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1. はじめに最近 ご当地グルメ が地域を盛り上げる物として注目されている 地域ごとにグルメ大会が開かれたりB 級グルメグランプリという大会が全国規模で行われたりしており大変重視されていることが良くわかる 今回私たちは この食と地域の関係をどのようにしていけば 地域のまちづくりに役立てていくかを考え

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Academic year: 2021

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食でまちおこし

四日市大学 食班

坂本・中西・中根・溝端

カテゴリーD 11月27日

1.はじめに

2.食以外でのまちおこしの例

3.食でまちおこしの事例

4.事例紹介

5.事例のまとめ・ヒアリング IN 甲府とりもつ煮

6.市に提案(まとめ)

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2 1.はじめに 最近、「ご当地グルメ」が地域を盛り上げる物として注目されている。地域ごとにグルメ 大会が開かれたりB級グルメグランプリという大会が全国規模で行われたりしており大変 重視されていることが良くわかる。 今回私たちは、この食と地域の関係をどのようにしていけば、地域のまちづくりに役立 てていくかを考えていきたいと思う。 2.食以外での今までのまちおこしの手法と事例 手法 事例 備考 企業誘致 亀山シャープ 県市合計で135 億円の補助 主力ラインは操業5年で堺に移転 テーマパーク 第3セクター「石炭の 歴史村」(夕張市) 総事業費176 億 2000 万円以上 入場者数がピーク時に比べ83 万 7000 人減 市の財政破綻の一因に 新幹線新駅誘致 南びわ湖駅 寒川新駅 地元負担額240 億円(推計)→中止 地元負担額250 億円(推計) 地方ではストロー効果の懸念も 3.食でまちおこしの事例 一概に「食」によるまちおこしと言っても、その地域の特性などによってそのアプローチ は異なってくる。例えば、農水産業が盛んな競争力のある特産品を持つ地域で有効なアプ ローチと、目立った特産物が存在しない地域で有効なアプローチとでは、まったく違うも のになるであろう。そこで、各地で行われている事例から、「食」によるまちおこしのパタ ーンを整理しておきたい。

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3 分 類 内 容 事 例 農水産物型 高付加価値の農水産物によるまちおこし。このパターンで は、産地、生産者が明確であり、食材そのものに競争力があ ることが必須条件となる。 夕張メロン(北海道夕張市)、三崎ま ぐろ(神奈川県三浦市)、松阪牛(三 重県松阪市) など 加 工 食 品 型 地 域 食 材 加 工 品 型 伝 統 的 加 工 品 型 長い歴史を持つ地場産業として発展してきた加工品を使っ たまちおこし。もともと、地域の農水産物が存在し、その上 で生まれた加工品が多い。 酒(新潟県)、紀州梅干(和歌山県)、 勝沼ワイン(山梨県)、信州そば(長 野県) など 加 工 品 開 発 型 地域の農水産物を生かした新たな加工品の開発によるまち おこし。一からブランド化を図っていくため、いかに競争力 (特徴、味など)がある食品を生み出せるかが鍵となる。 ヨーグルト、ワイン、ハム、地ビール など 大 衆 料 理 型 地 域 内 発 型 地元で昔から親しまれてきたスタンダードな料理を使った まちおこし。日本人にとって親しみの持てる安価でポピュラ ーな料理でありながら、地域の強い個性を反映したものが好 まれる。比較的、都市部において多く見られるまちおこしの 形態と言える。 お好み焼き(広島県広島市)、餃子(栃 木県宇都宮市)、ラーメン(福島県喜 多方市)、寿司(北海道小樽市)、焼 きそば(静岡県富士宮市) など テ ー マ パ ー ク 型 食のテーマパークによるまちおこし。これも集客力のある 日本人が好む料理が選ばれる。多くは大規模資本の民間企業 が主体であり、地域の市民や企業が中心となって取り組まれ るものではない。人が集まる都市部や観光地に多い。 新横浜ラーメン博物館(神奈川県横浜 市)、立川中華街(東京都立川市)、 自由が丘スイーツフォレスト(東京都 目黒区) など 立川 寛之・服部 真治「「食」によるまちおこし事例研究-都市型観光の地域ブランド化 戦略-」八王子市都市政策研究所『まちづくり研究はちおうじ』第3号 2006年、八王子 市より その他にも・・・ ・昭和54年から大分県における「一村一品」運動開始 ・結果として食品を中心とした特産品づくりが成果をあげた。 成果を上げた事例 産地名 品名 ・安岐町 ・サンチェリートマト ・国東町 ・キウイフルーツ ・姫島 ・車エビ ・大田村 ・生シイタケ 参考文献:(季刊 まちづくり 「特集 食の地域づくり」学芸出版社、2009 年)

