毎 ● ■ マ
ルサスの自然的地代について
安
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新
十
郎
序 マルサスは初期の地代論論文、﹁地代の本質、重大、及び地代の支配せられる諸原理﹂︵↓ず。茸器幻。σo昌︼≦鉱昏億。。“ ︾ロぎρ⊆蹄団58コ口Z四建吐。面向α憎﹃O召。ωωΦωumPα葺。℃﹃一9むδωσ鴇≦露。ず謬δ﹃o筑巳四8α●目G。H窃︶に於いて差釜地 代論を披歴してみる。勿論、それは後に、彼の﹁繧濟學原理﹂︵↓,閑’竃巴昏葛”℃二口。凶覧①ωoh勺。洋凶09。一国8旨oB鴇oo㌣ ω置oa≦詳ず処く圃Φ竃け。℃鑓9一〇巴>O宮凶。同門。戸\H。。け。山.戸Q。NO・bの扇島①鼻HQ。ω①︶に横大、且改訂せられながらも、大略、そ のま、の本質と形態とに於いて集録せられてるる。しかし彼の﹁二言學原理﹂には、その第﹁章、第五節に於いて初期の 善釜地代説とは異る﹁自然的地代﹂︵葛葺惹一話算︶の観念が混入してみる。從來彼の地代理論を研究するものは、 一般的 に前期の小論文を中心として彼の差釜地代詮を考察するのが常であった。蓋し、そこに於いては彼の歯釜地代論が純粋の 形態で典型的に叙述せられてるるが故でもある。しかしそれがために、かへって彼の自然地代説的見解に封ずる考察が從 來ネグレクトされて來たといってもよいであらう。この意味で私が本稿に於いて研究の課題とする所は、從來看過されて 來た、彼の﹁維濟學原理﹂に於ける自然胞代論的見解、即ち彼の自然的地代の諸形態・本質・及び源泉を考察し、且つそ の意義を批判するという馳にある。 マルサスの自然的地代について ==註 マルサスの自然的地代について 三ニ マルサス﹁経濟學原理﹂よりの引用は左による。 弓・客ン出師二子憂”一、島言ユ窪σ︷附、。ヨざ旦国8き員屯口肖る。^=c。ま・︵㎝。目.岳。h 至言ぎ房亀・・。母Φ屯。鼻の。⇒づ三生。二230巨団宕ρω︶曇延喜二び団二戸⑦︻啓2影二9色一、ざ章2三。2尾三ρ弓昂囮9一揮。︹三菩。昼二。一” 乏澤7斤︸戸。ピ。βユ。員ロ慶0700一9邑8μ9=.︵読暫戸島弓︵二昌ざ旦訟︵山^塁・ド 一 マルサスは﹁経濟學原理﹂、、第三章、﹁土地の地代について−第甲立、﹁、地代の本質と源泉について﹂に於いて、地代を土 地生産物慣格、即ち彼の永績的市場憤格としての必要畳音︵b﹁OOOωω”吋く ︼P帰一〇Φ︶の、通常生産費︵農業資本とその塁壁利潤 とを含む︶に奏する準常的超過として、土地所有に麟慰する債格部分の意に規定する。っ、・乙ひ︶斯くして彼はか、る超過 利潤︵胞代︶の本質をその形成原因といふ観黙より老察する。︵弓・一ωひ︶ 虞でし彼は地代に關して從來よりの地代燭負債格論、或はそれと結合する地代名目上値読︵シスモンヂー︶乃至、地代 牧入至忠設︵ブキャナン︶を否定し、︵弓・δひ︶闇接的に長時に於ける穀物關視撤慶論、或は地キ制度雪止論︵トマス・ス ペンス︶等に封抗せんとする。從って彼は、そのために、土地の自然的制限とその上に形成される土地の全面的所有とを 一思除外して、土地の部分的占有のみを考察の條件とするとともに、他方、優良地の相封的稀少性のみを以て地代の形成 を論明せんとするリカルド誰益地代論に封抗して、自論の特徴を張調する。︵勺.匹O︶ 彼は斯くして先ず、土地生土物と猫占的商品とに於ける高慣の相異といふ理論的五角より超過利潤︵地代︶の本質と源 泉とを考察する。即ち超過利潤の形成原因として﹂二原因を重げる。 ﹁第一に、且つ主として土地に使用される人々の維持に必要とせられるよりも、より単なる部分の生活必要品を産出す る土壌の性質。 ・
