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ハッチンソン・ギルフォード症候群:

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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等政策研究事業)

分担研究報告書

ハッチンソン・ギルフォード症候群:

日本語ホームページの策定と GeneReviews 日本語版疾患情報の公開

研究分担者 井原 健二 大分大学医学部・小児科学・教授 松尾 宗明 佐賀大学・医学部小児科学・教授

小崎 里華 国立成育医療研究センター・生体防御系内科部遺伝診療科・診療部長

研究要旨:平成24~29年度厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等克服研究事業(難治性 疾患克服研究事業)) 「早老症の病態解明、診断・治療法の確立と普及を目的とした全国研

究」(研究代表者:横手幸太郎)により国内のハッチンソン・ギルフォード症候群(HGPS)症

例についてHGPS診断基準策定を行い、日本小児遺伝学会理事会で診断基準の承認を受けた。

さらに臨床調査個人票の策定など事務手続きをすすめ、2019 年に指定難病に告示され適用 が開始された。HGPSの診断に不可欠なLMNA遺伝子検査は公益財団法人かずさDNA研究所が 受託し保険外検査としての運用が始まった。検査法と診断基準が整備されたことを受け、

2020年(令和 2 年)度診療報酬改定において LMNA 遺伝子検査が保険診療の遺伝学的検査

(5,000点)に追加された。HGPS患者家族と専門研究者・臨床医を結び付ける国際的NPO法 人である Progeria Research Foundation(PRF)が発行する患者向けハンドブック(The Progeria Handbook 2nd Edition)の日本語訳(プロジェリアハンドブック第2版)を作成 し、PRFに提供しホームページに公開された。2020年度はこれまでの診療情報を統合し、広 く日本社会に発信するため日本語のホームページを作成した(令和3年1月に公開)。さら にGeneReviews 日本語版に疾患情報を公開した。

A.研究目的

ハ ッ チ ン ソ ン ・ ギ ル フ ォ ー ド 症 候 群 (Hutchinson-Gilford progeria syndrome;HGPS) は、遺伝性早老症の中でも症状が特に重篤な疾患 であり、出生後より重度の成長障害、脱毛、老化 顔貌、皮下脂肪の減少などを呈し、特に動脈硬化 性疾患の合併症により平均寿命は 14.6 歳と報告 されている難治稀少疾患である。

昨年度は、指定難病登録のため(1)臨床調査

個人票と病気の解説とFAQの策定、(2)LMNA遺 伝子検査の保険診療承認に向けた準備と受託解 析の確立を行い、また HGPS 患者家族と専門研究 者・臨床医を結び付ける国際的NPO法人Progeria Research Foundation(PRF)が発行する患者向けハ ンドブックの日本語訳を作成した。

本年度はこれまでの情報を統合し広く日本社 会に発信するため日本語のホームページを作成 した(令和3年1月に公開)。さらにGeneReviews

(2)

日本語版に疾患情報を公開した。

B.研究方法と結果

(1)日本語のホームページ

(http://square.umin.ac.jp/hgps/)

<トップページ>

疾患概要 トピックス

<2ページ目>

疾患についての説明 診断基準と重症度分類

<3ページ目>

プロジェリア・ハンドブックの紹介と ダウンロード

<4ページ目>

行政情報

<5ページ目>

症例登録 国際患者登録 問い合わせ先

詳細については、参考資料参照。

(2)GeneReviews 日本語版登録

(http://grj.umin.jp/grj/hgps.htm)

今回、我々は、超稀少疾患であり、ニーズが少な いため、今だGeneReviews Japan 日本語版に登録 さ れ て な か っ た 、 本 疾 患 HGPS に つ い て GeneReviews 原 文 全 て の 和 訳 を 行 っ た 。

GeneReviews は 、 米 国 の NIH お よ び U.S.

Department of Energy のサポートを受け,主に University of Washington によって運営されて いる医療スタッフ向けの遺伝性疾患情報サイト である。遺伝性疾患の症状や診断,遺伝学的検査,

遺伝カウンセリングなどについて,専門家による 解説が参照でき,臨床遺伝医学に関する総合情報 サイトGeneTestsのセクションのひとつとして公 開されている。Gene Reviews Japan(GRJ)は全国 遺 伝 子 医 療 部 門 連 絡 会 議 の 支 援 を う け 、 GeneReviews の内容を日本の医療関係者,当事者 向けに重要性の高いと思われる項目を中心に日 本語訳を公開しているサイトである(和訳にあた り、GeneTestsから許可を得ている)。和訳された 原本は、2021年1月13日にGeneReviews Japan に「ハッチンソン-ギルフォード プロジェリア症 候群」として公開した。信頼性の高いサイトであ り、より医療者向けへの検索・認知しやすいこと が予測された。Google検索では、検索順位がすで

に上位 2~3位である。超稀少疾患であり、限ら

れ た 医 学 的 情 報 ・ エ ビ デ ン ス の 下 、Progeria Research Foundation(PRF)が発行する患者向けハ ンドブックと重複する内容もあるが、有用な情報 発信をすることができた。

D.考察

平成 24 年度に始まった本研究班の取り組みが 着実に成果を積み重ね、指定難病の認定と遺伝学 的検査の保険検査承認に至った。今後保険診療で 実施される遺伝学的検査により HGPS は確実に診 断されることになり、また未診断例の発見が増え ることが見込まれる。また長期生存例においても、

指定難病に認定されたことで社会的、経済的支援 が受けることが可能となり、今後は行政側の社会 保障体制の整備も進むことが期待される。昨年策 定した患者向けハンドブック日本語版とともに

(3)

本 年 度 公 開 し た 日 本 語 ホ ー ム ペ ー ジ と GeneReviews 日本語版により本疾患の情報を日 本人が日本語で容易にアクセス可能になり、医療 現場、学校、行政機関など幅広い利用が期待でき る。

E.結論

日本人向け日本語ホームページと GeneReviews 日本語版を公開した。次年度以降は、①患者・家 族会の設立支援、②小児科と内科の連携により小 児・成人を一体的に研究・診療できる体制の構築、

③患者登録レジストリの運用、④Minds ガイドラ インセンター「診療ガイドラインの手引き」に準 拠した診療ガイドラインの作成、⑤ファルネシル トランスフェレース阻害薬(FTI)の国内承認に向 けて進めていく予定である。

G.研究発表 1. 著書発表 なし

2.学会発表 なし

3.ホームページ等

1) ハッチンソン・ギルフォード症候群:日本語ホ ームページ

http://square.umin.ac.jp/hgps/

2) ハ ッ チ ン ソ ン ・ ギ ル フ ォ ー ド 症 候 群 : GeneReviews 日本語版

http://grj.umin.jp/grj/hgps.htm

H.知的財産権の出願・登録状況(予定を含む)

1.特許取得 なし

2.実用新案登録 なし

3.その他 なし

参照

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