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4 これらは、直送ルート(地方→東京市場)を開発することで、全国的に認知されること になった。しかしこれは、一時的なものが多く地方の名は売れるが、そこまでにすぎなか った。さらに言えば、まちおこしの原点として考えられるがリスクが高いものが多い。し かし、その中でも地域内発型と呼ばれるシステムはリスクが低く、よりコストが安くまち おこしができる可能性を秘めていることが事例からわかる。いくつか事例を紹介しようと 思う。 4.地域内発型事例紹介 四日市市 人口 314,416 人(22 年 11 月現在) 理由 公害のまちというイメージをよくするため。 始めたところ 四日市とんてき協会(民間) 取り組み方 B-1、地方のグルメ大会 新聞 TV の出演 マスコットの製作 お菓子・ ソース・レトルト・CD の物品販売 どのような効 果 地域のグルメ大会やB-1 参加により、とんてきがまちに定着してきている。 食べ物 四日市とんてき 甲府市(ヒアリング結果は別紙) 人口 198,616 人(22 年 11 月現在) 理由 人口が落ち込んでいるため活気を取り戻す 始めたところ とりもつ隊(市職員+プロの調理師←市民) 取り組み方 B-1 新聞 TV の出演 マスコットの製作 どのような効 果 B-1 優勝で甲府市の集客率が UP、とりもつ煮で経済効果がうまれた。これ から市とタイアップしてやっていくかなど検討中。 食べ物 甲府とりもつ煮 小浜市 人口 30,977 人(22 年 11 月現在) 理由 今あるものを使ってまちおこしをする。 始めたところ プロジェクトチーム(市職員+市民+事業者) 取り組み方 B-1 拠点施設開設 まちづくり条例 食のブランド化 民間マーケット の開設 新聞 どのような効 果 市のバックアップで民間の意識を盛り上げることに成功。民間のマーケッ トができ、地域が財政的にも盛り上がった。 食べ物 浜焼き鯖バラちらし寿司

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5 横須賀市 人口 418,384 人(22 年 11 月現在) 理由 横須賀は海軍とともに歩んできた街であることから、カレーの発祥は横須 賀であると定義づけた。 始めたところ カレーの街よこすか推進委員会 カレーの街よこすか事業者部会 (市+商工会議所+海上自衛隊+地元事業者+市民) 取り組み方 カレーマップの作成・基本レシピの作成・商品開発・カレーの日(金曜日) を設定・シンボルマーク、マスコットを作成・観光インフォメーション、 物産コーナーを併設したアンテナショップ(YYポート横須賀)の運営。 各種イベントに参加、マスメディアへの働きかけなど。 どのような効 果 最初は行政が中心でやっていたが、だんだんと民間が中心となった。 食べ物 横須賀海軍カレー 富士宮市 人口 135,764 人(22 年 11 月現在) 理由 まちが空洞化したため活気を取り戻す 始めたところ やきそば学会(市民) 取り組み方 お金をかけない方向で情報発信 B-1 ワークショップ どのような効 果 B-1 を 2 連覇 経済効果は 217 億円 食べ物 富士宮焼きそば 5.事例のまとめ・ヒアリング IN 甲府とりもつ煮 ①市民参加で発信したまちおこし 食のまちづくりは、「市民一人ひとりがまちづくりの主人公である」という考えで進められ てきている。 参考文献:(季刊 まちづくり 「特集 食の地域づくり」学芸出版社、2009 年) ②中心となる団体 まちおこしをするには、地域に根付いた「食」を盛り上げる官民どちらかが中心の、団体 組織があることがわかる。どちらも最終的に民間がまちおこしをしていくことが望ましい が、現段階では資金援助などの関係で官民が協同でまちおこしをしている。

