製品の詳細に関しては添付文書等でご確認いただくか、弊社営業担当へご確認ください。
販売名:プロマス プレミア ステントシステム
医療機器承認番号:22600BZX00181000 ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社
本社 東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス
www.bostonscientific.jp
プロマス
プレミア
ステント
留置にあたって
[患者さまへの注 意事 項について記 載しています]
このパンフレットは、患者さまに安心して過ごしていただくために患者さま
への重要なお願いを始め、心臓や病 気、治療について記載しております。
必ずご一読いただけますよう、お願いいたします。
プロマス
プレミア
ステント
留置に伴う抗血小板薬服用にあたって
抗血小板薬の役割
「抗血小板薬服用カード」
プロマス
プレミア
ステントが血管の中に留置されたことにより、
ステントの周りに
血栓
という血のかたまりができやすくなっています。
血栓 ができると、心 臓の状 態を悪化させる原因となります。
血栓の 付着を予防するためには、血 栓 が できるのを 防ぐお 薬(抗 血 小 板 薬)を
きちんと飲み 続 けることが 最 も重要です。
また、定 期的に担当医師の診察を受ける必要があります。
血 液 の 流 れを ス ムーズ にして 、血 の か た まり
(血栓)を防ぎます。
体調変化の例
抗血小板薬服用カードは、患者さまが抗血小板薬の継続
的 な 服 用が必 要 であ ることをお 知らせ するため の も の
です。抜歯・手術・検査をする際の出血やお薬を中止する
必要性、お薬の飲み合わせなどについて、医師・歯科医師・
薬 剤 師に考慮していただくために必要なものです。
血栓が
できやすい状態
薬を飲むと
血栓の形成を防ぐ
かぜのような症状
・熱が出る(
37
℃以上)
・さむけがする
・のどが痛む・腫れる
皮膚や眼の症状
・皮下に出血する、あざができる(紫色・赤色)
・ぶつぶつができる
・皮膚や白目が黄色くなる
・顔がむくむ、腫れる
・目が充血する
気分が悪い
・強い疲労感を感じる
・うとうとする、意識が低下する
・はき気がする、食欲がなくなる、お腹が張る
尿が変化、出血
・尿が茶色っぽくなる、尿に血が混じる
・鼻や歯ぐきから出血する
呼吸の症状
・息苦しい(ゼーゼーする)
お腹の症状
・お腹が痛い
・血を吐く
・血便(赤∼黒いタール状の便)
目
次
注意事項
心臓の構造と冠動脈の役割
■
心臓の構造
■
冠動脈の役割
冠動脈疾患について
■
冠動脈疾患とは
■
動脈硬化と心筋損傷
冠動脈疾患の検査と治療
■
主な検査方法
■
治療法の選択
■
冠動脈バイパス術(
CABG
)
■
経皮的冠動脈インターベンション(
PCI
)
プロマス
プレミア
ステント
■
ステントの特徴
■
薬剤溶出型ステント「プロマス
プレミア
ステントシステム」の利益と不利益
■
不具合・有害事象
よくある質問と回答
・・・・・・・・・・・・3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
・・・・・・・・・・・・・・・5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
・・・・・・・・・・・8
1
.
2
.
3.
4
.
5.
特に守っていただきたい
5
つ
のこと
注意事項
ひ か
は
心臓の構造と冠動脈の役割
■
心臓の構造
心 臓 の 位 置 は 胸 の ほ ぼ 中 央( や や 左 寄り )に あ
り、左右の肺のあいだにあります。
心 臓 の 大 きさは 握りこぶしよりや や 大 きく、成
人で約
20 0
∼
30 0
gくらいです。心 臓 は
1
分 間に
およそ
60
∼
80
回拍 動し、
1
回の収縮で約
80
mL
の血液を全身に送り出し、まさしく血液を全身に
送るポンプの役目をしているといえます。
冠動脈疾患について
■
冠動脈疾患とは
■
動脈硬化と心筋損傷
心臓をとりまく冠動脈の内壁に徐々に沈着したコレステロール(脂肪)などが血管の内腔を狭め、血管に流れる
血液量が減少して、十分な酸素や栄養素を心筋に供給できなくなると、胸の痛みや圧迫感を招きます。これが
一般的な
狭心症の症状です。また、急に冠動脈が完全に詰まって血流が途絶えると、
急性心筋梗塞に至ります。
■
冠動脈の役割
全 身に 血 液を 送ってい る心 臓 ですが、心 臓自身
も血液がないと動くことができません。
心 臓には
「冠 動 脈」という血管が心 臓をとり巻い
ており、この血管を通じて酸素や栄養素を含んだ
血液が心臓の筋肉(心筋)に供給されています。
心臓は、動脈を通して酸素を多く含んだ
血液を全身に送り出しています。
上行大動脈
上大静脈
大動脈
肺動脈
下大静脈
肺動脈弁
左心房
左心室
▲心臓の内部図
▲心臓の表面図
右冠動脈
回旋枝
左前下行枝
後下行枝
左冠動脈
大動脈弁
右心房
僧帽弁
三尖弁
右心室
動脈硬化の進行
動脈硬化にかかりやすい要素
コレステロ ールなどに富 む 柔らか い 膨らみ(動 脈
硬化)が形成されると動脈の内腔は狭められ、そこ
から先に流れる血液が減少します。
柔らかく不安定な動脈硬化が破れ、裂け目から大きな
血 栓(血 の かたまり)が 作ら れることが ありま す。
血栓により血管が完全に閉じると、その血管によっ
て養 わ れる 心 筋 が 傷 み、不 安 定 狭 心 症 や 急 性 心
筋 梗塞が起こります。
血
流 血流
●
高脂血症
●
糖尿病
●
高血圧
●
内臓脂肪型肥満
●
血縁者に心筋梗塞・狭心症に
かかった人がいる
●
喫煙習慣がある
メタボリックシンドロームに
ご注意!
