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JAIST Repository: 知識の吸収、創造、移転の国際展開

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 知識の吸収、創造、移転の国際展開 Author(s) 村上, 由紀子 Citation 年次学術大会講演要旨集, 27: 903-907 Issue Date 2012-10-27

Type Conference Paper Text version publisher

URL http://hdl.handle.net/10119/11167

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.

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識の

の国際展開

村 紀子( 田大学) 1. はじめに 科学技術の は された既存の 識 技術を に新たな 識 技術が 造され れらが 及 していくことによって成し られる。既存の 識 技術の は 論文 の 用という行 によ って示され また 新たな 識 技術が 造される 新しい論文が 版され が与えられる。さら に れらの論文 が 用される 新しい 識 技術は 及していく。このような 連のプロ スは国 を えて展開されており 近年は の傾向が まっていることが されている。 版された 論文 を読 ことで 用は に行えるため 論文 の 用・ 用の関係が国際的に展開されるこ とは しくはない。 れに対して新たな 識 技術を で 産するというプロ スは のみな らず暗 の移 シ アも必要とするために 国際的なチームで れを行うのはた すいことではな い。 れにもかかわらず 国 を える 研究は近年活発化しており OECD(2009)によると 著 者の所 が国際化している論文は 2007 年には 体の 21.9 を め 1985 年の 3 に増加した。さら に 国際的な 著論文はより く 用される傾向のあることを見 した研究は 数あり 国際 研究

により質の い研究成果が まれていると考えられる(Katz and Hicks 1997; Glänzel 2001)。

こで 本研究では第 に 国際 研究が国 を えてどのように展開されているかに いて分析 する。 に 国際 研究のパート ーの において 的 離と 会的 離の 要性に いて考 する点に本研究の がある。第 に 「 用 論文 著 用」の 連のプロ スがどのよ うに国際的な がりの で行われているかに いても分析する。このような分析により 識が国 でどのように移 され 及していくのかを 系 的に見 すことができるであろう。第 に 国 の 識移 において 研究者の国際移動が果たす を見 すことも本研究の 題である。研究者は に 学したり ポスドク 問研究 として 的に で研究を行ったりする 合がある。 のよう な研究者が 国することによって スト国から り し国に 識が移 される 性がある(Jonkers and Tijssen 2008)。本研究では のような 性を 用関係の分析によって する。 2. デルとデータ 本研究の デルは経済学の 産関数 投入・産 分析に している。経済学によると 業はイン プット( 資本 など)を って に するアウトプット( ・サービス)を 産す る( )。 産された ・サービスは国 ばかりではなく も されていく。 インプット アウトプット 国 ・サービス 国 資本 etc. 業の 産 に 研究機関は (研究者)と資本(研究 )と に する既存の 識 を投入して 新しい 識を み し 論文 を産 する( 2)。既存の 識は国 ばかりではなく からも り まれ 産 された新しい 識は国 および に 及していく。既存の 識を投入することが論文 の 用 新しく産 された論文 が の 識 産に投入されることが 用に する。本 研究ではこのようなプロ スの国際的展開に し どの国で み された 識が され どの国の 研究者により 識が 産され さらに 産された新しい 識がどの国に移 されていくのかに 業 入

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いて分析する。 インプット アウトプット 国 機関 既存の 識 論文・ 国 機関 機関 機関 ( ,資本 etc.) 2 識の 造と移 本研究で用いるデータは 日本人でノーベル を したX の論文である。X は日本の大学を 業したが ア カで 号を したの スイス ア カの大学 研究機関で研究を続けてきた 研究者である。X を題材に だのは ノーベル 者であるため の論文はインパクトが大き く世界的に 用されていく性質をもっているからである。また X は研究 活の と どをア カ で ったため 国際 研究を行い すい に置かれているからでもある。Thomson euters の eb of Science の自 科学系データベース( SCI-E P NDED によると X は 2008 年までの に 308 本の論

文を発表している。ただし ここでいう論文には, の論文 article の に ノート レビ ー レ ター プロシーデ ングスも まれている。本研究ではこれらの の論文に いて 用論文の著者 のアドレス(国 を指す 以 ) 著者のアドレス 用論文の著者のアドレスを調べること により の 題に り 。 3. 国際 著 めに 第 の 題に り ために 著者のアドレスの変化を 系 的に分析しよう。国 を てたパート ーとの 研究が行われにくいことが 行研究により明らかにされている(Hoekman et

