事業報告
概 要
1,170.5 2019 1,176.9 2019 1,126.4 2020 1,206.3 2020 徴収額1,126.4
億円 分配額1,206.3
億円 前年度比△4.3
% 前年度比+3.1
% (数字はそれぞれ実績額 単位:億円) ■ 徴収額(27ページ参照) 2019年度実績額比50億4千万円の減となった。 2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症は、文化、娯楽、旅行・観光、飲食を始めとする社会・経済全体 に多大な影響を及ぼした。いわゆる巣ごもり需要等を受けたインタラクティブ配信で2019年度実績額を大きく上回 ったものの、イベントの延期・中止や社交飲食店の休業・廃業が相次いだ演奏等を始めとするほぼ全ての分野で同実 績額を下回った。 こうした厳しい状況の中、感染症対策を徹底するとともに効率的な業務遂行に努め、インターネット上の新たな利 用等に的確に対応することによって、過去10年間で3番目という平時と遜色のない水準の徴収額を達成した。 ■ 分配額(28ページ参照) 2019年度実績額比35億7千万円の増となった。 新型コロナウイルス感染症の影響により演奏等が2019年度実績額を大きく下回ったものの、同感染症の影響が本 格化する前の2019年度下半期(2019年10月から2020年3月まで)に徴収した使用料が分配対象に含まれているこ と、インタラクティブ配信が2020年度を通じて好調を維持したこと、利用報告や作品届が提出されないことにより 分配することのできなかった過年度分使用料等を分配するための作業を集中的に進めたことなどから、全体としては 過去最高の分配額となった。 分配対象となった作品の総数(ユニーク数)は、2,778,889作品であった(9ページ参照)。 1 概要(B案)「
第14 収支予算執行状況」(27ページ以降)の項目は、割愛しています。
135.6 2019 128.8 2020 143.1 2019 135.8 2020 経常費用
128.8
億円 前年度比△5.0
% 経常収益135.8
億円 前年度比△5.1
% 分配実績に対する 経常費用の割合 2019年:11.6% 2020年:10.7% (数字はそれぞれ実績額 単位:億円) ■ 経常収益(29ページ参照) 2019年度実績額比7億3千万円の減となった。 これは、管理手数料収入について、インタラクティブ配信が11億円の増であった一方、新型コロナウイルス感染 症の影響により演奏等を始めとするほぼ全ての種目で2019年度実績額を下回ったこと、2020年度の会費の請求を 停止したこと等によるものである。 ■ 経常費用(30ページ参照) 2019年度実績額比6億7千万円の減となった。 これは、新型コロナウイルス感染症の影響により海外出張費や旅費交通費の支出減があったほか、全ての予算を見 直し経費削減を進めたことによるものである。 当年度の収支差額金は6億9千万円であった(経常収益の実績総額135億8千万円と経常費用の実績総額128億8千 万円の差額)。この差額金は、「収支差額金分配規程」に基づき、翌年度に分配される。 なお、2020年度より「研究開発費等に係る会計基準」を適用し、2019年度についても遡及適用した額に修正し ている(41ページ参照)。 2020年度は、新型コロナウイルス感染症対策を最優先としつつ、許諾・徴収・分配という本来業務による足場を しっかりと固めるとともに、「改革と挑戦」を推し進めることで、新しい時代に適応するための業務・組織の在り方 を検討・構築することに努めた。 2 概要(B案)第1 徴収関係
主な分野・種目の状況は以下のとおりである。1
310.3 2019 48.2 2019 241.2 2019 153.9 2020 300.0 2020 47.1 2020 演奏等153.9
億円 放送等300.0
億円 有線放送等47.1
億円 前年度比△36.2
% 前年度比△3.3
% 前年度比△2.3
%演 奏
(数字はそれぞれ実績額 単位:億円) ■ 演奏等 新型コロナウイルス感染症の影響が、イベント、ライブハウス、 飲食店、ホテル、カラオケ歌唱室など広範囲に及んだことから、 2019年度実績額を大きく下回った。 演奏等実績額内訳 (単位:億円) 実績額 前年度比 上演・演奏会等 24.5 31.0% 社交場 16.6 74.2% カラオケ 98.3 80.9% BGM 5.7 90.7% ビデオ上映 2.5 75.0% 遊技機※(上映・演奏) 6.1 72.8% 合計 153.9 63.8% ※使用料の対象となるのは、パチンコ・パチスロ ■ 放送等 番組放送・CM放送ともに2019年度実績額を下回った。番組放 送については、民放地上波の使用料算定基礎である2019年度放 送事業収入が減少したことに加え、包括使用料の算定の際に反映 させる利用割合(利用された楽曲に占める管理楽曲の割合)が低下 したことも影響した。CM放送については、新型コロナウイルス 感染症の影響により広告費を削減した企業が多く、出稿数が大幅 に減少した。 放送等実績額内訳 (単位:億円) 実績額 前年度比 番組放送 255.8 97.9% CM放送 44.1 90.2% 合計 300.0 96.7% ■ 有線放送等 使用料の算定基礎である2019年度の放送事業収入が減少したことに加え、包括使用料の算定の際に反映させる利 用割合も低下したことなどから、有線ラジオ放送・有線テレビ放送ともに2019年度実績額を下回った。 3 第1 徴収関係 演奏(B案)2
録音 特定目的複製
104.2 2019 50.8 2019 39.5 2020 99.8 2019 78.6 2020 97.3 2020 オーディオ ディスク78.6
億円 ビデオグラム97.3
億円 特定目的複製39.5
億円 前年度比△21.2
