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源氏物語人物論-葵上、六条御息所、紫上玉髪の形容詞的観察

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Academic year: 2021

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P ろ う か c 続 噴 き 疋 副 議 Q ・F − 主 1 2 1

一一賛歌は喜一の時、大雲、歌合の時、その他多くの機 と 思 、 っ 。 f Z E d − − − Atlj − 4 ぷ L 9 F 1 3 t g y必 霊 安 弘 穂 群 島 草 場 炉 持 銘 議 議 長 寝 泊 魯 践 が

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葵 上 、 六条御息所、紫上 玉撃の形容詞的観察

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有 百 耕 子 田 源氏物語の女性︵葵上、六保御息所、紫上、玉置︶を形 容詞により観察した。考察の方法として、各人物に現れた 形容詞や図表にし︵去は略す︶四人の女性の形容詞的特徴 を論じ℃行くのであるが、それらを容貌、容姿の面と、性 格、趣味を対象とした性格の二つに区分し‘乙の二つの面 から研究し、種々の形容詞がもたらす欣態、挙動等につい て述ペ、それらが形造る人物像は如何なるものであるか密 検討したい。向、論ずるにあたって、四人の女性の境遇を 考える時一応二つに分れ℃来る。即ち常識的に云って、結 婚生活が不幸に破綻をもたらした葵上、六傑御息所、結婚 生活が極めて幸福であった紫上、玉重である。 ①、不幸な結婚をした女性葵上 葵上は気品のある端麗な美しさを持った人として融もが 指摘する様に、形容詞的観察に於てもはっきり云える。即 ち﹁気高し、うるはし﹂等の語がそれで葵上の容貌容姿じ 常に見受けられる。しかし葵上の美の本質は﹁うるはし﹂ 的 だ と 考 え ら れ ℃ い る が 、 そ 白 相 対 立 的 立 場 に あ る ﹁ 美 し ﹂ が一例みられる。﹁後自に見お乙せ給へるまみは、いと恥 かしげに気高う美しげなる御かたちなり。﹂ハ若紫﹀乙 の状態は源氏との会話の時の状態で、例文の前後から考え ると決し℃可憐美などは考えられない。即ち﹁美し﹂は平 安朝に於ては可憐美ぞ含ん官一つの美ぞ形造っているので ある。流し目は源氏になされた状態で、流し目の持つ意味 は可成りなまめかしきが含まれた状態である。しかるに流 し目自身が生み出した美とし

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、 気 口 聞 の 高 い 美 の 反 面 、 ﹁ 美しげ﹂的美も含んでいたのである。こうした美的本質を 持つ﹁美し﹂が葵上の容貌に現われている事は葵上をつつ るはし﹂的美の持主と定義づけられない現由である。叉葵 上の病気の状態にある容貌容姿は、健康な状態にある時の 形容詞的表現とは相反した物が用いられていると云う事 も、葵上の本質的な性格を生み出そうと考える時最も注意 、ぜねばならない。﹁白き御衣に色合、いと花ぞかにて、御 髪いと長、っとちたきを引き給ひて、うち添えたるもかう℃ 乙そらうたげになまめきたる方添ひて、をかしかりけれと 見 ゆ 。 μ ︵葵巻︶もその一例で、又一筋の乱れのない髪の 状態を源氏は﹁ありがたし﹂と見て長い年局、何の不足が あって物足りなく思っていた

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ろうと、不思議に思う程 の心境に達するのである。この様に病気の為に現れた形容 詞が、源氏の考え℃いる理想的人物に、阜、 L 接近した葵上

