農 業 委 員 会 だ よ り
No.
1
12
平成
22
年
6
月号
日吉町畑郷では、都市住民を招いて、春は水稲の「植付
祭」、秋は「収穫祭」などの農業体験に取り組んでいます。
また、年間を通じて農作業体験ができる「貸農園」を開設し、
お米や野菜の栽培方法を地域の農家から直接、教えてもら
えるなど、地元農家との交流の場にもなっています。
この地域の代表者の和久田さんは、都会に住む人との接
点ができたことで、自分たちの作った農産物が全てこの都市
住民の方々に販売できるようになったのでありがたいと話さ
れています。
-関連記事いきいき南丹の農業-農地制度が変わります その3…………2 ~ 3
食と農業 その1………4 ~ 5
いきいき南丹の農業………6
農業者年金メリットいっぱい………7
編集後記………7
なんたんあっちこっち………8
父さん植えるの手伝ってよ
うまく植えられたかな
農地制度が変わります!
農地制度が変わります!
その
3
標準小作料は無くなりました
南丹市農業委員会が小作料の標準を定めていましたが、平成22年以降は、農地
賃借料の平均額・最高額・最低額を情報提供することとなりました。
( )
農地制度の根幹である農地法は、農 地転用を規制するとともに、農地を効 率的に利用する耕作者による地域の調 和に配慮した権利取得を促進します。 これまでは、農地を耕作者自ら所有 す る こ と を 最 も 適 当 で あ る と 認 め て、 耕作者の農地取得を基本的な考え方と していました。 これからは、食料の安定供給を図る 為の重要な生産基盤である農地につい て、耕作者自らによる農地の所有が果 たしてきている重要な役割を踏まえつ新たな農地法の目的
つ、①農地を農地以外のものにするこ とを規制、②農地を効率的に利用する 耕作者による地域との調和に配慮した 農地についての権利取得の促進を、基 本的な考え方としています。 農地の権利移動の要件は、次のとお りです。 ①農地の全てを効率的に利用して耕作 の事業を行うこと。 全部効率利用要件 ② 経 営 面 積 の 合 計 が 10ア ー ル( 1反 ) 以 上 で あること。 下限面積要件 ③ 個 人 の 場 合 は 農 作 業 に 常 時 従 事 す る こ と。 農作業常時従事要件 ④ 法 人 の 場 合 は 農 業 生 産 法 人 で あ る こ と。 農業生産法人要件 ⑤ 周 辺 の 農 地 利 用 に 悪 影 響 を 与 え な い こ と。 地域との調和要件所 有 権
貸 借 権
◇農作業常時従事者 ◇農業生産法人 一般◇農作業常時従事者 ◇農業生産法人 解除条件付 農地を適正に利用しない場合に解除する旨 の条件が付されていること ◇農作業常時従事者以外の個人 ◇農業生産法人以外の法人 ①②③④⑤の要件を 満たすこと。 ①②③④⑤の要件を満たすこと。 これに加え、次の要件があります。①②⑤(③④は除かれる)の要件を満たすこと。 ・地域の他の農業者と役割分担し、継続的かつ 安定的な農業経営を行うこと。 ・法人の場合は、業務執行役員の 1 名以上が 耕作等の事業に常時従事すること。☆ 農地権利移動の要件
どんな者が農地を買ったり
借りたりして、耕作ができ
るのですか?
農地制度が変わります!
農地制度が変わります!
