ジェネリックシェア予測(日医工M P I)
(予想される新定義とJ
G A データ)
株式会社日医工医業経営研究所(日医工M P I)
資料作成:
菊地祐男
(
公社)
日本医業経営コ
ンサルタ
ント
協会認定
登録番号第4217
資料No. 241213- 294
Nikky
日医工M P I行政情報
http:/ / www.nic hiiko.c o.jp/ stu- ge/
日医工M P I2 0 1 2
ジェネリックシェア予測(日医工M P I)の解説
[A]ジェネリックシェア推移は主に2つのデータがある。厚労省の薬価調査データが政府目標として扱われる と思われるが、2年に1回しかデータが出ないのが難点となる。J GAは毎年(最近は四半期)データを公表し ているが、J GA加盟企業以外の市場は推測となり誤差もある。2007年度は厚労省データと大きく乖離したた め、2009年度に計算方法を見直し厚労省データと近似しており、今回の予測の参考とした。
[B]J GAの四半期データでは、2012年度4- 6期が大きく伸長した反面、7- 9期は大きく減速した。このままの 推移では2012年度1- 3期でも26%に届かないと予想され、政府目標年度である2012年度は25%台と予測する。 [C ]J GAの年度実績(棒グラフ)に厚労省データ(緑点)をプロットした。その4点を延長(緑線)すると30%シェ アに到達するのは2019年度になる。これを今後のジェネリック推進政策の影響を勘案してMP I予想線(黒破 線)とした。この予想では30%到達は2015年度内となる。今後、強力で新たなジェネリック推進策が行われるか、 又は市場(医師等)の受け入れ環境が劇的に変化しない限り、更なる上向きの予想は難しいと考える。また 赤点は薬価専門部会で示された新たなジェネリック定義案[D]によるシェアである。
[E ]現在のシェア線(緑)と新案のシェア線(赤)を比べてみるとほぼ平行になっている。新案のシェアは分母 に新たに加わる長期収載品の動向で変わるが、赤点の4点をそのまま延長(赤線)すると、50%到達が2019年 度になる。MP I予測線(黒破線)と平行に引いた新案の予測線(赤破線)でも、新たな目標目安とされている 60%には2020年ごろの到達となる。これでは政策目標としては遅いと考えられるため、更なるジェネリック推進 策が必要となるだろう。
[F ]先日ジェネリック医薬品学会も新たな目標値を提言した。それが青点と青線である。これを新案のシェア 定義に換算したものが茶点と茶線である。このグラフから見る限りは政策目標として高すぎる感がある。現実 的には新案60%シェア目標を2020年からどこまで前倒しにするかで、今後の政策の強度も変わるだろう。
2
5%
0
23.3% 20.3% 23.0%
30%
2000 2001 10.8%
25%
2002
16.8% 20%
2003 2004 12.2%
10%
16.4% 15%
1999
17.2%
2007 17.1%
2005
16.9%
2009 17.6%
2008
2006 2010 2011
(年度) 30%
2012
日本ジェネリック製薬協会(J GA)発表値 発表なし
● ●
● ●
● ●
● ●
● ●
計算方法変更 4.7%
4.8%
5.2% 5.2% 5.1%
5.7% 6.2%
6.8%
8.5%
9.4%
9.6%
●
ジェネリックシェア推移
2012年6月14日更新
金額シェア
J GAデータは2009年度から計算方法を変更したため過去と単純比較はできないとしている
ベース 2005年9月 2007年9月 2009年9月 2011年9月
金額 5.9% 6.6% 7.6% 8.8%
数量 16.8% 18.7% 20.2% 22.8% 厚生労働省の薬価調査より
政府目標 30%
3
日医工M P I2 0 1 2
シェア(%)
2010年度 4- 6
2010年度 7- 9
2010年度 10- 12
2010年度 1- 3
2011年度 4- 6
2011年度 7- 9
2011年度 10- 12
2011年度 1- 3
2012年度 4- 6
2012年度 7- 9
2012年度 10- 12
2012年度 1- 3 数量 22.4 22.5 23.1 23.2 23.1 23.2 23.6 24.2 25.3 25.4 25.5 25.7 金額 9.2 9.3 9.4 9.5 9.5 9.7 9.8 10.1 10.3 10.5 10.7 10.9
