• 検索結果がありません。

Sustainability Data Book 2017

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Sustainability Data Book 2017"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

安全への取り組み

WHO(世界保健機関)の調査結果※によると、交通事故による全世界の死亡者数は125万人で、死亡原因の9位となっています。 日本・米国・欧州では少しずつ減少傾向にありますが、特に新興国ではクルマの増加に教育や交通環境が対応できず、増加傾向 にあります。世界規模では確実に増え続け、このまま対策を講じないでいると2030年には死亡原因の7位になるといわれてい ます。トヨタの究極の願いである「交通死傷者ゼロ」に向けて、安全なクルマの開発が必要なことはもちろんですが、並行して、 ドライバーや歩行者という「人」に対する啓発活動、信号設置や道路整備など「交通環境」整備への働きかけも欠かせません。 トヨタでは安全なモビリティ社会の実現に向け、人・クルマ・交通環境の「三位一体の取り組み」を推進するとともに、事故に 学び、商品開発に生かす「実安全の追求」が重要と考えています。また、交通死傷者ゼロに向けた安全技術の基本的な考え方と して「統合安全コンセプト」を掲げ、技術開発を推進しています。 クルマに搭載されるさまざまな安全システムを個別に考える のではなく、「連携を図り安全性を高めていく」こと。 そして、従来は事故の前後にフォーカスされていた対応領域 を、駐車から通常運転、衝突直前、衝突後、事故の際の救助ま で、「すべての運転ステージで最適なドライバー支援を行う」 こと。これらにより、より安全なクルマを目指すのが「統合 安全コンセプト」の考え方です。 基本的な考え方 統合安全コンセプト ドライブスタート コントロール インテリジェント クリアランスソナー インテリジェント パーキングアシスト レーダークルーズ コントロール ブラインドスポットモニター レーンキーピング アシスト レーンディパーチャーアラート ナビ協調システム 安全支援システムインフラ協調型 インテリジェントAFS ロードサインアシスト VDIM ABS トラクション コントロール VSC パノラミックビュー モニター バックガイドモニター アダプティブハイビーム システム オートマチックハイビーム 基本機能 警報 プリクラッシュブレーキ アシスト プリクラッシュブレーキ 追突回避支援PCS 歩行者衝突回避支援PCS 種類 衝突安全ボデー構造 ポップアップフード シートベルト エアバッグ シート 衝突 駐車 予防安全 プリクラッシュセーフティ 衝突安全 救助 事故の被害を軽減する 事故を未然に防ぐ 車両 プリクラッシュ セーフティ GOA ヘルプネット D-Call Net ブレーキアシスト 三位一体の 取り組み 講習会などを通じ 交通安全への意識を高める 事故の調査・解析 実際の事故を調査・解析 事故を再現し、 事故への対策を検討 実際の車両を評価し、安全な車両を追求 対策技術を実車に織り込み

事故の回避や 衝突時の 乗員保護支援の 技術開発

クルマ

渋滞情報や 信号・道路などの 整備・運営

交通環境

シミュレーション 開発・評価 実安全の 追求 個々の技術・システムの連携イメージ

(2)

交通死傷者ゼロ社会の実現には、市場で効果の高い安全運転 システムを、より早く開発し、より多くのクルマに普及させ ていくことが必要です。 そのためには、「先進安全技術の開発」と「そこで培ったノウ ハウを普及技術の開発に生かすこと」の二つの開発を並行し て進めていく必要があります。 安全技術開発の普及促進 先進安全技術 普及技術 高度運転支援技術 自動運転技術 Step Up 統合化・小型化・低コスト化 Step Up 交通事故 死傷者 ゼロ社会 Step Up Step Up レクサス「LS」 新型レクサス「LS」 次世代 Toyota Safety Sense 次世代 次々世代 2016年度の主な取り組み(実績) 2017年度の主な取り組み ◦新型レクサス「LS」の「アクティブ操舵回避支援プリクラッシュセーフティ」  「フロントクロストラフィックアラート(FCTA)」  「大型ヘッドアップディスプレイ」「Lexus CoDrive」  「4点ポップアップフードシステム」などの先進安全技術を公表 ◦TNGAに基づく、進化型GOAを「C-HR」「プリウスPHV」に適用 ◦インテリジェントクリアランスソナーの事故低減効果を発表