その
3
標準小作料は無くなりました
南丹市農業委員会が小作料の標準を定めていましたが、平成22年以降は、農地
賃借料の平均額・最高額・最低額を情報提供することとなりました。
地 法 等 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 」 21年 12月 15日に施行されました。 52条に基づく賃借料情報の提供と 平 成 21年 1 月 か ら 12月 ま で に 締 結 提供します賃借料水準は、農地法第 52条の規定に基づき賃貸借契約の参考 として賃借料の動向をお知らせするも のですから、実際の契約にあたっては、 貸し手と借り手の両者でよく協議した うえで締結してください。 な お、 農 地 を 貸 し 借 り す る 場 合 は、 農地法に基づく許可若しくは農業経営 基盤強化促進法に基づく利用権の設定 が必要です。 また、農地の賃貸借契約については、 農地法等で当事者は契約期間や賃貸料、 支払条件などを文書化することが規定 されています。 農地に関する手続きなどは、農業委 員会事務局または最寄りの市役所各支 所産業建設課にご相談下さい。 これまでは、農業委員会が標準小作 料を定め、小作料の額が標準小作料に 比べて著しく高いときは、その小作料 の減額を勧告することができるとされ ていました。 これからは、標準小作料制度を廃止 し、地域における賃借料の目安になる 情報を農業委員会が調査し、提供しま す。具体的には、農業委員会が農地の 種類別、圃場整備事業の実施状況等別 に区分し、実勢の賃借料の情報を幅広 く提供します。ですか?
標準小作料が無くなったの
農地の賃借情報を教えてく
ださい
田(水稲)の部
畑(普通畑)の部
水準は、 (告示)された南丹市の農地の賃借料 10ア ー ル( 1 反 ) あ た り で、 次のとおりです。 地域区分 平均額 最高額 最低額 データ数 備 考 市街化区域(園部・八木) 4,600 円 5,000 円 3,000 円 10 園部・八木 地域 基盤整備済未整備 6,000 円 10,000 円6,000 円 8,000 円 2,000 円4,000 円 5310 日吉地域 基盤整備済 4,500 円 8,800 円 1,900 円 34 未整備 ― ― ― 1 データ数少数の為非表示 美山地域 基盤整備済未整備 4,100 円― 4,800 円― 1,400 円― 80 (参考) 南丹市平均 5,100 円 116 地域区分 平均額 最高額 最低額 データ数 備 考 市街化区域(園部・八木) ― ― ― 1 データ数少数の為非表示 園部・八木 地域 基盤整備済未整備 5,000 円4,700 円 8,000 円5,500 円 2,000 円4,000 円 764 日吉地域 基盤整備済 3,700 円 7,700 円 1,800 円 21 未整備 4,600 円 5,900 円 3,000 円 10 美山地域 基盤整備済 ― ― ― 2 データ数少数の為非表示 未整備 ― ― ― 0 (参考) 南丹市平均 4,800 円 114借り手
貸し手
農林水産省は、新たな食料・農業・ 農村基本計画を策定し、現在の食料自 給率(熱量ベース)が 40%をきってい る状況を、 10年後には 50%まで引き上 げることをうたっています。国民医療 費が 30兆円を超え、多くの人が生活習 慣病に悩んでいます。 一方、和食が世界に誇れる健康食で あるのですが、食卓から徐々に消えて いる状況にあり、朝食を摂らなかった り、食生活が乱れている現状がありま す。 本委員会では、農業に係わる生産者 や農作物の加工を行う人・調理を行う 人、それを食する人たちの声を掲載し
学校給食を支える人たち
地産地消をめざして
ていきたいと思っています。 今 回 は、 小 学 校 の 栄 養 士 さ ん や、 そ の 食 材 を 提 供 し て い た だ い て い る 農家の方に、執筆いただきました。 美山学校給食栄養教諭植田
理恵
