議 会 統 制 の 二 つ の 概 念

全文

(1)

講 演

議 会 統 制 の 二 つ の 概 念

ク リ ス ト フ

・ メ ラ ー ス

翻 訳

赤 坂 幸 一

皆 様 ここ でお 話し す る機 会を 頂い た こと に︑ 心よ り 御礼 申し 上げ ま す︒ 本日 の私 の テー マ は︑ ドイ ツ憲 法 にお ける 議会 に よ る執 行部 の統 制 です

︒私 の講 演 は二 つの 部分 から 構成 され てい ま す︒ 第 一部 にお いて は﹁ 理論

﹂︑ よ り控 え めに 言え ば

︑議 院内 閣制 に おけ る議 会統 制 の概 念的 な理 解

︑に つい て扱 い ます

︒第 二部 に おい て は︑ 二つ の事 例 を手 掛か りに

︑ ド イツ にお いて 議 会統 制が 抱え る 問題 につ いて

︑ 立ち 入っ てお 話 しし たい と思 い ます

︒ 私の 主張 は次 の 通り です

︒議 院 内閣 制に おい て

︑内 閣に 対す る 議会 統制 には 二 つの 考 え方 があ りま す

︒第 一の もの は

︑ 議 院内 閣制 に適 合 的な 理解 です

︒ 第二 のも のは

︑ 立憲 君主 制に 由 来す るも ので

︑ ドイ ツ では

︑現 在で も 大変 広く 流布 し て いま す︒ しか し なが ら︑ この よ うな 分析 は︑ 議 院内 閣制 につ い ての み︑ した が って 政 治制 度の 民主 的 正統 性が すべ て 議 会選 挙を 通じ て 調達 され る制 度 につ いて のみ

︑ あて はま りま す

︒そ れゆ え︑ 比 較法 に おい てこ の分 析 を扱 う際 には

︑ 大 変注 意し なく て はな りま せん

︒ 一番 最後 に︑ こ の点 に立 ち戻 っ て来 たい と思 い ます

(81‑1・2‑ )

1 1

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Ⅰ 議 院 内 閣 制 に お け る 議 会 統 制

⑴ 君 主 制 及 び 議 院 内 閣 制 の 伝 統

議院 内閣 制に お いて は︑ 議会 の 多数 派と 内閣 と は互 いに 協働 し ます

︒イ ギリ ス 統治 制 度の 偉大 な観 察 者で あっ たウ ォ ル ター

・バ ジョ ット

W a lt er  B a g eh o t, 18 26 18 77

︺は

︑議 会と 内 閣と の関 係を

﹁ 融合

﹂ と呼 びま した

︒ 逆に 言え ば︑ 構 成 員の 大半 が議 員 であ る内 閣は

︑ 議会 の業 務遂 行 委員 会︵

g es ch a ft sf u h re n d er  A u ss ch u ss

︶ のよ うに も見 え ます

︒ 議会 の重 要な 諸 権限

⎜⎜ 立法

︑ 内閣 の選 出︑ 公 的議 論の ため の アリ ーナ の創 出

⎜⎜ を 理解 する ため に は︑ 議会 をイ ン フ ォー マル な三 極 構造 の文 脈に お いて 見な けれ ば なり ませ ん︒ こ の三 極構 造は

︑ 議会 内 の会 派︑ 内閣 及 び高 次の 政治 的 官 僚機 構︹ 次官

︑ 局長

︑第 三 に政 党 から 構成 され て いま す︒ 驚く べき こと に ドイ ツで は︑ 今 日に 至る まで

︑ もう 一つ の議 院 内閣 制の 理解 が 大変 強 い影 響力 を持 っ てき まし た︒ 立 憲 君主 制に 由来 す るこ の議 院内 閣 制理 解に おい て は︑ 議会 と内 閣 は⎜

⎜一 つの で はな く

⎜⎜ 異な った 形 式の 正統 性を も ち

︑そ れゆ え政 治 的な 対抗 関係 に あり ます

︒こ の シス テム にお い ては

︑議 会を 内 閣の 対 立当 事者 と見 な くて はな りま せ ん

︒す なわ ち︑ ド イツ 帝国 のラ イ ヒス ター ク︑ ま たあ る程 度に おい て 欧州 議会 がそ うで あ るよ うに

︑︹ 執 行 部と

︺ 制度 的 に対 立す るも の とし て︑ ある い はま た︑ 米国 議 会の よう に固 有 の権 利に よる 共 同統 治 の機 関と して

︑ 理解 され なく て は なら ない ので す

︒ 君主 制の 伝統 に 由来 する 見方 が ドイ ツに おい て 今日 まで どれ ほ ど根 強い かに つ いて は

︑議 会と 内閣 と の間 に権 力分 立 原 理を 措定 し︑ 議 会と 内閣 との 間 の協 働を 問題 視 して

︑こ れを 違 法で はな くと も 不当 な もの とし て解 釈 する

︑多 くの 教 科 書に つい てみ れ ば明 らか にな り ます

(法政研究 81‑1・2‑ )2 2

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数 年 前

︑南 ド イ ツ 新 聞 の あ る 論 稿 に お い て︑ 左 翼 党︵

L in k e

︶ に 所 属 す る 連 邦 議 会 議 員 で 元 連 邦 裁 判 官 の 識 者

W o lf g a n g  N es k o v ic , 19 48

︺が

︑省 庁と 多数 会 派と の協 働を 禁 止す べき だと の 提案 を 行い まし た︒ 法 律は 議会 のみ が こ れを 作る べき だ とい うわ けで す

