Relationship between immune-related adverseevents and the long-term outcomes inrecurrent/metastatic head and neck squamouscell carcinoma treated with nivolumab

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

Relationship between immune-related adverse events and the long-term outcomes in

recurrent/metastatic head and neck squamous cell carcinoma treated with nivolumab

松尾, 美央子

http://hdl.handle.net/2324/4474895

出版情報:九州大学, 2020, 博士(医学), 論文博士 バージョン:

権利関係:(c) 2019 Elsevier Ltd. All rights reserved.

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氏 名:

松尾 美央子

論 文 名:

Relationship between immune-related adverse events and the long-term outcomes in recurrent/metastatic head and neck squamous cell carcinoma treated with nivolumab

(ニボルマブを投与した再発または遠隔転移を有する頭頸部扁平上皮癌症例の,

免疫関連有害事象と長期的予後との関係)

区 分:乙

論 文 内 容 の 要 旨

再発または遠隔転移を有する頭頸部扁平上皮癌(R/MHNSCC)に対し,免疫チェックポイント阻害薬 (ICIs)であるニボルマブの有効性が示されて以降,その使用は急速に拡大し,実臨床でもその効果 が実感され始めている.一方で ICIs は,免疫関連有害事象(irAEs)という特殊な有害事象を引き起こ すことがあり,治療の中断を余儀なくされることがある.この irAEs は従来の殺細胞性抗癌剤によ る有害事象と異なる点がいくつかあるが,最もユニークと思われるのが,irAEs の発生がむしろ抗 腫瘍効果の表れであり,臨床的な利点がある可能性が示唆されているという点である.ただし,こ の点は他の癌腫において報告が散見されているものの,頭頸部癌においての報告は少ない.このた め今回我々は,ニボルマブを投与した R/MHNSCC における irAEs 発症と臨床的利点の関係を明らかするこ とを目的として、本研究を計画した.

対象は 2017 年 4 月から 2018 年 8 月までの間に九州大学病院と九州がんセンターでニボルマブによ る治療を受けた R/MHNSCC 108 例(九州大学病院:68 例 九州がんセンター:40 例)で,カルテレビ ューによる後ろ向き研究を行った.

108 例全例の結果は,奏効率(ORR)が 29.6%で病勢制御率(DCR)は 50.0%であり,生存期間(OS)中央値は 13.0 ヶ月,無増悪生存期間(PFS)中央値は 3.7 ヶ月であり,1 年 OS は 54.4%, 1 年 PFS は 24.4%であった. irAEs は 108 例中 41 例 (38.0%)に発症を認めた.

ニボルマブを投与した患者における,OS や PFS に影響を与える可能性のある因子として,年齢(75 歳以上か 未満か), PS(PS0-1 か 2-3 か), 局所への放射線治療歴(有りか無しか),セツキシマブの使用歴(有りか無し か)を多変量/単変量解析したところ,PS のみが予後と関係していた.また irAEs 発現の有無も予後と関係す る因子という結果であり, irAEs 群は非 irAEs 群より ORR,DCR ともに高く(46.3% 対 19.4%(P = 0.004),

75.6% 対 34.3%(P < 0.001)),irAEs 群は非 irAEs 群より OS, PFS 中央値ともに長かった(not reached (NR)対 7.2 ヶ月(P <0.0001) ,8.0 ヶ月 対 3.0 ヶ月(P = 0.008)). 特に irAEs 群の中でも,腸管系 irAEs 群は有為に PFS が延長していた(腸管系 irAEs 群 対 非腸管系 irAEs 群 NR 対 6.0 ヶ月(P = 0.041) .

今回の研究によって,irAEs というユニークな ICIs の有害事象は,ニボルマブを投与された R/MHNSCC 患者 において,抗腫瘍効果と関係する因子であることが確認された.今後はさらに症例を蓄積し,長期間の観察を 行うことで,研究を続ける予定である.

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irAE 群と非 irAE 群それぞれの(a) 全生存曲線 (b) 無増悪生存曲線

腸管 irAE 群と腸管以外の irAE 群と非 irAE 群それぞれの無増悪生存曲線

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参照

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