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5G/IoTサービスを効率的に実現する光アクセスの仮想化技術

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(1)5G/IoT サービスを効率的に実現する 光アクセスの仮想化技術 鹿嶋  正幸   中平  佳裕   更科  昌弘 斉藤  洋之   岡本  駿志           無線システムは、2020年に第5世代モバイルシステム. 以下の本文では、次世代通信インフラの一部となる光ア. (5G)が普及を開始し、2025年には本格的に展開される. クセスネットワークの仮想化技術を紹介する。. 計画である。また、各種センサーが開発され、さまざまな IoTサービスが検討されている。これらが複合される5G/IoT. 光アクセスネットワークの仮想化. 時代は、通信サービス品質の要求が多種多様化するため、 単一の物理インフラ上で、複数の品質要件を同時に提供で.  図1にネットワーク仮想化のイメージを示す。光アクセ. きるネットワーク仮想化技術が注目され、有無線統合ネット. スネットワーク、メトロネットワーク、コアネットワーク、. ワーク上でさまざまな社会課題を解決するための多種多様. エッジサーバー及びクラウドサーバーのハードウェアを. な通信サービスが提供されることが期待されている。. ネットワークの仮想化で検討されているSDNコントロー.  5Gでの実現が期待されている通信サービス種別であ. ラーやNFV-MANO*4)で抽象化し、抽象化されたさまざま. る超大容量サービス(eMBB*1))、超多数同時接続サービ. な仮想機能からオーケストレーターが仮想ネットワーク. ス( m M T C *2 ))、超 低 遅 延・超 高 信 頼 通 信 サ ービ ス. を構築し、要件の異なる仮想ネットワークをユーザーに. )は帯域・同時接続数・遅延などの通信品質. 提供する仕組みである。この仮想ネットワーク上で、要件. 要件が大きく異なるため、単一の通信制御で要件を満た. の異なるさまざまなIoTサービス(自動運転・遠隔制御・. そうとした場合は、周波数の利用や装置の設置数に無駄. スマートシティー・農業自動化・超臨場感・デジタルシネ. が生じ、コスト(提供価格)の高騰につながる。. マなど)が実 現できる。特に、我々は光アクセスネット.  我々はこのような多種多様な5G/IoTサービスを効率よ. ワークの仮想化の研究開発に携わっている。. く提供できる通信ネットワークとして、光アクセスネット.  将来の無線システムは、基地局の機能をCU/DUに最適. ワーク(PONシステム)仮想化の研究開発を総務省から. に配 分し1)、さまざまな場 所に設 置されるため、ネット. の委託研究「IoT機器増大に対応した有無線最適制御型. ワークインフラもフレキシブルな変更が求められる。図2. 電波有効利用基盤技術の研究開発」の一環で行っている。. にCU/DUの配置及びメトロネットワーク・アクセスネット. (URLLC. *3). +Q6ǘ»Ƕǜ. ҉ਨǰǦǫȒ»ǒ. ଝ໪टԽ. ǪǛǢȎǚǰȁ. ు؋ࠢ௓҈. ǜȁ»ǫǚǩdž». ௫᝷䝑䝇䝌䝳䞀䜳. Ѡӿঘ‫ۥ‬. ᥞ౩ オーケストレーター. RoF: Radio on Fiber UE: User Equipment ǰǦǫȒ»ǒঘ‫ۥ‬ RH: Radio Head (66* SW: Switch(L2/L3)∼10Gbps ONU GW: GateWay. ∼10Gbps ǜȅ»ȎǞȎ. /'%. Ȝ∼ȜN. 10G-Tr. 10G-Tr.. 䝿䝿䝿. CU. SDNコントローラー / NFV-MANO. FH. DU ONU. UE. ௫᝷ 䜷䜦⣌㻃. ࠢ௓Ьஃ こị. Dz»Ǭ ljNJDž. サーバー. ௫᝷ 䝥䝌䝱⣌㻃. ௫᝷䜦䜳䜿䜽⣌㻃. BH. ONU. 100G-Tr. RoF. Ƕ»ȃǸnj»ȂȖǓ ∼10Gbps RH RoF. >10Gbps. FH. 4Q(. ௫᝷ 㻲㻯㻷. 㻶㻺. NGCORE NjǦǛ ǘ»dz». ǒȌljǬǘ»dz». 㻪㻺 㻶㻺. 㻦㻸㻃 ∼数6DRU. ۶qx~}ˆo„œpx ’„›ˆo„œpx zqˆo„œpx. 図 1 ネットワーク仮想化のイメージ *1)eMBB(enhanced Massive Broad-Band) *2)mMTC(massive Machine Type Communication) *3) URLLC(Ultra Reliable, and Low Latency Communication) *4)NFV-MANO(Network Function Virtualization-Management and Orchestration). 52. OKI テクニカルレビュー 2018 年 12 月/第 232 号 Vol.85 No.2.