︒こ れが 実現 す れば

︑君 主制 的 な議 会理 解へ の 復古 を

︹君 主制 に最 も 縁遠 い︺ 左翼 党 が 主導 した

︑と い うこ とに なっ た でし ょう

︒付 言 すれ ば︑ ドイ ツ にお ける 左派 の 伝統 に おい て︑ 自ら 及 び議 会を

︹執 行 部 に対 する

︺永 続 的な 対立 者と す るこ とが

︑全 く なか った とい う わけ では あり ま せん

︒ ドイ ツ帝 国時 代 のS PD すら

︑ 内 閣の 対議 会責 任 を要 請す るこ と を躊 躇っ たの で した

⑵ 議 会 的 な る も の

︵ P a rl a m en ta ri sc h e

︶ に つ い て の 敷 衍

統治

シス テム の この よう な理 解 は︑ 議会 統制 の 概念 に対 して い かな る含 意を も つで し ょう か︒ 立憲 君 主制 的な 理解 に よ れば

︑議 会と 内 閣は 分か たれ た 機関 であ ると 考 えら れま す︒ こ の見 解か らす れ ば︑ 議 会は 出来 るだ け 多く の共 同決 定 権

M it en ts ch ei d u n g sr ec h t

︶を 求め て争 う︑ と いう こ とに なり ます

︒民 主 化 とは

︑ この 見解 によ れ ば︑ 議 会化

la m en ta ri si er u n g

P a r-

︶ を意 味し ます

︒ 議会 化と はし か し︑ 内閣 の諸 権 限に 対し て議 会 がフ ォー マル に 関与 す る こと

︑ すな わ ち共 同統 治の 各 形式 に対 して 議 会が フォ ーマ ル に関 与す るこ と を本 質と して い ます

︒ この 見解 から す れば

︑例 えば 内 閣の 命令 に対 す る議 会の 同意 は

︑こ の命 令の 民 主的 正 統性 を高 める た めの 手段 だと い う こと にな りま す

︒ この よう な考 え 方に は︹

︑し か し︑

︺疑 問の 余 地が ある よう に思 われ ま す︒ と いう のも

︑そ のよ うな フォ ー マル な関 与 メカ ニズ ムは

︑ 多数 派の みが

︹ その 作動 の如 何 を︺ 決定 しう る から です

︒し か し多 数 派は

︑自 分た ち 自身 の内 閣を 不 信 任す る理 由が あ りま せん

︒さ ら に︑ ドイ ツの シ ステ ムに おい て 多数 派は

︑内 閣 の行 為 に影 響を 及ぼ す ため に︑ いつ で

(81‑1・2‑ )

3 3

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も 法律 とい う形 式 を利 用す るこ と がで きま す︒ こ れに 対し て︑ 法 律形 式を 超え た 議会 の 共同 統治 は過 剰 であ るよ うに 思 わ れま す︒ この よう な企 図

︹命 令に 対す る 議会 同意 権の 導 入︺ は︑ もち ろ ん︑ 実際 に実 現 され る こと はあ りま せ ん︒ その 代り

︑ ド イツ 法に おい て は︑ 法律

︑命 令

︑お よび 命令 の 改正 の議 会留 保 とか らな る複 雑 な網 状 組織 が存 在し て おり

︑そ のこ と が

︑特 定の 規範 が 法律 の地 位を 有 する のか

︑そ れ とも 命令 の地 位 を有 する のか を 見分 け るこ とを

︑非 常 に困 難に して い ま す︒ これ に対 して

︑ 議会 統制 の概 念 を︹ 議院 内閣 制 に︺ より 適合 的 に理 解し よう と する 場 合に は︑ 議会 に おい て多 数を 占 め る与 党会 派︵

R eg ie ru n g sm eh rh ei t i m   P a rl a m en t

︶と 内 閣と の 関係 を理 解し よ うと し なく ては なり ま せん し︑ 同時 に

︑ 議 会内 野党 に一 定 の役 割を 与え よ うと する もの で なく ては なり ま せん

︒ その よう な問 題 の解 決は

︑比 較 的簡 単で ある よ うに 思わ れま す

︒す なわ ち︑ 議 会内 の 多数 派は 議会 の あら ゆる フォ ー マ ルな 権限

︹の 行 使︺ をコ ント ロ ール する こと が でき ます

︒そ の ため

︑他 のフ ォ ーマ ル な統 制手 段を 必 要と いた しま せ ん

︒そ もそ も議 会 内の 多数 派は

︑ 自分 たち 自身 の 内閣 を統 制す る 政治 的必 要を 持 たな い ので す︒ 野党 にと って は

︑し かし

︑政 治 上の オル タナ テ ィヴ とし て議 会 に立 ち現 われ る こと が 重要 です

︒少 数 派で ある がゆ え に

︑野 党は いか な る法 も定 立す る こと が出 来ま せ ん︒ 野党 が持 た なく ては なら な い唯 一 の権 利は

︑情 報 への アク セス で あ り︑ この 情報 を 公開 し︑ それ に よっ て政 治過 程 に影 響を 及ぼ す 可能 性で す︒ そ れゆ え

︑議 院内 閣制 に おけ る議 会統 制 は

︑大 統領 制に お ける 場合 とは 異 なっ て︑ 本質 的 に野 党の 権利 を 意味 し︑ 情報 を 得て こ れを 公に する 権 利を 意味 しま す

