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自分にとってのおいしいみそ汁とは?

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Academic year: 2021

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自分にとってのおいしいみそ汁とは?

− 6年1組『日本の味 みそ汁を極めよう』の実践から−

外 山 聡 子

1.教材に込めたもの

私は、6年生になった子どもたちに「旬の食材」に目を向けさせたいと考えた。『春が旬の食材』

『初夏が旬の食材』で彼らがおなじみの料理を選んで調理に臨む姿を見て、「いっも食べている料理を 自分の力でおいしく作りたい」という思いを感じた。7月のキャンプに向けてカレー作りの練習をし た時、要冷蔵の食材は使えないという制約の中で、様々な工夫をしようとする姿が見られた。私は彼

らの中に、「工夫すれば料理はおいしくなるんだな」という思いも感じた。ところが、キャンプ用の みそ汁を作るとなると、どのグループもだしの素に乾燥わかめとお魅という決まり切ったものになる。

手間もかからず保存が効くこれらを使えば、簡単にみそ汁ができると先輩から教えられてきたのだ。

そんな姿を見て私は、キャンプで作るという制約の中では仕方がないなと思う反面、納得できる味を 求めて工夫をする彼らならば、もっといろいろなみそ汁ができるのにと残念にも思っていた。

みそ汁は、私たちにとってかけがえのない「日本の味」であり、家庭独自のこだわりのつまった

「お袋の味」でもある。彼らにそんなみそ汁と出会わせ、「とびっきりおいしいみそ汁を作ってみよう」

と投げかけてみる。子どもたちは、′普段食卓に上るが本格的に作った経験のないみそ汁を見っめ「ど うしたらとびっきりおいしいみそ汁になるだろう」と何回も試しながら調理していく。「みそ汁なん て簡単だ」と初めは思っていた彼らも、だしの取り方、みその種類、具にするものなど少しの違いで 様々なみそ汁になるという奥深さにもきっとふれていく。

本教材では、友達と2人で1種類のみそ汁を作る。なぜなら、共に調理する友達との味覚・噂好の 違いやみそ汁への思いをぶつけ合わせたいと思ったからだ。それは、互いの食生活に対する見方、感 じ方、考え方、行い方のぶつかり合いでもある。友達のよさも認めようとする子どもたちだからこ、そ、

自分の思いと友達の思いとの間を行き来しながら「自分にとってのおいしいみそ汁はどんなみそ汁か」

を少しずっはっきりさせるだろう。その過程で、その子が今の自分の食生活の中で大切にしたいと思っ ていることが、こだわりとなってにじみ出てくるはずだ。最後の時間、作ったみそ汁を互いに試食し 評価し合う、コンテストを行う。他のグループのみそ汁を見っめ、香りを確かめ、じっくりと味わう ことで、自分のみそ汁のよさやこだわりが一段とはっきりしてくるだろう。また、様々な種類のみそ 汁を吟味することで、みそ汁のおいしさは味そのものだけではなく、香り、見た目の美しさや栄養的 価値、季節感などのいろいろなおいしさがあることにもきっと気づいていくはずだ。

私は子どもたちに、日本の伝統食であるみそ汁の奥深さを感じながら、「自分にとってのおいしい みそ汁」を自分なりに極めてはしいと願っていた。彼らが、今まで何気なく見ていたみそ汁を見っめ 直し、「自分にとってのおいしいみそ汁」にこだわりながら調理に臨んでいくその姿こそ、自分の食 生活に対する見方を広げている姿だと考えていたからだ。

2.P子さんのとらえと願い

素直で心優しいP子さん。口数は決して多くないが、調理実習の片づけなども最後まで率先して行 う。自分から目立とうとはしないが、何事に対しても自分の意志を貢こうとする。5年生の『おにぎ り大作戦』『理想のお弁当づくり』では、「お母さんのようにふっくらと握りたい」「お母さんが作っ ているように外見や中身もおいしいお弁当にしたい」とソートに記し、「母親の味」を理想にして追 究していた。そんなP子さんの姿を見て、母親が愛情を込め手間暇かけて作ってくれる料理を、彼女 がとても大切に思っていることを感じた。また、その知識の豊富さや調理の手際のよさから、3人兄 弟の長女であるP子さんが、母親と一緒に台所に立っ機会の多いこともうかがい知れた。