% 前年度比△6.6
% 前年度比△22.2
% (数字はそれぞれ実績額 単位:億円) ■ オーディオディスク CD生産実績の減少傾向が続いていることに加え、新型コロナウイルス感染症の影響により製品の発売中止・延期 が相次いだことなどから、2019年度実績額を大きく下回った。 ■ ビデオグラム 複数のヒット製品があったものの、パッケージから配信へという流通形態の移行傾向や新型コロナウイルス感染症 の影響による製品の発売中止・延期に伴う減収を補うまでには至らず、2019年度実績額を下回った。 ■ 特定目的複製 広告目的複製・ゲーム目的複製ともに2019年度実績額を大きく下回った。広告目的複製については、CM出稿数 が新型コロナウイルス感染症の影響により大幅に減少したことに加え、管理作品のCMにおける利用も低調であっ た。ゲーム目的複製については、遊技機市場の縮小傾向に加え、家庭用ゲームにおいても、管理作品を収録したパッ ケージソフトのヒット製品がなかった。 4 録音(B案)3
複 合
69.0 2019 217.9 2019 322.9 2020 55.2 2020 インタラクティブ配信 通信カラオケ55.2
億円322.9
億円 前年度比+48.2
% 前年度比△20.0
% (数字はそれぞれ実績額 単位:億円) ■ 通信カラオケ 新型コロナウイルス感染症の影響によりカラオケ利用施設の休業・廃業が相次いだことに伴い、通信カラオケ端末 の稼働台数が減少したことから、2019年度実績額を大きく下回った。 ■ インタラクティブ配信 いわゆる巣ごもり需要を背景に、音楽サブスクリプションサービス、動画配信、ゲームが好調を維持したこと、多 くの分野で急速にオンライン化が進む中、コンサートのライブ配信が増加したことなどから、2019年度実績額を大 きく上回った。 音楽サブスクリプションサービスについては、サービス内容に応じた契約更改や新規サービスに対する許諾を着実 に積み重ねたことなどが増収要因となった。 動画配信については、オリジナルコンテンツのヒット等により会員数が大きく増加した動画サブスクリプションサ ービスがあったことなどから、大幅な増収となった。 インタラクティブ配信実績額の推移 0 100 200 300 217.9 2019 2018 141.9 2017 114.4 2016 (億円) 322.9 2020 190.5 5 複合(B案) 通信カラオケ→インタラクティブ配信4
TOPICS
音楽コンテンツの海外展開が進む中、内国作品の外国地域における利用について適正な徴収・分配を確保するため、 次の取組を行った。 (1) 協会が独自に収集した情報等の提供 内国作品の外国地域における利用に関して協会が独自に収集し、又は会員・信託者から寄せられた情報について、 外国団体に提供した。 (2) CWR形式による情報提供音楽出版者から提出を受けた内国作品届を国際標準フォーマットCWR(Common Works Registration)に変換 して当該音楽出版者に提供するサービスを継続して行った。当該音楽出版者がCWRを外国地域の音楽出版者(サ ブ・パブリッシャー)に提供することで利用楽曲の特定が容易となり、外国入金の増加が期待できる。 (3) 動画コンテンツの情報等の登録及び提供 作品及び動画コンテンツの情報について、CISAC(著作権協会国際連合)が運営するデータベースに登録するとと もに、外国団体等に提供した。 (4) アジアの著作権管理団体との連携 アジアの一部の著作権管理団体との間で、グローバル展開をしている配信サービスの利用曲目報告データと各団 体の作品データベースとの照合結果を交換し、楽曲特定作業に活用した。 (5) Muserk社への委託範囲拡大 アメリカにおける録音権管理について、Muserk社への委託範囲を拡大した(「第6 国際関係」参照)。なお、同 社から過年度分を含む使用料が入金されたことにより、アメリカからの外国入金が大幅に増加した。 6 TOPICS(徴収関係)
第2 分配関係
主な分野・種目の状況は以下のとおりである。 ※ 分配対象作品の特定方法、計算方法等については、協会ウェブサイト「分配のしくみ」をご参照ください。 (https://www.jasrac.or.jp/bunpai/index.html)1
315.3 2019 47.6 2019 245.5 2019 195.2 2020 313.9 2020 48.2 2020 演奏等195.2
億円 放送等313.9
億円 有線放送等48.2
億円 前年度比△20.5
% 前年度比△0.4
% 前年度比+1.2
%演 奏
(数字はそれぞれ実績額 単位:億円) ■ 演奏等 上演・演奏会等について、2019年10月から2020年9月までに 支払われた使用料を282,018作品に分配した。 社交場について、2020年1月から12月までに支払われた使用 料を41,463作品に分配した。 カラオケについて、2020年1月から12月までに支払われた使 用料を302,400作品に分配した。 演奏等実績額内訳 (単位:億円) 実績額 前年度比 上演・演奏会等 51.5 65.9% 社交場 18.1 83.2% カラオケ 108.8 86.7% BGM 6.1 101.5% ビデオ上映 2.9 83.6% 遊技機※(上映・演奏) 7.6 73.0% 合計 195.2 79.5% ※使用料の対象となるのは、パチンコ・パチスロ ■ 放送等 番組放送について、NHK、民放地上波ラジオ及び民放地上波テ レビについて2019年10月から2020年9月までに支払われた使 用料、コミュニティ放送、放送大学、民放衛星ラジオ及び民放衛 星テレビについて2019年4月から2020年3月までに支払われた 使用料を799,968作品に分配した。 放送等実績額内訳 (単位:億円) 実績額 前年度比 番組放送 269.0 101.1% CM放送 44.8 91.4% 合計 313.9 99.6% CM放送について、2019年10月から2020年9月までに支払われた使用料を465作品に分配した。 ■ 有線放送等 有線ラジオ放送について、2019年4月から2020年3月までに支払われた使用料を397,607作品に分配した。 有線テレビ放送について、2019年4月から2020年3月までに支払われた使用料を229,240作品に分配した。 7 第2 分配関係 演奏(B案)2
