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生活保護法指定医療機関等の手引き(平成28年3月版)

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(1)

生活保護法並びに中国残留邦人等支援法に基づく

指定医療機関

指定助産機関の手引き

指定施術機関

平成27年2月

岡山市保健福祉局

生活保護・自立支援課

この手引きは、生活保護法並びに中国残留邦人等支援

法により岡山市より指定を受けた医療機関・施術機関等

のために、基本的な手続きや留意事項について取りまと

めたものです。

記載内容は、作成時点(平成28年3月)のもので、

(2)

(平成28年3月現在)

◆ 医療機関の指定及び告示に関する業務については(本庁)

名 称 所在地 ・ 連絡先

岡山市保健福祉局 生活保護・自立支援課

〒700-8546 岡山市北区鹿田町一丁目 1 番1 号 電話 086-803-1244

医療扶助適正化係 FAX 086-803-1721

◆ 医療機関の指定申請等受付業務及び医療扶助の決定については(受付窓口)

名 称 所在地・連絡先

所管区域 (小学校区単位)

岡山市北区 中央福祉事務所

〒700-8546 岡山中央・清輝・岡南・鹿田・大元 岡山市北区鹿田町一丁目 1 番1 号 御野・牧石・石井・三門・大野・御南 電話 086-803-1207(医療券依頼) 陵南・吉備・西

086-803-1209∼1214 FAX 086-803-1753 公費負担者番号 12334017

岡山市北区 北福祉事務所

〒700−0071 伊島・津島・野谷・横井・庄内・加茂 岡山市北区谷万成二丁目 6 番33 号 鯉山・足守・蛍明・中山・桃丘・平津 電話 086-251-6531 馬屋上・馬屋下・御津・御津南・五城 FAX 086-251-6511 建部・福渡・竹枝

公費負担者番号 12334033

岡山市中区 福祉事務所

〒703-8566 旭東・平井・三勲・宇野・操南・操明 岡山市中区赤坂本町 11 番47 号 旭操・富山・財田・幡多・旭竜・高島 電話 086-901-1232 竜之口

FAX 086-272-7410 公費負担者番号 12334041

岡山市東区 福祉事務所

〒704-8116 古都・可知・政田・開成・雄神・太伯 岡山市東区西大寺中二丁目16 番 33 号 幸島・朝日・大宮・浮田・平島・御休 電話 086-944-1822 角山・豊・西大寺・西大寺南・芥子山 FAX 086-944-1833 城東台・江西・千種

公費負担者番号 12334025

岡山市南区 西福祉事務所

〒701-0205 妹尾・箕島・福田・興除・曽根・東畦 岡山市南区妹尾 880 番地 1 第一藤田・第二藤田・第三藤田 電話 086-281-9620 灘崎・七区・彦崎

FAX 086-281-9621 公費負担者番号 12334058

岡山市南区

(3)

第1章

生活保 護制度の概要

生活保護制度の目的・

保護の種類と方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

保護の実施機関・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

指定医療機関等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第2章

中国残 留邦人等支援給付につ いて

中国残留邦人等支援給付とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・

支援給付制度の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

支援給付の対象者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

支援給付の種類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実施機関・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

指定医療機関・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第3章

医療扶 助の内容

医療扶助の範囲・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

診療方針及び診療報酬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(1)診療方針

(2)診療報酬の額の算定方法

(3)生活保護法第

52 条第

2

項の規定による診療方針及び診療報酬

調剤の給付・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【後発医薬品の使用促進】

治療材料の取扱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【治療材料の範囲】

移送の給付・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(1)給付の範囲

(2)費用

10

(3)給付要否意見書(移送)について

10

訪問看護の給付・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

10

第4章

医療扶 助の申請から決定まで

医療扶助の申請・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

11

(1)被保護者が医療券を提出して受診する場合

11

(2)患者が医療券を持たずに受診する場合

11

(4)

第5章

医療機 関等の指定

指定申請・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

16

指定の基準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

16

(1)指定の要件

16

(2)指定の取消要件

17

指定医療機関の指定の有効期間

(更新制)

・・

17

(1)指定の更新

17

(2)更新手続きが不要な医療機関

17

指定年月日の取扱いについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・

17

指定通知・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

18

生活保護法指定介護機関のみなし指定・

・・

18

第6章

指定医 療機関等の義務

医療担当義務・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

19

診療方針及び診療報酬

に関する義務・・・・・・・・・・・・・・・

19

指導等に従う義務・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

19

変更等の届出の義務・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

19

標示の義務・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

19

【指定医療機関の届出事項一覧】

19

第7章

指定助 産機関・指定施術機関

指定申請の取扱い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

21

指定の基準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

21

(1)指定の要件

21

(2)指定の取消要件

22

指定を受けるにあたっての留意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・

22

その他の届出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

22

【指定施術機関の届出事項一覧】

23

【新規申請書の提出先】

23

【施術の届出の種類】

23

施術給付方針及び施術料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

24

(1)給付方針

24

(2)施術料

24

(3)施術の給付に係る要否の確認

24

【施術の給付基準】

24

(4)施術の給付に関する医師の同意

26

(5)

第8章

指導と 検査

指定医療機関に対する指導・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

31

(1)一般指導

31

(2)個別指導

31

指定医療機関に対する検査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

31

聴聞等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

32

指定助産機関及び指定施術機関の取扱い・・・・・・・・・・・・・

32

第9章

福祉事 務所への協力について

委託患者の病状調査について・・・・・・・・・・・・・・・・・・

33

入院患者が転院を行う場合の連絡について・・・・・・・・・・・・

33

検診料・文書料の取扱いについて・・・・・・・・・・・・・・・・

34

(1)検診命令

34

(2)検診料

34

(3)文書料

34

(4)自立支援医療(精神通院)の申請に要する診断書作成料

34

(5)指定難病の申請に要する診断書(臨床調査個人票)作成料

34

(6)介護保険の被保険者でない要保護者の主治医意見書

35

【主治医意見書作成料の費用区分】

35

他法他公費医療の優先活用について・・・・・・・・・・・・・・・

35

(1)健康保険法(社会保険)

35

(2)国民健康保険法

35

(3)後期高齢者医療制度

35

(4)介護保険法

36

(5)感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

36

(6)障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律

36

【更生医療の対象となる障害】

36

【更生医療対象の手術等一例】

37

【生活保護受給者に係る公費の仕分け】

39

(7)精神保健及び精神障害者福祉に関する法律

40

(8)児童福祉法

40

(9)母子保健法

40

(10)母体保護法

40

(11)原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律

40

(12)学校保健安全法

41

(13)難病の患者に対する医療等に関する法律

41

診療報酬明細書、調剤報酬明細書(以下「レセプト」という)の再審

査について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

41

行旅病人の取扱いについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

41

【資料編】

(6)

指定医療機関医療担当規程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

58

生活保護法第52条第2項の規定による診療方針及び診療報酬・・・・

60

協定書見本(柔道整復師、あん摩・マッサージ 、はり・き ゅう共 通 )

・・

62

別紙

柔道整復師の施術料金の算定方法

63

別紙

あん摩・マッサージの施術料金の算定方法

67

別紙

はり・きゅうの施術料金の算定方法

68

生活保護法による医療扶助のはり・きゅうの給付について・・・・・・

69

医療扶助における長期入院患者の実態把握 に つ いて・・・・・・・・・・

71

医療扶助における長期外来患者の実態把握について・・・・・・・・・

75

頻回受診者に対する適正受診指導について・・・・・・・・・・・・・

78

180日を超えて入院している患者の取扱いについて・・・・・・・・

85

医療扶助における転院を行う場合の対応及び頻回転院患者の実態把握

について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

89

生活保護法の医療扶助における向精神薬の重複処方の適正化等につい

(7)

