• 検索結果がありません。

AD/HDのある子どものニーズをふまえた通常学級の授業づくりコンサルテーション : 一人ひとりを認めることからはじめる関係づくり

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "AD/HDのある子どものニーズをふまえた通常学級の授業づくりコンサルテーション : 一人ひとりを認めることからはじめる関係づくり"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)AD/HDのある子どもの二一ズをふまえた通常学級の授業づくりコンサルテーション         ∼一人ひとりを認めることからはじめる関係づ<り∼.                              特別支援教育学専攻                              特別支援教育コーディネーターコース.                              M10110A 勝又葉子. 第1章問題と目的. ①対象児C小学校5年生男児㎜/HD.  注意欠陥・多動性障害(以下AD/HD)は、注. ②学級担任丁40歳代女性. 意欠陥、多動性、揮働性の3つの特徴が組み合. a)学級について. わせで出現する。AD/㎜のある子どもは、その. 「Q−U」(5月11目実施)。Cの属性は学級生活満. 特性から失敗経験を繰り返しやすく、周囲から. 足群。標準的なばらろきが大きく自信がなく、. の承認を得にくいAD/㎜のある子どもにとって、. つながりが弱い子ども達であると考えられた。. 関係づくりや授業づくりに課題があるといえる。. ③筆者.  また、通常学級の学級経営や授業づくりでは、. 2.手続き. 多様な教育的二一ズを前提にした一層の工夫が. (1)問題解決カを高めるコンサルテーション. 求められる(宇野,2010)。そのため、通常学級. ①実施期間20)O(年4月∼7月. へのコンサルテーションにおいても、個別的支. ②全体の流れ. 援だけでなく、発達障害の子どもが在籍する通. a)コンサルティヘのインタビュー. 常学級の学級経営や授業づくりへの支援が求め.  Tは、4・5月融レールの徹底。6月は、友だ. られている(八乙女、2011)。通常学級担任への. ちの良さや頑張りを意識。7月は、1学期の頑張. コンサルテーションでは、学級担任が子どもの. りを振り返ることを目標にすると話した。. 行動の背景にある特性に気づきを促し、自主的. b)授業後のコンサルテーション. な支援の工夫を継続的に取り組みになるように. 授業観察をした目の放課後、授業のビデオを 視聴し、コンサルテーションカードに沿って行. することが課題であるといえる。. 通常学級担任の問題解決力を高めるための. った。コンサルテーションは合計9回行った。. コンサルテーションの仮説として、・ビデオ視聴. C)授業研究. とともにコンサルティの振り返りを援助する対.  算数科「合同な図形」、Cとクラス全体の二』. 話を行うことで、コンサルティの気づきが促さ. ズを考慮した通常学級の授業づくりを行った。. れ、クライアントの特性理解が深まり、コンサ. ③コンサルテーションの方針. ルティの主体的な授業の工夫が展開されると考. a)Tの授業スタイルの把握. えた。また、それはコンサルティの教示行動の. b)Tへのインタビューや1受業スタイルからコン. 変化や子どもの変容につながると考えた。.  サルテーションの主な視点を組み立てた。. 以上のことを踏まえて、本研究では、通常学. c)コンサルテーションの手順はPDCAサイクル. 級担任の問題解決力を高めるためのコンサルテ.  て桁った。. ーションの仮説について検証する。. ④評価. 第2章方法. a)発話内容の変化の定量分析. 1.参加者. b)展開に伴う質的変化の比較. 一2!2一.