25,5 26.0
25.0
24.5
9.0 9.5 10.0 24.0
22.5 23.0 23.5
10.5 22.0
(%)
ジェネリックシェア推移(J
G A 四半期)
4
[B ]
金額シェア
数量シェア
2012年度は、
通期で26%を下回るか
MP I予想 MP I予想
5%
0
(年度)
2019 34.0% 36.0%
2016 2017 2018 29.5%
2014
31.0%
2015 25.8%
2012
26.8%
2013 23.3%
20.3% 23.0% 30%
25% 35% 40%
20%
10% 15%
2008 2006
17.2%
2007 2010 2011 17.1%
2005
16.9%
2009 17.6%
日本ジェネリック製薬協会(J GAの推定値) 計算方法変更
日医工MP I予想
2.7 0.3 2.5 1.0 2.7 1.5 3.0 2.0
ジェネリック数量シェア予測
●
●
●
●
●
●
●
●
2015年3月
2016年3月 新定義案の
GE シェア推移
薬価調査の
GE シェア推移
日医工MP I推定の
GE シェア推移
5
日医工M P I2 0 1 2
2005年
2007年
2009年
2011年
後発品なし
21.4%
21.6%
18.9%
19.1%
後発品あり
A
34.9%
34.9%
36.3%
34.3%
B
16.8%
18.7%
20.2%
22.8%
●
27.0%
24.8%
24.6%
23.9%
A+B
51.7%
53.6%
56.5%
57.1%
B/ A+B
32.5%
34.9%
35.8%
39.9%
●
新定義案の後発品
厚生労働省
薬価調査(
各年9月)
数量シェ
ア
先発品
後発品
その他の品目(
局方、
生薬等)
(
新定義案の分母)
ジェネリックシェアの新定義案
参考:「長期収載品と後発医薬品の薬価等に関する資料」(坂巻弘之) 2012年10月31日中医協薬価専門部会
6
7
[E ]
5%
0
(年度) 45%
50% 55%
2010 2011 17.1%
2005
16.9%
2009 17.6%
2008 2006
17.2%
2007 35%
40%
20%
10% 15%
23.3% 20.3% 23.0%
30%
25%
25.8%
2012
26.8%
2013
29.5%
2014
31.0%
2015 2019
34.0% 36.0%
2016 2017 2018
日本ジェネリック製薬協会(J GAの推定値) 計算方法変更
日医工MP I予想
2.7 0.3 2.5 1.0 2.7 1.5 3.0 2.0
50% 60%
日医工MP I予測の
新定義案GE シェア推移
2020年に60%?
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●
●
●
●
●
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● 新定義案の
GE シェア推移 新定義案の50%到達は2019年度
新定義案のMP I予測では2020年
C opyrightⒸ2012 Nic hi- Iko Medic al P rac tic e Institute C o.,L td.
日医工M P I2 0 1 2
8 5% 0 45% 50% 55% 2010 2011 17.1% 2005 16.9% 2009 17.6% 2008 2006 17.2% 2007 35% 40% 20% 10% 15% 23.3% 20.3% 23.0% 30% 25% 25.8% 2012 26.8% 2013 29.5% 2014 31.0% 2015 2019 34.0% 36.0%
2016 2017 2018 60%
80%
75%
70%
65%
日本ジェネリック製薬協会(J GAの推定値) 計算方法変更
日医工MP I予想
2.7 0.3 2.5 1.0 2.7 1.5 3.0 2.0
●
● ●
●
GE 学会の新目標
(新定義案)
GE 学会の新目標
(従来定義)
40% 50% 65% 80% ● ● ● ● ● ● ● ●
[F ]
GE 学会提言の目標は、政府