第1章

生活保護制度の概要

1 生活保護制度の目的

日本国憲法第25条には、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有 する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進 に努めなければならない。」と規定されています。

生活保護法(昭和25年法律第144号。以下「法」という。)は、この憲法の理念に基づいて、 国が生活に困窮するすべての国民に対し、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、最低限度 の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とするものです。

この目的を達成するため、法は次のような4つの基本原理・原則を規定しています。

保 護 の 基 本 原 理 ・ 原 則 説 明

法 の 目 的 ( 法 第 1 条 )

憲 法 第 2 5 条 に 規 定 す る 理 念 に 基 づ き 、国 が 生 活 に 困 窮 す る す べ て の 国 民 に 対 し 、そ の 困 窮 の 程 度 に 応 じ 、 必 要 な 保 護 を 行 い 、 そ の 最 低 限 度 の 生 活 を 保 障 す る と と も に 、 そ の 自 立 を 助 長 す る こ と を 目 的 と す る 。

無 差 別 平 等 の 原 理 ( 法 第 2 条 )

生 活 に 困 窮 す る す べ て の 国 民 は 、法 の 定 め る 要 件 を 満 た す 限 り 、法 に よ る 保 護 を 無 差 別 平 等 に 受 け る こ と が で き る 。

最 低 生 活 保 障 の 原 理 ( 法 第 3 条 )

法 に よ り 保 障 さ れ る 最 低 限 度 の 生 活 は 、健 康 で 文 化 的 な 生 活 水 準 を 維 持 す る こ と が で き る も の で な け れ ば な ら な い 。

補 足 性 の 原 理 ( 法 第 4 条 )

保 護 は 、生 活 に 困 窮 す る 者 が そ の 利 用 し 得 る 資 産 、 能 力 そ の 他 あ ら ゆ る も の を 、そ の 最 低 限 度 の 生 活 の 維 持 の た め に 活 用 す る こ と を 要 件 と し て 行 わ れ 、民 法 に 定 め る 扶 養 義 務 者 の 扶 養 及 び 他 の 法 律 に 定 め る 扶 助 は 、す べ て こ の 法 律 に よ る 保 護 に 優 先 し て 行 わ れ な け れ ば な ら な い 。

申 請 保 護 の 原 則 ( 法 第 7 条 )

保 護 は 、要 保 護 者 、 そ の 扶 養 義 務 者 又 は そ の 他 の 同 居 の 親 族 の 申 請 に 基 づ い て 開 始 す る も の と す る 。 た だ し 、要 保 護 者 が 急 迫 し た 状 況 に あ る と き は 、保 護 の 申 請 が な く て も 、 必 要 な 保 護 を 行 う こ と が で き る 。

基 準 及 び 程 度 の 原 則 ( 法 第 8 条 )

保 護 の 基 準 は 、 厚 生 労 働 大 臣 の 定 め る 基 準 に よ る 。 そ の 基 準 は 、 要 保 護 者 の 年 齢 別 、 性 別 、 世 帯 構 成 別 、 所 在 地 域 別 そ の 他 保 護 の 種 類 に 応 じ て 必 要 な 事 情 を 考 慮 し た 最 低 限 度 の 生 活 の 需 要 を 満 た す に 十 分 な も の で あ っ て 、 か つ 、 こ れ を 超 え な い も の で な け れ ば な ら な い 。

必 要 即 応 の 原 則 ( 法 第 9 条 )

保 護 の 決 定 及 び 実 施 に つ い て は 、 要 保 護 者 の 年 齢 別 、性 別 、健 康 状 態 等 そ の 個 人 又 は 世 帯 の 実 際 の 必 要 の 相 違 を 考 慮 し て 、 有 効 か つ 適 切 に 行 う も の と す る 。

世 帯 単 位 の 原 則 ( 法 第 1 0 条 )

(8)

2 保護の種類と方法

保護の種類としては次の8種類の扶助があります。

① 生活扶助 ② 住宅扶助 ③ 教育扶助 ④ 介護扶助 ⑤ 医療扶助 ⑥ 生業扶助 ⑦ 出産扶助 ⑧ 葬祭扶助

これらの扶助は、要保護者が最低生活を充足させるのに必要とされる限度において、単給 又は併給として行われます。

また、扶助は、原則として金銭給付の方法により行われますが、医療扶助及び介護扶助に ついては、生活保護法により指定された医療機関等においてのみ可能(治療を受けることが できる)とされており、特別な場合を除いて現物給付、つまり患者(又は要介護者)が直接 指定医療機関(又は指定介護機関)で診療(又は介護)を受けることにより行われます。

3 保護の実施機関

県知事や市長等は、その所管区域内に居住する要保護者に対して保護を決定し実施する責 任を負っておりますが、その事務を福祉事務所長に委任して行わせています。

岡山市には、6つの福祉事務所があり(表紙裏面の一覧表参照)、原則として保護者の居 住地の福祉事務所が実施機関として生活保護を実施しています。

4 指定医療機関等

福祉事務所が被保護者に対する医療を委託できる医療機関は、法による指定を受けている 医療機関(以下「指定医療機関」という。)です。

指定医療機関は、国の開設した病院等にあっては厚生労働大臣が、その他の岡山市内の病 院等(診療所、薬局、訪問看護ステーション等を含む)にあっては岡山市長が指定します。

指定医療機関には、法第50条により医療扶助に関する義務や届出等について定められて いるほか、次に掲げる「指定医療機関医療担当規程」が定められています。

また、助産又はあん摩マッサージ、はり・きゅう若しくは柔道整復については、医療の給 付と同様に法により指定した助産機関及び施術機関が行います。

(9)

第2章

中国残留邦人等支援給付について

1 中国残留邦人等支援給付とは

中国残留邦人等とは、戦後の混乱による肉親との離別などで日本に引き揚げる機会を失い、 中国、樺太、ロシアなどの旧ソ連地域に長い間残留を余儀なくされた日本人の方々です。

ようやく日本に帰国されたときには、すでに年齢を重ね中高年となっており、安定した職 も得られないことが少なくありませんでした。

このような特別の事情を背景に、従来の支援策を改善するための法律が「中国残留邦人等 の円滑な帰国の促進及び永住帰国後の自立の支援に関する法律(※「中国残留邦人等の円滑 な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法 律」に題名改正。以下、「中国残留邦人等支援法」という。)として制定され、平成20年4月 から支援が実施されており、さらに平成26年10月からは特定配偶者に対する支援(亡くなら れた中国残留邦人等の方の特定配偶者に対する配偶者支援金の支給)が開始されました。

2 支援給付制度の概要

支援給付は、中国残留邦人等ご本人とその特定配偶者の生活の安定を目的として、老齢基 礎年金を受給してもなお生活の安定が図れない中国残留邦人等に対し、老齢基礎年金制度に よる対応を補完する制度として設けられたものです。

その内容は、中国国残留邦人等支援法により、同法に特別の定めがある場合のほか、「生 活保護法の規定の例による」とされています。

3 支援給付の対象者

(1)老齢基礎年金の満額支給の対象となる方とその配偶者で、世帯の収入が一定の基準に 満たない方

(2)支援給付を受けている中国残留邦人等が死亡した場合の配偶者

(3)中国残留邦人等支援法施行(平成20年4月1日)前に60歳以上で死亡した中国残留 邦人等の配偶者で、法施行の際に生活保護を受給していた方

4 支援給付の種類

支援給付の種類は、生活、住宅、医療、介護、出産、生業及び葬祭の7種類です。教育扶 助に相当するものがない点で、生活保護と異なります。

生活保護同様、金銭給付が原則ですが、医療支援給付及び介護支援給付は、給付の性質上、 現物給付を原則としています。

5 実施機関

実施機関は各福祉事務所となります。

6 指定医療機関

医療支援給付のための医療を担当する機関は、生活保護同様指定を受けることとされてい ます。平成 19 年度までに生活保護法による指定を受けている医療機関は支援給付の指定を受 けたものとみなします。