(2) ワークの役割を示す。PONシステムはモバイルのバック. 仮想OLT(vOLT)の開発. ホール(BH)やフロントホール(FH)として回線を割当て.  前述のようにフロントホール(FH)でのトラヒックの集約. ることができる。例えば、①はGW- CU間のBHをメトロ. が課題であり、光アクセスネットワークの仮想化にフォー. NW、CU-DU間のFHをPONで、②はGW-CUのBHをメトロ. カスし、開発を進めている。IoTサービスの場合の仮想ネッ. NWとPONで、CU-DU間のFHをPoint-to-Pointで、という. トワークを制御するアーキテクチャーはオーケストレー. ように割当を変更することができ、さまざまな無線システ. ター/SDNコントローラー/ハードウェアで構成する。オー. ムを収容できる。この変更はOLT-ONU間の波長や帯域量. ケストレーターはサービスを収容する仮想ネットワークご. を変更し、仮想資源として割当てることで実現する。. とのリソース(帯域)利用効率や通信サービス品質を監 視・制御する。抽象化管理・制御部(SDN コントローラー). 㻪㻺. ではFHの物理的なトポロジーや通信リソースをサービス利. 㻥㻫 䐙. 䝒䞀䝍. 㻦㻸. 用者が意識しないで利用できるように通信リソースをサー 䝥䝌䝱䝑䝇䝌䝳䞀䜳 㻲㻯㻷. 㻩㻫. 㻦㻸. (vLink: vir tual Link)や仮想ノード(vNode: vir tual. 㻥㻫. 䐖. 䜦䜳䜿䜽䝑䝇䝌䝳䞀䜳 CU: Central Unit DU: Distributed Unit. ビスの要求レベルに抽象化し、抽象化された仮想リンク Node)を提 供する。CU-DU間(FH)に仮想OLT(vOLT: 㻩㻫. 㻥㻫. virtual OLT)とONU が配置される。vOLTは抽象化・管理. 㻥㻫 䝒䞀䝍. 㻩㻫. 㻲㻱 㻸 䐘 䝱䞀䜯䝯䝑䝇䝌䝳䞀䜳 㻦㻸. 㻲㻱㻸 㻧㻸 䐖 㻲㻱㻸. 㻲㻱. 㻧㻸. 化されたリソースをvOLT内でダイナミックに物理リソース. 㻩㻫. に変換するアルゴリズム(帯域割当制御・管理)や仮想ネッ. 㻧㻸 䐗. トワークごとに割当帯域を計算することによって要求条件. 㻳㼗㼒㻳. 䐘. OLTから仮想PON(vPON: virtual PON)を提供する。抽象. 㻦㻸 䐗 㻲㻱㻸. 䐙 㻧㻸 㻸. 㻩㻫. 制御部の指示に従ってFHの通信リソースを制御し、配下の. の異なるサービスを効率的に収容し,かつ高速にサービス. 図 2 PON システムによる回線割当. の追加・変更できる。  また、従来のPoint-to-PointでCU-DU間を接続した構.  vOLTの基本機能構成を図4に示す。同図は集線SW、リ. 成でeMBB・mMTC・URLLCのサービスを提 供する場合、. ソースマッピング部、OSU(Optical Subscriber Unit)、. 図3(1)のようにネットワークの伝送容量を超えないように. 光トランシーバ(Tr.)