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13 採用が中心 の合計)が六四 六%と 新卒採用重視( 新卒採用が中心 どちらかといえば新卒採用が中心 の合計)の三一 六%を大きく上回っている 規模が大きいほど新卒採用重視の傾向で 逆に規模が小さいほど中途採用重視になっている 新卒 中途とも七割近い企業で七割以上の定着率採用ができても 定着して

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  わが国の製造業が、かつての輝きを 失って久しい。激しさを増す国際競争 を背景に、生産拠点の海外移転など、 国内でのものづくりは厳しい状況に置 かれている。日本の製造業の国際競争 力は、大多数を占める中小企業の高度 な熟練技能が生み出す高付加価値に支 えられているといわれてきた。つまり は、製造業が復活できるかどうかは、 支える中小企業に活力が残っているか どうかにかかっているといえそうだ。   JILPTは昨年一一月、中小企業 が採用・人材育成面等で抱える課題を 明らかにするとともに、ものづくりの 競争力となる高付加価値を生み出す経 営戦略とその高付加価値の源泉たる熟 練技能者の確保・育成の実態を探るた め、 「ものづくり企業の経営戦略と人材 育成に関する調査」を実施した。調査 は、製造業のうち機械金属産業の従業 員一〇人以上の企業二万社を対象に、 四二八〇社の回答を得ている(有効回 一・ %) は、 人未満規模が三八・九%、三〇~一〇 〇人未満が三五・二%と、一〇〇人未 満企業が七割強を占めている。本調査 は、厚生労働省の要請により実施した もので、調査結果は「平成二六年度も のづくり基盤技術の振興施策(ものづ )」 る。 下、 調査結果の概要を紹介する。

ものづくり人材の

採用・定着の状況

半数超の企業が新卒採用を行わず   過去三年間(二〇一二~二〇一四年 度)における、ものづくり人材(技能 系と技術系の正社員を合わせた総称。 以下同じ)の採用状況をみてみよう。 まず、新卒採用については、 「過去三年 間のいずれかの年度に新卒採用を実施 した」とする企業の割合は四六・二% で、 「いずれの年度にも新卒採用を実施 しなかった」 とする五二 〇%を下回っ た。   従業員規模が小さいほど、採用を実 施したとする回答割合が低くなってお り、 「三〇人未満」企業では約三割(二 六%) 、「三〇人~九九人」 では五四 八%なのに対して、 「一〇〇人~二九九 人」では約八割(八一・二%) 、「三〇 〇人以上」では九割強(九四・〇%) が採用を実施している( 図表1 )。   「 に「 対する応募が少ない」と思うかどうか を聞いたところ、 「応募が少ない」 (「そ う思う」 「どちらかといえばそう思う」 の合計)とする割合が六六・一%。こ れは、従業員規模による違いが顕著で、 規模が小さいほど「応募が少ない」と する割合が高く、 「三〇人未満」 、「三〇 人~九九人」の企業では、それぞれ六 九・七%、六八・六%と約七割なのに 対して、 「一〇〇~二九九人」 では五九 六%、 「三〇〇人以上」では五五・〇% となっており、中小企業の中でも、と くに一〇〇人未満の企業が応募者の少 なさを強く感じていることが明らかと なった( 図表2 )。

中途採用は七割が実施

  一方、過去三年間の中途採用状況に ついては、 「過去三年間のいずれかの年 度に中途採用を実施した」とする企業 の割合は約七割(七〇・四%)で、 「い かった」の約三割(二七・〇%)を大 きく上回っている。中途採用について も、規模が大きいほど実施割合が高い が、新卒採用ほど規模による差が少な い。 六・ 中途採用を実施しており、 「三〇~九九 人」 で七五 一%、 「一〇〇~二九九人」 が七六・七%、 「三〇〇人以上」では八 〇・二%となっている。規模が大きい 企業ほど、新卒・中途ともに実施する 割合が高いが、規模が小さい企業では、 新卒採用よりも中途採用を実施する割 合が高くなっている( 図表3 )。   「 は、 い」 (「そう思う」 「どちらかといえばそ う思う」の合計)とする割合が六六・ 五%。中途採用でも規模が小さいほど 「応募が少ない」と感じる割合が高く なっているが、新卒採用ほどの規模格 い。 合は、 「三〇人未満」で六五・九%、 「三 〇~九九人」では六八・一%、 「一〇〇 ~二九九人」で六〇・七%、 「三〇〇人 以上」で六〇・二%となっている。新 卒採用で「応募が少ない」とする割合 は、規模が小さいほど高いが、中途採 用では規模による差は小さい。規模が 小さい企業で、新卒採用が思うように できていない現実が浮き彫りとなって いる( 図表4 )。

小規模企業ほど

中途採用重視の傾向

  採用方針として過去三年間に、新卒 採用と中途採用のどちらを重視してき は、 視( 途採用が中心」 「どちらかといえば中途

三社に一社が高度熟練技能を自社の強みと認識

――

JILPT

「ものづくり企業の経営戦略と人材育成に関する調査」

調査・解析部次長

 