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で あ る と 一 五 、 っ 事 は 、 注 意 す べ き 点 で あ る 。 戎に葵上の性格につい℃用いられている代表的形容詞は ﹁気高し、うるはし﹂等で、﹁気高し﹂は、左大臣の一人 娘とし℃の気位の高さを現し、或は﹁例のうるはしう、よ そほしき御様にて、心美しき御気一色もなく苦しければ一五 々。﹂︵紅葉賀巻︶と、源氏が実上に対して﹁心美しき人﹂ であればと望んでいる様に葵上は﹁気高し、うるはし﹂的 美の勝った人で、その為に源氏との結婚生活がうまく行か なかったのである。こうした一挙は左大臣の践としての気位 の高さ、即ち高貴な身分的意識に支配された後天的美とし て 考 え る G 葵上の端麗美は叉教養的に一向い見識を持ち、そ れらは余りにも合理的であり、情熱ぞもおよ?事すらしない 女性で、愛敬のない内攻的性格を作り上げたのである。 源氏との仲が打ち解けない原因ともなっている葵上の﹁あ きまし、はしたなし﹂的行動は無意識の内に出たものでは なく、可成り源氏に対する意識的なものが働いていたのだ と 考 え る 。 ②不幸な結婚をした女性六条御息所 六僚御息所は、源氏物語に於て無類の妬姉といった形で 非難され、性格的にはっきりしたもの冶把握しかねる。所 謂二重人格の持主と云われ、御息所の本質や探求するにあ たって大きな疑惑に包まれた女性である。御息所の形容詞 に現れた容貌容姿について述べると御息所が、夕顔との問 を嫉妬して物怪となっ℃現れた時の容やを、叉尼そぎにし た髪の状態等ぞ﹁をかしげ﹂で形容している。前者に於け る形容は、性格的に見られるみにくきがなく寧ろ﹁をかし げ﹂によって御息所の容姿を象徴化し、最高的な美しさま でに高め℃いる。乙の二例の外に﹁心憎し﹂がある。﹁心 憎し﹂が現す御息所の容姿美は、重重しい安定感のある奥 ゆかしきがあり、慎ましきも含まれている。即ち﹁心憎 し ﹂ は 御 息 所 の 唯 一 六 の す べ て を 司 る も の と 考 え る 。 御 息 所 の 容貌容姿は右にあげた三例にす管ず、必ずしもこれ等が御 息所の容貌容姿を代表するものと決定づけられない一様な気 がする。とすると御息所なる人物の存在は、容貌、容姿の 描写は問閣でなく、源氏物語を構成するにあたって、性格 的な描写のみを現そうとしたものであろうかとも考えられ る 。 御息所の性格を現す形容詞は、二つに区別する乙とが出 来 る ο 一つは普通の状態にある時、他は御息所が物怪とな って現れる時である。前者に於ける御息所の代表的形容詞 は、﹁恥かし、心深し﹂等である。乙れ等は常に控えめの 態度であり、叉気位の高さを現し、その反面慎しみ深さが 加味され℃いるのである。人間的に完成された﹁心深し﹂ は、源氏の心を圧迫し、息苦しきを与え℃いる。こうした 事柄が源氏の愛情ゆ伊二層遠いものにしている。しかし御息 所の源氏を思う心は、烈しいものであり、情熱的性格が物

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に現れた容貌容姿について述べると御息所が、タ奮と¢陪 怪となる原因でもある。一方﹁心深し﹂は源氏に苦痛を与 える反面、御息所の情味深さを或は知的な面を豊富にして いる。即ち、趣味を対象とした性格である。御息所はとり 趣味を対象とした性格によって、紫上、玉置に見られる﹁ なまめかし、今めかし﹂などの形容詞を生み出し、趣味深 いあでぞかな婦人として、或は筆づかいなどに理想的な美 を発揮している。源氏と御息所の愛情の問問が直接破綻を きたす原因となったのは、物怪である。﹁あさまし、むく つけし、疎まし﹂の形容は紫上、女三官についた時の物怪 で、源氏をして情ない気味の悪い物に忠わせ、一層二人の 愛情を遣いものにしている。葵上についた物怪が源氏に交 した言葉に﹁なつかしげに云いて一試々﹂とあるが是は商白 い現象と一五うペきで、御息所の本質的な性格が帯んでいる のではないだわうか。物怪は御息所自身不思議な自己分裂 に陥り、激しい情熱は精神的に深刻な愛情の葛藤として 自 己 反 省 ぞ 試 み る が 、

