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賃 銀 の 限 界 生 産 力 説

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(1)

Douglas の研究の主たる目的の一つは労働及び資本の限界生産力の測定であり︑現実の分配を規定するものとし

ての限界生産力説の統計的検証である︒が︑しかし︑現実に於て例えば資本量を constant にしておいて︑労働の限

界生産力を直接測定すること乃至労働量を consStant にしておいて資本の限界生産力を測定することは︑けだし不可

能なことに属する︒だから︑Douglas は別の方法をとり︑現実の産出量が労働及び資本の投入量の函数として表現

せられるべき妥当な範式を選び︑この範式を資料にあてはめて︑現実の生産函数を求めようとしたのである︒

ここで Douglas は︑かなり満足の行く範式として

P︑HbLkC二k+j丑一︶

の式を採用した︒ここにPは産出量︑L・Cは夫々労働︑資本の投入量を示すものであ(1)る︒この式(1)の対数をとると

logP'=logb+klogL+jlogC

がえられるが︑この式佃を︑最小化の方向をloOgP方向にとり︑産出量︑労働︑資

(2) 本の投入量を示すものと考えられ

る現実の資料に最小自乗法であてはめて︑k︑jの推定を行はうとするのである︒ここでの目的は式川に於て

l

(2)

O

‑ n +

H

( ω )  

になるか否かの吟味であり︑もしωの結果がえられれば式ω

H V F rわ 同 lr

( )

と書かれることになり︑生産函数が1次且つ閥次といふ仮設が現実の資料により吉

ω立身されたととになる︒乙旨に

ω2の場合︑特別の意味をもっ仮設である︒それは︑ロ︒ロ

m

2

は上述の範式により︑労働賃銀の分配

が限界生産力によってきまるとの命題を現実の資料により検証しようとしたところに大きな目的があったからであ

る︒即ち価格

mz

oロの競争条件の下で︑生産物の価格をP労働︑資本の価格を夫々

ppk

業利潤司は

V

l

( )

にて示され

利潤極大条件は

ι一 司

ー ヱ 司 ︑

lv

Fr

C)

)

(

)  

F ω

ωロ問︒乗数である︒こ︑に式ωから

︑日間︾

( )

ω

1

11 1H ur

up  

OF 

(

)  

ω

lu

!

l H

(

)  

(3)

がえられる︒従って︑Wを賃銀総額

( 4 3 m o z ‑ ‑ )

とすれば

UW

u p F H U

W 1 F H S

司 ︑

(

)

従って︑賃銀総額の生産価値額に於て占める割合︑労働の相対的分前

( z

E Z O ω

町 内

W

Z σ

)

E

kにて示される︒同様に資本費用総額をーにて示せば︑前述と同様にして

f

J

Mu切のわ

H

E

?

( M)  

であり︑その

z z t

︿o

mV

ω

O

] [  

( ω )

nL Kて示され︑乙の式

ω ω

は利潤極大条件式である︒

他方労働L︑資本Cが投入されて︑産出量子が産出され︑労働︑資本の価格が夫々限界生産力に等しく支払はれる

ものとすれば︑雇用総労働︑総資本の受けとる分配総額は

PF +

喝のわu

+

H H

( W +

)

()

であり︑限界生産力説にいふ消尽の定理が成立するためには式ω

w+H

( ω )  

の成立が必要である︒何故なら

賃銀の限界生産力説O

(4)

O

+ ]

の場合には︑消尽の定理が成立しないからである︒従って式ωの成立は問題の産業社会が完全競争の下に於ける究極

の均衡状態にあることを意味する筈である︒何故ならロ︒ロ悶

‑ g

は後者の成立のための必要条件を生産函数が一次且

つ同次であ角乙とに︑今の場合式ωの成立に求めているからである︒従って︑式ω

o

m ‑ g

の場合︑社会的均衡

δμいから︑企業についていえば︑利潤極大の産出量について (一切)