動脈硬化
▲正常な冠動脈の心筋
だいどうみゃくべん
はいどうみゃくべん
はいどうみゃく
じょうこうだいどうみゃく
かん どう みゃく
あっ ぱく かん
きょうしんしょう きゅうせい しん きん こう そく
しん きん
みぎかんどうみゃく
こう か こう し
ひだりぜん か こうし
か い せ ん し
う しん ぼう
さ しん ぼう
さ しんしつ
そうぼうべん
さんせん べん
う しん しつ
ひだりかんどうみゃく
だいどうみゃく
じょうだいじょうみゃく
かだいじょうみゃく
こう し けっ しょう とう にょうびょう
どう みゃくこう か
冠動脈疾患の検査と治療
■
主な検査方法
■
冠動脈バイパス術
(
CABG
)
■
治療法の選択
心電図
(
ECG
)
心臓の電気的活動を記録する検査。
心臓への酸素供給量の不足によって心筋が損傷を受けたかどうかが確認できます。
負荷試験
運動をしながら心電図を記録する検査。安静時の心電図よりも一層正確に損傷を受けた
心筋の部位があるか否かが判定できます。
血管造影検査
心臓カテーテル室で実施される診断法。造影剤を冠動脈へ注入してX線画像で血管の
状態を診断します。造影検査によって、冠動脈が狭くなったり詰まったりしていないか
を確認でき、治療方法の決定にも役立ちます。
冠 動 脈 疾 患の 治療 管 理は生 活 習慣、つまり食事と運 動による改善と同時に、医 療 措 置などを組み合わせて
行います。医師は症状や疾 患の重症 度により最 適な治療 法を選択します。
冠 動 脈 閉 塞に対して医学 的 な治療 法には、薬 剤 の服 用のほかに、
冠 動 脈 バイパ ス術1)
や経 皮 的 冠 動 脈イン
ターベンション2)
などが挙げられます。
キーワード 1
)冠動脈バイパス術(CABG) 開胸手 術による外 科的冠動脈 治療 法。
2
)経皮的冠動脈インターベンション(PCI) 体に小さな穴を開け、細いカテーテルを使って、
冠動脈の狭くなった部分を拡げる方法。
●
生活習慣の改善
・ 食事療法
・ 運動療法
●
手術療法
・ 冠動脈バイパス術
・ 経皮的冠動脈インターベンション
●
薬物療法
動脈硬化で狭められた冠動脈に、体のほかの部位の血管を使用してバイパス(迂回路)を作る方法です。
バイパス血管は下肢の静脈や、胸や胃の動脈が利用されます。
狭められた
冠動脈
狭められた
冠動脈
バイパス
血流低減
血流再開
バイパ ス
▲狭心症をおこした冠動脈 ▲狭くなった冠動脈より末梢(先端側)に
バイパスの血管をつなげ、血流を確保します。
バイパス
術後
しん でん ず
ふ か し けん
けっ かん ぞう えい けん さ
やく ぶつ りょう ほう
しゅ じゅつりょう ほう
けい ひ てき かん どう みゃく
まっしょう
冠動脈疾患の検査と治療
プロマス
プレミア
ステント
■
ステントの特徴
ステントには、以下のように金属だけでできたものと、金属に薬剤を塗布した薬剤溶出型ステントといわれる
ものの大きく
2
種類があります。
■
薬剤溶出型ステント「プロマス
プレミア
ステント」の利益と不利益
このステントを 留 置 することによる 利 益と不 利 益 は下 記 の 通りで すが、詳しくは、心 臓 の 担 当 医にご 確 認
ください。
■
経皮的冠動脈インターベンション
(
PCI
)
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、身体に大きな傷を
つけることなく狭くなった 冠 動脈を拡げるために行う治 療 法
です。
手 術 は 足 の 付 け 根 の
大 腿 動 脈ま た は 腕 の
橈 骨 動 脈や
上 腕
動 脈か ら「 カ テ ー テ ル 」と い う 細 い 管 を 血 管 の 中 に 入れ 、
冠動脈の狭くなったところまで進めて治療を行います。
カテーテルを
挿入する主な部位
上腕動脈
橈骨動脈
大腿動脈
バルーン血管形成術
先 端 に 風 船 のような も の が つ い た 管(バ ル ーン カテ ー テル)
を冠動脈の狭くなった部分に挿入し、そこで風船を膨らませる