本教材では一番仲の良いJ子さんと2人で、みそ汁づくりをしていくだろう。家族のことを考え、

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料理上手な母親の味を一番だと感じているP子さんは、合理的な調理方法で見た目のよさを求めるJ 子さんとぶっかり合う。自分の思いを遠慮してあまり出さない彼女が、仲良しのJ子さんに、自分の 大切にしたいみそ汁への見方、感じ方、考え方、行い方をどうぶっけていくのかをまずは見守りたい。

仲良しであるからこそ、自分とは異なる思いや噂好をもっ友達とぶつかり合うことで、彼女の大切に したいことが、みそ汁へのこだわりとなってはっきりしてくる。その過程で、彼女がみそ汁への見方 を広げながら自分の味を見つめ直し、家庭の味を大切にしたいという思いを強めることを願った。

3.「まずい!なんでこんなまずい物を飲ませるの?」

教材に入って第1時。だしの素、煮干しだし、鰹だし、昆布だし、鰹と昆布の混合だしの5種類を 用意して利きだし大会を行った。煮干しだLを飲んだ時、P子さんが思わず私に叫んだのがこの言葉 だ。私は内心ショックだった。なぜなら、手間暇かけた母親の手料理で育った彼女ならば、だしの素 ではなく天然だLを飲みながらしみじみ「おいしい」と言うに違いないと確信していたからだ。P子

さんに対するとらえが違うのかも知れない。一瞬私の脳裏を不安がよぎった。その後5種類のだLを もう一度丹念に味見しながら、「全部まずい。一番まずいのは昆布だし」とも言った。それでも彼女 は5種類のだLを全部ぴたりと当てた。P子さんの舌はやっぱり敏感だ。

だしだけで味わった後、今度はその中に少量のみそを溶いて飲むように勧めた。P子さんの母親は 鰹節でみそ汁のだLを取るそうだ。あんなに嫌がった煮干しだLにみそを混ぜて飲んでいる時だった。

「あれえ、煮干しだLがすごくまずかったのに、一番おいしくなった」と今度は言ったのだ。隣にい たJ子さんも「ほんと、煮干しだLが一番うまい」と答える。2人の言葉を聞いてすぐそばにいた私 は、「あなたたち、味がわかるね。煮干しだしって、みそを入れるとうまみが増すんだって」と言葉 をかけた。決してお世辞ではなかった。自分の舌に正直な姿が素敵であり、味に敏感でもあるP子さ んたちを見て、12歳だからと言ってあなどれない、すごいなあと心底思ったのだ。

4.自分にとってのおいしいみそ汁を追究していくP子さん

(1)うちの味が一番!

次の時間、だLを取る練習をした。P子さんはいっも母親が鰹節 でだLを取るのを見ているのだろう。見事な手っきだ。

T 昔の人は、遠く離れた地方のみそとみそとを混ぜるとおい しくなると言って混ぜてきたんだよ。

C 私のお母さんも混ぜてるよ。

T P子さんのお母さんは、みそにもこだわっているの?

C そう。鰹節と一緒に、東京のおばあちゃんが送ってくれる。′ 〈真剣にだしの味を確かめるP子さん〉

〈ノートより〉

煮干しは前よりも魚くさくなかった。昆布+鰹だLは一番おいしい。合わさると濃い。いっも家 で八丁みそと混ぜていて、混ぜたらいっもと同じような味になった。

P子さんがノートに記した文字を読んで、私は、やはり彼女が母親の味ややり方が一番いいと思っ ているのだろうと感じた。しかし、第1時には「煮干しだLが一番おいしい」と言っていたのに、今 回は「昆布十鰹だLが一番だ」・と記したのを見て、本当はどう思っているのだろうかと疑問ももった。

次回から、みそ汁づくりが始まる。P子さんは、何を使って、どんなふうにだLを取るのだろう。

きっと彼女は母親の味ややり方にこだわり続けるのだろう。私は、そう思っていた。

(2)1回目のみそ汁づくり

1回目のみそ汁づくりの計画を立てる時、みそ汁づくりのこつや新しいレシピを探しにパソコン室 に行った友達もいたが、P子さんとJ子さんはF毎日のみそ汁』という本を見始めた。「じゃがいも とわかめのみそ汁」の作り方を参考に2人で相談して、それに油揚げを入れることに決めた。私がそ

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ばに行くとJ子さんが「煮干しと鰹節を混ぜただしっておいしい?」と聞いてきた。何を使ってだL を取るのか相談していて、おそらく第1時で2人とも惹かれた煮干しと、P子さんの母親が使ってい る鰹節を混ぜてみようという話になったのではないかと思った。鰹節だけでだLを取るだろうと予想 していた私は、2人が新たなおいしさを求めて動き出したのを感じ嬉しくなった。思わず口から出た