の成立しなければならぬことは周知のことであり︑他方社会的均衡条件が成立している以上︑乙の企業について企業 生産物の価格H限界費用

利潤は零であり︑従って

生産物の価格H平均費用

が成立している筈であり︑従って式ωω

(1

生産物の価格H限界費用

日(最小)平均費用

(15) 

が成立している筈である︒

m E ω

の仮設の意味を明にしたと思ふ︒

/国ヘ

、.../

o

及ぴその共働者の方によって推定きれた結果は第一表の通りである︒対象は勿論製造工業であり︑gg

第一欄の場所は︑地域を︑第二欄の記号Tは時系列資料へのあてはめを︑C

33

・825ロ資料へのあてはめを

(5)

示し︑第三欄は資料の研究の行はれた期間乃至年度を示し︑

勿論︑時系列に対するあてはめと︑︒円

02

・82Zロ資料へのあてはめの場合とでは後述のようにあてはめに使用され

た資料に於て︑従って︑又あてはめに使用され売UO

Z ω

範式に於て︑げんみつにいって︑同一ではないがり︒ロ‑

m Z ω

はこれらの差異を無視して︑推定結果についての解釈を行っているようである︒そうするとこの第一表からり

k

jとの和はかなり1に近いとの事実が注目され︑少くとも︑kとjとの和がーであるとの仮設は退けられないし

o

m ‑ g

自身もそう考えている︒ゎkとwpの聞にも著しい対応が見られ︑ロ2gはこれらの推定結果から

W H W 7

の仮設が退けられないと考えている︒だから︑これらの推定結果に関する限り︑

応︑完うせられているかに見える︒が果して︑きうであらうか︒ WPは現実に於ける労働の

z z t

︿O

ω

ω

g m ロ ︒

Z ω

の意図は

第一に︑これらの研究の基礎となった資料は︑いずれも︑夫々の場合の製造工業わゆロ

ω5

から求められたもので

ω

5

の数値はわ

gω 5

に報告された各企業乃至事業体の生産価値額︑年間平均雇用者数︑資本価値額の数

o

ω5

の産業分類に従って集計したものである︒︒円︒

ω ω

ωゅの立︒ロ分析の場合︑これら産業毎の生産価値額︑

資本価値額︑雇用年間平均数を資料として︑口︒

gE S

範式の推定が行はれ︑他方

W 7

は︑各産業毎の

ER

の単

純平均乃至寺山の数値が採用された︒乙の場合︑生産価値額の生産には︑先記︑労働︑資本以外の投入量が当然参

加すると考えられるから︑当然ロ又︿丘ロ

o ω

E

品が使用されねばならず︑資料からして計算出来る場合には︑乙O

の数値が使用されたが︑減価償却費の推定には大きな誤差を含むと予想される場合には︑開円︒

ω ω

︿ω

g

が使用され

た︒労働資料として︑各産業の年間平均雇用者を採用したことも問題であるが︑更に推定のための資料である固定資

本財価値額はEZguR伊丹ア使用強度等を反映していないのでり︑現実の投入された固定資本財の価値額ではなく

高々資本

22 w

の価値額の推定値であり︑わω

件 ︒ ︒

w

ω

ω

0

賃銀の限界生産力説

(6)