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第二に、適當に分配される時には、それ自身の需要を創造し、叉は生産された必要品の分量に比例して需要者を産み出 す生活必要品に特有の性質。 第三に、自然的、或は、人爲的に肥沃な土地の相等的稀少性﹂。︵団・一お︶ いふまでもなく彼の地代の第一原因、即ち土地自体の蝕剰生産物生産性、或は土地の前廊的肥沃度は地代の根本源泉で, あるとともに、﹁自然の人間への賜物﹂として、地代の本質規定でもある。︵︸u︸虐H恥O∼一戯一︶ 斯くして彼は第一原因に彼の臼摩原理を結合し、それより第二原因︵生活資料の自登的需要創造性︶を誘導し、第二原 因に於いて瀬野原理と需要供給説−特に彼の需要強度︵一βけ①Pω一けく Ohα08鶴野︵一︶説を適用しつ、、生産物︵絵剰︶の債値的 ’ 韓化と通常生産費を超魍する市場慣格としての必要慣格乃至超過利潤の形成を融明せんとする。︵︻︾一︾. 一膳一∼一心ω︶即ち彼の 第一原因に於ける土地の例外的生産性は鹸勲生産物乃至それを含む生熊物の豊饒を創造する。しかし需要が同︸である限 り、生産物数量の塘大によって土地生産物の市場惚面、從って地代は低下せざるを得ない。庭で生産物市場憤格を通常生 床費以上に、從って、超過利潤︵地代︶が保讃されるためには、需要が趨勢的に供給以上にある事を必要とする。斯くし て彼は第一原因に人口原理−生活資料が増加する限り人口は増加する一を結合し、第二.原因を宮川し、再び人口原理一入 ロは生活資料の生塵増加率以上に塘翻せんとする傾向がある、しかし人口の塘加は必然的に生活資料の塘加線園に制限さ れる一を慈粗し生活資料の需要が趨勢的に、長期的に供絵を超過することを保讃するとともに、需要供給読一需要七度論 の立場より、か、る需要供給關係の通常的雫均的比例に於いて、通常生産費を超過引る市場贋格としての必要債空心は超 過利潤の形成を論詮せんとする。これが第一原因と第二原因とを結合する彼の推論の過程である。從って彼の第二原因、 即ち生活資料の内在的自饗的需要創造性は︵除剰︶生産物の債値的輕化、趨過利潤形成の源泉であるとともに、地代を以 って猫占慣格に非すとなす、その本質規定でもあろ。 マルサスの自然的地代について 三三 8マルサスの自然的地代について 三四 即ち彼は︵工業的製品と土地生産物或は︶濁占商品と生活資料一般との慣格決定上に於ける相異を、生産物供給の制限 乏土地の絵剰生産性︵第一原因︶乃至外在的需要と内在的需要︵第二原因︶との相異に求める。︵勺7一象∼二N︶ 斯くして彼は第蝋第二原因より生活資料︸般の地代は自然の入閤への賜物であり、その慣格とともに、何等猫占的債格 たり得すも地代は土壌の自然的人爲的な絶封血肥沃度に依存するものであると飽く。︵団鴫・一爵∼鼠。。︶ 然らば、彼の地代の第三原因︵土地の隠士蛍窓沃度︶はその第一、第二原因と如何に相連結するのか。彼は第二節に於 いて、第三原因を條件として・、 ﹁耕作者の利潤及び螢働者の騨労賃より土地の地代の必然的な分離﹂過程を考察する。しか し彼の第三原因は超過利潤の形成原因といふよりも、むしろ超過利潤が土地所有に鯖嚇する條件一その地代化の機購と過 程とを論明せんとするものである。︵一、・頓O︶ 虚で彼の地代成立の三原因は相互に有機的な病識にある。即ち第︼原因は土地の絶封的肥沃度を内容とし、第三原因は その前夕的肥沃度を基準とする、また彼の第一、第二原因は第三原因の理論的前提として存在の意味をもつものであるσ 即ち土地自体の性格を中心とする第一原因に於いて、土地一般の飴剰生付物創造性を、次いで穀物の性格を中心と断る第 サ ニ原因に於いて︵除剰︶生産物の慣値的蒋化とその生産費超過、即ち超過利潤の形成を誘導した彼は今、穀物の必要償格を 一方に置き、その生産費を、第三原因︵土地の相封追肥沃度︶で濾過し、こ、に、通常個別的生産費を超過する利潤︵第 二原因よりの︶の差等、即ち差釜地代の形成を論明せんとする。 ど 斯くして彼がこ、に暴く地代は今や差釜地代の形態に於いて現はれる。彼の差釜地代は市場慣格に於ける土地生産物の 必要債格と通常的な個別的生産費との差額として形威される。從ってか、る差益地代の騰落を支配する法則は土地生熊物 債格と個別的生魚費用と︵の差額を︶を愛動せしむる諸原因の専一的、或は複合的作用に鯨せられる。彼は第三、第四節 ら も セ も も む へ ぬ む も に於いて、需要供給説的見地より、 、
