1.題目 難民と難民支援について考える−特に自立支援を中心として− 2.構成

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卒業研究成果報告会レジュメ      富山大学人文学部国際文化学科 2007年2月3日     比較社会論コース    4年       10310322 鯨    良子

1.題目         

難民と難民支援について考える−特に自立支援を中心として−

2.構成       

序章

 

第1章  難民とは

      第1節  難民の歴史

      第2節  難民の定義と支援を受ける側の段階       第3節  難民の現状と分類

  第2章  難民保護と難民支援

   

第1節  難民保護の原則       第2節 難民支援の種類 第3節  難民支援の携わり方

      ①国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

      ②国連世界食料計画(WFP)

      ③幼い難民を考える会(CYR)

  第3章  難民が難民でなくなるためには         第1節  難民保護原則の現実化

        第2節  難民へ届けられるべき援助の実態   第4章  自立支援

        第1節  定住先での支援のありかた         第2節  自立支援の携わり方 

      ①WFP−労働の対価としての食料援助        ②CYR−女性の自立

      ③バングラデシュ農村開発振興委員会(BRAC)−自立支援       ④日本国際飢餓対策機構(JIFH)−農村自立支援プロジェクト

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3.問題意識と論文の目的       

 

難民が難民でなくなるためには何が必要なのか。難民がどのような状況になると、難民 でなくなったと言えるのであろうか。これらの問いに対する答えは、極めて複雑であって、

簡単に答えの出るものではない。

しかし本論文では、このテーマを掲げ、難民が難民でなくなるために必要な要素を探る ことを目的としている。難民が居住地を離れ、他地域で定住することを決めたとき、難民 がその地域で安全かつ自由な生活を送ることはもちろんのこと、支援の手がなくなって自 立した生活を営むことができるようになることが難民でなくなるためには極めて重要な点 だと筆者は考える。本論文では、難民に関する一般的な事柄も述べながら、自立支援の重 要性を述べる。

4.各章の内容紹介       

第1章  難民とは

  ・難民の歴史を3段階に分類

・  難民の定義の紹介

「難民の地位に関する条約」

国連難民高等弁務官事務所規定

「アフリカにおける難民に関する特殊な側面を規律するOAU条約」

先行研究

    本論文での難民の定義

・  難民を支援の状況によって3段階に分類

①緊急避難的移動・出国

②キャンプ・収容施設への入所

③難民認定・定住     

→第3章、第4章では③の段階の難民を扱う

・  難民の現状

・  難民を条約、発生原因、移動の地域・広がり、移動手段によって分類

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第2章  難民保護と難民支援   ・難民保護の原則

        ノン・ルフーマンの原則         在留の法的保障の原則         内外人平等処遇の原則         無差別処遇の原則         世界人権宣言

・  難民支援を協力・活動形態によって7種類、活動対象によって3種類に分類

・ UNHCR、WFP、CYRの活動内容の紹介

    第3章  難民が難民でなくなるためには     ・難民保護原則の現実化 

        国際的に確立している難民保護原則=国家レベルでの確立       ↓

        それぞれの国や地域での生活や労働において現実化されることの重要性

・  難民へ届けられるべき援助の実態

UNHCRで勤務されていた方へのインタビューを紹介

        第4章  自立支援

      ・4つの団体の自立支援の活動内容の紹介

      WFP−住民が参加のもと、開墾、修復、植林などのプロジェクトを行い、労 働の対価として食料を支給するもの。

      CYR−女性の経済的な自立と伝統文化の保護を目的として、カンボジア伝統 の染色技術を習得し、作品を販売するもの。

      BRAC−農村の貧困層の自立を目的とし、農業指導、識字教育などを行うもの。

JIFH−住民で構成された委員会を基盤に、飲料水確保、農林業、家計向上、         

指導者育成を行うもの。

5.結論               

      難民がたとえ庇護国や第三国であっても、安全で自由な生活を営むことが出来ると

いうことが何よりも重要であると考える。しかし、本論文では難民が難民でなくなる

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6.参考文献・参考資料一覧       

石渡秋『NGO活動入門ガイド』実務教育出版、1997年 

伊勢崎堅治著『NGOとは何か−現場からの声−』藤原書店、1997年 緒方貞子『私の仕事』草思社、2002年 

加藤節・宮島喬編『難民』東京大学出版会、1994年

 

小磯勝人編『NGO運営の基礎知識』株式会社アルク、1998年 

国際連合広報センター編・監訳『国際連合の基礎知識』世界の動き社、1987年 国連大学・創価大学アジア研究所編『難民問題の学際的研究』御茶ノ水書房、1986年  国連難民高等弁務官事務所編著『世界難民白書1995−解決を求めて』 

      読売新聞社、1996年  国連難民高等弁務官事務所編著『世界難民白書2000−人道行動の50年史』 

時事通信社、2001年 小滝透著『サダムフセインが頑張るこれだけの理由』飛鳥新社、2003年

小松隆二著『難民の時代』学文社、1986年

酒井啓子著『フセイン・イラク政権の支配構造』岩波書店、2003年  竹中千春著『世界はなぜ仲良くできないの−暴力の連鎖を解くために』

阪急コミュニケーションズ、2004年  中川喜与司著『クルド人とクルディスタン−拒絶される民族』南方新社、2001年  西川潤・佐藤幸男編著『NPO/NGOと国際協力』ミネルヴァ書房、2002年

東野真著『緒方貞子−難民支援の現場から』集英社、2003年 吹浦忠正著『難民−世界と日本−』日本教育新聞社、1989年 本間浩著『難民問題とはなにか』岩波新書、1990年

松井やより著『市民と援助』岩波新書、1992年 

村井吉敬『無責任援助ODA大国ニッポン』JICC出版局、1989年 山神進著『難民問題の現状と課題』日本加除出版、1990年

山手治之・香西茂・松井芳郎編『ベーシック条約集 第6版』東信堂、2005年 

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アジア医師連絡協議会公式ウエブサイト     http://www.amda.or.jp/      

    (2007年1月27日確認) アジア福祉教育財団  難民事業本部公式ウエブサイト  http://www.rhq.gr.jp/   

(2007年1月27日確認)    幼い難民を考える会公式ウエブサイト   http://www5a.biglobe.ne.jp/~CYR/    

(2007年1月27日確認) 国際連合世界食料計画公式ウエブサイト   http://www.wfp.or.jp        

(2007年1月27日確認)    国連食糧農業機関  日本事務所公式ウエブサイト  http://www.fao.or.jp/ 

(2007年1月27日確認)    国連難民高等弁務官事務所公式ウエブサイト    http://www.unhcr.or.jp 

(2007年1月27日確認)  国連パレスチナ難民救済事業機関公式ウエブサイト  http://www.un.org/unrwa/  

(2007年1月27日確認) 難民を助ける会公式ウエブサイト        http://www.aarjapan.gr.jp/     

  (2007年1月27日確認) 日本国際飢餓対策機構公式ウエブサイト   http://jifh.fhi.net/        

(2007年1月27日確認) 日本国際ボランティアセンター公式ウエブサイト    http://ngo-jvc.net/      

(2007年1月27日確認)  

       

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