「混ぜてもおいしいよ」という私の返事に安心したのか、だLは「煮干し+鰹節」で取ることにした。

「・・一・・一〈1回目の調理計画〉一・・一・・一・・一・・一・■一・・一…一・・「・・一・・一…一・・一…−…一日一・・一・・

l◎おいしいみそ汁(こくのある)にしたい、温まる   ○だし→煮干し+鰹節 l Oみそ→うちの6年みそとこうじみそ ○具→じゃがいも、わかめ、油揚げ、細ねぎ

日一一1

≒====−●1−■t.一一・・・.■■■−日.■−−■■−●■−=−■■−=−川.■.■・.■■日.一・・・日.−‖一−..−..−..−…−..−‥−..−川.・.・....._..−..−…−‥−..−_....一・..−..一

こう決めて臨んだ1回目のみそ汁づくり。具の切り方や調理の手順はよかったが、私は具の割に汁 が少ないことが気になった。それにはP子さん自身も気づいていた。「具を煮ているうちにどんどん 水が少なくなっちゃった」と残念そうに言った。こくはあったが、汁が少ないこと、じゃがいもが少 し固かったことをJ子さんも感じていた。今日のみそ汁には2人共、納得していないなと私は思った。

試食の後、次時の試しの時間にどんなことをやるのか、最早時間かかって2人で相談している。

C ねえ、今度は玉ねぎ入れてみない?玉ねぎ入れると甘くなるよね。

C (J子)……。玉ねぎかあ。玉ねぎとわかめがいい。

C 玉ねぎとわかめっておいしい?じゃがいもとか入れた方がおいしいよね?

T 具をどうするかで迷っているんだったら、両方作って比べたら?

私は、2人が実際にみそ汁を作ったことで、みそ汁に対する噂好の違いがぶっかり合うようになっ てきたことを感じた。リーダーシップを取るJ子さんにいっもは遠慮がちなP子さんが、さりげなく J子さんの考えを否定し自分の思いを出そうとし始めている。次は「試しの時間」だ。どちらがおい しいみそ汁かの判断は、そこで実際に調理し味わうことでできるはずだ。次時作った2種類のみそ汁 を前に2人がどんな思いをぶっけ合うのか、コンテストではどんなみそ汁を作ることに決定していく のか、私は楽しみで仕方がなかった。

(3)試しの時間

1回目の調理の反省点を踏まえ、2回目のみそ汁コンテストに向かう前に、試しの時間を取った。

P子さんとJ子さんの2人は、前回決めたように「玉ねぎ+わかめ」と「玉ねぎ+わかめ+じゃが いも」の2種類を作って、おいしかった方をコンテストで作ることにしていた。この日初めて長期欠 席中だったQ子さんも登校し、P子さんとJ子さんの調理に加わった。

でき上がった2種類のみそ汁を3人で試食している。

T 2つを比べてどう?じゃがいもは入れた方がいい?

C (Q子)入れた方がいい。

C 入れた方がいい。

C (J子)入れない方がいい。

T 理由は?

C (Q子)ほくほくしてすごいおいしい。

C (J子)3種類も入れたら具が多すぎた。

C それだったらもう少しっゆを多くすればいいんだよ。

T そうか、2種類作った割に水の量が少なすぎたんだね。

C と言うか、じゃがいもを2個も入れた。入れすぎた。

T コンテストの時にどうするの?意見が分かれているんでしょ?どうする?

C(P子とQ子)入れたい。

J子さんは何も言わない。私は、教師の意見に左右されるのではなく、3人が自分たちの思いを出 し合って決めていくことが大切だと思った。そして、今のP子さんなら、自分の思いをみそ汁へのこ だわりとして、はっきりと友達に伝えられるとも思った。私は、「話し合って決めてごらん」という

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言葉をかけて、その場から離れた。授業後、提出された調理計画には次のように書いてあった。

「‥−1・−‥一〈2回目の調理計画〉 −1・−t・−‥一・・一・・一日一日一・・一‥−…−‥一・・一…一・・一・・一・・一‥一・・一日「

l◎具と汁のバランスのよいみそ汁にしたい   ○だし→煮干し+鰹節

l Oみそ→うちの6年みそとこうじみそ ○具→じゃがいも、わかめ、玉ねぎ、細ねぎ

私は、Q子さんが加わり意見が2対1に分かれたことで、じゃがいもを入れることになったのだと 思った。しかしそれ以上に、友達に「じゃがいもは入れたい」という自分の思いを強く主張するよう になったP子さんの姿を見て、彼女のみそ汁に対するこだわりが明確になってきたことを感じた。そ れは、「じゃがいもと玉ねぎを入れたい」「具と汁のバランスのよいみそ汁にしたい」という、1回目 に比べ、より具体的な思いとなって表れてきていた。