︒ し たが って

︑法 律 の制 定や 内閣 の 選出 を超 える 諸 権限 によ って

︑ 議会 多数 派が

︹ 執行 部 と︺ 共同 統治 を 行う 権利 では な い ので す︒

(法政研究 81‑1・2‑ )4 4

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Ⅱ 応 用

この 原則 は︑ 今 日の ドイ ツ憲 法 にお いて

︑ど の よう な形 で現 れ てい るの でし ょ うか

︒ ここ でも また

︑ 情報 要求 権と

︑ 共 同統 治を 行う 権 利と を区 別し た いと 思い ます

⑴ 情 報 要 求 権 ︵

R ec h t  a u f  In fo rm a tio n

長い

間︑ 野党 の 権利 は憲 法上 の 主要 な関 心事 で はあ りま せん で した

︒た しか に 連邦 憲 法裁 判所 は︑ 議 会で 質問 を行 っ た り答 弁を 得た り する 少数 派の 権 利を 早く から 承 認し てき まし た が︑ その よう な 議論 が 連邦 憲法 裁判 所 にお ける 手続 の 対 象と なっ たの は

︑比 較的 遅く

︑ 一九 八〇 年代 以 降の こと でし た

︒ 今日 にお ける 憲 法の 状況 は次 の よう に要 約す る こと がで きま す

︒す なわ ち︑ 野 党が 内 閣か ら情 報を 得 るに は二 つの 方 法 があ り︑ 第一 が調 査委 員会

U n te rs u ch u n g sa u ss ch u ss

︶と い う方 法

あっ て

︑議 員の 四分 の一 によ って その 設置 を 要 求す るこ とが で きま す︒ もう 一 つは

︑通 常の 議 会質 問と いう 方 法で す︒ 野党 は第 一の 方 法を 用い るこ と によ って

︑よ り 多く の注 目を 集 める こと がで き ます

︒ しか し野 党は

︑ この 手法 を謙 抑 的 に用 いな くて は なり ませ ん︒ 加 えて

︑政 党制 度 の分 散化 現象 が 生じ てい る時 代 にお い ては

︑野 党が 合 同し て︹ 調査 委 員 会へ の︺ 付託 を 行う

d a s  M a n d a t  d ef in ie re n

︶こ とは 困難 です

︒ 議員 の七 五% 以 上を 擁す る現 在 の大 連立 政権 で は︑ 野 党は

︑連 邦憲 法裁 判所 に抽 象 的規 範統 制の 訴え を提 起 する 場合

︹連 邦 議会 議 員の 三分 の一 によ る︒ 基本 法 九 三条 二 項

︺と 同じ ぐら い わず かし か︑ こ の付 託を 行う こ とが でき ませ ん

分散 化 した 野 党が 政 治的 に特 色を 発 揮す るの は︑ 極 め て難 しい ので す

(81‑1・2‑ )

5 5

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第二 の手 段︹ 議 会質 問︺ は︑ よ り形 式性 が低 く