(10)

第3章

医療扶助の内容

生活保護法による医療扶助の内容は次のとおりです。

1 医療扶助の範囲

医療扶助は、次に掲げる事項の範囲内で行われます。(法第15条) なお、医療支援給付も同様です。

(1)診察

(2)薬剤又は治療材料

(3)医学的処置、手術及びその他の治療並びに施術

(4)居宅における療養上の管理及びその療養に伴う世話その他の看護 (5)病院又は診療所への入院及びその療養に伴う世話その他の看護 (6)移送

こ の 範 囲 は 、 国 民 健 康 保 険 及 び 健 康 保 険 に お け る 療 養 の 給 付 と 療 養 費 の 支 給 と の 範 囲 を 併 せ た も の と ほ ぼ 同 様 と み る こ と が で き ま す が 、健 康 保 険 制 度 と は 異 な る 公 的 扶 助 制 度 で あ る こ と か ら 、保 険 外 併 用 療 養 費 は 適 用 し な い( 長 期 入 院 選 定 療 養 に つ き 別 に 定 め る も の を 除 く ) な ど 独 自 の 取 扱 い が あ り ま す 。

ま た 、 健 康 保 険 に お け る 療 養 の 給 付 は 、 現 物 給 付 と 療 養 費 払 い の 2 つ の 方 法 で 行 わ れ て い ま す が 、生 活 保 護 制 度 で は ご く 少 数 の 例 外 を 除 き 、現 物 給 付 が 基 本 と な っ て い ま す の で 、患 者 が お 金 を 支 払 っ て 、後 で 福 祉 事 務 所 か ら 患 者 に 償 還 払 い を す る こ と は 、 原 則 と し て あ り ま せ ん 。

健 康 保 険 で は 療 養 費 払 い と な っ て い る 装 具 ( 治 療 材 料 ) 、 施 術 、 訪 問 看 護 等 も 、 生 活 保 護 で は 全 て 事 前 に 申 請 を 行 う 必 要 が あ り ま す 。

事 前 に 申 請 が な さ れ て い な い と き は 支 払 い で き な い 場 合 も あ り ま す の で 、 ご 注 意 く だ さ い 。

ま た 、診 療 に つ き ま し て は 保 険 給 付 の 範 囲 で の 診 療 に 留 意 さ れ 、保 険 外 診 療( レ セ プ ト 請 求 し て も 認 め ら れ な い 部 分 )は 、原 則 と し て 福 祉 事 務 所 で は 負 担 で き ま せ ん の で 、 保 険 外 診 療 は 行 わ な い よ う お 願 い し ま す 。

関 連 し て 、 医 療 機 関 の 設 備 経 費 で 負 担 す べ き も の に つ い て は 、 生 活 保 護 制 度 の 趣 旨 か ら 患 者 本 人 も 負 担 で き ま せ ん の で ご 注 意 く だ さ い 。

2 診療方針及び診療報酬

指定医療機関の診療方針及び診療報酬は、国民健康保険の診療方針及び診療報酬の例によ ること(法第52条)とされていますが、この原則によることができないか、これによるこ とを適当としないときの診療方針及び診療報酬は、「生活保護法第52条第2項の規定によ る診療方針及び診療報酬( 昭和34年5月6日厚生省告示第125号) 」により定められています。

(1)診療方針

(11)

る診療方針に定めるものを除いて自動的に準用します。 (2) 診療報酬の額の算定方法

ア 健康保険法の規定による療養に要する費用の額の算定方法(平成6年3月1 6日厚生省 告示第54号)を準用して行います。

イ 上記の規定が改正された場合は、自動的に準用します。

(3) 生活保護法第52条第2項の規定による診療方針及び診療報酬(昭和34年5月厚生省告示 第125号)

一般診療に関する診療方針及び診療報酬は、生活保護法第52条、「指定医療機関医療担当規程」及

び「生活保護法第 52 条第 2 項の規定による診療方針及び診療報酬」によることとされていますが、次

の点に留意してください。

(1)生活保護法第 52 条第 2 項の規定による診療方針及び診療報酬第 1 項中「金を使用すること」と あるのは、金位 14 カラット以上の合金を使用することをいうものであること。

(2)病院又は診療所への入院及びその療養に伴う世話その他の看護のうち食事の提供たる療養及び 温度、照明及び給水に関する適切な療養環境の形成たる療養に係る診療報酬については、「入院時 食事療養費に係る食事療養及び入院時生活療養費に係る生活療養の費用の額の算定に関する基準 (平成 18 年 3 月厚生労働省告示第 99 号)」の例による。

また、健康保険法による訪問看護に係る費用については、「訪問看護療養費に係る指定訪問看護 の費用の額の算定方法(平成 20 年 3 月厚生労働省告示第 67 号)」の例によることとし、訪問看護 の基本利用料以外の利用料に相当する費用については、必要最小限度の実費の額とすること。 (3)後期高齢者医療の例による診療方針及び診療報酬(保険外併用療養費の支給に係るものを除く。)

は、75歳以上の者等に該当するに至った日の属する月の翌月(その日が月の初日であるときは、 その日の属する月)から適用するものとすること。また、「65 歳以上75歳未満の者であって高齢 者の医療の確保に関する法律施行令別表に定める程度の障害の状態にあるもの」に該当するか否 かの認定は、国民健康保険法第6条第8号の規定により同法の適用を除外されている者の場合は 福祉事務所長が行うこととなるが、原則として「生活保護法による保護の基準(昭和 38 年 4 月厚 生省告示第 158 号)」別表第 1 第 2 章 2 障害者加算の例によること。

(4)通算対象入院料(一般病棟入院基本料(特別入院基本料及び後期高齢者特定入院基本料を含む。)、 特定機能病院入院基本料(一般病棟の場合に限る。)及び専門病院入院基本料をいう。)を算定す る病棟に 180 日を超えて入院している患者で厚生労働大臣が別に定める患者に該当しない者のう ち、いかなる方法によっても退院後の受入先が確保できない者であって真にやむを得ないと判断 される者については、別に定める所により、受入先が確保されるまでの間、当該患者が 180 日経 過するまでに保険給付の対象とされていた入院基本料の範囲内において必要な額を算定して差し 支えないこと。

(5)指定医療機関が、医療券によって診療を行った場合には、診療報酬明細書又は訪問看護療養費 明細書に必要事項を記載して発行した福祉事務所ごとにとりまとめ、当月診療分を所定の様式に よる診療報酬請求書を添えてこれらの書類を翌月 10 日までに当該指定医療機関の所在する都道府 県の社会保険診療報酬支払基金の支部(以下「支払基金」という。)に提出すること。

(12)

3 調剤の給付

(1)被保護患者に対して処方せんを発行する場合には、「保険医療機関及び保険医療養担当 規則(昭和32年厚生省令第15号)」第23条に規定する様式に必要な事項を記載して交付し てください。