録音 特定目的複製
98.9 2019 53.2 2019 42.5 2020 100.9 2019 80.9 2020 105.3 2020 オーディオ ディスク80.9
億円 ビデオグラム105.3
億円 特定目的複製42.5
億円 前年度比△19.9
% 前年度比+6.4
% 前年度比△20.1
% (数字はそれぞれ実績額 単位:億円) ■ オーディオディスク 大手レコード会社など包括契約者について2020年5月・8月・11月・2021年2月に支払われた使用料、包括契約 者以外の利用者について2020年1月から12月までに支払われた使用料を510,297作品に分配した。 ■ ビデオグラム 大手映像ソフト制作会社など包括契約者について2020年3月・6月・9月・12月に支払われた使用料、包括契約者 以外の利用者について2020年1月から12月までに支払われた使用料を159,543作品に分配した。 ■ 特定目的複製 広告目的複製について、2020年1月から12月までに支払われた使用料を658作品に分配した。ゲーム目的複製に ついて、2020年1月から12月までに支払われた使用料を2,563作品に分配した。 8 録音(B案) 分配関係3
複 合
69.3 2019 201.9 2019 332.6 2020 57.2 2020 インタラクティブ配信 通信カラオケ57.2
億円332.6
億円 前年度比+64.7
% 前年度比△17.4
% (数字はそれぞれ実績額 単位:億円) ■ 通信カラオケ 2020年1月から12月までに支払われた使用料を295,085作品に分配した。 ■ インタラクティブ配信 2020年1月から12月までに支払われた使用料を2,249,174作品に分配した。 ----------------------------------------------------【参考】
分配対象作品数・権利者数(演奏・録音・特定目的複製・複合等全分野を通じたユニーク数)
2019年度 2020年度 分配対象作品数 2,580,119作品 2,778,889作品 分配対象権利者数(内国) 著作者 72,667人 音楽出版者 2,799社 著作者 76,278人 音楽出版者 2,888社 分配対象権利者数(外国) 著作者349,039人 音楽出版者46,918社 (120の外国団体を通じて分配) 著作者379,850人 音楽出版者50,258社 (126の外国団体を通じて分配) 9 複合(B案) 分配関係 通信カラオケ→インタラクティブ配信4
TOPICS
1 分配の透明性向上・分配の早期化に関する取組
(1) ライブ配信等の使用料分配方法の整備 新型コロナウイルス感染症の影響により急増しているコンサートやイベントのライブ配信等について、コンテ ンツごとの情報料(チケット代)の差異を分配額に反映するよう分配規程細則を整備し、2020年12月分配期から 実施した。 (2) 使用料の分配早期化 インタラクティブ配信の使用料について、分配早期化するサービスの対象を拡大した。 また、カルチャーセンターの使用料について、使用料の徴収から分配までの期間を6か月短縮した。 (3) 「メンバーズ・ダッシュボード」の開始 分配データをグラフ等に加工してウェブ上で見やすく表示するサービス「メンバーズ・ダッシュボード」の提 供を開始した。 10 TOPICS(分配関係)(4) 分配明細書のデジタル化
委託者の利便性向上、業務効率化等を目的として、分配明細書のデジタル化に係る基本計画を策定し検討を進 めた。
(5) 外国団体宛て分配明細データの精緻化
外 国 団 体 に 使 用 料 を 送 金 す る 際 に 併 せ て 送 付 し て い る 分 配 明 細 デ ー タ の 国 際 標 準 フ ォ ー マ ッ ト CRD(Common Royalty Distribution)について、放送局の略称、配信サービス名、演奏会の催物名・会場名な どの情報を追加した(6月分配期から実施)。
2 共同著作物に関する分配率の取扱変更
共同著作物(二人以上の者が共同して創作した著作物であって、その各人の寄与を分離して個別的に利用するこ とができないもの)の分配率について、各共同著作者の創作の寄与度に応じて指定できるよう、分配規程を変更し た(2021年4月から受付開始、9月分配期から実施)。3 管理手数料体系の見直し
より実態に即した管理手数料体系とするための継続的取組の一環として、下表の区分について管理手数料実施料 率を引き下げた。 使用料の区分 届出料率 2019年度実施料率 2020年度実施料率 放送等 10% 9% 8.5% 有線放送等 10% 10% 9.5% インタラクティブ配信 10% 10% 9.5% (注)2020年3月分配期及び2021年3月分配期を除く。 さらに、経費削減に努めた結果、経常費用の支出が予算内に収まる見込みとなったことから、支出の見込まれな い部分をできる限り早く多くの受益者に還元することとし、2021年3月分配期に限り、下表の区分について管理 手数料実施料率を引き下げた。 使用料の区分 届出料率 2020年度実施料率 2021年3月分配期限り 演奏等(大規模演奏会等) 25% 15% 10% 演奏等(カラオケ) 25% 24% 23% 放送等(CM以外の放送) 10% 8.5% 7.5% 有線放送等 10% 9.5% 8.5% 業務用通信カラオケ 10% 9% 8% インタラクティブ配信 10% 9.5% 8.5% 11 TOPICS(分配関係)第3 違法利用等への対応