(4)2回目のみそ汁づくり(みそ汁コンテスト)

今日はただの調理実習ではない。互いにできたものを試食し、評価し合うコンテストでもある。ど の子も、今までの追究を生かし、とびっき−りおいしいみそ汁を作ろうと一生懸命に調理に臨んだ。も ちろん、P子さんたちも。ところが、彼女たちは、大失敗をしてしまった。コンテスト用にいっもの 倍の量を作ろうとし、具と汁のバランスが崩れてしまったのだ。鍋の中に、具だくさんで汁の少ない みそ汁ができ上がっていた。全く予想していない結末だった。私は、彼女たちにコンテストで1位を 取らせたいと思っていた。そうすることが、P子さんの思いを支えることになると……。私は焦った。

時間がない。「具と汁のバランス最悪。あははは」と苦笑いしながら、何とか納得のできるみそ汁に 直すことはできないかと、3人も必死に考えていた。Q子さんがもう少レヾランスをよくするために、

「お湯を足してみそを入れよう」と提案した。その時、P子さんは、強い口調でこう言ったのだ。

C でもそうすると、だしの味が薄くなる!

鰹だLをていねいに取る母親を見ている彼女は、手軽なだしの素には目もくれず、「母親の味」で ある鰹だLに、自分が一番おいしいと感じた煮干しだLを加えて調理をくり返してきた。この言葉を 聞いた時、彼女がこれほどだしの味を大切に思っていたのかと感じ、はっとした。具と汁のバランス は確かに悪い。しかしP子さんは、だLに対するこだわりは決して捨てようとはしない。1位になる ことではない。彼女にはこう言えたことの方が大切だったのだと、私はP子さんから教えられた。′

P子さんの思いが通じたのか、Q子さんも「自分たちで具をたくさん食べちゃおう」と何とも苦し くて微笑ましいアイデアを出した。それを彼女たちは実行し、コンテストに臨んでいった。コンテス トの時、P子さんは、自分たちの失敗に動じることなく、友達のみそ汁を真剣に味わい、公平に評価 していた。多くの友達から「P子ちゃんたちのみそ汁はちょっとしょっぱいけど、だしの味がしてお いしい」と感想を言われると、にっこり微笑む彼女の姿が、そとにはあった。

5.追究を終えて

本教材に入って始めの頃、P子さんの母親への思いの強さを改めて感じ、私は、彼女がひたすら母 親のみそ汁の味ややり方にこだわり続けるだろうと思っていた。しかし、それは違っていたのだ。

確かに、友達がだしの素に惹かれた時も、食べ慣れている味がいいからと鰹節や煮干しからだLを 取る彼女の姿には、家庭の味を大切にしたいという思いが感じられた。親友のJ子さんと共に追究す る時、自分の思いをおさえてしまうのではないかという心配がなかったわけではない。ところが、自 分のみそ汁に対する思いを、みそ汁に対するこだわりにしながらJ子さんにぶつけることができた。

それは、P子さん自身の中で、自分が求める「おいしいみそ汁」が次第にはっきりしてきたからだろ う。「家の鰹だLに自分が一番だと感じた煮干しだLを加えよう」「具と汁のバランスのよいみそ汁に したい」と、母親の味をもとに自分の味を探しながら、自分が納得できるみそ汁を求めて追究していっ たことは、彼女には価値のあることだった。なぜなら、それはP子さんがみそ汁への見方を広げなが

ら、「自分にとってのおいしいみそ汁はどんなみそ汁か」を改めて見っめ直すことになったからだ。

彼女は、毎回鰹節で丹念にだLを取りみそ汁を作ってくれる母親への思いも強めたことだろう。

(5)