なお、当該用紙への記載にあたっては、当該用紙中「保険医療機関」とあるのは「指定 医療機関」と、「保険医」とあるのは「指定医」と読み替えてください。

(2)指定薬局においては、次の事項を記入した調剤録(処方せんに調剤録と同様の事項を記 入したものをもって替えることができる。)を保存する必要があります。

ア 薬剤師法施行規則第16条に規定する事項 イ 調剤券を発行した福祉事務所名

ウ 当該薬局で調剤した薬剤について処方せんに記載してある用量、既調剤量及び使用期 間

エ 当該薬局で調剤した薬剤についての薬剤価格、調剤手数科、請求金額、社保負担額、 他法負担額及び本人支払額

(3)生活保護を受けている方が調剤を受けに来られ、後発医薬品への変更が不可となってい る場合を除き、後発医薬品の使用について説明していただき、原則として後発医薬品を調 剤されるようお願いします。

後発医薬品の使用について説明したのにもかかわらず、本人が先発医薬品を希望する場 合は、その事情等を確認していただいた上で、先発医薬品を調剤されるようお願いします とともに、本人から確認した理由等を記録していただき、所定の様式にて情報提供してい ただきますよう、あわせてお願いします。

※リーフレット等のダウンロードについて

リーフレット等は、岡山市ホームページの次の場所からダウンロードしていただけます。 【様式等ダウンロード場所】

・岡山市トップページ > 事業者情報

> 事業を営んでいる方

> 生活保護法指定医療機関・介護機関

> 後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用促進に関する取組について

(13)

4 治療材料の取扱

治 療 材 料 と は 診 療 報 酬 点 数 に 含 ま れ な い も の で あ っ て 、 治 療 の 一 環 と し て 真 に 必 要 と す る も の を 給 付 ( 貸 与 又 は 修 理 を 含 む 。 ) し ま す 。

被 保 護 者 か ら 治 療 材 料 の 給 付 ( 貸 与 及 び 修 理 を 含 む 。 以 下 同 じ 。 ) の 申 請 を 受 け た 福 祉 事 務 所 長 は 、 給 付 要 否 意 見 書 ( 治 療 材 料 ) を 発 行 し 、 指 定 医 療 機 関 及 び 取 扱 業 者 に お い て 所 要 事 項 の 記 入 を 受 け 、 そ の 要 否 を 判 断 し て 、 治 療 材 料 券 を 交 付 し ま す 。

た だ し 、 一 般 診 療 報 酬 の 額 の 算 定 方 法 に よ り 支 給 で き る 場 合 及 び 他 法 に よ り 給 付 さ れ る 場 合 等 に は 、 治 療 材 料 の 給 付 は で き ま せ ん 。

【後発医薬品の使用促進】 ∼関係法令抜粋∼

●生活保護法(昭和 25 年法律第 144 号) (医療扶助の方法)

第34 条

3 医療を担当する医師又は歯科医師が医学的知見に基づき後発医薬品(薬事法(昭和 35 年法律第 145 号)第 14 条又は第 19 条の 2 の規定による製造販売の承認を受けた医薬品の うち、同法第14条の4第1項各号に掲げる医薬品と有効成分、分量、用法、用量、効能 及び効果が同一性を有すると認められたものであつて厚生労働省令で定めるものをいう。 以下この項において同じ。)を使用することができると認めたものについては、被保護者 に対し、可能な限り後発医薬品の使用を促すことによりその給付を行うよう努めるものと する。

●指定医療機関医療担当規程(昭和 25 年厚生省告示第 222 号) (後発医薬品)

第6条 指定医療機関の医師又は歯科医師(指定医療機関である医師又は歯科医師を含む。) は、投薬又は注射を行うに当たり、後発医薬品(法第34条第3項に規定する後発医薬品 をいう。以下同じ。)の使用を考慮するよう努めるとともに、投薬を行うに当たっては、 医学的知見に基づき後発医薬品を使用することができると認めた場合には、可能な限り患 者にその使用を促すよう努めなければならない。

2 指定医療機関である薬局は、後発医薬品の備蓄に関する体制その他の後発医薬品の調剤 に必要な体制の確保に努めなければならない。

(14)

【治療材料費の範囲】

( 1 ) 給 付 方 針 ① 国 民 健 康 保 険 の 療 養 費 の 支 給 対 象 と な る 治 療 用 装 具 及 び 輸 血 に 使 用 す る 生 血 は 、 そ の 例 に よ り 現 物 給 付 と し ま す 。

ま た 、 次 に 掲 げ る 材 料 の 範 囲 に お い て は 、 必 要 最 小 限 度 の 機 能 を 有 す る も の を 、 原 則 と し て 現 物 給 付 に よ っ て 行 い ま す 。 た だ し 、 吸 引 器 及 び ネ ブ ラ イ ザ ー に つ い て は 、 現 物 給 付 に 限 り ま す 。

義 肢 、 装 具 、 眼 鏡 、 収 尿 器 、 ス ト ー マ 装 具 、 歩 行 補 助 つ え 、 尿 中 糖 半 定 量 検 査 用 試 験 紙 、 吸 引 器 及 び ネ ブ ラ イ ザ ー

② ① に 掲 げ る 材 料 に つ い て は 、 次 に よ り ま す 。

ア 義 肢 、装 具 、眼 鏡 、収 尿 器 、ス ト ー マ 装 具 及 び 歩 行 補 助 つ え に つ い て は 、障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 す る た め の 法 律 ( 以 下 、 「 障 害 者 総 合 支 援 法 」 と い う 。 ) の 規 定 に 基 づ く 補 装 具 の 購 入 若 し く は 修 理 又 は 日 常 生 活 上 の 便 宜 を 図 る た め の 用 具 の 給 付 若 し く は 貸 与 を 受 け る こ と が で き な い 場 合 で あ る こ と 。 さ ら に 、 歩 行 補 助 つ え に つ い て は 、 前 記 の 他 、 介 護 保 険 法 又 は 生 活 保 護 法 の 規 定 に 基 づ く 福 祉 用 具 の 貸 与 を 受 け る こ と が で き な い 場 合 で あ る こ と 。

イ 義 肢 、 装 具 、 眼 鏡 、 収 尿 器 、 ス ト ー マ 用 装 具 及 び 歩 行 補 助 つ え に つ い て は 、 治 療 等 の 一 環 と し て こ れ を 必 要 と す る 真 に や む を 得 な い 事 由 が 認 め ら れ る 場 合 に 限 る こ と 。

ウ 尿 中 糖 半 定 量 検 査 用 試 験 紙 は 、現 に 糖 尿 病 患 者 で あ っ て 、医 師 が 食 事 療 法 に 必 要 と 認 め た 場 合 に 限 り 、 必 要 最 小 限 度 の 量 を 給 付 す る こ と が で き る も の で あ る こ と 。

エ 吸 引 器 は 、喉 頭 腫 瘍 で 喉 頭 を 摘 出 し た 患 者 等 の 気 管 内 に 分 泌 物 が 貯 留 し そ の 自 力 排 泄 が 困 難 な 者 を 対 象 と し 、 病 状 が 安 定 し て お り 、 社 会 復 帰 の 観 点 か ら 吸 引 器 使 用 に よ る 自 宅 療 養 の ほ う が よ り 効 果 的 で あ り 、 当 該 材 料 を 給 付 し な け れ ば 、吸 引 器 に よ る 処 置 の た め に 入 院 が 必 要 で あ る 場 合 に 限 る こ と 。ま た 、 器 具 の 使 用 に 習 熟 し て い る こ と が 必 要 で あ る こ と 。

オ ネ ブ ラ イ ザ ー は 、呼 吸 器 等 疾 病 に 罹 患 し 、社 会 復 帰 の 観 点 か ら 当 該 材 料 の 使 用 に よ る 在 宅 療 養 が よ り 効 果 的 で あ る 者 で あ っ て 、 当 該 材 料 を 給 付 し な け れ ば 、 ネ ブ ラ イ ザ ー に よ る 処 置 の た め に 入 院 が 必 要 で あ る 場 合 に 限 る こ と 。 な お 、 装 置 の 使 用 に 習 熟 し て い る こ と が 必 要 で あ り 、 通 院 に よ る 処 置 対 応 が 可 能 な 者 に つ い て は 除 く こ と 。

