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2.2016( 平成 28) 年度授業アンケートの集計結果 1) 対象授業数 回答者数 前期 : 2602 科目 ( 対象時間割科目数 ) 回答者数 34750( 延べ数 ) 後期 : 2819 科目 ( 対象時間割科目数 ) 回答者数 26749( 延べ数 ) 2) 前期集計結果

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2016(平成 28)年度 学生による授業アンケート結果

1.2016(平成 28)年度 授業アンケートの実施要領

1)授業アンケートの対象科目

全ての授業形態(講義・演習・実験・実技・実習)の科目をアンケート対象とする。但し、受講者 数 5 名未満の科目は担当教員が実施の可否を判断する。また、対象科目の選定に関する担当教員の希 望はとらない。

2)実施期間

前期:平成 28 年 7 月 1 日(金)~7 月 28 日(木) 後期:平成 29 年 1 月 10 日(火)~1 月 28 日(土)

3)授業アンケートの質問

設問1.あなたはこれまでの授業内容を理解できましたか? (選択式:択一) 回答群 a: よく理解できた / b: まあまあ理解できた / c: あまり理解できなかった / d: 全く理解できなかった 設問2.あなたは、この授業のどこが良かったと思いますか? (選択式:複択) 回答群 a: 機材・資料・板書 / b: 教員とのコミュニケーション / c: 受講者の数 / d: 授業の内容 / e: その他 設問3.あなたはこの授業を受けるにあたって、シラバスをどのように活用しましたか? (選択 式:複択) 回答群 a: 授業の内容を確認するため / b: 授業の到達目標を知るため / c: 予習・復習に役立てるため / d: 評価基準を参照するため / e: 活用しなかった 設問4.あなたは1回あたりの授業に対して予習・復習をどの程度しましたか? (選択式:択一) 回答群 a: 60 分以上 / b: 60 分未満 / c: 30 分未満 / d: 15 分未満 / e: 全くしなかった 設問5.授業をより良いものにするために、授業を実際に体験したあなたの立場から提案できるこ とがあれば述べてください。 (記述式)

4)集計方法・区分

アンケート結果の集計は以下の区分で集計する。 ①授業科目区分別(全学共通科目、学部共通科目、学科科目、教職・資格科目) ②授業形態別(講義・演習・実験・実技・実習等) ③受講者数別(0~20 人、21~50 人、51~100 人、101~200 人、201 人以上) ④担当教員所属の学部別 ⑤担当教員所属の学科・全学共通教育 ⑥個人別

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2.2016(平成 28)年度 授業アンケートの集計結果

1)対象授業数・回答者数

前期: 2602 科目(対象時間割科目数) 回答者数 34750(延べ数) 後期: 2819 科目(対象時間割科目数) 回答者数 26749(延べ数)

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3.2016(平成 28)年度 授業アンケート結果の概要

1)全学の総評

2)理工学部

①学部長による総評 ②総合理工学科 物理学系 ③総合理工学科 生命科学・化学系 ④総合理工学科 機械工学系 ⑤総合理工学科 電気電子工学系 ⑥総合理工学科 建築学系 ⑦総合理工学科 環境・生態学系

3)人文学部

①学部長による総評 ②国際コミュニケーション学科 ③日本文化学科 ④人間社会学科 ⑤福祉実践学科 ⑥心理学科

4)経済学部

①学部長による総評 ②経済学科

5)情報学部

①学部長による総評

6)教育学部

①学部長による総評

7)経営学部

①学部長による総評

8)デザイン学部

①学部長による総評

9)全学共通教育委員会

①全学共通教育 委員長による総評

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2016(平成28)年度 学生による授業アンケート結果の概要

1)

全学の総評(前期)