(2) c)Tの予想に対する発話内容の質的変化の分析. のもとに行って、個別的な萬わりをする時間が. d)コンサルテーションにおける発話分析. 少なかった。第2期になると授業の申に具体物. (2)㎜/HDのある子どもの特性を考慮した授業づくり. や活動を取り入れることが増えてきた。. ①コンサルティヘの介入. ②クライアントとクラス全体の行動変容. a)かくかくカード・約束守れたで賞の提案.  書く時、’聞く時の区別がなく、Tの発間や指. b)具体物の提示や活動のある授業の提案. 示、説明の時にノ』トを書くなどして、Tの話. ②評価. を聞けなかった子どもたちが、かくかくカード. a)子どもの注目回数と活動回数の変化. や興味をもつ課題提示や活動を取り入れたこと. b)TのCへの個別指導の頻度の変化. で、注目することと活動することを区別して学. (3)一人ひとりを認めることからはじめる関係づくり. 習することができるようになった。. (1)コンサルティヘの介入. (3)一人ひとりを認めることからはじめる関係づくり. a)学習のノトルの取り組みと連動した取り組み. ①コンサルティの承認の発話の変化. b)承認される機会・ペア学習の提案.  4月当初、特に算数科の時間では、Tの承認の. (2)評価. 発話は少なかったが、承認する機会をつくる提. a)クライアントの言動の変化. 案を受けて、Tの子どもたちへの承認の発話が. b)コンサルティの発話の変化. 全体的に増加した。. 第3章結果と考察. ②クライアントの言動の変化. (1)問題解決カを高めるコンサルテーション.  学習のノトルの定着、ペア学習の取り組みの. ①発話内容の変化の定量分析. 申で特にCのr好ましい友達との関わり」が増.  『特性理解』とは、TがCの行動や学び方に. 加した。. 対して、Cの二一ズを捉えている発話やTが考. ③学校生活満足度の結果の変化. えるCの二一ズに応じた指導の工夫に関する発. (2回目は7月6目実施)。Cはさらに被侵害得点. 話とした。各回の総件数における割合の推移で. が2点下がり、属性は学級生活満足群であった。. 表すと『特性理解』の発話は増加傾向を示した。. C2は、承認得点が4点上がり、被侵害得点が8. ②展開に伴う質的変化の比較. 点下がり学級生活満足群に近州立置にプロット.  特性理解の気づきの深まり方が、手立ての内. された。クラス全体では学校生活満足群が3. 容によって違いがあることがわかった。. 0%から60%と上昇した。. ③コンサルテーションにおける発話の質的分析. 第4章考察.  丁が効果を実感した視覚支援の手立てを学習.  ビデオ視聴とともにコンサルティの振り返. のノトルや学習内容理解のために応用している. りを援助する対話を行うことは、コンサルティ. ことがわかった。. の気づきが促され、クライアントの特性理解が. ④コンサルテーションにおける発話分析. 深まり、コンサルティの主体的な授業の工夫が.  ビデオ視聴とともに視点のプロセスとして、1). 展開されることにつながったと言える。また、. 事実の確認2)事実の焦点化3)視点の提供4)変. それはコンサルティの教示行動の変化につなが. 化の認識5)評価(承認)で対話をすると、Tの. り、さらには子どもの変容につながることに有. 気づきを促すことに有効であることがわかった。. 効であることが示唆された。. (2)AD/HDのある子どもの特性を考慮した授業づくり. ①コンサルティの行動の変容. 主任指導教員 宇野宏幸.  具体物の提示や活動の設定があると、TがC 一213一. 指導教員宇野宏幸.

(3)

参照

関連したドキュメント

と言っても、事例ごとに意味がかなり異なるのは、子どもの性格が異なることと同じである。その

はい、あります。 ほとんど (ESL 以外) の授業は、カナダ人の生徒と一緒に受けることになりま

当財団では基本理念である「 “心とからだの健康づくり”~生涯を通じたスポーツ・健康・文化創造

大阪府では、これまで大切にしてきた、子ども一人ひとりが違いを認め合いそれぞれの力

基本目標2 一 人 ひとり が いきいきと活 動するに ぎわいのあるま ち づくり1.

基本目標2 一 人 ひとり が いきいきと活 動するに ぎわいのあるま ち づくり.

基本目標2 一人ひとりがいきいきと活動する にぎわいのあるまちづくり 基本目標3 安全で快適なうるおいのあるまちづくり..

とりひとりと同じように。 いま とお むかし みなみ うみ おお りくち いこうずい き ふか うみ そこ