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トポロジー入門演習 補足スライド

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Academic year: 2021

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(1)

Introduction

トポロジー入門演習

補足スライドno. 1

丹下 基生

2016/10/29

(2)

Introduction

d (x, A) = 0

であることと

x A ¯

であることの同値性

以下の問題を考えましょう.

問題

Xを距離空間とし、Aを部分集合とする.ある点x ∈X d(x,A) = 0であることと、x ∈A¯であることは同値である.

証明の前に、定義のおさらいです.d(x,A)は、 d(x,A) = inf{d(x,a)|a∈A}

と定義されます.infは、最小値とは違います.一般に、inf(Z) Zの下界の最大値です.つまり、inf(Z)は、下界の条件

任意のz ∈Zにおいて、y ≤zとなる ようなyのうちで最大のも のです.

inf(Z) = max{y R|y ≤z, ∀z ∈Z}

(3)

Introduction

d (x, A) = 0

であることと

x A ¯

であることの同値性

以下の問題を考えましょう.

問題

Xを距離空間とし、Aを部分集合とする.ある点x ∈X d(x,A) = 0であることと、x ∈A¯であることは同値である.

証明の前に、定義のおさらいです.d(x,A)は、

d(x,A) = inf{d(x,a)|a∈A}

と定義されます.

infは、最小値とは違います.一般に、inf(Z) Zの下界の最大値です.つまり、inf(Z)は、下界の条件

任意のz ∈Zにおいて、y ≤zとなる ようなyのうちで最大のも のです.

inf(Z) = max{y R|y ≤z, ∀z ∈Z}

(4)

Introduction

d (x, A) = 0

であることと

x A ¯

であることの同値性

以下の問題を考えましょう.

問題

Xを距離空間とし、Aを部分集合とする.ある点x ∈X d(x,A) = 0であることと、x ∈A¯であることは同値である.

証明の前に、定義のおさらいです.d(x,A)は、

d(x,A) = inf{d(x,a)|a∈A}

と定義されます.infは、最小値とは違います.

一般に、inf(Z) Zの下界の最大値です.つまり、inf(Z)は、下界の条件

任意のz ∈Zにおいて、y ≤zとなる ようなyのうちで最大のも のです.

inf(Z) = max{y R|y ≤z, ∀z ∈Z}

(5)

Introduction

d (x, A) = 0

であることと

x A ¯

であることの同値性

以下の問題を考えましょう.

問題

Xを距離空間とし、Aを部分集合とする.ある点x ∈X d(x,A) = 0であることと、x ∈A¯であることは同値である.

証明の前に、定義のおさらいです.d(x,A)は、

d(x,A) = inf{d(x,a)|a∈A}

と定義されます.infは、最小値とは違います.一般に、inf(Z) Zの下界の最大値です.つまり、inf(Z)は、下界の条件

任意のz ∈Zにおいて、y ≤zとなる ようなyのうちで最大のも のです.

inf(Z) = max{y R|y ≤z, ∀z ∈Z}

(6)

Introduction

d (x, A) = 0

であることと

x A ¯

であることの同値性

以下の問題を考えましょう.

問題

Xを距離空間とし、Aを部分集合とする.ある点x ∈X d(x,A) = 0であることと、x ∈A¯であることは同値である.

証明の前に、定義のおさらいです.d(x,A)は、

d(x,A) = inf{d(x,a)|a∈A}

と定義されます.infは、最小値とは違います.一般に、inf(Z) Zの下界の最大値です.つまり、inf(Z)は、下界の条件

任意のz ∈Zにおいて、y ≤zとなる

ようなyのうちで最大のも のです.

inf(Z) = max{y R|y ≤z, ∀z ∈Z}

(7)

Introduction

d (x, A) = 0

であることと

x A ¯

であることの同値性

以下の問題を考えましょう.

問題

Xを距離空間とし、Aを部分集合とする.ある点x ∈X d(x,A) = 0であることと、x ∈A¯であることは同値である.

証明の前に、定義のおさらいです.d(x,A)は、

d(x,A) = inf{d(x,a)|a∈A}

と定義されます.infは、最小値とは違います.一般に、inf(Z) Zの下界の最大値です.つまり、inf(Z)は、下界の条件

任意のz ∈Zにおいて、y ≤zとなる ようなyのうちで最大のも のです.

inf(Z) = max{y R|y ≤z, ∀z ∈Z}

(8)

Introduction

よって、maxより少しでも大きい値wを任意にinf(Z)<w 取ったとすると、wは下界ではないので、上の下線が否定されて、

あるz ∈Z が存在して、z <wとなる.

d(x,A)の値は、d(x,A)より少しでも大きい値より小さくd(x,A) 以上の値d(x,a) (a∈A)が取れる、つまり、

d(x,A)

任意のϵ >0に対して、あるa∈Aが存在して、

d(x,A)≤d(x,a)<d(x,A) +ϵとなる.