以下に、2016年度前期に実施した授業アンケートの全学的な結果について総評する。 最初に学部学科ごとの回答結果を概観すると、数値に多少のばらつきはあるものの、いずれの学部 学科(学系を含む、以下同様)も同じような傾向を示していることがわかった。その傾向は以下の通 りである。 (1) 質問1の「授業内容の理解」に関しては、大学全体の平均値を見ると、「よく理解できた」 (32.9%)と「まあまあ理解できた」(49.4%)の合計が 82.3%と高い数値を示している。それ ぞれの学部学科の数値を見ても、全体的には大学の平均値と同じ傾向を示している。すなわ ち、「よく理解できた」と「まあまあ理解できた」を合わせた数値が約 66%と 85%の範囲に収 まっている。これは前年度までの結果と同じ傾向を示しており、「授業の理解度」に関して は、引き続き一定の成果が上がっていると言ってよい。 (2) 質問2の「授業の良かったところ」に関しても、すべての学部学科とも同じ傾向を示してい る。すなわち、最も回答率が高かったのは「授業の内容」で、大学全体の平均値は 34.1%にな っている。次に高いのは「教員とのコミュニケーション」(約 16%〜25%)と「機材・資料・板 書」(約 15%〜32%)で、両者ともほぼ同程度の数値を示している。かろうじて「授業の内容」 が最高値になっているが、学生の満足度という観点から見ると、昨年度と同様に「授業の内 容」の数値が必ずしも十分に高いとは言えない。 (3) 質問3の「シラバスの活用」に関しても例年と同様に、「活用しなかった」が最も高い傾向に あり、大学全体の平均値では 36%になっている。ただ、「授業の内容を確認するため」が大学 平均で 32.7%となっているのと、学部学科によっては最も高い回答率となっていることを見る と、昨年度に比べるとシラバスの活用が若干高まったとも言える。とは言え、どの学部学科 も未だに「活用しなかった」が高い数値を示していることは問題であり、今後改善すべき課 題であると言える。 (4) 質問4の「予習・復習」に関しても、ほぼ例年と同様の傾向が表れている。すなわち、大学 の平均値では「全くしなかった」(42.3%)と「15 分未満」(19.2%)を合わせた数値が 61.5% にのぼり、本学の過半数の学生がほぼ自習をしていない実態が示されている。今後ますます 学生の主体的かつ積極的な学修(アクティブ・ラーニング)が求められるなか、それぞれの 授業でより多くの自習時間を促す工夫が求められる。 以上、大学全体の傾向から、本学の学生の授業に対する理解度と満足度は比較的良好であることが わかる一方で、昨年度と同様にまだ受け身の学修態度に留まっていることが認められる。昨年度も同 じ趣旨の総評を述べたが、学生が自ら課題を発見し、それを解決する力を身につけるには、より積極 的かつ主体的な学修姿勢を獲得する必要があり、授業を展開する教員には、それを促す工夫を施すこ とが求められていると言える。 次に、大学全体の平均的傾向と若干異なる傾向を示している学部学科の回答結果について述べる。 (イ) 質問1の「授業内容の理解」で「あまり理解できなかった」と「全く理解できなかった」を 合わせた数値が、大学の平均値(計 17.7%)より比較的高かったのは、総合理工学科物理学系 (計 33.5%)、同生命科学・化学系(計 30.6%)、経済学科(計 29.8%)並びに情報学科(計 24.3%) である。一方、比較的低かったのは、デザイン学科(計 10.7%)、人間社会学科(計 12.7%)、 経営学科(計 14.1%)並びに教育学科(計 14.3%)である。分野による授業の難易度の差や、 入学者の基礎学力の違いがあると思われるが、授業の理解度をより高める工夫が求められる。 (ロ) 質問2の「授業の良かったところ」で「授業の内容」の回答率が大学の平均値(34.1%)より 若干高かったのは、総合理工学科建築学系(37.1%)と人間社会学科(38.4%)、心理学科(35.7%)、 福祉実践学科(38.4%)並びにデザイン学科(41.1%)である。こうした結果の要因は様々あ ると考えられるが、学生の授業への満足度を大学全体でより高めるために、これらの学科の 取り組みは参考になると思われる。

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(ハ) 質問4の「予習・復習」に関して「全くしなかった」と「15分未満」の合計値が明らかに 大学の平均値(計 61.5%)よりも小さかった学部学科は、総合理工学科電気電子工学系(計 34.3%)、同建築学系(計 43.5%)並びに同環境・生態学系(計 37.3%)である。特に電気電子 学工学系については、「60分以上」が 33.6%であり、回答の選択肢の中で最も高い数値を示 している。また「60分未満」(20.4%)と合わせると 54.0%となり、半分強の学生がある程度 「予習・復習」をしていることがわかる。他の学部学科より「予習・復習」の時間が長いこ との要因は明らかでないが、同学系の取り組みが大学全体で「予習・復習」時間の増加を促 す参考になる可能性はある。 以上、2016年度前期の授業アンケート結果について概観した。その結果、昨年度も例年とほ ぼ同じ傾向を示していることが明らかになった。特に「シラバスの活用」や「予習・復習時間」に 関してはあまり良好な結果となっていない実態があり、各学部学科のみならず、大学をあげて何ら かの改善策をはかる必要がある。 (全学 FD 委員会委員長 服部 裕)

全学の総評(後期)

結論から述べると、2016年度後期の授業アンケート結果は、ほぼ同前期の結果と同じ傾向を 示している。個々の数値には多少のばらつきはあるが、各質問への回答率はほぼ同じである。学部 学科間の違いも同じ傾向にあり、同一の学部学科において後期が前期の回答結果と大きく変化した 学科はない。個々の数値については、グラフを参照していただきたい。 以上、後期の授業アンケート結果は前期のそれと密に連動していることがわかる。したがって、 改善への対策も前期のそれと同じ方向で立案し、実行することが求められる。 (全学 FD 委員会委員長 服部 裕)