及び光波長合分波部で構成される。. 異なるサービスごとに異なる周波数を割当てる必要があ. なお、図4のOLTは四台のOSUを実装した例である。リ. り、無 駄 が 発 生 する。最 新 の P O Nシステム( T W D M -. ソースマッピング部はOpenflowやNetconfなどのプロト. PON)にはDWA(Dynamic Wavelength Allocation)/. コルを使用し、上位制御装置(オーケストレーター,SDN. DBA(Dynamic Bandwidth Allocation)機能があり、こ. コントローラー)からの指示に従って効率よく仮想ネット. の機能を活用して、各種トラヒックを収容することができ、. ワークの収容先OSUを決定する。なお、OSUが異なる波. 図3(2)のように集約できる。このとき、ピークレートを超. 長で割当てられる場合はドメインDWA(DDWA)が連動. える場合はタイミング変更が許されるサービスのトラヒッ. して動作する。各OSU内にはドメインDBA(DDBA)機能. クをシフトすることで平滑化を図り、最小の資源で提 供. が内蔵され、効率よく仮想ネットワーク帯域を割当てる。以. できるように割当てる2)。詳細は後半の章で述べる。. 下に、vOLTのキー技術であるリソース割当制御技術(リ ソースマッピング)とドメインDBA技術の詳細 3)を述べる。  . 㻋㻔㻌㻃ᚉᮮ䛴཭ᐖ䜹䞀䝗䜽䛮࿔ἴᩐ๪ᙔ㻃. 㻋㻕㻌㻃䝑䝇䝌䝳䞀䜳௫᝷໩᫤䛴཭ᐖ᪁Ἢ㻃㻃. 図 3 収容サービスと周波数割当. කTr.. 10GE. OpenFlow Agent Netconf Agent DDWA DDWA. 䝮䝁䞀䜽 䝢䝇䝘䝷䜴. S OSU W DDBA DDBA TWDM-PON/OLT(vOLT)White Box. ↋ ⥲ ⿞ ⨠. 䜷 䜦 ⿞ ⨠. 䝋䞀䝃䜿䝷䝃䞀. ONU ⟮⌦. OSU DDBA DDBA. 40GE 10GE. ↋⥲ ⿞⨠. OSU DDBA DDBA OSU DDBA DDBA. SDN䜷䝷䝌䝱䞀䝭䞀䠁NFV-MANO. 40GE 10GE. ᫤㛣㻃. කἴ㛏ྙฦἴ. 㻸㻵㻯㻯㻦. ᫤㛣㻃. කTr. කTr. කTr. කTr.. 㼐㻰㻷㻦. කTr.. 㼈㻰㻥㻥. ONU ⟮⌦ 䝿䝿䝿. 㻸㻵㻯㻯㻦. ↋⥲ ⿞⨠. 10GE. ᫤㛣㻃. ௫᝷໩䛴䛥䜇䛴᩺ぜᶭ⬗ ● 䝮䝁䞀䜽䝢䝇䝘䝷䜴 ● DDWA䟺䝍䝥䜨䝷ἴ㛏㈠″๪ᙔ䟻 ● DDBA䟺䝍䝥䜨䝷᫤㛣ᖈᇡ๪ᙔ䟻. 䝘䞀䜳䝰䞀䝌㻃. ࿔ἴᩐ㼄. ࿔ἴᩐ㼄㻃. 㼐㻰㻷㻦. ࿔ἴᩐ㼅. ᫤㛣㻃. 䜹䞀䝗䜽䛴㈠″๪ᙔ᭩㐲㻃 䠃䠀䝃䜨䝣䝷䜴䜘䛠䜏䛝䝌䝭䝖䝇䜳䜘㞗⣑ 䠄䠀䝘䞀䜳䝰䞀䝌䜘㉰䛎䜑䝌䝭䝖䝇䜳䜘ᖲ⁝໩. 㞗⣑䝌䝭䝖䝇䜳㻃. 䝌䝭䝖䝇䜳㻃. 䝌䝭䝖䝇䜳㻃.  . 㼈㻰㻥㻥 㻃. ࿔ἴᩐ㼆. 䝌䝭䝖䝇䜳㻃. 䝘䞀䜳䝰䞀䝌㻃. 図 4 vOLT の構成概要. O K I テクニカルレビュー 2018 年 12 月/第 232 号 Vol.85 No.2. 53.