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うにも押えられない苦悶の欣態な 白である。御息所の物怪の根本的な原因を探求するにあた って、考えられる事は、御息所の特異体質 D みによる物怪 でなく、そとには一夫多妻性がもたらす当時の社会的な問 顕であり、御息所は当時の社会に於ける悲劇的女性の一人 だ と 考 え ら れ る 。 ①幸福な結婚をした女性紫上 紫上の容貌容姿を、代表する形容詞は ﹁ 美 し 、 ら う た ﹁ 凶 日

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し、をかし﹂等である ω ﹁美し﹂は、紫上の主体的美であ って、﹁いみじう生び先見えて、美しげなるかたちなり﹂ ︵若紫巻︶と将来の育成を期待し、叉﹁美し﹂は髪の扶 態、肌、乳房等に形容され、紫上の幼少美に止まる事な く、紫上の成長期、或は成長した様子、さらに死に去る 迄﹁美し﹂は用いられている。従って紫上の美の本質を 成すもので、元来紫上は愛敬のある明るい、可愛らしい人 として論じられている如く、形容詞的にみても、はっきり と説明出来る。﹁美し﹂と同じく可憐美を現す﹁らうた し﹂も数的に多いが、とれ等は紫上の精神的悩みとか、病 気の為衰えている時の状態などに著しい傾向をなしてた り、﹁美し﹂の明るさに対して、漁性を帯びた可憐美であ る。﹁美し、らうたし﹂的美ぞ持つ紫上は源氏の絶対的愛 情左得る一手段でもあった。乙れに対して、﹁をかし﹂は 紫上の円熟した時代に多く形容され、若宮を抱いている 姿、或いは母親としての趣きと落着きを現す場合、﹁をか し﹂美が用いられている。﹁清ら﹂は殆んど髪の形容に、 当時の理想美正一五われる﹁なまめかし﹂美、或は﹁今めか し﹂美も事欠いて沿ら歩、特に紫上の総合美と考えられる ﹁めでたし﹂は結婚後に用いられており、と白傾向は源氏 の理想教育が、可成り強く影響をもたらしているものと考 える。紫上の性格を特徴づけているものは、﹁ありがた し、をかし、らうたし、美し、﹂等で、容貌容姿と相関連

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!¥.!¥ l¥'I¥ I 1!::111 i ! 1'11 した結果が出℃いる。性格に於ける﹁らうたし、美し﹂ d 逆に結婚後に多く旧いられて沿り、乙れらが紫上の、美的 本質を成している事が一層強く証明される。﹁ありがた し﹂は紫上の行き届いた行動に、叉趣味を対象とした性格 に現れ、やはり源氏の理想教育によって完全化された形容 と見る。容貌容姿に現れた﹁なまめかし、今めかし﹂は主 に趣味を対象とした性格に現れ、﹁なまめかし﹂が与える あでぞかさは、筆跡に、和琴の奏法に紫上独得な﹁今めか し﹂的性格を表している。紫上の﹁をかし﹂的性格は、源 氏の理想教育以前の先天的美であり、自然に親愛感を覚え る明るい性待なのである。﹁をかし﹂的性格がヤさしい明 るさぞ示す反面、現性的な紫上を勝気にしている面があ る。﹁さすがにしふねき所っきて、物怨じし給へろがなか なか愛敬づきて、腹立ちなし給ふを、をかしう見所ありと 思す。﹂︵津椋巻︶紫上の嫉妬についての問題は、種々論 じられているが、右の例における明石上に対する峡桁は、 紫土自身、身分的優越感と明石上を、蔑視した態度が見受 けられる。叉紫上の源氏の愛在、他の女性に奪れまいとす る競争心が起る時、﹁らうたし﹂的性格に勝る﹁か左かど し L 的性格が支配し、これらが源氏に煩わしいものを与え ている。とうした二つの理由から、紫上を源氏物語に於け る理想的な女性として、定義づけない事にする。 ③幸福な結婚をした女性王室 玉琶の容貌容姿の特徴性は、﹁美し、をかし、出し﹂等 である Q ま A Y ﹁美し﹂は﹁酸衆とかいふめるずつにふくら かにて、髪のかかれるひまびま美しう覚ゆ。﹂︵野分巻︶ 主、玉霊の丸くふくらんだ韻形に‘或は肉付きがよく肥え ている校態に別いられている。王室に於ける﹁美し﹂は紫 上と同様、幼少の頃から持ち合せた美であり、それは源氏 の換として、六保院で華ヤかに−生活する以前のもので、乳 母夫婦と共に筑紫に下る時、玉置を粗末な舟に乗ぜて鴻ぎ 出す際の容姿ぞ、﹁いと美しう﹂’と乳川町還がもらしてい る ο その時の﹁美し﹂的容姿は、玉震の境遇守一周あはれ にしている。その棋拠として﹁美し﹂ば父 r掛から受けつい 究極めて自然性ぞ有したものと推察出来る Q 王室の﹁ぞか し﹂的美の形容は、容貌より容姿美に著しい傾向ぞなして いる。﹁をかし﹂の美的形容は可成り持情豊かな場面に用 いられ、源氏が蛍をはなつ劇的場面に於て、玉置の容姿を ﹁いとをかしげなり﹂と云っている。その反町常よりやつ れた様子の時点、沈んでいる状態に於ても用いられている。 ﹁清げ、清ら﹂も玉置の美的特徴を現すのに欠くべからざ る存在を現し、それは髪の多くある航態よりも、髪の末が 少くなっている状態を﹁清げ﹂であると云い、その原因を 恵まれぬ環境にあった玉童の過去に求めている。玉置の美 的理念である﹁清し﹂は所謂﹁美し﹂と同様都に出る以前

