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NTMobile を利用したネットワークモビリティの 実現に関する提案

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Academic year: 2021

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NTMobileを利用したネットワークモビリティの 実現に関する提案

090425209 廣瀬 達也

渡邊研究室

1. はじめに

公衆無線網や小型端末の普及により,端末が通信中に移 動できる移動透過性と自由に通信が開始できる通信接続性 を満たす環境が望まれている.一方,電車内や自動車内に IPネットワークを構築し,ネットワーク単位で移動すると いう場面も考えられる.

本稿では,移動透過性技術と通信接続性をノード単位 で実現できる技術として我々が提案しているNTMobile (Network Traversal with Mobility)[1-2] を拡張し,ネッ トワーク単位の移動通信を実現する手法について提案する.

2. NTMobile

NTMobileではエンド端末に対して移動により変化しな い仮想IPアドレスを割り当てる.アプリケーションは仮 IPアドレスのみを認識して通信を行うことにより,移 動による実IPアドレスの変化を隠蔽する.NTMobile NTMobileの機能を有するNTM端末の他に,NTM 末のIPアドレスを管理するDC(Direction Coordinator) をグローバルネットワーク上に設置する.NTM端末は起 動時に,DCに対して実アドレス登録処理を行う.このと き,DCから仮想IPアドレスが割り当てられ,上位アプリ ケーションは仮想IPアドレスを自身のアドレスとして認 識する.NTM端末は,通信開始時の名前解決処理や端末 移動をトリガーとして,DCの指示に従い,通信相手との 間に実IPアドレスによるUDPトンネルを構築する.こ の方法により,NTM端末間の通信経路上に最適化された 通信経路を確保することができる.また,アプリケーショ ンは仮想IPアドレスのみを意識するため,端末が移動し て実IPアドレスが変化しても通信の継続が可能である.

3. 提案方式

移動ネットワークは,専用のNTMルーターNTMR (NT- Mobile Router)によりインターネットと接続する.IN (In- ternal Node)NTMRの配下に存在する一般端末である.

INがインターネット上のNTM端末EN(External Node) と通信することを想定する.

3. 1 コネクション確立方法

1に提案方式のシーケンスを示す.NTMRINに代 わってNTMobileの機能を提供する.NTMRはネットワー ク接続時にNTMRを管理するDCNTMRに対してアドレス 登録処理を行う.この際,NTMRは自身が移動ネットワー クを管理していることを知らせる.DCNTMRNTMR 登録処理をするとともに,NTMRに対して仮想IPアドレ スプールを割り当てる.このアドレスはINがネットワー クに接続するとき,NTMRからDHCPにより配布する.

このときデフォルトゲートウェイ,DNSサーバアドレスは NTMRのアドレスとする.

INからENへ通信を開始するとき,INAレコード問 い合わせを行う.NTMRINからのDNSクエリにより Aレコード問い合わせをフックして,一時的にカーネルに 待避する.DCNTMRに名前解決およびトンネル構築指示

NTM Direction Requst)を依頼する.DCNTMRは名前

IN NTMR

NTM Direction Request

DCNTMR DCEN EN

(NTM Node)

NTM Route Direction NTM Tunnel Request/Response

DNS

DNSの名前解決 DNS Request

For A Record

NTM Registration Request/Response

DHCP

DNS Response For A Record

VIPIN↔VIPEN

VIPIN↔VIPEN

RIPNTMR↔RIPEN VIPIN↔VIPEN Original IP Header Outer IP Header UDPトンネル

1: コネクション確立手順

解決を行うために,DCENとの間で端末情報を交換する.

DCNTMRはトンネル構築指示(NTM Route Direction NTMRENに対して送信する.この指示を受けて NTMREN 間でトンネルを構築する(NTM Tunnel Request/Response).この後,NTMRDNSクエリの 応答として,ENの仮想IPアドレスをINに渡す.以上の 動作によりNTMREN間にはUDPトンネルが構築さ れる.以降の通信ではINから送られるパケットをNTMR が実IPアドレスでカプセル化してENに対して送信する.

また,ENから送られた来たパケットをNTMRがデカプ セル化してINに対して送信する.このように,INEN の上位アプリケーションは仮想IPアドレスを認識する.

3. 2 ハンドオーバー

NTMRが通信中に移動してネットワークを切り替えた 場合,NTMRは変化したアドレス情報をDCNTMRに送信 し,端末情報を更新する.次に,3.1節で述べた通信開始 時と同じトンネル構築処理を行うことによりトンネルの再 構築をする.アプリケーションが意識するIPアドレスは 変化しないため,通信の継続が可能である.

4. まとめ

NTMobileを拡張してネットワークモビリティの実現に 関する検討を行った.今後は検討した内容の実装を完了さ せ,評価を行う予定である.

参考文献

[1] 鈴木秀和,他:NTMobileにおける相互接続性の確立 手法と実装,DICOMO2011論文集,Vol.2011.

[2] 細尾幸宏,他: NTMobileにおけるDNS実装の変更が 不要なデータベース型端末情報管理手法の検討,情処 研報.