6年1粗家庭科『日本の味 みそ汁を極めよう』教材に込める願い くとらえ〉

5年F鍋でおいしいご飯を炊こうJ

水の圭や火にかける時間を正確にはかったり 炊飯の様子を注意深く観察したりしながら、

ご飯のおいしさや主食としてのよさを見直し ていた

ー1 一    一     ノ

題堵誌

F初夏が旬の食材で憫理してみようJ や鮭のたたき、あさりのボンゴレなど、

料理を選んで調理に臨んでいた。

調理実習で一番おいしくできた」

納得できる味にできたことを心か

のののい

じま自ん

7月キャンプ本番:みそ汁作り

カレーではさまざまな工夫をしておいしさを 求める子どもたちが、みそ汁はどの班もだし の素に「乾燥わかめとお魅」を使っていた

・4月F春が旬の食材で調理し 子どもたちが作ろうと決めた、

った肉じゃがや桜えびのかき

「いつも家で食べている料理を しく作ってみたい」という息V

7月Fキャンプカレーを作ってみようJ 毎年恒例のキャンプに向けて、要冷蔵の食材は 一切使わずに、カレー作りの練習をした。玉ね ぎを飴色になるまで炒めたりすり下ろしりんご を入れたりと、さまざまな工夫をしていた。友 達と試食しながら、お互いに満足のいくおいし い味にできたことが嬉しそうだった。他のグル ープのカレーを試食し「同じカレーなのに作り 方や入れる物によって味が全然違う」と気づい

た子が多かった

く教師の関わり〉

友達とのかかわりの中で、その子の思いがこだわりとなっていく様子をとらえ続け、その子なりにおいし いみそ汁を極めようと追究する姿を支えたい

その子のこだわりがみそ汁のおいしさとなって実際に味わうことができるように、技術的なアドバイスを することで関わっていく

(6)

P子さんの追及のあらまし

全 体 の 追 究 P子さ んの追究

① く 5 種 類 の だ し の

①だしの素②煮干しだし③鰹だし⑥昆布だし⑤鮭+昆布だし

「簡単じゃん」「わかるかな」

五感を使って調べ始める

「これいっもの家の味」「魚くさくて、まずい」

違 い を 利 き わ け よ う 〉

「なんでこんなにまずい物を飲ませるの.?」

5種類のだLをぴたりと当てる T:家の人は何でだLを取っているの?

・煮干しだし1人、鮭だし5人、だしの素多数 T:だLにみそを溶V

「だしの素は味が濃い」

「煮干しだLがおいしい」

「食べ慣れているだしの素が一番おいしい」

⑳       く お い し い

「だLを取るのは意外に簡単だね」

「みそにもいろいろあるんだね」

汁も

鰹節に挙手 んでみよう

「煮干しだLが一番まずかったのに、みそを入れたら 一番おいしくなった」

ノー ト]

いない  だ しの

か らあま り幕は魚くさく

おい しくなかはない けと、食べ慣れ った

だ L を.取 ろ う 〉

「うちのお毎さん、■、みそを浪ぜてるよ。

みそも東京のおばあちゃんが送ってくれる」

T:来週から「とびっきりおいしいみそ汁」づくりをするよ 2回つくって、2回日はみそ汁軍ンテストだよ

⑳⑥  く1回日のみそ

・2、3人組を作る

・旬の具を使うとおいしいことや、みそと具の 相性があることを調べる

⑥⑥    く1 回目のみそ汁

・みそを入れてからぐつぐつと煮こむ班がある

「大根がまだ生だった」

「玉ねぎを入れたら甘くなった。今度は辛口み そを使おう」

⑦  くとうすればもっと みそを入れてから沸騰させてはいけないこと

「野菜の切り方を工夫しよう」を知る

「具の種類を増やしてみる」

「この前と全く違うみそ汁に挑戦だ」

⑧⑨⑳ くとびっきりおいしいみそ

・今までの調理をもとに真剣に調理に臨む

「おいしくだLを取らなきや」

「今までの中で最高にできた」

「みそ汁なんてと患ったけど、すごく難しかっ たよ。みそ汁の種類ってたくさんあるんだね」

「手をかければかけるほど、その分おいしくな るんだな」

くりの計画を立てよう〉

・J子さんとグループを組む

長期欠席中のQ子さんもグループに入れる

つくりをしよう〉

ごくおいしいよ」

ね。J子さんは?」

J子「うん、まあ」 ̄(納得していない様子)

「次は、玉ねぎ入れてみない?」

J子「玉ねぎとわかめがいい」

「それおいしい?それにじゃがいもとか入れた方が おいしいよね?」

うか拭してみよう〉

Q子さんも参加する だLは煮干し+鰹肺で取る 玉ねぎ+じゃがいも+わかめと、玉ねぎ+わかめの

2種類を作る

鼻と汁のバランスのよいみそ汁にしたい

汁を作って、みそ汁コンテストを開こう〉

〔具と汁のバランス最悪。あはは」

Q子「もう少し、バランスよく ない?」

たちで

「味はこれでいいよ」

参照

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