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(2) ロ20万人以下の団体を中心に自治体間に普及. 始されたものである。特に、この取組は、人. 自治体が公共施設の運営の現状や今後の運営 の在り方を住民に説明する必要性を背景 に開. らの助言により策定を始めたものでもなく、. できる 。これは法律 に付随 するものでも国か. 年代当初から普及している公共施設白書 ︵ 以 下 ﹁ 白言﹂という。︶の策定を挙げることが. いる点が特徴となっている。例えば、平成 2 0. に、白害作成 は、上 意下達型の行政手法とは. 展 し て い る こ と が わ か る ︵ 図 3)。このよう. 組は、白書 作成のみに留ま らず 、8 9%の 団体 にお いて公共施 設適正配置等の計画策定に進. 全国で 7 1団体が作成している が、これらの取. のと 考えら れる 。そして平成 2 6年の調査では. 民の理解を得る必要性を認識する自治体に お いて、 白書 作成の取組が先行的に 普及したも. に、公共施 設の置的維持の困難性に ついて住. とが公共施設運営のキ ーとなっており、正に. 性をいかに有効に住民に 伝えるか﹂と いうこ. れるように、 今日、 ﹁ 行政機関が施策の方向. 住民に対するメッセ ージと しての要素が白書 の根幹となって いる。 このような事例に示さ. 、行 政 か ら う表現にみられるように ︵ 図 4). ノをすべ て維持 することは不可能です﹂とい. この ため、例 えば、秦野市の ﹁現在のハコモ. を得るということを究極の目的と し ている。. 量縮減を含む運営の方向性を 示し住民の理解. 必 炉 ゞ鼻. 未回答、 1 .1". 公共掬設遍正配置 等の計圃を繁定し、. 実施段階に入ってい る ,1 1 . . 16". 公共施設道正配置 疇の計画を作成中、 2 3 .32". 、 各自治体 が公共施設の総 第二に 、白書 は. 図 3 公共施設白書作成後の展開. 施設白書の作成の みJ . 1 ” ‘. 公共施設適正配置 等の計冒作成を檎 討している、 2 9 .41". 一部改正 により行政財産の 一部貸 付等 が可能 とな ったことを契機として 、 公共施設 の多 用. 8年の地方自治法 ︵ 平成 1 以下﹁法 ﹂という。 ︶. 考え ていく必要に迫られている。このため、. 小を踏まえ、イ ンフラの複合利用を主位的に. 脱却し、単 一公共サ ービス需要者の減少およ びサ ービス提供者たる自治体の将来の財源縮. 人 口減少社会にお いてはこのよ うな観念から. 的外利用が認められてきた。 し かしながら、. 厳格な要件を満たす 場合 にのみ行政財産の目. 定さ れ、本来用途を阻害しないと認められる. みのため に使 用する ﹂という観念が色濃く想. このため、﹁公 共 のインフラ等は本来用途の. い管理を行うことが至上課題 とされてきた 。. 共 ・公益性を満たし、支障が生ずる ことがな. 財 産 に 相 当 し 、本 来 用 途 を 果 た す た め 、 公. 従 来 の固定観念から脱却する姿勢を 示す例 が みられる。インフラ等の 多 くは公法上 の行政. 1. に、公共施 設運営 において、自治体 が 第 一一. 異なり、行政実務上の需要 を背景に自治体の. 1. 徴を有 している 。. し て い る 点 が 注 目 さ れ る ︵ 図2)。これは、. 人口規模(千人 ). 自治体の表現能力が問われているのである。. 冷 ‘. 間で自発的に展開されてきた施策としての特. 6. 、感. 麗冨喜冨"、 令‘ももも冨. 7. 8. 9. 10. 1 1. パク トな人口•財政規模で あるがゆえ ゃ` 袋 袋 R /、ゞ' ‘ 袋 袋. 袋 袋 / /. S 4 3 2. g ざg 袋ヽ. コン. 1 8. 20181614121086420. 1 2 作成団体数. 地方議会人/2 01 8 .2. 23. 持続可能な公共施殷 四. 図 2 人口規模別 公共施設白書作成団体数 (H24.9). (図は筆者作成). ( 図は筆者作成).