1 法的措置
(1) 演奏 ( )内は2019年度 刑事 民事 合計 告訴 本案訴訟 仮処分 民事調停 支払督促 その他 0件 (0件) 1件 (4件) 0件 (13件) 458件 (1,590件) 13件 (15件) 19件 (22件) 491件 (1,644件) 新型コロナウイルス感染症の影響により、2019年度の実施件数を大きく下回った。 (2) 録音・出版 歌詞及び楽譜を掲載するカラオケ情報誌の発行者が、協会に実際の複製部数を下回る虚偽の申請を行い、超過 複製分につき著作権を侵害していたことに係る損害賠償請求訴訟(2018年12月提起)について、被告2者のうち1 者と9月に和解した。残る1者に関しては、12月に協会の請求を全面的に認容する判決が下された。 フリーマーケットサイト・アプリ等を通じて海賊版DVD・ブルーレイディスクを販売していた事案2件につい て、刑事告訴を行った。 (3) 公衆送信 ファイル共有ソフトを悪用して管理楽曲を違法アップロードしていた事案1件について、刑事告訴を行った。2 インターネット上の違法利用対策
リーチサイト・リーチアプリ1について、広告主団体に対する広告出稿抑止の要請、広告事業者に対する広告削 除の要請を実施した。また、下表の監視・警告を継続的に実施した。 監視システム(J-MUSE) を活用した対応 利用許諾契約の締結又はファイル等の削除を求めるメールの送信 572件 インターネットサービスプロバイダ(ISP)に対する送信防止措置要請通知 1,936件 ファイル共有ソフトを 悪用した侵害への対応 音楽ファイル等の削除を求める通知を侵害者に送るようISPに要請 9,719件 海賊版出品への対応 インターネット上のオークション・フリーマーケット運営者に対する情報削除要請 162,643件 (注)1.他のウェブサイトに蔵置された著作権侵害コンテンツへのリンク情報を提供して、利用者を侵害コンテンツに誘導するためのウェブサイト・ アプリケーション 12 第3 違法利用等への対応第4 資料関係
1 CWRの活用
電子データによる作品届の国際標準フォーマットで あるCWRの活用を進めた結果、外国作品のCWR受付件 数が1,878,537件となった(前年度比239.8%)。2 作品届未提出への対応
作品届が提出されない作品については、利用実績を把 握しても、関係権利者とその分配率を特定できず分配保 留となる。これを解消するため、内国作品について「著 作物権利関係確認書兼作品届」の活用を進め、外国作品 についても音楽出版者・外国団体への作品届提出依頼リ ストの送付等を行った。これらの結果、46,087作品 (10億2千万円)の分配保留の解消につながった。 2016 2017 2018 5,745 2,099 3,005 2,224 3,206 2,365 3,380 5,104 5,431 2019 6,078 2,518 3,560 2020 6,385 2,677 3,707 【参考】作品データベース登録件数の推移 (単位:千件) 内国作品 外国作品 (注)利用実績から作成したデータなども含めた件数であり、一般に公開 している作品データベース(J-WID)の件数とは異なる。数字は各年 度末時点の件数。第5 会員・信託者関係
1 新規委託者獲得のための取組
( )内は2019年度 信託契約申込金を廃止したほか、ノンメンバー向け のオンライン説明会の開催、新規委託促進のためのパ ンフレットの活用、協会ウェブサイト(「音楽をつく る方」ページ)のリニューアル等の取組を行った。 また、メンバーズページをリニューアルするなどし て、既に信託契約を締結している委託者に対しても協 会の管理手法等に関する適切な情報提供に努めるこ とで、管理委託範囲の拡大等を図った。 著作者 音楽出版者 その他 合計 新規信託契約 締結者数 341 (329) 83 (61) 4 (1) 428 (391) 新規入会者数 97 (90) 14 (7) 2 (2) 113 (99) 13 第4 資料関係、第5 会員・信託者関係2 定款及び管理委託契約約款の変更
6月の定時社員総会において、定款及び管理委託契約約款の変更を決議した。主な変更内容は以下のとおりであ る。 ① 定款 社員総会における電磁的方法(インターネット等)の活用に係る規定を整備 ② 管理委託契約約款 信託契約申込金制度の廃止、著作権法改正への対応等3 会員数及び信託数
(1) 正会員の状況 4月1日付けで新たに正会員(法人法上の社員)となった者は42者(全て著作者)であった。一方、準会員・信託者 への変更、信託終了、死亡などにより正会員でなくなった者は40者であった。 (2) 信託数の状況 新規の信託数は462(音楽出版者の事業部を単位とする34の信託を含む。)であった。一方、信託契約解除の申 出や音楽出版者の事業廃止などによって44の信託が終了した。 会員数及び信託数(2021年3月31日現在) 会員 信託者 信託数 (会員・信託者の合計) 正会員 準会員 合計 作詞者 237 1,091 1,328 1,791 3,119 作曲者 297 740 1,037 1,651 2,688 作詞・作曲者 712 1,498 2,210 3,439 5,649 音楽出版者 251 464 715 2,598 3,313 承継者 - 182 182 4,133 4,315 その他 - 12 12 23 35 合計 1,497 3,987 5,484 13,635 19,119 14 第5 会員・信託者関係第6 国際関係
1 国際組織との連携