さん 南丹市美山町の学校給食は開設以来、 地場産物の利用が積極的に行われてお り、 特 に 野 菜 は 四 季 折 々 の 「 旬 の 味 」 を地元農家から届けてもらっています。 美山町内の小学校では、時にはランチ ルームにこの農家を招待し、子供たち や教職員と共に給食を通して様々な取 り組みをしています。 その中のひとつを紹介します。小学 生が農家の田んぼに行き、その農家の 方 と 一 緒 に 豆 の も ぎ 取 り・ 豆 む き し、 翌日の 「 豆ごはん 」 に使用します。農 家の方と豆むきをしたり、豆ごはんを 給 食 当 日 に 一 緒 に 食 べ て も ら っ た り、 お話を聞いたりと様々な交流が行われ ています。このような交流を通して農 家からは、子供たちと触れ合うことで 又頑張ろう、いい物を作ろうと云う気 持ちが湧いてきたという声を聞きます。 また北桑田高校美山分校農業科の生徒 の皆さんとも交流を広げて、食にまつ わる様々な知識を子供たちは楽しみな がら身につけていきます。 子供たちが農家との交流で、生の声 を聞くことを通して健康と多くのこと を学んでいます。お礼の気持ちを伝え ることで、農家の方においしい地場産 物を提供することの意欲や喜びを感じ てもらっています。今後も心のキャッ チボールのような関係を、続けていき たいと思っています。 私たち調理場職員も、共に元気をい ただき、美山の豊かな自然と農家の方 のまごころで育てられた四季折々の食 材に感謝をしながら、ていねいな調理 を心がけています。作り手の顔が見え る新鮮な地場産物を多く取り入れた学 校給食が、子供たちの体と味覚を育み、 日々の健康と将来の生活習慣病の予防 に つ な が る と 信 じ て、 今 後 も 一 丸 と なってがんばっていきたいと思ってい ます。 子供たちには、多くの方々の思いの こもった地場産物を、ふんだんにいた だけることに、感謝の気持ちを持って、 成長して欲しいと願っています。その
1
食
と
農業
南丹市農業委員会は、農業の果たす役割と、 食の大切さを多くの市民の方に知っていただ くために、食と農業に係わる人のシリーズを 行うこととしました。南丹市の学校給食を支 えるさまざまな人の取り組みを紹介します。 ▲食育の授業風景から「米米博士になろう」
市原
久子
さん 20年余 で、 小 松 菜 か ら 始 ま り そ の 間 に 品 目 が い ろ い ろ と 変 わ り、 今 で 菜 類 が 多 く、 出 荷 可 能 な 時 期 は が先生になって、みず菜栽培の仕方を 説明しました。 子 供 た ち は 熱 心 に 話 を 聞 い て く れ、 その後農作業をするのですが、播種か ら収穫出荷作業のいずれも、楽しく農 業体験学習に取り組んでくれました。 子 供 た ち か ら 届 い た 感 想 文 は、 「 収 穫作業が楽しかった。 」「播種作業に大 変 興 味 を 持 っ た。 」「 出 荷 が 楽 し か っ た。 」などと書かれていました。 私たちは、この子供たちの笑顔から 元気をいただいて、楽しい時間をいた だいたことを思い出し、次は、どこか の小学校で京野菜を使った料理教室に 取り組みたいと考えています。 美山町安掛寺井
憲治
さん 去る2月、地元の小学校で給食感謝 集会に給食の米を育てている生産者と し て 招 待 さ れ ま し た。 全 校 児 童 37名、 先生や給食調理員さんを交えて会食や ゲーム(米に関するクイズ)をしたり、 みんなで感謝の気持ちを伝え合うもの でした。 最 後 に 、 児 童 か ら 立 派 な 手 書 き の 感 謝 状 と 金 メ ダ ル を い た だ き 、 そ の 文 字 の ▲ランチルームで全校そろって楽しい会食 ▲「みんなでむいたら1時間ぐらいでむけたよ」 ▲「丹精こめて作っています」みず菜ハウスの市原さんありがとうの言葉に感謝
学校給食の米を作らせてもら
い、最高に幸せな思いをして
います。
