ていきたい。 図 7: メール送信結果画面. 参考文献 [1] 江藤博文、小野隆久、平良豊、只木進一、渡 辺義明、 「 UNIX と Windows の共存する教育 用システムにおける利用者管理と端末管理」、 学術情報処理研究 No. 2, 14 (1998) 。. [2] 安田伸一、木村伸子、福井市男、只木進一、 「オンライン・シラバス」、学術情報処理研究. No. 4, 105 (2000) 。 [3] 江藤博文、渡辺健次、只木進一、渡辺義明、 「センターの利用者管理を支援する Web ベー ス統合環境」、学術情報処理研究 No. 4, 111. (2000) 。. −29− 5E.
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図
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