郡司

 

正人

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採用が中心」の合計)が六四・六%と、 新卒採用重視( 「新卒採用が中心」 「ど ちらかといえば新卒採用が中心」の合 計)の三一・六%を大きく上回ってい る。規模が大きいほど新卒採用重視の 傾向で、逆に規模が小さいほど中途採 用重視になっている。

卒・

で七割以上の定着率

  採用ができても、定着して働いても らえなければ意味がない。過去三年間 に新卒・中途採用を一度でも実施した 企業に、採用後三年でのそれぞれの定 着状況について聞いた。新卒採用者で は、定着率「九割以上」が四三・一%、 「七~九割未満」が二五・〇%などと なっている。 中途採用では、 「九割以上」 が三五 七%、 「七~九割未満」 が三一 一%。新卒、中途ともに七割近くの企 業で七割以上の定着率を示しており、 新卒採用の方が、中途採用と比べて、 若干定着が良い結果となっている。   企業は、従業員の定着に向けてさま ざまな対策に取 り組んでいる。 もっとも取組割 合が高い定着策 は「賃金水準の 向上」で四七・ 九%、 次いで 「能 映」 が四二 七% で、 「会社の経営 方針や経営戦略 の従業員への明 示」 (三八 二%) 「業績を処遇に 」( 一・ 七%) 、「職場の 善」 (三〇 二%) 「『 など従業員の意 見を吸い上げる 」( 七・六%)など と続く。何らか の人材定着策に 取り組んでいる 七・ 五%で、 「とくに 取り組みは行っ ていない」企業 の一一・二%を 大きく上回った 46.2  28.6  54.8  81.2  94.0  52.0  69.2  44.1  18.0  6.0  1.8  2.2  1.1  0.9  0.0  0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 全体(n=4280) 30人未満(n=1663) 30~99人(n=1507) 100~299人(n=451) 300人以上(n=116) 過去3年度のいずれかの年度に新卒採用を実施した 過去3年度のいずれかの年度にも新卒採用を実施しなかった 無回答 30.3  35.9  32.6  20.8  11.9  35.8  33.8  36.0  38.8  43.1  16.5  12.8  15.5  21.6  24.8  12.2  8.8  12.0  15.6  18.3  5.1  8.6  4.0  3.3  1.8  0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 全体(n=1978) 30人未満(n=476) 30~99人(n=826) 100~299人(n=366) 300人以上(n=109) そう思う どちらかといえばそう思う どちらかといえばそう思わない そう思わない 無回答 70.4  66.5  75.1  76.7  80.2  27.0  30.4  23.2  22.8  19.0  2.6  3.1  1.7  0.4  0.9  全体(n=4280) 30人未満(n=1663) 30~99人(n=1507) 100~299人(n=451) 300人以上(n=116) 過去3年度のいずれかの年度に中途採用を実施した 過去3年度のいずれかの年度にも中途採用を実施しなかった 無回答 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 33.2  34.1  34.3  24.6  21.5  33.3  31.8  33.8  36.1  38.7  16.5  14.7  17.5  21.4  24.7  11.1  11.7  10.2  15.6  12.9  5.9  7.7  4.2  2.3  2.2  全体(n=3013) 30人未満(n=1106) 30~99人(n=1132) 100~299人(n=346) 300人以上(n=93) そう思う どちらかといえばそう思う どちらかといえばそう思わない そう思わない 無回答 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 図表1 過去 3 年間の新卒採用状況 図表2 「求人に対する応募が少ない」と思うか(新卒採用) 図表3 過去 3 年間の中途採用状況 図表4 「求人に対する応募が少ない」と思うか(中途採用)

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図表5 )。

四社に一社がベアを実施

  「 アップを狙う企業が多い結果だが、実 際の処遇改善はどのようになっている のだろうか。二〇一三年度以降の処遇 (複数回答) 、「定期昇給」を実施した 企業が五八・二%、次いで「賞与の増 額」が四四・一%、 「ベースアップ」が 二四・六%、 「定期昇給・ベースアップ 以外の基本給の引き上げ」 が一五 〇% などの順。何らかの処遇改善を実施し 六・ で、 行っていない」企業(一二・四%)を 大きく上回っている。   これを従業員規模別にみると、規模 が大きいほど、何らかの処遇改善を実 施した割合が高い。 「定期昇給」 は、 「三 〇人未満」 「三〇~九九人」 「一〇〇~二 九九人」 「三〇〇人以上」で、それぞれ 五二・〇%、六二・八%、七三・二%、 七七 六%となっている。 「ベースアッ プ」については、 「三〇人未満」 「三〇~ 九九人」 「一〇〇~二九九人」が、それ ぞれ二三・〇%、二五・一%、二七・ 九%と二割台なのに対して、 「三〇〇人 以上」では五〇・〇%と半数が実施し る。 給、 外の基本給の引き上げ」では、規模が 小さいほど実施割合が高くなっている 図表6 )。