(9)

Introduction

よって、maxより少しでも大きい値wを任意にinf(Z)<w 取ったとすると、wは下界ではないので、上の下線が否定されて、

あるz ∈Z が存在して、z <wとなる.

d(x,A)の値は、d(x,A)より少しでも大きい値より小さくd(x,A) 以上の値d(x,a) (a∈A)が取れる、つまり、

d(x,A)

任意のϵ >0に対して、あるa∈Aが存在して、

d(x,A)≤d(x,a)<d(x,A) +ϵとなる.

(10)

Introduction

よって、maxより少しでも大きい値wを任意にinf(Z)<w 取ったとすると、wは下界ではないので、上の下線が否定されて、

あるz ∈Z が存在して、z <wとなる.

d(x,A)の値は、d(x,A)より少しでも大きい値より小さくd(x,A) 以上の値d(x,a) (a∈A)が取れる、つまり、

d(x,A)

任意のϵ >0に対して、あるa∈Aが存在して、

d(x,A)≤d(x,a)<d(x,A) +ϵとなる.

(11)

Introduction

よって、maxより少しでも大きい値wを任意にinf(Z)<w 取ったとすると、wは下界ではないので、上の下線が否定されて、

あるz ∈Z が存在して、z <wとなる.

d(x,A)の値は、d(x,A)より少しでも大きい値より小さくd(x,A) 以上の値d(x,a) (a∈A)が取れる、つまり、

d(x,A)

任意のϵ >0に対して、あるa∈Aが存在して、

d(x,A)≤d(x,a)<d(x,A) +ϵとなる.

(12)

Introduction

A¯は触点(もしくは閉包Cl(A))です.触点は、AAの集積点の 和集合のことをいいます.Aの集積点全体のことを導点と言いま す.導点は、Adと書いたりすることがあります.

dderived(引き出された)Clclosure(閉包)から来ています.

xAの触点であることは以下のようになります. x∈XAの触点である

任意のϵ >0に対して、Bϵ(x)∩A̸=を満たす.

また、触点のうち、xが集積点であることはxの周りに、xにい くらでも近いx以外のAの点が存在するもので、定義すると以下 のようになります.

x∈XAの集積点である

任意のϵ >0に対して、(Bϵ(x)− {x})∩A̸=を満たす.

ここで、いよいよ証明開始です.

(13)

Introduction

A¯は触点(もしくは閉包Cl(A))です.触点は、AAの集積点の 和集合のことをいいます.Aの集積点全体のことを導点と言いま す.導点は、Adと書いたりすることがあります.

dderived(引き出された)Clclosure(閉包)から来ています.

xAの触点であることは以下のようになります.

x∈XAの触点である

任意のϵ >0に対して、Bϵ(x)∩A̸=を満たす.

また、触点のうち、xが集積点であることはxの周りに、xにい くらでも近いx以外のAの点が存在するもので、定義すると以下 のようになります.

x∈XAの集積点である

任意のϵ >0に対して、(Bϵ(x)− {x})∩A̸=を満たす.

ここで、いよいよ証明開始です.

(14)

Introduction

A¯は触点(もしくは閉包Cl(A))です.触点は、AAの集積点の 和集合のことをいいます.Aの集積点全体のことを導点と言いま す.導点は、Adと書いたりすることがあります.

dderived(引き出された)Clclosure(閉包)から来ています.

xAの触点であることは以下のようになります.

x∈XAの触点である

任意のϵ >0に対して、Bϵ(x)∩A̸=を満たす.

また、触点のうち、xが集積点であることはxの周りに、xにい くらでも近いx以外のAの点が存在するもので、定義すると以下 のようになります.

x∈XAの集積点である

任意のϵ >0に対して、(Bϵ(x)− {x})∩A̸=を満たす.

ここで、いよいよ証明開始です.

(15)

Introduction

A¯は触点(もしくは閉包Cl(A))です.触点は、AAの集積点の 和集合のことをいいます.Aの集積点全体のことを導点と言いま す.導点は、Adと書いたりすることがあります.

dderived(引き出された)Clclosure(閉包)から来ています.

xAの触点であることは以下のようになります.

x∈XAの触点である

任意のϵ >0に対して、Bϵ(x)∩A̸=を満たす.