第一に、資本蓄積の塘減に基く資木利潤の騰落、︵資本の競孚原理︶ 第二に、勢働人ロの壌減に基く穀物賃銀の騰落、︵賃、銀基本読︶ 第三に、農業改良或はその減退に基く必要勢働者の堀減、︵以上は生産費の攣動原町である︶ 第四に、需要の増減に基く土地生産物債格の騰落、 等を墨げる。︵F、一、・一喫∼一α。。・h、・一Nω︶ ㌻ 二 以上概観し來たった所は彼の差土地代に關する所論であった。然るに、第五節﹁土地生産物現實徴量のi同一農業技能、 同噛貨幣橿値に於ける一現存生産物領格、地代への依存について﹂に於いて、斯かる差益地代説的見解の外に、それとは 別系列の地代観念−自然的地代の観念が混入して薫る。今以下に彼の自然地代論的見解を考察し、その諸形態、本質、及 び源泉等を槍討し、且その意味を批剰しよう。 勿論、第五節に於いて彼の説く所は、その題目の如く、農業生産技能と貨幣、債値の同一不落といふ蝦定の下に、枇會の 必要生活資料の生産のためには、その慣格が現實の高債に保詮され、また現認の地代が必ず支梯はれなければならぬこ と、即ち地代成立原因の理論的研究よりも、現存地代を前提として、それが支点はれるべき理論的根檬を論明せんとする ものである。 H 彼はいふ。 ﹁地代の増進に關しての既述の説明より次の如き結論が生れて來る、農業技能の現歌に於いて土地の自 然的地代の現實の額は殆んど全く現實の生薦物に遣して必要である。即ちあらゆる進歩的な國に於ける穀物債格は現實に 使用されてるる最劣等地に於ける生産費に、その土地が自然的歌態に於いて重出する地代を加へたもの、或は全く地代な しに箪に農業資本の通常の牧釜を産出するにすぎない追加生産物を奮地で生産する︵限界品位の⋮⋮安達︶費用に丁度等 マルサスの自然的地代について 三正
マルサスの自然的地代について 三六 しくなければならない。﹂︵団・一謡︶ 虚で彼はこ、に一慮、﹁土地がその自然的歌態に於いて産出すべき地代﹂即ち﹁自然的地代﹂一限界地代︵ヨ土塁β巴 ﹃①9︶の存在を是認する。 暑 いふまでもなく土地の外延的耕作の場合には、穀物慣格に最劣等地.に於ける︵最大︶生熊費が上昇相均衡し、且つその 投下農業資本は箪に憶説利潤を牧得するのみにて、何等差釜地代を保古するものではない。然るに今や彼は引用の中闇に 雪於いて、地代の形成と騰落の原因より、穀物の必要慣格と最劣等地に於ける最大生産費どの差額としての自然地代を是認 する。 反之して、彼は引用の後牛に於いて最劣等地に於ける限界軍営の生産費が穀物慣格に一致し、たとへ、限界輩位の資本 部分に駕しては悪酒利潤が存在し得るにしても、その部分には地代は保誰され得ない、とはいへ最劣等地に於いても土地 の内延的集約化に基く差釜地代が形成され得ることを一慮、りヵルド同様に認めてみるσ いつれにせよ、彼はこの場合、最劣等地に満して地代一限界地代の形成を是認する事は確かである。しかし、彼はこ、 で、最劣等地に存在する集約度地代︵第二形態の差釜地代︶をそこに於ける自然地代と同︸要するのであろうか。勿論、 以上の引用、或はそれに引覗く箇所︵一ワ︸︾’一MN¥︵一刃oo︶より解解すれば、彼は最劣等に於けるリカルドの集約度地代を自然的 地代と思念するものの如くである。註果して然らば、彼は最劣等地に於ける集約度地代を自撚地代一﹂騨土樽⑪瀞脚い解 するのであろうか。しかしそれは明白でない。唯、彼が地代の形成と騰落の原書より、最劣等地に於ける集約度地代を自 然的地代と解するにせよ、 一般地代の根源より解して、前者が直ちに一般地代であるのではない。 註 ホーランダー教授はマルサスが自然的地代の名の下に最劣等地に於ける集約度地代を聾驕せしのた所以を、リカルドの集約度地代 ガ の翻念に興するマルサスの封抗的意識に求めτいる。︵2。萎身蜜毘什︸三。・、..℃四諦・・一三露亀宅・︶一三霧︼撫.毒。護噸こξb碧芝。
