• 検索結果がありません。

笛木先生を偲んで:本会会長/太田健一郎

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "笛木先生を偲んで:本会会長/太田健一郎"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

水素エネルギーシステム Vol.28,No.1(2003) 弔 辞 -2-

笛木先生を偲んで

本会会長 太田 健一郎 東京大学名誉教授、本会のメンバーでもある笛木和雄先生は平成14年12月27日ご逝去され ました。 笛木先生は通産省/経済省のサンシャイン計画、ムーンライト計画、WE-NET 計画を通して日 本の水素エネルギー開発の創生から、今日の成果を見るまで、その中心として尽くして来られまし た。また、本会の1975 年の創設以来、その中心的なメンバーとして本会の発展に大きな貢献され ました。ここに先生のご冥福をお祈りいたします。 笛木先生は高崎中学(当時)ご卒業の後、第一高等学校、東京大学工学部ご卒業の後、長らく東 京大学工学部工業化学科で教鞭をとられました。ご定年ののち、東京理科大学に移られ学問の発展、 学生の指導に尽くされていました。先生のご専門は工業物理化学、電気化学と言うことになります が、具体的には化学熱力学を基礎とするエネルギー変換システムの材料に関する研究が主なもので す。金属の高温腐食に関するFueki-Wagner の理論は固体中の物質移動に大きなエポックを作りま した。また、1987 年に見出された酸化物高温超伝導体開発では我が国における第一人者として、 熱力学に基づいた材料開発を通して、常に第一線で世界をリードされておりました。 水素エネルギーに関しても1970 年代はじめの頃より注目され、我が国でも 1973 年、最初に熱 化学法による水素製造の研究会を主宰されていました。ここでの成果は現在でも日本原子力研究所 等に於ける研究として引き継がれていると言えます。水素エネルギー、燃料電池、新エネルギー等 の国のプロジェクトでは責任者としての任を担われていたわけですが、技術の現状に常に厳しい眼 を持たれていました。「材料が要だよ」が常におっしゃっていた言葉です。 私は学部4年の卒業研究以来、大学院の5年間、更に助手として5年間、直接、先生の下で教育 を受け、研究をしました。卒論の時の厳しいお説教、自らガルブランゼン天秤の作り方を手にとっ てお教えいただいたのを昨日のように思い出します。東大を離れてからは、学問だけでなく、大学 対抗の野球大会の相手もしていただきました。 水素エネルギーシステムの実現には多くの課題が残されています。材料開発を中心にしてこれら を一つ一つ解決していくのが残された者の役目と思います。 笛木先生やすらかにお休み下さい。

参照

関連したドキュメント

JR東海 名誉会長 葛西敬之 先生.

[r]

加藤 由起夫 日本内航海運組合総連合会 理事長 理事 田渕 訓生 日本内航海運組合総連合会 (田渕海運株社長) 会長 山﨑 潤一 (一社)日本旅客船協会

24日 札幌市立大学講義 上田会長 26日 打合せ会議 上田会長ほか 28日 総会・学会会場打合せ 事務局 5月9日

参加議員:福田康夫 JPFP 会長(衆・自)、広中和歌子 JPFP 会長代行(参・民)、逢沢一郎 JPFP 幹事長(衆・自)、南野知惠子 JPFP

また、当会の理事である近畿大学の山口健太郎先生より「新型コロナウイルスに対する感染防止 対策に関する実態調査」 を全国のホームホスピスへ 6 月に実施、 正会員

会  長    小  島  圭  二  殿 .. 東京都環境影響評価審議会  第二部会長   

○町田第一部会長