巣鴨地蔵通り商店街から庚申塚の交差点を経て、明治通りに伸 びる直線の道は、五街道のひとつである中山道だった道です(旧 中山道)。江戸時代から多くの人々の往来がありました。街道の 人々の往来と関係ある文化財が、延命地蔵堂〔西巣鴨2-33-9〕で す。ここに安置されている5基の石造物のうち、真ん中に置いてあ る延命地蔵は、もとは庚申塚付近にあり、中山道で行き倒れた人 の供養のために建てられたといわれています。また、堂内東側に
安置してある馬頭観音は、巣鴨に住んでいた人が馬の供養のために建てたものです。
旧中山道と明治通りの交差点に隣接する千川上水公園〔西巣鴨2-39-5〕は、玉川上水から江戸の市中に飲み 水を引いた千川上水の沈殿池があった場所です。玉川上水から分水された水は武蔵野市・練馬区・板橋区を 経て豊島区内を流れ、いったんこの沈殿池に溜められ、上澄みのきれいな水が、旧中山道に埋設した水道管 を通して江戸市中まで届けられました。
千川上水公園の東側にある淑徳巣鴨学園の第二体育館の辺りにはマハヤナ学園という社会事業施設が ありました。マハヤナ学園は、宗教大学社会事業研究室にいた長谷川良信が大正7年から生活困窮者のため に託児所・夜学・人生相談・医療などを行った施設です。