◦Toyota Safety Senseの事故低減効果を発表

◦インテリジェンスクリアランスソナーの販売店頭での試乗と  安全啓発活動を「サポトヨ」の一環で開始 ◦CSRCの次期取り組みを公表 過年度実績および本年度の主な取り組み 状態別死者数 高齢者(65歳以上)の死者数 2016年の国内の交通事故による死者数は3,904人です。 1949年以来67年ぶりに4,000人を下回ったものの、2016 年3月に発表された政府の「第10次交通安全基本計画」で は、2020年までに2,500人以下に減らす目標が掲げられて おり、いまだ大きな隔たりがあります。 一方、歩行者や65歳以上の高齢者の死亡事故の割合は高く (下記グラフ参照)、「交通死傷者ゼロ」に向けた取り組みにお いては、依然として大きな課題となっています。 交通事故は、不注意や操作ミス、歩行者の飛び出し、視界の 悪い夜間走行時など、さまざまなシーンで起こります。各運 転シーンに最適な支援を行い、個々のシステムを連携するこ とで、より安全なクルマにしていくことが「統合安全コンセ プト」に基づくクルマづくりです。 また、近年は駐車場でのブレーキとアクセルの踏み間違い 事故が問題となっています。運転に必要な「認知・判断・操作」 の能力は、加齢とともに低下します。高齢化の進む現代社会 では、危険の検知・警告や、衝突を回避支援する安全技術が 連携して働くことがますます必要となっています。 こうした背景のもと、高度な運転支援技術の集合体である自 動運転技術は、ドライバーのミスの補完や運転負荷の低減を 通じ、事故予防を支援し、交通死傷者の低減に大きな貢献を することが期待されています。 トヨタは、すべての人が安全、スムース、自由に移動できる 社会の実現を目指し、安全を最優先に自動運転技術の開発に も積極的に取り組んでいきます。 交通事故の実態とトヨタの安全技術 出典:2016 年 警察庁 交通事故統計 (人) ’12 ’13 ’14 ’15 ’16(年) 1,000 0 2,000 1,361 1,361 歩行者 歩行者 バイク バイク 自転車 自転車 原付 原付 乗用車 乗用車 出典:2016 年 警察庁 交通事故統計 (人) ’12 ’13 ’14 ’15 ’16(年) 2,000 0 4,000 2,138 2,138 高齢者(65歳以上) 高齢者(65歳以上) 65歳未満 65歳未満

(3)

車両に搭載されるさまざまな安全システムは、連携すること で、より高度な安全性を追求することができます。この考え 方のもと、トヨタ車には「Toyota Safety Sense」、レクサス 車には「Lexus Safety System +」と呼ばれる、複数の運転 支援装置を連携させて事故に備える予防安全パッケージを用 意しています。

2017年秋に発売するレクサス「LS」では、最先端の予防安 全パッケージ「Lexus Safety System + A」を初搭載。プリ クラッシュセーフティ(PCS:歩行者注意喚起・アクティブ 操舵回避支援)は、警報、ブレーキアシスト、自動ブレーキで 衝突回避支援および被害軽減を支援する従来のPCSに加え、 世界初となる、ブレーキ制御に加え自動で操舵を制御する アクティブ操舵回避支援を装備。アクティブ操舵回避支援 は、自車線内の歩行者やガードレールのような連続した構造 物と衝突する可能性が高く、ブレーキ制御だけでは衝突回 避が困難かつ、操舵制御によって回避できるとシステムが 判断した場合、警報とブレーキ制御に加え、自動で操舵制御 を行うことで、衝突回避あるいは衝突被害の軽減を支援し ます。また、自動運転につながる高度運転支援技術「Lexus CoDrive」を採用。レーダークルーズコントロール、レーン トレーシングアシストの基本機能に、レーンチェンジアシス トを加えた3機能を連携させ、高速道路や自動車専用道にお いてドライバーの運転負荷低減に寄与します。 2015年秋、路車間・車車間通信を活用した協調型運転支援 システム「ITS Connect」の実用化を開始。本システムは、車 載センサーでは捉えきれない見通し外のクルマや歩行者の存 在、信号などの情報を取得し、ドライバーに知らせることで、 発生件数の多い交差点事故の低減に貢献します。 また、「通信利用型レーダークルーズコントロール」は、クル マ同士の通信で取得した先行車の加減速情報を活用し、ス ムースな追従走行が可能となります。2017年6月時点、「ク ラウン」「プリウス」「プリウスPHV」、レクサス「RX」の新型 車に搭載しており、対応車種の拡充を進めています。 今後は、ITS技術と制御技術を連携させることで、すべての ドライバーが安全、スムース、自由に移動できる、自動運転 の実現を目指していきます。 複数の安全システムをパッケージ化 協調型運転支援システム「ITS Connect」 人とクルマを事故の危険に近づかせない予防安全システムの技術開発を推進しています。