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2)理工学部

① 理工学部長による総評

本授業アンケート 4 項目に対する理工学部学生の回答結果は、全学の学生の回答結果と全体的に類 似しているように見える。授業内容を理解できたとする学生の割合(「よく理解できた」と「まあま あ理解できた」の和)は 80%以上であり、一見、良いように見えるが、約 1/3 以上の学生は、シラバ スを活用しなかった、予習・復習を全くしなかった、と回答している。授業内容が本当に身について いるか、少し不安が残る。 理工学部の各学系別の回答を見ると、「全く理解できなかった」の割合が比較的高いところがあり、 その理由を考える必要があるかも知れない。また、「あまり理解できなかった」の割合は、学系によ り 11%から 26%までの大きな幅が存在する。「あまり理解できなかった」と回答している学生は、授業 に興味を持てない・授業についていけない可能性がある。教員は、各自の担当科目のアンケート結果 を踏まえて、適宜、講義で基礎的な内容を組み込む必要や興味を喚起する材料を検討する必要がある かも知れない。 また、理工学部学生の回答における授業で良かった点としての「教員とのコミュニケーション」の 割合は、全学と比較してやや低い傾向にあるように見える。学生の理解度を高めるためには、教員と のコミュニケーションは重要であると考えられるので、講義のあとやオフィスアワーを活用して、学 生とのコミュニケーションを図ると良いように思われる。 ここで開示されたアンケート結果は、学部・学系の概観に過ぎないので、各教員が担当科目の結果 を検討することは当然であるが、各学系内において自由記述を含めたアンケート結果を共有・精査し て、組織的な授業改善を図ることが重要であると考えられる。 最後に、過去 2 年間のアンケート結果の総評に記しているように、理工学部全体の回答数(前期 4,051、後期 3,299)を理工学部在籍学生数と学部内開講科目数から考えると、今回もアンケートの回 答率は極めて低い。このことは、理工学部に固有の問題ではなく、全学についても当てはまっている。 アンケート回答数・回答率を上げるために、教授会での説明や授業での学生への働きかけを行ってき たが、依然として改善される傾向は見られず、この事実はアンケートのやり方に限界があることを意 味すると考えられる。アンケート結果を授業改善に真に役立てて行くためには、多くの学生に回答し てもらうことが大前提であるので、授業アンケートの方法を早急に改善することが必要であると思う。 (理工学部長 清水光弘)

② 理工学部 総合理工学科 物理学系による総評

本アンケートQ1で、「よく理解できた」と「まあまあ理解できた」の合計が前期、後期では昨年度と 比べるとそれぞれ75.6%⇒66.6、68.7%⇒66.1で、とくに前期で減少し、前期後期の差がなくなった。 また、「あまり理解できなかった」、「全く理解できなかった」が33.5、33.9%で他学系に比べ多い。 これは理学系にみられる傾向で、学問の内容が関係していると思われるが、より理解できるように教 員も努めることが大切であると思われる。 Q2の「授業の良かった点」に関しては、「機材・資料・板書」や「教員とのコミュニケーション」、 「授業の内容が良かった」が多いのは良い傾向である。一方、Q3については、教員がシラバスの内容 の充実に努めてきているが、物理学系だけにとどまらず、シラバスを活用しなかった学生が多いのは、 改善をしていく必要がある。ただ、4月のガイダンス時にシラバスの確認を呼びかける用紙が配布さ れたのは良いことである。 また、Q4の「あなたは1回あたりの授業に対して予習・復習をどの程度 したか。」については3分の1程度が全くしなかったとあるのは、大学においても予習・復習は大切な ことで改善していかなければならない。 (物理学系代表 合田一夫)

③ 理工学部 総合理工学科 生命科学・化学系による総評

Q1「授業内容の理解」に関しては、ある程度理解できたと認識した学生が 69.4%、全く理解できな

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かった学生が 9.0%であった。 理解が不十分な学生が 35.6%もおり、物理学系と共に、全学平均より 高い数字となっている。基礎学力を習得させる効果的な対策が必要不可欠と考えられる。各教員によ り、授業の進め方に違いはあるものの、適宜、理解を定着させる目的で演習問題を行い、計算力を中 心とした理解度を習得できるよう工夫が必要である。 Q2「授業の良かった点」に関しては、授業内容の評価の割合が高いものの、教員とのコミュニケー ションの割合が他学系より低いのが気になる。これは昨年と同様の傾向であり、他学系の授業内容を 把握することは困難であるが、学生とのコミュニケーションに留意して授業を進めることが必要であ る。 シラバスの利用については、活用しない学生が昨年同様、約 38%もおり、有効活用されている とは言えない。初回の授業において、シラバスの内容に相当する授業概要、成績評価方法などに関し て、各教員が説明しているが、低い値である。Q4「予習・復習時間」に関しては、60 分以上の割合が 14.6%である。昨年度は、前・後期それぞれ 23%, 17%となっており、勉強時間が低下が明確になった。 意欲の刺激が必須である。全く予習・復習しなかった割合が、昨年は 29%であったが、今年度は 35.4% と上昇しており、憂慮すべき事態である。これらのアンケート結果を認識して授業を進める必要があ る。 (生命科学・化学系代表 田代 充)

④ 理工学部 総合理工学科 機械工学系による総評

Q1「授業内容の理解度」に関しては、よく理解できたとまあまあ理解できたを合わせると 前期 84.6%、後期 83.6% (昨年 前期 74.4%、後期 83.7%、一昨年 前期 77.3%、後期 79.5%)となって いる。約 15%の学生が理解出来ていないことになっており、引き続き工夫が必要となる。また、一作 年、昨年よりは、理解度があがっているので、成果があるものの引き続き努力が必要である。 Q2「授 業の良かった点」(複数選択、回答者に対する比率)に関しては、複数回答で「機材・資料・板書」が 良かったと回答した人は前期 38.8%、後期 45.3% (昨年 前期 45.8%、後期 54.0%、一昨年 前期 42.8%、 後期 51.4%)、「教員とのコミュニケーション」が良かったと回答した人は前期 31.8%、後期 44.1% (昨 年 前期 37.0%、後期 36.7%、一昨年 前期 42.6%、後期 40.6%)、「授業の内容」が良かったと回答した 人は前期 50.70%、後期 41.8% (昨年 前期 41.0%、後期 43.3%、一昨年 前期 43.1%、後期 43.9%)と なった。特に「機材・資料・板書」については、大学全体よりは良いが約 40%であり、また、昨 年との比較では、少し下がっており、教員の努力はあるものの、引き続き授業での工夫が必要となる。 さらに「授業の内容」についても、60%以上の学生からの評価されるよう努力区が必要である。Q3「シ ラバスの活用」に関しては、「活用しなかった」と回答した人が前期 36.4%、後期 46.9%(昨年 前期 28.9%、 後期 43.2% 、一作 前期 29.5%、後期 34.9%)となり、特に後期では、数値が高くなってきており、昨 年以上に教員からシラバスの活用を促す必要がある。 Q4「予習・復習の時間」に関しては、30 分以 上予習・復習している人が前期 24.1%、後期 31.7%(昨年 前期 27.13%、後期 37.3%、昨年 前期 31.6%、 後期 31.6%)となってあり、昨年同様約 70%の人がほとんど授業以外に勉強していないことになってお り、特に復習ができるようなノートの整理や宿題を出題することにより、より理解度を高めるような 努力が必要となる。 また、機械工学系では、教育 FD を7月末に開催しており、専任と非常勤全員で、良い授業を行うた めの方策について、今後も FD を通して本学での教育の特徴を考え、さらに、専任と非常勤との連携 により共同して、引き続き努力する。 (機械工学系代表 亀井延明)