ものづくり人材の育

成・能力開発の状況

アップを

  ものづくり人材の育成・能力開発の 方針については、 「今いる人材を前提に その能力をもう一段アップできるよう 能力開発を行っている」との回答割合 が三七・六%ともっとも高く、これに 「個々の従業員が当面の仕事をこなす ために必要な能力を身につけることを 目標に能力開発を行っている」 (三二・ 五%)が続く。積極的に「数年先の事 業展開を考慮して、その時必要となる 人材を想定しながら能力開発を行って いる」 企業は一八 二%で、 「人材育成 能力開発について特に方針を定めてい ない」企業は一〇・八%となっている。   従業員規模別にみると、規模が小さ いほど「当面の仕事をこなすため」と く、 い」 割合も高くなっている。とくに 「三 〇人未満」で「方針を定めていない」 四・ いのが目立つ( 図表7 )。

教育訓練は日常業務のなかで

  ものづくり人材を対象にどのような 教育訓練の取り組みを行っているか複 数回答で聞いたところ、 「日常業務の中 で上司や先輩が指導する」との回答割 合が八六・五%ともっとも高く、 「仕事 の内容を吟味して、やさしい仕事から 」( 一・ %) 、「 使って進めている」 (四六・〇%) 、「主 要な担当業務のほかに、関連する業務 」( 四・四%) 、「研修などのOff -JT を実施している」 (三一・四%)などが これに続いた。   従業員規模別にみると、 「日常業務の 中で上司や先輩が指導する」や「仕事 の内容を吟味して、やさしい仕事から 難しい仕事へと経験させる」と日常業 務の中で取り組めるものについては、 規模による差はほとんどないものの、 「作業標準書」や「ローテーション」 「研修」など制度化や手間がかかる取 組は規模が小さい企業の実施割合が低 い。 図表5 定着のための取り組み (n=4280、%) 図表6 2013 年度以降に従業員全体に実施した処遇改善(複数回答、%) 47.9 12.2 31.7 42.7 38.2 27.6 30.2 24.9 1.6 9.4 15.7 21.4 13.9 6.4 1.1 11.2 1.2 87.5 賃金水準の向上 仕事の裁量性の向上 業績を処遇に反映 能力を処遇に反映 会社の経営方針や経営戦略の従業員への明示 「提案制度」など従業員の意見を吸い上げる取組 職場の人間関係の改善 能力開発・教育訓練の実施 キャリアに関する相談(キャリア・コンサルティング)の実施 チューター制度・メンター制度の導入 社員の家庭生活(育児・介護)などへの配慮 福利厚生の充実 労働時間の短縮 苦情処理の仕組みの整備・充実 その他 とくに取り組みは行っていない 無回答 何らかの人材定着施策に取り組んでいる 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 定期昇給 ベース アップ 定 期 昇 給、 ベースアップ 以外の基本給 の引き上げ 諸手当の 引き上げ 賞与の 増額 給与以外 の福利厚 生の改善 その他 処遇改善 は行って いない 無回答 何らかの 処遇改善 を実施し た 全体(n=4280) 58.2 24.6 15.0 12.1 44.1 12.8 1.4 12.4 1.6 86.0 30人未満(n=1663) 52.0 23.0 16.9 12.4 43.2 11.3 1.1 16.3 0.7 83.0 30~99人(n=1507) 62.8 25.1 15.1 12.8 45.6 12.7 1.4 10.0 0.6 89.4 100~299人(n=451) 73.2 27.9 9.5 10.2 47.0 18.0 1.8 5.8 0.9 93.3 300人以上(n=116) 77.6 50.0 6.9 14.7 53.4 28.4 2.6 6.0 0.0 94.0

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六割で教育訓練の

「成果があがった」

  ものづくり人材の教育訓練に向けた 環境整備について聞いたところ、 「改善 提案の奨励」が四五・七%ともっとも 高く、これに「伝承すべき技能のテキ スト化・マニュアル化」 (二二・二%) 「小集団活動やQCサークルの奨励」 (二一・一%) 、「自社の技能マップの 作成」 (二〇・二%)が続いている。一 方、 「特に何も行っていない」企業が二 二・七%と二割以上を占めるのが目立 つ。 「三〇人未満」 「三〇~九九人」で 環境整備全般の取り組み割合が低く、 「特に何も行っていない」が、それぞ れ三三・〇%、一五・八%と高い割合 になっていることが反映されている。   ものづくり人材に対する教育訓練の 取り組みの成果については、 「成果があ がった」 (「成果があがっている」 「あ る程度成果があがっている」の合計) とする回答割合が約六割 (六一 三%) り、 た」 (「あまり成果があがっていない」 と「成果があがっていない」の合計) の三三・六% を大きく上回った。   は、 た」とする割合は、規模に比例して高 くなっており、 「三〇人未満」で五六・ 九%、 「三〇~九九人」では六四・六%、 「一〇〇~二九九人」 は七一 六%、 「三 〇〇人以上」が八二・八%となってい る( )。 枠にとどまる割合の高い小規模企業で、 訓練の成果を感じることが少ない様子 が浮き彫りになっている。