予防安全

例えば、交差点右折待ち停車時に ドライバーが対向車や歩行者を見 落としている可能性がある場合、 表示とブザー音で注意喚起

Lexus Safety System + Aのプリクラッシュセーフティシステム

・地域により仕様は異なる アクティブ操舵回避支援 歩行者注意喚起 Lexus CoDrive (レーダークルーズコントロール /LTA/LCA) レーンディパーチャーアラート(LDA) 道路逸脱対応 ドライバー異常時停車支援システム 上下2段式アダプティブ ハイビームシステム(AHS) フロントクロストラフィック アラート(FCTA) ロードサインアシスト Lexus Safety System + A

歩行者検知機能付きPCS レーダークルーズコントロール レーンディパーチャーアラート(LDA) /レーンキーピングアシスト(LKA) オートマチックハイビーム(AHB)

Lexus Safety System +

アクティブ 操舵回避支援※ 歩行者注意喚起 警報 プリクラッシュブレーキアシスト プリクラッシュブレーキ (自動ブレーキ) 衝突の可能性が ある 衝突の可能性が高い 衝突の可能性が非常に高い

Lexus Safety System + の歩行者対応プリクラッシュセーフティ

危険感知

※ブレーキだけでは衝突の可能性が高い、かつ、操舵制御によって 衝突を回避できるとシステムが判断した場合作動

(4)

JNCAP*1予防安全性能評価 「ASV++」(最高評価) 「クラウン マジェスタ/ロイヤル/アスリート」「プリウス」 「プリウスPHV」、レクサス「RX」「GS / GS F」

JNCAP衝突安全性能評価「5★(ファイブスター賞)」(最高評価) 「アルファード/ヴェルファイア」「パッソ」「プリウス」「プリウスPHV」 米国 IIHS(米国道路安全保険協会)の自動車アセスメント 「TSP+」(最高評価) 「Avalon」「Camry」「Corolla」「Highlander」「Prius」「Prius v」「RAV 4」

「Scion iA」、Lexus「CT」「ES」「NX」「RC」「RX」

米国 NCAP*2「5★」(最高評価) 「86」「Avalon」「Camry」「Corolla」「Highlander」「Prius」「RAV 4」 「Sienna」「Yaris iA」、Lexus「ES」「IS」「NX」「RX AWD」

欧州 Euro NCAP*2「5★」(最高評価) 「C-HR」「Prius」「Hilux (Safety Pack)」

豪州 ANCAP*2「5★」(最高評価) 「Corolla HB」「Landcruiser」「Prius」「RAV 4」、Lexus「IS」「RX」 アセアン ASEAN NCAP*2「5★」(最高評価) 「Innova」「Sienta」