⑤ 理工学部 総合理工学科 電気電子工学系による総評

授業内容の理解に関する Q1 では前期、後期とも前年度より 4~5%程度「よく理解できた」、「まあまあ 理解できた」の割合が増加した結果となっている。また、Q2 の授業のよかった点に関し、「機材、資 料、板書」、「授業の内容」のポイントが前期、後期ともに昨年度と比較して高くなっている結果とな っている。Q1,Q2 のアンケート結果から、ここ数年進めてきた、科目を担当する教員の適正配置を行 ってきた効果が出てきているものと考えられる。 一方、Q3 の結果から、シラバスを参照しないで科目を受講する学生数が昨年度よりも減少しているも

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のの、およそ 4 分の 1 程度の学生が未だ参照しない状況にある。受講科目の内容をよく調査せずに、 途中で落伍者してしまう学生を減少させるために、学年最初のガイダンスの際に、シラバスを参照し て授業内容を確認することをこれまで以上に学生に指導する必要があるものと考えられる。 Q4 の予習に費やす時間数が増加していることは、学生が受講科目に対して興味を持ってきていると考 えられる。今後とも科目に対する理解度の向上、ならびに学生の興味を高めるよう、教員の側で授業 の質を上げていきたい。 (電気電子工学系代表 石田隆張)

⑥ 理工学部 総合理工学科 建築学系による総評

授業理解度を問う Q1.で、「理解できた」部類を足した比率は、に続き前後期とも本学系において 9 割に近く昨年よりもよく理解できた比率が高く、全学の中でも上位に属する。授業の良かった点を尋 ねる Q2.で、教員とのコミュニケーションについては上位であるも昨年より 3 ポイント下がっている。 授業の内容については前期後期共、昨年より 3 ポイント増えており Q1 の評価の要因であると考えら れる。この授業アンケートの本学系の平均評価は、昨年同様全学平均を上回るか同等であった。この ことから本学系の授業レベルが継続的に一定の質を保っていると考えることができる。なお、Q2.で 教員とのコミュニケーションについて上位にあるものの昨年と比して下がった要因は、建築学系の人 数増による影響も考えられるので、個々の講義でのアンケート結果について各教員の精査も必要であ る。シラバスの活用について問う Q3.でまったく活用しない学生の比率が昨年に引き続き全学の平均 レベルと同等で必ずしも十分でない。初回授業で講義内容の十分な説明をするとすれば、学生の必要 とするシラバスの内容、および本アンケートの質問事項について再考が必要であろう。 (建築学系代表 村上晶子)

⑦ 理工学部 総合理工学科 環境科学系による総評

講義内容の理解度をみると、前期、後期ともに理解できたと答えた割合が 80 から 90%程度となってい る。ただ、「まあまあ理解できた」という曖昧な答が一番多く、自信を持って理解できたという割合 は 20 から 25%程度にとどまっている。曖昧な回答の背景を検討し、その対応を検討する必要があろ う。講義を評価する点としては、「機材・資料・板書」、「授業内容」となっている。理解度を高め る道具として機器設備や資料を活用しているが、昨年同様、教員とのコミュニケーションに課題が残 る。シラバスの活用については、「講義内容を確認するため」、「評価基準を参照するため」が高い。 JABEE 運用の中で、学系の学習・教育到達目標の達成度評価を実施しており、そのことが評価基準を 参照するということにつながっていると思われる。予習、復習に関しては、50%以下が「60 分未満」 となっており、「15 分未満」と「全くしなかった」をあわせると 35%ほどいる。しかし、JABEE の教 育評価改善会議での意見交換では、実際には多くの宿題を課しており、60 分以上かけないと終わらな いということがあり、学生のアンケート回答の信頼性を確認する必要がある。 (環境科学系 西浦定継)