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6 ③地元のイベントへの参加 地元に根付いたまちおこしをするのであれば必要不可欠なことである。多くの団体が積極 的に参加している。メディアによる知名度UP もここにある。とくに B-1 グランプリは全 国規模ということもあり、ここで成果を上げると大きな経済効果が期待できる。 ④新聞や雑誌・テレビなどの出演 取材はすべて引き受けるぐらいのことをしてメディアを使い宣伝する。これをすることに よって知名度が大幅にUP する。 事例の中で紹介した甲府市は今年のB-1 で優勝したこともあり、これからが期待される。 食でまちおこしをするにあたって今後どのようなことが必要か、ヒアリングに行った結果 から食でまちおこしを考えていきたいと思う。 今後、甲府市はどのような取り組みでまちおこしをしていくのか。 優勝後、とりもつ隊だけでは、対応出来ない部分をカバー、していくということで甲 府市として副市長をトップとしてプロジェクトチームがたちあがった。 商標登録などをしていく。 このプロジェクトチームをNPOか協同組合かとりもつ隊のままでいくのか。 これから検討。 優勝後地元に帰ってきたらポスターが出来ていた。駅に張ってある横断幕も完成して いた。市の財政的行動力の早さは、とりもつ隊ではできない部分。 しばらくはとりもつ煮を食べに来てもらう。 食べに来てもらった足で、季節が合えばぶどう狩りや甲府には観光スポットとして昇 仙峡などがあり、そこを見てもらう。 甲府の観光パンフレットをお店に置いてもらう。お店の順番待ちなどをしてもらうと きに見てもらう。 市の観光課としては、とりもつを食べた後の行動をアンケートしたりして、統計を出 し必要な対応をしていく。 食、観光だけでなく、人手が足りなくなっている。 とりもつだけでなく地元の他の産業にも良い影響を与えていくことが行政ととりもつ 隊のこれからの活動。

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7 6.市に提案(まとめ) ①地域資源を再発見 地域特性 ・地域資源の洗い出し 歴史的背景 地域文化 ②ムーブメントの創出 (準備期) ・地域ブランド作り (発展期) (安定期) 単発イベント ③持続可能な体制の構築 ツールの製作 メディアの活用 ④プロモーション戦略 ・プロモーション活動は単体で行うよりは複合的かつ継続的に展開していく事が必要 (①)マーケティングツールの活用 ・マップの作成 ・ガイドブックの作成 ・スタンプラリー (②)メディアの活用 ・成功事例と言われる地域はメディアに取り上げられている ・TV 番組とのタイアップ ・PR することで認知度 UP (③)イベントの開催 ・活動初期に行うとよい ・地域内の人々にブランドイメージを浸透させる ・ブランド認知度が高くなれば単体でのイベント実施も可能 (④)アンテナショップ ・一箇所で複数の味が楽しめるアンテナショップは、有効なブランド化戦略である ・しかしブランドイメージが一定程度浸透していることが前提条件となる ⑤他地域との連携 ・2箇所以上の団体が協同でイベントなどをすることでメディアに取り上げられ、 認知度を高めることに貢献することがある。 ⑥地域団体商標の活用 ・商標登録の本質的な意味は、ブランドの保護 ・これからの食でまちおこしには、商標の活用は必須事項 ⑦ビジネス視点での最終目的 ・最終的には事業者が主体となって行われるものである以上、ビジネス性が損なわ れていれば、継続的な取り組みにはなり得ない。 ・地域を挙げて商品力を高める ・ブランド維持に取り組む

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8 ・他地域の人々に足を運んでもらい、まずはビジネスとしての成功を目指さなけれ ばならない。 ・「食」によるまちおこしとは、訪れたくなるような魅力的な「食」を発掘していく ことが必要。 ・最終的には、「まち」をまるごと「フードテーマパーク」にすることが理想とされ る。 参考文献 夕張市の石炭の歴史村資料(夕張市が財政破綻に至った経緯とその背景)資料の出展は、 【限界自治夕張検証(読売新聞夕張支局)、追跡・「夕張」問題(北海道新聞取材班)、朝 日新聞の夕張報道全記録(朝日新聞北海道支社)、夕張問題(鷲田小弥太)、北炭夕張炭 鉱の悲劇(増谷栄一)夕張まちおこし奮戦記(青野豊作)、各新聞社報道、他より

参照

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