一 字 一 句 が ま さ し く 、 食 育 の 原 点 た る 感 謝の思いを感じることができました。 これからもこの農業が、誇らしげに 思い、会の帰り道なんだか楽しい気分 を味わえた一日でした。 授業の一環で、鶴ヶ岡小学校のみん なが 23㎏のえんどうの鞘をむいてくれ ました。 「こんなんするの初めてや」 「家 でも手伝っているよ」と、楽しく話を しながら、心をこめてむいてくれまし た。 1つの鞘に最高 11粒はいっていた そうです。 美山のきれいな水と土・空気の中で 育った、初夏のかおりいっぱいのえん どう豆ご飯を、農家のみなさんに感謝 しながらいただきました。 ▲鹿肉の「森の恵みのハンバーグ」への感想が届きました 大 野 小 学 校 の み ん な が え ん ど う 豆 の 収 穫 を、 鶴 ヶ 岡 小 学 校 の み ん な が 豆 むきを手伝ってむいてくれたよ収穫祭
市民農園を借
り
て野菜
づ
く
り
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し
て
み
ま
せ
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か
南 丹 市 日 吉 町 畑 郷 は 旧 日 吉 町 で 唯 一 由 良 川 水 系 に な る 。 全 水 田 が 中 山 間 地 域 ︵ 急 傾 斜 地 9 ㌶ ・ 緩 傾 斜 地 5 ㌶ ︶ 交 付 金 の 対 象 地 域 で あ り 、 ほ ぼ 中 央 に ﹁ ふ れ あ い 広 場 ﹂ ﹁ 畑 郷 ふ れ あ い 農 園 ﹂ が あ る 。 畑 郷 農 村 公 園 の ゲ ー ト を く ぐ る と 、 右 手 に マ レ ッ ト ゴ ル フ コ ー ス と 親 水 公 園 の あ る ふ れ あ い 広 場 が あ る 。 公 園 の 一 角 に 集 落 の 会 議 所 や 休 憩 所 が 広 が る 。 左 手 に は 金 網 と 電 柵 に ガ ッ チ リ 保 護 さ れ た ﹁ ふ れ あ い 貸 農 園 ﹂ 1 区 画 20㎡ で 80区 画 が あ る 。 京 都 市 内 の 方 や 近 隣 都 市 の 方 が 無 農 薬 で 自 ら 作 っ た 安 心 ・ 安 全 な 野 菜 作 り を 楽 し ん で い る 。 正 面 の 坂 を 上 る と 栗 ・ 柿 ・ 楓 の 木 な ど が あ り 、 そ の 間 を 抜 け る と 日 吉 神 社 の 桧 木 立 ち の 境 内 に 出 る 。 す る と 急 に 視 界 が 開 け マ レ ッ ト ゴ ル フ と ゲ ー ト ボ ー ル の 良 く 手 入 れ さ れ た 広 場 に 出 る 。 貸 し 農 園 で 草 引 き を し て い た 女 性 に 話 を 聞 き ま し た 。 月 に 2 ・ 3 回 こ こ へ 通 っ て い ま す 。 朝 8 時 半 頃 に 家 を 出 て 、 午 前 中 に 畑 の 手 入 れ や 出 来 た 野 菜 の 収 穫 を し て 昼 食 で 一 休 み 、 山 の 冷 気 を 胸 一 杯 に 吸 っ て マ レ ッ ト コ ー ス を 一 回 り し て か ら 、 日 吉 温 泉 で 汗 を 流 し て 家 に 帰 る と 、 と て も 良 い 1 日 に な り ま す 。 南 丹 市 日 吉 町 畑 郷 の ﹁ 畑 郷 ふ れ あ い 広 場 ﹂ で 昨 年 11月 11日 に 収 穫 祭 が 行 わ れ ま し た 。 ﹁ 樹 の 香 り と イ オ ン を 含 ん だ 澄 ん だ 空 気 、 そ し て 新 米 で 作 っ た お い し い お に ぎ り で 胸 一 杯 、 お 腹 一 杯 に し て 今 日 の 収 穫 祭 を 楽 し ん で く だ さ い ﹂ と い う 村 瀬 区 長 の 挨 拶 で 始 ま り ま し た 。 当 日 は 京 都 市 内 や 大 津 市 の 人 、 貸 農 園 の 作 り 手 ら 約 1 2 0 人 と 地 元 側 か ら 約 1 0 0 人 が 参 加 し て 秋 晴 れ の 下 で 盛 大 に 行 わ れ ま し た 。 