また、触点のうち、xが集積点であることはxの周りに、xにい くらでも近いx以外のAの点が存在するもので、定義すると以下 のようになります.

x∈XAの集積点である

任意のϵ >0に対して、(Bϵ(x)− {x})∩A̸=を満たす.

ここで、いよいよ証明開始です.

(16)

Introduction

A¯は触点(もしくは閉包Cl(A))です.触点は、AAの集積点の 和集合のことをいいます.Aの集積点全体のことを導点と言いま す.導点は、Adと書いたりすることがあります.

dderived(引き出された)Clclosure(閉包)から来ています.

xAの触点であることは以下のようになります.

x∈XAの触点である

任意のϵ >0に対して、Bϵ(x)∩A̸=を満たす.

また、触点のうち、xが集積点であることはxの周りに、xにい くらでも近いx以外のAの点が存在するもので、定義すると以下 のようになります.

x∈XAの集積点である

任意のϵ >0に対して、(B(x)− {x})∩A̸=を満たす.

ここで、いよいよ証明開始です.

(17)

Introduction

A¯は触点(もしくは閉包Cl(A))です.触点は、AAの集積点の 和集合のことをいいます.Aの集積点全体のことを導点と言いま す.導点は、Adと書いたりすることがあります.

dderived(引き出された)Clclosure(閉包)から来ています.

xAの触点であることは以下のようになります.

x∈XAの触点である

任意のϵ >0に対して、Bϵ(x)∩A̸=を満たす.

また、触点のうち、xが集積点であることはxの周りに、xにい くらでも近いx以外のAの点が存在するもので、定義すると以下 のようになります.

x∈XAの集積点である

任意のϵ >0に対して、(Bϵ(x)− {x})∩A̸=を満たす.

ここで、いよいよ証明開始です.

(18)

Introduction

(証明)

x∈Xを、d(x,A) = 0となる点とします.

d(x,A)の定義から、任意のϵ >0に対して、

0 =d(x,A)≤d(x,a)< ϵとなるa∈Aが存在する.

よって、a∈Bϵ(x)∩Aより、Bϵ(x)∩A̸=となる.よって、 x∈A¯となる.

(19)

Introduction

(証明)

x∈Xを、d(x,A) = 0となる点とします.

d(x,A)の定義から、任意のϵ >0に対して、

0 =d(x,A)≤d(x,a)< ϵとなるa∈Aが存在する.

よって、a∈Bϵ(x)∩Aより、Bϵ(x)∩A̸=となる.よって、 x∈A¯となる.

(20)

Introduction

(証明)

x∈Xを、d(x,A) = 0となる点とします.

d(x,A)の定義から、任意のϵ >0に対して、

0 =d(x,A)≤d(x,a)< ϵとなるa∈Aが存在する.

よって、a∈Bϵ(x)∩Aより、Bϵ(x)∩A̸=∅となる.よって、

x∈A¯となる.

(21)

Introduction

逆に、x∈A¯とする.

触点の定義から、任意のϵ >0に対して、Bϵ(x)∩A̸=となる.

そのような元をaϵとすると、任意のϵ >0に対して、

0≤d(x,aϵ)< ϵとなるaϵが存在する.

d(x,A)の定義から、d(x,A) = 0となる. 2

(22)

Introduction

逆に、x∈A¯とする.

触点の定義から、任意のϵ >0に対して、Bϵ(x)∩A̸=となる.

そのような元をaϵとすると、任意のϵ >0に対して、

0≤d(x,aϵ)< ϵとなるaϵが存在する.

d(x,A)の定義から、d(x,A) = 0となる. 2

(23)

Introduction

逆に、x∈A¯とする.

触点の定義から、任意のϵ >0に対して、Bϵ(x)∩A̸=となる.

そのような元をaϵとすると、任意のϵ >0に対して、

0≤d(x,aϵ)< ϵとなるaϵが存在する.

d(x,A)の定義から、d(x,A) = 0となる. 2

(24)

Introduction

逆に、x∈A¯とする.

触点の定義から、任意のϵ >0に対して、Bϵ(x)∩A̸=となる.

そのような元をaϵとすると、任意のϵ >0に対して、

0≤d(x,aϵ)< ϵとなるaϵが存在する.

d(x,A)の定義から、d(x,A) = 0となる. 2

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