(2)

NTMobile を利用したネットワーク モビリティの実現に関する提案

渡邊研究室

090425209 廣瀬達也

(3)

はじめに

移動通信の需要の増加

公衆無線網やスマートフォンの普及

移動透過性

TCP/IPでは移動によりIPアドレスが変化

通信中に移動すると通信が継続できない

利用場面の多様化

電車内や自動車内でネットワークを構築

ネットワーク自体が移動

(4)

研究目的

ネットワーク単位で移動透過性を実現

ネットワーク内は一般端末

ネットワーク移動時の通信切断を防ぐ

実現方法

ノード単位の移動透過性技術を拡張

2

Internet 移動

移動ネットワーク 移動ネットワーク

(5)

NTMobile の概要

DCCN

DCMN

Internet

NTM Node (MN)

DC:Direction Coordinator MN:Mobile Node

CN:Correspondent Node

NTM Node (CN)

NTMobile(Network Traversal with Mobility)

ノード単位で移動透過性を実現

特徴

仮想IPアドレスの導入

UDPトンネルを利用して送受信

NTMobileの機能を実装 した端末

端末の位置情報管理 仮想IPアドレスの 割り当て

アプリケーションは仮想IPアドレスを元に通信 カプセル化することで,移動を隠蔽

UDPトンネル

(6)

Application

通信の様子

NTMobileの機能により,パケットをカプセル化,

デカプセル化する

Applicationは仮想IPアドレスを元に通信

端末移動時は外側ヘッダが変化する

4 Application

IP層 IP

MN CN

VIPMN VIPCN

RIPCN RIPMN

RIPMN↔RIPCN VIPMN↔VIPCN

UDP Tunnel IPアドレスに よるカプセル化

(7)

NTMobile のトンネル構築シーケンス

DCMN DCCN

UDP Tunnel

MN CN

経路指示要求

名前解決処理 トンネル構築

指示

トンネル構築

(8)

提案方式

NTMobileを拡張して,ネットワーク単位の

移動透過性を実現

NTM端末の機能を一般端末とNTMR(NTM Router)に分

NTMRはトンネル構築処理の他にネットワーク管理を行

6 NTMR

IN

IN:Internal Node

Application

NTMobile

MN

NTM端末 提案方式

移動ネットワーク

(9)

提案方式のシーケンス(アドレス取得時)

DHCP

NTMRは端末登録処理により割り当てる仮想IP アドレスをDCから取得

INは実IPアドレスとして仮想IPアドレスを取得

NTMR DCNTMR

IN

仮想IPアドレス を取得

仮想アドレスを 端末登録処理 取得

(10)

提案方式のシーケンス(通信開始処理)

8

NTMR DCNTMR DCEN

IN

EN (NTM node)

UDP Tunnel DNS Reply

DNS Query

トンネル構築処理

INの名前解決処理をトリガーとして実行

トンネル構築処理はNTM端末と同じ

ENの仮想IP アドレスを渡す

EN:External Node

(11)

Application

通信の様子(移動前)

INは仮想IPアドレスを利用

NTMRがカプセル化・デカプセル化処理を行う

IP

IN EN

VIPEN

RIPEN IP層

RIPNTMR

UDP Tunnel RIPNTMR↔RIPEN VIPIN↔VIPEN

移動ネットワーク

NTMR VIPIN

Application

IP

(12)

Application

通信の様子(移動後)

ネットワークが移動(RIPNTMR→RIPNTMR

DCに移動後の実IPアドレスを通知・位置情報更新

トンネルを再構築

10 IP

EN

VIPEN

RIPEN IP層

RIPNTMR

RIPNTMR’↔RIPEN VIPIN↔VIPEN

UDP Tunnel 移動ネットワーク

NTMR IN

VIPIN Application

IP

(13)

NTMRの実装方法

NTM端末を改造

動作トリガーの変更

カプセル化,デカプセル化処理を変更

NTM Daemon

NTM Kernel Module User

Space Kernel Space

RealI/F Application

Netfilter

端末のモジュール構造

カプセル化を行う モジュール

ネゴシエーションを行う プログラム

IP Packet

Encapsulated IP packet

(14)

NTMRの実装方法

NTM端末を改造

動作トリガーの変更

カプセル化,デカプセル化処理を変更

12 NTM Daemon

User Space Kernel

Space Netfilter

NTMRのモジュール構造

カプセル化を行うモジュール ネゴシエーションを行うプログラム

Internal I/F IP Packet

External I/F

Encapsulated IP packet Application

Netfilter NTM Kernel Module

配下の端末

(15)

まとめ

NTMobileの機能を拡張してネットワーク単位の

移動をサポート

NTMの機能を持ったNTMRを導入

実装方法の検討

今後の予定

提案方式の実装と評価

(16)

ご静聴ありがとうございました

14

(17)

既存技術

NEMO(Network Mobility)v4

IPv4においてネットワーク単位の移動透過性を実現

INにグローバルアドレスを配布

MR :Mobile Router HA :Home Agent

HA

MR

IN

MR

IN EN

ネットワークが移動

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