(3) 現在の市民の便利さや豊かさばかり求めることは、子や孫の世代に大きな負. ③. 現在のハコモノをすべて維持することは不可能です 。. { ①. -, ― ` ( 、. 2 ) 秦野市が放漫経営をしてきたなど、特殊事情にあるからではありません 。. 日本全国で同じことが起こります 。公共施設の更新問題は、日本の構造的問 題・社会問題です。. 担を負わせることになります 。. を集めてい. 途利用が注 目 は、各自治体が単体として当該団体の区域内. そもそも、公共施設は、地方行政制度として. しかしなが ら、このよ うな公共施設の運営分. 10. 公有資産の活. 野においても、事務の共同処理等を通じ、 一. で整備し運営を行うことが想定されている. 用について、. 定程度、広域行政制度の下で公 共施設の稼働. る。例えば、. 行政財産の目. 横浜市では、. 的外使用許可. が行われてきた分野も存在する。水道企業 団、消防事務組合等の法人型広域連携組織に. から賃貸借契. 勢を示してい る︵図 5)。. 切り替える姿. 求へと発想を. される時代を迎え、法においても、事務の代. 関係を通じて行政責任を果たす考え方が里視. 会を迎え、自治体単独ではなく相互の協働の. このような状況の下で、近 時、人口減 少社. より公有財産が管理・稼働され行政サービス を供給してきた仕組みがそれに当たる 2 0. 約の可能性追. このような公. 手法が逐次整備されていると ころである。. 替執行や連携協約など自治体間の新たな連携. を巡る自治体. 誓有資産の活用 白. 公共施設の運営においても、これらの共同 処理の手法をより本格的に活用する例や新た. 疇. 共の発想の転換 訟は、今後も一. 暴. 連携協約の手法により、複数自治体が単独の. な連携手法を活用する例がみられる。 第一に、法上の共同処理手法を用いて、公. 県が平成2 9年から天龍村の水道管更新を行っ. 体相互の広域的協力︶による公共施設 の運営. たな取組が続くことが予想 される。 地理的に離れた自治 第一一に 、遠隔型連携 ︵. ものが多く、行政改革の 一環として 今後も新. ている例、 ③公営住宅法の管理代行制度によ. 別養護老人ホーム ︵ 以下 ﹁ 特養 ﹂ と い う ︶ 。. である。 具体的には、杉並区と南伊豆 町の特. 次に、公共施設の運営において、近時、試 る新たな展開がみられる 。. 行的段階にあるものも含め、広域連携におけ. 0年 4月から事業を開始 県1水道体制で平成3 する例 3、 ② 事 務 の 代 替 執 行 に よ り 、 長 野. 共施設の徹底した統合 ・共用を実現している. ’ *: ; ! 茫 血 親 又 は. 乗合バス事業に代えてコミ ュニテ ィバ スを共 同で運行させている例等を挙げることが でき. 貸付料入札による事業者公募. 例がみられる。具体的には、 ①香川県 におい. 条) 許可期闘 1年∼ 3年(規則26 使 用 料 土 地 価 格 X2.5/ 1 , C X X J +違物価格 X5 .6/1,CXXJ. る。これらは抜本的な業務形態の変更を伴う. 蜘つの潮流とし. v. 見て広がってい 油 ことが予想 される。. ● 使 用 期 間 最 長5年 (規則45 条 ). 籍持・管理費の確保 1. {「賃貸借契約」に変更すると). ~ 「目的外使用許可」を). [ 珊 行 て、県内1 6市町の 事業を統合し 、全国初の 1. 図 5 横浜市 資産活用基本方針. り、掛川市及び袋井市が市営住宅の管理を静 岡 県 住 宅 供 給 公 社 に 委 託 し て い る 例 4、④. 一公共施設に係る 広域連携にあける 新だな展開. 図 4 秦野市公共施設白書(平成 28年度改訂版) 254頁. (出典:横浜市 資産活用基本方針 ( 平成 2 7年 3月 ) 2 6頁 ). 24.