ぎ窪三。・︵巴’葺﹃g貫旨・。網戸&。芦黛告弓冨ξ脳.国●頃。言阿三①同・触葺・P日.9賄9.・・砦苗︶同︾一、﹂L乙しかし斯く解羅すれば、 それは輩なる命名の問題にすぎないであろう。むしろリカルドに反して自然的地代の名の下に最劣等地に於ける集約度地代を包襯 する理論的根櫨は彼の地代の形成と謄落の原因に存することはいうまでもない。 , 口 しかし彼はいふ。 ﹁土地は時として食糧、原生材料の生旋のために自然によって入闇に提供された一大機械に例へられてるる。しかし比 較を許す限り、この類似をより正當にするため緊は、我々は土壌を以って、すべて資本の使用によって縫績的な改良がな され得るが、しかし極めて本源的に異る性格と能力とをもつ早撃への贈物としての多数の機械であると考へなければなら ない。原生生産物の獲得に使用される機械の能力のこの大なる不李等は土地といふ機械と製造業に使用される機械とを匠 別するもっとも顯著な特徴を形成する。﹂︵[︾鴇一Nco︶ 斯くして彼は資本間に於ける競孚が工業に於いては機械の改良を促進せしめ、激會畢生礎費の低下或は、生産條件の均 等化を招來するに反して、農業に於いては機械としての土地は改良は可能ではあるが、悪婦的に上更困難な自然的差等を 有する結果、耕作の進展とともに生産條件の上に常に差等を淺存せしめ、從って農業へ資本間︶内部に於ける土地の自然 的差等に基く個別的生産費と土地生産物の市場債格との差額、即ち超過利潤をその土地の所有猫占を媒介として差等地代 に縣化せしめる事を明確に認識し得た。 ︵売一世●一Noo∼一〇〇〇︶しかし、それは農業︵資本聞︶内部に於ける問題一差釜地代に關 しての問題である。 然らば、彼はこの職に於いて、工業資本封農業資本の競璽作用、即ち後者に於いて、前者の︸般利潤を超過する飴剰利 潤︵土地生産物の就會的生産費と市場債格との差額︶の形成、しかも土地所有の全面的形成とその瀧會的勢力とに於いて、 土地への資本流入に封ずるその抵抗作用、從ってか、る超過利潤の一般地代化機構−農業、工業資本聞に於ける一般地代 マルサスの自然的地代について 三七 ◎
マルサスの自的然地代について 三八 の問題を意識し得たであろうか。今以下に彼のいふ所を鵜かう。 ω﹁しがし、我々は土地の機械のこの等級より過大な推論をなしてはならない。それは殆んど、すべての國に現實に存 在するものであり、土地が爾多量に淺存する時には、地代の源泉と増大とを明白に読明するものである・しかし、か、る 等級は地代の本源的形成にも、或は、その結果としての規則的上昇にも密密には必要ではない。これらの結果を産出する のに必要なすべてのものは、既述の地代の二個の第一原閃の存在に加ふるに、限られた領域、︵嵩ヨ蹄Φ山8す﹃団㌣或は、 肥沃な土地の稀少といふことであ・る。﹂︵剛、・一。。O︶ 即ち彼は彼の地代威立の第三原因のみを重窮して、他を輕説、或は、否定するリカルドに而して、反命にリカルドの土 地等級の序列を輕重して、その第一、第二原囚を專ら重硯する。しかし、こ、で彼の地代成立の第三原因に今やひそかに ﹁限ちれた領域﹂等の條件が混入してみることに注意しなければならない。 ・ カ も も も ミ も も も カ リ 斯くして彼は﹁限られた領域に於いて、通常の事情の下に於いては、出頭に分配されるならば、永績的には週剰であり も セ へ し も も カ ヘ カ へ も ヘ へ も 得ないといふことが生活必需品の性質である。﹂︵傍点は安達︶といふ地代.