CISAC(著作権協会国際連合)総会・理事会・各委員会のほか、BIEM(録音権協会国際事務局)執行委員会などの 国際会議、外国団体等との会議等において、国際間の著作権管理に関する諸問題の解決及び円滑な著作権管理の推 進に向けた議論や情報交換を行った。2 管理契約の締結等
(1) 管理契約の締結 バルト三国の著作権管理団体(エストニア・EAU、ラトビア・AKKA/LAA、リトアニア・LATGA)及び CAPASSO(南アフリカの録音権管理団体)と録音権について相互管理契約を締結した。 スペインの著作権管理事業者UNISON社と演奏権・録音権について片務管理契約を締結した。 (2) 管理委託範囲の拡大 2020年3月から開始した米国の著作権管理事業者Muserk社との録音権の管理委託契約について、契約締結後 の送金実績等を踏まえ委託範囲を拡大し、米国におけるYouTubeでの配信利用に係る管理に加え、音楽・動画配 信サービス全般や録音・録画物の複製利用についても同社に管理を委託することとした。3 アジア・太平洋地域の保護水準向上を図る取組
2021年3月25日、国際オンラインシンポジウム「アジアのバイアウト問題を考 える」をAPMA(アジア・太平洋音楽創作者連盟)と共催し、課題解決に向けた議 論を行った。このシンポジウムには、APMAから都倉俊一会長、CISACからビヨ ルン・ウルヴァース会長(スウェーデンのポップ・グループ「ABBA」のメンバ ー)及びガディ・オロン事務局長が参加したほか、アリス・リー香港大学准教授が アジアのバイアウト問題に関する調査報告を行った。 また、中国の著作権管理団体MCSCとオンライン実務者会議を開催するなどし て、著作権管理の諸課題について情報交換や意見交換を行った。 15 第6 国際関係第7 広報関係
1 協会の役割等への理解の促進に資する取組
主に次の取組を行った。
(1) 「THE JASRAC SHOW!」の配信(ニコニコ生放送、YouTube Live) https://ch.nicovideo.jp/jasrac (2) 中高生を主な聴取者とするラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」(TOKYO FM)における協賛 コーナー、CM等の放送 (3) トークイベント「JASRACの都市伝説を検証する」(全日本CDショップ大賞実行委員会企 画)の機会を利用した情報発信
2 表彰等
(1) JASRAC賞 2019年度の分配額上位作品の著作者、音楽出版者等を表彰した。 詳細はhttps://www.jasrac.or.jp/profile/prize/2020.html 参照 (2) JASRAC音楽文化賞 売上や利用実績などの数字には表れない地道な活動を行い、音楽文化の発展に寄与した功績 を称え、3者を顕彰した。 詳細はhttps://www.jasrac.or.jp/profile/culture_award/07.html 参照 16 第7 広報関係第8 新型コロナウイルス感染症への対応
1 音楽利用者への対応
(1) 社交飲食店等の使用料について、音楽利用の休止・廃止の実態に即した柔軟な対応を行った。また、休止・廃 止の手続における利用者の利便性向上のため、専用のウェブフォームの設置、コールセンターの開設などの対応 を行った。 (2) ライブ・エンタテインメント業界を始め、社交飲食店、ホテル・旅館等の業界で事業の継続に大きな影響が生 じていることを踏まえ、4月6日、協会、FCA(日本音楽作家団体協議会)、MPA(日本音楽出版社協会)の連名で 政府に要望書を提出し、音楽創作者にとって大切なパートナーであるこれらの業界に対する支援を求めた。 (3) 教育機関において行われる授業目的の公衆送信(教材データの一斉送信等)について、授業目的公衆送信補償金 制度の開始(4月28日)までの間、無償で許諾した。また、4月7日に発令された緊急事態宣言の期間中、各教育委 員会が行う教材の児童生徒への配信について、使用料の減額措置を講じた。2 会員・信託者への対応
(1) 各分配期の使用料送金日を二週間程度前倒ししたほか、会員に対する会費の請求を停止した。 (2) リスク管理規程に基づく緊急事態対策本部を設置し、「新型コロナウイルス感染予防対策」を策定して従業員 に周知するとともに、在宅勤務・時差出勤の促進など感染症拡大防止の取組を徹底しつつ、使用料の分配を遅滞 なく行うための業務体制を整備した。 17 第8 新型コロナウイルス感染症拡大への対応第9 委託者共通の目的にかなう事業
「有識者委員会」(※)の望ましい構成及び調査検討の枠組みを明確にすることを目的に検討を行っていた「新約款 22条の事業に関する正会員委員会」の答申(5月)に基づき、「有識者委員会」の設置に向けた検討、調査等を行っ た。 ※ 当事業は、事業の検討プロセスにおいても中立性・公正性が必要であることから、外部の有識者によって構成さ れる委員会(有識者委員会)において事業の具体的内容等を検討する。 「委託者共通の目的にかなう事業」について 著作物資料(作品届等)が提出されないために分配保留となっている使用料のうち、保留の開始から10年以上 が経過した部分を、毎年度、全ての委託者に共通する目的にかなう事業のための支出に充てる制度(管理委託契 約約款22条)。実施事業の具体的な内容については有識者委員会における検討結果を踏まえ、理事会で決定す る。 この事業は、「音楽文化の普及発展に寄与し、ひいては広く社会に奉仕する」ことを基本理念として、次の 四つの分野で実施することとしている。(「新約款22条の事業に関する正会員委員会」答申)。 〈事業を実施する四つの分野〉 ① 音楽文化振興 ② 地域社会貢献 ③ 国際社会・海外展開 ④ 人材育成第10 こころ音プロジェクト