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3)人文学部

① 人文学部長による総評

設問 1「授業内容の理解」については、選択肢「よく理解できた」と「まあまあ理解できた」を合 計した値は、人文学部全体では、84.3%である。このことは、本学部におけるじゃ行の難易度がほぼ 適正な水準にあることを示している。 設問 2.「授業の良かった点」については、本学部の5学科の専門性がそれぞれ異なるので、全学科 で共通の選択率を高める努力が必要であるとは言えない。(例えば、「教員とのコミュニケーション」 が教育上の重点を占める学科もあればそうでない学科もある。また、「教員とのコミュニケーション」 が学生にとっていかなる意味で理解されているかも学生間では一様ではないと考えられる。) 設問 3.「シラバスの活用」について「シラバスを活用しなかった」とする回答は、学科による相違 はあるが、36.9%であった。これは、「シラバスを読んだうえで履修登録するという基本的な手順が 1/3 以上の学生に守られていなかったことを示している。この「シラバス活用」の意味と重要性の強調が 必要であると思われる。そのためには、履修ガイダンス等で十分な説明と指導と援助が必要になって くる。 また、全学共通科目についてシラバスを活用しなかった学生は、前期 24%、後期 28.2% であるのにたいして、学科科目についてシラバス活用が極めて低調である。とりわけ学科科目らにお けるシラバス活用の重要性を周知徹底させることが重要であると思われる。 設問 4.「1回の授業当たりの予習・復習時間」について、「15分未満」と「全くしなかった」を 合計すると 58.4%と圧倒的に多数である。これは、大半の学生が、授業前後にほとんど勉強をしてい ないことに等しい。これは、大学という教育機関にとっては、由々しき問題であると考える。海外の 大学では、図書館は常時満員で一週間に一科目当たり4冊から5冊の課題図書が指定される。それを 読み込んだうえでレポート作成、およびプレゼンテーションなりが行われる。本学においてもかなり の課題をこなしていかないと単位が取れない仕組みにしていかないと、ますます勉強しないでアルバ イトやレジャーにいそしむ学生が増加するのではないだろうか。改善が望まれるところである。 (人文学部長 馬場康彦)

② 人文学部 国際コミュニケーション学科による総評

平成 27 年度と比べて、Q1 の授業理解度については、「よく理解できた」・「まあまあ理解できた」を 合わせて前期は 79.4%と若干低かったが、後期は 91.3%と上昇し、大学全体の平均値(84.3%)より 7 ポイント高く、全学の中で最高値であった。その理由を尋ねた Q2 では、昨年度に引き続き「教員と のコミュニケーション」を 1 番の理由に挙げた学生が多かった(前期 33.9%、後期 34.9%)。1 年次か ら担任制(アカデミック・アドバイザー)を導入し、学生の授業の理解度を確認できる体制を構築し たこと、そして、フィールドワークなどのアクティブ・ラーニングを導入したことで学生と教員との 距離が近くなったことが、全学の中でも最も評価が高い要因の背景にあると考えられる。 一方、Q4 では、予習・復習に 30 分以上充てている学生の割合は依然として低く、およそ 3 割の学 生は予習・復習をしていないことが分かる。他学部・他学科と比べて突出して低いということではな いが、全学的に予習・復習の態勢を 1 年次から構築していく必要性があるだろう。ただ、アクティブ・ ラーニングという体験重視型・グループワーク型の授業の中で、どのように個人の知識の蓄積を図っ ていくかは、全学的に今後の課題であろう。 (国際コミュニケーション学科主任 毛利聡子)

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③ 人文学部 日本文化学科による総評

例年同様、授業に対する学生の評価は総体に良好であり、これは教員側の抱く感想ともよく一致す る結果である。 学科の特質もあってか、学生の評価は「授業内容への興味」が主体である(Q.1「よく理解できた」 は全学科中の最高ポイント)。 また同時に、教員の人間性を求めてか、教員と直に触れ合いたい者が多いように見受けられる。 これは日ごろ、当学科独自の「研究会活動」などによって多角的に補い得ているものと分析する。 日常の学習習慣が充分ではない学生が少なくない点は今後検討を要するであろう。 学科の入学定員を充分満たしつつ年ごとにレベレル・アップする学生の質を、卒業までどこまで保 持し研磨できるか。 われわれ学科教員の鼎の軽重が問われる一つの「きっかけ」がここに反映されているであろうと、 改めて思いめぐらされた。 (日本文化学科主任 田村良平)

④ 人文学部 人間社会学科による総評

『授業内容の理解』については、「理解できた」(「よく理解できた」+「まあまあ理解できた」)と回 答した学生は、前期 87.3%(H27 年度 86.0%)、後期 73.4%(同 78.6%)で、昨年度と同様、前年度 に比べて前期は増加したものの後期は減少している。これは、平成 26 年度より新教育課程に移行し、 27 年度よりスタートした専門科目において、前期に基礎科目、後期に応用科目が開講されていること が、引き続き影響を与えている可能性が考えられる。また『授業の良かった点』については、「授業 内容そのものが良かった」と回答した学生は、前期 51.5%(同 47.2%)、後期 51.4%(同 50.1%)と、 前年度に比べ前・後期とも増加し、全受講学生の半数を超えた。さらに増えるよう教員側も努力を続 ける必要がある。『シラバス活用』については、未だに「活用しなかった」学生が、前・後期ともに 4割弱見られた。また、「授業の到達目標を知る」については、前年度同様、前・後期とも 1 割程度 と少なく、ディプロマ・ポリシーにつながる学生の学習効果を高めるためにも、受講にあたって、シ ラバスの内容をきちんと確認するよう引き続き学生に指導していく必要がある。『授業の予習・復習』 については、「予習・復習をまったくしなかった」学生は、前期 47.7%(同 57.5%)、後期 40.5%(同 48.8%)と依然多いが、かなり改善されてきている。予習・復習の必要性(授業理解度の向上による 学習意欲や学習効果の向上など)を、引き続き学生に周知徹底させていく必要がある。 (人間社会学科主任 元治恵子)