育成の時間や人材不足が課題

  ものづくり人材に教育訓練を実施す る上での課題について聞いたところ、 もっとも回答割合が高かったのは、 「育 成を行う時間がない」 (四二・八%)で 四割超の企業が課題にあげている。こ れに「若年ものづくり人材を十分に確 保できない」 (三六・六%) 、「指導する 側の人材が不足している」 (三五 一%) 「指導される側の能力や意欲が不足し ている」 (三四・四%)が続いた。   従業員規模別にみると、 「育成を行う 時間がない」と「指導される側の能力 や意欲が不足している」を課題とする 割合は、規模による差が少ない。一方、 規模が小さいほど「若年ものづくり人 材を十分に確保できない」とする割合 が高くなっており、逆に「指導する側 の人材が不足している」とする割合が 低くなっている。   教育訓練の成果別にみると、成果が 「あがらなかった」 とする企業では、 「あ がった」企業に比べ、すべての項目に ついて課題にあげる割合が高くなって いるが、とくに「指導する側の能力や 意欲が不足している」 「指導する側の人 材が不足している」で成果別の差が大 きくなっている。 技能伝承は高年齢従業員を活用   技能伝承の取り組みについても聞い ている。技能伝承について何らかの取 り組みを行っている企業割合が七六・ 三%と大多数を占め、 「とくに取り組み は行っていない」企業(二〇・七%) を大きく上回っている。規模別では、 規模が大きいほど取組割合が高くなっ ている。何らかの取り組みを実施した 企業の具体的な中味をみると(複数回 答) 、「再雇用や勤務延長による高年齢 従業員の活用」が五九・五%ともっと も高く、次いで「伝承すべき技能のテ キスト化 マニュアル化」 (三一 二%) 「育成対象の技能者ごとに専任の指導 者を配置」 (二二・六%) 、「社内研修な どOff―JT」 (一八・四%)の順。 従業員規模別にみると、軒並み、規模 が大きいほど取組割合が高くなってい る一方、 「育成対象の技能者ごとに専任 の指導者を配置」のみ規模が小さいほ ど、取組割合が高くなっている。

技能検定の活用状況

  調査は技能検定の受験を奨励してい るかについても聞いており、奨励して いる企業は三一・五%で、奨励してい ない企業は六六・八%となっている。 これを従業員規模別にみると、規模が 18.2 17.2 18.6 20.8 28.4 37.6 32.4 41 46.1 46.6 32.5 35.4 32.1 28.2 17.2 10.8 14.6 7.6 4.4 7.8 0.8 0.5 0.7 0.4 0 全体(n=4280) 30人未満(n=1663) 30~99人(n=1507) 100~299人(n=451) 300人以上(n=116) 数年先の事業展開を考慮して、その時必要となる人材を想定しながら能力開発を行っている 今いる人材を前提にその能力をもう一段アップできるよう能力開発を行っている 個々の従業員が当面の仕事をこなすために必要な能力を身につけることを目標に能力開発を行っている 人材育成・能力開発について特に方針を定めていない 無回答 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 6.2  5.3  6.3  8.4  13.8  55.1  51.6  58.3  63.2  69.0  26.4  27.5  26.1  23.7  15.5  7.2  9.4  6.0  3.1  1.7  5.1  6.1  3.2  1.6  0.0  全体(n=4280) 30人未満(n=1663) 30~99人(n=1507) 100~299人(n=451) 300人以上(n=116) 成果があがっている ある程度成果があがっている あまり成果があがっていない 成果があがっていない 無回答 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 図表7 ものづくり人材の育成・能力開発の方針 図表8 教育訓練の成果

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大きいほど奨励している企業割合が高 くなっている。   奨励している企業に、その目的を聞 いたところ(複数回答) 、「担当業務に 関する専門的な知識 技能が身に付く」 が七四・六%ともっとも高く、次いで 「目標を与えることで技能者の意欲が 高まる」 (五二・四%) 、「社内で求めら れる技能水準を従業員に明示できる」 (三八・六%)などの順だった。   奨励している企業が技能検定の取得 を処遇に反映させているかどうかにつ は( )、 映させているのが八〇・六%と大多数 を占め、処遇には反映させないとする 企業(一八・〇%)を大きく上回って いる。検定の取得を処遇に反映させて いる企業に、その中身を聞いたところ、 「資格手当等の給与」 (五六 九%) 、「昇 昇格」 (三七 四%) 、「奨励金」 (三二 五%)などの順となっている。