春 に み ん な で 植 え た 田 で 稲 刈 り 、 サ ツ マ イ モ 畑 で イ モ 掘 り 、 豆 畑 で 黒 豆 の 枝 豆 取 り と 、 親 子 で 泥 だ ら け に な り な が ら 秋 の 農 業 体 験 を し 、 昼 食 に は 秋 に 取 れ た ば か り の 地 元 米 の 大 き な お に ぎ り と 地 元 産 の 野 菜 を た っ ぷ り 使 っ た き の こ 汁 が 振 舞 わ れ 、終 日 広 場 は に ぎ わ い ま し た 。7
その
▲サツマイモの苗植えたのしいナー ▲おいしそうなおイモだ(昨年の秋)畑郷ふれあい農園
(日吉町畑郷地区)
日吉町畑郷地区で豊かな自然に囲まれた京の里 山「ひよしの郷の貸農園」を市民に開放しています。 申し込み・問い合わせは、南丹市日吉支所産業建設 課(0771-68-0034)まで電話ください。 (取材:塩貝洋一広報委員長)∼ 安心・安全な野菜づくり ∼
美しい自然の中 自分たちの手で 野菜づくりをしてみませんか 南丹市役所 畑郷地区 日吉支所一人ひとりの農業者を応援する農業者年金に加入しましょう!
Q:
生活の糧として必要な収入を終身年金で
確保することが最適です!
A:
[ 愛称 ] 国が支える。安心が大きくなる 現在65歳の日本人の平均余命は、男性が18.6年(83.6歳)、女性が23.6年(88.6歳)です(女性は 男性よりも5年も長い!)。この長い老後生活に備えるためには、生きている間、必ず決まった時期に決 まった金額が受け取れる終身年金への加入が最適な方法です。 高齢農家の家計費は夫婦お二人で月額約23万円に及ぶというデータがあり、この場合、農業者の方が国 民年金を満額受給(夫婦お二人で13万2千円)できたとしても、月約10万円が不足することになります (厚生年金の場合、モデルケースのご夫婦で23万3千円受給できます。)。 農業者の方にはこのような不足額を補うために農業者年金制度が用意されていますので、国民年金の上 乗せ年金として終身受給できる農業者年金に是非ご加入ください。 農業者年金への加入がご主人だけでは、 先にご主人が亡くなった時、妻であるあ なたの老後の支えは国民年金(満額で月 6万6千円)だけになってしまいます。安心できる老後生活への
備えには何が大切ですか?
家族一人
ひとりの
加入が大切
家族一人
ひとりの
加入が大切
農業者年金
農業者年金には、①国民年金の第1号被保険者で、②年間 60 日以上農業に従事する、③60 歳未満の方ならどなたでも加入できます。 ●農業者年金に関するご相談については、最寄りのJA京都または南丹市農業委員会にお問い合わせください。老後生活を支える公的年金制度
︿公的年金 以 外﹀ ︵例︶ ※ J A 年金共済/生保 の 個人年金 ※ 郵便局 の 簡易保険 、変額年金 な ど 厚生年金保険 公的年金 共済年金 1号被保険者 農業者などの自営業者 2号被保険者 国民年金(基礎年金) 民間サラリーマン 3号被保険者2号の配偶者農業者年金
︵個人型︶ 確定拠出年金 国民年金基金 み ど り 年金基金 個人型 企業型 確定拠出年金 確定給付 企業年金 厚生年金基金 公務 員等 女性農業者の 皆さんご存じですか?水田経営所得安定対策など、農業を取り 巻く環境が大きく変わろうとしています。 こうした中、情報の先取りがこれからの農 業経営を左右するといっても過言ではありま せん。 新しい農業・農村・農政の動き、農業経 営と経済、暮らしの情報がてんこ盛りの情報 誌、「全国農業新聞」をぜひお読みください。 お申し込みは農業委員会事務局まで。
全国農業新聞を読みましょう
発行所 全国農業会議所 発行日 毎週金曜日 購読料 月額600円収穫祭
市民農園を借
り
て野菜
づ
く
り
を
し
て
み
ま
せ
ん
か