東日本大震災からの復興を音楽作品により支援することを目的として2011年から継続している「こころ音プロジ ェクト」は、2020年3月31日をもって新規作品参加の受付を終了し、震災復興支援基金(こころ音基金)への拠出も9 月分配期をもって終了した。 同基金を用いた最後の支援先について、福島県内の関連施設等を中心に選定を進めた。 18 第9 委託者共通の目的にかなう事業、第10 こころ音プロジェクト第11 対処すべき課題
1 音楽教室
音楽教室における演奏に著作権が及ばないことの確認を求めて一部の音楽教室事業者が提起した訴訟について、 知的財産高等裁判所が協会の主張を一部退ける判決(2021年3月18日付け)を下したことから、上告提起及び上告 受理の申立てを行った(2021年3月31日付け)。2 著作権制度の改正及び普及啓発等
「人に人権 音楽に著作権」という標語の下、著作権制度の改正及び普及啓発に取り組んだ。 (1) 著作権制度の改正 ア 私的複製に係る適正な対価の還元 適正な対価が権利者に還元される制度の早急な構築に向けて、内閣府知的財産戦略推進事務局に対する意見 の提出、制度に関する情報収集などを行った。 イ 放送番組のインターネット同時配信等への対応 政府審議会のヒアリングの場や意見募集(パブリックコメント)において、同時配信等に係る権利処理の円滑 化の検討に当たっては、権利者に対する適切な対価の支払に十分留意するよう求める意見等を提出した。 (2) 普及啓発等 寄附講座(信州大学及び放送大学学園)を通じた普及啓発や、著作権法等奨学研究会(東京大学)を通じた研究支 援の取組を継続した。3 デジタル技術の活用
「デジタルトランスフォーメーションの推進」2をシステム開発計画の基本方針として、次の取組を行った。 (1) デジタル時代の作品管理の課題への対応を目的として、著作者の意見を聴きながら、ブロックチェーンによる 存在証明機能を起点に各種データ連携や契約のオンライン化に対応するアプリケーションのプロトタイプ(試作 版)を構築し、実用化に向けた検討を進めた。 (2) AIチャットボットによる自動回答機能を活用し、YouTubeでの音楽利用に関する利用者からの問合せ対 応業務の自動化を図った(https://jasra-aichat.ai-q.biz/WYRzqls1zkQvVtoubZXc/contact/top)。 (3) RPA(デスクトップ業務を自動化できるソフトウェアロボット)ツールを活用し、データ処理等の業 務の効率化を図った。 (注)2.AIやIoT等のICTを用いてビジネスや社会システムの基盤についてデジタルを前提とした仕組みに作り替える取組 19 第11 対処すべき課題4 組織基盤強化
(1) 働き方改革 新型コロナウイルス感染症への対応を契機として、柔軟な働き方による生産性の向上を図るため、全社的なテ レワーク体制を構築するとともに、オンライン会議の活用、社内コミュニケーションの効率化を目的としたグル ープウェアの導入、各種資料等のペーパーレス化などを推進した。 (2) 企業内起業制度 職員による新規事業の提案・実行を推進することを目的とした企業内起業制度「Grow J」を開始した。5 適切な競争環境の構築のための取組
演奏権管理分野における管理委託範囲選択区分や利用割合(利用された楽曲に占める管理楽曲の割合)反映の在 り方について検討を進めた。 20 第11 対処すべき課題第12 役員等に関する事項
1 会長並びに理事、監事及び会計監査人
2021年3月31日現在 会長 理事長 重要な兼職等 いではく 浅石道夫 CISAC理事(理事会副議長) 常務理事 担当 重要な兼職等 伊澤一雅 資料分配本部統括 情報システム担当 (一社) 著作権情報集中処理機構理事 中戸川直史 組織本部統括 労務担当 (公社)著作権情報センター 理事長 (一財)日本音楽産業・文化振興財団 副理事長 宮内隆 業務本部統括 特命:監査部 渉外担当 常任理事 担当 重要な兼職等 増田裕一 業務本部長 財務担当 (一社)授業目的公衆送信補償金等管理協会 理事 須子真奈美 国際担当 女性活躍推進 特命:資料部 BIEM執行委員 露木孝行 資料分配本部長 特命:会務部、支部東日本エリア 宇佐美和男 組織本部長 特命:送信部、支部西日本エリア ALAI Japan(国際著作権法学会) 理事 理事(正会員作詞者区分) 重要な兼職等がある場合はその旨 石原信一 (一社)日本音楽作家団体協議会 会長 (一社)日本作詩家協会 会長 岡田冨美子 喜多條忠 たきのえいじ 前田たかひろ 山田孝雄 理事(正会員作曲者区分) 重要な兼職等がある場合はその旨 岡千秋 小六禮次郎 (一社)日本音楽作家団体協議会 理事長 (一社)日本作編曲家協会 会長代行 千住明 徳久広司 (公社)日本作曲家協会 理事長 萩田光雄 渡辺俊幸 21 第12 役員等に関する事項理事(正会員音楽出版者区分) 重要な兼職等がある場合はその旨 稲葉豊 ㈱ユーズミュージック 代表取締役 (一社)日本音楽出版社協会 会長 久保田匠 ㈱エムシーキャビン音楽出版 取締役 瀧澤千絵 ㈱日音 取締役 小池英彦 ㈱フジパシフィックミュージック 代表取締役 平野達郎 渡辺音楽出版㈱ 取締役 堀一貴 大洋音楽㈱ 代表取締役社長 理事(学識経験者) 重要な兼職等がある場合はその旨 上原伸一 国士舘大学大学院客員教授 角田政芳 東海大学客員教授・弁護士 戸ノ下達也 日本大学文理学部人文科学研究所研究員 宮武久佳 東京理科大学教授 監事 重要な兼職等がある場合はその旨 河邉基晴(常勤) 大井和人(学識経験者) 税理士 原文彦(正会員) 幸耕平(正会員) 日本音楽著作家連合 理事長 会計監査人 監査法人ナカチ (注)1. 6月24日の定時社員総会の終結時をもって、任期満了により、北田暢也、桑波田景信、齊藤眞美、鈴木寛、世古和博、聖 川湧、水森英夫、峰崎林二郎及び宮脇正弘の各氏が退任した。 2. 久保田匠氏は株式会社エムシーキャビン音楽出版の会員代表者を退任したことに伴い、2021年3月31日をもって退任し た。 3. 各学識経験者理事4名及び学識経験者監事1名並びに会計監査人は、協会との間で、定款35条1項の規定に基づき、法人 法111条1項の責任を限定する契約を締結しており、当該契約に基づく損害賠償責任の限度額は、法令が定める額として いる。