( 2 ) 費 用 ① 治 療 材 料 の 費 用 は 、 原 則 と し て 国 民 健 康 保 険 の 療 養 費 の 例 の 範 囲 内 と す る 。 な お 、 義 肢 、 装 具 、眼 鏡 及 び 歩 行 補 助 つ え( つ え を 除 く 。 )の 費 用 に つ い て は 、 原 則 と し て 障 害 者 総 合 支 援 法 の 規 定 に 基 づ く 補 装 具 の 種 目 、 購 入 又 は 修 理 に 要 す る 費 用 の 額 の 算 定 等 に 関 す る 基 準 ( 平 成 18 年 9 月 2 9 日 厚 生 労 働 省 告 示 第 5 2 8 号 ) の 別 表 に 定 め る 額 の 1 0 0 分 の 1 0 4 . 8 ( ※ ) に 相 当 す る 額 を 限 度 と す る こ と 。 ② 真 に や む を 得 な い 事 情 に よ り ① の 基 準 の 額 を 超 え て 給 付 す る 場 合 又 は 、尿 中 糖

(15)

※ 上 記 以 外 の 材 料 で 、 治 療 の 一 環 と し て 必 要 と す る 真 に や む を 得 な い 事 由 が 認 め ら れ る も の に つ い て は 、認 め ら れ る 場 合 が あ り ま す の で 、福 祉 事 務 所 へ ご 相 談 く だ さ い 。

※ 治 療 材 料 と 消 費 税 の 関 係 に つ い て

消 費 税 法 第 6 条( 非 課 税 の 別 表 第 1 )に よ り 生 活 保 護 法 の 規 定 に 基 づ く 医 療 扶 助 の た め の 医 療 の 給 付 及 び 医 療 扶 助 の た め の 金 銭 給 付 に 係 る 医 療 ( 消 費 税 法 第 6 条 非 課 税 の 別 表 第 1 ) は 全 て 非 課 税 と な る た め 、 治 療 材 料 は 非 課 税 と な り ま す 。 支 援 給 付 も 同 様 で す 。

※ 「 1 0 0 分 の 1 0 4 . 8 」 に つ い て

「 障 害 者 総 合 支 援 法 の 補 装 具 等 の 基 準 の 別 表 に 定 め る 額 は 、 身 体 障 害 者 物 品 と し て 消 費 税 が 非 課 税 で あ る た め 、 基 準 額 の 内 訳 は い か な る 場 合 も 本 体 価 格 の み で あ る 。『 1 0 0 分 の 1 0 4 . 8 』の 趣 旨 は 、装 具 を 製 作 す る に 当 た っ て 必 要 な 材 料 及 び 部 品 等 の 購 入 に は 消 費 税 が 課 税 さ れ る た め 、当 該 仕 入 れ に 係 る 消 費 税 相 当 分 を 考 慮 し た も の 」 ( 補 装 具 費 支 給 事 務 取 扱 要 領 ) と あ る 。

こ の た め 、 治 療 材 料 の う ち 義 肢 、 装 具 、 眼 鏡 及 び 歩 行 補 助 つ え ( つ え を 除 く ) の 費 用 に つ い て は 、 障 害 者 総 合 支 援 法 の 規 定 に 基 づ く 補 装 具 の 種 目 、 購 入 又 は 修 理 に 要 す る 費 用 の 額 の 算 定 等 に 関 す る 基 準 の 別 表 に 定 め る 額 の 1 0 0 分 の 1 0 4 . 8 に 相 当 す る 額 を 限 度 と す る と あ る が 、「 1 0 0 分 の 1 0 4 . 8 」 は 消 費 税 相 当 分 を 考 慮 し た 乗 数 で あ る 。

5 移 送 の 給 付

移 送 の 給 付 に つ い て は 、 被 保 護 者 か ら の 申 請 に 基 づ き 、 給 付 要 否 意 見 書 ( 移 送 ) 等 に よ り 主 治 医 の 意 見 を 確 認 す る と と も に 、 福 祉 事 務 所 に お い て 移 送 を 必 要 と す る 内 容 を 確 認 の 上 、 次 の 範 囲 に よ り 給 付 を 行 い ま す 。 支 援 給 付 も 同 様 で す 。

( 1 ) 給 付 の 範 囲

移 送 の 給 付 に つ い て は 、療 養 に 必 要 な 最 小 限 度 の 日 数 に 限 り 、傷 病 等 の 状 態 に 応 じ て 経 済 的 か つ 合 理 的 な 経 路 及 び 交 通 手 段 に よ っ て 行 う も の と し 、 受 診 す る 医 療 機 関 に つ い て は 原 則 と し て 要 保 護 者 の 居 住 地 等 に 比 較 的 近 距 離 に 所 在 す る 医 療 機 関 に 限 る も の と し ま す 。

た だ し 、 傷 病 等 の 状 態 に よ り 、 要 保 護 者 の 居 住 地 等 に 比 較 的 近 距 離 に 所 在 す る 医 療 機 関 で の 対 応 が 困 難 な 場 合 は 、専 門 的 治 療 の 必 要 性 、治 療 実 績 、患 者 で あ る 被 保 護 者 と 主 治 医 と の 信 頼 関 係 、同 一 の 病 態 に あ る 当 該 地 域 の 他 の 患 者 の 受 診 行 動 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 、 適 切 な 医 療 機 関 へ の 受 診 が 認 め ら れ ま す 。

① 医 療 機 関 に 電 車 ・ バ ス 等 に よ り 受 診 す る 場 合 で 、 当 該 受 診 に 係 る 交 通 費 が 必 要 な 場 合

② 被 保 護 者 の 傷 病 、 障 害 等 の 状 態 に よ り 、 電 車 ・ バ ス 等 の 利 用 が 著 し く 困 難 な 者 が 医 療 機 関 に 受 診 す る 際 の 交 通 費 が 必 要 な 場 合

③ 検 診 命 令 に よ り 検 診 を 受 け る 際 に 交 通 費 が 必 要 と な る 場 合 ④ 医 師 の 往 診 等 に 係 る 交 通 費 又 は 燃 料 費 が 必 要 と な る 場 合

⑤ 負 傷 し た 患 者 が 災 害 現 場 等 か ら 医 療 機 関 に 緊 急 に 搬 送 さ れ る 場 合

(16)

⑦ 移 動 困 難 な 患 者 で あ っ て 、 患 者 の 症 状 か ら み て 、 当 該 医 療 機 関 の 設 備 等 で は 十 分 な 診 察 が で き ず 、 医 師 の 指 示 に よ り 緊 急 に 転 院 す る 場 合

⑧ 医 療 の 給 付 対 象 と し て 認 め ら れ て い る 移 植 手 術 を 行 う た め に 、 臓 器 等 の 摘 出 を 行 う 医 師 等 の 派 遣 及 び 摘 出 臓 器 等 の 搬 送 に 交 通 費 又 は 搬 送 代 が 必 要 な 場 合

( た だ し 、 国 内 搬 送 に 限 る ) ( 2 ) 費 用

① 移 送 に 要 す る 費 用 は 、 傷 病 等 の 状 態 に 応 じ 、 経 済 的 か つ 合 理 的 な 方 法 及 び 経 路 に よ り 移 送 を 行 っ た も の と し て 算 定 さ れ る 最 小 限 度 の 実 費 。

な お 、 身 体 障 害 者 等 の 割 引 運 賃 が 利 用 で き る 場 合 に は 、 当 該 割 引 運 賃 を 用 い て 算 定 し た 額 と し ま す 。

