(別紙様式) No.1
学校名
鳥取市立南中学校
記載責任者氏名
田中 栄一
1 平成29年度鳥取立高等学校入学者選抜学力検査問題について
(1)各教科の出題内容(題材、出題形式、問題量、難易度等)について
①題材 <肯定的意見>・適切であった。(同意見3)
・出題範囲、扱う資料等について精選、吟味されていたように感じた。(同意見3)
・どの範囲からも満遍なく出題されていて良いと思います。 ・3分野とも工夫が凝らされ良問が多いという印象だ。現在の国内外の情勢や郷土史を関連づ けた問題が目立った。 ・地理的分野は、基礎的な知識を問う問題、基礎的な知識を基礎として資料を読み取り考 察して解答を導く問題や考察して記述する問題と、地理的な見方を問う問題とあり、良 かった思う。 ・【問題1】問7のような、地理的事象を図式してとらえさせるものは良問であると思う。
・国旗、宗教の問いは、基礎的でよかった。
・鳥取県の歴史をもとに問題が作られていてよかった。
・鳥取の歴史と日本全体の歴史の繋がりは良かった。 ・郷土史に関わる問題については、年表に西暦年の記載があり、特定の地域の生徒が有利にな らないような配慮があった。 ・公民的分野において、県政関連でのイクボス宣言や国政レベルでの一票の格差問題等、今日 的な政治課題を多く取り上げられていた。また、歴史的分野においても、県史に関連する資 料や語句を取り上げてあり、今後も継続して取り上げていただけることで中学校の授業にも 反映されるものと考えます。 ・働き方改革が話題となっている中「イクボスとっとり宣言」は時宜を得た良問だと思う。 ・公民的分野は、人権、政治、経済、国際とバランスよく出題され、国内問題では時事的 な内容との関連が考慮されていて良かった。 ・公民的分野の政治の問題は、選挙制度の変更を意識づける良い問いだった。 ・【問題3】問4(2)②の「社会保険料の割合の低下」の原因を考えさせる問題は、社会保 障制度・社会保険のしくみをしっかり理解していないとできない問題であり、良問だ思う。
①題材 <改善要望>
・世界地理の問題で、出題される地域に偏りがある。過去8年間において、出題の非常に少な い地域や国がある(世界の諸地域をもう少し、幅広く出してほしい)。 ・地形図の問題があってほしい。(同意見3) ・日本地理の問題ももう少し増やしてほしい。 ・【問題1】問3(3)について、このレベルの時差問題を解く力が必要かどうか疑問である。 もし出題するならば、下のスペースに経度のわかる世界地図がほしかった。 ・【問題1】問5の206 億の 5.1%よりも 322 億の 3.8%の方が多くなることを判断させる問題 については、きっちり計算しないと判断が難しい問題だと思われる。社会科の資料活用の能 力を見る問題として出題をするならば、概数の計算で判断できるレベルで出題するのが望ま しいのではないか。これでは、さらに計算力まで問われることになる。 ・【問題1】問7は、「4時間の壁」という交通の概念が必要だが、それを中学生が持つには 経験がほとんどない中で解かなければならない問題で難しい。 ・歴史的分野の問題の選択肢の中に、教科書に載っていない語句(慶安の御触書、生麦事件) が見られる。選択肢であっても、教科書に載っていない語句は出題すべきでなのではないか。 ・歴史的分野の問題については、あえて鳥取県のできごととからめて出題をする必要はないの ではないか。 ・歴史的分野については、幕末以降の歴史の問題に偏りを感じます。大正時代に映画などが大 衆娯楽として広まったことも大事ですが、中学生として必要な内容や歴史の流れがあるので はと感じました。例えば、日清戦争~第一次世界大戦までの流れ、治安維持法と男子普通選 挙の関連などです。明治以降の歴史の流れで大切と思われる部分がごっそりと抜けている印 象でした。 ・【問題2】問1(1)について、「中世」という時代をとらえることは重要かもしれないが、 教科書自体に重要語句としての捉えが無い。また、中世をどこからどこまでの時代と捉える かは、さまざまな意見があり出題には不適切と考える。 ・【問題2】問1(3)のAの期間におこなわれた政治についての説明の「文」について、県 内で使用されている教科書の記述とのくいちがいのない資料文としてほしい(以下引用)。 *『社会科中学生の歴史』(帝国書院)50Pの「院政」についての記述 ~平安時代の後期になると、藤原氏と血縁関係がうすい後三条天皇が即位して摂関政 治が終わり、天皇中心の政治が復活します。その子白河天皇は、自分の子孫を確実 に天皇にするため、天皇の位を幼少の皇子にゆずり、上皇(退位した天皇、出家す ると法王)として政治を動かす院政を始めました。~ 問題の「文」では「白河天皇は、…上皇となり、摂政や関白の力をおさえて政治を行った」 とあり、院政が摂関政治をおさえる目的で始められたような意図があったように思わ れ、教科書の記述とくいちがっているように思われる。 歴史認識として、教科書は院政の目的は自分の子孫を確実に天皇にすることとなり、出題 文だと院政は摂関の力をおさえることとなると思われる。
