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小学校版

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Academic year: 2021

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学びの出発

わくわく授業をするために

◇資質・能力を焦点化する

自然事象に 対する気付き 学習過程 理科における資質・能力の例 課題の設定 ●主体的に自然事象と関わり,それらを科学的に探究しよう とする態度(以後全ての過程に共通) ●自然事象を観察し,必要な情報を抽出・整理する力 ●抽出・整理した情報について,それらの関係性(共通点や 相違点など)や傾向を見いだす力 ●見いだした関係性や傾向から,課題を設定する力 「中学校学習指導要領解説理科編」及び「高等学校学習指導要領解説理科編」より 中学校理科と高校理科の解説で示されている,理科の学習過程 ごとの資質・能力の例が参考になりそうね。 学びの出発

わくわく授業をするために

◇資質・能力を焦点化する

検証計画の立案 学習過程 理科における資質・能力の例 観察・実験の実施 ●仮説を確かめるための観察・実験の計画を立案する力 ●観察・実験の計画を評価・選択・決定する力 ●観察・実験を実行する力 結果の処理 ●観察・実験の結果を処理する力 「中学校学習指導要領解説理科編」及び「高等学校学習指導要領解説理科編」より 仮説の設定 ●見通しを持ち,検証できる仮説を設定する力

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学びの出発

わくわく授業をするために

◇資質・能力を焦点化する

考察・推論 表現・伝達 ●観察・実験の結果を分析・解釈する力 ●情報収集して仮説の妥当性を検討したり,考察したりする力 ●全体を振り返って推論したり,改善策を考えたりする力 ●新たな知識やモデル等を創造したり,次の課題を発見したり する力 ●事象や概念等に対する新たな知識を再構築したり,獲得 したりする力 ●学んだことを次の課題や,日常生活や社会に活用しようと する態度 ●考察・推論したことや結論を発表したり,レポートにまとめ たりする力 学習過程 理科における資質・能力の例 「中学校学習指導要領解説理科編」及び「高等学校学習指導要領解説理科編」より 学びの出発

わくわく授業をするために

◇入念な教材研究をする

5年生は川の上流の 石は角ばっていて大 きいけれど,下流の 石は丸みをおびて小 さいということは分 かっている。 でも,その理由は分 かっていない。 児童の素朴概念の把握 100円ショップで 売っている吸水スポ ンジは簡単にボロボ ロになるのね。 これを石に見立てて 水を入れた容器に入 れて振る実験をして みようかな。 実生活を理科教師の目で 児童の反応を想定 5年生は容器の振り 方を統一することは 難しそう。 よし,一人一実験に してデータ数を多くす ることで誤差を少なく するようにしよう。 第5学年「流れる水の働きと土地の変化」の単元の例

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学びの出発

学びをつなげるために

◇教科等の特質を踏まえる

3 自然事象に対する気付き 課題の設定 検証計画の立案 観察・実験の実施 結果の処理 仮説の設定 考察・推論 表現・伝達 これが理科特有の学習過程ね。 問題解決の流れを踏まえているわ。 「中学校学習指導要領解説理科編」及び「高等学校学習指導要領解説理科編」より 児童が問題を見いだし,仮説を立てて, その仮説を観察・実験で検証する・・・ という科学的に問題を解決するために 必要な資質・能力の育成を目指す教 科が理科なのね。 学びの出発

学びをつなげるために

◇子どもの声に耳を傾け受け止める

3 困ったわ。どちらの水槽のメダカ も卵を生まない。どうしてなのか 分かる人いますか? 子どもがアウトプットする場を保障し,次の学習活動につながる声を拾う。 水槽の中はオスとメスが 一緒なのかな。オスとメス の区別の仕方が分かれば 確かめられるかもしれない。 よい考えですね。早速オスとメスの 体のつくりを調べてみましょう。 子どもが「自分たちが解決した」という達成感を味わえるようにする。 やったー!先生!ぼくたちが言ったとおりオスとメスを一緒の水槽に 入れたら卵を生んだよ! 第5学年「動物の誕生」の単元の例