② 当 該 料 金 の 算 定 に あ た っ て は 、 領 収 書 、 複 数 業 者 の 見 積 書 、 地 域 の 実 態 料 金 等 の 挙 証 資 料 に 基 づ き 、 額 の 決 定 を し ま す 。

( 3 ) 給 付 要 否 意 見 書 ( 移 送 ) に つ い て

移 送 の 給 付 決 定 に あ た っ て は 、( 1 )に 掲 げ る 移 送 を 必 要 と す る 要 因 を 確 認 す る た め に 、福 祉 事 務 所 か ら 指 定 医 療 機 関 あ て に 給 付 要 否 意 見 書( 移 送 )を 送 付 さ せ て い た だ き ま す 。

ま た 、 被 保 護 者 の 通 院 日 数 を 確 認 す る た め に 、 福 祉 事 務 所 か ら 指 定 医 療 機 関 に 対 し て 、 通 院 証 明 を 依 頼 す る こ と が あ り ま す の で ご 協 力 を お 願 い し ま す 。

な お 、 通 院 証 明 書 等 の 作 成 に あ た っ て は 費 用 を 請 求 す る こ と も 、 診 療 情 報 提 供 料 を 算 定 す る こ と も で き ま せ ん の で 、 あ ら か じ め ご 了 承 く だ さ い 。

( 指 定 医 療 機 関 医 療 担 当 規 程 第 7 条 参 照 )

6 訪 問 看 護 の 給 付

訪 問 看 護 は 、 疾 病 又 は 負 傷 に よ り 居 宅 に お い て 継 続 し て 療 養 を 受 け る 状 態 に あ る 者 に 対 し 、 そ の 者 の 居 宅 に お い て 看 護 師 等 が 行 う 療 養 上 の 世 話 又 は 診 療 の 補 助 を 必 要 と す る 場 合 に 限 り 認 め ら れ ま す 。

(17)

第4章

医療扶助の申請から決定まで

1 医療扶助の申請

医療扶助を受けようとする者は、医療機関に行く前に福祉事務所長に対してその旨の申請 をする必要があります。

申請をすると、医療要否意見書、あるいは医療券が交付されます。

来院時にはそれらの書類を窓口に提示しますので、内容を確認したうえで診療を行ってく ださい。

(1) 被保護者が医療券を提出して受診する場合

被保護者は福祉事務所から医療券の交付を受け、医療機関の窓口にこの医療券を提 出して受診することとなっています。

医療券は暦月を単位として発行され、有効期間が記載されています。

(2) 患者が医療券を持たずに受診する場合

① 被保護者が医療要否意見書を持って受診する場合

指定医療機関の意見を基に医療扶助の要否の決定(医療扶助を行う必要があるかど うか)を行いますので、被保護者が持参した医療要否意見書に所要事項を記入の上、 福祉事務所にご返送をお願いします。

医療券は、医療要否意見書等に記載された意見を基に医療扶助の適用が決定され次 第、福祉事務所から医療機関に直接送付します。

② 被保護者が「休日・夜間証明書」を持って受診する場合

被保護者が休日・夜間に急病のため医療機関を受診する場合に限り使用可能な証明 書を交付しています。

被保護者がこの証明書を用いて受診した場合、証明書の有効期限に注意したうえで 診療を行ってください。証明書だけで受診した場合、被保護者は改めて福祉事務所に 医療扶助給付申請をする必要がありますのでその点を被保護者に確認しておいてくだ さい。

その場合、医療券は後日福祉事務所から直接医療機関に送付しますので、医療券が 送付されない場合は、福祉事務所にお問い合わせください。福祉事務所の名称は証明 書に記載されています。

③ 被保護者が何も持たずに受診する場合

上記以外で、医療券を持たない患者が、福祉事務所からの連絡なしに受診した場合 には、その患者の保護を行っている福祉事務所にご連絡ください。

なお、患者が急迫した状況にあるため医療券を発行する余裕のない場合等は、福祉 事務所から指定医療機関にその状況を連絡の上、医療券を発行しないで治療等をお願 いする場合があります。医療券はその後直ちに発行します。

④医療支援給付の「本人確認証」を持って受診する場合

日本語が不自由であるなど中国残留邦人等の特別な事情を踏まえ、本人負担軽減を 図るため、医療券は福祉事務所等から直接送付されます。

(18)

2 医療の要否の確認

医療扶助(治療材料及び施術、移送を含む)の決定や継続を検討するために、医療要否意 見書等の提出を求めることがあります。

被保護者が要否意見書を持参してきた場合、あるいは福祉事務所から送付されてきた場合 には、必要事項を記載し、速やかに福祉事務所へ提出してください。

福祉事務所長は、提出された各給付要否意見書を嘱託医と検討し、医療の要否、他法(例 えば「障害者総合支援法」、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」及び、「難病の 患者に対する医療等に関する法律」など。)の適用等について確認したうえで医療扶助の決 定を行います。

医療扶助の決定後は、決定に基づき原則3か月(最長6か月まで)まで医療券を発行しま す。(医療の要否・程度について把握する必要があるときを除く。)。

福祉事務所では、嘱託医による各給付要否意見書の審査を経て医療扶助を決定しています ので、要否意見書の提出が無い場合は、原則として各種給付券(医療券等)を発行できませ ん。

なお、要否意見書の作成については費用を請求することも、診療情報提供料を算定するこ ともできませんのでご注意ください。(指定医療機関医療担当規程第7条参照)

【各給付要否意見書の徴取時期一覧】

医療扶助又は医療支援給付開始時 継続

入院 入院外 入院 入院外

単給 併給 単給 併給 単給 併給 単給 併給 医 療 給 付 要 否 意

見書

○ ○ (た だし、病 状の悪化等 により明らか に入院医療 の必要が認 められ、かつ 活用すべき 他法他施策 がない と判 断され る場 合を除く)

○ ○ (た だし、明 らかに必要 性が認めら れ、活用す べき他法他 施策が ない と判断され る 場合を除く)

○ (3ケ月ごと)

○ (3 ケ月ごと)

○ (3ケ月ごと)

○ (6ケ月ごと)

精神疾患 入院要否 意見書

○ ○ ○

(6ケ月ごと)

○ (6 ケ月ごと) 給 付 要 否 意 見 書

(治療材料)

○ ○ ○ ○ ○

(その 都度(ただし、消 耗的 なもの で継続 使用とす るものに つい ては、6ヶ月 以内(尿 中糖半定量検査用 試 験紙につい ては、3ヶ 月以内)の期間 とする) )

給 付 要 否 意 見 書 (移送)

○ ○ ○ ○ ○

(3ケ月ごと)

(19)

訪問看護 要否意見 書

○ ○ ○

(6ケ月ごと)

○ (6ケ月ごと) 給付要否 意見書

(施術)

○ ○

※1「単給」とは、医療扶助のみを受給している被保護者。

「併給」とは、医療扶助とその他の扶助を受給している被保護者。 ※2 保護の新規開始で医療扶助を行う場合は、事前に要否意見書が必要。 ※3 要否意見書が無くても受診できる具体例

① 急性疾患や事故などによる傷病の場合(急性虫垂炎、複雑骨折等) ② 初診の段階において、直ちに入院を要する場合(悪性腫瘍等)

③ 入院外医療受給中の者が、急激な病状の悪化等により直ちに入院を要する場合 (ただし、入院医療券の送付については、要否意見書の審査後となります。) ※4 上記1から3は、医療支援給付も同様

3 医療券の発行

(1)医療扶助が決定された場合は、福祉事務所から医療の種類(入院、入院外、歯科、調剤) に応じて、生活保護法医療券・調剤券(以下「医療券等」という。)が発行されます。

