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Prenatal and lactational bisphenol A exposure does not alter serotonergic neurons morphologically in the murine dorsal raphe nucleus

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Academic year: 2021

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博士論文審査結果の要旨

学位申請者

後 藤 渉 子

主論文 1 編

Prenatal and lactational bisphenol A exposure does not alter serotonergic neurons morphologically in the murine dorsal raphe nucleus.

Brain & Development 39; 475-482, 2017

審 査 結 果 の 要 旨

ビスフェノール A(BPA)はポリカーボネート製品・エポキシ樹脂の製造に広く使用され, 胎児 期や授乳期における BPA 曝露が神経発達に影響を及ぼすことが懸念されている. マウスの胎生期 BPA 曝露により, 社会行動の異常, 脳内のセロトニン, その代謝物質の変動が惹起されることが報 告されているが, 脳の責任病変や分子メカニズムは解明されていない. 申請者は, そのメカニズムを明らかにするために, セロトニン神経系の一大中枢である中脳背側 縫線核の形態学的変化を組織計測学的に検索した. C57BL/6J マウスを用いて, BPA 曝露群(BPA 群) の母獣には, 500 μg/kg 体重/日の BPA を, 対照群には同量の媒体を, 胎生 0.5 日から生後 3 週まで経 口的に投与した.出生仔は BPA 曝露群: 雄・雌, 対照群: 雄・雌(各 n=8-9)で, 生後 14 週で, 中脳 背側縫線核を含む脳領域から 40 μm 厚で連続凍結切片を作製し, 浮遊法にて, トリプトファンヒド ロキシラーゼ 2(TPH2)とグルタミン酸脱炭酸酵素(GAD67)に対する蛍光二重染色を行った. 共 焦点レーザー顕微鏡を用いて, 背側縫線核の吻側から尾側までの全切片に対し, 4 μm ステップで画 像を取得した(Z-stack). 画像解析ソフトウエア(Image J, 1.47v NIH)を用い, 背側縫線核の TPH2 陽性細胞と GAD67 陽性細胞の総数, 亜区域:吻側, 腹側, 背側, 尾側, 外側, 後背側における各々の 細胞数を計測した. 三次元再構築(Image-Pro Analyzer 7.0.1)によって, 背側縫線核の総容積, 背腹 長, 長軸長, 翼幅長を計測し, BPA 曝露群, 対照群, 雌, 雄にて比較した. セロトニン作動性神経細胞 (TPH2 陽性細胞)数は、対照群(7452±168), BPA 曝露群(7572±158), 雄(7527±178), 雌(7502 ±150)(mean ± SE)であり, いずれにも有意差はなかった. 各亜区域の細胞数も, 対照群, BPA 曝露 群, 雄, 雌で有意差はなかった. 三次元再構築による背側縫線核の容積(x107 μm3)は対照群(4.47

±0.21), BPA 曝露群(4.48±0.14), 雄(4.57±0.18), 雌(4.38±0.17)(mean ± SE)であり, 有意 差はみられなかった. 背側縫線核の形状, 背腹長, 長軸長, 翼幅長にも, 対照群, BPA 曝露群, 雄, 雌 で, 有意差はみられなかった. 以上が本論文の要旨であるが, マウスの胎児期および授乳期の低用量 BPA 曝露は, 中脳背側縫線 核のセロトニン作動性細胞数や三次元的な形状, 容積に関しては影響を及ぼさないことが明らかと なった. 本研究は, 背側縫線核の組織計測学的解析を詳細に行い, 低用量 BPA の影響を明らかにし たものであり, 医学上価値ある研究と認める. 平成 29 年 9 月 21 日 審査委員 教授 橋 本 直 哉

○印 審査委員 教授 小 野 勝 彦

○印 審査委員 教授 田 尻 達 郎

○印

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