韓国 KNCAP*2「グレード1」(最高評価) 「RAV 4」 衝突事故の際、乗員の傷害低減には、ドアや車外物などの キャビンへの侵入を抑えることと衝撃を吸収することが有効 です。衝撃吸収ボデーと高強度キャビンからなる、最新の衝 突安全ボデーは、重量・車高の異なるクルマ同士の衝突時に おける共存を追求する、コンパティビリティの概念を採り入 れています。 さらに、次世代プラットフォーム戦略「TNGA」によるク ルマづくりにおいて、前面、側面、後面衝突および新しく開 発された斜め前面衝突試験にも対応した最新のGOAに基 づく、優れた衝突安全ボデーを開発。2015年発売の「プリ ウス」、2016年発売の「C-HR」、 2017年発売の「プリウス PHV」「カムリ」に採用しました。 「THUMS」Version 4に、「10歳(身長138cm相当)」「6歳 (身長118cm相当)」「3歳(身長94cm相当)」の子どもモ デルを追加しました。これまで発売してきた「大柄男性モデ ル」「成人男性モデル」「小柄女性モデル」と同様、乗員と歩行 者の姿勢を模擬した2タイプ(計6タイプ)を揃えています。 ラインナップの充実により、年齢や体格差による影響まで考 慮した、より幅広い傷害解析が可能となりました。 トヨタは2007年以降、 THUMSを一般の車両だけでなく、 モータースポーツにおける事故の傷害解析にも応用してお り、2017年3月、モータースポーツの安全研究を統括する 「Global Institute」と、THUMSを用いた4年間の共同研究 契約を締結しました。この研究では、レースドライバーの傷 害メカニズムを解明し、負荷を軽減するための方策を検討し ていく予定です。 衝撃吸収ボデーと高強度キャビン バーチャル人体モデル「THUMS」 衝突安全は、衝突時に乗員をしっかり守りつつ、衝突エネル ギーを吸収するボデー構造と、乗員を効率的に保護する装置 を組み合わせ、衝突の被害を最小限に抑えることを目的とし ています。 衝突試験としては、1995年、世界トップレベルの安全性を 追求するため、GOA(Global Outstanding Assessment) という衝突安全性能に関するトヨタ独自の厳しい社内目標を 設定し、衝突安全ボデーを開発。以後、トップレベルを維持 するために、性能目標を常に進化させ、多様な事故における 実安全性を高めています。 また、人体の傷害メカニズムを解明するため、ダミー人形で は計測不能な人体への影響をシミュレートするバーチャル人 体モデル「THUMS(Total Human Model for Safety)」を 開発し、人体各部の傷害予測に役立てています。

衝突安全

安全に関する外部評価

*1 JNCAP(Japan New Car Assessment Program):安全な自動車の普及のために、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が公表している自動車の安全情報

*2 NCAP(New Car Assessment Program):各国・各地域で行っている自動車アセスメント

(5)

万が一事故が起こった場合、先進の通信技術を用いた「テレ マティクス」による事故自動通報システム(ACN*1)が有効 です。 一刻を争う事態において、クルマから自動でコールセンター に事故を知らせ、救急車を呼ぶことができます。 2015年11月には、NPO法人救急ヘリ病院ネットワーク (HEM-Net)、本田技研工業株式会社、株式会社日本緊急通 報サービスと共同で、ACNシステムを使った救急自動通報 システム「D-Call Net(AACN*2)」の試験運用を開始しま した。これは、交通事故発生時、過去の事故データのビッグ データ解析により、衝突の方向や衝撃の大きさ、シートベル ト着用の有無などの情報がクルマから送信され、それをも とにドクターヘリの早期出動判断を行うシステムです。救 命開始時間の短縮は、交通事故死者数の低減や傷害程度の 軽減に寄与するとともに、二次災害の防止や渋滞の緩和に つながります。 レーントレーシングアシスト操舵制御中に、ドライバーの 無操作状態が継続している場合、ドライバーに操作を促す ほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら車線 内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減に寄 与します。ハザードランプを点滅させて停車後は、ドア開錠 や「ヘルプネット」への自動接続による救命要請も行い、早 期のドライバー救命・救護に寄与します。2017年秋に発売 するレクサス「LS」に設定します。 救急自動通報システム(D-Call Net) ドライバー異常時停車支援システム

救助

駐車支援

ドライバー異常発生 減速・停車・報知 ドア解錠・救命要請 * 日本損害保険協会発行「駐車場事故の実態」より(東北6県の統計)

*1 ACN(Automatic Collision Notification):日本では「ヘルプネット」サービス

*2 AACN(Advanced Automatic Collision Notification)