医療券等は歴月を単位として発行され、継続的な治療が必要と判断された場合の医療 券等は、毎月25日前後に各福祉事務所から一括送付されます。

医療券等とともに受領書(調剤券の場合は「調剤券不要連絡票」)を同封しております ので、必要事項を記載の上、福祉事務所へ返送してください。

決定期間を超えて医療を要するときは、最終分の医療券とともに医療要否意見書等を送 付いたしますので、医療継続についての意見を記入の上、福祉事務所へ返送してください。

※ 調剤券については事務省力化の観点から、前月に請求のあった方の調剤券を毎月25 日前後に一括発送しております。

各指定薬局におかれましては、この調剤券を確認の上、不足分(一括送付分以外の 受療者)については、FAXにて各福祉事務所宛てにご請求ください。

また、以後の調剤券が不要の場合は、「調剤券不要連絡票」の不要を〇で囲んでい ただき、ご返送ください。

※ 医療券等に誤りがある場合は、福祉事務所で訂正しますので連絡してください。 また、不要な医療券等が送付された場合は福祉事務所へ返送してください。

(2)診療報酬請求の際には、医療券等の記入事項を、診療報酬明細書等に正確に転記してく ださい。

なお、医療券等には実施機関ごとに独自の交付番号(同じ患者であっても、転居その他 の事由により受給者番号が変更になる場合があります。)を付番しているので、診療報酬 明細書等の所定の箇所に正確に転記してください。

(3)医療券等は、福祉事務所等における支払済の診療報酬明細書等の資格審査により疑義が 生じた場合に必要となります。指定医療機関医療担当規程第 9 条により、診療及び診療報 酬の請求に関する帳簿及び書類の完結の日から5年間は保管をしておいてください。また、 この期間経過後は各指定医療機関等の責任の下、適切に処分してください。

(20)

(4)病院において、2科以上の診療科にわたり診療を受ける場合にも、医療券の発行は1枚 です。

この場合も医療券に記載されている「公費負担者番号」等を転記して、2科以上の診療 科に係る請求分を合わせて1枚の診療報酬明細書によって請求してください。

4 診療報酬の請求

福祉事務所から発行された医療券等の記載事項を所定の様式の診療報酬明細書等に請求内 容を記載して、社会保険診療報酬支払基金岡山支部に提出してください。

生活保護の受給者番号は、被保護者の世帯の状況により変更する場合があります。 診療報酬明細書等については、1か月ごとに1枚で作成することが原則ですが(社会保険 等と3者併用になる場合を除く。)、月の途中で受給者番号が変更になった場合には、受給 者番号ごとに診療報酬明細書等を作成してください。(その場合、○月△日診療分と記載を お願いします。)

なお、岡山市内の転居であっても、生活保護の実施機関(福祉事務所)が変更となる場合 には、「公費負担者番号」「受給者番号」ともに変更になりますので、ご注意ください。

診療報酬明細書等の記載は、健康保険及び後期高齢者医療の例により記載してください。 医療券等の「本人支払額」欄に、金額の記載がある場合は、その金額を直接患者から徴収 すると同時に、診療報酬明細書の一部負担金欄に金額を記載してください。

なお、生活保護法は、優先的に他法他施策を活用することが原則になっているので、最下 位の公費負担医療という位置づけで診療報酬等の記載を行ってください。

5 治療材料費、施術料等の請求

治療材料費、施術料及び訪問看護における基本利用料以外の利用料に相当する費用につい ては、福祉事務所から直接支払いますので、各請求明細書又は利用料請求書を福祉事務所に 提出してください。

また、訪問看護については医療券に基づき、訪問看護療養費明細書で基本利用料を含めた 費用を支払基金あて請求していただきますが、基本利用料以外のその他の利用料( 患家まで の交通費など)がある場合は、「訪問看護に係る利用料請求書」により、各福祉事務所等あて 直接請求してください。

6 障害者総合支援法の自立支援医療と医療扶助の取扱いについて

被保護者で自立支援医療(精神通院・更生医療・育成医療)適用者は、自己負担額があり ません。受給者証に記載された医療機関と同一の医療機関で自立支援医療対象外の疾病のた め受診した場合は、医療扶助との併用になります。

なお、「難病の患者に対する医療等に関する法律」に基づく医療費助成制度についても同 様の取扱いとなります。

7 対象病棟に180 日を超えて入院している患者に係る特別料金分

(21)

を設定した場合に請求できることとなりますので、事前に福祉事務所に連絡願います。 この場合、医療機関は、入院基本料相当額のうち、患者に係る特別料金分については、患 者ではなく直接福祉事務所へ、保険外併用療養費(保険給付対象部分)については、支払基 金へ請求することになります。

なお、本人支払額がある場合、実際の請求額は、特別料金分から本人支払額を除いた額と なります。

8 診療報酬請求権の消滅時効

診療報酬請求権の時効については、民法第 170 条の規定により 3 年となります。

(22)

第5章

医療機関等の指定

市内に所在する病院、診療所、訪問看護ステーション又は薬局(以下「医療機関等」とい う。)が生活保護法及び中国残留邦人等支援法による指定を受けるためには、次のような手 続きが必要です。

1 指定申請

新たに指定をうけようとする医療機関等は、所在地を管轄する福祉事務所に下記指定申請 書類一式を提出してください。

【必要書類】

(1)生活保護法指定申請書

(2)欠格事由に該当しない旨の誓約書

※ 申請書・誓約書等については、岡山市ホームページの次の場所からダウンロードし ていただけます。

【様式等ダウンロード場所】 ・岡山市トップページ > 事業者情報

> 事業を営んでいる方

> 生活保護法指定医療機関・介護機関

> 生活保護法等に基づく指定医療機関制度について

(アドレス)http://www.city.okayama.jp/hofuku/seihojiritsu/seihojiritsu_00017.html

2 指 定 の 基 準

指 定 は 、 病 院 若 し く は 診 療 所 ( 医 科 、 歯 科 ) 又 は 薬 局 の 開 設 者 の 申 請 に よ り 行 い ま す 。

( 1 ) 指 定 の 要 件

法 第 4 9 条 の 2 第 2 項 各 号 ( 欠 格 事 由 ) の い ず れ か に 該 当 す る と き は 、 市 長 は 指 定 医 療 機 関 の 指 定 を し て は な ら な い こ と に な っ て い ま す 。ま た 、同 条 第 3 項 各 号 ( 指 定 除 外 要 件 ) の い ず れ か に 該 当 す る と き は 、市 長 は 指 定 医 療 機 関 の 指 定 を し な い こ と が で き ま す 。

< 欠 格 事 由 の 例 >

・ 当 該 申 請 に 係 る 医 療 機 関 が 健 康 保 険 法 に 規 定 す る 保 険 医 療 機 関 又 は 保 険 薬 局 で は な い と き 。

・ 開 設 者 が 、 禁 錮 以 上 の 刑 に 処 せ ら れ 、 そ の 執 行 を 終 わ り 、 又 は 執 行 を 受 け る こ と が な く な る ま で の 者 で あ る と き 。

・ 開 設 者 が 、 指 定 医 療 機 関 の 指 定 を 取 り 消 さ れ 、 そ の 取 消 し の 日 か ら 起 算 し て 5 年 を 経 過 し な い も の で あ る と き 。

(23)

< 指 定 除 外 要 件 の 例 >

・ 被 保 護 者 の 医 療 に つ い て 、 そ の 内 容 の 適 切 さ を 欠 く お そ れ が あ る と し て 重 ね て 指 導 を 受 け た も の で あ る と き 。