B g

件︒︒己で評価するかの問題がある︑むある年度の資本ストックといっても︑それ以前の年度の資本

20

W

増分の集計である筈であるが︑乙れらをどう評価するかが問題であり︑更にの同一企業︑同一産業を考えても︑金額

で示された資本価値額は︑物理的に考える限り︑種々のものを含むから︑単に金額表示で︑それらの和を求めても意

味がない︒更に︑産業聞に於ては︑資本構成が異ると考えられるからそれらを無視して︑金額表示だけでは︑比較が

出来ないのではないか︑日ロ︒

c m ‑ g

範式をあてはめる場合︑当然固定資本財価値額がとられねばならぬが︑その調

査の行なわれている年度は少いし︑乙の数字自体にも問題があり更には︑他の年度は総資本価値額しか表示されてい

ないのでこれから︑固定資本財価値額の推定が行なわれねばならないが︑これを行うとき大きな誤差を含むからとい

aう理由で後の分析では総資本価値額を資料として使用するよう統一されている口

アメリカ時系列の基礎的資料を示す第二表であるが︑乙のC指数は第三表の四年度の資料から推定されたも

L指数も前記六年度の

σωωから推定されたものであり︑夫々の存在量の推定値と見ても大きな誤差ハ い

を含むものである︒P指数もLC指数の作り万からすれば︑ながらそれは︑前記センサス年度の生産価値額(付加

価値額)から︑製造工業全体に於て占める産業毎の付加価額の割合といった如きものから︑推定されるべきであると

にも納得の行かない点はあるが︑それはそれとして︑たとえ指数を計算して資料をもとめても︑問題の年聞に於ける

産業構造がかなり大きく変動する場合︑これらの指数そのものが満足の行くものではなくなる︒以上はあてはめの資 ω

︑ 吋Fo

ωω

料についての説明で上述のことは︑何れの推定児も程度の差こそあれ︑あてはまると考えられる︒

m ‑

g

函数は︑経済理論にいう生産函数を念頭において︑乙の種の生産函数が︑一次且つ同次の函数

となるか否かを見るために設定されたものである︒そして︑利用される資料の面と︑推定目的と︑計算方法の三点か

(7)

ら考えて︑先記の指数型が採用されたのである︒しかも︑

UO

m ‑

g

の場合︑式

は利潤極大条件式であり︑生m w ω

産函数を制約条件式として︑市場条件を考えて︑利潤極大の行動を行うものは︑現在の経済制度の下では︑企業しか

り ︒

m Z ω

函数のあてはめに使用されるべき資料は当然︑企業のそれでなければならぬ︒ところ

ωm mB mω Z

が利用されたのである︒だから︑げんみつに

が︑それがえられないから︑上述のように︑資料として︑

は︑時系列分析の場合︑製造工業:一企業︑ゎ

82

2 2Z

ロ分析の場合一産業:一企業と考えられねばならない︒

a u 

さもなければ

ωm mz ms

z引の厄介な問題が乙︑に生︐すると思われるが︑ロ︒己主g自身乙の乙とに特別の考慮を払

っていないようである︒

ロ ︒

m ‑ g

は自分の推定のやり方が果して満足の行くものであるかどうかを見るに当って︑夫々の場合に

於てえられる経験的回帰函数式に︑LCの現実の観察値を代入して︑生産量の理論値P港計算し︑この理論値?と

'

現実の観察値Pとの相関係数が高い乙と︑換言すれば推定誤差が小さいことに求めている︒このことを第六表は示す︒

そして︑乙の第六表からして問題の範式を︑LCの観察値から︑現実の生産量Pを推定しようとするために用いら

れるのであれば︑かなり満足の行く式であることが判明する︒しかし︑LCを原因変数として︑Pを結果変数とし

て︑生産量︑労働︑資本の投入量の聞の因果関係を明らかにし︑原因変数の変化に対する結果変数の変化を示す式と

して用いようとする限り︑相関係数の高いことは︑因果関係式としてのロ︒ロ包g

ω立身するものではな

い︒因果関係は︑推定誤差が小さい乙とによっては示きれない︒相関係数の示しうるものは︑真の因果関係が存在す

る場合︑乃至ある種の因果関係を想定する場合︑高々その強度を示すにすぎないからである︒単なる推定式としてな

らば︑誤差が小さいことは第一の条件であるが︑因果関係式としては(非実験的であることを考えても)第二次的の

ものである︒だから︑ロ︒

g m E ω

Z ω

のいうように満足の行く式であるか否かが問題となる︒

賃銀の限界生産力説

(8)