︑政 治的 な意 味 で注 目さ れる こ とは 少 ない もの の︑ よ り迅 速か つ実 効 的 です

連 邦憲 法 裁判 所は 二〇

〇 九年 の二 つの 判 決に おい て︑ 個 々の 議員 又は 会 派の 提 出し た質 問に 対 して

︑内 閣は 十 全 にか つ根 拠を 示 して 返答 しな く ては なら ない の が原 則だ と判 示 しま した

内閣 はま た

︑質 問に 答え な い特 別の 理由

︑ あ るい は非 公開 で のみ 質問 に答 え る特 別の 理由 を 述べ なく ては な りま せん

︒連 邦 憲法 裁 判所 は︑ 答弁 義 務の 限界 を殆 ど 認 めて おら ず︑ 執 行部 は一 般的 な 秘密 保持 特権 を 全く もっ てい ま せん

︒内 閣が 質 問の 答 弁を 拒む とき に は︑ その 背後 に 憲 法上 の利 害が 控 えて いる こと を

︑内 閣は 納得 の ゆく かた ちで 説 明し なく ては な らな い ので す︒ この 裁判 例︵

R ec h ts p re ch u n g

︶ に加 えて

︑ 執行 部か ら情 報 を得 る市 民の 権利 を志 向 する

︑ 近時 の行 政法 の 発展 があ り ます

︒す なわ ち 第一 に︑ 連邦 憲 法裁 判所 の介 入

In te rv en tio n

︶を 経 て10

今や 行政 過 程に は︹ 文 書提 出義 務 の存 否の 判 断︵ 中間 手続

︶ にお ける

︺イ ン カメ ラ手 続が あ りま す11

この 手 続に おい ては

︑ 秘密 指 定さ れた 情報 が 真に 秘密 保持 を 要 する 旨を 政府 が 主張 した 場合 に

︑行 政裁 判所 の 専門 部︵

b es o n d er e

12

A b te ilu n g

︶が その 必要 性の 有無 につ い て審 査し ま す︒ 第二 に︑ 今 や立 法者 は連 邦 レベ ルに おい て も︑ 新た な情 報 自由 法13

おい て

︑一 般 的な 情報 請求 権 を認 めて いま す

︒ こ の情 報請 求権 が 内閣 保有 情報 に も適 用さ れる の かど うか

︑ま さ に行 政裁 判所 に おい て 争わ れて いる と ころ です

︒ 法的 に見 た場 合

︑今 日の 野党 は 本来

︑あ らゆ る こと を知 り得 る 立場 にあ りま す

︒し か し実 際に は︑ 内 閣は デリ ケー ト な 質問 に答 える こ とに 大変 躊躇 し ます し︑ 内閣 は 立法 期が 終了 す るま で待 ち︑ 選 挙戦 の 中で 答弁 をう や むや にし てし ま お うと しま す︒ 質 問に 対す るお 座 なり の答 弁は

︑ ドイ ツ連 邦議 会 の議 長団 の会 議 にお け る永 続的 なテ ー マで す︒ この

点に 関し て

︑公 的企 業︵

o ff en tli ch es  U n te rn eh m en

︶に 関 わる アク チュ ア ルな 諸 問題 をご 紹介 し たい と思 いま す

︒ 現 在連 邦憲 法裁 判 所に 係属 中の 事 件に おい て︑ 公 的企 業に かか る 情報 提供 義務 と その 統 制が 問題 にな っ てい ます

︒争 わ れ てい るの は次 の 二つ の事 案で す

(法政研究 81‑1・2‑ )6 6

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第一 の 事案 は

︑ド イツ 鉄道 株 式会 社︵

D eu ts ch e  B a h n  A G

︶ に関 わる もの で す14

同 社は 連邦

︹政 府

︺が 株式 の一

〇% を保 有す る 株式 会社 です

︒ 国家 から 得た 金 銭を DB AG が どの よう に用 い てい る のか

︑誰 も知 り ませ ん︒ DB A Gは この 金銭 を

︑ド イツ 国内 の イン フラ

︹公 共 交通 路︺ に投 資 して いる ので し ょう か

︑そ れと も国 際 的な 物流 企業 に 投資 して いる の でし ょう か︒ 今 日で はボ リビ ア から 南ア フリ カ に至 るま で世 界 中の 企 業が DB AG の 傘下 にあ りま す

︒ まさ に︑ 成功 を おさ めた 巨大 な 国家 的企 業の 夢 だと 言え るで し ょう

︒D BA G につ い ては 基本 法八 七 e条 に固 有の 規 範が あり ます が

︑こ れは あら ゆ る問 題を 未解 決 のま まに 残し て いま す⎜

⎜D B AG は 基本 権を 援用 で きる でし ょう か

︒ また 国の 行政 が 議会 に対 して 負 って いる 情報 提 供義 務は

︑国 家 的企 業に つい て も妥 当 する ので しょ う か︒ これ らに つ いて

︑目 下︑ 連 邦憲 法裁 判所 で 争わ れて いる と ころ です

︒ 第二 の 事案 は

︑銀 行と 銀行 監 督に 関わ りま す

︒銀 行監 督官 庁 が銀 行か ら得 た 情報 に つい て︑ 議会 は 何を 知り 得る で しょ うか

︒議 会 はと くに

︑二

〇八 年危 機15

お いて 監督 官庁 が 銀行 を適 切に 統 制し た のか どう かを 知 りた いと 望ん で いま す︒ 内閣 自 身の 主張 によ れ ば︑ 内閣 は関 係 する 銀行 を保 護 する ため に︑ こ れを 公 にす るこ とを 拒 んで いま す︒ 両事 案に おい て は︑ 国家 と私 人 との 関係 を解 明 しな くて はな り ませ ん︒ 内閣 は DB A Gの 監査 役で あ り︑ また 銀行 の 監 督を 指揮 しま す が︑ これ らの 企 業に 関し て得 た 情報 を公 にす る こと がで きる で しょ う か︒ これ らの 企 業が かつ て国 に 属 し︑ ある いは 国 家か ら金 銭を 得 てい たこ とは

︑ 何か 意味 をも つ でし ょう か︒ 基 本権 は これ らの

︹公 的

︺企 業︑ ある い は 真の 私的 企業 に 対し て︑ 情報 公 開に 対す る保 護 を与 える でし ょ うか

︒こ れら の 企業 が 国家 と協 働関 係 にあ る場 合に は

︑ こ の保 護の あり 方 に変 化は 生じ る でし ょう か︒ これ らの 判決 結 果が どう であ れ

︑情 報要 求権 の 観点 から は︑ 裁 判例 の状 況は 極 めて 満 足す べき もの で ある よう に思 わ れ ます し︑ 野党 は 大変 強い 地位 を もっ てい ます