⑤ 人文学部 福祉実践学科による総評

授業内容の理解」にしては、「よく理解できた」「まあまあ理解できた」を合わせて、80%以上の学 生が理解できたと回答していた(前期 80.1%,後期 87.5%、昨年度前期 84.9%,後期 83.6%)。 「授業で良かった点」に関しては、「授業の内容」が最も多かった(前期 38.4%,後期 36.9%、昨年 度前期 43.8%,後期 31.0%)。次いで、「機材・資料・板書」(前期 25.8%,後期 27.1%),「教員との コミュニケーション」(前期 17.0%,後期 19.8%)多かった。 シラバスの活用法に関しては、「活用しなかった」が最も多く(前期 42.2%,後期 38.9%、昨年度前 期 46.5%,後期 51.9%)、次いで、「授業に内容を確認するため」が多かった(前期 31.0%,後期 29.0%)。 「予習・復習の程度」に関しては、前期で「全くしなかった」が最も多く(前期 44.9%後期 48.2%、 昨年度前期 46.1%,後期 51.8%)、次いで、「15 分未満」が多かった(前期 20.2%後期 19.5%、昨年度 前期 23.7%,後期 17.8%)。 以上の結果からは、学生は、授業内容をほぼ理解しているとの数値を示した。さらに、今年度の学 生の理解力を前後期で比較すると後期が 8%増加した結果を示し、学習意欲が徐々にではあるが上昇し たことによるものと推測される。 「授業で良かった点」に関しては、「授業の内容」が最も多く昨年と大差なかった。

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シラバスの活用法に関しては、昨年より多少の改善傾向は示されたが、未だにシラバスの活用が十 分になされていない。特に新入生に向けガイダンス時にシラバス参照を徹底して指導しなければなら ない。 「予習・復習の程度」に関しては、昨年度に比べ予習・復習などの自律的な学習をしていないこと が推測され、このような状況でいかに授業に向けての予習・復習の時間を増やすよう指導するかが課 題である。具体的な課題の指示と、そのチェック体制を構築するなど、学科を挙げて具体的に策を講 じる必要がある。 (福祉実践学科主任 横倉三郎)

⑥ 人文学部 心理学科による総評

「授業内容の理解」に関しては,「よく理解できた」「まあまあ理解できた」を合わせて,80%以上 の学生が理解できたと回答していた(前期 84.1%,後期 87.2%)。「授業で良かった点」に関しては,「授 業の内容」が最も多かった(前期 53.1%,後期 51.0%)。次いで,「機材・資料・板書」(前期 39.7%, 後期 39.1%),「教員とのコミュニケーション」(前期 19.9%,後期 23.2%)多かった。 「シラバス の活用法」に関しては,「活用しなかった」が最も多く(前期 52.5%,後期 52.1%)、次いで,「授業の 内容を確認するため」が多かった(前期 31.5%,後期 35.7%)。 「予習・復習の程度」に関しては, 前期で「全くしなかった」が最も多かった(前期 40.2%, 後期 38.9%)。 以上の結果は、昨年度と大差なく,全体的に,学生は,授業内容をほぼ理解しているが,シラバス は有効に活用できていないこと,予習・復習などの自律的な学習をしていないことにあまり変化はな いと言える。これらの傾向は,全学的な傾向とほぼ同じであり,学生が,授業内容と自分の興味関心 との整合性を検討する上でシラバスを有効に活用し,主体的な学習を進めるための指導が必要である ことを示唆している。 (心理学科主任 石井雄吉)

(19)

4)経済学部

① 経済学部長による総評

授業アンケート集計結果に関する分析については、学部長としても基本的には学科主任とほぼ同等 の見方をしている。 授業アンケートに回答した学生からは、学科教員の授業内容・学生対応など全ての項目について、 おおむね良好な評価を得ている。経済学部では、非常勤講師を除く全教員から自らの点検結果を学科 主任および学部長に報告してもらっているが、私語対策、板書の仕方、授業内容の説明の仕方などに ついて教員個々が真摯に受け止め、さらなる授業改善に向け努力を積み重ねてきたことが、学生から の良好な評価につながっているものと認識できる。学科主任のコメントにも記されているように、学 生の約 8 割が授業内容を理解できたと回答しているのは、ほぼ満足すべき結果であろう。 しかし、授業アンケートの回答率が他学部と比較しても極めて低いという問題点は、依然として解 消されていない。従来の紙媒体時に比べ、回答の回収率は激減している。回答率を上げるために教員 個々が様々な工夫・努力を行っているが、成果はあまり見受けられない。いかなるアンケート方式が ベストなのか、真摯に再検討すべきものと思われる。 (経済学部長 坂本秀夫)