南 丹 市 日 吉 町 畑 郷 は 旧 日 吉 町 で 唯 一 由 良 川 水 系 に な る 。 全 水 田 が 中 山 間 地 域 ︵ 急 傾 斜 地 9 ㌶ ・ 緩 傾 斜 地 5 ㌶ ︶ 交 付 金 の 対 象 地 域 で あ り 、 ほ ぼ 中 央 に ﹁ ふ れ あ い 広 場 ﹂ ﹁ 畑 郷 ふ れ あ い 農 園 ﹂ が あ る 。 畑 郷 農 村 公 園 の ゲ ー ト を く ぐ る と 、 右 手 に マ レ ッ ト ゴ ル フ コ ー ス と 親 水 公 園 の あ る ふ れ あ い 広 場 が あ る 。 公 園 の 一 角 に 集 落 の 会 議 所 や 休 憩 所 が 広 が る 。 左 手 に は 金 網 と 電 柵 に ガ ッ チ リ 保 護 さ れ た ﹁ ふ れ あ い 貸 農 園 ﹂ 1 区 画 20㎡ で 80区 画 が あ る 。 京 都 市 内 の 方 や 近 隣 都 市 の 方 が 無 農 薬 で 自 ら 作 っ た 安 心 ・ 安 全 な 野 菜 作 り を 楽 し ん で い る 。 正 面 の 坂 を 上 る と 栗 ・ 柿 ・ 楓 の 木 な ど が あ り 、 そ の 間 を 抜 け る と 日 吉 神 社 の 桧 木 立 ち の 境 内 に 出 る 。 す る と 急 に 視 界 が 開 け マ レ ッ ト ゴ ル フ と ゲ ー ト ボ ー ル の 良 く 手 入 れ さ れ た 広 場 に 出 る 。 貸 し 農 園 で 草 引 き を し て い た 女 性 に 話 を 聞 き ま し た 。 月 に 2 ・ 3 回 こ こ へ 通 っ て い ま す 。 朝 8 時 半 頃 に 家 を 出 て 、 午 前 中 に 畑 の 手 入 れ や 出 来 た 野 菜 の 収 穫 を し て 昼 食 で 一 休 み 、 山 の 冷 気 を 胸 一 杯 に 吸 っ て マ レ ッ ト コ ー ス を 一 回 り し て か ら 、 日 吉 温 泉 で 汗 を 流 し て 家 に 帰 る と 、 と て も 良 い 1 日 に な り ま す 。 南 丹 市 日 吉 町 畑 郷 の ﹁ 畑 郷 ふ れ あ い 広 場 ﹂ で 昨 年 11月 11日 に 収 穫 祭 が 行 わ れ ま し た 。 ﹁ 樹 の 香 り と イ オ ン を 含 ん だ 澄 ん だ 空 気 、 そ し て 新 米 で 作 っ た お い し い お に ぎ り で 胸 一 杯 、 お 腹 一 杯 に し て 今 日 の 収 穫 祭 を 楽 し ん で く だ さ い ﹂ と い う 村 瀬 区 長 の 挨 拶 で 始 ま り ま し た 。 当 日 は 京 都 市 内 や 大 津 市 の 人 、 貸 農 園 の 作 り 手 ら 約 1 2 0 人 と 地 元 側 か ら 約 1 0 0 人 が 参 加 し て 秋 晴 れ の 下 で 盛 大 に 行 わ れ ま し た 。 春 に み ん な で 植 え た 田 で 稲 刈 り 、 サ ツ マ イ モ 畑 で イ モ 掘 り 、 豆 畑 で 黒 豆 の 枝 豆 取 り と 、 親 子 で 泥 だ ら け に な り な が ら 秋 の 農 業 体 験 を し 、 昼 食 に は 秋 に 取 れ た ば か り の 地 元 米 の 大 き な お に ぎ り と 地 元 産 の 野 菜 を た っ ぷ り 使 っ た き の こ 汁 が 振 舞 わ れ 、終 日 広 場 は に ぎ わ い ま し た 。7
その
▲サツマイモの苗植えたのしいナー ▲おいしそうなおイモだ(昨年の秋)畑郷ふれあい農園
(日吉町畑郷地区)
日吉町畑郷地区で豊かな自然に囲まれた京の里 山「ひよしの郷の貸農園」を市民に開放しています。 申し込み・問い合わせは、南丹市日吉支所産業建設 課(0771-68-0034)まで電話ください。 (取材:塩貝洋一広報委員長)∼ 安心・安全な野菜づくり ∼
美しい自然の中 自分たちの手で 野菜づくりをしてみませんか 南丹市役所 畑郷地区 日吉支所一人ひとりの農業者を応援する農業者年金に加入しましょう!