︒ しか し︑ この 地 位を 議会 慣行 に おい て も貫 徹す るこ と は︑ 困難 なま ま に とど まっ てい る ので す︒

(81‑1・2‑ )

7 7

(8)

⑵ 欧 州 統 合 に お け る 共 同 統 治

︵ M it re g ie ru n g

会 統 制 の 二 つ 目 の 形 式︑ す な わ ち 私 が 批 判 し た 共 同 統 治

M it -R eg ie re n

︶に つ い て は ど う で しょ う か︒ こ の 複 合 体

︹共 同 統治

︺ は欧 州統 合に 際 して 特別 の役 割 を果 たし て いま す︒ こ の複 合体 も また

︑ 第一 に情 報に 関 わる 側面 を 持っ てい ます

︒ 欧州 統合 のプ ロ セス にお いて

︑ 議会 はと くに 情 報不 足に 悩ま さ れて い ます

︒と いう の も議 会は

︑閣 僚 理 事会

R a t

︶で の交 渉に 関与 し ませ んし

︑政 府 の作 っ た既 成事 実を 最 終段 階で 突き 付 けら れ︑ こ れに 同意 を 与え うる の みだ から です

︒ ドイ ツ連 邦議 会 は近 年︑ その よ うな 情報 に対 す るよ りよ いア ク セス を 求め て尽 力し て いま す︒ それ でも 生じ てく る 問題 は︑ 情 報を 受け る 権利 がど の程 度ま で︑ 閣僚 理事 会に おけ る 内閣 の決 定に 正式 に 関 与す る フ ォー マル な権 利

︹共 同決 定権

︺ によ って 補完 さ れる べき か︑ と いう 問題 です

︒ フォ ー マル に関 与す る その よう な枠 組 み は近 年生 じて き たも ので

︑あ る 法律 に定 めら れ てい ます16

同法 律は 部分 的に は 連邦 議 会自 身が 望ん だ もの でし たが

︑ 他 の重 要な 部分 に おい ては

︑連 邦 憲法 裁判 所が リ スボ ン条 約に 関 する 悪名 高い 判 決で 命 じた とこ ろで も あり ます17

現在 では 連邦 憲 法裁 判所 は︑ こ の共 同決 定作 用 を︑ 矢継 ぎ早 に 出さ れた 四つ の 判例 に おい てさ らに 具 体化 して いま す18

︹さ ら に︺ ES M︹ 欧 州安 定メ カニ ズ ム︑

d er  E u ro p a is ch e  S ta b ili ta ts m ec h a n is m u s

︺訴 訟の 本案 判決 が三 月 一八 日に 言 い渡 され ます19

B V er fG , 1  B v R   38

5/ 90  v o m   18 .3 .2 01 4

︺︒ これ らの 判決 か らは いま や︑ 次 のよ うな

︑少 し ばか り複 雑に 絡 み合 った 憲法 準 則が 導 かれ ます

︒す な わち 連邦 議会 は

︑ 欧 州統 合に つい て の民 主的 責任 の 名に おい て︑ 様 々な 統合 領域 に おい て直 接に 関 与す る 義務 を負 うこ と にな りま した

︒ そ こに 含ま れる の は︑ 第一 に︑ 欧 州関 係諸 条約 の 特定 の条 項に つ いて 連邦 議会 が 協働 す べき こと の義 務 付け です

︒す な わ ち一 方で は︑

︹閣 僚 理事 会の

︺決 定 準則 を全 会一 致 原則 から

︹特 定︺ 多 数決 準則 に 改め るこ とを 企図 する よ うな 条項

︹い わ ゆ る移 行手 続規 定︵ 新 E U条 約四 八条 七項

︶︺ につ いて

︑他 方 で は条 約上 の権 限を 簡 略 化さ れ た 手 続 で⎜

⎜し た

(法政研究 81‑1・2‑ )8 8

(9)

が って 正規 の条 約 改正 手続 を経 ず して

⎜⎜ 拡張 し うる よ うな 条項

︹ いわ ゆる 簡 易改 正手 続︵ 新 EU 条 約四 八条 六項

︶︺ に つい て︑ 連邦 議 会が 協働 する 義 務を 負う こ とに なり まし た︒ 両 ケー スに おい て︑ 連 邦議 会 はい まや

︑︹ 単 に 反対 しな い とい う消 極的 意 味に とど まら ず

︑積 極的 に︺ 個 別の 同意 を与 え なく ては なり ま せん

︒ この 第一 の判 決 がリ スボ ン条 約 に関 わる もの で あっ たの に対 し て︑ 他の 諸判 決 は︑ 債 務危 機の 解決 の ため に欧 州連 合 諸 国が 採っ た様 々 な救 済措 置に 対 する 議会 統制 に 関わ るも ので し た︒ これ らの 両 判決 の うち より 早く