2 職員数(2021年3月31日現在)
504人(嘱託職員を含む。) 内訳 本部333人 支部171人
22 第12 役員等に関する事項第13 内部統制システムの整備及びその運用状況
2010年4月、「内部統制システムの整備に関する基本方針」(25ページ参照)を理事会で決議し(2015年4月、法人 法施行規則の改正に合わせて一部変更)、同方針に基づく適正な事業運営に努めている。 内部統制システム3の運用状況は以下のとおりである。協会における内部統制システムの概略図
理事会 会計監査人 各業務部門 理事長(代表理事) 監査部 経営会議 コンプライアンス 対策室 社内通報窓口 社外通報窓口 (弁護士) 法令・定款への適合 コンプライアンス推進規程 秘密情報保護管理規程 文書処理規則 リスク管理規程 事業継続計画 経理規程 決裁規則 損失の危機の管理 効率性の確保職務執行の 情報の保存管理 常勤理事(業務執行理事) 指揮命令・管理・監督 育成・研修・検証 業務執行会議 内部統制に関する主な業務規程 監 事 報告 監査 内部監査 報告 通報 報告 通報 報告 連携 選定・監督 会計監査相当性の判断 連携 連携 会計監査 (外部監査) 1 理事及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制について ・ 「コンプライアンス推進規程」等の業務規程に基づきコンプライアンスの徹底を最優先した事業運営を行っ ている。役職員に対して独占禁止法等に関するコンプライアンス研修を実施した。 ・ 「秘密情報保護管理規程」、他団体への出向役職員の秘密情報保護に関する規程等に基づき、情報管理の徹 底を図っている。 ・ コンプライアンス通報に対応するため、コンプライアンス対策室内の社内通報窓口のほか、協会の顧問弁護 士が担当する社外通報窓口を協会外に置いている。 ・ 演奏権管理分野における、管理委託範囲選択区分や利用割合(利用された楽曲に占める管理楽曲の割合)反映 の在り方について検討を進めた。 (注)3.理事の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他一般社団法人の業務の適正を確保するために必要な体制の総 称 23 第13 内部統制システムの整備及びその運用状況2 理事の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制について 理事会等主要な会議の議事録等は、「文書処理規則」等の業務規程に従って作成し、保存した。 3 損失の危機の管理に関する体制について ・ 「リスク管理規程」に基づく緊急事態対策本部を設置して「新型コロナウイルス感染予防対策」を策定し、 従業員に周知するとともに、在宅勤務・時差出勤の促進など感染症拡大防止の取組を徹底しつつ、使用料の分 配を所定の分配期に遅滞なく行うための業務体制を整えた。 ・ 「リスク管理規程」「資金の管理・運用に関する規程」等の業務規程に従い、リスクへの対応及び協会の財 産の損失防止を図るとともに、重要度の高い分野について「事業継続計画細則」を制定・施行した。 4 理事の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制について 業務運営を円滑に行うため、経営会議及び業務執行会議を定期的に開催し、詳細かつ迅速な意思決定を行った。 また、「経理規程」「決裁規則」等の業務規程に沿った決裁、意思決定等を行った。 5 監事の職務を補助すべき使用人に関する事項について 監事からその職務を補助すべき使用人を置くことを求められたときは、速やかに監事補助人を配置することとし ている。 6 理事及び使用人が監事に報告をするための体制その他の監事への報告に関する体制について 理事及び内部監査部門等は、その職務の執行状況について監事に報告し、必要に応じて説明を行った。 7 監事の職務の執行について生ずる費用又は債務の処理に係る方針に関する事項について 監事の職務執行について生ずる費用又は債務は協会が負担している。 8 監事の監査が実効的に行われることを確保するための体制について 監事は、理事長、常務理事、常任理事、会計監査人等と意見交換を行ったほか、経営会議、業務執行会議等の会 議に出席するなどして、理事の職務執行の状況及び内部統制の実施状況の把握に努めた。 【参考】会議の開催状況 定時社員総会 6月24日 社員への事業報告会 11月11日 理事会 定例理事会 (12回) 臨時理事会 (2回) 監事会 15回 委員会 管理委託契約約款委員会 (3回) 分配委員会 (1回) 編曲審査委員会 (4回) 放送等メディア委員会 (1回) 24 第13 内部統制システムの整備及びその運用状況
内部統制システムの整備に関する基本方針
参考資料
Ⅰ 内部統制システムの整備に関する基本的な考え方
当協会は、「音楽の著作物の著作権を保護し、あわせて音楽の著作物の利用の円滑を図り、もって音楽文化の普及発展 に寄与すること」を目的として掲げ、音楽の著作物の著作権に関する管理事業、音楽文化の振興に資する事業などを通じ て実践している。 当協会は、これらの事業の運営について、その指針となる「JASRAC行動指針」に基づき、コンプライアンスを最優先 して適切に行うとともに、次のとおり内部統制システムの整備に関する基本方針を定める。Ⅱ 内部統制システムに関する体制の整備