② 経済学部 経済学科による総評

経済学部の集計結果は以下の通りである。授業内容の理解については約 77%が理解できたと回答し, 授業の良かった点では,教材・板書,教員とのコミュニケーションや授業内容で約 78%の良好な評価 を得ている。約 81%がシラバスを活用し,予習・復習も約 67%が行ったと回答している。授業で分 からないことについて約 77%の学生が教員・友人等に聞くなど,勉学への意欲をみせている。講義内 容や講義環境の維持などに高い評価を得ている科目も多く,各教員がアンケート結果に真摯に対応し ている結果として評価できる。 各教員が授業改善に努力しており,学生からの評価,要望・指摘に対する今後の課題が具体的なも のとして提起されている。授業の進め方について,説明の仕方や板書の在り方等に加え,講義内容に ついても,学生の状況を踏まえつつ,講義内容の水準の充実や学生の取り組み意欲を高めるための課 題提出等など具体的な取り組みが提示されている。 残念なことは,他学部と比較しても低いアンケート回答率の低さである。経済学部として,各教員 がアンケートの意義の説明や回答時間の設定などにより回答率を上げる努力を行っているが,依然と して学科の課題である。(500 文字) (経済学科主任 岩谷 禎久)

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5)情報学部

① 情報学部長による総評

前年度(2015 年度)と比較し,回答数(のべ回答者数)が減少した。2015 年度は前期が 1241 名,後 期が 1192 名と,計 2433 名が回答した。対して 2016 年度は前期が 1194 名,後期が 736 名と,計 1930 名の回答であった。受講者のべ数に対する回答率は,前期は 34.7%であったが,後期で 23.9%となっ ており,いずれも十分であるとは言い難い。 低回答率のため信頼性には乏しいかもしれないが,設問ごとに前年度と比較してみる。なお,前年度 の数値は前後期を通期として算出したものである。 Q1 の授業内容の理解度については,大きな違いは見られない。「よく理解できた」が前期 21.9%,後 期 20.8%と前年とほぼ変わらず,「まあまあ理解できた」もそれぞれ 53.9%と 55.3% であり,数ポイ ント前年度より増加している。わずかではあるが,理解しているという比率が増加しており,良い傾 向であるといえる。「あまり理解できなかった」が 6 人に1人の割合で存在しているが,授業の到達 目標を高く維持するためには仕方ない面もあると思われる。 Q2 の授業の良かった点については,どの項目も取り立てて変化が見られない。前年度微減した「受 講者の数」については一昨年度の水準に戻った。前年度の反省から,特に 1 年次の複数クラス開講科 目において適切なクラス数を検討したが,その結果かもしれない。 Q3 のシラバスの活用については,「授業の到達目標を知るため」,「予習・復習に役立てるため」,「評 価基準を知るため」といった項目については大きな変化はない。一方で「活用しなかった」が前年度 は 38.3%であったが,前期 31.8%,後期 32.7%と明らかに減少している。シラバスを学修に役立てよう とする意識が徐々に浸透してきていると考えられ,望ましい傾向である。 Q4 の予習・復習時間についても,良い傾向が見られる。「全くしなかった」が前年度 35.8%から今年 度は前期 32.6%,後期 30.0%へ,「15 分未満」が 15.5%から 17.0%と 14.0%へ,「30 分未満」が 18.9%か ら 17.4%と 17.0%へとなっているのに対し,「60 分未満」が 17.0%から 17.6%と 20.8%へ,「60 分以上」 が 12.9%から 15.4%と 18.2%へと増加している。増加傾向にあるとはいえ,まだまだ十分であるとは言 えず,授業時間以外での学習時間を今後もより増加するよう教育を促進していきたい。 Q5 では授業改善に向けた提案などを求める自由記述の設問が設定されている。回答として寄せられ た学生の声については,前年度同様に建設的な意見が多いと感じられた。授業内の演習時間が少ない といった不満や,解説・解答の充実を求める声が見受けられた。LMS を用いた資料の事前配布が進ん でいることもあり,逆にそれが提供されていない科目において LMS の活用を求める声があった。 (情報学部長 篠原 聡)

(21)

6)教育学部

① 教育学部長による総評

多くの教員は担当授業において、小テスト、リアクションペーパー、出欠確認票などを利用して授 業改善に向けた努力に必要な情報を入手しているのが現状だと考える。一方で、現在の授業アンケー トは授業内容に応じた質問項目の設定などが困難であるだけではなく、回収率は総じて低調である。 しかし、学生の視点からは、回答者個人が授業担当者によって特定される可能性が低い利点があるの で、ここに示されたように総括すると平均化された学生の学修状況を把握することができるかもしれ ない。 今回の結果から浮き彫りになる教育学部の学生像は、受講に向けての予習・復習を 30 分程度以上 した者は 18%程度に留まり、全くしない者を含み15分以下の自習しか行わなかった者が 70%近い という残念なものである。これでは本来の単位付与条件を満たさないと言わざるを得ない。また、授 業の指針として整備されているシラバスについても活用しなかった者の割合が最も多い。このような 状況にも関わらず、85%以上の受講者は授業内容についてほぼ理解できたと自己評価していることは 驚くべきことである。授業に関して学生に高評価を得た項目は授業内容と教員とのコミュニケーショ ンであったということは、授業を担当する教員の努力に依存した授業展開となっている実情を窺い知 ることができる。もう一段の学生の成長のためには、学生が自ら学ぶことを伸ばす授業・カリキュラ ムへの転換が必要であると考える。 (教育学部長 冨樫 伸)

(22)