成立の二大原因を前提として、 ﹁もし、この國の も も も む む セ も も も も ヘ へ た も し も ヘ セ も も も も も コ コ も も ね も も も ぬ すべての土地が質に於いて花確に均しく、すべてが富み、且最良のものであるとしても、土地の全部が耕作に引き入れら かか堅い伽、資本の利潤も勢働の眞實賃銀も潮脚し績け、絡には利潤は輝々の資本を維持するに必要な所まで低減せられ るに到るが、他方地代は自然の或は改良せられた土壌の肥沃度に正比例して高く、地代の額は現在よりも遙かにより大で あるといふことは少しの凝ひも存しない。﹂︵︻.●一coO︶︵傍点は安達︶ 即ち彼はこ\では、H土地の相封的肥沃度の無差別︵第三原四の止揚︶O限られた領域或は全面的土地耕作の成立︵第 も も も 三原因の改造︶凶地代成立の第一、第二原因を居礎に、地代縢落の法則を媒介として、﹁地代は土地の⋮⋮︵絶封的・安睦︶ 肥沃度に正比例する。﹂と結論する。 、
然らば、こ、に於いて出現する彼の地代は、猫占地代か、或は集約度地代か、將來亦、一般地代であるのか。彼は引績 けていふ。 ﹁もしか、る肥沃地に有利に使用され得る資本が極度に隈られてるて、そのために耕種に必要以上の支出が要しないな らばその結果は太質的には異ならないであらう。資本と入口は他の職業に於いて塘七し避け、絡には資本の利潤と勢働の 賃銀の爾者が大いに下落して︸定の水準に至り、地代は土地の能力と人民の習慣によって劃された限界に到果してみるこ とはなほ凝ひ得ないg﹂℃℃・おO∼範︶ も も も 吻論、彼がこ、に想定する蔵含は、先の引用とともに、↓つの﹁趣止曲節﹂︵ω雷臨。コ9蔓ωoo凶①磐︶を意味するもの、如く である。リカルドに於いては、静止就會に到る週程に於いて、土地耕作の全面的な集約的限界と生産技術の画定化を條件 として、土堆生産物は任意不可塘財に由從って稀少性便値法則に從ふ猫占債格に、彼の地代は斯くして必然的に馬上地代 に輻化せざるを得ない。然るにマルサスに於いては、地代成立の第二原因と地代騰落の法則を前提とするが故に、第二原 因め本質よりして、それは猫占地代ではあり得ない。︵既論饗考︶ 然らば、この地代の本質は集約度地代であるのか♪或は一般地代であるのか。彼はさきに差釜地代誘出の條件たる第三 原因を止揚し、改造した。今や彼はいふ。 し カ わ も も セ も も へ も も ね も め へ も へ も も む を む も も カ セ ﹁これらの場合、地代は土壌の等級、或は同︼の土地に於ける資本の異る生産物には支配せられない:⋮。﹂と︵戸一。。一︶ ︵傍点・・安達︶ 即ち彼は斯くリカルド地代論の前提を止揚するが故に、それは集約度地代ではあb得ない。從ってそれは就會的生産 費を超過する市揚贋格としての必要債格に於いて成立する︸般地代を観念するものの如くである。更に彼の説明を蕪こ ,つ。 マルサスの自然的地代について 三九
マルサスの自然的地代について 四〇 ② 彼はいふ。 ﹁もし、土地が一たとへ貧弱であろうと肥沃であ・らうと一その自然的状態に於いて何等かの地代を産出し得ないならば 襟上直物は利潤と賃銀に分割せられる⋮が故に、この推論は正當である。しかし、この前提はこ、で想定される如くでは む も カ し セ へ た カ も コ も も ね も も も も も も も も し も も へ あ も セ も も も ヘ カ も カ ヨ ない。文明開け、且、︵土地が全面的に⋮・−安逮︶占有せられた國に於いては、未耕地は常に家畜を養ひ、木材を生長せしめ も も も も へ も し も カ ね コ も も も コ も も も カ も るその自然的能力に比例して地代を産出する。﹂へ嗣・一。。一∼おN︶︵傍点..安達︶ 即ち彼がこ、で論く所は、スミスが常に地代を産出する土地の生産物︵人類の生活資料︶に關し、未耕地の他用途の地 代が、それに署しても齢聾すると論く自然的地代一本則的には一般地代1を読明する方式に從ふものである。勿論それは スミスと同様に、彼の地代成立の第︸、第二三業を根篠に置くものである。 ・ 図 更に彼は ﹁穀物の債格が決定されたとき、その生産費が地代なしで、か、る慣格に平々等しい著る穀物が奮地に於いて生産され も も ね も も セ も も も い ることは眞實である。しかし、もし、耕作されてるる土地にそれだけの追加資本を投ずる代りに、資本家が未耕地を地代 も も セ セ し も も も カ じ ぬ セ の セ し セ セ ヒ も カ も ち ヘ セ も し も なしで獲得し得るならば、穀物の債格はそれ程高くは騰貴せす、或は現實の数量を生産するのに、それ程の榮働や他の資 も セ セ も セ も も ね も も し も も カ も も も も し し も し カ も わ も 本を必要としなかったであらうといふことは全く確實である。從ってか、る土地の地代は明かに毅物の平針を重ならしめ も ヤ し ら も セ あ も ち セ セ も も も も し も も も も も し るものであり生産費の一部を形成するものである。﹂︵勺・一coQ︶︵傍点⋮安蓬︶ ・ 即ちこ、で彼がいふ所は土地の全面的占有下土地所有はたとへ未耕地に書してゴあれ、資本の土地への流入に射して、 その使用許可の代償として地代を徴即する、從ってか、る地代は敵會的生産費への附加的要素たり得ると結論する。 從って彼はこの鮎に於いて、慣格の分解部分ほ結果としての差釜地代に饗して、慣格の構成部分H原因としてのザ般地 代を不明確ながら︸慮、観念し得たのではなかったであろうか。 ︵しかしごの場合、彼が地代燭占卜格読に封抗して極力 . 、
覧 マ 否定し來つた土地所有の枇會的勢力とそれに基く穀物慣格への作用を彼自身が是認するとすれば、彼の地代成立の、第二 原因は、強ち、不要に師するものではなかったであろうか。︶ 斯如く、先きに最劣等地に於ける集約度地代をそこに於、ける自然地代の意味に解した彼は、今やか、る集約度地代とは 本質的に相違する所の踊般地代を、ス、・、スの如く、自然地代として観念するもの、如くである。即ち彼の漂然的地代は一 方集約度地代として、他面それとは本質的に系列を異にする︼般地代韓會的生産費を超過する必婆米寿に於ける︶として 現はれる。しかし、彼に於いては雨地代範疇聞の關係は明白でない。とはいへ爾地代はともに彼の地代成立の三原因へ第 三原因の肯定或は改造︶を源泉にもち、地代騰落の法則を條件として形成されるものである。斯くして彼はそれらに基き 生活資料とその地代が何等猫占丸針の決定原則に支配されるものでないといふ。即ち も カ も も ロ め セ し も も も も セ も セ カ セ も セ む む な る も も し ぬ も し し も セ ロ る カ も ち ロ ね も も も む カ リ も む も ね も コ ﹁土地がその自然歌態に於いて生産するものに曝して支彿はれる地代は、利潤及風格の構成部分に關する問題に於いては も も も も も も む も も も も 相違するものではあるが、︵傍点..・安蓮︶土壌の等級を有するその通常の歌態に於ける諸國に於いては、穀物はその自然債 格、或は、必要債格で、即ち現下の数量を市場にもたらすのに必要な便格で萱られるといふ重要な學設を無効にするもの ではないといふことが考察せられるであろう。この鶴甲は乗算的に少くとも、現實に耕作されてるる最劣等地の生産費に 加ふるに、その自然生態に於けるか、る土地の地代と等しくなければならない。﹂︵毎戸一。。Q∼一。。↑︶そして最後に、 お セ も し カ ﹁穀物越現量に生産せられた分量に毒しては製造品と同様に、その必要慣格で費られみといふ學読を各種の形で︵傍点⋮ 安蓬︶二者に提示したことを許していたゴきたい。蓋し、私はそれを沖ってエコノミスト︵重農學派をいう⋮安曇︶により、 スタズ・ス、、、スにより、原生生産物は常に猫占奪格で賞られるとなすすべての論者によって全然看過されてみる所の極め て重要な眞理であると考へるからである。﹂︵℃・δ心︶ ” 畠 マルサスの島然的地代について 四一