al. 2010; Paier and Scherngell 2011)。しかし 的 離は 会的近 によって め合わされるとい

う もある(OECD 2008)。すなわ じ言 文化 過去の経験を している人た の では 会 的・関係的 離が近い。 らは信 関係を 成し すく また ミ テ の ンバーがシ アする 通性が 暗 の識別・ 産・シ アを する(Gertler 2003)。 こで 的 離と 会的 離という観点からX の 著者を分析しよう。 3 には 1966 年から 2008 年までの 年に いて 主要な国別に X の 著者の人数が示されてい る。 の「日本日本人」とは 日本にアドレスを置く日本人 著者を表し 「 日本人」とは にアドレスを置く日本人 著者を指している。ただし 日本人の 合の と どは X と じ研 究機関で研究を行っていた。X 自 のアドレスは 1970 年まではア カ 1973 年から 1982 年まで はスイス 1983 年からは びア カになっている 1)。まず 1966 年から 70 年までの最 のア カ 代の 著者は ア カの じ大学にアドレスを置く日本人研究者であった。すなわ 的 離と 会的 離がともに近い研究者と 研究を行っていた。1973 年から 1982 年までのスイス 代に は スイスの研究者が 研究者の 心であった。しかし ア カに移るとスイスの研究者との 研究は り 代わりにア カの研究者との 研究が 激に増加する。したがって 主に 的 離 の近い研究者と 研究が行われていることがわかる。また すべきは日本人研究者のプレゼンス である。ドイ イ ス フランスといった科学の 国以 に X の日本人 著者の数は い。 日本人との 著は1960 年代から続いており さらに 1980 年代 ばからは日本に 日本人との 著が の 国の研究者との 著よりも くなっている。したがって 日本人 という 会的 離 が日 の 的 離を って国際 研究を活発化さ ていると考えられる。 4. 国際的な 用・ 用関係 に X の の論文の で 用されたもの り て「 用 論文 著 用」の 連のプロ スがどのように国際的な がりの で行われているかに いて分析しよう。2011 年の 点 で 用されていた論文は ア カにアドレスを置く研究者6 人によって 1992 年に 版された論 文Y であった。すなわ ア カの国 研究の成果である。この論文は50 の 用文献を で 研究機関 用 用

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3 の 研究者のアドレス(国)の推移 1966 年-2008 年 )少数ながら ランダ ス ーデン ス イン イタ ア アイルランド インド 国 ース トラ アのアドレスもある。 いるが れらの 用文献の 版年別に 著者のアドレスを国別にまとめると表 のようになる。ただ し えばカ ダとア カの研究者のチームで 版されたものに いては カ ダとア カの 方 に1 本ず をカウントしているが 50 の 用文献のう 国際的なチームで されていた論文は4 本 だけであった。表 に示されるように 用されている論文の著者のアドレスはア カ カ ダ イ ス スイス ドイ に られている。すなわ に られた 域で み された 識が さ れて 論文Y に表される 識の 造に 用されたことになる。 用されている論文の くは 1980 年 代の ば以降に 版されたア カの研究者の成果である。 版 の5 年 の に 領域の研究がア カを 心に展開されていたことがわかる。また 論文Y にとって 駆的なベースとなる 識は Y の 版より 15 年以 にア カで み されていた。 の国際 著においては日本のプレゼンス が 立っていたが 用においては 日本は まれていない。 用の 合は 的近 会的近 は 研究の 合 ど 要ではない。 しろ科学的 識の が 用を めると考えられる。 表 用文献の著者のアドレス(国) 19 19 1980 1981 198 198 198 198 1988 1989 1990 1991 1992 1 1 2 2 1 1 8 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1

