『説明モデル』を組み込んだ社会科歴史授業の開発 : システム化された「説明」による歴史事象の本質的因果関係の把握をめざして
2
0
0
全文
(2) ために、事象の因果関係を変数の関係によっ. ることをねらいとして授業を行った。. てとらえる「因果法則」を手だてとして用い た。これにより、独立変数・従属変数が明示. 4成果と課題. され、その構造を『説明モデル』として示す. 本研究の成果と課題は、次のとおりである。. システム化された「説明」が可能となる。し. 《成果》. たがって、開発した授業モデルは、『説明モ. ①歴史事象の因果関係を変数でとらえる『説. デル』を歴史的分野の授業に組み込むことで、. 明モデル』を作成することで、歴史的分野. 歴史事象の本質的因果関係を把握させるもの. の「説明」による学習を行うことができた。. となった。. ②『説明モデル』を作成する過程において、. 間主観的活動としての「説明」を行うこと (3)授業の実際. で、歴史事象の本質的因果関係を明らかに. 本研究における実践は、教育実践研究開発. することができ、説明的知識を習得するこ. プロジェクト実習(4週間)で2単元を行っ. とができた。. た。単元「律令国家の確立と展開天皇や貴. ③ r時代の特色」を枠組みとして『説明モ. 族による政治」では、墾田永年私財法が、な. デル』を作成し、説明的知識を習得してい. ぜ制定されたのかを考えることをとおして、. くことで、「時代の特色」を理解させるこ. 律令による支配体制が整備され、中央集権国. とができた。. 家として全国を統’的に支配した時代の特色. ④既習知識を活用して『説明モデル』を作. をとらえることをねらいとする授業を行っ. 成することで、歴史事象の因果関係を明ら. た。. かにする手がかりとすることができた。. 単元「武士の台頭と武家政権の成立」では、. 「承久の乱」や「永仁の徳政令」「鎌倉仏教. 《課題》. の普及」といった鎌倉時代の歴史事象が生起. ①授業モデルで提示した時代の他にも、『説. する原因について、r説明」を求める授業を. 明モデル』を組み込んだ授業の単元開発を. 展開した。そして、鎌倉時代における時代の. 行い、実践を積み重ねていくことをとおし. 特色を、r御恩と奉公にもとづく御家人制度. て、『説明モデル』の有効性を明らかにし. を基盤とした鎌倉幕府による武家政治が展開. ていく。. された時代である。また、そのような武家政. ②中学校学習指導要領[社会]解説編におい. 治を背景とした社会や文化が生まれた時代で. て新設された「時代を大観し表現する活動」. ある。」と規定し、それぞれの歴史事象につ. における『説明モデル』を活用した授業モ. いて時代の特色をあらわすr御家人制度」を. デルの開発を行う。. 枠組みとして「説明」する授業を行った。. いずれの単元も、問いに対する探究過程に. 修学指導教員 。長澤 憲保. おいて、『説明モデル』の作成をとおして、. 加藤 明. 歴史事象の本質的因果関係を把握させるとと. 指導教員 米田 豊. もに、それぞれの「時代の特色」を理解させ. 一61一.
(3)
関連したドキュメント
状態を指しているが、本来の意味を知り、それを重ね合わせる事に依って痛さの質が具体的に実感として理解できるのである。また、他動詞との使い方の区別を一応明確にした上で、その意味「悪事や欠点などを
状態を指しているが、本来の意味を知り、それを重ね合わせる事に依って痛さの質が具体的に実感として理解できるのである。また、他動詞との使い方の区別を一応明確にした上で、その意味「悪事や欠点などを
これまた歴史的要因による︒中国には漢語方言を二分する二つの重要な境界線がある︒
本県は、島しょ県であるがゆえに、その歴史と文化、そして日々の県民生活が、
Scival Topic Prominence
・HSE 活動を推進するには、ステークホルダーへの説明責任を果たすため、造船所で働く全 ての者及び来訪者を HSE 活動の対象とし、HSE
このようなパヤタスゴミ処分場の歴史について説明を受けた後,パヤタスに 住む人の家庭を訪問した。そこでは 3 畳あるかないかほどの部屋に
関係会社の投融資の評価の際には、会社は業績が悪化