(4) 四持統可能な公共施殷. 施設の活用である。従来型の発想 は、自治体. 第三 に、域外か らの利用者を想定した公共. に取組み 、雇 用促進住宅 の土地 ・建物を、公. の整備の例が挙げられる。杉並区は、 1 9 7 が整備する公共施設は、観光施設等を除き、. 50. 図 7 自治体間連携による特養整備の基本合意書 概 要. 実 施 場 所 :静岡県賀茂郡南伊 豆町 加 納 790番 地. 施設規模等:特別養護老人ホームの入所定員 90人. 短期入所生活介護事業所利用定員 10人. 南伊豆町健康福祉センタ ー と一 体的に整備. 整備手法:建設・運営する社会福祉法人を公募. 整備費補助:杉並区及び静岡県は、予算の範囲内で施設整備費を補助する。. 付ける新たな行政手法 と考えることができる. あり、定住促進施策と公 共施 設の運営を関連. 募 によ り選定 した事業者 に現状 のまま賃貸借 し、事業者がサ ービス 付 き高齢者向け住宅と. 4年 に 全 寮 制 養 護学 校 を 同 町 に 開 園 し て 以 来、住民・地域コミ ュニティ 相互 の交流を続 基本的には当該団体の住民の利用を想定する. (図は筆者作成). けてきたところである。また、近年の高齢化. ・施設と地域との交流。福祉,雇用,観光産業など,地蟻の活性化策. して改修して 事業を 展開す る手法を 用い て い る。 これ は自 治体 直 営 の公 共施 設 で は な い. l. ものであった。しかし、連携を広義にと らえ. ・入所者の家族は.「弓ヶ浜クラブ」(杉並区民宿泊籐設)を活用。保養・観光•お見舞い. 社会の進展の下で、区域内における施設サー. i. が、い わば公的 な施 設の再利 用を図る も ので. •南伊豆町の温暖な気候と弓ヶ浜など自然に直まれた環境. れば、定住促進施策により域外からの転入の. ·~ー.......•••. ビスのための用地取得の困難性が顕著になる. I. 一方で、公有地を活用した社会福祉施設の整. 1. 備手法を定着させていた。このような状況の. I. 促進を図り、転入者の 受 け皿として公有地等 の活用を図ることとなる 。例 え ば 、 都 留 市 は、C C R C構想 生涯活躍の まち﹂ 構想︶ ﹁ ︵. -. 下で区民に対する施設福祉サービスの多様化. 保養地型特養の構想 ' ①杉並区・甫伊豆町の住民・地域コミュニティ相互の交流の蓄積 :. を図る等の観点から、杉並区は、遠隔型連携. ......._..........._....._..........._........................_..........._...........;`t•••• 一..........._..........._........................_..........._........................ [ 保養地型特養への想い,問題提起. による保養地型特養の構想を推進してきた 。 当該構想は、南伊豆町の温暖な 気候と自然に 恵まれた環境を生かし、施設入所者の家族が. 保養・観光•お見舞い等の活動ができる枠組 みを整え、施設と地域の交流を通じた地域活 性化を図り、特養・ライフスタイルに係る選 択肢の多様化を図ることをね らいとす るもの である︵図 6)。 こ の た め 、区・町・静岡県 の三者は意見交換を積み重 ね、 三者の基本合 意 に 基 づ き ︵ 図 7)、 南 伊 豆 町 が 公 有 地 を 提. ' ’ ’ ’ ’' : ②施設サービスのための用地取得の困難性 ’ ’ ’ ’' ③公有地を活用した社会福祉施設の整錆の実績 -------------••• -----••• -----••• ------ ' ' I. ! -•........•-...•一•••••一•.... i ・様々な状況・価値観に即し.特養・ライフスタイルに係る選択肢の多様化 -..-.......-•.... •••一••...... 供 す る ほ か 、 法 人 に 対 する 施 設 整 備 費 補 助. ( 出典 ;杉並区資料). ︵杉並区6億 円 、 静 岡 県 4億 円 ︶ に よ り 特 養 を整備することとした。当該施設 は、9 0床を 予定し、主に南伊豆町民と杉並区民が入居す ることとされ、平成3 0年3月に開設される 予 定である。当該事業は公共施設と同等の受け 皿を区域外に整備する枠組みであり、遠隔型 連携という新たな手法による広義の公共施 設 運営と考えることができ、その成果が期待さ れる。. 地方議会人/2 0 1 8.2. 25. 杉並区・南伊豆町 遠隔型連携による保養地型特養の構想 図6.