豊かな社会づくり P27 事故や急病の際は、一刻も早い対応が求められます。トヨタは 2000年より情報ネットワークG-BOOK(現T-Connect)、 G-Linkを活用し、緊急通報システム「ヘルプネット」サービ スを開始しています。「ヘルプネット」の会員数は、2017年 6月時点で100万人を超えています。 事故など緊急の場合、オペレーターが応答し、状況確認や警 察・消防に接続するサービスを提供しています。 交通事故全体の約3割が、駐車場で発生*しているといわれ ています。周囲の安全確認や繰り返しのステアリング操作 は、ドライバーの負担になりやすく、また、ペダルの操作ミ スも、しばしば大きな事故につながります。 トヨタは駐車時の視認性向上や運転操作をサポートする技術 を開発、事故予防や被害の低減を目指しています。

(6)

2016年1月、自動運転に不可欠な人工知能AI技術の研究・ 開発を加速するため、「Toyota Research Institute, Inc.(TRI)」 を設立しました。5年で10億ドルを出資します。 TRIは、2016年8月には、人工知能研究の加速に向けミシ ガン大学と連携することを発表。同年9月には、ロボティク スや自動運転の研究で、米国の非営利団体Open Source Robotics Foundationと連携することを発表しました。 2017年3月には、さらに総額3,500万ドルを投じて材料開 発・探索で外部の研究機関、大学、企業などと協力すること としました。 自動運転技術の開発体制は、このTRIと、2016年4月にMicrosoft Corporationと共同で設立した新会社「Toyota Connected North America」の二つの拠点で研究を進めています。 こうした研究施設で開発された自動運転に盛り込まれる先進 技術は、実証実験の段階にあるものから、高度運転支援技術 として市販車に搭載されたものも出てきています。 2015年度には、自動車専用道路自動運転システム「Highway Teammate」を使い、高速道路での合流、車線維持、レーン チェンジ、分流を自動運転で行うデモ走行を実施しました。 2016年 度 は、一 般 道 路 専 用 自 動 運 転 シ ス テ ム「Urban Teammate」を第42回先進国首脳会議(G7)に提供しました。 駐車場内での衝突事故被害軽減に寄与するICSを搭載してい る「アルファード」「ヴェルファイア」「プリウス」の3車種に ついて、2015年1月から2016年6月までの18カ月間、駐 車場で発生した事故を調査した結果、ブレーキとアクセルの 踏み間違い事故件数は約7割、後退時事故件数については約 4割減少という結果を得ることができました。 3車種に搭載されたICSは、センサーの増設と検出距離の延 伸による検出範囲拡大とともに制御ソフト改良により、従来 のペダル踏み間違いによる衝突被害の軽減だけでなく、駐車 場内の低速での移動や車庫入れ時も、隣接車両や障害物との 衝突回避や被害軽減を支援しています。 2017年3月には、トヨタ販売店を対象としたICSライセンス 研修会を実施しました。販売店スタッフが安全・安心技術に 関する知識を習得し、今後、ICS体感イベントを開催するな どして、お客様にICSの安全効果や安全システムの正しい使 い方を訴求します。 後退して出庫する際、自車後側方から接近する車両の存在を 知らせる「リアクロストラフィックオートブレーキ」、自車 後方の歩行者の存在を知らせる、世界初(2017年6月時点 レクサス調べ)となる「対後方歩行者サポートブレーキ」、 ICSを加えてパッケージ化した「パーキングサポートブレー キ」を、2017年秋に発売するレクサス「LS」に設定します。 自動運転に向けた体制と開発状況 「交通事故死傷者ゼロ」への貢献のため、1990年代から自動運転 技術の研究開発に取り組んでいます。あるときは見守り、あると きは助け合う、気持ちが通った仲間の関係を築くというトヨタ 独自の自動運転の考え方「Mobility Teammate Concept」のも と、自動運転技術により、高齢者や体の不自由な人を含むすべて の人が安全、スムース、自由に移動できる社会を目指しています。

自動運転

インテリジェントクリアランスソナー(ICS)の事故低減効果 パーキングサポートブレーキ ドライバー ペダル踏み間違い ②ブレーキ制御 ①警報とエンジン出力制御 ブレーキ! 検出 停止 障害物 障害物 システム動作イメージ

(7)

