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高齢者ドライバを遠隔地から見守るシステムの提案 070427120

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Academic year: 2021

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高齢者ドライバを遠隔地から見守るシステムの提案 070427120 河村 祐輝

渡邊研究室

1.はじめに

自動車と通信システムを組み合わせて,運転者の安全を守 るサービスとして,テレマティクス(telematics)があるが,

ドライバそのものに対するサービスが中心で,高齢ドライバ の安全を目的としたものではない.

近年,日本は急速な勢いで国民の高齢化が進んでいる.一 方,増え続ける高齢者とは裏腹に,高齢者の安全を守るよう なシステムが不足している.高齢者による自動車関係の事故 が増加し続けており,問題視されている.

そこで本稿では,高齢者を支える家族らが,高齢ドライバ の状況を遠隔地から確認でき,また,異常が発生した場合に,

家族らへ通知する,見守りシステムの提案をする.

2.既存技術

テレマティクスサービスを展開しているのは,自動車会社 が多い.代表的なものは,トヨタ社のG-BOOKである.

G-BOOKは,最新ニュースなどの情報や,現在の渋滞状

況や渋滞予測,現在地付近の観光名所や飲食店の情報などを 得ることができる.また,オペレータによる音声通話での 支援サービスもある.

しかし,これらのサービスはドライバ自身を対象としたも のである.そこで,家族や親族が必要に応じて,見守りたい ドライバの情報を閲覧できるようなサービスがあれば有用 だと考えられる.

3.提案方式 3.1提案方式の概要

1にシステム構成図を示す.まず,自動車に設置したセ ンサデータ収集装置から特定のデータを得る.次に,得られ たデータを通信装置へ送る.通信装置で送信フォーマットに 整理したのち,スマートフォンを経由して,サーバへ送信す る.そして,サーバに蓄積されたデーは,携帯電話やPC らいつでも閲覧できる.

図 1: システム構成図

3.2センサデータの収集

運転中の自動車の状態は,自動車に設置する,センサデー タ収集装置によって取得する.取得するデータは車速や車体 のふらつき,まばたき回数といった数値データ,ドライバの 顔写真の画像データを想定している.車体のふらつきやまば たき回数などから,ドライバが正常に運転しているかどうか を判断できる.

3.3センサデータの送信

通信装置上で整理したデータを,Bluetooth経由でスマー トフォンへと送る.そして,スマートフォンから管理サーバ へとデータを送信する.なお,高齢者には常にスマートフォ ンを所持してもらい,運転していない時は,スマートフォン 自身で取得できる,位置や歩数などの情報を管理サーバへ送 信する.

3.4センサデータの閲覧

サーバに蓄積されたデータは,PCや携帯電話といった端 末から,管理サーバへアクセスすることで閲覧できる.管理 サーバとの通信には,データの秘匿性を保つために,

SSL(Secure Socket Layer)を使用する.データの表示形式は,

データごとに,最も見易いと思われる形式で表示する.また,

センサデータから異常が検出された場合には,管理サーバか ら,あらかじめ登録されている家族等へ,異常を知らせるメ ールを送信する.

4.まとめ

本稿では,高齢者ドライバを支える家族らが,遠隔地から でも対象を見守ることができるシステムの提案を行った.今 後はセンサ情報と異常の相関関係調査,サーバのGUI検討,

実装方式の検討などを行う予定である.また,将来的には通 信装置を経由せず,収集装置から直接スマートフォンへとデ ータを受け渡せるようにする.

参考文献

1) 柏木宏一:健康機器向け通信プロトコルとその標準化動 向,情報処理学会誌,Vol50 No12 pp1215{1221 (2009)

2) G-BOOK: http://g-bookcom/pc/defaultasp 3) 鈴木秀和,渡邊 晃:フレキシブルプライベートネット ワークにおける動的処理解決プロトコルDPRP の実装と価,

情報処理学会論文誌,Vol47 pp2976{2990 (2006)

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高齢者ドライバを遠隔地から 見守るシステムの提案

渡邊研究室

070427120 河村祐輝

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研究背景

 高齢者の増加

 日本の高齢者の数は,全体の 29% となっており,高齢化社会となっ ている.この数値は世界で最も高い.

 増え続ける高齢者とは裏腹に,高齢者の安全をサポートするサービ スが不足している.