︑ 二〇 一一 年九 月 七 日に 下さ れた 判 決︹

B V er fG E  12 9, 12 4 2  B v R   98

7/ 10  v o m   7.9 .2 01 1

︶︺ は︑ 様 々な 観 点か ら︑ 救済 条 約に 対す る連 邦 議 会の 関与 が確 保 され ねば なら な いこ とを 確認 し まし た20

第一 に

︑融 資 決定 に際 し︑ ド イツ 連邦 議会 は 少な くと もそ の 委員 会を 通じ て 同意 を 与え なく ては な らな いも のと さ れま した

︒こ れ によ って 連邦 憲 法裁 判所 は︑ 連 邦政 府 が 単に 予算 委員 会の 了 解︵

E in v er n eh m en

︶を 得る よ う努 めな くて はな らな い とさ れた 当初 の 規律21

︑ 異議 を 唱え たの でし た22

第二 に

︑⎜

⎜ そし てこ れは 内 閣に 対す る議 会 統制 とい う我 々 のテ ーマ から は 離れ る ので すが

⎜⎜ 連 邦議 会が なし う る決 定に は絶 対 的な 限界 があ る もの とさ れま し た︒ すな わち

︑ これ らの 決定 が 議会 の 判断 余地 を大 き く縮 減し

︑議 会 がそ もそ も何 ら の政 治的 形成 の 可能 性を も持 た なく なる よう な 場合 には

︑そ の よう な 決定 を連 邦議 会 はな しえ ない

︑ とい うの です

︒ 連邦

議会 は︑ 連 邦憲 法裁 判所 の この 判決 に基 づ いて

︑連 邦議 会 の関 与に 関す る 新た な 規律 を立 案し ま した が︑ それ に よ れば

︑救 済条 約 の個 別の 分割 額 を支 払う 際に は

︑計 九名 の委 員 から なる 秘密 委 員会 に おい て決 定し な くて はな らな い も のと され まし た23

この 合 議体 に おい ては

︑そ の 規模 の故 に︑ 連 立与 党内 の小 政 党で あ るF DP はも は や代 表者 をも た

(81‑1・2‑ )

9 9

(10)

な いこ とと なり

︑ その ため

︑よ り 大き な与 党で あ るC DU がF D Pに 対し て︑ こ の合 議 体の 一議 席を 譲 りま した

︒ この 規律 もま た 連邦 憲法 裁判 所 にお いて 争わ れ

︑同 じく 憲法 違 反で ある と宣 言 され ま した

B V er fG , 2   B v E  

v o m   28 .2 .2 01 2 N V w Z  20 12 , 49 5  ff .   8/ 11

︶︺

︒裁 判所 の 判示 によ れば

︑ この 委員 会が 決 定を な しう るの は特 殊 な例 外的 状況 に お いて のみ であ る とさ れま した

︒ すな わち

︑本 会 議の 国民 代表 性 のゆ えに

︑ま た 本会 議 の審 議の 公開 性 のゆ えに

︑通 常 は 本会 議に おい て 決定 が行 われ な くて はな らず

︑ 市場 のリ アク シ ョン から 保護 す るた め の緊 急性 と秘 密 保持 の観 点か ら 必 要で ある 場合 に のみ

︑こ の決 定 を委 員会 に委 任 する こと がで き る︑ とい うわ け です

︒ さら に︑ 同委 員 会は 厳格 に代 表 的 に⎜

⎜ いわ ゆる

﹁鏡 像原 理︹ 委 員 会 は本 会 議 に お ける 会 派 勢 力比 の 縮 図 で なく て は な らな い と い う 原理

︺﹂ にし た が って

⎜⎜ 構成 す べき もの とさ れ

︑そ のた め︑ 同 委員 会に はす べ ての 政党 が代 表 され る よう に委 員を 構 成す べき もの と さ れま した

︒さ ら に︑ 他の 政党 に 議席 を譲 るこ と も許 され ない と され まし た24

この 裁判 例に つ いて どう 考え る べき でし ょう か

︒同 判決 は全 く もっ て⎜

⎜連 邦 憲法 裁 判所 にと って す ら⎜

⎜特 異な 態 様 で︑ 議会 自身 が 行う 議会 統制 の 組織 化に 対し て 介入 して いま す

︒ 本講 演 の 第 一 部で 私 は 議 会統 制 に は 二 つの 考 え 方⎜

⎜ すな わ ち 議 院 内閣 制 的 な 考 え 方 と︑ 立 憲 君 主 制 的 な 考 え 方

⎜が ある 旨を 述 べま した が︑ こ れに 照ら せば

︑ 連邦 憲法 裁判 所 のこ の判 決は

︑ 極め て 明確 に後 者の 考 え方 を志 向し て い るよ うに 思わ れ ます

︒す なわ ち

︑こ の判 決は ま さし く議 会多 数 派の フォ ーマ ル な共 同 統治 の形 式を 作 り出 しま した

︒ こ のよ うな 共同 統 治の 形式 は︑ 議 会と 内閣 との 間 に政 治的 な対 抗 関係 を想 定す る なら ば

︑一 見し たと こ ろ大 変意 義深 い も のの よう にも 思 われ ます が︑ そ のよ うな 対抗 関 係は

︑議 院内 閣 制に おい ては 存 在い た しま せん

︒ それ でも

︑こ の 裁判 例を 支持 す る若 干の 論拠 を

︑詳 しく 言え ば 一般 的に は欧 州 統合 に

︑ま た救 済措 置 とい う特 別の 問 題 に関 わる 若干 の 論拠 を︑ 挙げ る こと もで きま す

︒す なわ ち︑ 欧 州統 合一 般に つ いて は

︑次 のこ とを 熟 慮し なく ては な ら ない とさ れま す

(法政研究 81‑1・2‑ )10 10

(11)