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方 Y 論文は 2011 年の 11 月の 点で 1494 用されていた。 用している著者のアドレスを国 別( を )にまとめると表 のようになる。 用の 合のアドレスはわずか 5 カ国であったが 用の 合は 42 カ国に及 でいる。これらの国を 用論文数を に3 に分 することがで きよう。まず 用論文数が い グループは ア カ イ ス 日本 フランス ドイ カ ダ スイスの 7 カ国である。これらの国は 論文が 版された 1992 年から 年 用論文を みだし 用論文総数はどの国も 90 以 である。日本とフランスを くと 表 に掲 られた国 とも しており 領域の研究の 心になっているグループと考えられる。 でも ア カの 用論文総数は 853 で最も く に いドイ の 118 を大きく き離している。すなわ ア となる 7 カ国の で ア カを 心にして 識の移 と が活発に展開されていたと考えられる。 また 用論文総数が 14 62 の となる グループが ーストラ ア ランダ ス ーデン イスラ ル イタ アの 5 か国である。 グループと比べて 年の 用総数が少なく また 用 のスタート年が グループよりも いという が見られる。したがって これらの国 においては 分野の研究に わっている研究者 研究 の数が グループよりも少なく 情報 識移 に れが じていると考えられる。残りの 30 か国(C グループ)では 論文を 用している論文の総 数が 10 と少なく のう 数の国では 1 本だけである。C グループの国は ーロッパ アジア アフ カの い に がっており 論文の 識はまさに世界的に 及している。た だし C グループの国に 識が移 され新しい 識の 造に ながるまでに がかかることが表 よ り読み れる。また C グループの国 では 1 本論文が発表されても のあとに続いていかないこと もわかる。 は 的 離 会的 離にかかわらず 国 を えて がるポテンシ ルを って いるとしても これらの国 では科学技術の発展が 対的に れており 研究機関 研究者数が少ない ために 識を する した 識を新たな の 造に な る が弱いと考えられる。 以 をまとめると はア カを 心とした科学の 国から 識を し また れらの国 の研究者と 研究を行ってきた。すなわ の科学的 識の 造に 献しているのは 国に 定される傾向がある。国際 研究のパート ーは 端的な科学技術に 通していることが で あり の で 的近 と 会的近 が 研究を する 要な要因である。 方 の移 が 心である 用 用においては 的近 会的近 の 要性は 対的に い。また 用の対 は少数の 国に られるが 用を見ると の み した 識は 的 れを いな がら世界 に 及していた。このような がりを 研究が 質の いインパクトの大きい研究である といえよう。 国 国では 用数が にとどまっており 研究が活発であるとは言えない が れらの国 の研究者はラグを いながらも の 識を している。このような国 の 識 移 において 研究者の国際移動が果たす に いては の 合 本 で論じることはできない が 学会において報告する 定である。 本研究は2011 年 科学研究費 の 成を けた(研究代表者 村 紀子 題 号 21530236)。 1 SCI-E P NDED によると X が 1971 年と 72 年に発表した論文はない。 考文献

Gertler, M.(2003) Tacit Knowledge and the Economic Geography of Context, or the Undefinable Tacitness of Being (There), Journal of Economic Geography,3, 75-99.

Glänzel, W.(2001) National Characteristics in International Scientific Co-Authorship Relations, Scientometrics, 51(1), 69-115.

Hoekman, K., Frenken, K., and Tijssen, R.J.W. (2010) Research Collaboration at a Distance: Changing Spatial Patterns of Scientific Collaboration within Europe, Research Policy, 39, 662-673. Jonkers, K. and Tijssen, R.(2008) Chinese Researchers Returning Home: Impacts of International Mobility on Research Collaboration and Scientific Productivity, Scientometrics, 77(2), 309-333. Katz, J.S. and Hicks, D. (1997) How Much is a Collaboration Worth: A Calibrated Bibliometric Model, Scientometrics, 40(3), 541-554.

OECD(2008) The Global Competition for Talent: Mobility of the Highly Skilled, OECD. OECD(2009) Science, Technology and Industry Scoreboard, OECD.

Paier, M. and Scherngell, T.(2011) Determinants of Collaboration in European R&D Networks: Empirical Evidence from a Discrete Choice Model, Industry and Innovation, 18(1), 89-104.

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表 用文献の著者のアドレス(国) 国 年 92 9 9 95 9 9 98 99 0 1 2 5 8 9 10 国 年 92 9 9 95 9 9 98 99 0 1 2 5 8 9 10 52 5 1 0 5 52 8 0 1 9 15 52 5 1 0 5 52 8 0 1 9 15 2 2 1 5 2 9 5 5 8 8 2 2 1 5 2 9 5 5 8 8 日本 2 10 1 9 8 5 9 5 5 5 2 1 日本 2 10 1 9 8 5 9 5 5 5 2 1 1 1 8 11 9 8 1 5 1 1 1 8 11 9 8 1 5 1 1 9 5 1 12 10 8 10 1 1 2 2 2 1 9 5 1 12 10 8 10 1 1 2 2 2 1 5 2 8 9 5 1 5 2 1 5 8 8 1 5 2 8 9 5 1 5 2 1 5 8 8 5 5 5 9 12 8 5 9 9 5 2 5 2 5 5 5 9 12 8 5 9 9 5 2 5 2 2 5 2 2 2 2 2 2 2 1 2 2 2 2 2 2 1 2 2 5 5 1 1 1 2 1 2 2 5 5 1 1 1 2 1 1 2 1 1 2 1 1 1 1 2 1 1 2 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 2 1 国 1 1 11 11 2 2 2 2 22 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 2 1 国 11 11 2 2 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 国の数 11 12 10 1 15 15 19 1 19 1 1 1 11 18 1 15 22 12 国の数 11 12 10 1 15 15 19 1 19 1 1 1 11 18 1 15 22 12 1 8 89 8 1 9 12 1 0 120 12 129 90 92 1 81 99

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