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学びの出発

新たな学びを出発させるために

◇適宜,振り返る場面を設定する

大きなかたまりのままの粘土よりも,小さくバラバラにした粘土の方 が軽くなると思う。 どうしてそう考えたの? だって,体育の時間に風が吹いて顔に砂が当たったけれど, 大きな石は飛んでなかったから。 大きなかたまりのままの粘土は120g。小さくバラバラにした粘土 1つは6g。予想どおりだ。 何を確かめるために実験するのでしたか? 物の形を変えると重さがどうなるかです。あ!そうか。バラバラ にした粘土も全部集めて重さをはからないとダメか。 例)「仮説の設定」の場面で・・・ 例)「観察・実験の実施」の場面で・・・ 第3学年「物と重さ」の単元の例 学びの出発

新たな学びを出発させるために

◇課題づくりの場を設定する

子どもが新奇性,驚き,矛盾,困惑を感じるような事象提示 子どもが自分なりに説明しようと試行錯誤する場の設定 子どもが抱いた疑問を学習問題に反映 えー!転がしたコップが戻ってきた!どうして? 中に輪ゴムが付いてねじれている。ということは・・・ みんなから出た疑問をつなげると,学習問題は「ゴムをねじる回数や のばす長さを変えると,ゴムのはたらきはどうなるか」でよいですか。 第3学年「風とゴムの力の働き」の単元の例

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「仮説の立案」から「観察・実験の実施」までは個人で頑張らせよう。 「考察・推論」では,個人で考えた後にペアで互いの考察を点検させよう。 「仮説の立案」では必ず根拠を書かせよう。「検証計画の立案」では計画を 点検して実証性があるかどうかを確かめる必要がありそうね。「考察・推論」 では,実験結果を一覧にして提示して共通していることを考えさせよう。 「自然事象に対する気付き」の過程を重視しよう。午前と午後に影踏み鬼を させて,影のでき方の違いに気付かせよう。 学びの再思考

ねらいに迫る授業をするために

◇学習活動を吟味する

重視する学習過程の明確化 各学習過程において大切にしたいことの明確化 個,ペア,グループなどの使い分け 第3学年「太陽と地面の様子」の単元の例 前の授業で砂の粒の大きさと,土の粒の大きさを比べましたね。 学びの再思考

ねらいに迫る授業をするために

◇効果的な学習支援を考える

例)「仮説の設定」の場面で過去の学びを想起させる。 どちらも実験に必要なのですね。ありますよ。 例)「検証計画の立案」の場面で子どもの発想を予想して必要な物を準備しておく。 砂に水を入れる係,砂に水がしみ込む時間を計る係,土に水を入れる係, 土に水がしみ込む時間を計る係を決めてから実験しましょう。 例)「観察・実験の実施」の場面で全員に役割を与える。 はい,砂の粒の方が大きかったです。だから私の予想は・・・ 紙コップはありますか。 ストップウオッチはありますか。 第4学年「雨水の行方と地面の様子」の単元の例

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学びの再思考

「見方・考え方」が働くようにするために

◇これまでの学習を踏まえる

4年生のときにとじ込めた空気についてモデルで考えましたが,6年生でも 同じように燃える前と燃えた後の集気瓶の中の気体の様子をモデルで考え てみましょう。 第6学年「燃焼の仕組み」の単元の例 4年生で学習 したときと同じ ように,燃えた 後の気体をモ デルで表して 考えると・・・ 学びの再思考

「見方・考え方」が働くようにするために

◇多様な展開を考える

例)「考察・推論」の場面で異なる実験を行った児童同士をペアにして結論を考えさせる。 例)学んだことを生かしてものづくりをする場面を設定する。 左のうでの3の位置に20gの おもりをつるしたとき,右のう での6の位置に10gのおもり をつるすとつり合ったよ。 ぼくたちは左のうでの4の位置 に10gのおもりをつるしたとき, 右のうでの2の位置に20gの おもりをつるすとつり合ったよ。 どちらにもいえることは・・・ これはビー玉やじろべいです。ビー玉が左右 に1個ずつなのでつり合いました。ビー玉を 左に1個,右に2個でつり合わせたいのです が,どうすればよいでしょう。 第6学年「てこの規則性」の単元の例