けだし︑最小自乗法で回帰方程式をあてはめて︑係数を推定する場合︑観察値を図表上に描いてみて︑これら観察諸

点の散布の様子を見て︑その上で︑それらの観察値に適合するように︑あてはめに使用されるべき回帰函数の型がき

uo gm

g

の述べている所からしては︑必ずしもそのような手続きがふまれていないから

められるべきであるのに︑

︒ ︒

である札口o

m Z ω

の場合︑観察諸点を

Zm

o mF Zm

のを軸とする︒三次元図表上に描いて見ると︑原点を通る

直線O同の周囲にむらがっていることがわかる︒もし︑観察値が︑正確に︒同上にあれば︑これら観察諸点にあて

はめられるべき︑回帰平面が無数にあり︑もし︑正確にO同上になくても︑︒同に沿うて︑分布していれば│現実の

資料はそうである│これらの観察諸点にあてはめらるべき平面は数多くある︒だから最小化の方向を︑或いは︑‑︒m

zm F

0

聞のの方向に求めてあてはめることにより︑かなり異るkjの推定値がえられる

n u 

から(時系列の場合殊にそうである︒)回帰係数kj

従って︑回帰平面そのものが︑極めて不安定である︒こ︑で

g m ロ ︒

Z ω

は︑その意図からして︑生産函数式としては︑

の推定に当つてのみ先記のそれぞれの資料に頼り︑更に︑経済理論からして︑‑︒m司方向への最小化の方向を固執し

同 ど

"

Ht

Fr

C

を満足の行く式として選ぴ︑

kj

所が式ω

m‑ ︒

司 ︑

u

m

v+ w

m

F+

f

...;

を最小化の方向を︑口︒ロ

m

2

のいうように︑最小化の方向を︑‑︒m司にとって推定を行う場合には︑原因変数とし

聞の資料から計算される単純相関係数が何れも高いことが目につく︒もし︑資料から計算てとられた

Zm F

される苗温京湾H

m ‑ ︒

FH RH

o

闘の(食材︒)

( ω )  

(9)

の関係式が︑原因変数聞に成立し︑従って︑

値は不定となる︒

E

g ‑ ‑

g円の状態が存在する乙とになり︑従って︑k︑jの推定

HY

BE

8t

kjの推定誤差が大きいこと︑換言すればkjの推定値の信頼度が低くな

ることを意味する︒ロ︒ロ

m ‑ g

の上記のあてはめについていえば︑何れの場合にも︑相関係数が高く︑従って︑自己・

同 回 ︒ ︒

の状態に近く︑従って︑kiの信頼出来る推定値が求められないことに帰する︒しかも︑尚︑

ロ ︒

m Z ω

( w L )

範式を

( F

l

w )

範式ではない一上記の資料にあてはめて︑kjの推定を行わねばならぬ所に︑ロ︒ロ

mz m

の方法の難点の一つが存在する︒これに対し︑ロ︒

z m ‑ g

k︑jがいわれているように不安定であり︑且つ

信頼出来ぬ数値であれば︑各適用の年度を異にするにつれて︑えられるk︑jの推定値はかなり大幅な変動を示すで

あろうと考える︒しかし︑今までの推定の結果では︑第一表の示すように︑何れも同一ということはないが︑大体︑

ある数値を中心にむらがっている傾向があることを引用して︑推定値の不安定という批判に答えようとしたのである︒

Z ω

函数のあてはめに当っては︑第一に採用された範式THVFrCの型に於て︑第二に︑あてはめ

に使用された資料に於て︑第三に推定万法に於て︑先述した通り︑かなりの無理が見られるので︑

A函数は23

ω m 一 円

m

oE2

ZP

であるともいわれるのである︒理論的に考える限り︑ロ︒ロ

m ‑ 2

函数のあては

めを︑吉ω昨日守するだけの根拠はうすいといわねばならぬ︒しかも尚︑ロ︒ロ

m ‑ g

は︑上記の資料を︑あてはめの資

kjの推定を行い︑今までの何れの推定結果に於ても

ω w

ω+ ︺十一の事実がえられていること︑更に

?