ことにより血管を押し拡げる治療です。
従来型金属ステント
金 属 のみでできたステントです。日本では、
19 9 0
年代前半より
冠動脈 狭窄の治療に広く使 用されています。
薬剤溶出型ステント「プロマス
プレミア ステント」
プロマス プレミア ステントは、プラチナ合 金製の金 属ステント
に下記の薬剤と、独自に開発したポリマーが塗布されています。
エベロリムス
冠 動 脈 の 治療 の 後に、再び血管が 狭くなることを 予 防 する
お薬です。
ポリマー
ステント留置後、ステントから放出されるエベロリムスの 量と
速度を調節する役割があります。
組み合わせ治療術
プロマスプレミアステントの断面
塗布層:
薬剤
ポリマー
利益
従 来 のステントでは、概ね
10
∼
30
%の方が
1
年以内に再び治療を必要とする再 狭窄を起こしていましたが、
薬 剤溶 出型 ステントは血管が 狭くなることを 予防 する薬 剤が 塗 布されており、従 来 型 金 属ステントを 留置
した場合に比べて再治療を受ける必要性が減少することが判っています。
不利益
薬 剤 溶 出 型 ステントを 留 置した 場 合、従 来 型 ステントに比べ
て、長 期にわたり
2
種 類の抗血小 板 薬の服 用が必要です。
抗 血 小 板 薬 の 服 用 に伴 い 、服 用 開 始 後
2
ヶ月 間 は 副 作 用 の
発 現 に注 意し、
2
週 間 に
1
回 血 球 算 定 等 の 血 液 検 査 が必要に
なる場合があります。
また、本 品の潜在的なリスクとして、留置 後に薬 剤及びその 類
縁 物 質、またはポリマー及び そ の 個 々の 構 成 成分による過敏
症等の有害事象の発生を完 全に否定することはできません。
▲治療前 ▲バルーンで血管内壁を拡張 ▲治療後
冠動脈ステント留置術
ステントという小さな 網目状 の 金 属 の筒を血管に置くことにより、狭くなった部分を筒が支えて血管の中が
拡がった状態を保持します。
▲治療前 ▲ステントを血管内に留置 ▲治療後
じょうわんどうみゃく
とうこつどうみゃく
だいたいどうみゃく
だ い たい どう みゃく とう こつ じょうわん
やく ざ い ようしゅつが た
じゅう らい がた
Q
A
Q
A
Q
A
Q
A
Q
A
Q
A
Q
A
よくある質問と回答
プロマス
プレミア
ステント
ステント留置に伴って
生じる可能性があるもの
●
急性ステント閉塞
●
解離
●
血腫
●
心タンポナーデ
●
遠位塞栓
(空気、組織、血栓又は手技の際に
使用した機器の材料に由来する塞栓)
●
急性心筋梗塞
●
狭心症
●
動脈瘤/冠動脈瘤
●
心筋虚血
●
ステント塞栓/移動
●
ステント血栓/閉塞
●
冠動脈の完全閉塞
●
穿孔または冠動脈破裂
●
心室細動、心室頻拍などの不整脈
●
穿刺部の疼痛
●
外科的修復又は再インターベンションを
要する血管外傷
●
抗凝固薬又は抗血小板療法、造影剤、
ステント材料に対するアレルギー反応
●
動静脈瘻
●
心原性ショック
●
心不全
●
輸血を要する出血
●
低血圧/高血圧
●
局所感染症
●
全身感染症
●
心嚢液貯留
●
大腿部偽動脈瘤
●
腎不全
●
呼吸不全
●
ステント留置部位の再狭窄
●
ショック/肺浮腫
●
血管攣縮
●
脳卒中/脳血管障害/一過性脳虚血発作
●
死亡
プロマス プレミア
ステントに関連する
有害事象
●
腹痛
●
座瘡
●
貧血
●
凝固異常
●
下痢
●
浮腫
●
溶血反応
●
高コレステロール血症
●
高脂血症
●
高血圧
●
高トリグリセリド血症
●
性機能低下症(男性)
●
白血球減少症
●
肝機能検査異常
●
リンパ嚢腫
●
筋肉痛
●
悪心
●
疼痛
●
発疹
●
腎尿細管壊死
●
手術創合併症
●
血小板減少症
●
静脈血栓塞栓症
●
嘔吐
●
感染症
●
間質性肺疾患
■
不具合・有害事象
現 時点 で 予 測できないその 他 の 潜 在 的 な 副 作用が 発 症 する可能 性もあります。
どのくらいの期間で仕事へ復帰できますか?