⒜ 欧州 統合 を 強化

・深 化さ せ る決 定は すべ て

︑結 局の とこ ろ 不可 逆的 なも の であ る

︒こ の点 で︑ 国 内的 な決 定と は 区別 さ れる

⒝ より 根本 的 には

︑疑 問の 余 地の ある 共同 統 治の 諸形 式と

︑ 適切 な情 報要 求 権と の 間に 私が 行っ た 独自 の区 別が

︑ 欧州 統 合の 拡 大過 程に おい て

︑そ の限 界に つ きあ たら ない の かを 問う こと も でき ま しょ う︒ なぜ な ら︑ 少な くと も

︑ 議会 が フォ ー マル な関 与を 行 った 場合 には

︑ 当該 決定 が公 に なり

︑注 意を 向 けら れ るこ とに なる か らで す︒ 財政 援助 の問 題 に付 いて はさ ら に︑ 次の こと が 当て はま りま す

⒞ 財政 的な 義 務付 けの 規模 に つい ては

︑連 邦 共和 国の 年間 予 算全 体の 規模 に 対応 し てき まる もの で あり

︑こ の年 間 予算 に つい て は通 常︑ 三読 会 を経 るも のと さ れて いる

︒ これ

らの

︹賛 成 の︺ 論拠 にも 拘 らず

︑連 邦憲 法 裁判 所は その 判 決に おい て多 く の限 界 を飛 び越 えた の であ り︑ それ は

︑ 議 会統 制の 適切 な 理解 と誤 った 理 解と の間 の限 界 に止 まり ませ ん

︒ 第一 に︑ 連邦 憲 法裁 判所 は︑ 欧 州統 合の 領域 に おい て議 会が 自 律的 な組 織化 を 行う 余 地を ほと んど 残 して いま せん

︒ こ のよ うな 諸基 準

V o rg a b e

︶を 全体 とし て合 理 的な もの と考 え る方 もい らっ し ゃる か もし れま せん が

︑そ れら は基 本 法 から 必然 的に 導 かれ るも ので は あり ませ んし

︑ また 固有 の事 務 を自 ら組 織す る こと の でき ない 組織 と して 議会 を観 念 す るも ので す︒ 民 主的 な代 表機 関 にと って

︑そ の 自由 を適 切に 行 使す るよ う強 制 され な くて はな らな い とす れば

︑奇 妙 な こと では ない で しょ うか

︒こ こ に︑ 議会 手続 の 深部 まで 立ち 入 り︑ 民主 的正 統 化の 独 自の モデ ルを 議 会の 民主 的慣 行 と 対置 させ よう と する

︑連 邦憲 法 裁判 所の 一般 的 な傾 向を 看取 す るこ とが 出来 ま す︒ こ の傾 向に つい て は︑ 議会 統制 の 領 域の 外に おい て も︑ 他の 多く の 事例 を見 出す こ とが でき ます25

第二 に︑ 連邦 憲 法裁 判所 は︑ 欧 州の 次元

⎜⎜ す なわ ち閣 僚理 事 会⎜

⎜に おけ る 連邦 共 和国 の交 渉上 の 地位 を︑ 強化 す

(81‑1・2‑ )

11 11

(12)

る とい うよ りは 弱 めて しま いま し た︒ 同裁 判所 は 欧州 デモ クラ シ ーの 国内 的側 面 に確 固 たる 信念 を持 っ てい ます が︑ そ れ にも かか わら ず

︑こ の欧 州デ モ クラ シー の国 内 的側 面が

︑結 局 にお いて より 大 きな 影 響力 を実 際に も ちう るか どう か は

︑不 明な まま な ので す︒ 仮に

︑閣 僚理 事 会の 決定 に議 会 がフ ォー マル な 関与 を行 うこ と がデ モク ラシ ー を強 化 する と考 えた と して も︑ 第三 の 疑 問が 頭を もた げ てき ます

︒す な わち

︑こ のこ と は対 外的 関係 に つい ても 妥当 し うる で しょ うか

︒と い うの も裁 判所 は

︑ 外 交関 係の 特殊 性 に鑑 みて これ ら の︹ フォ ーマ ル な︺ 関与 形式 を 命じ たわ けで す が︑ こ の関 与が 認め ら れた から とい っ て