(3)   リソース割当制 御 技 術 のリソースマッピング機 能 は、. 当ポリシーを個別設定できることが要求される。これら. SDNコントローラーからの指示により、複数のOSUから. の要求を満たすために従来の帯域割当方式に以下の機. vPONを構成する技術である。二台以上のOSUの合成や. 能を追加する必要がある。. OSUの部分機能の切出すことでvPONを構成する。図5は. (1)最大帯域の設定. TWDM-PONを使用した割当例を示す。従来の簡単な割当. (2)帯域割当ポリシーの個別設定. (図5 (1))は、個 別のサービスにOSU/波長を割当てた. (3)帯域割当回数の複数化. vPONになるが、本方式(図5 (2))は空領域と分割量を算出.  図7に示すように、仮想ネットワークはOSU一台の上に. し、伱間なくOSU資 源をvPONに割当てる。これにより、. 仮想的に複数構築される。この場合OSU一台の帯域を仮. OSUをスリープさせることができるため、消費電力の削減. 想ネットワークでシェアして使用することになる。従って、. が図れる。. 仮想ネットワークを帯域上でアイソレーションする機能が 10Gbps. vPON#1. OSU#1. OSU#1. vPON#2. OSU#2. 10Gbps. OSU#3. vPON#3 (2Gbps). vPON#1. OSU#2. vPON#2. OSU#3. 空き帯域(sleep). vPON#3 (3Gbps). vPON#3(5Gbps). (1) ᚉᮮ᪁ᘟ. (2) 䝮䝁䞀䜽䝢䝇䝘䝷䜴䛴๪ᙔ᪁ᘟ. 図 5 リソース割当制御方式の概略. 必要となる。そこで、図7(1)に示すように仮想ネットワーク ごとに最大帯域を設定し、その帯域を越えないように帯 域割当機能を追加する。これによって、帯域がアイソレー ションされ、OSU一台の上に複数仮想ネットワークを構 築することができる。  それぞれの仮想ネットワークが収容するサービス品質 に個別対応するために、帯域割当ポリシーも個別設定で きる必要がある。例えば、図7(2)のように仮想ネットワー.  ドメインDBA技術はOSUによらず仮想ネットワーク(ド. ク#1は固定帯域割当とし、仮想ネットワーク#2と仮想ネッ. メイン)ごとにDBA機能を割当て、それぞれのDBAが駆動. トワーク#3は、ベストエフォート(BE)帯域割当とする。こ. する技術である。通常のPONシステムは1つのOSUで一つ. の帯域割当ポリシーの個別設定を実現するために、帯域. のDBAで帯域を割当てる。既存DBA(図6 (1))では、三つ. 割当計算を仮想ネットワークごと、すなわち、帯域割当ポ. の異なるサービスVNW(Virtual NetWork)1∼3が同じ. リシーごとに分けて実施する機能を追加する必要がある。. DBAで駆動されるため、VNW1の帯域変動がVNW2/3に.  さらに、図7(3)に示すように、ONU一台に対して仮 想. 影響を及ぼす。本方式(図6 (2))では、サービスごと及び. ネットワークが複数構築された場合、一回の帯域割当を. OSUごとにDBAを持つため、ほかのサービス(仮想ネット. 計算するために複数回帯域を割当てる機能が必要になる。. ワークVNW)への影響がなくなるので、仮想ネットワーク. この機能を実現するために、ONUに所属する仮想ネット. のアイソレーションが確保できる。. ワークの論理リンクを複数持たせる機能を追加する。こ れにより、各仮想ネットワークの帯域割当計算では、論理. OSU1-DBAVNW2. ONU. ONU. ONU ONU. ONU. ONU VNW3. ONU OSU2-DBA. VNW1 OSU1-DBA. ONU. ONU. ONU ONU. ONU. ONU OSU2-DBA. ONU. OSU2-DBA. VNW3. ONU. vOLT 㻲㻶㻸㻔 DDBA DDBA DDBA 㻲㻶㻸㻕 DDBA DDBA. 図 6 ドメイン DBA 方式の概要.  実際の動作では、リソースマッピング機能が決定した 仮想ネットワーク構成に従い、その構成の範囲内で割当 帯域計算することが要求される。さらに、帯域割当計算に 対しては、収容するサービスの要求品質に応じた帯域割. 54.  . 㻲㻶㻸㻕 DBA. 㻋㻕㻌 䝍䝥䜨䝷㻧㻥㻤. ONU OSU1-DBA. ONU. リンク数分の割当帯域を計算できる。 vOLT 㻲㻶㻸㻔 DBA. 䟺㻔䟻௫᝷䝑䝇䝌䝳䞀䜳Ẏ䛴᭩ኬᖈᇡ䛴シᏽ㻃. ONU. OSU1-DBA VNW2. ONU. කἴ㛏ྙฦἴ කTr. කTr.. ONU. 㻋㻔㻌 ᪜Ꮛ㻧㻥㻤. කἴ㛏ྙฦἴ කTr. කTr.. VNW1. OKI テクニカルレビュー 2018 年 12 月/第 232 号 Vol.85 No.2. OSU ᖈᇡ. ௫᝷䝑䝇䝌䝳䞀䜳#1 (3Gbps). ௫᝷䝑䝇䝌䝳䞀䜳#2 (4Gbps). ௫᝷䝑䝇䝌䝳䞀䜳#3 (3Gbps). 䟺㻖䟻㻲㻱㻸㻔ྋ䛾䛴々ᩐᖈᇡ๪ᙔ DDBA#1 D-DBA#1. ONU ๪ᙔᖈᇡ. 1. 2 ᅖᏽ. 3. DDBA#2 D-DBA#2. 1. 4. DDBA#3 D-DBA#3. 5. BE䠍Ẓౚ. 7. 6. BE䠍➴ฦ. 䟺㻕䟻ᇡ๪ᙔ䝡䝮䜻䞀䜘಴ืシᏽ䛝, 䝡䝮䜻䞀Ẏ䛱ᖈᇡ๪ᙔ゛⟤䜘ᐁ᪃. 図 7 ドメイン DBA 方式による設定例. 8.