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の美であって、年輩に至つでもそれば衰えず、寧ろ﹁若 う﹂を伴ってその優美位を保っている。玉震の容貌芥姿美 は、紫上と大変似通っているのであるが、玉置には紫上に 見られない個性美が添っ℃いる。即ち﹁友っかし、今めか し、気近し﹂であるが、それらは容姿美としてよりも性格 的に著しい特徴性を布しているので、とれらは性格の部類 にて述べる。そ白他玉置に於ける﹁めでたし.ありがたし﹂ は紫上の場合源氏の瑚想教育による総合美と考えたが極め て自然性冶有したものである。 一方王室に現れた形容詞は﹁らうたし、めでたし﹂の容 貌容姿に関述性 d q 有しているものの外に容税容妥にも比ら れたが、特に性格的に王室特有の美として考えられる。 ﹁なつかし、今めかし、かどかどし、気近し L な h と が あ る ο ﹁なつかし﹂は玉幸一の性格を最も特徴づけているものの一 つで六例中、趣味を対象とした琴の爪育に﹁なつかし﹂が あり、人なつかしさを与える王室の気坑は、人の心を不思 議にも引きつける。結局玉一震の﹁なつかし L から推して考 えられる事は、店極的にこちらから馴れ川例しみたいと一おう 組愛感がこもっている一つの仰性美を市成しているものと 考える。同じく親愛感を与える﹁気むし﹂は、夕顔のれ格 と比較する事によって玉置の客観的な純愛感を去してい る。﹁今めかし﹂的性格ば、一点髪の例日けい美の一つである が、単なる当世風に、とどまる事なく﹁気近し﹂を件って 的 川 町 念 で あ る つ 川 し ﹂ は 所 謂 一 4 1 1 L L と じ い 材 却 に