曜 マルサズの自然的地代について 結 } 四二 9 以上の如く、彼は地代の定義より二項し、地代成立の原因に於いて、その第一、第二原因を重視し、それを第三原因で 濾過せしめ、八重、差釜地代を誘出するとともに、それを以って地代濁占債格読に封抗、或はリカルドの差歯地代論に封 タ して自溌の特徴を主張する。特に、彼はりヵルドの益地代説に濡し、地代騰落の法則︵需要供給読︶に立脚して、敵會の 必要生活資料の現實数量の生産と農業生売技能の同一といふ前提の下に、地代成立の第一、第二原因を基盤として、りヵ ルドの限界地に於いても成立する集約度地代を自然的地代と解し、同時に第三原因を止揚し、或は、これを改迩すること によってふ靴會的生産費を超過する市場債格に於いて形成される超過利潤を自然的地代一一般地代︵濁占地代に心す︶と 観念し、リカルドの差益地代論並びに地代濁占領格詮に封比する。 從って彼の地代定義は市場座席︵艮必要偵格︶と個別的生産費との差額として、地代成立の原因或は地代騰落の原町と ともに、差身地代のみなら歩、一般地代をも包括し得る糠雨形式でもあるといひ得よう。即ちそれらはともに、爾地代を 解明し得るといふ包括的な理論構造をとって現はれる。この鮎にスミス、リカルドに封比して彼の形式的な面に於ける哺 慮の優位がある。 しかし彼は第二原因より、スミス、ブキャナンに沸して彼等が地代を以て猫占傾格なりとなし、生活資料と猫占商品と の生産費超過原因に於ける相違を混同するものとして批判した。しかし、マルサスが非難したスミスの地代そのものは、 本則的には實に、マルサス地代理論の一面としての自然的地代1その一般地代に外ならなかった。註 サ スミスに於いては、自然的地代−本則的には一般地代と贈呈地代とは明確に面立されてるる。 註 ブキャナンとマルサスとの地代本質潮馬上に於けるか、る封立はスミス地代論を母胎として前者がその一面−土地所有の融會的猫 .
︸ 占勢力の側面を襲腿せしめ・地代観占慣格説を樹立し、後者がその一面−重農宅義的見解を縫卜し、之を地代成立の第一、第ご原 因たらしめるという点に存在する。 反之、マルサスは地代猫占橿格詫を否定するの除り、スミスの一般地代の前堤、生塵關係に於ける土地所有の全面的存 在とその瀧會的葭葺勢力による土地生庵物贋格に封ずる作用を否定し、スミスの他の一面一佐が重農學派より心墨する地 代原因を借用、精密化して第一、第二原因となし、第三原因の優良地の稀少、或は部分的占有等を前堤として、差釜地代 を誘導し、また第三原因を止揚改造して、自然的地代1その一般地代を一感観念し得たQ 勿論、彼に於いては土地の自然的敷量的制限性といふ鮎の認識は存在する、しかしその上に形成される全面的な土地所 有とその就魯的猫占勢力乃至その土地生贈物債格への作用に就いての認識は稀薄である。否、之を意識しながらも霊代猫 占債逸事に封抗するためその認識を回避せしめたともいへよう。更に彼の差盆地代と自然的地代︵一般地代︶とを結合す る理論的結環としての、しかも地代の猫占便格性を否定すべく、スミスより借用準備し九地代成立の第一、第二原因その ものも、生産物七号の論讃としては、勢働の心確的生野力を素朴な土地の自然的生産力と混同し、また慣値的絵剰の論誰 としては、形而上.學国庫断に過ぎない、重農主義的誤謬の再生康でもあった。彼はその上に爾原因を蓮結する、一﹁自然 の賜物﹂︵地代理論︶に封立する﹁自然の吝街﹂1人口原理或は土地の自然的敷量的制限重重の假定を置いて、経濟敵倉關 聯より離れて垢唯自然主義的、生物學満塁聯に於いて自然地代−一般地代を考察するにすぎない。 從ってこれらの顯に、彼が自然地代一一般地代の存在を一懸観念しながらも、遂にその實休と源泉とを明確に把握し得 なかった根本的な理由があったともいへよう。 ︵二四・九・三〇︶ 、 マルサズの自然的地代について 四三