E ‑ 守されたものと主張している

わけである︒そこで︑函数型︑資料の面︑推定方法についての批判を別にして︑かりにU

gのやり方を承認し 或いは

m ‑

ω

賃銀の限界生産力説

(10)

‑ g

本来の意図にてらして︑これらの上記推定結果が果して満足の行くものであるかどうかを検討し

たい︒いわば内在的批判に属する︒

同、

、.../

主として考察を﹀

B0 12

製造工業えの適用例に限り︑問題点を説明する︒時系列の場合には︑第一表のIE

E町の四つの推定値をあげている︒勿論︑それら︑夫々の場合には︑観察値としてとられた資料がすべて同一ではな

kjの推定値が異る乙とはある程度やむをえないと思われる︒そして︑

‑ g

自身︑資料の面から︑

︒ 円 ︒

z82Zロ分析の場合と比較可能な場合は︑Eの場合であると述べている︒もとより︑時系列資料に只一つの範

式同ど

HVFrCをあてはめるロo

ロ 同 ‑ g

の方法は︑先記二十四年間に︑技術水準の変化がなかったと見倣している

一定の技術水準(条件)のもとに成立する関係式と考えられるから︒も

zロ ︒

ES

筈である︒伺故ならば︑

し︑技術水準に変化があれば︑LCの投入量の変化は到底同一生産函数の下における変化としてはつかむことが出

来ないからである︒更にこのことと関連して︑時系列資料には時間の変化に伴う︑いわゆる長期的

ZO

ロ色ともいわ

れるべきものが含まれていると考えられるから︑そのま﹀の資料にあてはめて︑kjを推定してみても︑それは技

術的生産函数としてのパラメタ

l

0kjの推定とはいえない︒だから︑上記の時系列から︑長期的可︒ロ品を︑可

ロ 円 四

g z

︒の方法により除去して︑定常化して推定されたのが町である︒しかし︑ロo

m ‑ g

は︑乙の

20

ω

件 目 ︒

による推定方法に大した考慮を払っていない︒そして︑時系列あてはめからえられる︑kjの推定値は︑生産函数

kjの推定値が特に不安のパラメターを示きず︑単に歴史的なものであるとの批判︑更には︑時系列の場合には︑

定であるとの批判に答えて︑資料が時間を含まぬの円︒222Zロ分析を行って︑両者の推定値の比較を行うのであ

(11)

ωω 12 2Z

ロ分析に於ては︑資料として︑産業別の固定資本財価値額を使用する乙とは︑前述

からして︑あまりにも大きい誤差が含まれるからとの理由で︑最終論文に於ては総資本価値額を使用するように統一

されたのである︒もしそうであれば︑時系列のC指数としても︑総資本指数を作製し直して推定すべきであるのに︑

このことは行われていない︒更にW

下について︑労働の円己主

Z : z z

5

2

は前記第四表に関する限り︑

ωg E

であり︑更に第五表から見られるように︑乙の第四表の数値は決して受けいれられない

ような数値でもないと考えられ︑しかも︑乙のように時間的に見て︑労働の

2 gz oω

ω

O

ωZ E

であった

事実を︑限界生産力説によって説明しようとするのが︑o

m Z ω

の重要なる意図の一つであったことから考えて︑

この両者の比較を最終論文に於て何故やっていないか不思議である︒勿論︑例えば︑時系列のW

一p

を計算した資料

を見れば︑一九O九年に於て︑七一一・二%︑一九一四年には七七・八%︑︒円︒282Zロの場合のそれは︑一九O

九年に於て︑六三%︑一九一四年に於ては︑五九%であり︑勿論前者はZSZω

ω

O

Br

2

0 ω

ZF

・ 同 0

850zpodEZ

op J

o ‑ ‑ M

匂・∞∞からとられ︑後者の数値は︑各年度ののo

ω5

m ‑

2により計算されたものである︒だから︑両者は異るものだといいうるにしても︑時系列の場合との円︒

ωω

Z 2Z

の場合とでは︑同一年度の同一製造工業のW子について︑かなり異なる数値があげられていることには︑いきさか

疑問が持たれるし︑更にひいては︑最終論文に於て︑kとW一pの比較が行なわれていないことは︑ロ︒ロ

m ‑ g

図の完うされていない乙とを物語るものである︒以上をすべてぬきにして︑

w+

u

の結果だけ認めると︑理論的

に考える限り︑先記二十四年間︑製造工業全体として︑無利潤で生産が行なわれた乙とになる筈であるが︑ロ︒

c m ‑ s

自身一九二二年代までは︑実質賃銀と限界生産力は大体平行していたと述べ︑それ以後に於て後者の増加率が前者の

増加率をうわまわり︑異常なる利潤がえられたと述べながらも尚︑先記ニ十四年間に尚︑利潤が存在していたと述べ

賃銀の限界生産力説

(12)