︑外 交関 係の 特 殊性 が取 り除 か れる わけ では な いか らで す︒ 議 会が 欧州 の次 元 にお け る固 有の 政治 的 意思 形成 には 関 与 を認 め られ ず︑ す でに なさ れ た決 定を 単に 承認 する

ra tif iz ie re n

︶ こと が出 来る の みで ある とい う事 態 には

︑ 変わ る とこ ろが あり ま せん

︒こ うし て

︑欧 州統 合に よ る非 議会 化と い う問 題は

︑結 局 のと こ ろ解 決さ れな い ので す︒ 最後 に︑ その 背 後に は︑ 国内 議 会の みが

﹁真 の

﹂議 会で あっ て

︑欧 州議 会は そ うで は ない とい う︑ 同 裁判 所が 示し た 考 慮が 控え てい ま す︒ 裁判 所は こ の考 えを

︑最 近 にな って 初め て

︑欧 州議 会選 挙 につ い ての 五% 条項 の 後に 三% 条項 を も 違憲 と宣 言し た ある 判決

B V er fG , 2  B v E 

2/ 13  v o m   26 .2 .2 01 4

︺に おい て︑ 再 言し ま した

︒欧 州デ モ クラ シー に関 す る 私た ちの 裁判 所 の独 特の 考え 方 は︑ 本日 の私 の テー マで はあ り ませ ん︒ しか し

︑そ れ にも かか わら ず

︑本 日私 がお 話 し たこ と はす べて

︑ 結局 一つ の こと を目 的と して いま す︒ すな わち

︑欧 州 的 な構 築物

K o n st ru k tio n

︶が も つ 政府 間 関 係の 側面 に︑ さ らな る正 統性 を 与え よう とい う 目的 です

︒も ち ろん この こと は

︑幾 分 のア イロ ニー を 含ん でい ます

︒ と いう のも

︑こ こ では

︑あ る形 の 議院 内閣 制が 他 の形 のそ れと 対 比さ れて いま す が︑ そ れに よっ て何 ら かの 次元 で真 の 議 会化 に到 達す る とい うも ので は ない から です

(法政研究 81‑1・2‑ )12 12

(13)

Ⅲ 結 論

⎜ 比 較 法 に つ い て

最後 に少 しだ け︑ こ の 領域 にお ける 比較 法 の問 題に つい て述 べ たい と思 いま す︒ ド イ ツに おい ては 大変 妙 な 状態 に な って いる とい う 事実 を措 いて

︑ この 領域 にお け るド イツ の経 験 から 他の 憲法 秩 序が ど のよ うに 進ん で いく のか

︑学 ぶ こ とは でき るの で しょ うか

︒ 他の 統治 シス テ ム︑ それ ゆえ ア メリ カの よう な 大統 領制 秩序 や フラ ンス のよ う な半 大 統領 制秩 序を 伴 った シス テム に は

︑も ちろ んう ま く適 合し ない で しょ う︒ その よ うな シス テム を 採用 する とい う 決定 は

︑極 めて 大き な 含み をも って い る よう に思 われ ま すし

︑そ のた め

︑一 般的 な評 価 を行 うこ とは で きま せん

︒こ の こと は

︑議 会統 制に つ いて のみ なら ず

︑ 行 政組 織の あり 方 のよ うな

︑他 の 多く の問 題に つ いて もあ ては ま りま す︒ しか し︑ 純粋 な 議院 内閣 制の シ ステ ムを 念頭 に 置い たと して も

︑比 較可 能性 と いう も のに つい て私 は 懐疑 的で す︒ な ぜ なら

︑単 に共 通 点と 相違 点を 列 挙す る以 上の こ とを 意図 する 比 較は

︑内 閣に 対 して 適 切な 政治 的統 制 を行 うた めの 基 準 を展 開し なく て はな らな いか ら です

︒そ のた め には

︑極 めて 多 様な 他の 諸要 素

⎜⎜ 政 党制 度︑ 選挙 法

︑連 立内 閣が 存 在 する か否 かと い う問 題︑ およ び 議会 の自 律的 組 織化 の形 式な ど

⎜⎜ を考 慮に 入 れな く ては なり ませ ん

︒ より 正確 に眺 め ると き︑ それ だ け︑ 共通 点よ り も相 違点 が見 出 され るで あろ う こと を

︑予 期し なく て はな らな いの で す

︒ 御清

聴あ りが と うご ざい まし た

(81‑1・2‑ )

13 13

(14)

稿

Dr.Christoph Mollrs,LL.M.

Peter Lerche

Eberhard Schmidt-Aßmann

Permanent Fellow

toph:Die missverstandene Gewaltenteilung,VerfBlog,16.11.2011,http Mollers,Chris-

:/ww.verfassungsblog.d/w

e/die-missverstandene-

gewaltenteilung/

16

稿

des Reichstags im sich demokratisierenden Kaiserreich,in:Historische Zeitschrift(HZ)272,2001,S.623 ff.   Christoph Sconberger,Die ueberholte Parlamentarisierung.Einflussgewinn und fehlende Herrschaftsfahigkeit

Zebern

調

調

調

BVerfGE 124,161

2 BvE 

5/06 vom 1.Juli 2009

BVerfGE 124,78

2 BvE 

Juni 2009 3/07 vom 17.

(法政研究 81‑1・2‑ )14 14

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参照

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