Q:
生活の糧として必要な収入を終身年金で
確保することが最適です!
A:
[ 愛称 ] 国が支える。安心が大きくなる 現在65歳の日本人の平均余命は、男性が18.6年(83.6歳)、女性が23.6年(88.6歳)です(女性は 男性よりも5年も長い!)。この長い老後生活に備えるためには、生きている間、必ず決まった時期に決 まった金額が受け取れる終身年金への加入が最適な方法です。 高齢農家の家計費は夫婦お二人で月額約23万円に及ぶというデータがあり、この場合、農業者の方が国 民年金を満額受給(夫婦お二人で13万2千円)できたとしても、月約10万円が不足することになります (厚生年金の場合、モデルケースのご夫婦で23万3千円受給できます。)。 農業者の方にはこのような不足額を補うために農業者年金制度が用意されていますので、国民年金の上 乗せ年金として終身受給できる農業者年金に是非ご加入ください。 農業者年金への加入がご主人だけでは、 先にご主人が亡くなった時、妻であるあ なたの老後の支えは国民年金(満額で月 6万6千円)だけになってしまいます。安心できる老後生活への
備えには何が大切ですか?
家族一人
ひとりの
加入が大切
家族一人
ひとりの
加入が大切
農業者年金
農業者年金には、①国民年金の第1号被保険者で、②年間 60 日以上農業に従事する、③60 歳未満の方ならどなたでも加入できます。 ●農業者年金に関するご相談については、最寄りのJA京都または南丹市農業委員会にお問い合わせください。老後生活を支える公的年金制度
︿公的年金 以 外﹀ ︵例︶ ※ J A 年金共済/生保 の 個人年金 ※ 郵便局 の 簡易保険 、変額年金 な ど 厚生年金保険 公的年金 共済年金 1号被保険者 農業者などの自営業者 2号被保険者 国民年金(基礎年金) 民間サラリーマン 3号被保険者2号の配偶者農業者年金
︵個人型︶ 確定拠出年金 国民年金基金 み ど り 年金基金 個人型 企業型 確定拠出年金 確定給付 企業年金 厚生年金基金 公務 員等 女性農業者の 皆さんご存じですか?食と地域農業を考える
景 気 低 迷 に と も な い 消 費 者 の 農 産 物 購 入 に つ い て 低 価 格 指 向 が 強 く 、 ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト で は 小 規 模 な 農 家 の 生 産 費 用 を 下 回 る 値 段 で 店 頭 に 並 ぶ 一 方 、 食 に 対 す る 安 心 ・ 安 全 の 指 向 も あ り 、 地 産 地 消 で 生 産 者 の 顔 の 見 え る「 な ん た ん あ っ ち こ っ ち 」 で 紹 介 し て い る よ う な 、 小 売 も 少 し ず つ 増 え て い ま す 。 政 府 の 食 料 基 本 計 画 に お い て も 小 規 模 農 家 で も 意 欲 の あ る 者 が 創 意 工 夫 と 主 体 性 を 持 っ て 生 産 販 売 に 取 り 組 む こ と で 、 全 体 の 食 料 自 給 率 ア ッ プ に つ な げ る 方 向 に 動 い て い ま す 。 本 号 で は 日 吉 町 畑 郷 地 域 で 住 民 全 体 を 巻 き 込 ん で 行 わ れ て い る 都 市 消 費 者 と 生 産 者 の 交 流 に よ る 地 域 の 活 性 化 運 動 を 紹 介 す る と 共 に 、 地 産 地 消 、 食 の 安 全 に 意 欲 的 に 取 り 組 ま れ て い る 学 校 給 食 の 現 状 を 市 内 の 地 域 ご と に 4 回 に わ た っ て 伝 え て い き ま す 。 