明 ・

ているし︑更に後述のの同

02

22Zロ分析の結果も︑乙のことを示しているので︑

w+﹄日一の推定結果即ち製

造工業全体が無利潤で生産が行なわれていたこととはどうしても理解されない︒だから︑ロ︒ロ

m ‑ g

の意図はどの一

つをとっても︑まっとうされているとはいえぬし︑更に文︑生産函数の推定だけに限って考えても︑ー︑EE

qq

 

の推定結果は何れも不満足なものである︒

( )

U

SE

2 2Z

?村の推定結果のえられている乙とが注目され︑アメリカ製造工業の六年度についての

k

耳 ︑

jの平均値は0・gでw+]H0・勾

uy

一であり︑更乙wuog︑1iH0・8

Pm

円 ︒ ω ω

︿ω

5

U 2

3

のいうように

5 s

5

をとるべきであるとすると叩

0

8印よりも高くなることが予想され︑従って︑乙の平均値についての︑kpの対応は著しい︒しかし︑W

個々の場合について見れば︑かなり納得の行かない点が目につく︒例えば一九一九年度に於てw+﹄H0・ヨ+0・m

Hプ三廿一であるから︑ロ︒口問

Z ω

の仮設の意味からすれば︑当該年度の製造工業は︑社会的均衡状態にあり︑従

って︑無利潤で生産が行なわれていた筈である︒しかも︑同年度に於てまWHO‑avlH0・包である︒一九

m ‑

g

のいう所によれば︑物価が異常な速さで騰貴した年度であり︑従ってロ︒

c m Z ω

このような時には︑賃銀に時のおくれのみられるのが普通である︒従って︑賃銀は労働の限界生産力以下に支払われ

'

ていたと考えられ︑従ってwvt矧ーを説明できると述へている︒しかし同時にロ︒ロ包gも認めているように企業 分析の場合に於ても︑り}円+﹄日一の推定結果がえられている乙と︑更にD

0m ω

(13)

利潤の存在する余地がある筈である︒他方同時に資本用役の価格も︑資本の限界生産力以下に支払われ︑資本費用部

分即ち資本の

3z tJ

ω円︒も前述の

] H 0

M印よりも低いと見られねばならない︒従って

労働の相対的分け前十資本の相対的分前

0

・ 芯

+ 0

N ω

であり︑製造工業全体として利潤があげられている筈である︒しかも︑尚全述の

w+

H一の推定結果がえられてお

り︑このことからして問題の製造工業主体としては無利潤で生産が行なわれてい主である︒このことはウ刊

について︑どのような納得の出来る理由がつけられでも︑理解しえない事柄である︒同様の事情は少くともロ︒ロ

m Z ω

O

O九年にも程度の差こそあれ妥当すると考えられる︒

+ ] 1

であり︑且つ競争が完全であれば︑

何であれ︑夫々の場合に於て︑労働の

3Z Z

︿ゆωω

kである︒ところが︑

ロ ︒

m E ω

範式を念頭におくかぎり︑産出量︑投入量が

一九一九年度に於てはり

oz ES

その推定に含まれる五五六産業の個々の産業について︑

w m K

を計算した実際の表がないので

4g H

司 ・

個々の産業の場合は不明であるが︑五五六.産業のうち!ト

v o

a

の産業主三九︑ート八

0・∞の産業は二八一で

"

lJ

あい川︑決して製造工業全体についての明日 田町

z d

﹃ 即

M

司 ﹄

ω ω

∞ 

( 1 0

u

u)

でもなければ︑乃至その付近にむらがってい

るものでもないと予想される︒更に︑

についても見られる︒

調

ZZ ロ ニ 同 州 凶

(

t)