ものづくり人材のあり

方と経営戦略の展開

約半数が「熟練技能者集団」企業   自社のどんなところが強みか聞いた ところ(複数回答) 、「高度な熟練技能 を持っている」ことを強みだとする割 合が三三・八%ともっとも高く、次い で「極めて短い納期に対応できる」が 三一・〇%、 「優良企業の下請企業の主 力となっている」が二四・一%、 「他社 の参入が難しい製品・サービスを提供 している」二一・八%、 「狭い市場で高 いシェアを誇っている」が一八・四% などと続く 図表9 )。主要な項目では、 従業員規模による違いは小さい。   企業の人材的特徴をタイプ分けする と、 「ベテランの技能者が多く、熟練技 能者集団に近い」企業が四五・四%と 半数近くを占め、 「比較的単純な作業を い」が三五・七%で続き、以下「研究 者・技術者の割合が高く、研究技術者 集団に近い」 (九・〇%) 、「商品企画・ 市場開発担当者の割合が高く、企画営 業集団に近い」 (一・七%)となってい る。従業員規模で違いがみられ、規模 が小さいほど「ベテランの技能者が多 く、熟練技能者集団に近い」割合が高 い一方、 規模が大きいほど 「研究者・技 術者の割合が高く、研究技術者集団に 近い」 割合が高くなっている 図表 10)。   自社の強みを人材タイプ別でみると、 違いが大きい。約半数を占める「ベテ ランの技能者が多く、熟練技能者集団 に近い」企業では、 「高度な熟練技能を 持っている」が五二・六%と過半数で、 「極めて短い納期に対応できる」が三 四・ く。 をこなす労働集約 的な作業者集団に 近い」企業では、 「極めて短い納期 に対応できる」こ とを強みとするの が三二・〇%で、 「優良企業の下請 企業の主力となっ ている」ことをあ 七・ 四%となっている。 「研究者・技術者 の割合が高く、研 究技術者集団に近 い」企業では、 「研 究開発部門の技術 力が極めて高い」 ことを強みとする 企業が三九・六% とトップで、 「狭い 市場で高いシェア を誇っている」が 三七・三%と続い ている。当然の結 果といえそうだが、 企業の強みと人材 のあり方が密接に 結びついているこ とがわかる( 図表 図表9 自社の強み(n=4280、複数回答、%) 図表 10 自社の人材的な特徴 33.8  31.0  24.1  21.8  18.4  13.1  12.7  11.6  7.9  6.8  6.6  5.7  4.5  4.3  4.3  4.1  1.8  2.3  9.0  高度な熟練技能を持っている 極めて短い納期に対応できる 優良企業の下請企業の主力となっている 他社の参入が難しい製品・サービスを提供している 狭い市場で高いシェアを誇っている 国際的な規格に沿った製品を生産している 近隣の複数の企業と緊密に連携している 高額な設備に投資を続けている 複数の技術・製品で特許を取得している 研究開発部門の技術力が極めて高い 大企業の外注化で受注が伸びている 先行製品と同等品をより安価で提供できる ある製品・サービス分野で国際的に高いシェアを持っている 優秀な外注先企業群を育成している 海外に工場の積極的な展開を行っている 海外のメーカー向けに機械や部品を供給している 商品企画を重視し生産はできるだけ外注している その他 特に強みはない 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 9.0  8.5  7.4  11.8  33.6  45.4  49.1  43.8  38.8  30.2  35.7  32.7  39.7  43.2  31.9  1.7  2.0  1.7  1.6  0.0  4.3  4.4  5.1  2.7  3.4  3.9  3.2  2.3  2.0  0.9  全体(n=4280) 30人未満(n=1663) 30~99人(n=1507) 100~299人(n=451) 300人以上(n=116) 研究者・技術者の割合が高く、研究技術者集団に近い ベテランの技能者が多く、熟練技能者集団に近い 比較的単純な作業をこなす労働集約的な作業者集団に近い 商品企画・市場開発担当者の割合が高く、企画営業集団に近い その他 無回答 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

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11)。 経営を支える熟練技能工   経営を支える主力製品づくり にどのような人材が重要な役割 を果たしたのか聞いたところ、 「高精度の加工・組立ができる 熟練技能者」をあげる企業割合 が二〇・五%ともっとも高く、 次いで「工場管理・作業者の指 」( 七・一%) 、「生産現場の監督が 」( 六・四%) 、「複数の工程を担え る多能工」 (一二・四%) 、「新製 職・ 職」 (九・九%)などの順。技能 (四九・三%)と、技術系人材 をあげる企業(二三・三%)を 大幅に上回っており、熟練技能 工が経営を支えている様子がう かがえる結果となっている。従 業員規模別にみると、三〇〇人 未満では、どの規模階層でも技 能系人材が技術系人材を上回っ ている。規模が大きいほど、技 なっており、三〇〇人以上規模 では技術系人材が技能系人材を 上回っている( 図表 12)。