(5) →. 仁 〉 戸 ー ウ ` ` \ 、 , , , / —_. 新たな施設の整備に当たっては、未利用の士地の活用も検討するが、県だけでなく市 町村と調整を図ることによって、互いの士地を交換し、そこに施設を整備することで、 末利用財産の解消、新たな土地取得費用の縮減等のメリットが生まれる。. 1•9/. 例のほか、③公共施設の 有 効活用の検討の結. により、県公社が市営住宅の管理を受託する. 水 道 管 更 新 を 行 っ て い る 例 、 ② 管 理 代 行 制度. のとおり、①事務の代替執行により県が村の. との協働の取組を挙げることができる 。前 述. 第四に、公共施設を巡る都道府県と市町村. I --. (出典:山形県有財産総合管理基本方針) 図 8 取祖事例 県と市町村の間で土地交換. 元市有地に、県が学校を整備. 果 、 県 と 市 が 互 い に 公 有 地を 交 換 す る 例 が み ら れ る ︵ 図 8)。 こ の よ う に 自 治 体 が 公 共施設の 最 適利 用 を追求するに当たって 、 自治体間︵都道府県と市区町村にわたるも のも含む︶の公共 施設 を 巡 る 統 廃 合 ・交 換 等の多様な協働関係がみ られるところであ る。. 終わりに このよう に公共施設の運営を巡っては 、 人 口 減 少 社 会 や 自 治 体 の 厳し い財政状況を 背 景 と し て 、各 自 治 体 に お い て 多 様 な 取 組 が 既 に 開 始 さ れ て い る 。 一 方 、 地 方行政の 中で は自治体 の 効率 的で 高度な行政サ ービ スを供給するための広域連 携 の 手法 も 発達 してきている。 これらの状況にみられるよ うに 、地 域の 特 性 に 応 じ 、 例えば全 県 単 位 での水道事業 の統合にみられ るような共同処理 方式のよ り本格的な活用、 市 町 村 の事務の都道府県 によ る代替執行など自治体の階層を超えた 協働関係の構築や遠隔地域と連携した公共 施設の整備・ 活用など 、制 度 ・事業をフル 活 用 す る 公 共 施 設運 営 の 取 組 は 、 今 後 と も. 内 容 を 住 民 に効 果的 に伝 え る 取 組 が 肝 要 で あ. 通じた 有効な活用方策を探求し、か つ、 その. 総量縮減だけではなく、自治体相互の連携を. ービスの 基 礎 で あ る こ と か ら 、 そ の 再 配 置 ・. その際、公 共施 設 の 運 営 は あ ら ゆ る 行 政 サ. その効果が期待されるところである 。. 元県有地に、市が運動公園を整備. ると考えられる 。. ︻ 注 ︼ 1 このことは 、法第十条が、住民が負担を分任し 役務 の提供を受 け る権利 を有する︵その 役務には 公 の施設 の供用を含む︶こ と から導かれる ととも に、二四四条・ ニ四四条の 三 が、自治体に よる公 の施設に ついて規定し、二四四条の 三 により、普 通地方公共団体は、 その 区域外 においても、 関係 普通地方公共団体と の協議 により公の 施設 を設け ることができることとされていることから、原則 として自治体 がその 区域内 に公 の施設を設けるこ とが想定されていると考えられる。 2 平 成2 6年の法 一部改正により、 事務の 代替執行 及び連携協約が導入 された。筆者は これら を契約 型広域連携手法と位置付 けてい る。これらの 制度 の運 ついて 、木村俊介﹃グロ バル 化時代 の 用 に ー 広域連携﹂第一法規、 2017年 、 395 │4 0 。 3頁参 照 3 水道事業に係 る同様 の構想は、広島県など 他団 体におい ても みられる。また、大 阪 府 に おいて は、府内にある 2 7の消防本部 の再編 ・広域化に つ いて検討が行 われている 。東洋大学ppp研究セ ンタ ー編 ﹃ 公民連携白書2017 │ 2 0 1 8﹂時 事通信社、2017年 、 1 3 2頁参 照。 4 ②及び③のように 、市町村相互聞 だ け でな く、 、 市町 小規模市町村問題 や人 口減少 を背景とし て 村 ・都道府県間の共同処理 の中にも留意 すべき新 たな取組が生じて きている。 5 筆者はこのような形態の取組をオ ープン式遠隔 遠隔型連携 の各 型連携と称し ている。 木村俊介 ﹁ 自 治 体 の遠 隔 型 連 携 制度における論点 と課題﹂ ﹃ 、 の課題と展望﹂日本都市センタ ー、2 0 17年. 9 4頁参照。. 26.
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