No.3
①題材 <改善要望>続き ・【問題2】問1(4)については、並びかえの数が多いと思う。 ・【問題2】問1(4)で選択肢の「大化の改新」だけが浮いてしまう印象。入れるなら 「元寇」などでもよいのではないか。 ・【問題2】問1(4)・(6)は、年号がどの時代か分からない生徒には少し難しい。 ・【問題2】問1(6)について、選択肢のエは、内容から見て「藤原道長」と思われるが、 彼は「関白」にはなっていない。*『社会科中学生の歴史』(帝国書院)39P「⑦藤原氏 の系図」を参照 ・【問題2】問1(8)について、生麦事件や薩英戦争は教科書本文以外の説明(小さな文字) に出てくるできごとある。出題にはふさわしくないと思われる。(ここまで学習するという ことになると、現行の授業時間数では押さえが難しい。) ・【問題2】問1(8)は、ウかエか迷うところである。どちらも「攘夷」に関する内容なの でおおよその年号を知っていないと解けないのではないか。他の選択肢でもよかった。 ・【問題2】問1(8)の「この頃におこった攘夷に関するできごと」の「この頃」は、出題 者としては「1863年の周辺」を指しているのだろうが、生徒によっては「近世・近代」 または「江戸時代」というとらえで、はじめに出てきたウ「異国船打払令」を選んでしまう、 またはウ・エのどちらを答えてよいかで迷ってしまうのではないか。本当にウは間違いだと してよいのか、疑問が残る。(同意見2) ・【問題2】問2(1)の日中戦争から太平洋戦争への日本の国家予算に占める軍事費の割合 いについての出題の意図がよく分からなかった。 ・【問題2】問2(1)は、国家が直面している問題と財政との関係をとらえさせる問題 として評価できる。ただし、これを考えさせるための手がかりとなる資料が一つでも示 されていたら、「○○○の理由で□だと答えました」という説明技能と結びつくと考え られる。 ・【問題2】問2(1)について、ア、ウ、エは1936年から1945年に軍事費の割合が 増えている。この中からウを選択することは非常に難しい。(このグラフは現3年の持って いない教科書の特設の項目にある。このような出題は今後無くしてほしい。) ・【問題2】問2(3)の大阪万国博覧会のテーマを問う問題は、年表の中のできごとを参考 にして答えを導き出すより、他の資料を切り口とした読み取りにしたほうがよかったのでは ないか。参考にできるものが少なく、「テーマを知っているか、いないか」の知識の問題と 勘違いされそうである。(同意見3)・【問題2】問2(3)の万博のテーマについての出題の意図が分からなかった。(同意見2) ・【問題2】問2(3)について、歴史教科書で万国博覧会の扱いはなく、この出題は不適切 と思われる。(現1年生の教科書には記述があるが、旧教科書にはない。もしそこからの出 題であれば非常に疑問)(同意見5) ・公民的分野に偏りが見られる。経済・国際社会等からも、もっと出題をしてほしい。 ・近年の公民分野の出題に、「裁判所(司法)」の内容が非常に少ないと思う。(「裁判員制 度」についての問題はあるが…。)
①題材 <改善要望>続き ・【問題3】問1(1)の「フェアトレード」は、教科書に載っているものであるが、用語と して答えさせることが適切だろうか。むしろ「経済的な自立を目指す運動」の例やしくみを 記述させる方を考えてはどうだろうか。 ・【問題3】問1(2)のイ・ウの選択肢は、どちらにもとれそうで、違いが分かりにくい。 ・【問題3】問4(1)の選択肢Dでは、「上げた」「下げた」となっているが、市場価 格の性格から考えると「上がり」「下がり」と表現されるのではないか。 「…( C )の式で表される量の売れ残りが生じたため、価格がP2に( D )、 調整された」とすべきと思われる。「価格が」が主語。 *『新編 新しい社会 公民』(東京書籍)138Pの記述 「市場経済では、価格(市場価格)が上下することによって、人々が欲しがってい る商品は多めに、あまり必要としていない商品は多めに、あまり必要としていない 商品は少なめに生産されます。」「…価格は上がり下がりすることによって…」 ・【問題3】問4(2)の社会保険料の問題は、問うていることがわかりにくい。 ・【問題3】問4(2)の「社会保険料」という単語が財政における収入と気づけるかどうか だと思うが、支出と収入の判別はこの問題の問いたい部分ではないように思われる。収入と いう部分を明記していただけるとありがたい。 ②出題形式 <肯定的意見>
・適切であった(同意見4)。 ・記号問題が多く、答えやすかった。(同意見2) ・3分野ともに取り組みやすい形式になっていると思う。 ・資料を活用した出題を基本としているのは良かった。 ・様々な資料を活用する能力が求められると感じた。生徒にとっては初めて目にするタイプの 資料もあったと思う。 ・グラフ、図、地図などの資料を使った問題が多かったが、資料活用の技能だけでなく、思考 ・判断・表現や知識・理解を問う問題も出題されていた。 ・地理的分野は基本的な問題が多く、模試などで1度は見たことある問題が多く、丁寧に何度 も学習した生徒が高得点を取りやすい。
・【問題1】問2のように、資料の読み取りから、社会的事象の原因を考えさせ、記述させる 問題は良問だと思う。 ・時差も基本的な問題で良かった。 ・【問題2】問1(1)のような、グラフを考えさせる問題は、良問だと思う。 ・【問題3】の公民的分野も、資料から読み取らせる問題が多く、全体的に良問だと思う。 (同意見2)
No.5
②出題形式 <改善要望> ・各分野からの出題だけでなく、3分野融合問題もあると良い。 ・選択問題が多い。語句を問う問題は基本的なものにしたほうが良い。 ・複数の答えから正しいものを選ぶ選択問題では、選択肢の答えがわかりやすく、もう少し工 夫があっても良かったと感じた。・知識というより、思考や判断を求める内容であったが、 もう少し、単純な問題の出題もあってもいいと思う。 ・写真資料が一枚しかないが、なぜか。もう少しあっても良いのでは。 ・問題の出題形式が一問一答的な問いで、考える要素が少ないのに選択問題となっていると感 じる。(同意見3)このレベルであれば、問題数を増やすべきだと思う。 ・もう少し文章で解答する問題があってよいのではないか。 ・どうしても必要というわけではない資料が多いように感じる。 ・【問題1】問1(2)は一文が長く、問題文が非常にわかりにくい。(このような出題文で、 読解力や理解力を見る必要はないと思う。) ・【問題1】問7のXとYのどちらが福岡なのかを判断する問題は、単純に知識を問う問題で はないので、出題形式はとてもよいと思う。ただ、最終的には旅客数の差で福岡、北海道の 違いを判断しなくてはならないので、北海道ではなく例えば鳥取にするなどもう少し違いが 明確に出そうな地域にしてもよかったのではないか。 ・歴史的分野の記号選択問題が他に比べて多いので、歴史的用語を書かせる問いが増えたほう がいい。 ・【問題2】の歴史的分野は、資料の読み取りが少なく、問1・問2ともに年表からの出題で あったので、もう少し工夫があってもいいと感じる。知識があるかないかで解く問題が多か った。 ・【問題2】問1について、鳥取県域に関係するできごとを取り上げることで身近に歴史を感 じさせようとする意図は理解できるが、原始・古代から( 中世 )まではほぼ1000年 ある。この期間を大ぐくりするのではなく、もう少し時代を区切ったうえで県域のできごと をあげ全国のできごととの関連させる方が両者の関係をつかませるためにはよいと感じる。 ・【問題2】問1について、略年表に「近世・近代」とあるが、「近代」のできごとは取り上 げられていない。(8)の選択肢のアとイが該当するが、略年表に「近代」を上げるのであ れば、ひとつでも入れておくほうが良いのではないかと感じる。 ・【問題2】問2(1)のグラフを選択する問題は、グラフの下に年数が1940 だけでもあると 良かったと思う(グラフが少しわかりにくかった)。 ・【問題2】問2(3)はテーマを連想させることの意図が何だったのか、わかりにくい。 ・【問題2】問2(1)のア~エのグラフには年号が入った方がわかりやすい。グラフの形だ けではイメージしにくいと思われる。②出題形式 <改善要望>続き