1 理事及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制(法人法第90条第4項第5号及 び法人法施行規則第14条第4号関連) 理事及び職員等が、法令及び定款を遵守することはもとより、高い倫理を持ち、適切に職務を執行していくため に、以下の取組を行う。 (1) 「コンプライアンス推進規程」等の業務規程に基づき、当協会の社会的信頼の維持及び向上に資するための体制 を整備するほか、公益通報者保護に関する体制を整備し、理事及び職員等の適切な職務執行を行う。 (2) 理事及び職員等に対して、定期的に研修等を実施して、法令及び定款等違反を未然に防止する。 2 理事の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制(法人法施行規則第14条第1号関連) 理事の職務の執行に係る情報の管理を行い、適正かつ効率的な職務執行に資するため、以下の取組を行う。 (1) 理事の職務執行に係る情報として、理事会等主要な会議の議事録、社内決裁に係る起案書、各種契約書等を「文 書処理規則」等の業務規程に基づき、保管責任者、保管期間等を定め、文書又は電磁的情報により記録し、保存 する。 (2) 「電磁的業務情報等保護管理規程」等の業務規程に基づき、情報セキュリティ体制を構築し、文書又は電磁的情 報等の漏洩、紛失等を防止するとともに、情報の管理を徹底する。 3 損失の危機の管理に関する規程その他の体制(法人法施行規則第14条第2号関連) 協会を取り巻く危険やリスクがもたらす損失を予防するとともに、実際に損失が発生した場合に迅速かつ的確に対 処するため、以下の取組を行う。 (1) 「リスク管理規程」等の業務規程に基づき、協会の業務に関する様々なリスクを未然に防止するとともに、実際 に損失が発生した場合には、直ちに理事会及び理事長に情報が伝わる仕組みを構築し、損失の最小化に努める。 (2) 協会の財産の損失を防ぐために、協会財産の管理・運用に係る基準等を定める。 4 理事の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制(法人法施行規則第14条第3号関連) 理事の職務執行が効率的に行われるため、以下の取組を行う。 (1) 各事業年度のはじめまでに事業計画及び収支予算を定め、限られた経営資源を効率的に活用する。 (2) 定例理事会を月1回開催する。 (3) 業務運営を円滑に行うため、理事長、常務理事、常任理事、協会の職員等で組織する経営会議及び業務執行会議 を定期的に開催し、理事長若しくは常務理事又は常任理事の職務執行を効率的に行うための審議を行う。 (4) 「経理規程」、「決裁規則」等の業務規程により、理事及び職員等の職務執行が円滑に行われるよう、その基準 を明確に定める。 5 監事がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する事項、当該使用人の理事 からの独立性に関する事項及び当該使用人に対する監事の指示の実効性の確保に関する事項(法人法施行規則第14条 第5号から第7号まで関連) (1) 監事からその職務を補助すべき使用人を置くことを求められたときは、速やかに監事補助人を配置するものとす る。この場合において、監事に人選に関する意見があるときは、その意見を尊重するよう努めるものとする。 (2) 監事補助人は、監事(当該監事補助人が補助すべき監事に限る。(3)から(5)までにおいて同じ。)の指示 に従いその職務を遂行する。 25 内部統制システムの整備(3) 理事及び職員等は、監事補助人が監事の指示に従って行う調査に対し、誠実に協力するものとする。 (4) 監事補助人は、その職務について監事以外の者の指揮命令を受けないものとする。 (5) 監事補助人の考課及び異動について監事に意見があるときは、その意見を尊重するよう努めるものとする。 6 理事及び使用人が監事に報告をするための体制その他の監事への報告に関する体制(報告をした者が不利な取扱い を受けないことを確保するための体制を含む。)(法人法施行規則第14条第8号及び第9号関連) (1) 理事及び職員等が次の事項を発見したときに遅滞なく監事に報告をするための連絡体制を確立し、それを理事及 び職員等に周知徹底する。 ① 法令、社会規範又は協会の規程等に違反する事項又は違反するおそれがある事項 ② 協会の社会的信頼又は事業運営の公平・公正を失わせる事項又は失わせるおそれがある事項 ③ 上記①及び②のほか、協会の業務又は財産に損害を及ぼすおそれがある事項 (2) 上記(1)の報告をした理事又は職員等に対して当該報告をしたことを理由に不利な取扱いをしてはならないも のとし、その旨を理事及び職員等に周知徹底する。 (3) 理事会は、監事から上記(2)に反する取扱いがされた疑いがある旨の報告(法人法第100条に規定する報告) を受けたときは、事実関係の究明を図り、その結果に応じて所要の措置を講ずるものとする。 7 監事の職務の執行について生ずる費用の前払又は償還の手続その他の当該職務の執行について生ずる費用又は債 務の処理に係る方針に関する事項(法人法施行規則第14条第10号関連) 法人法第106条の規定による費用の前払又は償還の請求その他の請求の手続については、監事の意見を聴取した上 で定めるものとする。 8 監事の監査が実効的に行われることを確保するための体制(法人法施行規則第14条第11号関連) 監事の監査が実効的に行われるため、以下の取組を行う。 (1) 監事の求めに応じて、理事長、常務理事、常任理事、会計監査人等は、定期的及び随時、監事と意見交換を実施 する。 (2) 監事は、経営会議、業務執行会議その他の重要な会議に出席できるものとする。 (3) 監事は、職務執行の状況及び内部統制の実施状況を監査するために、理事及び職員等に対して、いつでも報告を 求めることができる。報告を求められた理事及び職員等は、当該事項について速やかに報告を行う。 以上 26 内部統制システムの整備