(4)  現在、主信号導通及び波長切替動作の基本機能を確認 し、リソースマッピング機能及びDDBA動作を検証してい. 1)3GPP Release15: http://www.3gpp.org/release-15. る。写真1に基 本 機能を搭載したv OLTの試作 機を示す。. 2)中尾彰宏、他:5G/IoTアクセス網における周波数利用. な お 、本 試 作 機 は 国 際 標 準 化 I T U - T * 5 )/ S G 1 5 * 6 )の. 効率を向上する仮想化技術、電子情報通信学会総合大会、. NG-PON2に準拠している。. B-8-50、2018. 3)斉藤洋之、他:IoTサービス提供に向けたフレキシブル・ ダイナミックにMFH/MBHを制御するアーキテクチャの提 案、信学技報、CS2018-50、2018. 4)ITU-T:https://www.itu.int/en/ITU-T. 鹿嶋正幸:Masayuki Kashima. 経営基盤本部 研究開発 センター 先端基盤技術研究開発部 中平佳裕:Yoshihiro Nakahira. 経営基盤本部 研究開発 センター 先端基盤技術研究開発部 写真1 vOLT 試作機. 更科昌弘:Masahiro Sarashina. 経営基盤本部 研究開発 センター 先端基盤技術研究開発部 斉藤洋之:Hiroyuki Saitou. 経営基盤本部 研究開発セン. 国際標準化の取組み  現在、国際標準機関ITU-T/SG13. ター 先端基盤技術研究開発部. では仮想ネットワー. *7). クを制御・管理するアーキテクチャーを議論している。国. 岡本駿志:Shunji Okamoto. 経営基盤本部 研究開発セン ター 先端基盤技術研究開発部. 際標準化のポイントは、vOLTに実装されるリソース割当 制御機能とドメインDBA機能の制御に重要となるSDN コ ントローラーとvOLT間のインターフェースを標準にするこ とで、vOLT製品の普及を図り、5G/IoTサービスを実現す るネットワーク事業を展開させることにある。  我々は2015年からFG IMT-2020に参加し、ネットワーク 仮想化の課題を抽出し、2017年からSG13で仮想化アーキ テクチャーの寄書提案を推進し、2017年11月に我々が提 案する基本アーキテクチャーがY.3150(図8(1))として合 意 さ れ た 。引き 続 き、開 発 中 の 内 容 を 織り込 んだ Y. Netsoft-SSSDN(仮名称)の詳細アーキテクチャーを提案 し、我々の標準化案が2019年に合意の方向で進んでいる (図8(2))。                 ◆◆ Slice Customer/Application. Slice Customer. OSS/BSS. Slice Orchestration R1S. Slice Life Cycle Management&Orchestration (Slice LCM&O). SDN Controller R2S. R1 Slice Support Equipment (1) Y.3150(2017年合意). SDN Applicable Hardware. NFV Management & Orchestration. NFV Infrastructure. (2) Y.Netsoft-SSSDN(審議中). OpenFlow  ネットワーク上でスイッチ又はルーターのフォワーディン グ・プレーンへのアクセスを可能にする通信プロトコルであ り、ネットワーク機器を1つの制御装置で集中管理でき、フ ローテーブルにより複雑な転送制御を行う。 Netconf  ネットワーク機器の設定を行うRPCベースの通信プロト コルの1つであり、YANGモデル(設定データや状態をモ デル化したもの)により転送データを定義し、ネットワーク 機器の制御を行う。 FG IMT-2020 (Focus Group International Mobile Telecommunications-2020)  2015年∼2016年のITU-T/SG13での集中会合であり、 将来モバイル実現に向けた有線ネットワークの既存標準分 析と注力分野の特定を議論した。. 図 8 国際標準化のアーキテクチャー *5)ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication standardization sector)  *6)SG15 (Study Group 15) *7)SG13(Study Group 13). O K I テクニカルレビュー 2018 年 12 月/第 232 号 Vol.85 No.2. 55.

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