大 半 の 方 はステント留 置 後 数 日で 仕 事 に 復 帰さ れて い ま す 。仕 事 に 復 帰さ れても 、お 薬 の 飲 み
忘 れには 十 分 注 意し、決まった 時 間 にお 薬 を 服 用してくだ さ い。復 帰 までの 期間には、個 人 差 が
ありますので、詳しくは心 臓の担当医にご確認ください。
今後痛みが生じた場合はどうすればよいのでしょうか?
痛みを感じた場 合には、心 臓 の 担 当 医または医 療 機 関 へ 直 ちにご 相 談ください。
スポーツをしてもよいでしょうか?
で き ま す が 、慎 重 を 要しま す 。心 臓 の 担 当 医 にご 相 談 の上 、い つ から 、どの ような
ス ポーツ が で きる の か、指 示を 受 け てくだ さ い。ま た、ス ポーツ 時 には 水 分 の 補 給
を 十 分に行ってください。
食事の改善はどうすればよいでしょう?
心臓の担当医やかかりつけ医の指示に従ってください。お酒の飲みすぎには注意してくだ
さい。低脂肪、低コレステロールの食事であれば、再び冠動脈が狭くなるリスクが低減でき
ます。暑い時や汗をかいた時は、脱水状態を避けるため、水分補給を十分行ってください。
留置後に
MRI
検 査を受けることができますか?
一 定 の 条 件 下 で 可 能 で す 。条 件 に つ いて は 、ステント 手 帳
9
ページ の「 医 療 機 関 の 方 へ 」に 記 載
していますので、ステント手 帳を医 療 従事 者にご提 示ください。
留置後に金属探知器を通 過できますか?
問 題 ありませ ん 。金 属 探 知 器 が 作 動 する 心 配 も ありませ ん 。
ステントが動いたり錆びたりしませんか?
適 正に留 置 さ れ た ステントは 動 脈 壁に 埋 め 込 まれるので 動くことは ありません。また、ステント
には 防 錆 加 工 が 施 さ れて い ま す 。
読 んだらチェック□しましょう。
ステント留置に関して
Q
A
お薬を飲み忘れた時はどうすればいいですか?
気 がついたらすぐに飲 んでください。
次の 服 用 時 間が 近 い 場 合 は
1
回 分とばし、次 からまた時 間どおりに飲 んでください。
Q
A
症 状が無いのにお薬を飲まなければならないのですか?
抗 血 小 板 薬 は 、つら い 症 状 を 和 ら げ るた めで は なく 、ス テント の ま わりに 血 栓 が で きることを
予 防 するために 服 用しなけ れば ならないも ので す。ご自身 の 判 断でお 薬 を止め ることは、心 臓 の
状 態 を 悪 化 さ せる 恐 れ が ありま す 。症 状 が なくて も 、心 臓 の 担 当 医 の 指 示する 期 間 は 必ず 毎 日
服 用しましょう。
Q
A
なぜお薬を飲み始めてから
2
ヶ月間は、血 液検 査が必要な場合があるのですか?
抗 血 小 板 薬 を 飲 み 始 めて から
2
ヶ月 以 内 に 、ま れ に 重 い 副 作 用( 肝 障 害 、血 液 障 害 や
出 血 、黄 疸 )が 起 こる こ と が 知 ら れ て い る か らで す 。血 液 検 査 を 行 うこ と に より 、
肝臓の働きや白血球などの血液成分を調べ、自分では気づかないようなお薬の副作用が
起 きて い な い か を 調 べ ること が で き ま す 。
服薬に関して