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Morphologic Study of the Lateral and Medial Collateral Ligaments of the Human Knee

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Academic year: 2021

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Title

Morphologic Study of the Lateral and Medial Collateral

Ligaments of the Human Knee( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

大嶽, 昇弘

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学)甲 第693号

Issue Date

2007-03-25

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/23073

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名(本籍)

学位の種類

学位授与番号

学位授与日付

学位授与要件

学位論文題目

査 委 員 大嶽

昇弘(岐阜県)

博 士(医学) 甲第 693 号 平成19 年 3 月 25 日

学位規則第4条第1項該当

Morphologic Study of the Lateraland MedialCol[ateral Ligaments of the Human Knee

(主査)教授

正村静子

(副査)教授 清水克時 教授 松岡敏男

論文内容の要旨

ヒト膝側副靭帯の研究では同じ膝の外側側副靭帯(LCL)と内側側副靭帯(MCL)に関して同時に論じ た報告はほとんどない。本研究の目的は,同じ膝についてLCLとMCLの形態学的な特性を調査し比 較することである。

【対象と方法】

骨と関節に特定の病理学的所見を示さない男性6人と女性17人の遺体から右18と左16の膝を 得た。遺体の平均年齢は,79.5±9.5歳(64-98歳)であった。膝関節は完全伸展位とし,以 下を測定した。MCLは浅層の前縦走線維を対象とした。 1)LCLとMCLの近位付着部と遠位付着部位置 a)矢状面で,大腿骨外側頼の前後径,外側頼の前縁とLCLの近位付着部の中心との距離(a-1), 外側頼の頭尾径,外側頼下縁とLCLの近位付着部の中心との距離(a-2)。MCLに対しても内側 頼において外側頼と同様に測定した。 b)排骨頭部の最大前後径,排骨頭部の前縁とLCLの遠位付着部の中心との距離,脛骨最大前後径, 脛骨の前縁とMCLの遠位付着部の中心との距離(b-1),脛骨外側プラトーの上縁とLCLの遠位 付着部の中心との頭尾最短距離,脛骨内側プラトーの上縁とMCLの遠位付着部の中心との頭尾 最短距離(b-2) 2)LCLとMCLの前縁長と後縁長 3)LCLとMCLの近位・遠位付着部の縦径と横径 4)LCLとMCLの傾斜角度 側副靭帯の長軸と脛骨長軸との間の角度(LCL,MCL長軸の傾斜),付着部束と前額面または脛 骨長軸との間の角度(LCL,MCLの近位付着部束と遠位付着部束の傾斜) 統計解析は,対応のないt検定を用い,P〈0.05を有意差ありと判定した。

【結果】(数値は平均値を示す)

1-a-1)前後方向における近位付着部の中心:LCLは大腿骨外側顆の前縁から67.9%後方で,MCL は内側顆の前縁から49.4%後方であり,MCL付着部中心はLCLより前方であった。 1-a-2)頭尾方向における近位付着部中心:LCLは大腿骨外側顆の下縁から59.1%上方で,MCLは 内側頼の下縁から69.1%上方であり,MCLはLCLのそれより上方であった。 1-b-1)前後方向における遠位付着部の中心:LCLは排骨頭部の前縁から50.5%後方,MCLは脛骨 の前縁から40.9%後方であった。 1-b▲-2)頭尾方向における遠位付着部中心:LCLは脛骨外側プラトーの後上縁から平均25.3mm 尾側,MCLは脛骨内側プラトーの後上縁から平均49.9mmで,MCLの付着部中心はLCLのそれ -31一

(3)

より下方であった。 2)LCLは前縁長52.9mm,後縁長54.6mmであった。MCLは前縁長80.1mm,後縁長92.2mmで, MCLの前縁長と復縁長はともにLCLのそれより有意に長かった。LCLの前縁長と復縁長の間に 有意差はなかったが,MCLは後縁長が前縁長より有意に長かった。 3)LCLの近位付着部は縦径11.O mm,横径8.8mmで縦径が横径より有意に長かった。MCLの近 位付着部は縦径9.4mm,横径11.3mmで横径が縦径より有意に長かった。LCLの遠位付着部は 縦径11.9mm,横径6.8mmで縦径が横径より有意に長かった。MCLの遠位付着部は縦径16.6mm, 横径9.5mmで縦径が横径より有意に長かった。近位付着部の縦径を除いて,LCL付着部のサ イズは,MCL付着部のサイズより小さかった。 4)矢状面におけるLCL長軸の角度は16.70で,LCL付着部束の角度は近位18.10,遠位11.40で あり,これらはすべて前傾を示した。MCL長軸の角度は19.lOで後傾,MCL近位付着部束の角 度は0.60で平均は後傾を示したが前傾を示すものが存在した,MCL遠位付着部束の角度は 18.30で後傾を示した。

【考察】

本研究において,MCLの近位付着部はLCLの近位付着部より前方で上方であり,MCLの遠位付着 部は,LCLのそれに比べより前方でより下方であることが示された。これらのデータはLCLとMCL の付着部の中心を特定することに役立つと考える。 MCLの前縁長と後縁長は,ともにLCLのそれらより長く,また後縁長は,前縁長より長かった。 この違いは,膝屈曲で前縁と復縁の機能にバリエーションを生じると考えられる。 近位付着部に関して,LCLの縦径は横径より長かった。しかし,MCLの縦径は横径より短かった。 遠位付着部に関して,LCLとMCLの縦径は横径より長かった。 LCL長軸は前傾を示し,MCL長軸は後傾を示した。LCLの近位付着部束と遠位付着部束は前傾を 示し,LCL長軸の傾斜と類似していた。MCLの遠位付着部束は後傾を示し,MCL長軸の傾斜と類似 していた。しかし,MCLの近位付着部束の傾斜は,遠位付着部束の傾斜およびMCL長軸の傾斜と 異なった。これらの結果は,LCLとMCLの形態学的な特性が異なることを示し,側副靭帯の機能 のより良い理解の一助となりうると思われた。

論文審査の結果の要旨

申請者 大嶽昇弘は,ヒト膝のLCLとMCLの長さ,付着部位置とその大きさ,傾斜を詳細に比較 し,LCLとMCLの形態学的特性について新しい知見を付与した。これらの知見はLCLとMCLの形態 および機能の理解を深め,解剖学の進歩に寄与するものと認める。 [主論文公表誌]

Morphologic Study of the Lateraland MedialCollateralLigaments of the Human Knee Okajimas Folia Anat.Jpn.83,115-122(2007).

参照

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早川 和一 教授(自然科学研究科地球環境科学専攻)=拠点リーダー 荒井 章司 教授,加藤 道雄 教授,田崎 和江 教授,矢富 盟祥 教授 神谷

2)医用画像診断及び臨床事例担当 松井 修 大学院医学系研究科教授 利波 紀久 大学院医学系研究科教授 分校 久志 医学部附属病院助教授 小島 一彦 医学部教授.

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