熟練技能者

  それぞれの果たした役割につ いては、 ほぼすべての人材で 「コ スト削減」 「納期短縮」で役割を 果たしたとする割合が高い。し 国際的な規格に沿った製品を 生産している 高度な熟練技能を持っている る 高額な設備に投資を続けてい 極めて短い納期に対応できる て高い 研究開発部門の技術力が極め 携している 近隣の複数の企業と緊密に連 ている 優秀な外注先企業群を育成し ている 大企業の外注化で受注が伸び 行っている 海外に工場の積極的な展開を なっている 優良企業の下請企業の主力と 部品を供給している 海外のメーカー向けに機械や るだけ外注している 商品企画を重視し生産はでき ている 狭い市場で高いシェアを誇っ あ る 製 品 ・ サ ー ビ ス 分 野 で 国 際 的に高いシェアを持っている で提供できる 先行製品と同等品をより安価 複数の技術 ・ 製品で特許を取 得している 他社の参入が難しい製品 ・ サ ービスを提供している その他 特に強みはない 全体(n=4280) 13.1 33.8 11.6 31.0 6.8 12.7 4.3 6.6 4.3 24.1 4.1 1.8 18.4 4.5 5.7 7.9 21.8 2.3 9.0 研究者・技術者の割合が高く、研究 技術者集団に近い(n=386) 23.1 27.7 6.7 17.1 39.6 7.3 5.2 5.7 9.3 9.3 13.5 8.8 37.3 16.3 4.7 28.2 36.8 1.3 3.4 ベテランの技能者が多く、熟練技能 者集団に近い(n=1941) 12.5 52.6 13.8 34.4 4.6 14.4 5.0 7.4 3.8 26.4 4.0 0.6 17.6 3.8 4.2 6.4 22.7 1.9 4.7 比較的単純な作業をこなす労働集 約的な作業者集団に近い(n=1) 11.3 15.7 10.3 32.0 1.9 12.7 2.9 6.5 3.4 27.4 2.4 0.5 14.9 2.6 8.4 5.0 16.8 2.5 15.4 商品企画・市場開発担当者の割合が 高く、企画営業集団に近い(n=74) 18.9 6.8 5.4 25.7 12.2 14.9 18.9 4.1 4.1 10.8 1.4 21.6 35.1 9.5 4.1 16.2 41.9 2.7 0.0 図表 11 人材的特徴タイプ別の自社の強み(複数回答、%) 図表 12 主力製品の生産に重要な役割を果たした人材 (複数回答、%) 工場管理・ 作業者の指 導ができる 工場管理者 層 技 能 系 人 材 技 術 系 人 材 その他 重要な役 割を果た した人材 はいない 無回答 技能系人材 技術系人材 高精度の加 工・組立が できる熟練 技能者 生産現場の 監督ができ るリーダー 的技能者 複数の工程 を担える多 能工 製造方法・ 生産システ ムの改善が 行える生産 技術職 生 産 管 理 ( 工 程 管 理、 原価管理) 職 新製品開発 ができる研 究職・開発 職 全体(n=4280) 17.1 20.5 16.4 12.4 7.9 5.6 9.9 1.0 4.7 4.5 49.3 23.3 30人未満(n=1663) 15.8 24.5 15.2 14.4 5.6 5.1 9.0 1.0 5.7 3.8 54.1 19.7 30~99人(n=1507) 18.4 18.3 18.0 11.5 9.2 6.9 10.1 0.8 4.1 2.7 47.8 26.2 100~299人(n=451) 19.5 14.9 19.1 8.4 11.8 6.4 14.0 1.1 2.4 2.4 42.4 32.2 300人以上(n=116) 16.4 8.6 14.7 12.1 15.5 3.4 22.4 4.3 0.9 1.7 35.4 41.3 かし、 「高精度の加工・組立ができる熟 練技能者」では「これまでの経験や熟 練技能を活かして、新しい加工・組立 技術を確立した」とする割合が四〇・ 五%ともっとも高く、 「新製品開発がで きる研究職・開発職」では「これまで の経験や熟練技能を活かして、新しい 製品の開発に貢献した」割合が八二・ る。 精度の加工 組立ができる熟練技能者」 については、 「これまでの経験や熟練技 能を活かして、新しい製品の開発に貢 献した」をあげる割合(一七・二%) が、 「研究職・開発職」に次ぐ二番手に なっており、新製品開発における熟練 技能者の役割が小さくないことがうか がわれる( 図表 13)。   今後、必要となるものづくり人材に は、 リーダー的技能者」をあげる割合(一 五%)がもっとも高く、 次いで、 「工 場管理・作業者の指導ができる工場管 理者層」 (一六・八%) 、「新製品開発が できる研究職・開発職」 (一三・七%) 「高精度の加工・組立ができる熟練技 能者」 (一二・六%)などの順。現在よ りもより高度な役割を担う人材を望ん でいる様子がわかる。