・【問題3】問1のイ・ウの選択は、どちらにもとれそうで、違いが分かりにくい。
・【問題3】問1(1)、問2(1)の聞こうとしていることと参考にする資料の内容がずれ ていて、わかりにくいと思った。 ・【問題3】問4(2)について、「社会保障財源」という語句はなじみが少ない。説明がほ しかった。 ③問題量
(全 48 校中)
<問題量> 1少ない 2やや少ない 3適切 4やや多い 5多い 割合(%) 0.0 8.3 89.6 2.1 0.0 ・およそ9割の学校が「適切」という回答だった。 ④難易度等(全 48 校中)
<難易度> 1易しい 2やや易しい 3適切 4やや難しい 5難しい 地 理(%) 4.0 14.0 72.0 10.0 0.0 歴 史(%) 2.0 24.5 65.3 8.2 0.0 公 民(%) 0.0 18.4 75.5 6.1 0.0 総 合(%) 2.0 8.2 85.7 4.1 0.0 ・総合的には、約9割の学校が「適切」という回答であり、「易しい・やや易しい」という 回答も1割あった。 ・歴史的分野の問題については、「易しい・やや易しい」と回答した学校も3割近くあった。 ・地理的分野の問題については、「易しい・やや易しい」と回答した学校も2割近くあった。(2)その他
<肯定的意見> ・各分野共に基礎・基本的な知識を用いて、思考力・判断力・表現力を問う問題が意識されて おり良かった。 ・図や資料の大きさは良かった。 ・平易な難易度でまじめに学習している生徒にとっては報われる試験であると言える。・見開きで見やすい問題づくりが良かった。 <改善要望> ・全体的な難易度はこれで良いと思うが、中には記述させる語句としてやや難しいと感じるも のもあった。 ・記号で答える問題が多かった。
・折れ線は○△□がついているが、線の太さも変えるとわかりやすい。
No.7
2 平成30年度鳥取県立高等学校入学者選抜学力検査問題について
(1)各教科の出題のあり方について
①題材 <肯定的意見>・今年度のようで良いと思う。(同意見3)
・郷土の動きに関する事項、資料は引き続き効果的に活用してほしい。(同意見3) ・引き続き、資料活用の問いを入れてほしい。 <改善要望> ・学習指導要領に準じて鳥取県が研究を進めている「社会科のあり方」に応じた出題にして欲 しい。
・学習してきた知識を用いて思考し、解答するような問題が好ましいと思う。知識のみに偏る のではなく、生徒が思考しやすい出題にして欲しい。
・その年度に受験する該当学年が持っている鳥取県内で使われている教科書をもとに共通して いる事柄を、語句を選んだり書いたりする問題では出題してほしい。(生徒が利用していな い教科書を題材にすることは止めてほしい。)(同意見3) ・地理的分野や公民的分野で、鳥取県が世界とつながっている部分や、中央とつながっている 部分を出題してほしい。 ・地理の出題で、世界に関する問題と日本に関する問題のバランスを調整した方がよいのでは ないか。29 年度入試で言えば、世界の内容が多かった。 ・地理的分野では世界の諸地域或いは日本の諸地域からの出題がほとんど見られない。ある特 定の地域に絞っての出題が難しいのは理解できるが、各地域ごとに視点を変えて学習してい るので、他地域での出題でもある程度の一般化や転移性を期待できる。そのような学力を測 る出題の試みが今後期待される。 ・歴史的分野の近現代のなかで、明治・大正期を視野に入れた問題としてほしい。 ・歴史的分野では、鳥取県の歴史を題材とすることが多いが、多くは問題の内容との結びつき は弱いと感じられる。郷土の歴史にかかわる問題が数問あってもよいと思うが、無理に鳥取 県の歴史につなげた作問でなくてもよいのではないか。 ・歴史的分野の問題の中に鳥取県の内容が取り入れられているが、このことで受験生が困惑す ることも考えられるので、出題内容には充分気をつけてほしい。。 ・郷土史を出題する場合の配慮も継続してほしい。 ・公民的分野では「現代社会の見方考え方」(第1章)からの出題が近年見られない。学習指 導要領でも対立と合意、効率と公正については重要視され、教科書でも意識したつくりとな っている。 ・公民的分野の題材が、教科書の前半部分の出題が極めて少なく、ややバランスが悪いように 感じられる。
②出題形式 <肯定的意見> ・平成 29 年度は基礎的な問題や題材や問いを工夫した問題などバランスよく出題されていたと 思います。今年度も同程度の問題をお願いします。