交通事故死傷者ゼロの社会を目指して、かねてより安全運転講習会や交通 安全教室などの啓発活動に取り組んでいます。 2016年は、48年目の「トヨタ交通安全キャンペーン」を拡充し、新たな交 通安全啓発活動「マチホタル計画」を全国のトヨタ販売店と共に実施しまし た。ドライバーにはより遠くを照らす「ハイビーム運転」を、歩行者にはドラ イバーに自分の存在を知らせることができる「反射材着用」を推奨する、よ り実効性の高い取り組みです。 2016年秋より、交通事故死亡者数が13年連続全国ワーストとなった愛知 県では、在名メディア10社が中心となった「AICHI 脱ワースト」プロジェク トに参画し、「マチホタル計画」を中心とした取り組みを実施。チラシや小冊 子、反射材などのツール配布を通じ、有効性を広く訴求しました。 また、社会的な問題となっている運転中の携帯電話使用防止に取り組むため、 トヨタ、コメダ珈琲店、KDDIの3社が共同で「ながらスマホ運転」事故防止 プロジェクトを実施。愛知県内を対象に、運転中にスマホを触らせない習慣 を付けさせるアプリケーション「Driving BARISTA」を無料配布するなど、 誰もが参加しやすい形の事故低減につながる啓発活動に取り組みました。 交通安全啓発活動の新たな取り組み(日本) 「マチホタル計画」イメージキャラクターの反射材 (ステッカー) 2011年1月、より安全で信頼できる交通手段の確立を目指 し、米国ミシガン州のTTC(Toyota Technical Center)内 にCSRCを設立しました。2017年3月には、第1期のプロ ジェクトが完了。5年間で、23の大学および研究機関と44 の研究プロジェクトを立ち上げ・完了し、200以上の論文 を発行。また、車両安全、交通安全の開発に携わるすべての 方々のお役に立てるよう、さまざまな車両安全関連の会議で の発表などを通じて研究成果を公にしてきました。 2017年からは新たに第2期プロジェクト「CSRC ネクスト」 を開始。これは、進化する車両技術に対して、人間がどう対 応していくのかを理解することが大切であるという、トヨタ のスタンスを反映したものです。3,500万ドルを新規投資し て、5年間にわたり、自動運転や「つながるクルマ」の課題や 可能性について集中的に研究を行います。 米国・先進安全技術研究センター (CSRC*)の取り組み支援 交通事故未然防止のためには「人」への啓発活動も重要と考 え、1960年代に全国のトヨタ販売店と協同で、全国の新入 園児に交通安全絵本・紙芝居を贈呈する「トヨタ交通安全 キャンペーン」を開始。以降、幼児向け交通安全教室「トヨタ セーフティスクール」の開催、2005年には、富士スピード ウェイ内に設立した「トヨタ交通安全センター モビリタ」な どでドライバー向け安全運転実技講習会「トヨタドライバー コミュニケーション」を定常的に実施しています。 海外では各事業体が、各国・各地域の交通状況や事故の状況、 交通安全に対する意識などを踏まえ、教育や啓発、運転技術 向上などに取り組んでいます。また、トヨタ自動車の長年の 交通安全活動のノウハウを生かし、タイやベトナムでの安全 運転インストラクター養成など、現地事業体の活動を支援し ています。

人の取り組み

参照

関連したドキュメント

距離の確保 入場時の消毒 マスク着用 定期的換気 記載台の消毒. 投票日 10 月

新型 DF 発電エンジン「L23/30DF」の型式承認試験(TAT)は、MAN Diesel & Turbo の 中国ライセンシーCSSC Marine Power の鎮江事業所において 2017 年

[r]

➢ Clean Air Action Plan (CAAP ) 2017 と Clean Truck Program (CTP). ❑ CAAP

直接線評価 :幅約 8.0m,奥行約 16.0m,高さ約 3.2m スカイシャイン線評価 :幅約 112.5m,奥行約 27.6m,高さ約 3.2m (5)

岸・宮脇(1996)によると,敷地を 含む寺泊・西山丘陵の褶曲運動は約 150万年前以降停止しており,褶曲

岸・宮脇(1996)によると,敷地を 含む寺泊・西山丘陵の褶曲運動は約 150万年前以降停止しており,褶曲

23)学校は国内の進路先に関する情報についての豊富な情報を収集・公開・提供している。The school is collecting and making available a wealth of information