九割近くが経営を支える

人材を自前で育成

  経営を支えるものづくり人材をどの (複数回答) 、「中途採用者を自社で育 成」が七〇・四%ともっとも高く、次 いで「新卒者を採用して自社で育成」 する企業が三七・一%で、 「大手製造業、 取引先企業等で働いていた人材を即戦

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力として採用」 (一一・八%) 、「大手製 造業、取引先企業等から出向してきた 人材を活用」 (三・一%)の順となって いる。中途、新卒を合わせると九割近 く(八八・七%)が自社で育成すると しているのが目立つ。従業員規模別に みても差はなく、どの規模階層も約九 割が自前で人材を育成するとしている 図表 14)。   自社の強みについて 「ある製品 サー ビス分野で国際的に高いシェアを持っ ている」 「海外のメーカー向けに機械や 部品を供給している」 「海外に工場の積 極的な展開を行っている」 「国際的な規 格に沿った製品を生産している」とす るグローバル競争企業で、過半数以上 が「新卒者を採用して自社で育成」す るとしているのが特徴的だ(それぞれ、 六四・三%、五五・四%、五四・三%、 五三・七%)

生き残りはコスト削減や

優良企業からの受注等で

  なっている経営戦略については、 「改善 の積み重ねによるコストの削減」をあ げる割合が二七・三%ともっとも高く、 「単品、 小ロットへの対応」 (二二 四%) 「優良企業からの受注の獲得・拡大」 (二二・三%) 、「従来の製品・サービ スに付加価値を付与した製品・サービ スの提供」 (二二・一%) 、「改善の積み 重ねによる納期の短縮」 (二〇・七%) が二割台で続き、次いで一割台で「高 度な熟練技能を活かした他社にはでき 」( 五%) 、「営業力の強化」 (一四 七%) 「従来の技術に付加価値を付与した新 技術の開発」 (一三・一%) 、「大企業の 参入が難しいニッチ分野への進出」 (一 三・〇%)が続いている。   従業員規模別にみると、 「改善の積み 重ねによるコストの削減」 「優良企業か らの受注の獲得・拡大」はどの規模で も割合が高く、 「三〇人未満」と「三〇 ~九九人」では比較的「単品、小ロッ トへの対応」が高くなっており、 「一〇 〇~二九九人」 、「三〇〇人以上」では 「従来の製品・サービスに付加価値を 付与した製品・サービスの提供」の割 合が高くなっている。 つきが強い熟練技能者集団企業   企業の人材タイプ別にみて、もっと も割合の高い「ベテラン技能者が多く、 熟練技能者集団に近い」企業(回答企 業の四五・四%)を抜き出してみると、 競争力の源泉となっている取り組みの トップに「改善の積み重ねによるコス トの削減」 (二六・〇%)があげられて いるのは同様だが、二番手に「高度な 熟練技能を活かした他社にはできない 加工技術や作業工程の確立」が二四・ 六%と続いているのが目立ち、人材の あり方と経営戦略が密接に結びついて いることがうかがわれる結果となって る。 者・ く、 研究技術者集団に近い」企業では、 「従 来の製品・サービスに付加価値を付与 した製品・サービスの提供」 「従来の技 発」 「これまでにない革新的な新製品・ サービスの提供」 「これまでにない革新 的な技術の開発」をあげる割合が高く なっている(それぞれ、三六・三%、 図表 13 主力製品の生産に貢献したものづくり人材が果たした役割(複数回答、%) 図表 14 主力製品生産に重要なものづくり人材の確保の方法(複数回答、%) これまでの経験 や熟練技能を活 かして、新しい 加工・組立技術 を確立した これまでの経験 や熟練技能を活 かして、他社に はできない生産 プロセスを確立 した これまでの経験 や熟練技能を活 かして、新しい 製品の開発に貢 献した 改善の積み重ね によりコスト削 減に成功した 改善の積み重ね により納期短縮 に成功した その他 無回答 全体(n=3884) 27.1 19.4 20.9 42.4 37.8 3.9 3.8 <主力製品の生産で重要な役割を果たしたものづくり人材> 工場管理・作業者の指導ができる工場管理 者層(n=733) 30.3 18.7 12.7 49.5 42.8 4.1 3.1 高精度の加工・組立ができる熟練技能者 (n=879) 40.5 25.0 17.2 32.3 38.0 3.3 4.7 生産現場の監督ができるリーダー的技能者 (n=704) 24.0 18.5 10.9 51.7 40.9 3.4 3.4 複数の工程を担える多能工(n=529) 18.9 14.0 10.8 44.2 47.3 4.5 4.9 製造方法・生産システムの改善が行える生 産技術職(n=336) 30.7 33.6 16.4 49.7 30.7 3.6 2.1 生産管理(工程管理、原価管理)職(n=238) 12.6 12.2 8.4 56.3 51.3 7.1 2.1 新製品開発ができる研究職・開発職(n=424) 14.9 9.2 82.5 19.6 10.1 1.4 2.4 技能者 計(n=2845) 29.8 19.7 13.3 43.8 41.7 3.8 4.0 技術者 計(n=998) 19.6 18.1 42.6 38.5 26.9 3.5 2.2 新卒者を採用し て自社で育成 中途採用者を自社で育成 大手製造業、取引 先企業等で働いて いた人材を即戦力 として採用 大手製造業、取 引先企業等から 出向してきた人 材を活用 その他 無回答 新卒又は中途採用者を採用して 自社で育成 外部の人材を即 戦力として活用 全体(n=3884) 37.1 70.4 11.8 3.1 2.4 2.7 88.7 14.2 30人未満(n=1504) 22.7 77.8 10.9 1.3 2.9 2.7 88.6 12.0 30~99人(n=1404) 41.3 68.9 13.5 4.1 2.2 2.0 88.7 16.5 100~299人(n=429) 68.5 55.2 11.7 6.5 1.2 3.3 90.2 17.0 300人以上(n=113) 83.2 47.8 9.7 6.2 3.5 2.7 91.2 14.2

