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DNSSEC導入に関する世界的動向

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(1)

DNSSEC導入に関する世界的動向

2010年11月25日

DNS DAY, Internet Week 2010 佐藤 新太 <[email protected]> 株式会社日本レジストリサービス

(2)

内容

2010年に急速に展開が進んだDNSSECに関し、

ルート、gTLD、ccTLDにおけるDNSSECの導入状

況を紹介する

• 目次

DNSSEC対応が必要な関係者

– ルート、TLDでの対応状況

DNSSECを用いたサービス、技術

DNSSEC導入推進の活動

(3)

DNSSEC対応が必要な関係者

DNSSEC 対応 ドメイン名レジストラ

TLD DNS

TLDレジストリ

ドメイン名登録者 Webサーバ ホスティング 権威DNS DNSプロバイダ ユーザー キャッシュDNS ISP

ルートDNS

(4)

DNSSEC対応作業の概要

• ドメイン名登録者

DNSSEC導入の決定

• ドメイン名レジストラ

– 鍵情報のレジストリへの

取次ぎ

TLD DNS、ルートDNS

– 権威DNSサーバの

DNSSEC対応化

– ゾーンへの署名

DNSプロバイダ

– 権威DNSサーバの

DNSSEC対応化

– 秘密鍵・公開鍵を作成し、

ゾーンに署名

ISP

– キャッシュDNSサーバ

のDNSSEC対応化

(キャッシュDNSサーバ

での)署名の検証

2010年はルート、TLDでのDNSSEC対応が急速に進んだ

(5)

世界のDNSSEC導入の概況

• ルート

– 2010年7月15日よりDNSSECの正式運用開始

DNSSEC導入済TLD

(2010年11月11日時点) ルートゾーンにある全294のTLDのうち – 49のTLDが署名+ルートゾーンのDS登録済(11のテストTLDを含む) – 14のTLDが署名のみ実施済み 2009年末は10のTLDが署名のみ実施済みだった

• 今後の動き

– .jpは2010年1月16日より登録受付サービス開始 – .netは2010年12月、.comは2011年3月にルートゾーンへのDS登録 予定 – 他に導入予定のTLDが多数

(6)

ルートにおける導入状況(1)

2009年10月

2010年7月からの正式運用を発表

2009年12月

実験的な署名を内部で開始

– 署名したゾーンファイルの作成を開始

2010年1月~5月

ルートサーバでの公開

– ルートサーバ単位で段階的に署名付き情報に切替え

2010年6月16日

KSKセレモニー1の開催

– コミュニティの代表と共にKSKの生成を実施

2010年6月23日

ルートゾーンへのDSレコード登録開始

– .br、.uk、.czが最初の登録に

2010年7月15日

正式運用を開始

– トラストアンカーを公開、署名検証が可能に

2010年11月

ITARの終了を発表

– 2011年1月にITARのサービスを終了

(7)

ルートにおける導入状況(2)

DURZを用いた慎重な導入

– DURZ: Deliberately Unvalidatable Root Zone

検証できないダミーの署名データを追加したルートゾーン – L ⇒ A ⇒ M, I ⇒ D, K, E ⇒ B, H, C, G, F ⇒ J

– 全サーバでDURZを導入し、問題が発生しない事を確認 – http://www.root-dnssec.org/

KSKセレモニーによるコミュニティと連携した鍵管理

– TCR: Trusted Community Representatives

信頼されたコミュニティの代表

– Crypto Officer(14名)、Recovery Key Share Holder(7名) – ルートゾーンのKSKの生成・利用には、TCRの参加が必須 – http://dns.icann.org/ksk/ceremony

(8)

gTLDのDNSSEC導入状況

TLD 導入状況 登録数 TLD 導入状況 登録数 .aero 6,959 .jobs 33,038 .arpa 署名済 - .mil -.asia 署名済 182,232 .mobi 975,967 .biz DS登録済 2,087,299 .museum DS登録済 462 .cat DS登録済 43,416 .name 241,278 .com 2011Q1予定 90,798,616 .net 署名済 13,543,361 .coop 6,920 .org DS登録済 8,477,095 .edu DS登録済 - .pro 48,316 .gov DS登録済 - .tel -.info DS登録済 6,586,510 .travel 254,964 .int - 登録数は2010/7月現在 • 7つのgTLDが署名+ルートゾーンのDS登録済み • 3つのgTLDが署名のみ実施済 (2010年11月11日時点) 最大手の.com、.netのDNSSEC導入も既に発表済み

(9)

ccTLDのDNSSEC導入状況

• 全262のccTLD (ASCII 247、IDN 15)の中で、 – 31のccTLDが署名+ルートゾーンのDS登録済 • .uk(イギリス)、.br(ブラジル)、.cz(チェコ)、.eu(欧州連合)、.fr(フランス)、 .us(アメリカ)、.ch(スイス)、.nl(オランダ)、.se(スウェーデン)、... – 11のccTLDが署名のみ実施済み • .jp(日本)、.cl(チリ)、.in(インド)、... – 導入計画中、テスト中は多数 • 既に全情報を追いきれない状況 • 各国でDNSSEC導入の動きが活発 – 日毎に署名済み、DS登録済みのccTLDが増えていく – ICANNによる自動調査(*1) – BBTower大本氏の世界地図(*2) (2010年11月11日時点) (*1) http://stats.research.icann.org/dns/tld_report/ (*2) http://www.ohmo.to/dnssec/maps/ (*2)

(10)

DNSSECを用いたサービスの開始

ルート、TLDでのDNSSEC対応が進んだだけでなく、

DNSSEC運用のサービスが開始

DNSプロバイダ

– チェコ(.cz)の大手レジストラであるWEB4Uが自社でDNS運用してい る.czドメイン名約1.5万を全て署名(2010/1) – Akamaiが米国政府(.gov)向けにDNSSEC管理を行うDNS運用サー ビスを開始(2010/8)

ISP

– NTTデータ三洋システムが会員のキャッシュサーバでDNSSEC検証 を開始 (2010/8) – 米国大手ISPのComcast社がDNSSEC検証を行うサービスの導入 を発表(2010/10)

(11)

DNSSECを用いた次の技術

KIDNS (Keys In DNS)

– 公開鍵暗号方式を使った各種プロトコルにおいて、DNS

経由でデジタル証明書等を提供する事によって、運用性

の向上を図ったもの

DNSSECの普及により、証明書の信頼性が従来のDNS

から拡張されている

IETF 79 北京(2010/11)にてBoF開催、今後検討が進め

られる予定

(12)

DNSSEC導入推進の活動

DNSSEC Deployment Initiative

– エキスパートや先駆者による技術情報交換、サポートの場 – http://dnssec-deployment.org/

DNSSEC Industry Coalition

– DNSSEC導入を進める企業の連合 – http://dnsseccoalition.org/

Practice safe DNS

– .orgによるDNSSEC普及のキャンペーン – http://practicesafedns.org/

(13)

まとめ

2010年は世界的にみて、DNSSEC導入のための

ハードルが急速に低くなった年である

– インフラ側の整備(ルート、TLD)

– 技術検証から、実環境への展開

DNSSECを用いたサービスの開始

⇒次は利用者が実践する事で、さらなる普及が始まる

⇒今後はDNSSECというセキュリティ拡張の恩恵を実際に

手にする事が可能に

(14)

参照

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