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学びの再思考

気付きを生かした展開にするために

◇子どもの思考の流れに沿って展開する

児童が自己決定できる場面を設定する。 仮説の根拠を明らかにする。 私は水が沸騰したときに 出る泡は空気であるという 「空気説」に賛成です。 ぼくは水が沸騰したときに 出る泡は水であるという 「水説」に賛成です。 理由は泡は見えなかったから です。水なら見えるからです。 だから泡を集めた袋はふくら んだままになるはずなので, 実験で確かめます。 理由は水の量が減ったからです。 ということは水が泡になって逃げた ということです。 だから泡を集めた袋に水がたまる はずなので,実験で確かめます。 どちらも仮説の根拠が実験計画と つながっていますね。 第4学年「金属,水,空気と温度」の単元の例 学びの再思考

気付きを生かした展開にするために

◇想定外の反応にも柔軟に対応する

児童の反応を実証性,再現性,客観性の視点で捉える。

科学的=実証性×再現性×客観性

※どれか1つでも欠けると非科学的 先生,実験の結果が出ました。振り子がふれる速さはおもりの重さで 決まります! 予想どおりでしたか? (実証性) 他の班の結果はどうでしたか? (再現性) 他の人もおもりの重さで決まると 考えていますか? (客観性) 第5学年「振り子の運動」の単元の例

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学びの再思考

問題解決における一連のプロセスを重視するために

◇子どもの試行錯誤を大切にする

児童が立案した検証計画は可能な限り計画どおりに進めさせる。 問題解決の過程を往復できる時間の保障 第5学年「物の溶け方」の単元の例 AとBのビーカーは,一方が水で,他方が食塩水です。区別できますか。 蒸発させて何か残るか どうかを調べます。 どちらにも食塩を加えて溶けた量を比べます。 前回の理科の時間にみなさんは水と食塩水を区別する方法を考えました。 今日の理科は考えた方法で区別してみましょう。十分時間がありますので, 納得いくまで何度も挑戦して構いません。 学びの再思考

問題解決における一連のプロセスを重視するために

◇獲得した学びをまとめる場を設定する

自分の仮説が正しいかどうかを表現する場の設定 学習問題に正対した結論 学習問題は「呼吸のとき,空気中の何をとり入れ,からだから何をはき出 しているか」です。吸う空気とはき出した空気の違いを調べた結果,自分 の予想はどうでしたか? 予想では,はき出す空気は全て二酸化炭素だと思っていたけれど, 結果は,二酸化炭素が少ししか入っていなくてびっくりしました。 結論は,「吸う空気は酸素が多く,はき出す空気は酸素が減って 二酸化炭素が増える」です。 その結論は,学習問題の答えになっていますか? 第6学年「人の体のつくりと働き」の単元の例

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1 2 3 4 5 6 1 23 4 5 6 学びの獲得と新たな学びの創出

活用・発揮を促すために

◇学んだことが生かされる場面を設定する

例)見いだした結論の活用 例)見いだした結論と実生活との関連 てこのきまりを見いだしま したね。そのきまりを利用 して,10gのおもりと 理科室にある物を使って, マジックの重さを調べる ことはできますか。 てこを利用した道具につい て,力点,支点,作用点を 調べてまとめましたね。 最後に,つめきりの力点, 支点,作用点はどこでしょ うか。 第6学年「てこの規則性」の単元の例 学びの獲得と新たな学びの創出

活用・発揮を促すために

◇振り返りから課題を引き出す

児童がもっている科学概念の自覚 児童のこれまでの学びや生活体験との比較 プロペラを回して風で走る車を作りましょう。モーターと乾電池はどのよう につなげばよいのでしょうか。 3年生のとき風で車を 走らせたよ。 3年生のとき輪のよう につないだら明かりが ついたよ。 あれ?私の車が後ろに 走ってしまう。回路はでき ているのにどうして? 乾電池を使う道具は電池の向き が決まっている物が多いから, もしかして・・・ 第4学年「電流の働き」の単元の例