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三三 九%、三三 二%、三〇 八%)   最大取引先への依存度別にみると、 依存度が高いほど、 「改善の積み重ねに よるコストの削減」をあげる割合が高 く、逆に「従来の製品・サービスに付 加価値を付与した製品・サービスの提 供」 「大企業の参入が難しいニッチ分野 への進出」 「これまでにない革新的な新 製品・サービスの提供」 「これまでにな い革新的な技術の開発」をあげる割合 は低くなっている。

な「

の強化」

  今後の成長に必要な取り組みについ ては、 「営業力の強化」をあげる割合が 三八・二%ともっとも高くなっており、 次いで「改善の積み重ねによるコスト の削減」 「優良企業からの受注の獲得・ 拡大」 「改善の積み重ねによる納期の短 縮」 「従来の技術に付加価値を付与した 新技術の開発」 「従来の製品・サービス に付加価値を付与した製品・サービス の提供」の順(それぞれ三五・〇%、 二七・九%、二六・四%、二五・九%、 五・ %) は、 従来のものづくり現場の努力とともに、 「営業力の強化」が必要だと認識して いるようだ。

行政に希望する支援策

若者のものづくりに対する

意識向上を

  ものづくり企業は、行政に対して、 ものづくり人材の確保・育成に向け、 どのような支援策を望んでいるのか聞 いたところ、何らかの支援を希望する 企業が七八・〇%で、希望することは ないとする企業(一八・七%)を大き く上回っている。支援策の具体的な中 身では(複数回答、 「希望するこ とはない」除く) 、「若者のもの づくりに対する意識を高めるた めの活動」 をあげる企業が四三 一%ともっとも高く、 次いで 「職 業訓練を実施する事業主への助 成金の支給対象の拡大/支給額 の増額」 (三四・七%) 、「教育訓 練給付金制度など従業員の自己 啓発支援に関する情報提供」 (二 四・四%) 、「ものづくり人材向 」( 三・ 七%)などとなっている( 図表 15)。 て、 など具体的な支援策があげられ るのは当然のことだが、それよ りも若者のものづくりに対する 意識向上をあげる企業割合が高 いのは、 ものづくり人材の確保 育成をめぐる強い危機意識の現 れといえそうだ。        以上の調査結果から、①三社 に一社が「高度な熟練技能」が 自社に強みだと認識している② 約半数の企業が「熟練技能者集 団」で規模が小さいほどその傾 向が強い③もっとも多くの企業 が「熟練技能者」 を経営を支える 主力製品づくりのキーパーソン にあげ、 「加工・組立の新技術の 確立」や「新製品開発」での役 割を評価している④約九割の企 業が経営基盤を支える「ものづ くり人材」の育成を自前で行うとして いる――など、高付加価値を熟練技能 で生み出している中小機械金属産業の 活力ある現場の実態が明らかになった。 図表 15 ものづくり人材確保・育成のため、行政に希望する支援 (「希望することはない」除く、n=3481、複数回答、%) 43.1 34.7 24.4 23.7 21.5 21.3 17.2 15.7 12.4 12.1 9.9 8.3 5.5 2.2 4.1 若者のものづくりに対する意識を高めるための活動 職業訓練を実施する事業主への助成金の支給対象の拡大/支給額の増額 教育訓練給付金制度など従業員の自己啓発支援に関する情報提供 ものづくり人材向け在職者訓練の充実 従業員の指導力強化に向けた勉強会の実施 公共職業訓練修了者に関する情報提供 熟練技能者による若年技能者への講習会の実施 企業ニーズに合致したオーダーメイド型職業訓練コースの設定 製造現場の改善に向けたコンサルティングや相談窓口の設置 新技術に対応した訓練コースの設定・拡充 加工・組立技術のデータベース化、マニュアル化の支援 地域での職業訓練コースの設定状況に関する情報提供 新技術に対応した技能訓練用教材の開発 その他 無回答 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

参照

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