( 2 ) 指 定 の 取 消 要 件

指 定 医 療 機 関 が 、法 第 5 1 条 第 2 項 各 号 の い ず れ か に 該 当 す る と き は 、市 長 は 、そ の 指 定 を 取 り 消 し 、又 は 期 間 を 定 め て そ の 指 定 の 全 部 若 し く は 一 部 の 効 力 を 停 止 す る こ と が で き ま す 。

< 指 定 取 消 要 件 の 例 >

・ 指 定 医 療 機 関 が 、健 康 保 険 法 に 規 定 す る 保 険 医 療 機 関 又 は 保 険 薬 局 で な く な っ た と き 。

・ 指 定 医 療 機 関 の 開 設 者 が 、 禁 錮 以 上 の 刑 に 処 せ ら れ た と き ・ 指 定 医 療 機 関 の 診 療 報 酬 の 請 求 に 関 し 不 正 が あ っ た と き

・ 指 定 医 療 機 関 が 、 不 正 の 手 段 に よ り 指 定 医 療 機 関 の 指 定 を 受 け た と き

3 指 定 医 療 機 関 の 指 定 の 有 効 期 間 ( 更 新 制 )

( 1 ) 指 定 の 更 新

指 定 医 療 機 関 の 指 定 は 、 6 年 ご と に そ の 更 新 を 受 け な け れ ば 、 そ の 期 間 の 経 過 に よ っ て そ の 効 力 を 失 い ま す ( 法 第 4 9 条 の 3 第 1 項 )

( 2 ) 更 新 手 続 き が 不 要 な 医 療 機 関

指 定 医 療 機 関 の う ち 、以 下 に 該 当 す る 医 療 機 関 に つ い て は 、そ の 指 定 の 効 力 を 失 う 日 前 6 月 か ら 同 日 前 3 月 ま で の 間 に 別 段 の 申 し 出 が な い と き は 、更 新 の 申 請 が あ っ た も の と み な さ れ ま す 。 ( 法 第 4 9 条 の 3 第 4 項 )

① 医 師 、 歯 科 医 師 又 は 薬 剤 師 の 開 設 す る 指 定 医 療 機 関 で あ っ て 、 そ の 指 定 を 受 け た 日 か ら お お む ね 引 き 続 き 当 該 開 設 者 で あ る 医 師 、歯 科 医 師 若 し く は 薬 剤 師 の み が 診 療 若 し く は 調 剤 に 従 事 し て い る も の

② 医 師 、 歯 科 医 師 又 は 薬 剤 師 の 開 設 す る 指 定 医 療 機 関 で あ っ て 、 そ の 指 定 を 受 け た 日 か ら お お む ね 引 き 続 き 当 該 開 設 者 で あ る 医 師 、歯 科 医 師 若 し く は 薬 剤 師 及 び そ の 者 と 同 一 の 世 帯 に 属 す る 配 偶 者 、直 系 血 族 若 し く は 兄 弟 姉 妹 で あ る 医 師 、歯 科 医 師 若 し く は 薬 剤 師 の み が 診 療 若 し く は 調 剤 に 従 事 し て い る も の

※ 開 設 者 が 法 人 の 場 合 に は 、 上 記 ① ② と も に 該 当 し ま せ ん の で 、 必 ず 6 年 ご と の 更 新 が 必 要 と な り ま す 。

4 指 定 年 月 日 の 取 扱 い に つ い て

指 定 日 は 、 原 則 と し て 福 祉 事 務 所 が 申 請 書 を 受 理 し た 月 の 1 日 と な り ま す 。 た だ し 、健 康 保 険 法 等 他 法 の 指 定 を 要 件 と す る 医 療 機 関 に つ い て は 、他 法 に よ る 指 定 日 以 降 の 指 定 年 月 日 と な り ま す 。

指 定 年 月 日 の 遡 及 は 原 則 と し て 行 い ま せ ん 。

た だ し 、 や む を 得 な い 事 情 に よ り 、 遡 及 が 必 要 で あ る 場 合 は 、 申 請 書 の 提 出 【 例 】 申請書受理日:平成27年2月20日⇒ 指定日:平成27年2月1日

(24)

時 に 福 祉 事 務 所 へ ご 相 談 く だ さ い 。

指 定 決 定 後 は 指 定 日 の 変 更 は 出 来 ま せ ん の で ご 注 意 く だ さ い 。 < 遡 及 を 認 め る 場 合 の 事 例 >

ア 指 定 医 療 機 関 の 開 設 者 が 変 更 し た 場 合 で 、 変 更 と 同 時 に 引 き 続 い て 開 設 さ れ 、 患 者 が 引 き 続 き 診 療 を 受 け て い る 場 合

イ 指 定 医 療 機 関 が 移 転 し 同 日 付 け で 新 旧 医 療 機 関 を 開 設 、 廃 止 し た 場 合 で 、 患 者 が 引 き 続 い て 診 療 を 受 け て い る 場 合

ウ 指 定 医 療 機 関 の 開 設 者 が 個 人 か ら 法 人 組 織 に 、 又 は 法 人 組 織 か ら 個 人 に 変 更 に な っ た 場 合 で 、 患 者 が 引 き 続 い て 診 療 を 受 け て い る 場 合

5 指 定 通 知

市長は、医療機関等を指定したときは、所管する福祉事務所を経由の上、申請者に指定書 及び標示を交付するとともに、その旨を公告式掲示板に告示します。

6 生 活 保 護 法 指 定 介 護 機 関 の み な し 指 定

医 療 機 関 で 、 生 活 保 護 受 給 者 に 対 し 介 護 保 険 の 居 宅 療 養 管 理 指 導 、 訪 問 看 護 、 訪 問 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 、 通 所 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン ( 薬 局 は 居 宅 療 養 管 理 指 導 の み ) を 実 施 す る 場 合 は 、 生 活 保 護 法 の 指 定 介 護 機 関 の 指 定 申 請 も す る 必 要 が あ り ま す 。

た だ し 、 平 成 2 6 年 7 月 1 日 以 降 、 新 た に 保 険 医 療 機 関 、 保 険 薬 局 に 指 定 さ れ た 医 療 機 関 は 、上 記 居 宅 サ ー ビ ス に 係 る 指 定 介 護 機 関 の 指 定 を 受 け た も の と み な さ れ ま す 。

(生活保護法)

第54条の2 (略)

2 介護機関について、別表第二の上欄に掲げる介護機関の種類に応じ、それぞれ同表の中

欄に掲げる指定又は許可があつたときは、その介護機関は、その指定又は許可の時に前項 の指定を受けたものとみなす。ただし、当該介護機関(地域密着型介護老人福祉施設及び

介護老人福祉施設を除く。)が、厚生労働省令で定めるところにより、あらかじめ、別段

の申出をしたときは、この限りではない。

(介護保険法)

第71条 病院等について、健康保険法第63条第3項第1号 の規定による保険医療機関

又は保険薬局の指定があったとき(同法第69条の規定により同号の指定があったものと

みなされたときを含む。)は、その指定の時に、当該病院等の開設者について、当該病院

等により行われる居宅サービス(病院又は診療所にあっては居宅療養管理指導その他厚生

労働省令で定める種類の居宅サービスに限り、薬局にあっては居宅療養管理指導に限る。)

に係る第41条第1項本文の指定があったものとみなす。ただし、当該病院等の開設者が、

厚生労働省令で定めるところにより別段の申出をしたとき、又はその指定の時前に第77

条第1項 若しくは第115 条の35第6項の規定により第41条第1項 本文 の指定を取 り消されているときは、この限りでない。

2 前項の規定により指定居宅サービス事業者とみなされた者に係る第41条第1項本文

参照

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