 高齢者は判断能力の低下から,事故を起こす可能性が高い.

 テレマティクスの普及

 テレマティクスとは,自動車などの移動体に対して,携帯電話などの 移動体通信システムを利用して,サービスを提供することの総称.

 主な機能は,最新の交通情報や天気予報の受信,付近の店舗情報 の閲覧や,電子メールの送受信である.

 各自動車会社が,独自のサービス開発を進めている.代表的なもの

は,トヨタ自動車の G-BOOK である.

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既存技術 1

 G-BOOK

 テレマティクスの基本的な機能に加え,オペレータによる音声通話で の支援サービスがある.

 不慮の事故や,病気の発作が起きたとしても,ワンタッチで専門のオ ペレータに連絡することができ,速やかに警察への通報や病院の手 配を行う.

 スマートフォン向けの smart G-BOOK というサービスがある.

出典:G-BOOK

<http://g-book.com/pc/default.asp>

緊急事故発生

ワンタッチで 通報

ヘルプネット ワークセンター

警察 消防 オペレータ

による電話 接続

現場へ急行 緊急時にワンタッチでオペレータ

へ通報することが可能

位置情報

通信情報

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既存技術 2

車両の情報を外部から閲覧

することができない

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研究の目的

現在のテレマティクス サービスはドライバ自 身に対するものばかり で,ドライバの安全を見 守る人へ向けたサービ スが不足している.

今後は高齢者がます ます増えていき,若年 者が減っていく.高齢 者は事故を起こす可能 性が高く、見守る必要 がある.

遠隔地から高齢ドライバを見守

ることのできるサービスが有用で

ある.

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提案システムの概要 1

 センサデータの収集

 自動車に設置したセンサデータ収集装置から,車両速度や車体のふ らつきといったデータを取得する.

 センサデータの送信

 取得したデータを一定間隔で通信装置へと送り,そこで送信フォー マットに整理する.

 整理されたデータをスマートフォン経由で管理サーバへと送信する.

 センサデータの閲覧

 サーバに蓄積されたデータは,携帯電話や PC からいつでも閲覧でき る.

 センサデータに異常が見られた場合には,登録されている端末へ,

異常を知らせるメッセージを送信する.

(8)

提案システムの概要 2

①センサデータの収集

②センサデータの送信

③センサデータの閲覧

1 2

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センサデータの収集

 運転中の自動車とドライバの状態を各種センサ及びカメラで 取得する.

取得するデータ 形式 用途

時間 [yyyymmddhhmmss](年,月,日,時,分,秒) 時系列の把握に用いる.

車両速度 [m/s]( メートル毎秒 ) 法定速度を超えていないかの判断に 用いる.

加速度 [m/s

2

](メートル毎秒毎秒) 極端な加速を行っていないかの判断

に用いる.

ふらつきの偏差 車体の重心位置における,センターラインとのなす 角と距離,道路勾配の3つの数値の標準偏差

極端に車体がふらついていない かの判断に用いる.

車間距離 [m]( メートル ) 前後車両との車間距離が適切である

かの判断に用いる.

ワイパー 0:OFF,1:INT,2:LOW,3:HI 天候の把握.また,天候に合わせて起 動させているかの判断に用いる.

前照灯 0:OFF,1:small,2:ON 夜間に前照灯を点けているかの判断

に用いる.

モノクロ画像 サイズ128*128のモノクロ画像 ドライバの集中状態の判断に用

いる.

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センサデータの送信

 センサデータ収集装置へ集められたデータを,通信装置へ 送る.

 送られてきたデータ群を,送信フォーマットに整理する.通信 装置上で整理したデータを, Bluetooth でスマートフォンへと 送る.

 スマートフォンから管理サーバへとデータを送信する.

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センサデータの閲覧

 サーバに蓄積されたデータは, PC や携帯電話といった端末 から,管理サーバへアクセスすることで閲覧できる.

 ドライバに異常が発生した場合には,自動で管理サーバから

家族へ,異常を知らせるメールを送信する.

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むすび

 まとめ

 テレマティクスの概要

 研究の目的

 提案システムの概要

 今後の課題

 運転情報に異常が起きているかどうかの検出方法の検討

 , 視覚的に理解しやすい表示形式の検討

参照

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