賃銀の限界生産力説

(14)

O

0・ ∞ ム

0OA0ω0

0k

00

台明者

~I型

lM3 

001 ωI~I-~

として計算すると0

上記の﹀

52

g

の資料の中に含まれる一八三の産業の夫々について

ER

の計算値があたえられているが︑乙れを

見るに最低︒ニタ冨

520

ω吋から︑最高﹀ロロωの印・主与に及ぶかなり広いちらばりが見られ︑決して02

伯 以

でもなければ︑文02の周囲に群がっている乙とも見られな刊︒同様の

w m 一民の産業別資料が外の研究の場合にあ

たえられていないので︑何ともいえないが︑上述からして大体同一の事柄が妥当すると考えられる︒そして︑このこ

とも︑先述のUOロ

m Z ω

の推定結果について︑疑念をいだかしめるに充分と考えられる︒尚︑アメリカ以外のWp

4M

項 目 計算には︑先述の吉丘ユ

E

l i l

として十算きれこ場合が見られ︑このことは︑労働の

l M

J

ヨ ロ

T

z

zg EB

山内の計算に於て一貫性をかく乙とを物語るものである︒更に同一製造工業のwpについて︑先

記したように時系列の場合に示された計算値とのo

ω5 0ω同冨

2

22

から︑ロ︒

c m ‑ g

の計算した数値の聞に

差が見られる︒この両者とも製造工業全体についてのしかも同一年度についてのロ丘︿mZ

O

E

O

ω

OF F

の割合を示す数値と称せられている︒勿論︑計算する人も異り︑計算する資料も異るから︑異るといって

しまえばそれまでであるが︑時系列の場合Wpの計算には前者の数値を使用し︑︒円︒

ω ω

825

の場合︑むロ

ω5

から計算したものを使用している点に於て︑一見首尾一貫しているようであるが︑限界生産力説の検証の目的のため

22

?2 2Z

ロ分析の場合︑検証するに適当な数字を求めて使用しているといっては言いすぎであろうか︒それは例

(15)

O

ω 5

によるW

下にしても︑例えば

E 3 3 5

0 2

s m o ‑

いるが︑この数値は乙れ又ロ︒ロ包g後期のW7と異る等の事柄が自につくからである︒

更に︑ロo

ロ 悶 ‑ g

の一九O

ω

0同 司

L E g

B

M

一九一四年に五四泌をあげて

t;" 

t;" 

qr

+ 

0

・ 吋 与 一 ∞

0O

K0ω

N00

↓ ・o m

00

Mm

0

・ ∞ 一

3一 ﹁

=

F20Fω4︿ω

=

0

ω

00N0ωH0CM0

・ ∞ 吋

0

ω

である︒乙の推定の差は︑推定に使用された観察数にその理由があり︑

O九年は九Oの主要産業をとり︑うち

二はより小さい産業からの合成産業であり︑

E FM w

ωd

22Zロ一=による推定は︑合成産業をもとにもどし︑

oωωの二五八産業について推定したものである︒同一年度の生産︒︒ロ

ω 5

の観察値について︑産業分類の各項目

を適当に合成する等行って︑新しく︑観察値を整理して︑推定を行うこと自体が決して悪いというわけではない︒そ

ωロωの分類が︑或いは

Uo

m ‑

g 範式の推定のため適当でないかもしれないからである︒そうであれば︑

何故合成産業の観察値について推定を行ったかの理由︑乃至︑とれをもとにもどして二五八産業について推定を行っ

たかが説明されねばならないであろう︒しかも乙の場合︑この両者に於て推定値はかなり変動しているから尚更であ

の産業分類が︑生産函数推定のため︑必ずしも︑適当でないこともかねていわれている所であ

の産業分類とは別個に︑雇傭者当り資本数量旦のによって︑直して︑生産函数の推定に利用すべきでないかともいわれているが︑そのような乙とまで考えるとき︑えられた推定 る︒問題の

ho

ωω

り︑従って或いはUOωω

︒ ︒

ωロωの記録を整理し

賃銀の限界生産力説

参照

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