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いる白が二例、なまめかしを作っているものと、可成り、 瑚知的な商を持ち趣味を対象とした﹁今めかし﹂では、風 雅な心と北ハじ花やかさがあり、賢明なみやびぞ併すろ出皮 が印象づけられる。叉こうした反一町非常に才気に勝る﹁か どかどし﹂的性絡も持って肘り、才気の勝った玉箆は髭黒 右大店の奥方として社の人々から咋敬され、信用との結婚 に 於 J﹂ も 無 分 別 な 一 事 は ぜ 、 ず 、 白 分 の 考 え 一 つ で 夫 在 定 め と 一 式 う 非 難 を 交 け る よ う な ふ れ は し な い で 済 ぜ た 古 す な ど 才 のあるぞり方として、泌氏を感心させている。五設の﹁か どかどし﹂は立味的問ヘめから米ろ冷たきはたく、﹁気近 し﹂が伴った刻しさ、或は明朗感を心付している。王笠の性 格で注目すべき点として、玉笠が山川潔な人左して考えらた る促拠としての﹁心消し﹂である Q ﹁ 、 川 し ﹂ 的 実 の 収 容 主に容貌、容姿の形容に多く、五 ι 誌に於てはじめて刊格に ﹁ 品 川 し ﹂ 的 形 存 が 日 比 ら れ た 事 は 王 笠 の 性 格 的 特 徴 と し て 慮 ぜ ら れ る 。 結 び ① 英 上 に つ い て 美的防微は﹁うるはし、気一向し﹂で身分的瑞境がもたら す 後 天 主 へ と す る ο 又 英 上 や ﹁ う る は し ﹂ 的 主 ん の 持 、 一 土 と し 定義づけられない町山とし℃、﹁美しげ﹂が容貌にみられ る 車 、 病 気 の 為 通 常 と は 相 反 し た 市 布 一 一 川 7 らうたし、在か し、なまめかし﹂美がある一明、との観点から、とれらの美

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I l − − I l l i − − |||| は、﹁うるはし﹂的美に圧倒された内面的美で所謂葵上の 精 神 美 と 考 え る 。 ②六僚御息所について 御息所の容貌容姿に於ける形容詞的美がはっきり倒めな い事、通常の性格的特徴は、﹁恥かし、深し﹂で慎しさ、 奥ゆかしさが一系列をなしている。性格を現す﹁深し﹂容 姿を現す﹁心憎し﹂は趣味を対象とした性格に関連性を有 しており、趣味を対象とした性格に於て瑚想的な美に到達 している。叉物怪としての﹁あきまし、むくつけし、ゆゆ し﹂的性待は源氏の愛情を一一層遣いものにしている。 ③ 紫 上 に つ い て 特徴的美は、﹁美し、らうたし、をかし﹂である。﹁め でたし、ありがたし﹂は源氏の理想教育がもたらした、総 合美で﹁めでたし﹂は、王に容姿美に、﹁ありがたし﹂は性 格描写に著しい傾向巻示している。紫上の嫉妬ば、源氏仁 煩わしいものを与え、源氏の愛は絶体的なものと考える紫 上は、ある商では独占力の強い女性であると考えられるの で、私は理想的な女性として定義づけない。 ④ 玉 震 に つ い て 特徴美は、﹁をかし、美し、らうたし﹂である。﹁なつ かし、今めかし、清し﹂は玉霊の独得的なものとして、個 性美として定義づける o とれらは、革まれぬ境遇にある玉 震を人間的に美しいものにし、六僚院に於ける華やかな生 活に、順応しうるものを与えたのである。とうした玉童の 美的特徴は自分自身ぞ自省し、把握した上で自分の置かれ た境遇に順応させ、調和させた結果であると考える。 ︵ 二 一 十 三 年 度 卒 業 ︶

− 三 代 集 と の 関 係 に 於 い て 筒 久 井

伊勢物語は、常に和歌がその小説的場面を構成する重要 な材料となっているが、中心になる和歌を何からとったか とというととぞ、その詞警が伊勢物語の文章と H と の よ う な 関係にあるかということを、コ一代集との出典関係に於いて 考察してみたいと思う。

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古今和歌集との関係に於いて 古今集は勅撰集であり、それの調書は簡潔であるのに、 ただ業千の歌に限って全体からみると、統一を破って長い 詞書をもって沿り、叉、その詞書は伊勢物語の文章と多く 違っていない点から、伊勢物語、或はその粉本ともいうべ き業千家集と密接な関係にあるに相違ないという推定は、

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