7)経営学部

① 経営学部長による総評

各質問に関するコメントを示す。 [1:あなたはこれまでの授業内容を理解できましたか]という設問に関しては、「よく理解できた」 と「まあまあ理解できた」の合計が、前期では 86%と昨年よりも若干低下はしてはいるが、後期は 88% と昨年よりも約 3 ポイント増加しており、全学の総計と比較しても高い割合となっている。 [2:あなたは、この授業のどこが良かったと思いますか?]という設問に関しては,前期後期とも に「授業の内容」が前期 33.1%,後期 31.5%と高い評価で,以下,「教員とのコミュニケーション:前 期 25.3%,後期 25.8%」,「機材・資料・板書:前期 21.6%,後期 23.6%」となっており,3割強の学生 が「授業の内容」を評価の第1位に挙げている.経営学が実施している理論だけに偏らない実践的な 経営学の授業内容が評価されていると思われる. [3.あなたはこの授業を受けるにあたって、シラバスをどのように活用しましたか?]という設問 に関しては,「活用しなかった:前期 36.1%,後期 38.3%」と,昨年前後期とも 40%をこえていたもの が少し改善された。「授業の内容を確認するため:前期 33.9%,後期 33.8%」とこれも©昨年度より改 善された.この結果から,授業開始時でのガイダンスなどでシラバスの内容が受講者に周知されるよ うになり、シラバスが次第に有効活用されるようになりつつあると思われる. [4.あなたは1回あたりの授業に対して予習・復習をどの程度しましたか?]という設問に関して は,「全くしなかった:前期 29.5%,後期 31.7%」が最も多いが,昨年度よりは改善されている。「30 分未満:前期 22.4%,後期 22.0%」が続き,以下,「15 分未満:前期 16.8%,後期 21.7%」,「60 分未満: 前期 13.3%,後期 12.9%」,「60 分以上:前期 18.0%,後期 11.7%」という結果である.「全くしなかっ た」との回答が依然として多いことは危惧されるが、昨年度よりは予習・復習をする学生数ならびに 時間も増加しており、学生の勉学意欲が少しずつではあるが、向上しつつあると思われる. (経営学部長 山口幸三)

(23)

8)デザイン学部

① デザイン学部長による総評

全般的にデザイン学部の授業アンケートの結果は、かなり良好であると言える。 設問1「授業内容の理解度」について、「よく理解できた」と「まあまあ理解できた」を合わせた 数字は、前期 89.4%、後期 89.0%と安定して非常に高い。これは授業改善のための意見交換を教員間 で徹底している結果と考えられる。 設問2「授業の良かった点」についても、「授業の内容」を選択した割合が、前期 59.9%、後期 61.1% で、どちらも全学 1 位である。平成 26 年度の学部開設以降、最も高い数字となった。 設問3「シラバスの活用」については、「活用しなかった」が、前期 38.0%、後期 29.3%であった。 これは全学平均と比べれば低めであるが、まだ高いように思える。ただしデザイン学部では、第 1 回 目の授業で履修者にプリントしたシラバスを配付して授業内容を説明しているので、学生がシラバス を全く見ていないとは考えにくい。学生は教員が用意するシラバスよりも詳細な授業内容のレジメを 活用することが多いために、この設問では消極的な回答になった可能性が高い。 設問4「1回の授業あたりの予習・復習時間」について、「60 分以上」と回答した率は前期 21.8% (全学平均 10.1%)、後期 29.0%(全学平均 11.4%)で、特に後期は全学で最も高い数字となった。た だしデザイン学部の演習・実技科目では、毎回次の授業のために相当の準備が要求されるため、実際 には学生はアンケート結果よりもはるかに多くの授業時間外での学習を行っていることは間違いな い。 (デザイン学部長 西本剛己)

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9) 全学共通教育委員会

① 全学共通教育 委員長による講評

平成 28 年度の授業アンケートの結果を項目ごとに検討した結果を以下に記します。 Q1 の授業内容の理解度については、「よく理解できた」「まあまあ理解できた」を合わせた割合が、 前期が 81.0%、後期が 84.3%であり、平成 27 年度の結果がそれぞれ 80.7%、 82.6%、平成 26 年度 の結果がそれぞれ 80.1%、81.6%であったことを勘案すると年々向上していることがわかる。ただ、「全 く理解できなかった」と回答している学生の割合が、前期 4.6%、後期 3.9%いることはいささか問 題であり、授業内容のわかりやすさを高めるために改善を図っていかねばならないと考えている。 Q2 については、授業の良かった点として「授業の内容」を挙げている回答割合が、前期 44.5%、後 期 43.8 と選択肢の中で最も高く、授業内容についての満足度は比較的高いことが窺われる。 Q3 のシラバス活用についての質問では、「活用しなかった」と答えた割合が、前期 40.7%、後期 44.6% とともに高く、「授業内容を確認するためにシラバスを利用した」と答えた割合がそれぞれ 36.7%、 34.2%であったことを考えると、電子媒体だけという現在のシラバスのあり方と履修登録の慌ただし さを見直す必要があることを如実に物語っているように思われる。シラバスの当該ページに掲載され ている個別の認識コード番号を入力しないと履修登録が完了しないようにするなど、シラバスを見な ければ履修登録ができないような方策を教務企画課で検討すべきなのではないだろうか。 Q4 の予習復習に関する質問では、「全くしなかった」と回答した割合が、前期 46.3%、後期 42.5%と いう高い数値を示している。この数値は教育学部には及ばないものの、4 割以上の学生が予習も復習 もしていないというのは由々しき問題であり、学生諸君を予習復習に導くような工夫が必要であるこ とは確かであろう。 (全学共通教育委員会 吉川榮一)

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