ま た 、 昨 年 12月 よ り ス タ ー ト し た 改 正 農 地 法 の 要 点 、 取 り 組 み 方 、 概 要 に つ い て ふ れ て お き ま し た 。 ( 広 報 委 員 長 塩 貝 洋 一 )Trademark of American Soybean Association 昨 年 10月 に「 ふ る さ と フ ァ ー ム 五 ヶ 荘 」が オ ー プ ン し ま し た 。 地 域 の 生 産 者 17人 が 、自 慢 の 野 菜 、さ つ ま い も 、ご ぼ う、 黒 大 豆 な ど の 商 品 を テ ン ト に 並 べ 販 売 し て い ま す 。 合 併 後 廃 校に な っ た 五 ヶ 荘 小 学 校 前 の 広 場 を 活 用 し て 販 売 し て い ま す 。順 調 に 売 り 上 げ を 伸 ば し 、「 品 物 が 売 り 切 れ る と 、お 客 さ ん と 一 緒 に 、 畑 ま で と り に 行 く こ と も あ り 、お 客 さ ん と 話 が で き る こ と が あ っ て 一 番 う れ し い 。 」 と 久 世 和 夫 代 表 は 笑 顔 で 話 し て お ら れ ま し た 。 空 き ス ペ ー ス に 椅 子 や テ ー ブ ル が あ り 、地 域 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 場に も な っ て い ま す 。 (取材 中川輝男委員) 美 山 町 北 集 落 の 府 道 沿 線 に 、日 曜 日 に は 「 か や ぶ き の 里 市 」の の ぼ り が 上 が り 、人 目 を 引 い て い ま す 。 か や ぶ き の 里 は 、年 間 30万 人 を 超 す 来 訪 者 が あ る 人気 ス ポ ッ ト で す 。 「 里 市 」を 運 営 す る ㈲ 知 井 の 里 は 、訪 れ た 方 に 美 山 の フ ァ ン に な っ て も ら お う と 、新 鮮 野 菜 や 手 作 り 加 工 品 を 販 売 し て い ま す 。美 山 の 大 自 然 が お り な す 美 し い 水 と 、お い し い 空 気 、有 機 肥 料 と 低 農 薬で育て た 野 菜 や 、地 元 産 の 食 材に こ だ わ っ た 手 作 り 食 品 は「 里 市 」に 訪 れ た お 客 さ ん に 大変好評 で す 。 こ の「 里 市 」は 平 成 14年 か ら ス タ ー ト し、 今 で は 29名 の 会員さ ん が 出品 し て い ま す 。 現 在 は 日 曜 日 の み の 販 売 で 、売 り 上 げ も 年 間 2 0 0 万 円 弱 で す が 、 今 後 は 会 員 を 増 や し て い き 商 品 の 種 類 や 量 を 充 実 さ せ る と と も に 開 催 日 を 増 や し 、か や ぶ き の 里 の 名 物 「 里 市 」 と し て 定 着 さ せ た い と 張 り 切 っ て い ま す 。 村 お こ し 活 動 が ま す ま す 発 展 す る こ と を 願 う ば か り で す 。 (取材 中野貞 一 委員)