• 検索結果がありません。

『説明モデル』を組み込んだ社会科歴史授業の開発 : システム化された「説明」による歴史事象の本質的因果関係の把握をめざして

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "『説明モデル』を組み込んだ社会科歴史授業の開発 : システム化された「説明」による歴史事象の本質的因果関係の把握をめざして"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)        『説明モデル』を組み込んだ社会科歴史授業の開発. 一システム化された「説明」による歴史事象の本質的因果関係の把握をめざして一       教育実践高度化専攻       授業実践リーダーコース.         PlO029J 船田次郎 1 問題の所在と研究の目的. 第皿章歴史事象の「説明」を重視した杜.  歴史学習は、過去の出来事を学習対象とし.    会科歴史授業の現状分析. ているため、歴史事象を疑う余地のないもの. 第1V章『説明モデル』を組み込んだ中学校. として列挙し、それに対して教科書や史料集.    社会科歴史的分野の授業開発. を使って教師の解釈を加えるだけの「知る」. 結論. に限定された知識注入型の授業が行われがち である。したがって、生徒にとっては、断片. 3研究の概要. 的知識をつなぎ合わせ亭だけの」学習に終始し. (1)社会科における言語カの育成とr説明」. たものとなり、「歴史は暗記物」という意識.  社会科において育成するべき言語力を明ら. をもたせることになってしまっている。. かにし、一社会科歴史的分野の授業改善の視点.  このような状況を打破するためには、生徒. を示した。平成20年版中学校学習指導要領. が主体となって歴史を解釈していく学習が必. では、改訂の柱の一つとして「言語活動の充. 要である。歴史を解釈するとは、歴史事象の. 実」が示されている。社会科において必要と. 原因と結果の関係を「説明」することによっ. される言語力は、「記述」「解釈」「説明」「論. てなされるものである。r説明」をとおして、. 述」である。その中でも、社会科授業は『説. その時代の社会のしくみや時代像を把握する. 明」の育成を中核として授業を構成する必要. 構造的な学習が可能となり、r知る」からr分. がある。ただし、歴史的分野では「説明的ス. かる」への転換が可能になるものと考える。. ケッチ」として不十分なr説明」しか行うこ.  本研究の目的は、歴史の授業における「説. とができず、歴史事象を断片的な知識として. 明する力」を育成する授業構成理論と授業モ. r知る」だけの授業が行われてきた。そこで、. デルを開発することである。このような「説. 授業改善の視点として、歴史的分野における. 明する力」を育成するために、『説明モデル』. r説明」をとおしてr知る」からr分かる」. を組み込んだ授業の開発に取り組む。. 授業への手だてを開発する。. 2実践報告書の構成. (2)『説明モデル』を組み込んだ中学校社会. 序論.  魯歴史的分野の授業構成理論. 第I軍中学校社会科歴史的分野における.  歴史事象の「説明」を可能にする『説明モ.     「言語力」の育成. 第I章『説明モデル』を組み込んだ中学校.    社会科歴史的分野の授業構成理論. デル』を組み込んだ社会科授業構成理論を開 発し、授業モデルの提案を行った。.  歴史的分野における歴史事象のr説明」の. 一60一.

(2) ために、事象の因果関係を変数の関係によっ. ることをねらいとして授業を行った。. てとらえる「因果法則」を手だてとして用い た。これにより、独立変数・従属変数が明示. 4成果と課題. され、その構造を『説明モデル』として示す.  本研究の成果と課題は、次のとおりである。. システム化された「説明」が可能となる。し. 《成果》. たがって、開発した授業モデルは、『説明モ. ①歴史事象の因果関係を変数でとらえる『説. デル』を歴史的分野の授業に組み込むことで、.  明モデル』を作成することで、歴史的分野. 歴史事象の本質的因果関係を把握させるもの.  の「説明」による学習を行うことができた。. となった。. ②『説明モデル』を作成する過程において、.  間主観的活動としての「説明」を行うこと (3)授業の実際.  で、歴史事象の本質的因果関係を明らかに.  本研究における実践は、教育実践研究開発.  することができ、説明的知識を習得するこ. プロジェクト実習(4週間)で2単元を行っ.  とができた。. た。単元「律令国家の確立と展開天皇や貴. ③ r時代の特色」を枠組みとして『説明モ. 族による政治」では、墾田永年私財法が、な.  デル』を作成し、説明的知識を習得してい. ぜ制定されたのかを考えることをとおして、.  くことで、「時代の特色」を理解させるこ. 律令による支配体制が整備され、中央集権国.  とができた。. 家として全国を統’的に支配した時代の特色. ④既習知識を活用して『説明モデル』を作. をとらえることをねらいとする授業を行っ.  成することで、歴史事象の因果関係を明ら. た。.  かにする手がかりとすることができた。.  単元「武士の台頭と武家政権の成立」では、. 「承久の乱」や「永仁の徳政令」「鎌倉仏教. 《課題》. の普及」といった鎌倉時代の歴史事象が生起. ①授業モデルで提示した時代の他にも、『説. する原因について、r説明」を求める授業を.  明モデル』を組み込んだ授業の単元開発を. 展開した。そして、鎌倉時代における時代の.  行い、実践を積み重ねていくことをとおし. 特色を、r御恩と奉公にもとづく御家人制度.  て、『説明モデル』の有効性を明らかにし. を基盤とした鎌倉幕府による武家政治が展開.  ていく。. された時代である。また、そのような武家政. ②中学校学習指導要領[社会]解説編におい. 治を背景とした社会や文化が生まれた時代で.  て新設された「時代を大観し表現する活動」. ある。」と規定し、それぞれの歴史事象につ.  における『説明モデル』を活用した授業モ. いて時代の特色をあらわすr御家人制度」を.  デルの開発を行う。. 枠組みとして「説明」する授業を行った。.  いずれの単元も、問いに対する探究過程に. 修学指導教員  。長澤 憲保. おいて、『説明モデル』の作成をとおして、.         加藤 明. 歴史事象の本質的因果関係を把握させるとと. 指導教員  米田 豊. もに、それぞれの「時代の特色」を理解させ. 一61一.

(3)

参照

関連したドキュメント

状態を指しているが、本来の意味を知り、それを重ね合わせる事に依って痛さの質が具体的に実感として理解できるのである。また、他動詞との使い方の区別を一応明確にした上で、その意味「悪事や欠点などを

状態を指しているが、本来の意味を知り、それを重ね合わせる事に依って痛さの質が具体的に実感として理解できるのである。また、他動詞との使い方の区別を一応明確にした上で、その意味「悪事や欠点などを

これまた歴史的要因による︒中国には漢語方言を二分する二つの重要な境界線がある︒

本県は、島しょ県であるがゆえに、その歴史と文化、そして日々の県民生活が、

Scival Topic Prominence

・HSE 活動を推進するには、ステークホルダーへの説明責任を果たすため、造船所で働く全 ての者及び来訪者を HSE 活動の対象とし、HSE

 このようなパヤタスゴミ処分場の歴史について説明を受けた後,パヤタスに 住む人の家庭を訪問した。そこでは 3 畳あるかないかほどの部屋に

関係会社の投融資の評価の際には、会社は業績が悪化