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学びの獲得と新たな学びの創出

学びを見取るために

◇評価方法を検討する

目指す児童の姿を明確に 評価規準に基づく見取り 午前と午後に影踏み鬼を行った体験を比べて問題を見いだして 表現している姿を目指そう。 第3学年「太陽と地面の様子」の単元の例 C児 「木がゆれたら かげもゆれるのか」 B児 「かげの位置は時間に よって変わるのか」 A児 「かげの位置と長さは時間に よってどのように変わるのか」 午前と午後を比べてい ないので「努力を要す る」だわ。比べる視点 を示してもう一度考え させよう。 午前と午後を比べてい るから「おおむね満足 できる」だわ。 午前と午後を比べて, 影の長さにも気付いて いる。「十分満足でき る」だわ。 そうかもしれない。 う~ん・・・ 学びの獲得と新たな学びの創出

学びを見取るために

◇授業プランを修正する

例)児童の思考をゆさぶるための修正 とじこめた空気はおされると どうなるのでしょうか。 もちろん縮んで体積が 小さくなると思います。 全員同じ予想ですか。先生の予想は「変わらな い」です。理由は,ふくらんだ風船には空気がとじ こめられていますが,手でにぎっても形が変わる だけで縮んでいるようには見えないからです。 例)児童の意見が分かれた際の修正 体積が小さくなるほど, おし返す力は大きいよ。 体積が小さくなるほど, おす力が大きいだよ。 第4学年「空気と水の性質」の単元の例 少し時間をとりますので, ペアになっておす力と おし返す力の違いを体験 する実験をしましょう。

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学びの獲得と新たな学びの創出

学びの実感を促すために

◇子どもの変容を取り上げる

児童の仮説の見える化 仮説の誤りに気づいた児童,科学概念がより強固になった児童を取り上げる 第3学年「身の回りの生物」の単元の例 クワガタの「頭」,「むね」,「はら」はどこでしょうか。同じ考えのところに ネームプレートを貼りましょう。 足がポイントだと分かった。 これで色々な昆虫の「頭」 「むね」「はら」を区別でき そうだ。 チョウもトンボも「はら」が大き いから,一番大きい部分が 「はら」だと思っていたよ。 昆虫にもいろいろあるんだ。 学びの獲得と新たな学びの創出

学びの実感を促すために

◇フィードバックして働き掛ける

観察・実験の結果が児童の想定と異なっていた場合 考察の前に学習問題を確認 第4学年「電流の働き」の単元の例 あれ?直列つなぎと 並列つなぎの結果が 同じになった。 電池のつなぎ方は正しい ですか。検流計の目盛り の読み方は正しいですか。 どちらも正しいなら予想が 正しくなかったかもしれま せんね。 学習問題は「乾電池の数やつなぎ方を変えると,電気の働きはどのよ うに変わるのだろうか。」です。電気の働きについてまとめましょう。

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学びの獲得と新たな学びの創出

新たな学びを創り出すために

◇学習全体を振り返る場面を設定する

問題解決全体の過程の振り返り 理科の学びの肯定 第6学年「電気の利用」の単元の例 電気は,光,音,熱, 運動などに変わること が分かったので問題 が解決されましたね。 学習前と比べて考え 方が変わりましたか。 学習前は何となくテレビを見 ていたけれど,テレビは電気 を光に変えることと,音に変 えることを同時にやっている と思うと,テレビってすごいと 感じるようになりました。 今日は暗くなったら点灯するプログラミングを考 えることができました。3年生で学習した回路と, 6年生で学習した電気の変換が関係していると 思いました。電化製品にはセンサーを使った 様々なプログラミングが利用されていることもわ かり,理科ってすごいと感じました。 学びの獲得と新たな学びの創出

新たな学びを創り出すために

◇新たな学びが連続するようにする

例)児童の振り返りから次時の学習問題を 例)児童から次時につながる問いを引き出す 第5学年「物の溶け方」の単元の例 その疑問を次の 理科の時間に みんなで解決 しましょう。 今日の学習では,食塩の白い粒 を水が入った長い筒に落とすと, 途中で溶けて見えなくなりました。 粒が水の中にあるのかどうか不 思議に思いました。 溶けて見えなくなっても食塩は水の中にある のですね。 そのことについて,この間テレビで「塩田」と いって海水から塩をとり出すところがあると 言っていましたが,溶けている食塩をとり出 すことってできるのですか。 塩田の例

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参照

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